卓上 CNC フライス盤
黒い奴
1.設置
黒い奴は大きなダンボールで届きます。 箱のサイズは横 550mm×奥行 750mm×高さ 450mm ダンボール上部のテープをカッターで丁寧に切り、箱を開けます。 この状態で、付属品・制御盤・梱包材等を箱から出します。 箱に入った状態の黒い奴を上から持ち上げて箱から出すのは危険ですので、ダンボールの四隅をカッタ ーで切断して箱から出します。梱包内容の確認 黒い奴本体 1 台 コントローラーと電源ケーブル 1 セット コントローラーはアルミ製で、青い保護ビニールが付いた状態で出荷しています。 X 軸・Z 軸モーターとブラケットのセット 1 セット(一つの箱に入っています) ハンドルが付いているモーターが Z 軸用です。 黒いアルミのブラケット 2 個は同じもので、各軸に 1 個使用します。
この他に、キャップボルトとカップリングのねじを締める六角レンチが付属しています。 小物部品類 M5 キャップボルト付きゴム足 4 個 スパナ 2 個 ハンドル用ツマミ 3 個 標準 ER8-4mm コレット 1 個 グリスニップル 1 個 結束バンド 数本 パラレルケーブル 1 本 クランプ金具セット 1 セット インバーター取扱説明書 1 冊
ゴム足の取付
黒い奴本体を設置するテーブルの上に載せます。
4 箇所ゴム足を取り付けます
Z 軸と X 軸のモーターの取付 梱包の都合上、Z 軸と X 軸のモーターは取り外して出荷しています。 Z 軸モーターの取付 届いた状態の Z 軸部分はこの様な感じです。 ケーブルキャリヤの板金も固定していません。 プラスドライバーで M4 トラスネジ二つを外して、写真の様に板金を固定します。
次に写真のようにブラケットを仮置きします。
位置は適当です。
上から Z 軸のモーターを差し込みます。
Z 軸のモーターに付いているカップリングとボールねじ端で中心が出ます。 ブラケットとモーターはインローで入りますので、これも中心が出ます。
上からキャップボルトを差し込み、六角レンチで締め付けます。 この時にモーターの上に付いているハンドルを回して、ボールねじ端との偏心が無いか確認しながら締 め付けてください。 カップリングのねじを六角レンチで締めます。 カップリングはアルミ製ですので、締め過ぎるとねじ穴が破損しますので、締めすぎに注意してくださ い。 Z 軸のモーターのコネクタを接続して、Z 軸完成です。
X 軸モーターの取付
届いた状態の X 軸部分はこの様な感じです。
本体とコントローラーの配線 コネクタを挿し込むだけの簡単な作業です。 コントローラーの保護ビニールを剥がすとこの様な感じです。 コントローラー 前面 富士電機インバーター 単相 100V 入力のインバーターです。 主軸のスピード調整するために使用します。 メインスイッチ 主電源の ON-OFF に使用します。
AUX1 スイッチ AUX1 出力の ON-OFF に使用します。
AUX2 スイッチ AUX2 出力の ON-OFF に使用します。
非常停止ボタン 機械を非常停止する時に使用します。 外部非常停止増設用コネクタ 非常停止スイッチを外部に増設する時に使用します。 AUX1 スイッチ 富士電機インバーター AUX2 スイッチ メインスイッチ 外部非常停止増設コネクタ 非常停止ボタン
コントローラー 裏面 X 軸モーター X 軸のステッピングモーターを繋ぐコネクタです。 Y 軸モーター Y 軸のステッピングモーターを繋ぐコネクタです。 Z 軸モーター Z 軸のステッピングモーターを繋ぐコネクタです。 A 軸モーター A 軸のステッピングモーターを繋ぐコネクタです。(オプション時に使用) 主軸モーター 主軸モーターを繋ぐコネクタです。 X 原点 X 軸の原点スイッチを繋ぐコネクタです。 Y 原点 Y 軸の原点スイッチを繋ぐコネクタです。 Z 原点 Z 軸の原点スイッチを繋ぐコネクタです。 原点用コネクタ 原点の端子がこのコネクタにも出ていますが、使用しません。 パラレルポートコネクタ パソコンとパラレルケーブルで繋ぐコネクタです。 外部コントローラー用コネクタ 外部コントローラーを接続できるコネクタですが、使用しません。 交流側ヒューズ 交流回路の安全ヒューズです。 10A(サイズφ6.35mm-31.8mm) 直流側ヒューズ 直流回路の安全ヒューズです。 15A(サイズφ6.35mm-31.8mm) ※各コネクタは誤挿入防止の為、サイズやピン数が異なるものを使用しています。 Z 原点 パラレルポートコネクタ X 原点 Y 原点 Z 軸モーター AUX1 AUX2 Y 軸モーター X 軸モーター 電源コネクタ A 軸モーター 放熱ファン 交流側ヒューズ 直流側ヒューズ 外部コントローラー用コネクタ 原点用コネクタ 主軸モーター
パラレルポートコネクタにパラレルケーブルを繋ぎます。
各軸のステッピングモーターステッピングモーターの線を繋ぎます。
黒い奴本体から出ている各線に X MOTOR,Y MOTOR,Z MOTOR と書いてあります。 左から X Y Z の順です。
主軸の線を繋ぎます。
各原点の線を繋ぎます。 X 原点 Y 原点 Z 原点とマークされた線です。 左から X Y Z の順です。 電源ケーブルを繋ぎます。 電源コネクタの右下に見える穴は M4 のタップが加工してあります。 黒い奴本体とフレームグランドを取る場合にご使用ください。 以上で、本体とコントローラーの接続が完了しました。
MACH3 のインストール
黒い奴は MACH3 という CNC ソフトで稼動します。
MACH3 は Artsoft のホームページよりダウンロードできます。
Artsoft のホームページ
http://www.machsupport.com/
トップページより Downloads にカーソルをあわせ Mach and LazyCam をクリックすると、ダウン ロードのページにジャンプします。 ここをクリックするとダウンロードが始まります。 パソコンのデスクトップか適当な場所に保存します。 ダウンロードした Mach の実行ファイルを管理者として実行してインストールします。 ※MACH はCドライブ直下にインストールされます。通常のダブルクリックでインストールすると OS やセキュリティーソフトの都合で正常にインストールできない場合があります。 インストール後、パソコンを再起動してください。 MACH の詳しいインストール方法については、ネットに情報が多数ありますので、ここでは詳細に説 明しません。ご了承ください。
MACH3 の設定
黒い奴固有の設定についての説明です。
秘密基地で配布している設定ファイルを使用する際も、この設定は念のため再確認してください。
MACH3 を立ち上げて左上の Config の文字をクリックして各設定をしていきます。
ミリ・インチの選択
Select Native Units をクリックして下記の酔に設定して OK を押します。 デフォルトでミリメーター設定になっています。
Ports and Pins の設定 パソコンとコントローラー間で通信する際の、様々な設定をします。 ポートアドレスとカーネルスピードの設定 ここに記載された 0×378 という数字は使用するパラレルポートのアドレスです。 ウインドウズのコントロールパネル→デバイスマネージャーからご使用のパラレルポートのプロパテ ィを参照し、アドレスを確認することができます。 オンボードのパラレルポートを使用する際はデフォルトのアドレスが多いようですが、オプションでパ ラレルポートを増設した場合は注意が必要です。 カーネルスピードは 35000Hz を設定してください。 設定が終わったら適用ボタンを押して値を確定させてください。
モーター出力の設定
各軸のモーターの信号をコントローラーと合わせる設定をします。
写真の通りに設定してください。
X 軸 Step Pin#16 Dir Pin#1 Y 軸 Step Pin#14 Dir Pin#7 Z 軸 Step Pin# 3 Dir Pin#6 A 軸 Step Pin# 9 Dir Pin#8
Y 軸と Z 軸は Dir LowActive にチェックをします。
A 軸はピンの設定をしますが、使用しませんので Enabled にチェックをしていません。
※黒い奴のコントローラーは、日本で他社が販売している基板と、このモーターのピン番号がかなり異 なりますので、注意してください。
入力信号の設定 原点スイッチと非常停止ボタンの入力ピンの割り当てをします。 XYZ の原点・非常停止信号共に 0V 時に動作しますので、ActiveLow にチェックをしています。 X 軸は原点スイッチと下限リミット、Y 軸は原点スイッチと下限リミット、Z 軸は原点スイッチと上限 リミットを兼ねた設定にしています。 設定が終わったら適用ボタンを押して値を確定させてください。
出力信号の設定 コントローラー内のモータードライバーへのイネーブル信号と主軸 ON-OFF の動作信号の設定をしま す。 下の写真の様に設定します。 主軸の設定 デフォルトでチェックされている DisableSpindleRelays のチェックを外します。 Clockwise(M3) Output #の値に 1 を入れます。 この設定でGコード M03 時に主軸を起動することができます。 回転数の設定はGコードで出来ませんので、インバータのボリュームで設定してください。 M03S12000 としても S12000 の設定値は無視され、インバータの設定に依存します。 設定が終わったら適用ボタンを押して値を確定させてください。
モーターの設定
Config の Motor Tuning を開きます。 X 軸 Y 軸 Z 軸のモーターの設定をします。
Steps per は 1mm 動かすのに必要なパルス数です。
出荷時ステッピングモーターのマイクロステップを 1/2 で設定しています。
ボールねじのリードが 5mm ですので 1mm に必要なステップ数は 80 パルスとなります。
各軸の設定が終わったら必ず SAVE AXIS SETTINGS のボタンを押して値を確定させます。
原点とソフトリミットの設定 原点復帰時の軸の動作やソフトリミットの値を設定します。 Config の Homing/Limits をクリックして値を写真のように設定します。 原点スイッチを使用して原点復帰をすると、機械座標が有効になり、機械座標ベースでソフトウェアリ ミットが使用できるようになります。 入力信号の設定で原点と下限(Z は上限)を兼用する設定をしたので、ソフトリミットの座標 0 の時に下 限リミットを検出しないように、原点検出時に 1mm ずつオフセットをかけています。 原点検出時はソフトリミットをオフにしてください。 ソフトリミットボタン 原点検出後、機械座標をソフトリミットの範囲内に移動してからソフトリミットをオンにしてください。 以上で MACH の設定は完了です。
運転までの手順 パソコンの電源を入れます。 MACH を起動します 秘密基地配布の設定プロファイルを使用する場合は、Mach3 Loader を立ち上げ BLACK_GUY のプロファイルを選択します。 Mach3 を立ち上げたら、コントローラーのメインスイッチを ON にします。 立ち上げ時に Mach3 の左下で点滅している Reset のボタンをクリックします。 リセットの点滅が解除されることを確認してください。 この状態で運転可能になりました。