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6 無機ヒ素の分析法の定量下限及び検出下限の確認

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Academic year: 2021

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106 飼料研究報告Vol.32 (2007)

技術レポート

6 無機ヒ素の分析法の定量下限及び検出下限の確認

八木 寿治* 1 目 的 農林水産省の定めた有害化学物質のサーベイランス・モニタリングに関するガイドライン 1)の中 で,当該サーベイランス・モニタリングの結果を評価・公表するに当たっては,個々の分析法につ いて,妥当性確認結果,定量限界・検出限界,標準添加回収率等の技術的情報を明らかにすること が求められている. 飼料分析基準 2)に収載されている無機ヒ素の分析法については,標準添加回収試験は行われてい たが,定量下限及び検出下限の確認に関する検討は行われていなかった. 独立行政法人農林水産消費安全技術センターにおいて魚粉中の無機ヒ素のモニタリングを実施し ているが,結果の評価・公表に当たり,定量下限と検出下限について確認する必要が生じている. そのため,これらについて検討したのでその結果を報告する. 2 実験方法 2.1 試 料 市販の魚粉を0.5 mm の網ふるいを通過するまで粉砕した後,十分混合して調製した. 2.2 装置及び器具 1) 原子吸光分光光度計:島津製作所製 AA-6800 型 2) ヒ素形態別前処理システム:島津製作所製 ASA-2sp 型 3) オートサンプラー:島津製作所製 ASC-6100 型 4) クロマトパック:島津製作所製 C-R8A 型 2.3 定量方法 分析法は飼料分析基準4.21 によった. 3 結果及び考察 3.1 定量下限及び検出下限 定量下限及び検出下限を確認するため,検量線最低濃度付近における繰返し試験を実施した. 自然汚染された魚粉について7 回繰返し分析を行った.その結果,定量値の平均値は 51 µg/kg, その標準偏差は9.9 µg/kg(RSD 19%)であったことから,本法の定量下限及び検出下限は,得ら れた標準偏差のそれぞれ10 倍及び 3.3 倍に相当する濃度を求め,更に有効数字を考慮して,それ ぞれ100 µg/kg 及び 30 µg/kg と見積もられた. * 独立行政法人肥飼料検査所本部,現 (独)農林水産消費安全技術センター名古屋センター

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無機ヒ素の分析法の定量下限及び検出下限の確認 107 107 文 献 1) 農林水産省消費・安全局長通知:“「サーベイランス・モニタリングの計画・実施及び結果の評 価・公表に関するガイドライン」の制定について”,平成 17 年 6 月 7 日,17 消安第 2330 号 (2005). 2) 農林水産省畜産局長通知:“飼料分析基準の制定について”,平成 7 年 11 月 15 日,7 畜 B 第 1660 号 (1995).

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