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Academic year: 2021

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A-32

鋼構造建物の崩壊に及ぼす柱脚復元力特性の影響

〇中島正愛・倉田真宏・吹田啓一郎 1.研究の背景と目的 1995 年の兵庫県南部地震における鋼構造建物 の被害を受けて,梁部材・柱・梁接合部が有する 保有性能に対する研究は進展し,これら部材・接 合部が大変形繰返し荷重下において呈する履歴 挙動,また安定した履歴を保証するための設計要 件は明らかにされてきた.ところで現在の設計法 では梁崩壊形式が一般的に採用される.これは構 造物全体の塑性変形能力を考えたときに,柱崩壊 機構に代表される変形の特定層への集中を避け, 崩壊までに多くのエネルギーを吸収できるから である.ただ,梁崩壊形式においても1 層柱脚は 塑性変形を被るという事実,梁崩壊形式において も,1 層柱脚は塑性変形を受けることを見逃して はならない.ところが既往の研究を見ると, 柱脚 がもつ塑性変形能力や,梁崩壊性変形能力は元々 確保しにくい状況にある. 2.埋込み柱脚がもつ塑性変形能力の定量化 大変形載荷対応2軸加力実験装置を用いて,埋 込み柱脚を対象にした実大載荷実験を実施した. 図1 は実験に用いた載荷装置である.埋込み柱脚 では,柱脚部の固定形式として設計された鋼構造 建物における1 層柱脚が大地震時に受ける塑性変 形に関する研究は驚くほど少ない.また,柱脚は 常時,軸圧縮力を受けるので,梁端部に比べても 塑度と強度は十分に確保されているため,柱下部 に塑性変形が生じる結果,柱自身の塑性変形能力 が柱脚としての塑性変形能力に置換される.実験 ではほぼ実寸の鋼管柱部材を使用し,幅厚比と軸 力比を主なパラメータとして大変形時の柱の劣 化挙動を調べた.その結果,柱部材の劣化挙動は 幅厚比と軸力比双方に大きく依存し,特に現行の 耐震設計で最も厚く変形能力に富むと考えられ ている FA ランクの幅厚比制限では,大地震時に 柱脚に作用する回転角である0.03rad 程度の繰返 し変形時に大幅な耐力劣化が起きることを突き 止めた(図2).またこれは,現行耐震設計で規定 された幅厚比の上限値が単調載荷による(比較的 古い)実験結果に基づいており,地震動の繰返し 特性を考えるときに不十分であることに起因し ていることも,既往の研究論文を詳細に調査する ことから明らかにした.さらに1 層柱脚への要求 回転角として0.03rad 程度を考えれば, 鋼管柱の 許容幅厚比は現行の制限より約2 倍厳しくする必 要があることを,実験結果から導いた. 3.劣化域を含む埋込み柱脚履歴挙動のモデル化 実験結果に基づき,局部座屈やPΔ効果による 劣化挙動を含む埋込み柱脚の履歴特性を鋼管の 幅厚比と軸力比の関数として表現した履歴モデ ルを新たに構築した.履歴モデルの詳細は以下の 通りである.劣化挙動を劣化開始変形量と劣化勾 配の 2 つの特性によって評価する.劣化勾配は, その絶対値が劣化開始後の塑性変形量に対し指 数関数的に小さくなることから,部材の弾性剛性 に対して,幅厚比と軸力比により決まる指数関数 式を乗じることから求める.また劣化開始変形量 は部材の降伏変形量に対して幅厚比と軸力比に より決まる倍率を乗じて求める.構築した解析モ デルは,部材の耐力,弾性剛性, 幅厚比,軸力 比,4つのデータの関数として, 部材が鉛直支 持能力を失うまでの履歴を追うことが可能であ る(図3). 4.参考文献

Kurata, M., Nakashima, M., and Suita, K. [2004]. “Effect of Column Base Behavior on Seismic Response of Steel Moment Frames,” Journal of Earthquake Engineering, Imperial College Press (in press).

(a) 実験装置 (b) 載荷後の試験体 図1: 実験写真 -1 -0.5 0 0.5 1 -0.03 -0.02 -0.01 0 0.01 0.02 0.03 θp M / Mp -1 -0.5 0 0.5 1 -0.06 -0.03 0 0.03 0.06 θp M / Mp -1 -0.5 0 0.5 1 -0.08 -0.04 0 0.04 0.08 θp M / Mp (a)軸力比 0.1 (b)軸力比 0.3 図2: FA ランク幅厚比制限鋼管柱の劣化挙動 図3: 履歴モデル

参照

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