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ポリエチレンケーブルのボイド放電劣化の検討

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ポリエチレンケーブルのポイド放電劣化の検討

A

Study

on the

Degradation

ofPolyethyleneInsulated

Cables

Caused

by

PartialDischargesin

Voids

Yasuo Sekii

雄*

吉**

BunkichiYoda

ゴムプラスチック高電圧ケーブルの開発に際しては,絶縁劣化現象の適確な把握(ほあく)と,その結果を勘案 しての合理的絶縁設計を行なうことが重要である。本報告でほケーブル中のポイドの大きさと放電量の関係, ポイドを含む絶縁物ならびにケーブルの劣化の様相などについての基礎的検討結果について述べるとともに, ポイド放電劣化に対する無機充てん剤の効果を調べ,無棟充てん剤が劣化を有効に抑制できることを明らかに している。

l.緒

口 近年,ポリエチレンをはじめとする合成絶縁材料の優秀性が広く 認識され,これらを用いた高電圧ゴムプラスチックケーブルの開発 が急速に進められつつある(1)。 電力ケーブルは他の電気棟器と同様に耐用年限が長いので,その 間の寿命を保証するためには,使用期間中に起こると予想される劣 化の様相をじゅうぷんに把握し,合理的な裕度を見込んだ絶縁設計 を行なうことが肝要である。ゴムプラスチックケーブルの絶縁劣化 の原因は種々考えられるが,常規運転電圧課電下に起こる経年的劣 化の原因のひとつとしてあげられるのが絶縁体内のポイド放電であ ろう。 ポイド放電劣化の研究ほ古くからWhitehead氏(2),Howard 氏(3),Mason氏ら(4)によって行なわれてきたが,近年においても 安井氏(5),Kreuger氏ら(6)の研究があり,ポイド放電による各種絶 縁物の劣化の様相や,劣化の進行過程が検討されている。また,最 近では電気学会の絶縁材料コロナ劣化専門委員会の下で絶縁材料全 般にわたる共同研究が遂行されつつある。本論文はこれらの問題に ついての筆者らの検討結果をまとめたもので,ケーブル中のポイド 放電量の大きさを考察するとともに,ポイド放電による劣化の様相 を調べ,劣化に対する無撥充てん剤の効果について論及している。

2.ケーブル中のポイド放電量

じゅうぷんに管理された製造工程を経て作られたケーブルは巨視 的には"ポイドレス”であるが,物質自体の構造の特徴から高分子 絶縁材料にほ微視的ポイドが必ず存在すると考えられる。絶縁物中 にあるこれらの微視的ポイドや製造不良に由来する可視ポイドで ほ,課電時に部分放電を生ずると考えられるが,部分放電を生ずる 課電電圧の大きさや,放電諸量はポイドの大きさ,ポイドの存在個 所に依存し,また,材料の劣化とも密接な関連を有していると思わ れる。ここでほ,代表的な構造の66kV,およぴ154kVケーブル を一例として取りあげ,ポイドの大きさやその存在する位置と放電 開始電圧,放電電荷量の関係を調べてみる。 図1に示すように内径γ。,外径尺0のケーブル絶縁体内部の中心 からγの点に半径αの球形ポイドが存在する場合を考えると,電圧 yが印加されたときの点A(中心からr)の電界強度E,ポイドの 放電電圧γ甘,放電電荷量Qは安井氏の結果(7)を用いて(1)∼(3) 式で与えられる。 E=γ/†γ・10gβ(月0ル0)). ‥(1) * 日立電線株式会社研究所 ** 日立電線株式会社日高工場工学博士 細線休 /ポイト(半径a) i.引本 R。 図1 ケーブルの断面構造 l勺=ゐ1(ZV/(γ10gg(尺0ル0)ト ..(2) Q=々2α31〃〔γ2(10gp(β0ル0))2〕.‥ ‥(3) ここに,ゑ.,々2二 絶縁材料の種類によって定まる定数 ポリエチレンケーブル(eざ=2.3)の場合を考え,放電に関する Paschenの法則を仮定し,しかも,ポイド間隙(かんげき)長と放電 開始電圧の間にHall-Russekの実験式(※〉(8)が成り立つとすると,ポ イドが放電を開始するときに,外部から加えられる電圧(いわゆる コロナ開始電圧”)l仁,部分放電開始時のケーブル導体上の電界強 度Emaxおよび放電電荷量Qほ(4)∼(6)式となる。 帆(kV)=γ・10gg(凡ル0)・(2.16+0.224/α).. ‖(4) Emax(kV/皿m)=(γ/γ。)・(2.16+0.224/α) ‥(5) ¢(PC)=2.98×102・〔1/‡γ10g(月0/ro))〕 ・(2.16+0.224/α)・α2‥. ‥(6) ここで,凡〉,γ。,γ,αの単位はmm 図2,3はこれらの式を用いて表1に示す構造のケーブル(66kV, およぴ154kV架橋ポリエチレンケーブル)のl㌔,Qを求め,ポイ ドの大きさとの関係を示したものである。これより,運転電圧で部 分放電を生じないため,すなわち運転電圧が"コロナフリノ'であ るためにほ,154kVケーブルで半径50/上,66kVケーブルで80/` 以上のポイドが絶縁体中に存在してはならないことがわかる。ポイ ド径の減少とともに部分放電開始電圧ほ上昇し,たとえば,半径 10/Jでは190∼340kVとなる(以上はすべて内部半導電層の直上に ポイドが存在する場合であるが,ポイドの存在位置が導体から離れ るにつれて部分放電開始電圧は上昇する)。 国3は放電電荷量とポイド径の関係を表わしているが,運転電圧 で放電を生ずる大きさのポイドを例にとり(154kVケーブルでは半 径50/′,66kVケーブルでは半径80/∠のポイド),放電量を求める (※)Hall-Russekの実験式ほ次のように表わされる。 Ⅴ=26.5♪・椚+0,55 ただし, Ⅴ:放電開始電圧(kV) ♪:ポイド内の気圧(気圧) ∽=2(7:ポ イ ド 半径(cm)

(2)

5β00 0 0 ハU (宝) 0 nU 出師畿琵紳瀬な転 -66kVケー7Jル ーーーーー154kVケーブル 内部半導電層の直+二にポイド刀ある場合 外部半;導電層の直 ̄Fにポイドのある場合 、---、 154kVケーブルの 運転電圧 66kVケーブルの運転電圧 0.01 仇1 ポイてこ∵半径(mm) Lズ12 ホイト愕と放電開始電圧 102 10 巳10 ̄1 醐 桓: 忠盛 師 二肖10 ̄2 10 ̄ヨ 10 ̄1 内乱半特電唱の直上 二こポノトーnある場合 外部半身屯唱・7)直下 にポイ:∫グノある場合 - 66kVケーブル ーーーーー154kVケーブル 0_01 0.1 1 ポイト半径(mm) 国3 ポイド径と放電電荷量 と,7.1×103∼3.4×10 ̄2pcとなる。これほ現在の測定技術でほ検 出不可能なほど微弱な値である。部分放電が劣化に寄与する度合い ほ放電の絶対的強度とともに,その放電の局部的集中度が問題であ る。したがって,このような微弱な放電の有害性を判定するには, 部分放電による劣化の進行過程を解明し,劣化と放電に由来する電 気的諸量の関係を定量的に把握する必要がある。

3.ポイド放電によるポリエチレンの絶縁劣化

ポイド放電による絶縁劣化の様相を考察するには人工の可視ポイ ドを含むモデル試料を用いての実験が有効である。このような試料 として健全なフイルムに穿孔(せんこう)のあるフイルムを重ねたも のを構成し,これについて実験を行なった。 3.1ポイドを含む重合せフィルムの絶縁破壊強度 ポイドを有する絶縁物の破壊強度は健全な絶縁物に比べて大幅に 低下すると考えられる。この破壊強度が材料固有の値に比べてどの 程度に低下するかを調べるため,次のような種々の電圧印加方法で 絶縁破壊強度を求めて比較した。 (a)連続昇圧法(500v/s) (b)同一保持時間10分の段階昇圧法 (c)同一保持時間30分の段階昇圧法 表1 試算したケーブルの構造 \\ここ ケーブル 項

目\

\1

66kV lxlOOmm2 架橋ポリエチレンケーブル 154kV lx5001nm2 架橋ポリエチレンケーブル 外 径 ___上聖聖L27.0 外 径 (mm) 13.0 厚 さ 〔nm) 厚 さ (mm) 導 体 半導電性布テープ 内 部 半 導電層 絶 縁 体 外 部 半 導電層 14.0 16.0 43.0 46.0 27.8 29.0 75.0 7臥0 十D-1 (a) (彗(ぶ)h敵性繋留せ粍 (b) 図4 各種の試料構成 (D:ポイド径 t:試料厚)

3ノテ…

70時間100rniロ スチップ時間10mi†l /

1.′′′-′′

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(芸…::…::冨三三ニニ三

10 20 30 40 50 60 70 80 EB(kV/mm) 回5 各種課電法による絶縁破壊強度の分布 (正規確率紙上のプロット) 表2 豆B の 値 フィルム厚さ (mm) 課琶スチッ7■時間 0.1 1 0.2 連 続 昇 庄(500V/s) 66 kV/mロユ 50.5 kVノmm 10分 30 32 28 19.5 100 21 (d)同一保持時間5分(1,000Hz電源,50Hz換算時間100分) の段階昇圧法 実験に使用した試料ほ厚さ0.1mmおよぴ0.2mmの低密度ポリ ェチレソフィルムである。ポイドの構成方法は図4に示すような種 々のものが考えられるが,最も簡単な構成(a)で行なった。フイル ム間のはぎ)合せにほシリコングリース(DoⅥr Corning社製高真空 グリース)を用いた。 図5が実験結果で,各課電方法による破壊強度Eβの分布を正規 確率紙上にプロットして示したものである(この場合のEβは破壊 電圧γ月を重ね合わせたフイルムの厚さで険して求めてある)。これ によると,課電ステップ時間が長くなるにつれてEβの分布ほ値の 小さい側に位置するが,これほ,課電中に部分放電劣化が進行し, 破壊強度が低下するためであると考えられる。ちなみに,各試料 の部分放電開始ストレスはほぼ4.5kV/mmであった。表2ほ各

(3)

ポリエチレンケーブルのポイド放電劣化の検討

1183 0△0.2mm埠二7=レム ●▲0.1mm厚フイルム (>三 世固繋留悌蒜件 1.0 1.5 2.0 2.5 部分放屯開始甘_ ̄卜(kV) ∧‖> 20 (∈E、>ヱ 叫 10 5

2b

凶6 部分放電開始電圧と絶縁破壊電圧の関係 「rJき(mn】)

0■0 †へ一7、 〃一り 二代 Ml O.5 0.03 ハイゼ・ソク ショーレソクて

*Kreuger;IEEEl'ra口S.On Electri〔allnsu】a【ion 叫CUger†*)1 ̄

Eト3〔4),1968 1h lOム 1d llV 10 102 ん二【丁汁(min) 10コ iO4 (≧)世細部留臣皆雌蝶拗 70 60 0 0 ■LJ J】 ハU 3 iポイドの 大きさ 存在位置 A 小 絶縁体内 B 導体上 C 大 絶縁体内 D 大 導休上 0 2 10 15 20 コロナ開始電圧(kV) 凶8 発泡ポイドを有する架橋ポリエチレンケーブルの 絶縁破壊特性 50 (*)CIGRE No.209 図7 重ね合せホリエチレンフイルムのE爪71特性 諜電法で求めたEβの平均値丘β(図5でダ岬β)二50%′となるg月の 値)を示したものである。ポ1+エチレン固有の絶縁破壊強度は通常 2×105V/m皿程度と考えられているが,表2によると丘βが最大 値を示した連続昇任法の結果でも,ほぼこれより1けた小さい値で あり,明らかに破壊強度の低下がみられる。図dは諜電法(b), (C)で試験をした全試料の部分放電日射台電圧と絶縁破壊電旺の関係 を示したものであるが,両者の間に密接な関係があり,部分放電に よる射ヒが絶縁材料の破壊強度を定める大きな要田であることを示 している。 3t2 ポイドを含む重合せフィルムのE一丁特性 諜電ステップ時間とともにE月が低下する図5のデータはポイド 放電による劣化が課電時間とともに進行することを示唆するもので ある。このことはE-r特性(諜電寿命特性)という形に明瞭(めい りょう)に現われると考え,2種煩の高密度ポリチチレンフイルム を用いて電圧一定としたときの寿命を求めてみた。試料の構成は図 4(a),(c)の2通りで,ポイドが絶縁物中にある場合と一方の電 極に接する場合のE-r特性を求めて比較した。 実験の結果は図7に示すとおりである。印加ストレスEと寿命r の関係は両対数グラフ上で,いずれも直線となり,実験した範囲で 周知の実験式(7)を満たしている。 Eタ`r=COnSt‥ ..(7) ここで指数紹ほ劣化を特徴づけるパラメータであるが,図7から 求めた値はポイドが電極に接する場合(A)が25,絶縁物中にポイ ドがある場合が8∼11であった。同様な実験を行なったKreuger 氏は乃の値9を得ており(6),また,Oudin上〔は健全なポリエチレン ケーブルの負荷試験によって,同じような実験式を求め,柁の値8.5 を得ている(9)。Krenger氏の実験ならびに筆者らの実験では,明ら かにポイド放電による劣化が進行しており,その結果がOudin氏の 得たE-r特性とほぼ同じ様相を示すのは暗示的であり,交流電圧 0 5 盲∈\>き.喜∈凹 ポリエチレンJし\′し1、1向 \\ 、「-LユーrrTヰ_- \

充てん架蒜\・\

(1962)

袈倍ポリエチレン ノポイド

巴∈書箋ニ草色緑体

1b ld lm 1 102 104 106 108 寿命(min) 図9 モデルポイドのあるケーブルのE-r特性 を長期間課電した際に生ずるポリエチレンケーブルの特性の低下が ポイド放電劣化に起因することを示唆している。

4・人エポイドを有する架橋ポリエチレン

ケーブルの劣化の様相

ケーブルの絶縁体として利用される固体絶縁物ほ厚内のまま押出 し被超される。このような構造の絶縁物の劣イヒはフイルムの場合と 異なるほずである。配尖のケーブル構造における厚内絶縁体の劣化 の様相を把捉するため,健全なケーブルに人工的なポイドを設け, 諜電時に起こる劣化の状況を考察した。 ケーブル絶縁体のポイド放電劣化は絶縁体内におけるポイドの分 布状態に大きく左右されると考えられる。図8は絶縁体の一部に不 完全加硫層を形成し,発泡ポイドを分散させた架橋ポリエチレンケ ーブル(6kVケーブル,絶縁厚4mm)の短尺試料(課電有効長 0・8甲)を用い,部分放電開始電圧と交流破壊電圧の関係を調べた結 果である。絶縁体内の発泡ポイドほ複雑な分布状態を星していた が,絶縁破壊に直接関与したポイドの大きさや存在位置で分類する と,図8のように,部分放電開始電圧と絶縁破壊電圧の問に密接な 関係がみられる。絶縁体内に閉じ込められたポイドよりも,導体直 上に存在するポイドのほうが劣化に対する寄与が大きいのほ,ポイ ドに加わる電界が大きいうえに,放電によって生じた分解生成物が 容易に拡散し,放電が不断に持続するため(4)であろう。 図9はケーブル絶縁体の外部しゃへい層側に円筒形のポイドを設

(4)

図10 ポイド放電劣化の侵食跡(400倍) け,部分放電開始電圧を越える電圧を断続的(10分間印加+10分間 しゃ断の繰返し)に印加して絶縁破壊するまでの時間を求めた結果 である(10)。且-r特性(この場合の寿命Tには累積課電時間をとっ ている)を表わす実験式は(8),(9)となり,架橋ポリエチレンケ ーブルの満す式はその指数乃がさきに求めたポリェチレソフィルム の場合,ならびにOudin氏の式にきわめて近い rだ7・9=COnSt.…..(8),(架橋ポリエチレン) TE218=COnSt……(9),(充てん架橋ポリエチレン) E一丁特性がある傾斜を持つことは部分放電による劣化の存在を 示す証拠である。したがって,現実のケーブルでは運転電圧で絶対 に"コロナフリー”であるという条件が必須であり,このことから ケーブル,とくにゴムプラスチックケーブルに対する部分放電検出 の意義が生じてくる。 図9のE-r特性では,架橋ポリエチレンケーブルと充てん架橋 ポリェチレソケーブルの直線の傾斜に差がみられ,充てん架橋ポリ エチレンケーブルの傾斜がゆるやかであるが,これは後述する無棟 充てん剤の効果の現われのひとつであると解釈している。

5.ポイド放電劣化の進行過程

従来から,部分放電劣化の進行過程について種々考察されている が,ポイド放電劣化についての検討はMason氏のもの(4)が代表的 であり,そこで述べられた考え方には注目すべきものが多い。その 要諦とするところは"部分放電にさらされた絶縁材料には局部的侵 食が起こり,トリーの芽(Mason氏はこれをPitと表現)を生ずる, これがやがてトリーに成長し,究極には絶縁破壊に至る”というこ とになる。厚肉絶縁物ではとくにこのような過程で劣化が進行する と考えられる。ここで,最も重要なのほ部分放電劣化からトリーに 移行する過程とその条件の把握であるが,これはトリーの発生機構 の解明とともに難問のひとつであり,まだ必ずしも明確でほない。

図10は筆者らの実験したフイルム試料にみられた劣化の痕(こん)

跡の例であるが,トリー発生の根源となりうる微細な放電による侵 食跡が明瞭に観察される。

占.ポイド放電劣化に対する無機充てん剤の効果

絶縁材料の劣化を防ぐには劣化の原因となる欠陥を作らないこと が最も重要であるが,同時に材料を積極的に改善し,劣化しにくい ものを作り出す努力も怠ってはならない。このような試みの具体例 としてトリー劣化を抑制するための電圧安定剤の検討があるが(11), 筆者らは,それ自身が本来部分放電に対して強固な耐性を有する無 機充てん剤,および部分放電劣化しにくい絶縁物として定評のある EPRを取り上げ,絶縁物(掛こ架橋ポリエチレン)にこれらを適当 量配合した場合ポイド放電劣化に対してどのような効果があるかを 調べた。 3 2 壮挙e啓髄 壮挙e啓礎 汀Ⅴ\ 試料 人工ポイ エポキシ補強層

/

′X ′ノノE 】′′′ p ㌻ R 1 10fl甘 ′㌢′一 印加電圧6.OkV(1,000Ht) H‖皿 nr 非充てん 充てん剤B.胤

充てん剤A配合 充てん剤別配合 充てん剤C配合 EP ̄R ブレンド

/.

P

〉れり恥・ノ

.′∠ R 【几 充てん剤8抑

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搾絹ナ

充てん剤C HR 102 10‡ 50Hz換算寿命(min) 10▲ 図11 ポイド放電劣化試験による 各種試料の寿命特性 101 .三 ヱ抑 ・短 歌 10召 3 非充てん

、ト、戦・+

I

0 10 20 30 40 50 60 配合量(PHR) 図12 無轢充てん剤,EPR純ゴムの 配合量と寿命の関係 非充てん

23町‥虹H=町り虹計り虹

幸m

○ 充てん剤 充てん量 1 非充てん 2 クレーA 100PHR 3 クレーB 100 印加電圧10kV(1,000H壬) 102 10き 104 50flz躁算寿命(min) 105 図13 EPRの耐コロナ性に及ぼす充てん剤の効果 実験は3種の無機充てん剤A,B,CおよぴEPR純ゴムを適当 量含む0.3mm厚の架橋ポリェチレソシートを用い,国4(a)の構 成で寿命試験を行なった(6kV,1,000Hz印加)。図1】が試験の結 果で,横軸に寿命,縦軸に破壊した試料の個数(順序)を示してあ る。無枚充てん剤を含む試料の寿命は充てん剤を含まない試料に比 べて例外なく延びている。図12は充てん剤A,βJを含む試料につ

(5)

いて充てん剤の配合量と寿命の関係を示したものであるが,配合量 が多いほど寿命の延びが大きいことがわかる。一方,EPRを含む 試料ではブレンド量が増すに従がってかえって寿命が短くなってい る。図13はこの実験と並行して行なった,EPR純ゴムに2種塀の クレーを加えた試料の部分放電劣化試験(針対平板電極使用,10kV, 1,00OHz印加の寿命試験)の結果であるが,ここでも無棟充てん剤

を含む試料の寿命は充てん剤を含まない試料の寿命よりも著しく長

くなっている。部分放電劣化しにくい材料といわれているEPRの 特性もレジンそのものの特質ではなく,つまりはEPRの実用配合 に必ず含まれている無機充てん剤の効果であることを裏書きして いる。 このように,架橋ポリエチレン中に含まれている無撥充てん剤ほ 部分放電劣化を抑制する働きがあり,その作用撥構がどのようなも のかが興味深い。すでにゴム分子中に配合された無機充てん剤の作 用についてはFisher氏のSpeculation(12)があるが,この点について の明確な回答をうるには詳い、材料物性的な研究が必要である。筆 者らは現在この作用機構を定性的に次のようなものと考えている。 すなわち,ポリエチレンのような結晶性の高分子でほ結晶領域にお ける欠陥部とか,結晶領域と不定形領域の界面部が弱点層となって おり,部分放電劣化の進行の過程において,これらの部分がトリー 進展の経路となる。無撥充てん物が配合されると,高分子物質の弱 点層および不定形領域内の微視的ポイドに充てんされ,あるものは 欠陥を埋め,また,場合によっては高分子物質と強固な結合を構成 し,放電による衝撃,あるいはトリーの進展に対する障壁を形成し て劣化の進行を妨げる効果を与える。図13に示したように,不定 形高分子であるEPRにおいて,無機充てん剤を配合した効果が顕 著にみられるのもこのような作用轢構に依ると考えている。 7.緒 言 以上,ポリエチレンのポイド放電劣化の様相を考察した結果を述 べた。本論文で述べた内容を要約すれば次のようになる。 (1)欠陥としてポイドを含むポリエチレンは初期の絶縁耐九 課電下における寿命ともに材料固有の値に比べて著しく低 下する。 ■ 大型変圧器および付属品

ポリエチレンケーブルのポイド放電劣化の検討

1185 (2)ポイド放電劣化に起因する課電寿命特性(E一丁特性)ほ次 の実験式で表わされる。ここでパラメータ〝は劣化の度合 いを示すが,ポリエチレンの場合は8∼9となり,劣化の 8∼9乗則を与える。 E”r=COnSt (3)ポイド放電による劣化はトリーの発生を経て絶縁破壊に至 ると考えられる。 (4)絶縁物中に無機充てん剤を配合することによりポイド放電 劣化の抑制が可能であり,実際に充てん架橋ポリエチレン ケーブルは劣化の度合いが小さい。 ポイド放電が絶縁劣化の大きな原因となる以上,製造時点でケー ブルをポイドレスにすることが最も肝要である。また,同様な意味 で,品質管理の手段として行なわれる部分放電検出の意義は大きい が,現状においては,劣化に直接寄与する放電量が明確に把握され ていない。部分放電検出を品質管理の手段としてより有効ならしめ るためには,劣化に対して有害か無害かという観点から放電量を分 別し,判定の基準を確立することが必要で,これは今後に検討すべ き最大の課題であると考えている。最後にご指導をいただいた武蔵 工業大学鳥山教授ならびに種々ご援助いただいた日立電線株式会社 日高工場,研究所の関係各位に深謝する。 参 莞 文 献 (1)たとえば,M.A.Charoy&R.F.Jocteur:IEEE Trans. P.A.SリPAS-90,777(MarノApr.,1971)

(2)S・Whitebead:Dielectric Breakdown of Solid(1951,

0Ⅹford) 3456 789101112 P.R.Howard:PIEE,98pt.Ⅱ,365(1951) J.H.Mason:PIEE,98,pt.Ⅰ,舶(1951) 安井:住友電気,95,20(昭42)

F・H・Kreuger‥IEEE Trans・On ElectricalInsulation,

Eト3,46(1968) 安井:住友電気,94,36(昭41) H・C・Hall&R・M・Russek‥ PIEE,101,pt.Ⅱ,47(19別) M・Oudinほか:CIGRE,No.209(1962) 依田,関井:昭42電学東支 No.361 D・W・Kitchin&0・S.Platt,AIEE81(2),112(1956) W・F・Fisher:WireandWire Product,5糾(1961)

新 案

日立製作所所有の特許(主要特許のみを抜すい)

登録番号 斗寺564828 公告番号 44-4804 名 称 誘導電器用円盤巻線 登録番号 公告番号 名 称 特559616 44-10969 変圧器短絡試験用模擬装置 特462690 40-16291 制振遮蔽を有する変圧器巻線 特444140 39-15905 負荷時タップ切換装置用 特555833 4l-9921 変圧器用タップ巻線 切換開閉器 特473892 特542751 40-13328 43-23801 負荷時タップ切換装置用 切換開閉器 変圧器の模形による短絡試験法

r芸三………含;

j

特554599 39-18359 39-2105 44-7886 変圧器の端子引出装置 電気炉用変圧器 負荷時タップ切換装置用 切換開閉器 58ページへ続く

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