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超高度航空と下底国の主権 利用統計を見る

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(1)

超高度航空と下底国の主権

著者

山崎 晴一

雑誌名

東洋法学

1

ページ

75-96

発行年

1957-11

URL

http://id.nii.ac.jp/1060/00007747/

Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja

(2)

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まえがき 一一国の領土領水上の空域の主権に関する考察は、圏一際航空にとっては、欠くことのできない重要問題で ある。この問題については、航空機の発明以来欧洲の法学会において、幾多論議が交されたことであり、 それについ ては、簡単に後述するが、 それらの議論は第一次大戦を経て統一され、 一国の領土領水上の空域に対しては、その下 一九一九年のバリ条約

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昨日。ロ)以来、国際法として確立された原則となっている (1) 。 し か し 、 域の主権についても新しく論議される必要性が生じる。 ここでとり上げようとすることも、 人工衛星 ( ﹀ 円 片 山

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呂 町 ω日目。誘導弾)などの進歩と共に、重要性を増す超高度空域に対しても、 そ の下底国の主権は、無限に及ぶものか、もしそうでなければ、 は、現在、ジェット機発展の時代であるとはいえ、 どこまで及ぶのかという問題である。 航空界の実情 人工衛星発射の計画も

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式 に 公 表 さ れ ( 之 、 それら超高空におけ る飛行が現実となった今日、あらためて、空域の主権について認識することは、すでに二、三の学者によって指摘さ れたことであり

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国際航空にとって不可欠の急務である。 超高度航霞と下底国の主権 七五

(3)

東 洋 法 学 七 六 第二次世界大戦末期に、

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日 。 ロ 色 。 守 口 ﹀ 乱 何 回 件 目 。 ロ H U h 悼 む 一 ) 第 一 条 に は 、 各 国 は 、 シカゴにおいて締結された い わ ゆ る 、 シカゴ条約(の

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-その領土領水上の空域において、完全且排他的な主権を有 するものであることを規定している。正文は次の如くである。

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・ 本条約は、六十五ヶ国の批准を得て、 的に認めたものではなく、 現在も効力を有する重要な条約であるが(丘、 一九一九年のパリ条約によって確認されたところを踏襲したものであり、条文も殆んど同 特に空域に対する主権を創設 様である。ところで、 一国の領土領水上の空域の主権については、 以 来 ︿ 5 ) 、種々の学説があらわれた。大別すれば、空域は何等の制限をうけることなく自由であるという説ハ自由説﹀ と、空域は下底国の主権に服する(主権説)という両説となる。 一 七 九 三 年 、 ヒ ユ ッ グ 1 が問題の端緒をひらいで 海 と 空 気 は 、 家は、国境内に空気を閉鎖 L たり、空気に境界線を設け得ないのであり、大気は法律上国家の管理できないものであ 空域は自由であるという説によれば、 ひとしく万人に属するもので(問

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共 物 ) 、 国 る、ということを主たる根拠とする ( 6 ) 。 一 方 、 空械の主権を認める説は、 われわれが、主権の対象とするものは、

(4)

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ではなく、空間

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で あ る 。 公海あるいは、無主の土地の上空は自由であるが、 ヲ, L. れをそのまま一国の領土領水上の空域に適用することはできない というのである。 この説はまた、土地所有権者 の、上空に対する支配権に関する思想に立脚するへと。 当時の国際法学会、 グロチウスの海洋自由の思想に影響され(三、 国際法制委員会などは何れも、 空域は自由であるという考え方が支 航空機発達の初期においては、 配 的 で 、 空域は自由であるべきことを採択している ( 9 ) 。 し か し、航空機が発達するにつれて、空域自由論は次第にかげをひそめ、主権説が有力となり、第一次世界大戦を契機と し、国際法として定立されるに至った(川)。 一九四四年シカゴにおける会議では、 アメリカとイギリスの聞に、 ケ也 ニエユ の 自由を治ぐり、 はげしい論争が拡げられたが、結局、 ﹁空における計画された秩序﹂の確立というイギリスの主張が 通り、空の自由は認められるに至らなかった (U)0 一方へヅエルグイン(国

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巴 件 。 ) つとに、空域に対する下底国の主権の存在を主張した(四)。 結し、明文こそ設けなかったが、実質上空域に対する国家の主権が春在することを認めた。また、同じ年にロシアは な ど は 、 一 九 一 三 年 に は 、 いわゆる、独仏航空協定を締 自国の領土領水上の空域から、他国機を閉めだす処置をとり、 イ ギ リ ス も 、 一九一一年及び一九一三年の航空法に、 何れも空域主権の存在することを明定している(ぎ。 第一次大戦中、 スイス・オランダ・ノルウェーなどが自国の中 立維持のため、自国の上空に飛来した交戦国機に攻撃を加え、あるいは撃墜し、あるいはこれを捕獲するなどしたこ とは周知である(巴。こうして、 事実によって一ポされた空域の主権は、 一九一九年のパ

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条約によってその春在が確 認 さ れ 、 その後一九二六年のマドリッド条約(吋

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口 。 。 ロ ﹂ 話 ロ 昨 日 。 ロ ) は 、 何 れ も 。 ハ リ 条 約 と 類 似 の 規 定 を お い て い る 。 こ の 間 に あ っ 超高度航需と下底国由主権 七 七

(5)

東 洋 法 必 崎 寸 七八 て、空域を二層に分ち、主権の及ぶ範囲を制限する説があったが(日)、 そ れ に は 、 自由説によるものと、主権説によ るものがある。いずれにしろ、分界線を、地上何程の高さに定めるかは区々で、着弾距離、最高山、建造物、 地上撤 影の可能な距離を標準とするものなどがある。 さて、このようにして、パリ条約によって確認されて以来、 に服することは、今日確立された国際法となったが、国際法秩序は、諸国家の圏内法秩序を内容として構成せられる それは、諸国家の法秩序の調和された秩序であり、国家集団生活の制度であるから(時)、 一国の領土領水上の空域が、 その下底国の排他的主権 の で あ り 、 空域の主権を考 えるにあたり、圏内法における空域問題は、重要な要因となる。各国の民法の規定するところによれば、土地所有者 の、その上空に及ぼす支配権は、土地使用に必要な限度で認められるのであり白)、 るところの(ぎ、。旦ロ ω o a m 。

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(6)

二十世組の初期に、はなやかであった空域の主権に関する学説を、詳細に亘って検討することは、すでに歴史的興 味を出ず、ここでは無用である

81

た だ これらの諸説が主権の対象としていたものは、地表に近い空気もしくは 空域であった。 シカゴ条約第一条に定める空域(包お古川円。)についても同様のことがいえるであろう。また、それで 現在まで別に問題は生じなかった。しかし、航空機の発達は益々その飛行高度を上昇せしめる。ピストン・エンジン あるいは、ジェット・エンジンを使用し、主翼をもった航空機では、上昇するに従って稀薄となる空気に影響され て、エンジンの効率が低下し、浮力も減少するため、ある限度以上は上昇不可能となる(幻)。ところが、ロケットに なると、燃料と共に、液体酸素などの酸化剤を使用するので、推進のために外部から酸素を供給する必要はなく、自 らの激烈な燃焼噴射作用を利用して飛行する。このため、他の航空機と異なり、飛行のためにはむしろ、空気が在在し ないことが好適である。ここに、大気圏からの脱出は、 ロケットにしてはじめて成し遂げられる(ぎ。 一九五七・五八両年の国際地球観測年には、直径五

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は最も重要な兵器として研究が重ねられており、また、 重 さ 約 一

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抵の人工衛星が地球の周囲を廻転することになっている(ぎ。 このように、地上ニ

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粁 あ る い は 、 それ以上の超高度空域が人類活躍の場となるに及び、今まで、取 り上げて問題にする必要のなかった空域が、あらたに考慮されなければならなくなり、主権の及ぶ空域の範囲、具体 的にはシカゴ条約第一条にいう空域に関する新しい考察の必要に迫られる。 一国の主権は、その領土領水上の空域に及ぶのであるが、空域の概念については必ずしも明確でないことは前 述した。空域に対する主権を認めるか否かで、論議が交された当時は、空域とは、酸素と窒素の存在する、空気層で 超高度航律と下底国の主権 七 九

(7)

東 洋 法 点 時 寸ー 八 O あ る と し 、 そこだけが航空活動の舞台であると考えられていたのである泊。 ここで、地球をとりまく大気層及び、その外縁の層を概観してみれば、まず、

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と呼ぶ。対流圏では常に空気の流動があり、霧・雨・雲・擾乱気流などが生ずるため、現在の発達した航空 成層圏と対流圏の境界 地球に接した気層を対流圏(仲

83

・ 機 に と っ て も 低 空 の 飛 行 に は 困 難 が 伴 な う 。 そ の 上 層 に 成 層 圏 ( ω 可 何 回 件 。 ω ℃ } 百 円 。 ( 笥 ) ) が 位 す る 。 は地域により異なるが、温帯では地上約一一粁とされている(ぎ。成層圏では、 地 勢 や 、 大気の対流の影響をうける ことがないので、航空に適する。現在も、ジェット機は成層圏を常用高度としている。成層圏の上限が地上約一

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度位であるという。 問題をもとに戻し、シカゴ条約第一条にいう空域(包

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を意味するものであるといっている(ざ。しかし﹁空域﹂が物理的な意味で用いられたもの でないと解するからとて、無限の上空に至るまでも含むと解することは困難である。何故ならば、極端な例をとり、 その高度が仮に、天文学的単位で表わすものであった場合に、そこを飛行するロケットなどが、下底国に対してどん いかなる実益がもたらされるか、それを排除する方法 な損害を与えるのか、それを排除することによって下底固に、 は 何 か ( も っ と も 、 有 効 な 制 禦 な 時 間 0 2 言 。

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を排除するために、 地上から発射されたロケット自体が、地球自転との関係において、他国の上空を侵犯する危険も などを考えてみれば、明らかに無意味だからである(ぎ。また、完全且排他的

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あるのではないか、 ぶのであるとすること翁)には、 右に述べたように、 下底国の主権が及 天文学的高度を考慮に入れた場合、にわかに賛成することはで 一国の主権は、天文学的数字で表わすような高空には及ば

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の完全とは無制限(当常 F 。 ロ 昨 日 目

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芹 ) の 意 で あ り 、 高さによって制限されることなく、 きない。むしろ、 シカゴ条約第一条を解釈するにあたり、 ないとすることが妥当であるう。すなわち、 このような空域は、何等の制限も受けることなく、何れの国に対しても 自由に開放されているものと考えられる。とすれば、すでに低空︿比較的な意味の)においては、その下底国の主権が 及ぶことは明瞭であるのだから、 そして、上空になるに従って空気が稀湾になるように、主権の効果が薄弱になり、 遂に消滅するというような非論理的なことはあり得ないのだから、 あらたな考察を加え 同条にいう空域は、無限 の空間の拡りを意味するものであることを明確にして、 その天文学的上空に及ぶまでも、 下底国の主権を認めるか、 あるいは逆に、空域は何の制限も受けることなく自由であると解するか、さらにはまた、何れかの高さで主権の及ぶ 範囲を区切るかしなければならない。この問題には、種々の要因が入り組んで何れとも即断することは困難である。 下底国の安全や利益のためには、空域に対する主権は無制限に、無限の上空にまで及ぶことが望ましいであろうが、 一方、超高度空域を、超高速で飛ぶ航空機等にとって、あるいは、それが国際社会へもたらす利益等にとっては、 国の主権がその上空無制限に及ぶことは大きな障害となる。また、各国閣の航空機の勢力差も問題の解決を阻む大き な 要 素 と な る で あ ろ う し ( 印 ) 、 さ ら に は 、 超高度空域を飛行する物体の下底国に対する関係を考えるには、地球の自 転運動を除外することもできない。 超高度航需と下底国の主権 /司、

(9)

東 洋 法 学 j¥. まず、空域を全く自由なものとして開放することについて考えてみよう。 一 九 四 四 年 、 シカゴの会議において ア メ

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カ、イギリス両国の代表の間に、空域の自由について論争が展開されたことは前にもふれたが、 そこにおいてア メりカは広範な怨の自由を提唱した。結局、 イ ギ

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ス の 主 張 が 通 り 、 シカゴ条約はその第一条に、完全且排他的な主 権がその国の上空に対して及ぶことを明定したのである。しかし、同条約とは別に、 国際航空業務通過協定(同己負・

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が採択され、前者は、定期航空についても、無着陸横断ならびに、非商業的着陸を認めた(幻)。後者では、空の自由 を全面的に認めたが、加盟国は十ニヶ国だけであり、実際的効果はない。国際間のヨミユニイケイショ y に お い て 、 航空機のうけもつ分野は、航空機の大型化、高速化によって、益々増大する傾向にある。まして、航空機の速度が音 速すらも超えんとしている今日(担)、その活動範囲を無制限に企空域に拡大する必要性は、 いよいよ増すことであろ う。各国の航空機が企空域を狭しと飛び巡ることがあるとすれば、 平和維持に貢献し得ることは一応肯ける(出)。 そのことは全世界の距離を短縮し、 であるからといって、にわかに、無制限的に空の自由を認め ようとすることは現状を無視している。何故ならば、航空機が、大型化・高空飛行・高速飛行の目標に向って進歩す る一方においては、低空・低速・小型の航空機も要望されているのであり、無制限に空の自由をみとめるときは、各 国の各種の航空機が入り乱れて、そのまま放任すれば航空の危険性は増大するばかりであろう。これでは、それだけ 下底国も厳重な航空管制を実施しなければならなくなり(竺、自国の安全の保持や利益擁護のためにも、いよいよ広 範な制限を設ける必要を感じることとなり、無制限的な航空の自由は、単なる空文に等しくなり理想論に過ぎなくな シカゴ条約第五条に規定する無害航空の自由(部)すらも、 一 一 問 、 世 界 の し か し 、 る。現在では、 多くの固によって、 幻想的なものとして解

(10)

釈されているのが現状である(包。 それでは、空域を無限の上空まで合むものとして、主権の及ぶ組聞を定めるか、 し、上府を自由とし、下問にだけ下氏自の主絡を及ぼさしめるか。そもそも、 また空域をいずれかの高さで分界 国が主権を行使するのは、自同の中立性、安全の維持、 一回の似土似水上の空域に対して下氏 国民の生命財産の抑訟なとを主似とする(灯 ) O とすれば、空 域の新しい概念について汚祭するために、也市空を飛行するロケットなどの、 下氏国に与える MUW 一 け を ま ず 考 え て み な ければならない。 かつて学者が、仮海と公海の理論を適用し、空域を二日川に分ち、 下底国の主権の及ぶ範囲を限定せんとしたこ とがある。由来、空と海とは類似のものとして前じられたこともしばしばであった。しかし、海は必ずしも一回の存 在要件ではないが、空は人の生存にとって不可欠であり、また主力の点からみても、両者には市一大な相違がある(刈)。 空域の主権の及ぶ範囲を一定の高度で制限する説も、平面と立体の差具、すなわち、主力の影響を無視した点におい て大きな誤りを犯している。その説が原則的には自由説によるものであれ、主権説に加担するものにしろ、分間介総を 五

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米 ( 司 山 口 の } 岡 山 口 0) あるいは三三

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米(問。ロ ωロ仏)という低いところへおいたのでは、多かれ,少かれ下氏自の主権 をその上空に対して認めんとする趣旨に反する。何故ならば、その分昇級を設けることは、下底国の危険を除去する ために何等役立たない。たとえば、落下物による危険を考慮したとき、高空と低空では理論的には、むしろ、雨空か らの落下物の方が下底国に与える危険は大きい。落下物による下底国の危険を完全に除去するため、すなわち、物体 が地球の引力の作用によっても落下しないためには、物休が地球引力に抗し、あるいはそれと均術を保って飛行を続 超高反抗告と下底国の主権 l¥

(11)

東 洋 法 学 /司、 四 ば な ら な い と い う ( 的 ) 。 地表にある物体は、秒速一一粁の速さを獲得しなけれ 初速が毎秒一一粁という高速で、地球の引力に抗して発射された物体は、 理論的に、もはや けるだけのカを物体に与えなければならない。このためには、 永久に地球に帰投することはない。これより遅い速さで打出された物体は、何時かは地球に向って落下し、大陸ある いは、大洋へ墜落するわけである。しかし、ここで考慮しなければならないのは空気の存在である。毎日微細なもの まで含めれば、殆んど無数という程に、地球に向って落下する流星は、 は、地上約一二

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粁で発熱し、八

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粁で雲散霧消する(叫)。勿論、非常に大きな速さで大気層へ突入するこれら流星 と、他の飛行物体あるいは、落下物と比較することは、必ずしも適当でないが、現在計画中の人工衛星も、地上約三 ( 但 し 最 も 地 球 か ら 遠 去 か る と き は 一 、 二 九 O 粁に達するという) 地球をとりまく大気との接触により、 大 体 毎 時 約 二 八 、 極めて少量ではあるが、そこに春在する空気のため、次第に減速して落下 し、遂に、大気との接触によってとけ去るという ( 4 1 これらのことがらは、非常に高い空間から落下する物体によ って、地上のものがうける損害を検討するにあたり、地球の引力のみでなく、空気の抵抗も、併せて考慮しなければ ならないことを教える。計算の示すところによれば、地上七

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乃 至 一

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粁の上空から、重さ約一、

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砥の銅球 を落下せしめると、地表に到達するまでに熔融し、飛散するという。超高度空域からの落下物が、前述のようにすべ て、熔けて飛散することを竪むのは無理であるが、少くともそのような物体が、落下運動を始め地表に到達するまで に、細片に分解し、極めて広範にわたって飛び散り、下底国に与える危険を減少せしめるであろうことを予想するの は困難なことではない。さらに、甲国あるいは、公海の超高度の上空からの落下物が、時として乙国ヘ墜落する場合 も起り得るであろう。この場合

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仮にそのような現象の発生が、気象条件あるいは地球自転の影響などで、常に確 五

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粁から四

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粁 の速さで地球の周囲を回転し、 の 上 空 を 、 八

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(12)

実 で あ る と 予 測 さ れ る と き ( た と え ば 、 南 太 平 洋 海 域 に お け る 原 水 爆 実 験 ( 位 ) に 伴 な っ て 、 日 本 本 土 に 放 射 能 塵 が 落 下 す る よ う な場合)は問題は別であろうが 11l 乙国の主権にもと事すいて、甲国叉は公海上の空域に存するものを排除したり、 そ れらの空域をロケットなどが飛行することを禁ずる措置をとることはできない。何故ならば、 そのこと自体が甲国の 主権あるいは、公海の自由を侵害する結果になるからである。また仮に、 及ばないものとすれば、戦時においては、交戦国の上空たると中立国の上空たるとを問わず、自由な空域では多分、 一定高度以上の空域には、下底国の主権が はげしい戦闘が行われるであろうが、このために中立国がうけるべき危険は主として落下物によるものであるう。落 下物によって下底国に与えられる危険については、前述したところとかわらない。 一国の上空を、他国の航空機などが自由に飛行する場合に、下底国がうけるであろう危険は落下物による危険のみ に限らない。それは、上空からの写真撮影、電波による偵察、気象観測なども考えられる。ところが、人工衛星など 超高度を飛行するものから可能な地上偵察は、その飛行中の空域の下底国だけにとどまらず、ひろく全地球に及ぶと い う

81

もしそうであるならば、 一国の上空からこれらを排除することは、 この種の危険からのがれるためには無 意 味 と な る 。 一方において、超高度航空が人類にもたらす利益は、国際焚通、気象観測などにおいて計り知れないものがあるだ ろう。一九五七・五八両地球観測年には、太陽観測、宇宙線観測などのため、各国でロケットを参加させることは周 知である。ここにおいて、国際社会の利益と、一国の安全、利益などと何れを優先させるか、その調和をどのように 計るかが重要な問題として提出される。人口衛星或はロケット等の自由な運行の為に、国家主権の及ぶ空域の範囲を 限定することがよいか、あるいは、それは本末を顛倒したものであるとして(ぎ、 まず一国の主権のためにする考慮 超高度航需と下底国の主権 八 五

(13)

東 梓 法 学 八 六 を先行せしめ、あくまで、その観点から問題の解決をはかることが妥当であるうか。 四 ﹁ 国 際 間 の 平 和 と 安 全 を 維 持 す る ( 羽 ) ﹂ その領土の上空無限にいたるまで及ぼさし また一定の高きで分解することがよいかは即断することはでまない。しかし、 た め に は 、 一 国 の 主 権 を 、 めることがよいか、 一国の安全や利益 の擁護のためには、前者をとらなければならないことは、すでに、しばしば述べてきたところである。 この立場によ それがいなかる高度であれ、下底国の主権を侵害する れば、人口衛星或はロケット等が、他国上空を飛行する時は、 ことになる

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シカゴ条約第五条の適用があるとしても(ざ下底国一の着陸要求権に従うという条件は、極めて非実際 的であろう。これでは、 ロケットなどの運行を阻害すること甚しい。 ん と す れ ば 、 その国は通過空域の下底国との取り極めによって、 それを合法化しなければならないが

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ロケットなどを、他国上空を通過して飛行させ 物休の飛 行空域が全地球をおおうような場合、その協定の締結には多くの時間を必要とするであろう。空域に対して一国の主 権を認める趣旨からいえば、無限の高空に至るまで下底国の主権の存在を主張する立場は正当といえるであろうが、 これを固執し、ロケットなどの自由な飛行の障壁となることは、国際社会発展のためにとるべき道ではあるまい。近 国際平和の基礎を固める(的﹀ためにはむしろ、 超高度を飛行するロケットのために、 また、各国民間の協力を促進し、 ひろく空域を開放することが望 代科学の正常な発達のため、 ひいては、国際間のコミユ一一イケイションの迅速化、 ま し い 。 この相反する利益の調和点を何れに見出すかが、この問題の焦点となるのではあるまいか。わたくしは、空 域を二層に分ち、 下層の空域に対しては、下底閣の主権が完全且排他的に及ぶものとし、上層の空域は、何れの国の 主権に服するとともなく自由であると考えたい。

(14)

空必たる空域に、仮想的な分同作線を設けて上下二局に分つ事は、非論理的のようであるが、必ずしもそうでなく、 そのこと自休は、海を領海と公海に分つに似る。また、電波科学の発注した今日、上空を飛行するロケットなどの高 度を捉えることは困地でなく、 ミのねを設けても何等実益がないとはいい件ない。問題となるのは自由な空域を飛行 するロケットなどが、 下底国に及ぼす影響、特に下底国に与える泊険である。このことは前述した通り、超高度の場 合と低空の場合とでは事情が共なる。勿論、分外線より上の空域からの沼下物が、 下民国に与える危険は非常に減少 するであろうからとて、皆無になるわけではないが、すでに別災の問問となったロケットなどの飛行のため、すなわ それらが国際社会にもたらす利治のために、 ち近代科学の発展のために、 ま た 、 ロケットなどが活動する超高度空域 の無制限の自由が認められてもよいのではあるまいか。 国内法上、土地所有権者の、その土地の上空に対する支配権については前述したが、ここであらためて、若干の考 察を加えることによって、空域を二府にわけで主権の及ぶ範囲を限定せんとすることの一面の妥当性を見出すことが できると思う。 古く、土地所有権者の上空支配権を、 ひろくみとめんとする判例は、建物の突き出し、竹木の校、沿線などに関辿 し て 多 い ( 印 ) 。 た と え ば 、 ジ ェ l ム ス

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(15)

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上のいかなる高さに張られた電線もこれを切除し、移動すること ができることに疑はないといっている(号。もっとも、この事案における判決は、本道路上三十フィートに張られた っ た 。 一 例 を 上 げ れ ば 、 かの法諺(の己

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寸:) 航空機が発達するにつれて、次第に土地所有者の上空支配権も制限されるようにな ジョンソン対カ l チス・ノースウエスト航空会社のケ l ス ( 邸 ) に よ れ ば 、 ア メ

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カ に お い て も 、 電線は、原告の財産に対してトレスパスを構成しないとしている。 が適用された判例は多いが(号、 原告は法諺を援用 いかなる高空であれ原告所有地の上空の飛行はトレスパスであると主張したが、判決はこれを棄却して、 空はすべての人に共通な自然的遺産であり、かの古い法諺によって妥当な航空が妨げられるべきでない。:::コモ y .ローの規則は現代的進歩から生ずる、新しい状態に適応するような仲縮性をもっているのであり、そのように解釈 適用するのは裁判所の職分である。空気は土地の享有に直接関係する限りは、土地に附属するものであるが、この場 合のように、二千フィートあるいは、それ以上の空気は、実体の一部として、航空機に所属するものと考えられる。 :::そのような高度の飛行はトレスパスとならない。現代の進歩と、大きな公共の利益は、不必要に法律を純粋に解 することによって妨げられてはならない。:::﹂と述ベ、附言して、現実の損害の回復請求権は妨げられないといっ コモンローの法則によれば、他人の所有地の上空を飛行することは、トレスパスである ー寸 上 し て 、 て い る 。 ま た 、 ポ ロ ッ ク は 、 と し て 、 それは、有効な占有 ( σ 片 岡 。 ♀ 守

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(16)

た、物が落下しない限り、 単なる上空通過はトレスパスとならないという学者もある

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があると い う ( 開 ) 。 こ の 点 に 関 し 、 一九四九年のイギリスの民間航空法(の守口﹀己主芯ロ﹀♀え忌怠) の第四十条一項には、 ﹁ 風 、 いかなる地上財産の上空でも、単に、そこを飛行したのみ - 一 ュ l サンスの訴は成立しない:::﹂と規定している。アメリカでも、一九二六年の商業 航空法(注円。。

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条に、﹁航行可能空域とは、本法においては民間航空局により規定され た最小安全飛行高度より高い空域をいい、その航行可能空域は本法の条件に従って、州際及び外国航空の自由の公権 に属する﹂との規定がみられる。また、統一州航空法

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の第三条には、空域 天候及びすべての状況によって妥当と考えられる高度で、 ではトレスパスあるいは、 の所有権は航空権に服することを条件として、土地所有者に属すること、同じく第四条には、航空は下土所有者を害 しない限り適法である旨の規定をおく。我が国の航空法第九一条によれば、航空機は人叉は家屋の密集している地域 航空交通管制圏以外の空域にして一定の高さ(仰)以上の空域以外では、 の 上 空 、 航 空 路 、 曲 技 飛 行 を 禁 じ ら れ て い る。また民法二

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条には ﹁土地ノ所有権ハ法令ノ制限内-一於テ其土地ノ上下一一及フ﹂のであり、ドイツ民法 ﹁所有権は土地の上下においてなされる行為が、とれを排除して何等の利益もないときは排除できな い﹂と定める。結局、今日では土地所有者は、利益の在する限度において、その上空に対して支配権を及ぼすことが できるものであることに各国の態度は一致している。 これらの圏内法上の法理を、そのまま国際社会に適用することは勿論さけなければならないが、今日、土地所有権 超高度航需主下底国の主権 /司、 九

(17)

東 洋 法 学 九 O 者に認められる上空支配権も、沿革的には社会生活の進歩に伴なって、土地所有権者の無制限な上空支配権を認める ことから発展したのであることは、前述したところに明らかである。とすれば、少くとも、土地所有者の上空支配権 の変遷を導いた指導理念は、時と共に発展する国際社会の状勢に対応して、空域の主権を改めて考察するにあたり、 その基礎とすることができるのではあるまいか。 ここにおいて、具体的に、分界線を地上幾何の線とするかを決定しなければならない。この線を、自然科学 的な方法で絶対的に確定することは不可能であるう。何故ならば、そのためには、起り得るあらゆる場合を考慮し て、絶対に下底国に対して無害であるという線を決定しなければならないからである。しかも、空域を分界すること さ て 、 自体が、すでに、 一国の利益あるいは、安全の保持のためにする主権の主穫と、国際社会の新しい利益のためにする 空域の自由という、相反する要素の調和を根拠としているからである。故に、分界線も相対的に決定せざるを得ない わ け で あ る 。 このことは、あたかも、圏内法において何才をもって未成年者と成年者を区切るかに似る。成年となる年齢を二十 五才、二十六才という高い所ヘ定めれば、未成年者の保護には欠けないであろうが、社会生活における不便はおおう べくもない。また逆に取引の安全迅速を重視して、十才、十一才という線を設ければ、未成年者制度の根本的趣旨に 反する。さりとて、未成年者制度を認める限り、何れかに決定しなければならないととも自明である。近代法ではこ の年齢を低く定める傾向にあるのも、社会生活の複雑性や進歩を考えれば首肯できるところである。同じようなこと が空域を分解するについてもいい得るのではあるまいか。けだし、国際社会の利益と、一国の安全や利益の調和を完 全な形で実現することは殆んど不可能である。さりとて、両者ともその利益を放棄することができないのであれば、

(18)

両者の相対関係から帰結した妥協線を、何れかに求めなければならないからである。そのために何を標準としたらよ いか、最高山とか建造物を標準とすることの、明らかに誤りであることは前述した。そのための重要な要素として、 地球の引力を考慮しなければならないことは事実であるが、空気の帯在を考えた場合、それのみにこだわる必要はあ ここで、超高空からの落下物が、 下底国に及ぼす危険を減少するのに、 を果すことなどを考慮し、物質的な空気をとり上げたい。空気は、上空に進むに従って漸進的に稀薄となり、大気の 九

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パ l セ Y ト以上が、地上二

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粁以下に存在する。地上四

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粁以上は殆んど完全な真空とみられている。この高 この高度付近からの落下物が下底国に与える危険が皆無か否かは蓋然性 るまい

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わ た く し は 、 空気が大きな役割 度を飛行し得るのはロケット等だけである。 の問題であり、電波偵察などを考えれば、 方 、 ロケットなどの自由な運航のためには、 この高度附近の飛行も勿論なお下底国に与える危険を消滅し去らない。一 この高度附近あるいは、それ以上の空域が開放される事は、大きな利益 国際社会が国内社会ほどに緊密性を増すまで 自然科学などの進歩によって、その限界線は変化し得 ロケットなど超高度航空が現実となった今日、この高度附近に限界線を設けて空域を二分し、下底国の 主権の及ぶ範囲を制限し、超高度航空の発展を確保することは実際的であり、妥当であると考える。いかにしてロケ ットなどを新兵器として利用するかということが、大国間で集中的に研究されていることが現状であるならば(号、 であろう。両者の利益の調和を完全な形で実現することは、 恐 ら く 、 は、困難なことであろう。従ってまた、国際社会の発展と、 る 。 し か し 、 また、各国が戦争を回避して、国際社会の平和を樹立しようと努力を傾けていることも現状ではあるまいか。とすれ ば、この問題も、 国際間の航空が益々発達し、 これによって各国民間の友好と理解を創造し維持する(問)方向に向つ て解明されなければならないものと信ずる。 超高度航需と下底国の主権 九

(19)

東 洋 九 法 学 註 パリ条約第一条は、次の如く規定する。 2 吋

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目 。 ロ 仲 山 ﹀ 宵 同 九 円 喝 呂 臼 ・ 。 い 吋 印 彰明敏氏﹁超高度飛行と国家の領空権について﹂(国際法外交雑誌五四巻六号﹀。 我が国も、一九五三年十月八日に公布した。 ヒ ユ ッ タ l は﹁もし、近い将来において空中が一般の用に供せられるときは、これに対しいかにして、いかなる権利を 及ぼすことができるか。﹂との疑問を提出した。 者

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・ 9 一 九 O 二年、プラッセルの国際法学会、一九一一年、マドリッドの同学会、一九一一年、バリの国際法制委員会、一九 一 一 一 年 、 ダ ン プ の 問 委 員 会 等 。 日山名寿三氏﹁空中主権問題の推進﹂(日本法学二十巻二号)参照。 日英国は、世界の各地に航空基地を設け得るため、,﹁空における計画された秩序﹂を唱え、米国は主として、その保有す る航空機の関係上(第三次世界大戦中、米国は大都煽撃機の製作を担当していたため、直に優秀な輸送機を使用するこ とができた)、広範な空の自由を提唱した。なお、ロ・の。

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14 13 12 楢 崎 敏 雄 氏 ﹁ 航 空 政 策 論 ﹂ 一 一 一 一 頁 。 戸 口 匂 件 。 ロ U G 。 ・ 国 ・ 国 ω n r d ﹃ 。 ユ 吋 岡 山 口 紅

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冨 x w 回 目 呂 町 田 な ど が 、 こ の 説 を と る 。 鈴 木 万 美 氏 ﹁ 国 際 法 ﹂ 一 ご 一 貝 。 フランス民法五五二条、ドイツ民法九二 O 条、スイス民法六六七条、ベルギー民法五五二条、イタリア民法四五 O 条 、 ス ベ イ Y 民法三五 O 条、オラ

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ダ民法六二六条、日本民法二 O 七 条 。 ローマ法には、このような思想はないという。原田麗吉氏﹁ロ 1 マ法﹂(改訂)一

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冨州話回目につき、富。 Z 包 叫 U J ﹃ 同 百 円 m 省 主 神 宮 ゆ ﹀

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・ H M -M 匂 九 日 ・ 戸 回 。 件 。 ロ u m H 国際航空連盟 ( E ・ I -A ) 公認の上昇高度の世界記録は、ピストン・エンジンの航空機一七、 O 八 三 米 ︿ 伊 ) 、 ジ ユ ヅト・エンジン航空機一九、四 O 六米(米)となっている。(航空年鑑一九五五年版)。 アメリカのロケット、エアロピ l は三八九粁に達した。 旬 。 ω O H M 炉開削 W M L ω 旦 ﹀ O 吋 。 ロ 虫 注 目 。 旦 開 口 mEOO 吋 町 田 ぬ 問 。 104 ♂ ﹀ 匂 一 ﹃ 回 目 呂 町 。 ・ 同 ︾ ・

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岡 山 岡 5 2 a o 開 Z W R ﹀ 言 語 包 同 o a o て 同 ロ 耳 目 丹 ロ gaoU 円 。 広 岡 田 件 。 同 国 向 樹 立 。 白 色 、 巴 。 ド 匂 ・ ∞ 。 成層圏について、和達清夫氏編﹁気象の事典﹂二八五頁参照。 標準大気表(白

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参 照 。 一九五三年の各国民間航空機の飛行粁は、ブラジル九四、五七二・プラソス五四、三一四・エジプト二、六九七・イン ドご九、六八二・日本三、三三七・オランダ四四、六一 0 ・ポルトガル三、六八七・スベイシ一一、五八四・イギリス 15 17 16 20 19 18 21 23 22 30 28 27宝6 25 24 超高度航需と下底国の主権 九

(21)

東 洋 法 九 四 学 31 九八、八八七・アメリカ一、 O 四 O 、 五 一 一 七 ( 単 位 一 000 粁 、 ICAO 統計。一九五五年航空年鑑)となっている。 同協定第一条第一項 各締約国は、定期国際航空業務に関し、他の締約国に対し次の空の自由を許与する。

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自国の領域を無着陸で横断飛行する特権。

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運輸以外の目的で着陸する特権。 イギリスのフェアリ 1FD 二型ジェット実験機は、一九五六年三局十日、一一五八 O 米の高度で時速一八二二粁(この 高度における音速は毎時約一 O 六 O 粁 ) を 記 録 し に 。 ロ・の。包げ巳 ω U 旬 。 ロ 吋 ロ 州 己 主

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匂 ・ 出 。 航空交通管制につき、木村秀政氏編﹁世界の航空技術﹂四二一頁。伊藤良平氏﹁航空読本﹂六五頁。 第五条(不定期飛行の権利﹀各締約国は、他の締約国の航空機で定期国際業務に従事しないものが、すべて、事前の許 可を得ることを必要としないで、且つ、その航空機が上空を飛行する国の着陸要求権に従うことを条件として、その国 の領域内への飛行叉は同領域の無着陸横断飛行をし、及び運輸以外の目的での着陸をする権利を、この条約の条項を遵 守することを条件として有することに同意する:::。 ロ ・ の 。 o b F c z u 旬。ロロロ与え﹀宵戸 m w d 州 民 ︼ 円 四 円 ω g g o 円 。 0 ・ d b p 匂 -N H A H 出 向 酬 の

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楢 崎 氏 前 掲 ご O 七 頁 。 木 村 氏 前 掲 四 八 九 頁 。 オル夕、グレミシショウ共著、山本一滑訳﹁目でみる天文学﹂一五三頁。 M O ω 2 } 宮 間 ω

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E ・ マ l ゴリス、池田文雄氏訳水爆実験と国際法(法律時報二八巻四号)参照。 旬。忠匂宮間 ω 匂 E s u k p o 円 ・ 何 回

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(22)

論也 ~fiiì聴結ヤ〈総監。

Charter of the United Nations.

Art.1.The purposes of United Nations are:

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To maintain international peace and security.…・・・

~ ~ 0 -tミ h 謀長総 111~g寵霊園 Q :j;員制望~t!'主主員器出込)Q 主~Q~鎖は吋l'Q梅宮会l奇(さと, nヰ \, '~Q~保主主主よ起 "'Q 'tJ~士長 百三'逗 e 阻 Q~~Q 斗閉会J 帯主:,...)' J:Xt! ~Q~~~ 撫盟,...)\-lt!~&~:"。

税(自)~盤。

ヨ~也 ~fiiì嘩同平岡。

Penruddock's case, 1598, 3 Co. Rep. 205.; Baten's case 1610, 9 Co. Rep. 53B.; Fay v. Prentice 1845,

dTV 回甲 制 ] T 白 d T C 回 1 C. B. 828. Corbett v. Hi11, 1870, L.R. 9Eq. 671. McNair; p.20.

Wandsworth Board of Works v. United Telephone Co. 1884. 13Q. B. D 904

Hotchikiss; Aviation Law 1928~ 16.

Johnson v. Curtiss Northwest Airplane Co. 1932 Us. Av. R. 42.

Frederick Pol1ock; on Torts, 1951, p.263.

John Salmond; On Torts, 1945 p.204.

Shawcross and Beaumont; p.416.

McNair; p.33. 援ml鎚銀以=報宣 1 ・民-tJ崎01 ム4432艶聞饗~~Q :j;長~諮'tJt! '~Q 主言問題会!荘園'~Ãl,...)\...i封ト脳同国来~ß2 Q~耳~ì!H監蹴毒~Q 斗 繋ゐ必同回米~4Qln[魁Ãl転出拘長'寝起H鑑千)t!'同回米 :RI-\J -t二i-V-k ìl1 回来Ãl必 o¥..J.二時。 同 町 創 出 向 田 噌 田 町 田 C 目 h 白 ∞ 町 民 国 o

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(23)

東 法 学 63 62 61 山 誘 彰 名 導 氏 氏 弾 中 に 前 持 前 つ 掲 掲 い て 四 五 、 一 七 木 頁 頁 村 参 。 氏 照 前掲 四 八 O 頁以下、伊藤氏 九 六 前掲 一 七 二 一 貝 以 下 参 照 。

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