プログラム研究
研究代表者:志 藤 修 史
研 究 員:安 井 善 行
は じ め に
本研究の目的は、2007年∼2008年にわたる2年間の研究をもって、地域聴覚 障害者の生活実態とそこでの生活課題を明らかにし、国内外のサービス実施機 関へのヒアリング調査を通じて、今後の具体的対策の展開方策を探ることにあ る。 従前より、きこえやことばに障害を持つ聴覚障害者への対策は、単なる情報 伝達手段についてのサポートといったアプローチのみではなく、コミュニケー ション障害から起因する、生活全般にかかわる くらしにくさ への総合的対 応が必要とされている。特に近年、地域生活を支援する機関からは、高齢化、 重度化、さらには重複障害者の増加などが指摘されており、それらへの対策は 急を要する課題となっている。一方、高齢聴覚障害者への対応一つを例にとっ ても、全国的には高齢聴覚障害者への施設の開所などの取り組みが散見される ものの、地域で暮らす多くの高齢聴覚障害者への対策は介護保険における一般 的サービスでの対応が中心であり、実質的に利用不可能な状況におかれている など、聴覚障害者への具体的対策は未だ確立しているとはいいがたい。また、 1995年の阪神淡路大震災、2004年の新潟県中越地震などで明らかとなった、地 域とのつながりが希薄であり、かつサービスの利用に結びついていなかった多 くの高齢聴覚障害者の深刻な被害と避難・復興生活の困難さは記憶に新しいと ころである。2007年成立・実施をみた障害者自立支援法において強調されてい るような、身近な地域での生活支援との連動も含め、聴覚障害者に対するサー ビスの展開については課題が多い。1.聴覚障害者の生活実態調査から
①障害者問題における対象認識研究の課題 本研究では、第一に聴覚障害者の生活問題をどのように把握するのかを大き なテーマとした。現在わが国の障害者に関する政策は、医学的診断を根拠にし た、障害が ある ない 判断基準を大前提としている。これは、身体機能に ついての補助・補装的展開を前提としたものであるが、それだけでは実際の生 活上に起こりうる困難、すなわち、障害者の生活問題へ対応できているとは言 い難い。この点については、社会的にも認識されているとおりであり、今回実 施した調査の結果が雄弁に物語っている。したがって、研究の課題としては、 医学的診断にもとづく 障害 認定とあわせ、それ以外にどのような内容をも って 障害者問題 を把握するか、すなわち社会福祉の対象としての障害者生 活問題とはなにかであり、その対象認識の方法論を確立することが課題になる。 国際的には2001年の WHOによる、ICF 国際生活機能分類 が一般化されつつ あるが、そこで指摘されている、医学的基準と社会的基準の関係性の整理や、 具体的対策での調整課題などは、わが国における具体的な制度運用への応用や、 抜本的な対策の変化には用いられてはいない。むしろ、医学的基準をテコにし ながら、社会的問題の回避を図ろうとする、これまでの障害者対策の歴史の克 服が充分に進んでいないのが現状である。具体的内容をあげれば枚挙にいとま はないが、最も基本的な労働や社会参加において、きわめて差別的な処遇内容 が残存している点は重大な問題であろう。たとえば最低賃金の適用除外、知的 障害者の法定雇用率換算におけるダブルカウント、保護雇用の未実施、それ以 外にも一般生命保険からの対象除外などである。さらに、これら問題に加え、 個人責任 強化、サービス利用量と費用の個人負担、すなわち 受益者負担 という形で障害者自立支援法が2007年より制定実施されているが、これは、2006 年に国連において 障害者権利の権利条約 が採択され、各国での批准と具体 的対策の整備が進む状況下において、国際社会の中でのわが国の障害者対策の 大幅な遅れを露呈している内容といわざるをえない。 以上の点を進めるにあったては、これまで取り組まれてきた社会福祉の対象 課題としての障害者生活問題の構造を、実証的に検討してきた先行研究のレビ ューをふまえ、実態調査と組織的学習会などを通じて行った。②対象課題を明らかにするための実態調査(その組織)と学習活動 具体的には、主に地域でくらす聴覚障害児・者とその家族の生活実態と、対 策の現状を明らかにするため、調査に取り組み、集計分析を進めた。なお、今 回の調査は、音声言語に障害をもつ対象への対面式の調査であったため、調査 票の回収に際しては、多数の手話通訳者や要約筆記者といった専門家の協力に よって初めて進めることができた。改めて、これら専門家集団の組織化にご尽 力いただいた、京都市聴覚言語障害者センターのスタッフの方に感謝申し上げ たい。 なお、今回の調査では、京都市に在住し、身体障害者手帳を所持する聴覚障 害児・者、並びに京都市聴覚言語障害センターで聴力検査を受けた者のうち、 身体障害者手帳非該当の中・軽度聴覚障害者、さらに、京都市児童相談所内の ろう難聴児の教室に通う児童の世帯、市内小中あわせて3カ所の難聴学級、並び に特殊支援学校と難聴学級を持つ高校に通学する生徒とその世帯からのサンプ リングを行った。結果、648世帯(障害のある方の実人数871人)から回収した。こ のうち集計可能(有効)な数は645世帯であった。 対象課題を明らかにするため取り組んだ本調査では、具体的なくらしの場に 足を運び、そこで気づいた点や気にかかる内容なども記録として残す一方、調 査への理解と協力を確認しながら、確実な内容での回収を進めるため、郵送法 や留め置き法によらず、実際に調査員が訪問し、面談の上で聞き取る、訪問聞 き取り調査の方法により進めた。聴き取り調査では、組織され一定の学習を経 た調査員による対面訪問によってこそ、対象者のくらしの本音が聞き出せ実態 が把握できると えている。まして、今回の調査対象がコミュニケーションに 困難を感じている方という属性から えるならば、郵送法や留め置き法を採っ ては、調査票に示されている質問内容の意図が伝わりにくく、また、回答につ いても部分的なものにとどまる危険性が非常に高かった。現実に調査票の作成 段階で実施した学習会では、設問内容の文言の理解について手話による表現が 困難、あるいは、該当する文言が手話には存在しないなどの事実が発覚し、文 言や表現の手直しを行った。さらに、聞き取りを行う調査員の事前学習は、生 活問題認識の枠組みと設問の関係、聴き取るということについての留意点など を含め、何度も学習の機会を設けた。さらに、調査票の回収にあたっては手話 や筆記などを用いるため、長時間に及ぶ可能性もあることから、基本的には複
数以上で訪問する体制をとって臨んだ。 本調査を進めるにあたっては、手話通訳者、要約筆記者、聴覚障害者関係団 体のメンバーからなる100名の調査員と、聴覚障害者の団体や機関、学校などの 代表からなる68名の調査の委員会組織が組まれた。これに加え、調査の実施に あっては、京都市聴覚言語障害者センターの事務局職員との11回の作業会議、 4回の京都市聴覚言語障害センター職員全体での学習会、168名からなる調査委 員並びに訪問調査員の学習会7回、さらにおおむね20名ほどの参加による各行 政区毎での学習会を11回開催した。実際の調査期間は2008年9月14日∼11月10 日の約2ヶ月間で行っている。当面の基本的な調査結果の集計については、A4 判、180頁の 聴覚言語障害児・者とその家族の生活実態調査事業 報告書とし て、2007年3月に発行している。また、2007年3月7日には、本学講堂におい て結果報告のためのシンポジウムも開催した。 ③対象課題である生活問題の実態は 世帯 単位で把握することで明らかと なる 今回研究における実態調査では、障害者生活問題をとらえるにあたり、くら しを営む基本的単位である、同一生計に基づく 世帯 を一つの単位としてと らえることとした。これは、現実のくらしは、世帯という単位で営まれている こと、また、社会的な世帯収入である手当や年金の一部加算などは、世帯状況 によって支給が決められている。さらには、障害者自立支援法を含め社会保障 制度における費用徴収では世帯収入が基準の一つとされているなど、社会福 祉・社会保障の対策は世帯が単位となっていることによる。このように、現実 的な実態の把握と、対応している制度・政策の課題を明確にするためには 世 帯 という単位での問題構造の把握が必要不可欠なのである。先述したように、 わが国障害者対策の課題に、医学的基準をテコにした、社会的問題の回避があ るが、この内容には個々人の機能的障害への個別的な対応方法がぶらさがって いる。社会的問題対応のため必要な問題構造の分析が、個人要因ばかりに焦点 化され、多くの関連する要因や課題が捨象される。現実の障害者施策の実践の 現場でのいきづまりの最大の要因である。制度の枠組みからの現実認識、サー ビス提供サイドからの問題の切り取りが、さらに課題の個別化に拍車をかける。 いかに個別的課題認識の枠を克服し、実態に即した内容に近づけるかが、対象
把握における今回研究の課題でもあった。調査報告では全体を通じて 世帯 単位での集計を行っているので、 聴覚障害者のいる世帯における生活実態 を 現しているといえる。 ④障害者問題の対象認識の基礎は階層性にある 実態調査では、大きくは経営者層、雇用労働者層、自営業者層、無業者層の 四つの類型にわけ、さらに雇用労働者層については、雇用条件と事業所の規模 などから、 ホワイトカラー層 ブルーカラー層 不安定雇用者層 の三つに 区分した。これは、同志社大学名誉教授三塚武男の生活問題の構造分析理論を 援用したもので、資本主義的生産関係においては、労働者階級における窮乏化 の進行が不可避であるが、窮乏化の基本には生活基盤(生活問題の基盤)、すなわ ち働く条件と、生活の社会化の対応としてある社会的公共生活手段の整備状況 とが規定要因となっているとの えによっている。このことは、障害者生活問 題も基本的には同様であるが、障害者生活問題の特質は、障害を理由にした、 いっそうの不利と生活全般の危機とが拡大再生産されているという点である。 この点を明らかとする上からも、階層性による分析は基本的前提となる。 さて、以上をふまえた集計分析の結果であるが、特徴的な内容について説明 する。 まず、全体として、 不安定雇用者層 、 ブルーカラー層 といった階層に、 生活上の困難を感じているとする値が平 値より高い割合のものが多い。この ことは、日常生活の困難がこれら階層に集中していることの表れである。さら に、 無業者層 では、聞こえない、聞こえにくいという困難に加え、 行政か らの案内や広報、新聞、手紙などの文章を理解することがむずかしい (34.3 %、実数102)、 文字や文章を書いてファックスや手紙で伝えることがむずかし い (21.2%、実数63)など、文字による情報の収集伝達の困難を訴えている世帯 が平 より高い。また 銀行や郵便局が利用しにくい (47.1%、実数140)、 公共 施設が利用しにくい (33.0%、実数98)など、くらしにかかわる窓口の利用しづ らさを感じている世帯が高い割合となっている。加えて、近年聴覚障害者にと って重要なコミュニケーション手段として用いられている携帯電話についても、 携帯電話の使い方がむずかしい (25.6%、実数76)とする回答の割合が高く、 手話通訳者要約筆記者の派遣制度が利用できない・利用しにくい(16.5%、実
数49)なども相対的に高い割合となっている。このように、聴覚障害者が、日常 のくらしで様々なコミュニケーションに関する困難を抱える中、 無業者層 は 特に困難な状況におかれていることが明らかである。 なお、 無業者層 は、近所づきあいにおいても、 ほとんどつきあっていな い (13.5%、実数40)が平 に比べ高い割合であるとともに、地域活動への参加 も 参加していない とする割合が22.9%(実数68)と高く、相談相手について も 子ども (41.3%、実数114)もしくは 手話通訳者・要約筆記者 (20.7%、実 数57)、 京都市聴覚言語障害センターの職員 (29.7%、実数82)などの障害関連 のつながりか、専門機関への相談が平 より高い割である以外は、平 か平 以下の割合のものばかりとなっている。さらに、諸制度の利用状況についても、 制度を利用している割合は低く、制度の認知・利用共に進んでいない状況とい える。 このように 無業 (失業)という状態に置かれている世帯の生活の困難や孤 立は、最終的には健康状態の悪化となって現れてくる。 無業者層 では、ほか の階層に比較して 医者に診てもらっている (69.4%、実数206)、 薬を飲んでい る(66.7%、実数198)を始め、多くの自覚症状をうったえる方が多いのが特徴で ある。 このように、不安定な階層の世帯は、地域での 孤立 が進み、最終的に 健 康状態の悪化 となって現れ、ますます出にくく、交流しにくい状態に陥り、 孤立が進むという悪循環を繰り返す可能性が高いのである。不安定階層には、 生活における困難が集中的にしわよせされており、それがコミュニケーション における困難状況をいっそう拡大しているのである。 ⑤障害者の地域生活をささえる条件は、日常的な住民同士の交流と活動への 参加である 階層別にみた地域活動への参加状況において、 無業者層 で 活動に参加 していない 世帯が高い割合であり、また 自治会・町内会などの地域の団体 にも参加 している世帯が低い割合であった(17.8%、実数53)。特に無業者層の 中でも 国民年金・生活保護など が主な収入とする世帯において顕著にこの 傾向が現れている。このように、地域活動への参加は基本的に階層性に規定さ れており、不安定な世帯ほど地域での活動に参加できにくい状況におかれてい
る。 これら、地域活動に参加していない世帯では、近所づきあいにおいても ほ とんどつきあっていない とする割合が高く、また、身近に相談できる相手が いない割合も高いのである(8.3%、実数10)。さらに、制度の認知や利用におい ても 介護保険 を除く、全ての福祉制度の利用が進んでいない状況になって いるなど、孤立状況がより深刻な生活困難状況を生み出すことは明らかである。 また、ブルーカラー層が高い割合を占めていた 障害者団体のみ では、近 所づきあいでは ほとんどつきあっていない (15.2%、実数14)、 あいさつをす る程度 (62.0%、実数57)が平 値より高く、あまり活発とは言えない状況にな っている。さらに身近に相談できる相手も いない とする割合も平 値より 高く、いても 身内のみ (19.6%、実数18)が高い割合となっているなど、この 階層並びに活動状況でも、先の無業者層と同じく、孤立した状況におかれてい る。また制度の利用状況でも 手話通訳者・要約筆記者の派遣 が55.4%(実数 51)と平 より高いものの、他の項目は平 か、それ以下の割合のものが多い。 一方、不安定雇用者層で高い割合であった 手話・要約筆記などの地域での 自主的な学習活動 に参加している世帯(41.4%、実数46)では、近所づきあいの 程度は あいさつをする程度 が66.2%と高く、 くらしや地域のことで話し合 っている は18.7%(実数41)と平 より低い割合であった。しかし、相談でき る相手については いる とする回答が97.3%と高く、また、身内だけでなく 加入している団体の役員 手話通訳者・要約筆記者 手話や要約筆記サー クルのメンバー 京都市聴覚言語障害者センターの職員 福祉事務所や市・ 区役所の職員 など広がりがあることがわかる。さらに、社会福祉制度の利用 も、ほとんどの制度が平 値より高く、制度利用が進みくらしにおけるつなが りや広がりがあることが窺える。 このように、障害者団体に加え、地域での自主的な学習会などの活動への参 加は、多様な関係性やサービス利用へと結びつき、京都市聴覚言語障害者セン ターへの要望に見られるように、現状改善のための要求へと結びつく。自主的 な学習などの活動への参加を通じた、便利な情報や役立つ情報の共有は、社会 的集団的解決、対策への意識へと高揚し、共通した困難の解決の方向に結びつ くこととなるのである。すなわち、自主的な学習活動への参加は、 私の困りご と から 私たちの困りごと へと認識を広げていくと えらえる。一方、こ
のような活動への参加が疎外されている場合は、問題解決も個々の世帯にゆだ ねられ、たちまち限界に直面するとともに、より一層の困難と孤立が進むので ある。なお、近所つきあいの状況などからも明らかなように、現時点ではこれ ら自主的な学習活動への参加が、近所のつきあいをふかめるきっかけになるほ ど、身近な地域の中で進められている状況とはなっていないのである。 ⑥障害者の生活問題の地域性をどう明らかにするか 今回研究では、社会福祉の対象としての障害者生活問題を明らかにする上で、 地域性をふまえるという点も課題の一つとした。これまでの障害者福祉研究に おいては、地域生活問題と障害者問題との関係性について論証してものは少な く、また、社会福祉の一領域である、地域福祉の課題として障害者問題を実証 的、科学的に分析したものとしては、三塚・高林の研究が数少ない先行的研究 として取り上げられるであろう。本研究では、両氏の研究をふまえつつ検討を 行った。 具体的には、調査対象とした京都市という地域を、世帯数の推移と人口密度 によるマトリクスを手がかりにしながら、交通手段や住宅開発などの地域の変 化変動をふまえ、そこで暮らす住民の階層性を基本において捉えながら地域の 類型化を行い、それぞれの地域類型毎での障害者問題を明らかにする試みを行 った。これら、京都市の地域類型区分そのものについては、本学研究紀要にお いて検討している。 さて、基本的にはこれら地域類型毎に聴覚障害者とその家族の問題を分析し たが、地域福祉でいう地域とは、地域住民の階層構成を基本に、その変化とそ れにともなった社会的公共生活手段の整備、さらには地域での対話と交流の状 況によって規定されているくらしの場というとらえ方をしている。その枠組み に沿って分析を進めた結果、行政の責任による制度やサービスの立ち遅れが、 健康や命の不安となって現れている。また、このような地域では、地域での住 民同士の交流も進まず、孤立状態が増えているという結果であった。さらにこ れら対策の遅れは、障害の程度(重複化・重度化)や複数の障害者が同一世帯で暮 らしている、あるいは、対策の対象となるための障害者手帳の取得ができてい ない方がいるなどの世帯に、特に矛盾が集中的にしわよせされおり、いっそう の生活困難状態を現していることが明らかとなった。なお、これら集計結果の
詳細については、6月14日開催の日本地域福祉学会にて報告するとともに、2008 年11月付総合社会福祉研究所発行 総合社会福祉研究 No.33 にて発表してい る。 ⑦調査結果の分析を通じて明らかとなった障害者対策の課題と具体的な対応 調査の結果については、4月18日(金)、4月30日(水)、6月13日(金)、6 月20日(金)、7月25日(金)の計5回、京都聴覚言語障害者福祉協会の事務局 職員との検討会の実施。さらに、5月18日には、NPO法人京都市中途失聴・難 聴者協会総会において、調査の報告並びに今後の報告についての検討。7月27 日には、京都市聴覚言語障害者の豊かなくらしを える集会において、調査の 報告並びに今後の具体的な対策についての検討。8月2日には、京都難聴児親 の会において、調査の結果報告並びに今後の具体的な対策についての検討をそ れぞれ行った。いずれも100名を超す参加者との協議であったため、充分な時間 をかけての検討に至らなかったが、意見交換そのものは活発であった。 これらの報告検討会には、京都聴覚言語障害者福祉協会の事務局職員並びに 柴田浩史共同研究者とともに出向き、検討結果についての具体的な対応につい て協議を重ね、9月20日の京都聴覚言語障害者福祉協会職員研修の場で報告を 行った。 これら分析検討、学習会を通じて明らかとなった聴覚障害者の対策の課題は 以下の通りである。 バブルの崩壊以降低迷しつづける京都では、障害者・家族の世帯において、 解雇や不安定な雇用形態の増大など、働く条件が厳しくなっている。これに加 え、障害年金問題(安い・生活できない、対象が限定、基礎年金には3級がない)、及 び介護保険料の年金からの天引き、税源委譲に伴う障害者控除額の低下(実質税 額の上昇)などくらしを支える基本的制度の改悪が重なり、生活が圧迫され、サ ービスの利用を控えざるをえない世帯が出ている。また、聴覚障害児を育てて いる世帯では、教育との連携も乏しく親が子育てをしていく上で孤立しがちに なっている世帯がある。さらに、障害児本人も、友人が出来にくいなど孤立し がちになるなど、孤立の連鎖が生み出されている。手帳をもたず、何の支援も 受けられないまま放置されている世帯もある。経済的に厳しくなったことで障 害者団体への加入などをやめている世帯がある。聞こえにくくなったことなど
で地域の中で関係がとれない、あるいはとりにくいなどで困っている世帯ほど、 相談できる窓口が分からない。高額な健康保険料、医療費の自己負担増、介護 保険法や障害者自立支援法によるサービス利用に係る自己負担(補装具費、日常 生活費などの自己負担、補聴器の電池代の適応除外)、保育料の値上げなど、社会福祉 のサービスを利用することで、世帯のくらしが圧迫されているのである。 では、このような深刻な実態に対し、具体的にはどのような活動や対策を進 めていくかが課題となる。今回共同研究を進めた、京都聴覚障害者福祉協議会 と検討を進めた結果、現時点でのわが国の障害児・者福祉対策の中心は 障害 者自立支援法 によっているが、決定的に障害児の対策及び重度重複障害者対 策が立ち遅れている点で認識は一致した。また、社会福祉の前提である、雇用 労働政策、教育、医療、住宅、交通・通信・放送などの対策の遅れが、基本的 な生活困難を招いていることは明らかである。そこで、社会福祉の分野でのサ ービスの前進を図りつつ、これら前提的な制度やサービスの充実へ、聴覚障害 者の団体を通じて押し上げていく、同時に、身近な地域での活動を通じて、コ ミュニケーションに不安を抱える多くの方に共通する課題として、活動の幅を 広げつつ、当面子どもから成人までの連続した活動の展開を模索することとな った。具体的には、身近な地域で実験的・先駆的サービスに取り組むとともに、 集団化・組織化を進める拠点としての施設を築いていくことが確認された。 なお、協会においては、2009年度から実験的な事業として 難聴児デイサー ビス事業 および、サービス空白地帯であった京都市東部での 地域生活支援 事業 などの新たな事業への取組がスタートしている。
2.社会サービスの先進国
(北欧特にフィンランド)の聴覚障害者
対策について
さて、本研究の第二の課題は、社会サービスの先進国(北欧特にフィンランド) の聴覚障害者対策についての研究である。具体的には8月30日∼9月13日のプ ログラムで、北欧のスウェーデンとフィンランドを訪ね、これらの国における 聴覚障害者対策の状況を視察した。今回は特に、ろう盲者のサービス実態を、 内容、質、その前提条件をトータルに把握することを中心的な目的とした。な お、現地フィンランドでは、山田真知子浅井学園大学教授の協力により、福祉 サービス全体の状況の知見を得ることができた。フィンランドにおける基本的な障害者サービスの え方は、雇用あるいは所 得の保障を前提とし、医療・教育・住宅・パーソナルサービスを国・自治体の 責任により一律公平に提供を行う。その上で特別の支援や配慮が必要ならば、 社会福祉サービスがそれを補完するという え方である。これは、スウェーデ ンもほぼ同様である。基本的には、サービスへの規制や等級化はなされておら ず、必要に応じた対応が約束されている。このような、ミニマムアップとオプ ティマムの拡大を進めてきたのが、当事者とその家族を中心とした組織的運動、 それを支える社会的圧力なのである。今回訪問したフィンランドろう盲協会、 フィンランドろうあ連盟などは、いずれも巨大なサービス実施機関でもあり、 サービス提供に関わるあらゆる場面でのオンブズマンでもある。 また現在フィンランドに拠点をおいて活動している国際ろうあ連盟は、地球 規模での障害者運動をリードし、国連の障害者権利条約において、手話を言語 とするよう働きかけ、実施させてきた機関でもある。こような、社会的なムー ブメントを引き起こすエネルギーと、その実行をすすめるパワーの源泉が北欧 全体での社会運動とその一環として明確な一と発言力を持つ当事者組織であっ た。今回、国際ろうあ連盟並びに、フィンランド在住の山田教授の紹介は、共 同研究者の柴田氏によるものである。 以下、ろう盲に関する視察の報告を行う。 ①フィンランド ろう盲協会 について ろう盲協会 は、1971年に当時のケッコネン大統領の支援を受け、正式に 設立された組織である。現在、独立した事務所をもっており、フィンランド全 国の400家族(子どものいる世帯が入っている)のろう盲の会員により組織されてい る。現在事務局が所在するのは、 ライトハウス という視覚障害者協会の管理 する建物であり、現在の建物(ライトハウス)には2003年に移転してきている。 ちなみに、わが国におけるろう盲の組織としては、社会福祉法人全国盲ろう者 協会が1991年に結成されているが、各都道府県単位ではまだまだ組織化は進ん でおらず、京都においては2003年に ほほえみの会 という名称で当事者の組 織化がなされている。1971年に、すでに全国組織が立ち上げっているフィンラ ンドと比較すると、20年の組織の立ち上げの立ち後れとなっている(注 全国盲 ろう者協会・編著 盲ろう者への通訳・介助 読売工房、2008年 pp.150-157)。
さて、ろう盲協会の基本的役割は、触手話、指点字、手話など、当事者が理 解しやすい方法であるならば、どのような方法でコミュニケーションをとろう とも、本人が望む最善の方法を保障するようサービスを公的に整えるよう働き かけつつ、自らの団体含め実施することにある。また、コミュニケーションの 内容については相互の納得と満足が出来るものでなければならないというのが 基本的理念としておかれている。従って、一人ひとりに合わせた様々なコミュ ニケーション方法の開発と普及、研修に多くの力を費やしている。また、具体 的なサービス実施は、対象者が存在するあらゆる場所、教育現場、職場、家庭 などあらゆる場面となる。例えば、教育の現場への講師の派遣、教科書の開発、 さらにはヘルパーなどのサポートの現場でのヘルパーへのコミュニケーション 方法の指導を行っている。ある意味研究開発機関という役割となっている。 なお、フィンランド国内にはろう盲協会のサポートを受けている方は約900人 程度、うち子ども達は約100人ほどである。一方、国内全体では5000人程の65歳 以上のろう盲者がいるが、協会ではこれらの高齢者への対応は十分に進んでい ないのが問題視されていた。なお協会に加入している当事者自体は360人程であ る。 さて、このような事業運営を行っている強大な組織であるが、組織について は、現在国内に20会員支部が存在し、それぞれの支部ごとでの活動が行われて いる。協会の執行組織は9名の役員会を組織し、内7名はろう盲者である。役 員の任期は2年であるが、1年で半数ずつ交代する仕組みをとっている。 専従の職員は80名。本部事務局に10名。後の70名はタンペレにある住居型の 施設とユバスケラのリハビリテーションセンターに勤務している。ちなみにタ ンペレのセンターには30名が勤務しており、看護師12名、リハビリスタッフ3 名、プレイティーチャー1名、ガイドヘルパー1名、コミュニケーション研究員 1名、ハウジングサービスなどに出向く在宅訓練士10名、その他運営にかかわ るスタッフという構成である。なお、労働組合は職場単位ではなく、それぞれ の職種ごとで加入している。また、職員の給与の50%はスロットマシン協会に 申請し受けとる補助金。残りの50%は国と自治体からサービスの買い上げ費用 として支払われるものである。なお、タンペレなどの建物はスロットマシン協 会へ申請し建設している。ユバスケラの建物は現在借用である。協会全体とし ての収入は年間約400万ユーロであり、そのうち250万ユーロがスロットマシン
協会から、残りは国と自治体からという構成にある。なお、支出は70%が人件 費、あとは不動産などの賃借料となっている。 さて、リハビリについてであるが、協会ではタンペレとユバスケラにリハビ リテーションセンターを持っており、それぞれ20人ほどの利用者がいる。ヘル シンキ市内では盲協会がリハビリを行っており、11人がリハビリを受けている。 またタンペレではハウジングセンターでサービスハウスとハウジングサービス も運営している。サービスハウスは1982年に開設以来、ずっと20人の入居者で あるが、周辺の一般マンションを借り上げてのハウジングサービスもおこなっ ている。ハウジングサービスの方は徐々に戸数をふやしてきているとのことで あった。なお、ろう盲者の中には、これらサービス以外にセンターの周辺の一 般マンションに、ラップランドなど北方地方から転居して住み、そこでサービ スを利用している方が増えてきているとのことであった。理由はタンペレには 仲間が多い、交流の機会があるということである。しかし、これら転居者への サービス給付の決定や費用の負担などは、あくまで当初に住んでいた自治体が 負担をすることになっている。従って、移住の決定は本人であるが、費用は自 治体が執行するので、自治体の了解がおりないと実質的に移住は困難というこ とになっている。近年は居室面積も広く、サービスの整ったタンペレに人気が あり、引っ越しをしてくる方が増えている。しかし、タンペレのサービスはコ ストが高いので渋る自治体もあるとのことであった。このような場合の自治体 との交渉はもっぱら、ヘルシンキの協会本部の事務局員の仕事となるとのこと であった。なお、ラップランド地方には20人ほどの会員と利用者がいるが、職 員1名で巡回し対応している。充分なサービスが提供できているとはいい難く、 公平性を欠くとの認識であった。この地方では、だいたいは自宅に機械を入れ てリハビリを行っている場合が多いとのことであった。ユバスケラのリハビリ は主に先天性障害の子どもとその家族を対象としている。18歳以下の子どもの リハビリ費用は国が全額支払うこととなっている。そこには4人のリハビリ専 門の職員が配置されているとのことであった。 さて、フィンランドにおける国家が保障する1年間の公的な通訳利用時間は、 手話180時間、盲ろう360時間となっている。盲ろうのサービスは、2010年から 国のサービスとして再編され、現在の自治体毎のサービス提供から国のサービ スへと変更される予定になっている。なお、わが国での通訳介助者の利用時間
は1年間で240時間である。この時間自体を見るとさほど差はないように感じる かもしれない。しかし、フィンランドでは、通訳介助は完全にプライベートな 場面のみ(映画やショッピング、友人との行楽など)であり、教育、労働、医療場面 はそれぞれの機関が必要な通訳介助を用意することになっているのである。わ が国のように、公共的機関、医療などの日常場面での通訳介助の派遣要請はフ ィンランドでは必要ない。したがって、360時間という時間を使い切ることはほ とんどないということであった。ちなみにわが国のろう盲者は派遣時間につい て不足だとする方が多く、さらには、2008年段階で、18の都道府県では派遣制 度そのものも用意されていない状況となっている(全国盲ろう団体連絡会会長代行 大杉勝則氏調べ)など、その差は大きい。 さらに、通訳ならびに通訳介助者(ガイドヘルパー含む)など、担い手の養成に 関しては、ヘルシンキ、トゥルス、クローピオにある4年コースの専門学校(大 学)で実施しており、高度な専門的教育が提供されている。これら大学は全て 国立であり、学費は無料となっている。 フィンランドでは、この ろう盲協会 のように、当事者の組織がサービス 提供実施主体になっている場合が多い。サービスの運営と提供については全面 的に当事者が関わり、研究開発など当事者の主体的参加によって進められてい る。このような内容は、誰のためのサービスなのかを えるならば、至極当然 のことであろう。しかし、問題はこれらの内容を裏付けし、さらには保障する 国のあり方にある。フィンランドにおいては、財源やサービス提供の判断は、 子どもの場合は国、それ以外は各自治体に責任がある。なお、現在成人につい てのサービスが自治体責任となっているのも、1984年のVLTAVA改革以降、 それまでの国家によるサービス整備の到達を踏まえての自治体への権限委譲で ある。一方で、当事者と専門家による当事者へのサービスの整備は現在も進め られており、とくにろう盲者のような少数点在者へのサービスの確保について は大きな課題となっているようである。責任を国にもどすという方向も模索さ れている。いずれにしても、行政の責任と費用負担と当事者中心の発想は基本 となっているのである。 ②聴覚障害者サービスセンター さて、次に聴覚障害者の当事者組織から独立分離し、もっぱらサービス提供
のためのセンターとして運営されている 聴覚障害者サービスセンター にお ける、ろう盲者の状況について述べる。 聴覚障害者サービスセンター は、現 在も ろうあ協会 と同じ建物に事務局を構え、サービス提供のため、国内に 7カ所のサービスセンターを抱えている。全国に250人の常勤職員が働いており、 巨大な聴覚障害者専用のサービス提供団体といえる。 今回は、ヘルシンキの北部の町 サンポラ にある、作業活動センター(工房) とハウジングサービスが併設してある施設を訪問した。この施設は2006年に新 たに改築オープンしたもので、聴覚障害者の施設としては最も新しい施設であ る。なお、現在老朽化した他施設の建て替えも順次進んでいるとのことであっ た。 この施設にあるハウジングサービスは、グループ型と個室型とが同一の建物 の中にあり、27人が生活されていた。グループ型は7人での共同生活のタイプ。 居室の構成は、キッチン、リビング、サウナが共同、ベッドルームとシャワー ルーム、トイレが個室となっている。多数での生活を望む方同士で生活されて いる。一方、個室型はキッチン、リビング、ベッドルーム、シャワールームと サウナ、トイレという構成。どちらを選ぶかは基本的に本人の要望に因ってい る。ちなみに屋内を見学させていただいたろう盲の方は、以前は前述した ろ う盲協会 の運営する、タンペレのサービスハウスに居住していたが、仕事場 が併設して存在する、現施設に引っ越ししてきたとのことであった。このよう な施設(居住)換えも、本人の望むよりよい状況に合わせて可能なのである。 部 屋の間取り自体はタンペレの方が広く気に入っていたが、サンポラは仕事の稼 ぎがいいので充分満足している というのが本人談である。現在工房では寄付 されたアンティーク家具のリフォームの仕事をしており、収入は充分でゆとり があり、自室で趣味の読書や美術の研究をしているとのことであった。なお、 障害の状況については、今は、ゆっくりならばかなり大きな字はなんとか読め る。徐々に視力は落ちておりまもなく全く見えなくなるだろうとのことであっ た。もちろん聴力はまったくなく、コミュニケーションは触手話である。 このセンターでは、週に一回、茶話会や散歩、講演会などのプログラムでデ イケアも実施していた。デイケアの参加者は、周辺地域に在住のろう重複障害 者、入居している障害者である。おおむね一回あたり7人程度が利用するとの ことであった。また、月に1回、ろう盲のサロン活動や、ろう盲協会の会議が行
われるなど、地域の当事者組織の活動拠点としても活用されていた。センター のあるサンポラの地域にはサービスハウスも20室が点在しており、そこから作 業場やデイケアを利用する方もあるとのことであった。 作業活動センター(工房)では、商品展示用ラックの作成、食料品入れ、サウ ナ用品の作成の他、アンティーク家具のリフォームなどの工房がおかれていた。 センター在住のろう盲者(7名)もそれぞれ仕事に従事し賃金を得ていた。ま た、センターの一角ではテイクアウト用の食料品パック製造会社がセンターの 場所を賃借して商品の製造を行う一方、センターの在住者を雇いあげていた。 つまり施設へ企業がテナントとして入居し、障害者の雇用を広げるという方法 である。このような例はフィンランドにおいても希なことであり、実験的な取 組ということであった。 住まいと仕事(雇用)、賃金と年金で生活には充分にゆとりができ、また医療 やリハビリ、なによりも、一緒に え語り合うことのできる仲間や職員との交 流がそこにはあった。このような生活の基盤が整っていることで、ろう盲はじ め重複障害者は安定したくらしを成り立たせていた。どのような障害状況であ ろうと、人としてのくらしが保障されている。わが国においても早期に実現し たい姿であった。
ま と め
2カ年にわたる、聴覚障害者への地域生活支援のためのプログラム研究であ った。全面的に研究に協力をいただいた、京都聴覚障害者福祉協議会の役職員 の方々には深く感謝をするところである。最終的な報告については、2009年3 月9日(月)午後5時から京都市聴覚言語障害センターにおいて報告会を行い、 今後の具体的サービスプログラムについての意見交換などを行った。先述した ように、地域密着型のサービス展開、子どもから成人までの連続したサービス プログラムのための実験的事業の実施など、ともに研究活動を進める中で具体 化がすすんだ事業が今回研究の具体的成果ではなかったかと えている。また、 ともに調査に取り組んだ聴覚障害者や親の会などの団体からは、くらしの基盤 の強化に対する働きかけの重要性の認識が深まったとの意見も聞かれた。改め て科学的対象認識と対策の体系的把握による研究方法の内容についての確認も できた。今後は、わが国だけでなくフィンランドにおいても課題となっていた山間・へき地の生活実態をどう明らかにするか、さらには今回の研究では不十 分であった地域福祉の対象としての障害者問題の認識をどうすすめるか、さら には担い手の養成方法などの課題も残されている。引き続き研究を進めていき たい。 注 全日本ろうあ連盟副理事長石野富志三郎は、障害者自立支援法に関する座談会に おいて障害が重度化すればするほど、家族内複数障害者の課題について指摘してい る。総合社会福祉研究所 障害者自立支援法の1年 福祉のひろば 2007.4 総合社 会福祉研究所、2007年、 8-22 障害者福祉研究会 国際生活機能分類―国際障害分類改訂版 中央法 規出版、2002、 17 参 とした調査報告書は、社会福祉法人京都聴覚障害者福祉協会 ともに えよう 高齢聴覚障害者の福祉 1990年、 障害(児)者の家族の健康・生活調査 大阪実行 委員会 ともに健やかによりよいくらしを 1996年、社会福祉法人大阪聴力障害者福 祉事業協会 ろうあ高齢者のくらしと福祉 1999年、広島市安佐南区バリアフリー促 進事業実行委員会 バリアフリー のまちづくりに向けて 2001年、社会福祉法人 滋賀県聴覚障害者福祉協会 他人ごとではない 2002年、きょうされん 重度・重複 障害者の実態と課題 2002年、財団法人全日本ろうあ連盟 聴覚障害者への情報提供 に関するニーズ調査研究報告書 2003年、きょうされん 重度・重複障害者と家族の 生活実態 2008年、である。 参 文献 三塚武男著 生活問題と地域福祉 ミネルヴァ書房、1997年 高林秀明著 障害者・家族の生活問題 ミネルヴァ書房、2008年 仲村・一番ヶ瀬編 世界の社会福祉 スウェーデン フィンランド 旬報社、1998年 山田真知子著 フィンランド福祉国家の形成 大鐸社、2006年 イルッカ・タイパレ著 フィンランドを世界一に導いた100の社会改革 公人の友社、 2008年 ○今回研究に関して出版・報告したものは以下の通りである (1) 社会福祉法人京都聴覚言語障害者福祉協会 聴覚障害児・者とその家族の生活実 態調査事業報告書 2008年 (2) 総合社会福祉研究所 京都市における聴覚障害児・者とその生活問題実態調査報 告 総合社会福祉研究33 2008年 (3) 総合社会福祉研究所 フィンランドのろう盲障害者福祉の現状 福祉のひろば 8 2009年