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「総括原価方式による適正な原価計算」
「将来を見据えた費用の算定」の必要性と
「基本料金・従量料金」
「基本水量」
「口径別料金体系導入」の検討について
1. 「基本料金・従量料金」の検討 「水道料金算定要領」を基本にした総括原価方式による配賦調整前の基本料金・従量料金 の設定をもとに課題抽出し、検討を行う。 平成 25 年 10 月料金改定時算定 総括原価:21,691,897 千円 ※1 全国の水道事業体が加入する日本水道協会の「水道料金算定要領」を基本に算出した場 合の基本料金と従量料金 ※2 平成 25 年の料金改定を平均約5%の減額改定とするため、改定前の基本料金単価 (728 円/1月)が5%減額となるよう、配賦調整した後の基本料金と従量料金 (=現行の一般用・水道料金) 課題1. 「水道料金算定要領」に基づく基本料金と従量料金の配賦の場合、人口減少や 節水機器の普及などによる水需要の減少に料金収入が影響を受けにくく、安定し た収入の確保が可能となるが、使用水量の少ない使用者の大幅な値上げとなる。 <基本料金・従量料金> ★対応案1(課題1への対応) 適正な原価計算の実施、適切な配賦割合の検討 上下水道局として、「水道料金算定要領」に基づき、将来を見据えた適正な原価計算 を実施し、現行料金との比較検証を行ったうえで、基本料金・従量料金の適切な配賦割 合について検討を行う必要がある。 基本料金:水道の使用量に関係なく賦課する定額料金 従量料金:水道の使用量に応じて賦課する料金 適正な原価に基づく算定資料 3
公平性の確保 水需要に応じた料金制度- 2 - 2. 「基本料金・従量料金」「基本水量」「口径別料金体系導入」の検討 前記1.における配賦調整後の水道料金をもとに課題抽出し、検討を行う。 配賦調整後(現行の用途別・一般用)の水道料金のしくみ(イメージ) 課題2. 従量料金の割合が高く、使用水量の多い需要者からの料金収入に依存する料金 設定となり、1件あたりの使用水量の減少傾向や大口需要者の地下水利用など水 需要の減少に料金収入が影響を受ける。<基本料金・従量料金> ⇒課題2への対応は、「★対応案1」が該当 課題3. 水道普及率 100%の現在、基本水量の導入目的であった公衆衛生の向上、生活 環境の改善を達成し、制度本来の役割は終えている。<基本水量> 課題4. 基本水量8㎥以下の使用者は、同一料金のため、節水に対する十分なインセン ティブが働かない。また、基本水量8㎥以下の使用者は増加傾向にある。 <基本水量> 課題5. 基本水量8㎥以下の使用者と、基本水量を超える使用者との負担の公平性が図 れない。 <基本水量> 課題6. メーター口径の大小に関わらず基本料金が同額となる。水道メーター関係費や 水道使用量は、概ねメーター口径の大小に対応しているため、基本料金において、 口径の違う使用者間の負担の公平性が図れていない。また、基本料金を減額する 配賦調整のため、口径が大きくなるほど、基本料金の負担は本来負担より軽減さ れている。<料金体系(用途別・口径別)> 使用水量 少 使用水量 多 水道料金 高 水道料金 低 基本水量 8㎥
基本料金
(1 件 692 円/月)
従量料金
- 3 - ★対応案2 基本水量の見直し ① 基本水量の廃止(課題3・4・5への対応) 現行の料金体系・料金収入で使用水量8㎥において現行の料金を維持すると仮定し、 基本水量の付与を廃止した場合 水道料金のしくみ(イメージ) 課題7. 課題6前段(メーター口径の大小に関わらず基本料金が同額となる。水道メー ター関係費や水道使用量は、概ねメーター口径の大小に対応しているため、基本 料金において、使用者間の負担の公平性が図れていない。)に加え、使用水量8 ㎥において現行の料金を維持する場合、基本料金がさらに低くなるため、口径が 大きくなるほど、基本料金の負担は本来負担よりさらに軽減される。 <料金体系(用途別・口径別)> 課題8. 現行の料金収入を確保し、使用水量8㎥において現行の料金を維持する場合、 上記イメージ図の①の部分の料金収入分が減収となる。 課題9. 現行の福祉減免制度では、基本料金分を免除としているため、福祉減免対象者 において、使用水量に相当する従量料金分の負担が増える。 ② 新たな観点での基本水量の設定 口径ごとに水質管理面で必要な使用水量分を基本水量として設定することで、その 範囲内の水道使用を促すことができ、滞留水の減少につながり、水質面での安全性の 確保と管理コスト削減が図れる。 (姫路市において、平成 28 年 4 月の料金体系の見直しにより採用) 現 行 の 基 本 料 金 ラ イ ン 使用水量 少 使用水量 多 基本料金 使用水量8㎥ 水道料金 高 水道料金 低
従量料金
①
公平性の確保 水需要に応じた料金制度- 4 - ★対応案3(課題6・7への対応) 口径別料金体系の導入 口径に応じた相応の基本料金負担により、基本料金において口径の違う使用者間の 負担の公平性が図れる。 ※ 課題8・9への対応の検討は、現行の水道料金を具体的にどうするかという議論にな るため、課題としての確認に留め、水道料金制度のあり方の検討には含めない。 <参考1> 口径別料金採用の他市との料金比較 1月使用量 小口径:20 ㎥、大口径:2,000 ㎥の場合の料金内訳 (円・税抜) 料金体系 小口径 20mm 大口径 75mm 大口径 100mm 基本料金 従量料金 基本料金 従量料金 基本料金 従量料金 枚方市 用途別 692 1,378 692 632,938 692 632,938 2,070 633,630 633,630 高槻市 口径別 690 1,450 30,550 643,050 59,800 643,050 2,140 673,600 702,850 吹田市 780 1,360 9,000 603,900 24,000 603,900 2,140 612,900 627,900 茨木市 850 1,350 120,000 488,350 250,000 488,350 2,200 608,350 738,350 <参考2> 口径別 1月当たりの平均使用料における基本料金:従量料金の割合 (円税抜・%、平成 29 年 4・5 月の検針実績により算出) 口径 平均使用量 基本料金 割合 従量料金 割合 水道料金計 20mm 17 ㎥ 692 40.3 1,027 59.7 1,719 75mm 1,142 ㎥ 692 0.2 346,366 99.8 347,058 100mm 3,983 ㎥ 692 0.1 1,295,260 99.9 1,295,952 平成 25 年の料金改定時の総括原価における基本料金と従量料金の割合 ◆水道料金算定要領を基本に算出した場合 基本料金:従量料金=34.7%:65.3% ◆現行の用途別・一般用の場合 基本料金:従量料金=24.5%:75.5% 公平性の確保 適正な原価に基づく算定
- 5 - <参考3> 水道料金収入に占める基本料金と従量料金の割合について ① 口径の大小に関わらず、基本料金の負担が一律の場合(イメージ) ② 基本料金(準備料金)のうちメーター関係経費、維持管理費など、本来、メーターの 大小によって異なるべき相応の負担をした場合の基本料金と従量料金の割合(イメージ) <参考4> 口径別料金を採用している他市の基本料金の格差