情報処理教育カリキュラムの比較研究 : 高等教育における単位互換問題を中心にして

情 報処理教 育 カ リキュラムの比較研 究

一 高等教 育 にお ける単位 互換問題 を中心 に して一

海老 沢

信一

A Comparative

Study of Curricula

in Information

Management

Education

Focussing on the Issue of Exchanging Credits in Tertiary Education

Shin'ichi

Ebisawa

Since their establishment

in 1976, senmon gakko (polytechnic colleges) have met

society's needs through various practical and technical courses. Approximately

one

third of high school graduates seeking tertiary education enrol in senmon gakko. Many

information management technicians are senmon gakko graduates. These people will

form the basis of Japan's future information society.

Given these facts, the Ministry of Education has amended the 1991 University

Standards

of Establishment to include these specialized schools (specialized courses)

alongside universities

and two—year colleges. This raising of standards

will show

senmon gakko in a new light, and allow them to become one of the principle paths to

tertiary education in Japan.

1.は じ め に 昭和51年 の制 度 発 足 以 来,専 門 学 校 は実 務 教 育 や 専 門 技 術 教 育 を行 う機 関 と して,社 会 の ニ ー ズ に的 確 に対 応 し発 展 して きた。 また 我 が 国 の 急 激 な 産 業 構 造 変 化 に対 して,情 報 処 理 技 術 者 教 育 な ど産 業 界 の 要 請 に応 え て き た の も専 門 学 校 で あ る と言 って も過 言 で は な い。 殊 に情 報 処 理 技 術 者 の 多 くが 専 門学 校 を 卒 業 した 人 材 で あ り,彼 等 が 現 在 もま た これ か ら も 日本 の情 報 化 社 会 を支 えて い くの は事 実 で あ る。 平 成2年5月 現 在 高 等 学校 新 規 卒 業 者 の 内 で,い わ ゆ る 高 等 教 育 を望 ん だ 者 の約1/3 が 専 門 学校 に進 学 し,専 門 学 校 の 学 生 数 が短 期 大 学 の そ れ を超 え る ま で に な って きた 。 こ の よ うな実 態 を踏 ま え,文 部 省 は大 学 審 議 会 の審 議 を経 て,平 成3年6月 大 学 設 置 基 準 及 び 短 期 大 学 設 置 基 準 を 改 正 し,「 専 修 学 校(専 門課 程)で の 学 修 を大 学 や 短 期 大 学 の 履 修 とみ な す」 こ と を可 能 に した の は画 期 的 な こ とで あ る。 専 門学 校 教 育 が 見 直 さ れ,研 究 され て,我 が 国 の重 要 な 高等 教 育 機 関 の1つ と して,一 層 整 備 充 実 され る こ とを望 み た い 。 筆 者 は㈲ 専 修 学 校 教 育 振 興 会 主 催 の大 学 と 専 門 学 校 の単 位 互 換 問 題 検 討 委 員 会(専 修 学 校 教 育 内容 等 改 善研 究 協 力 校 事 業)に,昭 和 62年 よ り参 画 して き た。 こ の 委 員 会 で 討 議 さ れ た 問題 点 を提 示 しつ つ,文 教 大 学 情 報 学 部

カ リキ ュ ラ ム と文 教 大 学 経 営 情 報 専 門 学 校 カ リ キ ュ ラ ム を ケ ー ス ス タデ ィ と して,こ れ か らの 専 門学 校 につ い て 考 察 す る。 次 に 同振 興 会 が 提 示 した 標 準 カ リキ ュ ラ ム 案 と 同専 門 学 校 カ リキ ュ ラ ム を比 較 検 討 し, 主 に情 報 処 理 教 育 に 関 す る部 分 を 中心 に考 察 す る。 2.単 位 認定 ま での 経 緯 2-1従 来 の 大 学 設 置 基 準 他 大 学 や 短 期 大 学 に お け る授 業 科 目の 履 修 に つ い て,大 学 設 置 基 準 で は従 来 次 の よ う に 定 め られ て い た 。 (他の 大 学 又 は短 期 大 学 にお け る授 業 科 目 の 履 修 等) 第 三 十 一 条 の 二 大 学 は,教 育 上 有 益 と認 め る と きは,学 生 が 他 の 大 学 又 は短 期 大 学 の授 業科 目を履 修 す る こ と を認 め る こ とが で き る。 2大 学 は,学 生 が 前 項 の規 定 に よ り履 修 し た授 業 科 目 につ い て修 得 した 単 位 を,三 十 単 位 を超 え な い 範 囲 で 当該 大 学 にお い て 修 得 し た も の と み な す こ とが で き る。(昭 和31年 文 部 省 令 第28号) す な わ ち 大 学 は,学 生 が他 の 大 学 また は短 期 大 学 の授 業 科 目 を履 修 した 場 合 につ い て は, そ れ ら を当 該 大 学 の 単 位 と して 認 め る こ と は で き る もの の,専 門学 校 等 で の履 修 に つ い て は大 学 設 置 基 準 にそ の記 述 が な く,単 位 と し て認 め る こ とは で きな か った 。 い わ ゆ る ダ ブ ル ス ク ール に 見 られ る よ う に,大 学 生 が 技 術 を 身 につ け る た め 専 門学 校 で授 業 を履 修 して も,そ れ ら は大 学 の授 業 と は 何 等 関 係 が な か った 。 2-2大 学 設 置 基 準 の改 正 しか し平 成3年6月,文 部省 は大 学 設 置 基 準 を次 の よ うに 変 更 した 。 (大学 以 外 の教 育 施 設 等 に お け る学 修) 第 二 十 九 条 大 学 は,教 育 上 有 益 と認 め る と き は,学 生 が 行 う短 期 大 学 又 は 高等 専 門 学 校 の 専 攻 科 に お け る学 修 そ の 他 文 部 大 臣 が 別 に定 め る学 修 を,当 該 大 学 にお け る授 業 科 目の 履 修 と み な し,大 学 の 定 め る とこ ろ に よ り単 位 を与 え る こ とが で き る。 2前 項 に よ り与 え る こ とが で きる 単位 数 は, 前 条 第 一 項 に よ り当該 大 学 にお い て修 得 した もの とみ な す 単 位 数 と合 わ て 三 十 単 位 を超 え な い も の とす る。(平 成3年6月 官 報 号 外 第 75号) 更 に こ の 改 正 を受 け て,文 部 省 は平 成3年 6月5日 に 告 示 を行 い,「 専 修 学 校 の 専 門 課 程 の う ち修 業 年 限 が 二 年 以 上 の もの に お け る 学修 で,大 学 に お い て大 学 教 育 に相 当 す る水 準 を有 す る と認 め た もの」 の 学 修 を認 め,7 月1日 よ り施 行 し た。 但 し今 回 の 決 定 は,専 門学 校 の 履 修 科 目 を 大 学 や 短 期 大 学 の 単 位 に す る こ と を認 め た も の で あ っ て,専 門 学 校 と大 学 や 短 期 大 学 の 単 位 互 換 や大 学 へ の 編 入 制 度 まで は踏 み 込 ん で い ない 。 こ れ ら は今 後 どの よ う に対 応 す る か は,各 大 学 の 自主 判 断 に まか され て い る。 特 に専 門学 校 を併 設 す る大 学 や 短 期 大 学 が 系 列 校 の な か で,具 体 的 に実 践 す る こ とが 期 待 さ れ て い る 。 3.大 学 ・短期大学 と専門学校 の単位互換 3-1単 位 互 換 へ の道 大 学 や短 期 大 学 と専 門 学校 の 単 位 互 換 が で き る よ うに な る まで の ス テ ップ は,次 の よ う に考 え られ よ う。 (1)ま ず 第 一 の ス テ ップ は,大 学 は 大 学 の授 業 科 目の1つ と して専 門 学校 の 演 習 な ど を学 生 に履 修 させ,こ れ を大 学 で の 履 修 とみ な し て 単 位 を認 定 す る こ とで あ る。 こ れ は今 回 の 大 学 設 置 基 準 の 改 正 に添 った 方 法 で あ る。 (2)次 の ス テ ップ は,専 門 学 校 卒 業 生 が 大 学 へ の入 学 を希 望 して入 学 試 験 をパ ス し た場 合, 専 門学 校 で の 履 修 科 目を 大 学 で の履 修 科 目 と

して30単 位 の 範 囲 内 で振 り替 え る こ とで あ る 。 但 し,ま だ専 門 学 校 を卒 業 した者 の大 学 へ の 途 中編 入 は認 め られ て い な い 。 (3)次 に考 え られ るス テ ッ プ は,専 門学 校 学 生 が 大 学 の講 義 を受 講 し,大 学 生 が 専 門学 校 の 演 習 を行 う とい っ た相 互協 力 の 関係 を持 つ 単 位 互 換 制 度 の確 立 で あ ろ う。 (4)そ の 先 の ス テ ップ に は,現 在 文 部 省 が検 討 して い る生 涯 学 習 教 育 へ の模 索 が あ ろ う。 す な わ ち,社 会 人 を含 め た学 生 が 各 大 学 や短 期 大 学 で取 得 した履 修 単 位 を加 算 し累 積 で き る単 位 累積 加 算 制 度 が あ り,更 に そ の 累 積 単 位 を認 定 す る学 位 授 与 機 関 の設 置 が 論 議 さ れ て い る 。 この 機 関 が 設 置 さ れ た 時 は,専 門学 校 も含 め られ るべ きで あ る。 こ の よ う に 大 学 に よ る 専 修 学 校(専 門 課 程)で の授 業 科 目の単 位 認 定 は法 律 的 に は問 題 が 無 くな り,単 位 互 換 へ の 第 一 歩 が 開 か れ た わ けで あ る。 単 位 の 認 定 につ い て は各 大 学 の 自 由裁 量 に 委 ね られ た 。 3-2単 位 互 換 や 編 入 を 妨 げ る要 因 法 律 以 外 に 単 位 互 換 や 専 門 学 校 卒 業 生 の 大 学 へ の 編 入 を妨 げ る もの は,次 の よ うな 考 え 方 で あ ろ う。 (1)大 学 は学 理 の 追 及 や研 究 の場 で あ り,講 義 や 技 術 教 育 が 中心 で あ る。 一 方 専 門学 校 は 主 に 実 務 教 育 や 技 能 教 育 また は各 種 検 定 試 験 対 策 を行 う場 合 もあ り,相 入 れ な い とい う考 え 方 (2)専 門 学 校 で は授 業 内容 を統 一 し,教 員相 互 間 の 連 絡 を 密 に して い る こ とが 多 い 。大 学 で は 同 一 科 目で も,担 当 す る教 員 に よ って教 授 す る内 容 に 必 ず し も統 一 が ない 場 合 が あ る の で,科 目 内容 が 相 違 す る とい う考 え方 (3)専 門 学 校 に対 す る無 関 心 や 認 識 の不 足 (4)教 員 の 資 格 の 問 題 (5)大 学 は単 位 制 で あ り,専 門 学 校 は時 間 制 で あ る な ど制 度 上 の 相 違 (6)入 学 試 験 の 有 無 (7)大 学 で は カ リキ ュ ラ ム の 改廃 に時 間が か か る が,専 門 学 校 の カ リ キ ュ ラ ム の 改 廃 は比 較 的容 易 で あ るの で,常 時 対 応 させ るの は難 しい とい う考 え方 4.単 位 互 換 の た め の 認 識 こ の よ うに専 門 学 校 が公 的 に認 め られ る に は,ま だ ま だ越 え な け れ ば な ら な い考 え 方 の ギ ャ ップ や 問題 点 が 山積 して い る。 しか し18 才 人 口の 減 少 や 最 近 の高 学 歴 化 の 中 で,文 部 省 は専 修 学 校(専 門 課 程)を 充 実 させ む しろ 積 極 的 に活 用 して い くこ と を検 討 して お り, 大 学 等 との 単 位 互 換 や 公 的職 業 資 格 に 関 して, 専 門 学校 を短 期 大 学 等 と同等 に扱 う こ と も考 え て い る。 今 回 の 大 学(短 期 大 学)設 置 基 準 の改 正 もそ の一 環 で あ ろ う。 単 位 互換 に到 る まで に必 要 な認 識 は,次 の よ うな こ とで あ る と筆 者 は考 え て い る。 (1)情 報 処 理 教 育,機 器 実 習,語 学 教 育 等 に つ い て近 年 大 学 や短 期 大 学 は実 務 教 育 を積 極 的 に取 り入 る傾 向 が あ り,こ の面 か ら言 う と 大 学(殊 に短 期 大 学)と 専 門学 校 の教 育 目標 は実 質 的 に接 近 して い きて る。 大 学 は学 理,専 門学 校 は実 務 だ け と排 除 し た り分 離 す るの で は な く,む しろ社 会 の 変 化 を踏 まえ,相 互 の 特 質 を生 か して共 存 して い く柔 軟 な考 え方 が 必 要 で あ る。 (2)専 門学 校 の 授 業 の 中 で 良 い授 業 は 良 い 授 業 と して,積 極 的 に認 知 す る姿 勢 が 必 要 で あ る。 大 学 が 専 門 学 校 の授 業 科 目を認 定 す る場 合,同 一 内容 で あ るべ き と考 え る よ りむ し ろ 専 門 学 校 の特 質(大 学 との 異 質)を 承 認 した 上 で,良 い授 業 を認 知 す る とい う姿 勢 が 求 め られ る。 そ の た め に は 専 門学 校 は授 業 や 教 科 内容 を 講 義 要 項 等 で積 極 的 に公 開 す る な ど の努 力 を 進 め るべ きで あ る。 (3)専 門学 校 に対 す る認 識 の 不 足 や 無 関 心 は, 専 門 学 校 が そ の 団 体(全 国専 修 学 校 各 種 学 校 総 連 合 会 等)を 通 じ,社 会 に ア ピ ール す る こ

とが 更 に必 要 で あ ろ う。 ま た 団体 を 中心 に制 度 整 備 や 資 格 審 査 や 教 員 研 修 な ど教 員 資 質 の 向 上 を計 っ て専 門 学 校 全 体 の レベ ル ア ップ を 行 い,社 会 に幅 広 く認 識 さ れ る 活 動 が こ れ ま で 以 上 に 望 ま れ る。 5.文 教 大 学 力 リ キ ュ ラ ム との 比 較 と考 察 そ こ で 単 位 互 換 へ の道 の研 究 の1つ と して, 大 学 と専 門 学 校 の カ リキ ュ ラム を比 較 検 討 す る。 筆 者 は ケ ー ス ス タ デ ィ と して 文 教 大 学 経 営 情 報 専 門 学 校 と文 教 大 学 情 報 学 部 の カ リ キ ュ ラム を対 応 させ 考 察 して み た 。 次 の 学 科 につ い て 両 者 の 講 義 要 項 等 を参 照 しな が ら, 平 成3年 度 カ リキ ュ ラ ム を 比 較 検 討 す る。 ① 文 教 大 学 経 営 情 報 専 門学 校(以 下 この 節 で は専 門 学 校 と呼 ぶ)経 営 情 報 科 カ リキ ュ ラ ム と文 教 大 学 情 報 学 部(以 下 こ の節 で は情 報 学 部 と呼 ぶ)経 営 情 報 学 科 カ リキ ュ ラ ム ② 同 情 報 処 理 科 カ リキ ュ ラ ム と同情 報 シ ス テ ム 学 科 カ リ キ ュ ラ ム 5-1比 較 方 法 (1)専 門学 校 カ リキ ュ ラ ム を列 挙 し,取 得 す べ き コマ 数 を前 記 後 期 に分 け て,「 年 次 コ マ 数 」 欄 に表 示 す る 。 (2)大 学 の 単 位 計 算 は,大 学 設 置 基 準 で は1 単 位 の履 修 時 間 は45時 間 と決 め られ て い て, 情 報 学 部 で は次 の よ う に単 位 計 算 を行 って い る。 ・講 義 科 目 …1時 間 ×15週 を1単 位 ・演 習 科 目 …2時 間 ×15週 を1単 位 ・実 験 ・実 習 ・実 技 科 目 …3時 間 ×15週 を1単 位 専 門 学 校 で は現 在 独 自の 単 位 計 算 を行 っ て い る 。 しか し今 回 の 比 較 で は 「換 算 可 能 単 位 」 欄 に は 大 学 の単 位 に合 わせ た計 算 を行 っ た結 果 を記 入 した。 計 算 方 法 は次 の よ う に し た 。 専 門学 校 は授 業 時 間 が 半 期19週 な の で,大 学 の 単 位 計 算 の基 礎 で あ る15週 を 超 え て い る。 そ こ で 単 位 を次 の よ う に換 算 した 。 ・講 義 科 目… 半 期1コ マ を2単 位 とす る 。 表1,表2で は無 印 で 示 す 。 ・演 習 科 目… 半 期1コ マ を1単 位 とす る 。 表1,表 中2で は ○ 印 で示 す 。 ・実 技 科 目… 通 年1コ マ を1単 位 とす る 。 表1,表2中 で は 口 印 で示 す 。 (3)講 義 要 項 や 学 生 の 講 義 ノ ー トま た は科 目 名称 等 か ら判 断 し,専 門学 校 の カ リ キ ュ ラム の各 科 目に対 応 す る と考 え られ る情 報 学 部 カ リキ ュ ラ ム の科 目名 を 「相 当 す る科 目名 」 欄 に 列 挙 す る。 同 時 に 「履 修 年 度 」,厂単 位 」, 「_{科 目分 類 」 を記 入 す る。(表1,表2参 照)} 5-2比 較 結 果 以 上 の よ う に,情 報 学 部 の 科 目に相 当 す る 専 門 学 校 の科 目 の単 位 をカ テ ゴ リー 別 に合 計 して み る と,お お よそ 次 の よ う に な る。 (1)経 営情 報科 と経 営情 報学 科の 比較 文 教 大 学 _{換算可 能単位}専 門学校 情報学部_卒業単位 一 般 教 育 外 国 語 保 健 体 育 必 修 選 択 10124 6110 114 12142 6(8)54 合 計 35(37)134 (注)括 弧 内は専 門学校経営情報科 の選択必修 科 目によっ て相違す る。(表1注 参照) (2)情 報 処 理 科 と情 報 シ ス テ ム 学 科 の 比 較 文 教 大 学 専 門学校 情 報学部 換算可能単位 卒 業単位 一 般 教 育 ₄₁₂₄ 外 国 語 OI10 保 健 体 育 114 必 修 18142 選 択 必 修 oiio 選 択 20134 合 計 431134 5-3比 較 上 の 考 察 情 報 学 部 で の 卒 業 必 要 単 位 は134単 位 で あ る。 一 口 に言 っ て計 算 上 は卒 業 必 要 単 位 の 約 1/3程 度 の単 位 が換 算 可 能 で あ る 。但 し, 振 替 科 目 につ い て は,同 一 単 位 数 で な い と振

文教大学経営情報専 門学校 文教大 学情報 学部 経 営 情 報 科 カ リキ ュ ラム 経営情報学科 カ リキ ュラム (一 般 教 養 科 目) _{コ マ 数}1年 次 _{コマ 数}2年 次 換算可 能単位 相 当 す る 科 目 名 履修 年次 単位 科 目 分類 経 営 学 1 2 経 営 学 1∼4 4 一般教育 経 済 学 1 2 経 済 学 1∼4 4 一般教育 法 学 1 2 法 学 1∼4 4 一般教育 心 理 学 1 2 心 理 学 1∼4 4 一般教育 職 業 講 座 1 教 養 講 座 11 1 特 別 講 座 11 1【コ 基 礎 体 育 1 1  保健体育 (必 修 小 計) 33 22 (専 門 科 目) (商 業 関 係) 商 学 概 論 1 2 経 営 学 総 論 1 4 専門必修 経 営 数 学 1 2 数 学 1∼4 4 一般教育 簿 記1 33 sO 簿 記 原 理 1 4 専門必修 簿 記 且 22 工 業 簿 記 *2*2 4Q 原 価 計 算 3 4 専門選択 財 務 諸 表 *1*1 4 財 務 管 理 論 3 4 専門選択 計 算 事 務 11 商 業 法 規 11 簿 記 演 習 **1**1 生 活 経 済 1 (プ ロ グ ラ ム 関 係) 情 報 処 理 11 4 電 子 計 算 機 入 門 1 4 専門必修 プ ロ グ ラ ミ ング1演 習 22 40 _{電 子 計 算 機 演 習} 1 20 専門必修 簡 易 言 語 演 習 11 20 ソ フ トウ ェ ア 演 習 2 2口 専門選択 プ ロ グ ラ ミ ン グII *1*1 4 プ ロ グ ラ ミ ン グA 2 4 専 門選択 プ ロ グ ラ ミ ングII演 習 *2*2 事 務 管 理 11 プ ロ グ ラ ミ ン グ 演 習 **1 (秘 書 関 係) 秘 書 概 論 11 秘 書 実 務1 1 秘 書 実 務II 1 秘 書 演 習 **1**1 話 し 方 1 (英 語 関 係) LL演 習 11 20 英 語IH 2 2Q 外 国 語(第 一) 英 語 演 習 11 20 英 語1 1 20 外 国 語(第 一) 英 語 演 習II 11 20 英 語H 1 20 外 国 語(第 一) 英 会 話 *2*2 40 英 会 話1 2 20 専 門選択 ビ ジ ネ ス 英 語 *1*1 4 商 業 英 語 2 2Q 専 門選択 英 文 タ イ プ 11 (国語 ・ワ ー プ ロ 関係) ・選 択 必 修(*)○ は 演 習科 目_{,口 は 実技 科 目} 国 語 表 現 法1 11 _{① 工業簿記,財 務諸表 無印は講義科 目} 国 語 表 現 法1[ 11 .② プロ グ ラ ミン グH,プ ロ グ ラ ミ ングH演 習 ワ ー プ ロ 演 習1 33 _{③ ビジ ネ ス 英 語,英 会 話} ビ ジ ネ ス 文 書 11 _{① ② ③ か ら1グ ル ー プ選 択 す る こ と 。} (必 修 小 計) 1515 1414 ・選 択(**) (総 合 計) 1818 1616 ① 簿 記 演 習,② プ ログ ラ ミ ング 演習,③ 秘 書 演 習 ① ② ③ か ら1科 目 自由 選 択 。 (前期 後期)(前 期 後期) 表1文 教 大学経 営情報 専 門学 校 と文教 大学 の カ リキ ュラ ムの比 較

文教大学経営情報専 門学校 文教 大学情報学部 情 報 処 理 科 カ リキ ュ ラ ム 情 報 シ ス テ ム学 科 カ リキ ュ ラ ム 1年 次 2年 次 換算可 履 修 科 目 (一 般 教 養 科 目) コマ 数 コ マ 数 能単位 相 当 す る 科 目 年次 単位 分類 経 営 学 1 2 経 営 学 1∼4 4 一般教育 経 済 学 1 2 経 済 学 1∼4 4 一般教育 商 業 経 済 1 国 語 表 現 法1 11 国 語 表 現 法II 11 職 業 講 座 1 教 養 講 座 11 1 特 別 講 座 11 1  基 礎 体 育 1 1  保健体育 (必 修 小 計) II ₃₂ (専 門 科 目) ソ フ ト ウ ェ ア 概 論 11 4 情 報 処 理 概 論A 1 4 専 門必修 ハ ー ド ウ エ ア 概 論 21 6 ハ ー ド ウ エ ア 概 論 2 4 専 門選択 情 報 処 理 演 習1 1 10 情 報 処 理 概 論B 2 4 専 門選択 情 報 処 理 演 習II 1 1Q 情 報 数 学 11 4 基 礎 数 学 1 4 専 門必修 統 計 学 11 プ ロ グ ラ ミ ン グ1 11 4 プ ロ グ ラ ミ ン グB 2 4 専 門選 択 プ ロ グ ラ ミ ン グ1演 習 55 プ ロ グ ラ ミ ン グ 皿 1 プロ グ ラ ミン グ 豆演 習 5 プ ロ グ ラ ミ ン グD 1 4 専門選択 アセ ンブ ラ言 語 演 習 2 2Q プ ロ グ ラ ミン グD演 習 1 2 専門選択 C言 語 演 習 22 4Q 電 子 計 算 機 入 門 1 4 専門必修 簡 易 言 語 演 習 11 2Q 簡 易 言 語 2 2 専門選択 シ ス テ ム 設 計 11 4 シ ス テ ム 設 計 3 Z 専門必修 デ ー タ通 信1ニ ュ ーメ デ ィア 11 4 情 報 通 信 1 2 専門選択 デー タベ ー ス/情 報検 索 1 2 デ ー タ ベ ー ス 論 4 2 専門選択 グ ラ フ ィ ッ ク ス 1 2 コ ン ピ ュ ー タ ・ 2 2 専 門選択 卒 業 研 究 5 グ ラ フ ィ ッ ク ス 技 術 英 語 11 簿 記 22 8 会 計 学 1 4 専 門必修 ワ ー プ ロ 演 習1 11 ワ ー プ ロ 演 習II 11 (必 修 小 計) 1414 1515 (総 合 計) 1818 1817 (前期 後期)(前 期 後期) 表2文 教 大学経 営情 報専 門学 校 と文教 大学 の カ リキ ュラム の比較

り替 え られ な い な ど の技 術 的 な問 題 点 は残 る 。 文教 大 学 経 営 情 報 専 門学 校 は昭 和60年 開 設 時,情 報 学 部 カ リキ ュ ラ ム を参 考 に して カ リ キ ュ ラム を作 成 した 。 ま た 開 設 当 初 か ら情 報 学 部 の教 員 を専 門学 校 非 常 勤 講 師 と して招 聘 した経 緯 もあ る の で,比 較 的 単 位 換 算 が 行 い 易 い こ とは確 か で あ る。 一 般 的 に 大 学 が 細 部 の 差 異 に こ だ わ らず , 専 門 学 校 の教 育 や 授 業 内 容 を積 極 的 に 評 価 す る前 向 き な姿 勢 を取 れ ば,単 位 互 換 制 度 や 大 学 へ の 編 入 制 度 は実 現 可 能 で あ ろ う と考 え る 。 大 学 を併 設 した 専 門 学 校 は条 件 が 揃 い や す い 環 境 に あ る。 次 に標 準 カ リキ ュ ラ ム との 比 較 検 討 を行 う。 6.標 準 カ リキ ュ ラム との 比 較 と考 察 6-1標 準 カ リ キ ュ ラ ム に つ い て 専 門学 校 は カ リキ ュ ラ ム を 自由 に構 築 し, そ の 学 校 を特 色 づ け る こ とが 可 能 で あ る。 唯 一 要 請 さ れ て い る の は ,年 問800時 間 以 上 の 授 業 時 間 を確 保 す る こ とで あ る。 カ リ キ ュ ラ ム 編 成 が 比 較 的 自 由 で あ る とい う こ と は,一 面 で は時 代 の 進 展 に合 致 した科 目 をい ち は や く設 置 す る こ とが 可 能 で あ る。 しか し反 面, 一 歩 誤 る と一 人 よ が りな 自己 完 結 的 な カ リ キ ュ ラム 編 成 に 陥 る危 険 を も孕 ん で い る。 こ の よ う な意 味 か ら考 え る と,側 博 修 学校 教 育 振 興 会 が 主 催 した カ リキ ュ ラ ム の検 討 委 員 会 が,改 訂 標 準 カ リキ ュ ラ ム試 案(平 成2 年3月,以 下 標 準 カ リキ ュ ラ ム と呼 ぶ)を 作 成 しカ リキ ュ ラム 編 成 の指 針 を提 起 した こ と は評 価 に値 す る 。 情 報 処 理 技 術 者 の 不 足 が 叫 ばれ,各 地 に情 報 処 理 関係 の 専 門 学 校 が新 設 され て い る。 し か し,各 専 門 学 校 は カ リキ ュ ラ ム を作 成 す る 際,標 準 的 な 指 導 書 や カ リキ ュ ラ ムが な い ま ま,そ れ ぞ れ が 社 会 の 技 術 の 進 歩 に合 わせ て 独 自 に 目標 を設 定 し,カ リキ ュ ラ ム を編 成 し て き た の が 実 情 で あ ろ う。 通 産 省 関 係 の幾 つ か の 団 体 が 指 針 な る も の を提 示 して い るが, こ れ は 需 要 者 側 か らの 指 針 で あ り,情 報 処 理 教 育 側 の 実 情 を反 映 した 指 針 は な か った 。 こ の 標 準 カ リキ ュ ラ ム で は 普 通 高 校 を 卒 業 した 学 生 が,専 門 学 校 で2年 間 の 情 報 処 理 教 育 を 受 けて,企 業 で 情 報 処 理 業 務 につ くこ と を想 定 して い る 。幾 つ か の専 門 学 校 教 員 が 委 員 会 を構 成 し,そ れ ぞ れ の経 験 か ら情 報 処 理 教 育 の核 を示 した の は 時 宜 に適 して い る。 6-2情 報 処 理 科 カ リキ ュ ラ ム に つ い て 文 教 大 学 経 営 情 報 専 門 学 校 は女 性 を対 象 に した専 門 学 校 で あ り,そ の 中 に初 級 情 報 処 理 技 術 者 育成 を 目標 と した 情 報 処 理 科 が 設 置 さ れ て い る 。 情 報 処 理 科 カ リキ ュ ラ ム も,時 代 に合 わせ て こ こ数 年 何 度 か 改 訂 さ れ て きた 。 情 報 処 理 科 と言 っ て も女 性 を対 象 と して い るた め,一 般 教 養 的 な科 目 を多 く して よ り全 人 的 な教 育 を 目指 し,又 ワー プ ロ教 育 も必 修 とす る等 の カ リキ ュ ラ ム編 成 を取 っ て い る 。 筆 者 は標 準 カ リキ ュ ラ ム と文教 大 学 経 営 情 報 専 門 学 校 情 報 処 理 科 カ リキ ュ ラ ム(以 下 情 処 科 カ リ キ ュ ラ ム と呼 ぶ)を 次 の よ う に比 較 した 。 まず,情 処 科 カ リ キ ュ ラ ム の 科 目内 容 と標 準 カ リ キ ュ ラ ム の そ れ を,両 者 の 講 義 要 項 等 を参 照 しなが ら比 較 しそ れ ぞ れ対 応 す る 科 目 と時 間 数 を併 記 した 。(表3参 照) そ して情 報 処 理 教 育 を中 心 に両 者 が どの よ う な点 で相 違 し,ど の よ う な点 で 一 致 して い るの か を考 察 した。 6-3比 較 上 の 考 察 こ の比 較 か ら次 の こ とが 考 察 さ れ る 。 (1)一 般 教 養 科 目 に つ い て は,情 処 科 カ リ キ ュ ラ ム の方 が 時 間 数 が 多 い 。 こ れ は先 に 述 べ た よ うに女 性 を対 象 と した カ リ キ ュ ラ ム編 成 を取 っ て い る た め で あ る 。 (2)コ ン ピ ュー タや 情 報 処 理 に関 す る教 育 は, 情 処 科 カ リキ ュ ラ ム と標 準 カ リキ ュ ラ ム は 時 間 数 が ほ ぼ 同 じで あ る。 但 し,情 報 処 理 科 の プ ロ グ ラ ミ ング の教 育 内 容 は,学 生 の 就 職 先

文教大学経営情報専 門学校 専 修学校教 育振興会 情報処理科平成3年 度 カ リキ ュラム 改 訂 標 準 カ リキ ュ ラ ム試 案 (一般 教 養 科 目) 必選 時 間数 小計 必選 時間数 小計 経営学 必 修 29 経営 経済学 必 修 29 経済 商業経済 必 修 29 情報処理 関係法 規 選択 30 国語表現法1 必 修 57 か ら1科 目 国語表現法 皿 必 修 57 職業講座 必修 29 教養講座 必 修 86 特別講座 必 修 57 373 30 (専 門科 目) ソ フ トウ ェ ア概 論 必 修 57 ソ フ トウ ェ ァ 必修 90 ハ ー ドウ エ ア概 論 必 修 86 ハ ー ドウ エ ア 必修 90 情報処理演習1 必 修 29 コ ン ピュ ー タ概 論 必修 60 情報処理演習H 必修 29 フ ァイ ル 必修 60 プ ロ グ ラ ミ ング1 必修 57 プ ロ グ ラ ミ ング 技 法 必修 90 プ ロ グ ラ ミ ング1演 習 必 修 285 プ ロ グ ラ ム 言 語 必修 180 プ ロ グ ラ ミ ングII 必修 29 コ ン ピ ュー タ実 習 必修 180 プ ロ グ ラ ミ ングII演 習 必修 143 言語 演習 必修 180 アセ ン ブ ラ言 語 演 習 必修 57 os 必修 60 C言 語演習 必修 114 情報 処理 システム 必修 60 簡易言語演習 必修 57 943 情報 処理特論 必修 30 1,080 情報数学 必修 57 数学 必修 120 統計学 必修 57 114 統計 必修 30 150 シ ス テ ム設 計 必修 57 シ ス テ ム 設 計 入 門 必修 60 デ ー タ通 信/ デ ー タ通 信 シス テ ム 必修 60 必修 57 ニ ュ ー メ デ ィ ア デ ー タ ベ ー ス 必修 60 デ ー タベ ー ス/ 必修 29 情報検索 グ ラ フ ィ ック ス 必修 29 卒業研究 必修 143 315 シス テム設計演習 必修 150 330 技術 英語 必修 57 57 英語 必修 60 60 簿記 必修 114 114 簿記 必修 90 90 ワ ー プ ロ演 習1 必修 57 ワ ー プ ロ 演 習H 必修 57 114 文書技法 必修 60 60 OR 必修 60 60 (合計時 間)2,030 1,860 表3標 準 カ リキ ュラ ム と情 報処 理科 カ リキ ュラム の比較 表

との 関係 か ら主 にCOBOL言 語 を採 用 して い る 。 (3)デ ー タベ ー ス や 通 信 シ ス テ ム等 の 関連 知 識 分 野 や シ ス テ ム 設 計 演 習 の 分 野 に於 け る 両 者 の 時 間 数 は ほ ぼ 似 て い る 。 (4)そ の 他 ワ ー プ ロ演 習 は情 報 処 理 科 の方 が 多 い 。 これ も(1)と同 様 の理 由 に よ る。 以 上 の よ うに カ リキ ュ ラム を比 較 して み る と,従 来 専 門学 校 同 士 余 り交 流 が な か っ た に もか か わ らず,カ リ キ ュ ラム 編 成 の 考 え方 に ず れ が 少 な い の が 読 み 取 れ る。 また 他 の専 門 学 校 同 一 課 程 の カ リ キ ュ ラム と比 較 して み て も,情 報 処 理 教 育 に関 す る部 分 に は基 本 的 に 大 差 が ない こ とが わ か る 。 これ は専 門学 校 の 情 報 処 理 関 係 カ リキ ュ ラ ム は,ど の学 校 に お い て も学 生 が 将 来 情 報 処 理 分 野 の 仕 事 に携 わ る こ と を考 慮 して カ リ キ ュ ラ ム を編 成 して い る た め,自 ず と似 て し ま う と考 え られ る。 卒 業 生 が 企 業 に入 り,新 人 と して情 報 処 理 教 育 を受 け る と専 門学 校 で 学 ん だ事 柄 と余 り 変 わ ら な い 内 容 が 多 い とい う事 実 は そ の 表 れ で あ る。 7.む す び 情 報 処 理 教 育 に 関 して 現 在 の大 学(特 に文 科 系 の情 報 処 理 教 育)で は,コ ン ピ ュ ー タ の 基 本 的 な使 い 方(コ ン ピ ュ ー タ リテ ラ シ ー教 育)か ら始 ま っ て,高 度 な技 術 まで 学 生 に教 育 して い か な け れ ば な ら な い 。 そ の た め 大 学 教 員 が コ ン ピ ュ ー タの 扱 い方 か ら始 ま っ て, ア プ リケ ー シ ョ ン ソ フ トの使 い 方 な ど数 多 く の こ とを 準 備 しな けれ ば な らな い こ と も多 い 。 加 え て これ ら ソフ トウ ェ ア の 変 遷 は非 常 に 速 い。 そ の た め端 的 に言 え ば,こ れ らの 準 備 に 時 間 が 取 ら れ,本 来 教 授 しな け れ ば な らな い 学 問 や技 術 教 育 の 妨 げ に な って い る側 面 も看 過 で きな い 。 一 方_{,専 門 学校 で は逆 に,演 習 や実 務 教 育} に 時 間 が 取 られ,理 論 的 側 面 や 社 会 的 な 背 景 な どの教 育 に 充 分 時 間 が 割 け な い現 状 が あ る。 大 学 は専 門 学 校 の実 践 的 な 教 育 を見 直 し, ま た専 門学 校 は大 学 の理 論 的 な側 面 を考 慮 し, 真 に相 互 補 完 的 な観 点 か ら互 い に歩 み寄 る よ う な 関係 を望 み た い 。特 に学 校 法 人 が 経 営 し, 大 学 が 併 設 され て い る専 門 学 校 は,単 位 互 換 が 可 能 な新 しい 試 み を行 い 得 る立 場 に あ る。 今 回 の大 学(短 期 大 学)設 置 基 準 の改 訂 が 専 門 学 校 卒 業 生 が 大 学 へ 編 入 す る こ と を許 し, 希 望 す る者 に 勉 学 の機 械 を与 え る第 一 歩 に な る こ とを望 み た い。 しか し全 国 専 修 学 校 各 種 学 校 総 連 合 会 前 会 長 大 沼 氏 が述 べ る よ うに,単 位 互 換 制 度 の 確 立 は専 門学 校 の レベ ル が 大 学 や 短 期 大 学 と 同 一 で あ る こ と を社 会 的 に認 知 させ る 手 段 で あ っ て,専 門 学 校 が 大 学 入 学 へ の入 口 に な る な ど予 備 校 化 を意 味 す る こ とで は決 して な い。 単 位 互 換 制 度 の 確 立 は 専 門 学 校 が 大 学 や 短 期 大 学 とは違 う多 様 な 高 等 教 育 機 関 の1つ と し て 更 に社 会 的 に評 価 を得 る方 法 の1つ で あ る。 現 代 社 会 が 激 し く変 化 す る 中 で,学 生 に期 待 され る要 求 も多 様 化 し,ま た学 生 も多 くの こ とを高 等 教 育 に期 待 して い る 。 も はや 時 代 は専 門学 校 教 育 を放 置 す る わ け に はい か な い 所 まで きて い る。 この 期 待 に応 え るべ く,専 門学 校 と大 学 を併 設 す る学 園 が,そ の 範 を示 す べ きで あ ろ う。 参考文献 (1)我 が国の文教施策(平 成2年 度)文 部省編 (2)情 報処理専 門学校教育標準 カリキュラム試案一 昭和62年度最終年度実施報告書 側)専修学校教育振興会 (3)情 報処理専 門学校教育改訂標準 カ リキュラム試 案の指導の手引 き一平成元年度最終報告書 ㈲ 専修学校教育振興会 (4)単 位互換 問題 に関す る検討結果報告書一 中間報 告(財)専 修学校教育振興会 (5)単 位互換 問題 に関する検 討結果一平成元年度実 施報告書

(財)専修学校教育振興 会 (6)大 学等 にお ける情報処理教育のための調査研究