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創立10周年に寄せて(PDF)

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保健医療学雑誌 10 (10 周年特集号) 119

創立

10 周年に寄せて

保健医療学学会 第 3 回学術集会集会長

大阪電気通信大学 医療福祉工学部 理学療法学科

大阪電気通信大学大学院 医療福祉工学研究科 医療福祉工学専攻

教授 小柳 磨毅

保健医療学学会の設立に関わらせていただい たのは,故 西村 敦先生のお誘いがきっかけで した.「療法士を中心とした学際的な学会を設立 し,大学院教育の発展にも結び付けたい」とのご 趣旨に感銘し,ご一緒させていただきました.設 立当時は会の運営や学会の準備に手間取ること もありましたが,回を重ねる毎に,皆様のご協力 もあって円滑に進めることができるようになり ました. 学際的な色彩の強い本学会は,普段は接するこ とのない様々な情報に触れることができ,感性を 刺激されることが度々ありました.さらに様々な 視点から議論が行えることは,大学院生を指導す る立場として,教育的な価値が高いと感じていま す.また会員と編集委員の皆様のご尽力により, 本学会の機関誌である「保健医療学雑誌」が刊行 され,大学院生を含む多くのセラピストが査読を 経て情報発信できることは,本学会の優れた社会 的,学術的な貢献と思います. 過去の学会では,海外から講師をお招きしたこ ともありました.当時,アメリカメジャーリーグ のロサンゼルス・ドジャースにおいて,主任の理 学療法士を務めておられたスー女史に講演をい ただきました.多数のスライドを拝見してお話を 聞き,米国の充実した設備や環境に圧倒されまし た.しかし同時に,スポーツ損傷に対する理学療 法の基本的な考え方や技術には,共通するものが 多いという実感があり,本邦からの国際的な情報 発信の重要性を痛感した機会でした. 本会では,数年前から一般演題の中に,学部の 学生が発表できるセクションが設けられました. 優秀演題を表彰する制度も併設し,学生の研究意 欲の向上にも貢献しています.人と議論をしなが ら真理を追求していくという,セラピストには欠 くことのできない資質を,学生時代から高めてい く意義は極めて深いと思います. 西村先生のご遺志に応えるためにも,今後も微 力ながら本学会の発展に努めたいと思います.

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