ソフトテニスの課題と展望―四国内の大学ソフトテニス部への調査を中心に―

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ソフトテニスの課題と展望

一四圏内の大学ソフトテニス部への調査を中心にー

教科・領域教育専攻 生活健康系コース(保健体育) 林 祐 輔

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緒雷 ソフトテニスは,老若男女問わポ踊広し年齢 層が楽しめるスポーツとして普及したこともあ り,日本ソフトテニス連盟によると,日本の競 技人口は約54万人,連盟に未登録の愛好者を含 めると推定7∞万人を超えるとされている。 また,現在では, 4年に1膨子われる世界選 手権大会をはじめとした国際大会に,約30か闘 が参加するまでになっている。このことから, ソフトテニスの国際普及は,着々と樹子してい ると考えられる。しかし,日本国内において, ソフトテニスは日本発祥のスポーツであるにも かかわらず,マイナ}競技として扱われること が多く,ソフトテニスの競技人口は減少して言 われている。鶏擦に,中学校や高等学校では, 競技人口が対面に減少していると言われておわ, そのことから大学,専門学校,社会人において も競技人口が語初Pしていると考えられる。 本研究では,この競技人口の減少に対応すべ く,多くのソフトテニス競技者が辞める要因や 環境要因に関する調査を行うこととし:むその 中で,明生のソフトテニス競技の問題点を明ら かにし,これからのソフトテニス競技の展望を 考察する。そして,ソフトテニスの競技人口が 増加し,ソフトテニスがこれから発展していく 方策を探ることとした。

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研究方法 指導教員 木 原 資 裕 (1)部活動登録人数の揖査 日本中学校体育連盟HPの加盟校調査集計表, 日本高等学校体育連盟HPの加盟登録肉兄ゅ日本 高等学校野球連盟HPのデータから図を作成し, 日本における中学校と高等学校のソフトテニス 競技人口の推移はどのようになっているのかに ついて分析し,他競技との比較・考察を試みる。

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質問紙嗣査 【内容】 性別,年齢,学年,ソフトテニス歴,キャプ テンの経験,練習日数・時間に関する項目を設 定した。さらに,a;:現在所属している部の魅力, ②ソフトテニスを始めた時期,きっかけ,中学 校・高等学校・大学での戦績,~精導者の有無, ④ソフトテニスの継続意志,⑤教員の紺銃要因 における位置付け,@ソフトテニスの課題・発 展に関する項目を設定し,計79項目を作成し た。 【調査対象・方剖 四国内の大学ソフトテニス部に所属する大学 生178名である。四国大会均苛子われている試合 会場で,各大学に部員数分のアンケート用紙を 返信用封筒とともに配布し,各校で回答をまと めて返送してもらった。回収率は80,9%であっ た。 【調査期間】 平成28年10月""'11月

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− 364 − 【分析方法】

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に デ ー タ を 入 力 し , 単 純 集 計 及 び ク ロ ス 集 計 を 行 っ た 。 有 意 差 検 定 に関しては,

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結果と考察 1.ソフトテニスの鰻技人口について 泌O.出国一 200.目却 l回.COO H m 担 抑 制 m m H H H H 市 H m H 棚 聞 の 間 剛 院 i t -I l l i t -L .中寧綬持チ ・商寄牢授』息子

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国1中学校,高等学校のソフトテニス競技量録人数比較 (男子) 宜幻.COO~ 盟ぬ恒国 l国 , 卿 111 111 I11 1

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M .中寧時世f 高専学技宜干 1国,ぽm 国,町田 H1 1SH1促i1ηiI8HJPH20H :UI!2:lH23H2.f1王~却H21H28 国1中学校,高等学校のソフトテニス競技量録人数比較 (女子) ソフトテニス競技では,中学校から高等学校 への進学を機に,男女ともに大きく競技人口が 減少していることがわかった。

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大学ソフトテニス部における欲求充足 質問紙調査の

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項目の回答について,男子と 女子,男子上位群と下位群,女子上位群と下位 群にそれぞれを分類し,有意差検定を行った。 競技成績の上位鮮と下位群を比較した場合,上 位群では,所属している剖括動の雰囲気や人間 関係,自分に対する変化に関する項目で高い数 値を示し,一体感のある集団であるといった意 識を持っていると考えられる。それに対して, 下位群では、それらの項目に対する平均値が低 くなっていたことから,集団としての剖結動で はなく,個人の活動として取り革島らでいること が考えられた。つまり,上位群は,勝つために 練習に取り組み,その目的意識から集団として まとまりがあり,下位群は,気分転換の趣味の 延長で頭指動に入部しているため個人の活動に なっていると考えられる。 W まとめ ソフトテニスの現状を改善するための課題と して「環境面の充実J

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指導者の育成J

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普及活 動Jの3つがあげられる。 「環境面の充実jについては,社会人になる とソフトテニスができる環境がない,所属でき るクラブチームがない,などの課題があり,ソ フトテニスが今後発展していくためには,多く の人がソフトテニスを続けやすい環境を作り出 すことが必要であると言える。 「指導者の育成Jについては,教員などの指 導者が,ソフトテニス競技の継統意欲に影響を 与えていることが調査結果からわかった。厳し く練習に取り組むだけでなく,ソフトテニスが 楽しいと感じられる指導が必要であり,一人で も多くの生徒が生涯スポーツでもあるソフトテ ニスに長く取り組むように観劇サける必要があ る。 「普及活動jについては,国外への普及活動 も大切であるが,国内の競技人口カミ減少してい ることから,国内の普及活動が必要であり,中-高校生のみに人気のある競技ではなく,大学生, 社会人,高齢者を含めた,すべての年齢層にお いて,メジャーな競技にしていかなければなら ないと考える。

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