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SCoreを用いた並列計算機の構築 An implementation of a parallel computer using SCore cluster system software

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Academic year: 2021

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SCore を用いた並列計算機の構築

An implementation of a parallel computer using SCore cluster system software 05528 滝澤 亮太 指導教員 内田 健 1. はじめに 分散遺伝的アルゴリズムなどで扱う実用上の 応用では,一台のPC では計算資源が不足して しまい,実行が困難となるものが存在する.こ のような応用を実行できるPC クラスタの性能 は,構成する計算ノードを接続するネットワー クに依存する.本研究では,並列計算に必要な メッセージ通信用のネットワークを独立して持 つPC クラスタを構築し,その通信性能を明ら かにする. 2. 提案する PC クラスタの構成 PC クラスタは,計算ノードとなる複数の PC をネットワークで接続し単一の計算資源として 利用できる計算システムである.特に,SCore 型PC クラスタ[1]は,ファイル共有などに利用 されるTCP(UDP)/IP 通信方式の他に,並列計 算用のメッセージ通信用のプロトコルPM2 (PM/Ethernet[2])を持つ. PC クラスタでの並列計算の効率は,このメ ッセージ通信をいかに効率よく行うかにかかっ ている.そこで,本研究ではSCore 型 PC クラ スタにおいてメッセージ通信と他の通信を分割 し,それぞれ別々のネットワークによって構成 されるPC クラスタを構築する.(図 1) 図1 における LAN_A は TCP(UDP)/IP 用のネ ットワークで,LAN_B は PM/Ethernet 用のネ ットワークである.今回,LAN_B を 1Gbps の Ethernet によって構築することで,LAN_B が ない場合に比べどの程度通信性能が向上するか を数値実験により明らかにする. 図1. Score 型 PC クラスタの構成 3. 実験結果 構築したSCore 型 PC クラスタの性能評価指 標の一つとして,計算ノードを接続するネット ワークの通信性能が重要となる.ここでは図 1 のPC クラスタ内の 2 台の計算ノード間で MPI (Message-Passing Interface)による ping-pong 通信を行い,10~5M バイトのメッセージサイ ズに対する通信時間より,通信性能(スループッ ト)を算出する.各メッセージサイズについて 各々5 回通信時間を測定し,その平均値を使用 する.使用した機材を図1 の併記する. 図2 に実験結果を示す.図 2 には図 1 の構成 のもの(1000base)と図1の構成において LAN _B がないもの(100base)の測定結果を用意した. 提案構成によるスループット(最大)は 38.7[ M Bytes/sec]となり,1Gbps/Ethernet の理論性能 値の30%程度にとどまっている.これは,使用 している計算ノードのネットワークカードが PCI 経由の接続であるためだと思われる. 図2. 構成した PC クラスタの通信性能 4. おわりに 本研究で構築したSCore 型 PC クラスタでは, メッセージ通信用のネットワークを増設した効 果を通信性能として確認できた.しかし,増設 したネットワークの理論性能値に比べ十分性能 が得られていない結果であることも明らかにな った. 参考文献 [1] 石川裕,他,“Linux で並列計算をしよう-SCore で作るス ーパーコンピュータ-”,共立出版,2002 [2] 住元真司,他,”高速通信機構 PM2 の設計と評価”,情報処 理学会論文誌,vol.41,No.HPS1,pp.80-90,2000 プロセス プロセス プロセス LAN A LAN B NIS や NFS に使用する。 TCP/IP 通信 MPI に使用する。 PM/Ethernet 通信。 ホスト機 1000Base/T swich:corega MSW-24EXV2 swich:Dell PowerConnect 5324 NIC:Intel Pro/100 NIC:Intel Pro/1000 NIC:Broadcom BCM5754 Gigabit Ethernet 計算ノード

参照

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