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全文

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中国の「洪水防御法」

著者

松浦 茂樹

著者別名

MATSUURA Shigeki

雑誌名

国際地域学研究

6

ページ

255-275

発行年

2003-03

URL

http://id.nii.ac.jp/1060/00003842/

Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja

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中 国 の 「洪 水 防 御法 」

松 浦 茂 樹* 1 。 は じ め に 中 国で は、「中 華人 民 共和 国洪 水 防 御法 」が1998年1 月1 日 か ら施行 さ れ た。 こ の法律 は1997年8 月29日、 中 華人 民共 和国 第 八期 全国 人 民 代表 大 会常 務委 員会 第 二十 七 回会 議 で成立 し 、国 家主 席 第 八十 八 号令 とし て 公示 さ れて いた。 こ の法 律 は、 中 国 の自然 災害 防 御活 動 に とっ て 規範 とな る初 め て の もの と位置 づけ ら れてお り 、 新 た な段 階の洪 水 防 禦が期 待 さ れて い る。 本報 告 では、 こ の法 律 を日 本語 に 翻訳 し て紹 介す る と と もに、 日 本 の法令 と比 較し な が らそ の特 徴 につ い て若干 な が ら考 察し よう とす る もので あ る。 そ の 前 に、 法 律 をよ り一 層 理 解す る た め中国 社 会 にお ける治 水 ・利 水 の 重要性 、 河 川管理 シス テム の概 要等 を述 べ るこ と とす る。 2 。 社 会 基 盤 整 備 に お け る 治 水 ・ 利 水 事 業 の 重 要 性 中 国 は、洪 水、干 ばつ の多 発国 で あ り、古来 より治水 と利 水 が国 の 発展 と安定 の重 要 な要 素 とな っ てい る。 洪 水 被害 は、中 国の 経 済発展 と歩調 を合 わ せ るかの よう に増 大 し てい る。90年代 に入 っ て から も、91 年の長 江 ・淮 河、94 年の珠 江 、95年 の 遼 河・ 松花 江、96 年 の珠 江 ・長 江・ 黄 河・海 河 と4 度 も 大 き な洪 水 に見 舞 わ れた。中 で も96年 は、 水 害 被害額 の 上で は建 国 以 来、 最悪 の 年に なっ た。 中 国 政府 の発表 で は、96年 の水 害 被害 額 は265億米 ド ル (約3 兆2 千 億 円 )、 死 者約3 千 名、 被 災人 口 は2 億人 以 上 に上っ た。洪 水 被害 は、経 済発展 の著し い中 国 にお い て、今 後 の発展 を阻害 す る重大 な 要 因 と認 識さ れてい る。 また、水 資源不 足 も大 き な課題 で あ る。次 表 は、中国 の7 大 河川 の 主 要指標 を示 し た もの であ る。 華 中 を流 れ る長江 と華 北 を流 れ る黄 河 を比 較し て みる と、流域 面 積 は長江 が 黄河 の2.4倍、平均 降 水 量 は2.3倍、 年 流出 率 は3 倍 (黄 河 は蒸 発散 等 流 出し ない割 合 が 大 きい )で 、 年総流 出 量 は16.5倍 に なっ てい る。 中国 北部 の黄 河 、海 河 、遼 河 は 年降 水量 が500inm前後 な の に加 え、 年流 出率 が小 さ く、 流 出量 が小 さ くなっ てい る。この た め黄 河 で は、ここ数 年、年間 数10日 か ら100日以 上 も、河 口 か ら1.000km 以 上 に わた り水 の ない 断流 現 象 が見 ら れ る。北京 、天津 など の大 都市 を抱 えなが ら、水 不し足 *東 洋大学 国際地域学 部教 授

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256 国 際 地 域 学 研 究 第6 号2003 年3 月 に悩 む中国 北部 の象徴 的 な出来 事 で あ る。 さ らに、 下 水道普 及 率 も低 く、 汚 染 源対策 も不十 分 な た め、中 国 至 る ところ の河 川 で水 質 汚 濁 被 害 が 生 じ てい る。中 国 政府 は、96 年 か ら、 排 水 を垂 れ流し 、環 境 を著し く悪 化 さ せて い る工 場 の 操 業 停 止 処分 を 開始し た。 し かし 、 水質 を改善 させ る まで には 到底 至っ て い ない。 この よ うに、 現 在で も水 利 は、 中国 国民 経済 を支 える た め重点 的 に整備 さ れ ね ばな らな い 社 会基 盤 となっ て い る。96 年3 月、 第8 期 全国 人民 代 表 大 会第4 回 会議で 採択 し た 「中 国国 民 経済 発展 九 五計 画 と2010年 長 期 目標 綱 要」 に よ ると、 水利 を国民 経 済基 礎施 設 設備 の第一 に置い て い る。 第 九 次五ヵ 年計 画 期 間 に お け る水 利建 設 の任 務 と目 標 は以 下 の通 りであ る。 (1) 大 河川 の整備 を 高 め、 水 害 防止 基準 をアップ さ せ る。 七 大 河川 (長 江。 黄 河、 海 河、 珠 江 、 淮河、 遼 河、 松花 江 及 び太 湖) で は、 主 流部で 建 国以 来 発 生し た最大 の洪 水 を防御 で き るよう にし 、重 要な都 市 と重 要経 済 区域 の安 全 を確保 する。「 百船 (浚渫 船 )プロ ジェ クト 」 の 推 進、 河道 の 浚渫 と障 害物 除 去事 業、 都 市 の治 水施 設 、分 水工 事 、遊 水 地 の設備 な ど を強化 す る。 ま た、 中央 と省 クラ スにお け る水 害 防止 指揮 自動 化 のレ ベ ルア ップ 等 のた めに、 テレ メ ー タ リン グ シス テ ムと洪水 予 報自 動 化 の整 備 を図 る。 (2) 利 水事 業 と節水 濯 漑 を大 い に発 展さ せ、 水資 源分 布 の地 域不 均 衡 を解決 す る。「九 五 」の期 間 に、 新 規用 水 を600∼800 億㎡ 増 加 さ せ る。 南水 北調 事業 な どの流 域変 更事 業 を推 進 す る。 (3) 水 質 の悪 化 を抑 制 し、 水 環境 を改善 す る。 河 川 の水 質観 測 ネッ ト ワ ークを整 備 す る。(淮 河、 太湖 の水 汚濁 防 止計 画 が正 式 に実 行へ 移 され、 総合 的 な取 り組 みが始 まっ た。) (4) 水力 発 電事 業 を積 極的 に 発 展さ せ る。 三 峡、 小 浪底 ダ ムな どの超 大型 水力 発 電 所 の建 設 を進 め る。2010 年 まで に、 水力 発電 設 備容 量 を新 た に2,000万kW増 加 させ る。 (5) 全 国水 利計 画体 系 を確 立 す る。 水文 観測 自動 化 シス テ ムを整 備 し、 情報 ネ ット ワ ー ク を完 成 さ せる。 中 国 七 大 河 川 主 要指 標 (A)流路 延 長(km) (B)流 域 面 積( 万 ぼ) (C)年 総 流 出 量( 億㎡) (D暉 降 降 水 量(mm) 流 出率(C/B/D) 単 位 面 積 当 流 出 高(mm)(C/B) 長 江 6,300 181 9.755 1.071 0.504 539 黄 河 5,464 75 592 475 0.166 79 珠 江 2,214 45 3,360 1,469 0.504 740 海 河 1,090 26 228 559 0.155 87 淮 河 1.000 27 611 889 0.256 227 松 花 江 2,309 56 742 527 0.253 133 遼 河 1,345 77 148 473 0.143 68

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3 。 河 川 管 理 シ ス テ ム の 概 要3.1 河 川の管 理 組織 河 川 の管 理組 織 を見 たの が表−1 で あ る。 国 の出先 とし て長 江 、 黄河 等6 つ の水利 委 員 会 と太湖 流域 管 理局 があ り、 また地 方に は 県、 県級 市 レベ ル以 上 の各人 民 政 府 の傘下 に水利 庁、 水利 局 があ る。 これら が一 体 とな って 河川 管理 を 行っ て い る。 表−1 河川管理システム 国 家 ↓ 省 、 直 轄市 、 自 治 区 ↓ 地 区 、地 級市 ↓ 県 、 県 級 市 ↓ 郷 ↓ 村 → 水利部 → 各水利 委員会 → 水 利 庁 → 水 利 局 → 水利 局 長 江 水 利 委 員 会 黄 河 水 利 委 員 会 淮 河 水 利 委 員 会 珠 江 水 利 委 員 会 海 河 水 利 委 員 会 松 遼 水 利 委 員 会 太 湖 流 域 管 理 局 3.2 河 川 管 理 の 法 律 ・ 制 度 の 概 要 河 川 管 理 の た め の 主 だ っ た 法 令 は 、 以 下 に 示 す 。 こ れ以 外 に 「 遊 水 地 区 域 の 安 全 及 び 建 設 の 指 導 要 綱 」 な ど が 策 定 さ れ て い る 。 河 川 関 係 の 法 律 と 条 例 ( 施 行 期 日 )1. 中 華 人 民 共 和 国 水 法 (1998 年7 月1 日 )2 中 華 人 民 共 和 国 水 上 保 持 法 (1991 年6 月29 日 )3, 中 華 人 民 共 和 国 水 汚 染 防 止 法 (1984 年 日 月1 日 )4. 中 華 人 民 共 和 国 洪 水 防 御 法 (1998 年1 月1 日 )5 . 中 華 人 民 共 和 国 河 道 管 理 条 例 (1988 年6 月10 日 )6 . 水 庫 ・ ダ ム の 安 全 管 理 条 例 (1991 年3 月22 日 )7. 取 水 許 可 制 度 の 実 施 方 法 (1993 年9 月1 日 )8. 准 河 流 域 水 汚 染 防 止 条 例 (1995 年8 月8 日 )9. 中 華 人 民 共 和 国 水 土 保 持 法 実 施 条 例 (1993 年8 月1 日 )98 年 に 施 行 さ れ た 「 洪 水 防 御 法 」 と 最 も密 接 な 関 係 を もつ の は 、1988 年 に 施 行 さ れ た 「 水 法 」 で あ る。53 条 か ら な る こ の 法 律 は 、「 水 資 源 の 合 理 的 な 開 発 、 利 用 、 保 全 、 そし て 洪 水 被 害 の 防 御 、 水 資 源 の 総 合 的 利 益 の 十 分 な 発 揮 と国 民 経 済 の 発 展 と人 民 の 生 活 需 要 へ の 対 応 の た め 」に 制 定 さ れ た 。 章 と し て は 、「 第 一 章 総 則 」、「 第 二 章 開 発 及 び 利 用 」、「第 三 章 水 、 水 域 と水 に 関 す る 工 作 物 の 保 護 」、 「 第 四 章 用 水 管 理 」、「 第 五 章 洪 水 防 御 と 洪 水 管 理 」、「 第 六 章 法 律 責 任 」、「 第 七 章 附 則 」、 よ り な る 。

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258 国 際 地 域 学 研 究 第6 号2003 年3 月 す なわ ち水 全 体に 関 わる法 律 であ り、その 一部、第五 章 に 洪水 防御 に関 する規 定 が定 めら れ てい る。 そ の第五 章 はわず か六 条 より な る簡単 な もので、 こ れを具 体化 し た のが 今回施 行 さ れ た「洪 水 防 御 法」 と位置 づ ける こ とがで き る。 第五 章 は次 のよ うな 内容 であ る。 水法 「 第五 章 洪 水防 御」 第 三十 八 条 各級 人民 政 府 は指 導 の強化 を行 い, 対策 措 置 を講 じ, 洪水 防 御活 動 を行 う も の と す る。 い か なる団 体 と個人 も, 洪 水 防御 活 動に 参加 する義 務 があ る。 第三 十 九 条 県以 上 の人民 政 府 洪水 管 理指揮 機関 は, 洪 水防 御 活動 を統 括 する。 氾 濫 緊急 事 態 におい て, 洪 水管 理 指揮 機関 は所 轄範 囲内 で 必 要な 物資, 設 備 と人 員 を 調 達 す る権 利 を も ち, 事後 は早急 に返 却又 は適 切 な補 償を行 う もの と する。 第四 十 条 県以 上 の人 民 政府 は, 流域 計画 と重点 確保 , 一般 原 則 への配 慮 に基 づ き, 洪 水防 御 計 画 の制 定 を行 い, 洪 水防 御 基準 と措置 を 確定 する もの と する。 全 国主 要 な河川 の 洪水 防 御計 画 は, 中 央洪 水 管 理指揮 機 関 によ り制 定 を行 い, 国務 院 の承認 を受 け る。 洪 水 防御 計 画 の承 認 又 は制定 後 に, 関 係人 民政 府 は施 行 す る もの と する。 第 四十 一 条 洪水 防御 河 道 と洪 水滞 留 区域, 洪水貯 留 区 域内 に おい て, 土地利 用 と各建 設 物 は洪 水 防 御 の基準 に符 合 す る もの とす る。 第 四十 二 条 自然 な流 勢又 は洪 水防 御・ 排水工 作物 の設 計基 準 又 は承認 さ れた運 用 計 画 に基 づ い て放 流 する 洪水・ 氾 濫水 を, 下 流部 はせ き止 めた り又 は河 道 の流水 能力 を低 減さ せる 障 害物 を設 け て はなら ない 。上 流 部 は独 断で 下 流部 に 流水量 を増 やし て はな ら ない。 第 四十 三 条 氾濫 緊急 事 態 におい て ,各 級洪 水管 理指 揮 機関 は所 轄 範囲 内で, 承 認 さ れた 洪 水 の 配 分, 貯 留 計画 に基 づ き, 洪水 の配 分 ,貯 留措 置 を行う こ とが で きる。 洪 水 の配分 , 貯留 措 置 を講 じ る こ と によ り隣接 地域 に 危害 を与 える場 合 は, 直 属 の洪 水管 理 指揮 機関 の承 認 を受 け る こ と と と も に, 事 前 に関 係地 域 に通知 する も の とする。 国務 院 と省 , 自治 区,直 轄市 の人 民 政府 はそれ ぞれ の所 轄洪 水 滞留 区域, 洪 水貯 留 区 域内 の 住民 の安 全 , 移転 ,生 活, 生 産, 事 後復 旧, 損 害賠 償 など の事項 に対 し , 専門 的 な管理 方 法 を制 定 す る もの と する。

4 。中国洪水防御法の概要とその期待

こ の法 律 は、 次 のよ うな8 つ の章 か ら なる。 第 一 章 総則 第 二 章 洪水 防 御計 画 第 三 章 管理 と保 護 第 四 章 洪水 防 御区 域 と洪 水 防御工 作 物 の管 理 第 五 章 洪水 管理

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第六 章 保 障措置 第七 章 法 律責任 第八 章 附則 とこ ろで水 害 に対処 し よう とす る人 間活 動 を、 二つ の軸 か ら大 枠的 に 整理 し ょう。 一 つ が発 生し てい る洪 水 に対処 するの か、発 生以 前 の施 設 の築 造 等に よ るの か、とい う時 間軸 か らの整 理 であ る。 前者 は出 水時 の応 急対 策 で あり、 後 者 は出 水以 前 の予 防で あ る。 もう一 つ は、 こ れら の洪水 対 策 に 対 し て 河川管 理者 (国 家 ) が行 う のか、 地 域 住民 が行 う のか、 とい う主 体 から の整 理で あ る。 日本 の場 合、 施設 の築 造・ 管 理 は国家 で あ る河 川 管理 者 の責務 で あ り、 河川 法 に基づ い て行 う。 一 方、 発 生 し てい る洪 水へ の対 処 とし て河 川 法 と と もに水防 法 があ る。 河川 法 で は「 第22条洪 水時 にみせ る緊 急措 置」 が あり、 次 の よう に述 べ ら れて い る。 「洪 水、 高潮 等 に よる危 険が 切迫 し た場 合 に おい て、 水災 を防 御 し、 又 は こ れに よる被 害 を軽 減 す る措 置 を とるた め緊 急の 必 要があ る とき は、 河川 管理 者 は、 そ の現場 にお いて、 必 要 な土 地 を使 用 し 、 土石 、竹 木 そ の他 の資材 を 使用 し 、若 し く は収 用し、 車両 その 他 の運搬 具 若し くは器具 を使 用 し 、 又 は工作 物 そ の他 の障害 物 を処 分 す るこ とが で きる。」 一 方、「洪 水又 は高潮 に際し 、水災 を 警戒 し、 防 ぎょし、及 びこ れに因 る 被害 を軽 減し 、もっ て公 共 の安 全 を保 持 す る」(第 一 条) を目 的 とす る水 防法 は、「 市 町村 は、 その 区域 にお け る水防 を十 分 に果 た すべ き責 任を有 する。 た だし 、 水防 事 務組 合 が水 防を行 う区 域及 び水 害予 防 組合 の 区域 につ い て は、 こ の限 りで はな い。」( 第三 条 ) と、 市町 村 の役割 が大 きい。 洪 水 の氾 濫を 防ご う と する水 防 活 動 に対 し て、 市 町村 が第 一義 的 な 責任 を 有し てい る のであ る。 こ のこ と は、 自 分 の地域 は自分 達 で 水防 活動 を 守っ て きた とい う歴 史 が背 景 とし て ある。 つ まり水 防活 動 は地 域住民 主 体 の活 動で あ っ た ので あり 、地 域住 民 の代表 機 関 とし て 市町 村 が責務 を 負っ て い るの であ る。 こ の水 防活 動 に 対 し て国 は洪 水 予報 を行 い、 水防 警 報 を行 う の であ る。 な お 「洪水 防 御法 」 の成立 を期 し て人 民 日 報 は、 次の よ うな評 論 を述 べ てい る。 法 律 に基づ い て洪 水防 御を 行い 人民 に 幸 福を もたら す 一 「人 民 日報 」評 論員 の文 章 「中 華人 民 共和 国洪 水 防御 法 」(以 下「洪 水 防御 法」とい う)は、 第八 期 全国人 民 大 会常務 委 員会 第 二 十七 回 会議 の審 査を 通 過し た ので 、間 もな く公示 し施 行 す るこ ととな る。 こ れ は、 わ が国 社会 主 義 法制 体 系 の中で 自然 災 害防 止 に関 す る初 め ての 法律 であ り、 わ が国 の 洪水 防御 活動 が 法制 化 の 道 を 歩 み始 めた こ とを 意味し て い る。 各級 人 民政 府、 各業 種、 各 人民 は、 ともに「 洪 水防 御法 」 を 真 摯 に学 ぶ と と もに徹底 的 に執行 す る必 要が あ る。 中 華民 族 は、 水害 と長 い間 戦 っ た歴 史 と栄 光 な伝 統を もっ て い る。 洪 水 防御 は、 国 を治 め るの に 絶対 的 に重 要 なこ とであ る。 中華 人 民 共和 国 の建 国 後、党 と政 府 は人 民 大 衆 を指揮 し 、河 川湖 沼 に

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260 国 際地 域学 研究 第6 号2003 年3 月 対 し て大 規 模 な改造 を行 い 、施 設 に よ る措置 と施設 によ らない 措 置 から な る初歩 的 な洪 水 防 御 体 系 を確 立し 、 軍隊 と民 間 の多 大 な努力 に より、 幾 たぴ の長 江 と黄河 の 大洪水 を 克服 し、 全 世 界 に 注 目 さ れる洪 水 防御 活 動の 結果 を得 た。 歴 史上 三年 に二 回 決壊 する黄 河 におい て も、 五十 年 間 続 け て 氾 濫 を 治 め た状 況 を つ くりだ し た。洪 水防 御活 動 の強化 を 通し て、人 命死 傷 の低 減、経済 損失 の 軽 減、 経 済建 設 の 円滑 進行 を保 証 し た。し かし、わが国 の気候 、地 理 条件 によ り、わが国 は、世 界 上 で もっ と も水災 の多 い 国 の一 つで あ る。 わが 国 の国土 面 積の約 三 分 の二 に は、 異な る状 況 と 異な る 種類 の 水 災 が存 在し てい る。紀元 前206 年 から1949年 までの2155年 の間 、比較 的 に大 規模 な水 災 が1092回 発 生 し た ので、 平均 二 年 に一 回 の割 合 で比較 的 大規模 な 水災 が 発生 し、 中国 人民 に甚大 な災 害 を与 え て きた。 洪 水防 御 は、中 華民 族 の生 存 と発展 にか かわ る重 大 な問 題 であ る。 改 革開 放 後、わが国 の 経済 は迅 速 に発 展し たた め、洪 水 防御 活動 に対 する 要求 はさ ら に高 まっ た。 経 済 と社 会 の発 展、 人口 増 加 の継 続、 急速 な 都市 規模拡 大 に よ り、洪 水 防御 活動 は新 たに多 く の状 況 、 問 題 に遭 遇し た。 大 河 川 の洪 水防 御 基準 の低下 、 河川 湖沼 の 堆積 と人 為的 障 害物 設 置 の多 発 。 遊 水 地 区域管 理 の困 難 さの増 大 、幹 部 と大衆 の水 害に対 する意 識 の低 さ。 こ れら の問 題 を生 み出 し た主 な原 因 は、第 一 は水 害 に対 す る意 識 の低 さ、 第二 は投 資 の不足 、 第三 は法制 の 未整 備、 第 四 は 活 動 の連 携 が弱 い こ とで あ る。 現 在、 わ が国 の洪水 防 御活 動が 面 す る状況 はい まだ に厳し く、 中 華 民 族 の悩 みの種 であ る水 災 はい まだ に取 り除 か れてい ない。「 洪水 防 御法」を 制定 し、 法 に 基づ い て 河 川 湖沼 を管 理し 、 洪水 防御 活 動 を行 う こ とは、 わが国 の経 済 と社会 の発 展持 続 の可 能 性、 わが 国 の社 会主 義現 代化 建 設 の円滑 進 捗 に対 する意味 とし て重 大 な もの であ る。 こ の法 律 の特 徴 は、 わが国 の国情 か ら 出発し 、洪 水 防御 活動 の 基本 原則 の明 確化 、 洪 水 防御 行 政 管 理責 任 の強化、 計 画保 留 区域 制 度、 計 画同 意書制 度、 洪 水影 響 評価 報 告制度 の 規定 、 河 道内 で の 建 設 の管 理 な どの何 項目 か の法 律 制度 の 補足 及び強 化、 法 に基 づ い て洪水 防 御活 動 を コント ロ ール する こ とで あ る。こ れら の法律 制 度 を着 実 に行う に は、 まず 全体 的 計 画の堅 持、計 画 の 統括 と配 慮、 予 防第 一 、総 合的 な防御 及 び管 理、 局 部的利 益 より も全 体的 利 益 優先 の原 則 を実 行 する と ともに 、 各 級人 民 政府 は洪水 防御 活 動指 揮 の統 括 に対 し て強 化 を行 い、 関 係部 門、 団体 を 組織 し 、社 会 の 力 を動員 し 、 科学技 術 進歩 を利 用 し、 計 画的 に 河川・ 湖沼 管 理 を実施 し 、洪 水 防御施 設 を 強化 し 非 洪 水 防御 施 設 の整備 を積極 的 に行 い、 洪 水 防御能力 を確立 し、 高 める こ とで あ る。 必 ず「 洪水 防 御法 」 の厳し い 性 格を 擁護 す るこ と。 貯 水し て干 ば つを防 ぎ、 水 を管 理 し て洪 水 防 御 を行 う こ と。「 洪水 防御 法 」を徹底 的 に 執行し 、全 社会 の水害 に対 する意 識 と法 に基 づい て洪 水 防 御活 動 を 行 う意識 の向上 に重 点 を 置 くこ と。江 沢民 同志 の指示 に 基づ いて 「先 手 を打 つ」 を行 い 、 い か なる 時 も気持 ちを緩 ん で はな ら ず、 職務 を怠っ て は なら ない こ と。同 時 に、 洪水 防 御 活動 はた い へ ん複 雑 な社会 的プ ロ ジ ェ クト であ り、 各 方面 に及 んで い るこ と から、 各級 人民 政 府 と洪 水 防 御 管 理部 門 は「洪 水防 御法 」 を真 摯 に取 り組 む自覚を もち 、 洪水 防 御活 動 に発生 し た問 題 を解 決 し、 洪 水防 御 管理 と洪 水 防御 法 に よる活 動 を 強化し、 法 率統 治 をさ ら に強化 し 、 私た ち の洪水 防 御 活 動 を 新 た な水準 に 高 めるこ と。 私 たち 皆 が協力 し、 法 に基 づ い て、 科学 的 に洪水 防御 活動 を行い 、 良い 経 済 と社会 の発 展環 境 づ

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く り の た め に 共 に 努 力 し よ う。 (1997 年8 月30 日)

5 。中華人民共和国洪水防御法(中華人民共和国主席令 第八十八号)

「 中 華人民 共 和国 洪水 防 御法 」 は既 に1997年8 月29日中 華人 民 共 和国 第 八期 全国 人民 代 表大 会常 務 委 員 会第二 十 七回 会議 に通過し た ので、 あ ら かじ めそ の旨 を 公示 し、1998年1 月1 日か ら施 行 す る。 中華 人 民共 和国 主 席 江 沢民1997 年8 月29日 中 華人 民 共 和国 洪水 防御 法(1997 年8 月29 日第八 期 全 国人 民 代表 大 会 常 務委 員 会 第二 十 七回 会議 通 過) 第一 章 総 則 第一 条 洪水 管理 ,水 害 の防 御, 軽 減, 人 民 の生 命 と財産 安 全 の保護 , 社 会主義 現 代化 建 設成 功 の保 障 の た め, 本 法を制 定 す る。 第 二 条 洪水 防 御事業 は全体 的 計 画, 全体 的 配慮, 予 防第 一, 総 合 管理 , 全体 的利 益 優先 原則 を 行 う。 第三 条 洪 水防 御施 設 の建設 は, 国 民 経 済 と社会 発 展計画 に 入 れ る もの とす る。 洪水 防 御 に必 要 な費 用 は,公 共投 資 と受 益 者 負担 の 原則 に基 づ い て合理 的 に集 める。 第 四 条 水 資源 の開 発 及び利 用 と保 全 は, 洪 水 防御事業 の総 合的 計 画 に従 い,利 害関 係を 考慮 し て 行 う もの とす る。 河川 , 湖沼 の管 理及 び洪 水 防御 施 設 の建設 は, 流域総 合計 画 に符 合 し, 流域水 資 源 の総合 開発 と 関 連 させ る もの とす る。 本 法 のい う 総合 計 画 は, 水資 源 の 開発 及 び利 用 と水 害防 御 の総 合計 画 を指 す。 第五 条 洪 水 防御活 動 は, 流域 又 は 区域 に 基づい て 統一的 な計 画 を策定 し , 分業施 行 と流 域管 理 及 び行 政 区域 管理 が相 互関 連 す る制 度で もっ て実施 する。 第六 条 い か なる団 体 と個人 も洪 水防 御施 設 の保 全 と法 に基 づ く洪 水 防御 活動 に 参加 す る義務 が あ る。 第七 条 各級 人 民政 府 は,洪 水 防 御活 動 の 統括 に対し て 強化 を 行い , 関 係部 門, 団体 を 組 織し, 社会 の力 を動 員し , 科学 技術 の進 歩 に基 づ き, 計 画的 に 河川, 湖 沼 の管 理 を 進 め, 措置 を講 じ て洪 水防 御施 設 の建 設 強化 を 行い, 洪 水 防 御能力 の強化 , 向上 に 努 める も の とす る。

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262 国 際地 域学研 究 第6 号2003 年3 月 各 級人 民 政府 は関係 部門 , 団体 を 組織 し, 社会 の力 を 動員し , 洪 水管理 と水災 後 の復 旧 と救 済 活 動 を行 う も のと する。 各 級人 民 政府 は, 遊 水地 に対 する援 助 を行 う もの とす る。 洪水 の 滞留, 貯 留後 , 国家 規 定 に基 づ く補 償 又 は援助 を 行 う もの とす る。 第 八 条 国務 院 水行 政主 管部 門 は国 務 院 の指揮 の下, 全 国 洪水 防 御に 関 する組 織, 調 整, 監督 , 指 導 な ど日 常活 動 を担 当す る。 国務 院 水 行政 主管部 門 が国 家管 理 の重 要 河川 ・湖 沼 に設 け た 流域 管 理 機 構 は, 所轄 範 囲内 で法 律, 行 政法 規・ 規定 と国務 院水 行 政主 管部 門 から 委任 さ れ た洪水 防 御 活 動 の 調整 と監督 管理 の 職責 を行 使 す る。 国務 院建 設行 政主 管部 門 と そ の他 の関 係部 門 は国 務院 の指揮 の下, 各自 の 職責 に基 づ き, 関 係 す る洪 水防 御 活動 を担 当 する。 県以 上 の人 民政 府 水行 政 主管 部門 は当該 人民 政府 の指 揮 の下 , 当該 行政 区 域内 洪水 防 御 に関 す る 組 織, 調 整, 監督 , 指導 な ど の日常 活 動 を担当 す る。 県 以上 の地 方人 民政 府建 設 行政 主 管部 門 と そ の他 の関 係部 門 は当 該人 民 政府 の指 揮 の下 で, 各 自の 職責 に基 づ き, 関係 す る洪 水防 御 活動 を担 当 す る。 第二 章 洪水防 御 計画 第 九 条 洪 水 防御計 画 は, あ る 流域, 河川 の一 部 又 は区 域 の水 災の た めに制 定し た 総 括的 な計 画 を 指し , 国家 管理 の重要 河川 ・ 湖沼 流 域 の洪水 防御計 画 , そ の他 の河川 , 河川 の一 部 , 湖 沼 の洪 水 防 御計 画 及 び区 域洪 水防 御計 画 を含 む。 洪水 防 御計 画 は所 在流 域, 区 域 の総 合的 計 画に従 う も の とする。 区域洪 水 防御 計 画 は所 在 流域 の 流 域洪 水 防 御計 画 に従 う もの とす る。 洪水 防 御計 画 は河 川, 湖沼 管 理 と洪 水防 御事業 建設 の基本 で あ る。 第 十 条 国家管 理 の重 要 河川 ・湖 沼 の洪 水防 御計 画 は,国 務 院 水行政 主 管部 門 に よ り当該 河 川 ・ 湖沼 の流 域総 合計 画 に基 づ き, 関係 部門 及 び関 係 する省 , 自治 区, 直轄 市 の人 民 政府 と共 同 で 制 定 を行 い , 国務 院 の承 認を受 ける。 そ の他 の 河川, 河 川の一 部 , 湖沼 の 洪水 防御計 画 又 は区域 洪 水防 御計 画 は, 県以 上 の 地方 人 民 政 府 水行 政部 門 に より 流域 総合 計 画, 区 域総 合計 画 それぞ れに基 づ き, 関係部 門 及 び関 係 地 域 と共 同 で 制 定 を行 い,当該 人民 政 府 の承 認 を受 け る とともに,直 属 の人 民 政府 水行 政 主管 部 門 に報 告 す る。 省 , 自 治 区, 直轄 市 を越 え る河 川, 河 川 の一 部, 湖 沼 の洪 水防 御計 画 は関 係流 域管 理 機 関 に よ り河 川, 河川 の一 部, 湖 沼所 在 地の 省, 自 治 区, 直轄 市 の人 民 政府 水行 政部 門 ,関 係 主管 部 門 と共 同 で 制 定 を行 い, 関 係 する省, 自治 区, 直轄 市 の人民 政 府 そ れぞ れに よ り審査し 意見 を提 出し た後, 国 務 院水 行 政主 管部 門 の承 認 を受 け る。 都市 洪 水防 御計 画 は, 都市 人民 政 府 に より水行 政主 管 部門, 建 設 行政 主管 部門 とそ の 他 の関 係 部 門 を組 織 し, 流域 洪水 防 御計 画, 直 属 の人 民政府 区 域洪 水 防御計 画に基 づ いて 制定 を 行い , 国 務 院 規定 の審 査承 認手 続 きに 基づ い て承 認 さ れた後, 都 市全 体計 画 に入 れる。

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洪水 防 御計 画 の改訂 は, 元 の承 認 機関 の承 認 を受 け る もの とす る。 第十 一 条 洪 水 防御計 画 の制 定 は,重 点 の確 保,一般 へ の 配慮,及 び水 害 と干害 対策 の相互 関連 , 施 設措 置 と非施 設措 置が 相 互関 連 す る原 則 を遵守 し, 洪 水現 象 と上 下 流, 左 右岸 の関 係及 び洪 水 防 御 活動 に対 する国民 経 済の 要求 を十 分 に 配慮 する とと もに, 国土 計 画 と土 地利 用総 合 計画 が相 互 に 協調 する もの とす る。 洪 水 防御計 画 は 防御対 象, 管理 目 標 と任 務, 洪 水 防御措 置 と施 行 計 画を 確定し , 洪 水氾 濫 区域, 遊 水 地 区域 と洪 水防 御保 護 区域範 囲 の区分 を 定 め,遊 水地 区 域 の使 用原 則 を規 定 する もの と する。 第 十二 条 高 潮 の脅 威 に さら さ れる 沿海 区 域 の県以 上 の地方 人 民政 府 は, 高 潮防 御 を当該 地 域 の 洪 水 防御 計 画に加 え, 海 岸堤 防(土手), 防 潮 水門 と防 潮林 な ど の高潮 防 御施 設 の建 設を 強化 し, 建 築 物, 構 造物 の設 計 と施工 が 高潮 防 御 の基 準 に符 合 する よう監 督 す る もの と する。 第 十三 条 山地 洪水 に よ り地 すべ り, 斜 面 崩壊 と土石 流 を誘 発 す るお そ れのあ る地域 及 び その他 の山 地洪 水多 発 地域 の県以 上 の地 方人 民 政 府 は, 地質 鉱産 管理 活 動担 当 部門, 水行 政主管 部 門, そ の他 の関 係部 門 を組織 し て地 す べ り, 斜 面 崩壊 と土 石 流 に対 す る全面 的 調 査を 進 め, 重 点対 策 区域 を定 め,対 策 措 置を講 じ る もの とす る。 都 市, 町村 とそ の他の 住民 密集 地 及 び工 場, 鉱 山, 鉄道 と幹 線 道路 の配置 は, 山 地洪 水 の脅威 に さら さ れない もの とする。 既 に 山地 洪 水 の脅威 にさ らさ れる場 所 に建 設 し た ものに は, 防御 措 置を 講 じ る もの とす る。 第 十四 条 平 原, くぽ 地, 水路 密 集地 , 山 谷, 盆地 な どの氾 濫 の 発生 し や すい地 域 の関 係人民 政 府 は, 洪水 防御 管理計 画 を制 定し , 関 係部 門, 団 体 を組 織し て相 応 な管 理措 置 を講 じ, 排水 系 統 を 完 備 さ せ, 氾濫 に耐 え る農作 物 の種 類 と品 種 を発 展 させ, 水 害, 干 害, 塩 害 の総合 的管 理 を進 め る もの とす る。 都 市 の人 民政 府 は, 都市 区 域 の排水 管 理 網,揚 水機 場 に対 す る建 設 と管 理 を強化 す る もの とす る。 第 十 五 条 国 務 院水行 政 主管 部門 は関 係部 門 及 び省, 自治 区, 直 轄 市 の人民 政 府 と共 同 で長 江, 黄 河, 珠江 ,遼 河, 淮 河, 海 河の 河 口整 備計 画 を制 定 する もの と する。 前条 の河口 埋立 地を 造 成す る とき は, 河 口整 備計 画 に符 合 する もの とす る。 第十 六 条 洪水 防御 計 画で定 めら れ た河 川改 修計 画 用地 と建 設 予定 の堤 防 建設 用 地範 囲内 の上 地 は,土地 管 理部 門 と水行 政主 管 部門 及 び関 係 地域 との共同 審 査 を経 て,県 以上 の人 民 政府 に報 告し , 国 務 院 規定 の権 限 に基づ い て承 認 を受 けた 後, 計 画保 留 区域 とし て定 める こ とがで き る。 当 該計 画 保 留 区 域範 囲内 の土 地が そ の他 の計 画 用地 に 関連 す る場合 は, 土 地管 理 部門 と水行 政主 管部 門 が審 査 する と きに, 関係 部門 の 意見 を求 める もの と する。 前 条 の規 定 に基づ い て計画 保 留区 域 を定 めた後 , その 旨を 公示 し な け れば なら ない。 前 条 の計 画保 留 区内 には, 洪 水防 御 施 設 と無 関係 の工 鉱業施 設 を建 設し て はな らない 。 特殊 な状 況 の下 にお い て,国 家工 鉱業 建設 事 業 が前 条 の計 画保留 区域 内 の土地 を占 用 する必 要 のあ る場 合 は, 国 家規 定 の基本 建 設手 続 きに基 づい て承 認 を請 求 する と ともに, 関係 水行 政 主管部 門 の 意見 を求 め る もの とする。

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264 国 際地 域学 研究 第6 号2003 年3 月 洪 水 防御 計画 で定 めら れて拡 張又 は開 発す る人工 排 水路 用地 範 囲内 の土 地 は, 省以 上 の人 民 政 府 土 地 管 理部 門 と水行 政 主管 部門 及 び関 係 部門, 関 係区 域 との共 同 審 査を 経て, 省以 上 の人 民政 府 に 報 告 し て国 務 院規 定 の権限 に 基づ い て承 認 を受 けた後, 計 画 保留 区 域 とし て定 め, 前 条 の規 定 に 適 用 す るこ とが で きる。 第 十 七 条 河 川, 湖沼上 で 洪 水防 御施 設 とその他 の施 設, 水力 発電 所 な ど を建 設 す る場 合 は, 洪 水 防御 計 画 の基 準 に適合 す る もの とす る。 ダ ムは,洪 水 防 御計 画 の基準 に 基づ い て洪 水貯 水 量 を 確 保し なけ れば なら ない。 前 条 規定 の洪 水 防御施 設 と そ の他 の施 設,水力 発 電所 建 設 の可 能性 につ い ての研 究 報 告 は, 国 家 規定 の 基本 建設 手 続 きに基 づい て 承認 を 申請 する と き, 洪 水 防御 計画 の基準 に適 合し た との関 係 水 行 政 主管 部 門 の承認 し た計 画同 意 書 を添 付し なけ れ ばな らない 。 第三章 管 理 と保 護 第 十 八 条 河川 の 洪水管 理 は, 洪 水 の貯留 と流下 を適 切 に行 え る ように 河道 の疎 通 能力 とダ ム, くぼ地 , 湖沼 の洪 水 調節 機能 を 十分 に 発揮 させ, 河 道保 護 の強化 を行い , 地域 の 具体 的 な状 況 に 基 づ い て定 期的 に 浚渫 な どの措 置 を講 じ, 洪 水 の円滑 な疎 通 を維 持 する もの とする。 河川 の洪水 管 理 は, 流 域植 物 の保 護, 拡 大, 水源 の かん 養, 流域 水土 保持 の強化 と総 合管 理 を 推 進 す る もの と する。 第十 九 条 河道 の 整備 と河 川 流 の制 御及 び導 水,護 岸 な どの建 設 は, 上下 流, 左 右 岸 の関 係 を 配 慮し , 河 道計 画 に基 づい て施 行し , 河 川 の流 れを任 意 に変 えて は なら ない。 国家 直 轄管 理 の重 要河川 の河 道計 画 は 流域管理 機 関 によ り起案 し ,国 務 院水 行政 主 管 部門 の 承 認 を受 け る。 そ の他 の 河川, 河 川の一 部 の 河道 計 画 は県以上 の地 方 人民 政府 水 行政 主管 部門 に より起 案 し, 当 該人 民 政 府 の承認 を受 け る。 省, 自 治 区, 直轄 市を 越 える 河川, 河 川 の一部 と省, 自 治 区, 直轄 市 間 の省 界 河道 の 河道 計画 は関 係 流域 管 理機 関 によ り河川, 河川 の一 部 の所 在地 の省 , 自 治区 ,直 轄 市 の人 民 政府 水行 政 主管部 門 を 組織し て起案 し, 関 係す る省 , 自治 区, 直轄 市 の人 民 政府 が 審 査し 意見 を 提 出し た後 ,国 務院 水 行政 主管 部 門 の承認 を受 け る。 第 二十 条 河道, 湖沼 の航 路 に及 ぼ す整備 は, 運航 の 需 要を配 慮 す る とと もに, 事 前 に交 通主 管 部 門 の 意 見を求 める もの とす る。 航路 の整備 は, 河川 ・ 湖沼 洪水 防 御 の安 全 規 準 に適 合 す る とと も に, 事 前 に水 行政 主管 部門 の 意 見を き く もの とする。 流木 の 行 われ る河川 と漁 業 水 域に おい て河 道を 整備 す る場 合 は, 流木 の運 送 と漁業 発展 の需 要 を 配慮 する と と もに, 事 前に 林業 , 漁業 行 政主 管部 門 の意見 を き く もの とする。 河道 に 材木 を放 流 す る場 合 は, 洪 水の 排水 と洪 水 防御 施設 の安 全 に影響 を与 えて は なら ない。 第 二十 一 条 河 道, 湖沼 の管 理 は, 水 系 統一 管 理 と分級 管 理が 相互 関 連す る原 則 に基 づ い て実 施 し , 保護 を強化 し, 流 水疎 通 を確保 す る。 国 家直 轄 管理 の重 要 河川・湖 沼 の主 要 河川 の一部 ,省 , 自 治区, 直 轄市 を 越 える重 要 河 川 の一 部 ,

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湖 沼, 省, 自治区 ,直 轄市 間 の省 際 河道, 湖沼 及 び国( 境) 際 河道 , 湖沼 は, 流 域管 理 機関 と河川 , 湖 沼 所在 地 の省, 自 治区, 直轄 市 の人 民 政 府水 行 政主管 部門 によ り国 務 院水 行政 主管 部 門 の計画 に 基づ き, 法 の下で 管理 を施 行 す る。 そ の他 の 河道, 湖沼 は, 県以 上 の地 方人 民政 府水 行 政主管 部 門 が国 務院 行 政主管 部門 又 は国 務院 水 行政 主 管部 門 の委任 し た機 関 の決 定 に基 づ き, 法の 下で 管理 を 実施 す る。 堤 防 のあ る河道 ・ 湖沼 の管 理範 囲 は両 岸 堤 防間 の水 域, 砂州 , 河川 敷, 洪 水 流下 区域 と堤 防 及 び 護 岸 地 とす る。堤 防 のな い河 道・ 湖 沼 の管 理範 囲 は, 歴史 上 にお い て最 高洪 水 位又 は設 計し た 洪水 位間 の水 域, 砂州 , 河川 敷 と洪 水流 下 区域 とす る。 流 域管 理 機関 が直 接管理 する 河道 ・ 湖沼 の管 理 範囲 は, 流 域管 理 機関 が 関係 す る県以 上 の地 方人 民政 府 と共同 で 前条 の規定 に基づ い て 規定 する。 そ の他 の河 道・ 湖 沼 の管理 範 囲 は, 関係 す る県以 上 の地 方人 民政 府 によ り前条 の規定 に基 づい て規 定 する。 第 二十 二 条 河道 ・湖 沼管 理 範囲 内 の土 地 と河 岸 の利 用 は, 洪 水 疎通 , 送水 の基 準 に適 合 する も の とす る。 河道 ・湖 沼管 理範 囲内 で洪 水 疎通 の支 障 とな る建築 物 ・構 造物 の建設 , ゴ ミ, 廃土 の投 棄, 河 川 流 の安定 へ の影 響, 河 岸堤 防 の安 全 に危 害 を もた らす こ と, 及 び その 他 の河道 の洪水疎 通 を妨 害 す る 活動 を禁 ず る。 河道 内で 疎通 排水 の支障 となる林 木 又 は高い 農作物 の栽 培 を 禁 ずる。 船舶 の航 行 が堤 防 の安 全 に危 害 を与 えるお それ のあ る河道 部 分で は, 航 行速 度 を限 定 する もの と す る。 航行 速 度を 限定 する 標識 は, 交 通 主管 部門 と水 行 政 主管 部門 が協 議 し た後 に設 置 する。 第二 十三 条 湖 を取 り込 ん で の用 地造 成 を禁 ず る。 既 に 湖 を取 り込 ん で開 墾 を行っ た場 合 は, 国 家 規定 の洪 水 防御 基準 に基 づい て 整 理 を進 め, 計 画的 に土 地 を湖 に戻 す もの とする。 河道 を取 り込 んで の用地 造成 を禁 ず る。 開墾 が 必要 な場 合 は, 科学 的証 明 を行 い, 水 行政 主管 部 門 に より洪 水 の疎 通, 送水 に 支障 が 生じ ない と確認 し た後, 省 以上 の人民 政 府 の承認 を受 ける。 第二 十 四 条 河 道内 に居 住 す る住民 に対 し, 現 地の人 民 政府 は外部 への移転 を計 画的 に実 行 す る もの と する。 第二 十五 条 堤 防, 川岸 を 護 る水 防林 は, 河道, 湖 沼管 理 機関 に よ り経営 と管理 を実 行 する。 水 防 林 は,任意 に伐 採し て はな ら ない。水 防林 を 伐採 する 場合 は,河 道,湖沼 管理 機 関の同 意 を 経て, 法に 基づ い て伐採 許 可手 続を 行 う と と もに, 規定 の造 林任 務 を完 成 さ せる。 第二 十 六 条 流水 を停 滞す る, 阻 害 す る状 態の 著し い橋 梁, 導水路 , 桟橋 とそ のほ かの 河川上 の 施 設 に対 し, 洪 水防 御基 準に 基 づ き, 関 係水 行政 主管部 門 は県以 上 の人 民 政府 に請 求し ,国 務 院規 定 の権 限 に基づ いて 建設 団体 に期 限 内 の改 築 又 は撤去 を命 令 す る こ とがで き る。 第 二十 七 条 河川上 ,河川 下,堤 防 を通 過す る, また は河川 に面 する 橋梁,桟 橋,道 路,渡 船場 , 輸 送 管, 電線 電 ら ん, 取 水, 排 水 な どの施 設 は, 洪 水防 御基 準, 河 岸 計画, 運 航基 準 とその 他の技 術 基準 に適 合し, 堤 防 の安 全 に 危害 を与 え, 河川 流 勢の安 定 に影 響 を与 え,円 滑 な流 水 に妨害 を与 えて はなら ない。 国 家規定 の基 本建 設手 続 きに基 づ き, そ の可能 性 に つい て の調 査報 告 の承認 を請

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266 国際 地域 学研 究 第6 号2003 年3 月 求 す る 前 に, そ の中 の施 設建 設 計 画 につ い て は関 係水 行政 主管 部門 が 前 述 の洪 水 防 御基 準 に 基 づい て審 査 し同 意し な け れば なら ない 。 前 条 の施 設 が河道 ・ 湖沼 管理 範 囲内 の土 地 を占 用し, 河 道・ 湖 沼 区域 をわ た る又 は 河床 を 通 過 す る必 要 のあ る場 合 に は, 建 設団 体 は 関係水 行 政主管 部門 が 当該 施 設 の建 設位置 と境 界 に対 す る審 査 承 認 を 行っ た後 ,法 に基 づ いて 起工 手 続 を行 う もの とす る。 施 工 を計 画 する と き, 水行 政 主 管 部門 の審 査 承認し た位置 と境 界 に基 づ いて 行 わ なけ れば なら ない。 第 二十 八 条 河道 ・湖 沼管 理 範 囲内 で本 法 規定 に基 づい て建 設し た 施 設に対 し, 水行 政 主管 部 門 は法 に 基づい て検 査す る権 限を 有 す る。 水 行 政主管 部門 の検 査時, 受 検 者 は事 実 に 基づ い て 関係 す る 情報 と資料 を 提供 す る。 前条 規定 の施 設 の竣 工 検査 時 は, 水 行政 主管 部門 の 参加 が なけ れ ばなら ない 。 第四 章 洪水 防 御区 域 と洪水防 御 工作 物 の管 理 第 二十 九 条 洪水 防 御区域 は, 洪水 の氾 濫 によ り浸 水す るお そ れの あ る地域 を 指し, 洪 水氾 濫 区 域, 遊 水 地 区域 と洪 水防 御保 護 区 域 に区分 す る。 洪水 氾 濫 区域 は,施 設 に よる 保護 のない 洪 水氾 濫 の 及ぶ地 域 を 指 す。 遊水 地 区域 は, 分洪 口 を もち 堤 内地 にあ っ て一 時 的 に貯留 する くぼ 地及 び湖 沼 な どを 指 す。 洪 水防 御保 護 区域 は, 洪水 防 御基 準 内 にお いて洪 水防 御施 設 に より保 護 を受 け る地 域 を 指 す。 洪水 氾 濫 区域, 遊 水地 区域 と洪水 防 御保 護 区域 の範 囲 は, 洪 水 防御 計 画又 は洪 水 防御 実 行計 画 で 定 め る と ともに, 省以 上 の人 民 政府 の国 務 院規定 権 限 に基 づ く承認 を 請求し , 承 認 さ れた後 に その 旨 を 公示 す る。 第三 十 条 各 級人民 政 府 は洪 水 防御計 画 に基づ い て洪 水 防御 区域 内 の土 地利 用 に区 分管 理 を施 行 す る。 第 三十 一 条 地 方 の各 級人 民 政府 は洪 水 防御 区 域 の安 全 及 び建 設 活 動 の指 揮 に対 し て 強化 を 行 い, 洪 水 防御 区 域内 団体 と住 民 に対 する洪 水 防御教育 を行 う よう 関係 部門, 関 係団 体 を組 織し , 洪 水 防 御 知識 を 普 及さ せ, 水害 意 識 の向上 に努 める もの とす る。 洪水 防 御計 画 と洪水 管 理計 画 に 基 づ く洪 水 防 御体 系 と水文 , 気 象, 通 信,警 報 及 び洪水 氾濫 災害 観 測系 統 の確 立 と完成 を行 い, 洪 水管 理 能力 を 高 める。 洪水 防 御区 域 内 団体 と住 民 が積極 的 に洪水 防 御活 動 に参加 す る よう 組織 し , 地 域 に適 し た洪 水 防御 避難 措 置 を行 う。 第 三十 二 条 洪 水氾 濫 区域, 遊水 地 区域 所在 地の 省, 自治 区,直 轄 市 の人 民 政 府 は関 係 地 域 と部 門 を組 織し , 洪水 防 御計 画 の基 準 に基づ き,洪 水氾 濫 区域, 遊 水地 区 域の安 全 及 び建 設計 画 を制定 し, 遊 水 地 区域 の人口 増加 を制 御し ,遊 水 地 区域に 居住 す る住 民 に対 し, 計 画 的 に外地 へ の移転 を 計 画 する とと もに, そ の他 の必 要 な安全 保 護措 置を 行 う。 遊水 地 区域 に よ り直 接利 益 を受 ける地 域 と団体 は, 遊 水地 区域 に対 し て 国家 規定 の補 償, 援助 義 務 を 負担 す る もの とす る。 国 務 院 と関 係 する省, 自 治 区, 直 轄 市 の人民 政府 は, 遊 水地 区 域に対 す る 支援 と補償, 援 助制 度 を確 立 す る もの とす る。

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国 務 院 と関 係す る省, 自 治区, 直 轄 市 の人 民 政府 は洪 水氾 濫 区域 ,遊 水 地 区域 の安 全 及び建 設 の 管 理方 法 及び遊 水地 区域 に対 する 支援 と補 償, 援助 方法 を制 定 す る こ とがで き る。 第三十 三 条 洪水 氾濫 区 域, 遊水 地 区 域 内で 非洪 水防 御施 設 を建 設 す る場 合 は, 洪 水 が施 設 に対 し て発 生 す る恐 れのあ る影 響 と,施 設 が 洪 水防 御 活動 に対し て発生 す る恐 れのあ る影 響 につ い て評 価 を行 い, 洪 水影 響評 価報 告 を作成 し , 防 御措 置 を提出 す る もの と す る。 施 設建 設 の可 能性 につ い て の調 査 報告 は国 家規 定 の基 本建 設順 序 に基づ い て承認 を 請求 す る と き, 関 係 水行 政主 管部 門 の審 査 承認 し た洪 水影 響評 価報 告 を添 付 す る もの とす る。 遊 水地 区 域内 に建設 し た油 田, 鉄 道, 道 路, 鉱 山, 発 電 所, 電 信施 設 と輸 送 管 につい て, その洪 水 影 響評 価報 告 は建設 団体 独 自で 準 備し た洪水 防 御避 難計 画 を含 むも の とする。 施 設 を稼 働又 は使 用 する と き, そ の洪水 防 御施 設 は水 行 政主 管部 門 の検 査 を受 け る もの と する。 遊 水地 区 域内 に家 屋を建 設 す る場 合 は, 平式 構 造 の屋根 を 採用 す る もの と する。 第三 十 四 条 大中 都市, 重 要 な鉄 道, 幹 線 道路 ,大型 基 幹 企業 を 洪水 防 御の 重点対 象 とし て, 安 全 を 確保 す る もの とす る。 洪 水 の脅威 にさら さ れる都 市, 経 済 開 発 区,工 鉱業 区域 及 び国 家 重 要 な農業 生産 地 な どは, 重 点 的 に保護 し, 必 要な 洪水 防御 施 設 を建 設 す る もの とする。 都 市建 設 は, 独断 で本 来 の河 道区 域 , 支流 ,貯 水池 及 び くぼ 地 を埋 め立 て た り, 元 来 の洪水 防 御 堤防 を排 除し て はな ら ない。 埋 立て 又 は排除 が必 要な場 合 は, 水行 政 主管 部門 の審査 同 意を 経る と とも に, 都 市 の人 民 政府 の承 認 を受 け る もの とす る。 第 三十 五 条 国有 に 属す る洪 水 防御 施 設 は, 承認 さ れた設 計 に基 づ き, 竣工 検 査前 に 県以上 の人 民 政府 が国 家 規定 に基づ き, 管 理 と保 護 範 囲を定 める もの と する。 集団 所有 に 属す る洪 水防 御施 設 は, 省, 自 治区,直 轄 市 の人民 政 府 の 規定 に基 づ き, 保護 範囲 を 定 め る もの とする。 洪水 防御 施設 の保 護 範囲 内 にお い て, 爆 破, 井戸 掘 り, 採石 ,採 土 な どの洪水 防 御施 設 の安全 に 危 害 を与 え る活動 を禁 ず る。 第三 十六 条 各 級人民 政 府 は関 係部 門 を 組織し て, 大型 ダ ムに対 す る定期 検 査 と監督 管理 を 強化 す る もの と する。 設計 洪水 基準 , 耐 震設 計 基準 に 到達し ない, 又 は品 質 に重 大 な欠 陥が あ る危険 な ダ ム に対 し , 大型 ダ ム主管 部門 は関 係団 体 を 組織 して 危険 の排 除 と補強 の措 置 を行 い, 期 限内 に危 険 を排 除 す るか新 築し, 関 係人 民 政 府 は必 要 な資 金を 優先 的 に準 備 す る もの とす る。 決 壊 する お そ れの あ るダ ムに対し , 事前 に 応急対 策措 置 と住民 一時 避難 計 画 を制定 する も のと する。 各 級人 民政 府 と関 係主管 部 門 はダ ム に対 す る監 督管 理 の強化 を行い , 措 置 を講じ, 洪 水 によ るダ ム の 決壊 を 防ぐ もの とす る。 第三 十 七条 い か なる団 体 また は個人 は大型 ダ ム, 堤防 , 水門, 護 岸 , 揚水 機場, 排 水 路 な どの 洪 水防 御施 設 と水 文, 通 信施 設及 び 洪水 防御 用備 品 の器材 , 物資 な ど を破 壊, 占有, 毀 損 し て はな ら ない。

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268 国 際地 域 学研 究 第6 号2003 年3 月 第五 章 洪 水管 理 第三 十 八 条 洪水管 理 活動 は各級 人 民政 府行 政首長 が責任 を 負い , 指揮 を 統括 し, 各 部門 が担 当 する。 第三 十 九 条 国務 院 は国家 洪 水管 理 指揮 機 関を設 立し, 全国 の洪 水 管理 活動 を 指揮 , 組織 す る。 そ の事 務 機関 は国 務 院水 行政 主管 部 門 に設 置 され る。 国 家 管 理 の重 要河川 ・ 湖沼 に は関 係 す る省, 自治 区, 直轄 市 の人 民政 府 と当 該 河川 , 湖沼 の流 域 管 理 機 関責 任 者 な どによ り構 成 さ れる洪 水 管理 指揮 機関 を設 立し , 所轄 範 囲内 の洪 水 管 理 活 動 を指 揮 す るこ とが で きる。 そ の事務 機 関 は流域 管理機 関 に設 置 さ れる。 洪 水 管理 任 務 のあ る県以 上 の人 民 政府 は関係部 門, 現 地の 駐 屯部 隊, 人民 武 装部 責 任 者 な どに よ り構 成 さ れ る洪水 管理 指揮 機 関 を設 立し, 上 級洪 水管 理 指揮 機関 と当該 人民 政 府 の指 揮 の下 で, 当 該 地 区 の洪 水 管理 活動 を 指揮 す る。 そ の事務 機関 は当 該 水行 政 主管 部門 に設 置 さ れ る。 必 要 な と きは, 都市 人民 政 府 の決定 によ り,洪 水管 理指 揮 機関 も建 設 行政 主管 部 門 に都 市市 区事 務 機 関 を設 け, 洪水 管 理指 揮 機関 の統括的 指揮 の下 で,都 市 市 区の 日常 洪水 管理 活 動 を行 う こ とが で きる。 第 四十 条 洪水管 理 任務 のあ る県以 上 の地 方人民 政 府 は流 域総 合計 画, 洪 水防 御施 設 の建 設状 況 と国 家 規定 の洪 水 防御 基準 に基 づ き, 洪 水管 理計 画 (大洪 水 の措 置 に対 す る ものを 含 む) を 制 定 す る。 長 江, 黄 河, 淮河, 海 河 の洪 水管 理 計 画 は, 国家 洪 水管理 指 揮 機関 に よ り制 定 を 行い , 国務 院 の 承 認 を受 け る。 省, 自 治区, 直 轄 市 を越 え るその 他の 河川 の 洪水管 理 計 画 は, 関 係 流域 管 理 機関 と 関 係 する省, 自治 区, 直 轄 市 の人民 政 府共 同 で制定 し, 国務 院 又 は国 務 院が委 任 す る関 係部 門 の承 認 を受 ける。 洪 水管 理 計画 が承 認 を受 け た後, 関係 地 方人民 政 府 は必 ず施 行し なけ れ ばな ら ない 。 各 級洪 水管 理 指揮 機関 と洪水 管 理任務 を担 当す る部門 及 び団 体 は, 必 ず洪水 管 理計 画 に 基づ く洪 水 管理 準 備活 動 を行 う こ と。 第 四 十一 条 省, 自 治区, 直 轄 市 の人 民 政 府洪水 管理 指揮 機 関 は, 現地 の洪 水 現 象に基 づ き, 氾 濫期 間 を規定 する。 河川 , 湖沼 の状 況 が指 定水 位 又 は安 全流 量 に近づ き, ダ ム の水位 が 設計 洪水 水 位 に近 づ き, 又 は 洪 水 防 御施 設 に重 大 な危 険が 発 生し た と き, 関 係 する県以 上 の人 民 政 府洪 水管 理 指 揮機 関 は 緊急 洪 水 管 理期 間 で あ るこ と を宣言 で き る。 第 四十 二 条 河 道, 湖 沼範 囲 内 の排 水の 支障 とな る障 害物 に対 し, 障害物 放 置者 除 去 原則 に基 づ き, 洪 水管 理 指揮 機 関 によ り期 限内 の撤 去 を命令 す る。 期 限内 に撤 去 を行 わ なかっ た 場合 は, 洪水 管 理指 揮 機関 が強 制撤 去 を行 い, 必 要 経費 は障害 物放 置 者 が負 担 する。 緊急 洪 水管 理期 間 にお いて, 国家 洪水 管 理指揮 機 関又 は そ の委任 す る流 域, 省, 自 治 区, 直 轄 市 の 洪水 管 理指 揮機 関 は著し く水 を滞 留 させ る, また は阻 害 す る橋梁, 導水路 , 桟橋 とその 他 の 河 川 上 の施 設 に対し て 緊急対 策 措 置 を行 う権 限 を有 する。

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第四 十三 条 氾 濫期 間 におい て, 気 象, 水 文, 海 洋な ど の関 係部 門 は各 自 の責 務 に基づ き, 迅 速 に関係 洪 水管 理指 揮機 関 に天気 , 水文 な どの情 報 と高潮 予報 を 提供 する もの と する。 電 信部門 は水 防 通 信サ ービ ス を優先的 に提供 する も の とす る。 輸 送, 電力 , 物資 材料供 給 な どの関 係部 門 は洪 水 管 理 活動 の た めに優先 的 に活 動 する も の とす る。 中 国人 民 解放軍 ,中 国人 民武 装 警 察部 隊 と民 兵 は国家 か ら与 えら れた 水害 救助 任務 を 執行 す る も の とす る。 第 四十 四 条 氾濫 時 におい て, ダ ム, 水 門 と その他 の河 川施 設 の運 用 は, 関 係洪 水管 理 指揮 機関 の指 揮 と監督 に服 従し なけ れ ばなら な い。 氾 濫期 間 にお いて, ダム は独 断で 氾 濫期 間 指定 水位以 上 の貯水 を 行っ て なら ず, そ の氾 濫期 間 指 定 水 位以 上 の洪 水防 御 ダム容 量 の運 用 に は, 洪水 管理 指揮 機 関 の指 揮 と監 督 に服 従し な けれ ばな ら ない。 融 雪洪 水 期間 にお い て, 融 雪 洪水 防 御 任務 のあ る河川上 流 の ダム 放 水量 は関 係 洪水管 理 指揮 機 関 の同 意 を受 け なけ れば なら ない とと もに, そ の監 督 を受 け る。 第 四十 五 条 緊急 洪 水管 理期 間 にお い て, 洪 水管理 指揮 機関 は洪 水 管理 活動 の要請 に基 づ き, 所 轄範 囲 内 にお ける物 資, 設備 , 交 通輸 送 機 器 と人力 の調 達, 採 土 に よる 用地 の占 用, 林木 伐 採, 流 水 を せき止 める障 害物 の撤 去 と その 他の 必 要 な緊 急措 置 を行 う権 限を 有 する。 必 要 な とき に は, 公 安, 交 通 な どの関 係部門 は洪 水管 理指 揮 機 関 の決 定に基 づ き, 法 に基 づい て 陸地 と水面 の交 通管 制 を 施行 す る。 前 条 の規定 に基 づい て調 達し た物 資, 設 備, 交 通輸送 機 器 な どは, 氾 濫期 間終了 後 に迅速 に返 却 する。 損害 又 は返 却 方法 のな い場 合 に は, 国務 院 の関 係規 定 に基 づい て 適当 な保 障又 はそ の他 の処 理 を行 う。 採 土 によ る用地 の占 用, 林木 伐 採 を行 った場 合 に は, 氾濫 期 間終了 後 に法 に基 づい て 関 係 部 門 に手 続を行 う。 関 係地 方人 民 政府 が 採土 後 の土 地 に対し て農 作 を復旧 , 伐採 し た林 木 に対 し て造 林 を行 う。 第 四十 六 条 河川, 湖 沼 の水 位又 は流 量が 国家 規定 の洪 水 配分 基 準 に到 達し ,遊 水地 区 域 の使 用 が必 要 な とき に は, 国務 院, 国 家洪 水管 理指 揮機 関, 流 域洪 水管 理 指 揮機 関, 省, 自 治 区, 直 轄 市 の人 民政 府, 省, 自 治 区,直 轄 市 の洪 水管 理 指揮 機関 が, 法 に基 づ い て承 認さ れ た洪 水管 理計 画 に 規定 する使 用 条件 と承認 手 続 きに基 づ き, 遊 水地 区 域の 使用 を決定 す る。 法 に基 づい て遊 水地 区 域 を使 用 す る場合 に は,い か なる 団 体 と個人 も阻 止,遅 延し て はなら ない。 阻止 , 遅延 に遭 遇 す る と き に は, 関 係 する県 以上 の地方 人民 政 府 に よ り強制 執行 す る。 第四 十七 条 洪水 氾濫 災 害 の発 生後 , 関 係人民 政 府 は関係 部 門, 団 体 を組 織し て 被災地 の生 活 供 給, 衛 生防 疫, 救 済物 資 の供給 , 治安 管 理, 学 校 の復 旧, 生 産 の復 旧 と家 屋再 建 な どの 救助 活動 及 び 所轄 地域 の 破壊 さ れた各 洪水 防 御施 設 の 修復 活動 を行 う も の とす る。 破壊 さ れた洪 水 防御 施設 の 修 復 は, 関 係部 門 の年 度建 設計 画 に 優先 的 に入 れる もの とす る。 国家 は水 害保 険 の発 展 を推 進し, 支持 す る。

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270 国際 地域 学研 究 第6 号2003 年3 月 第 六章 保 障措 置 第 四十 八 条 各 級人 民 政府 は 措 置を講 じ, 洪水 防 御事 業 に対 す る投 資 の全体 的 水準 を 高 め る もの とす る。 第四 十 九 条 河 川, 湖 沼 の管 理 と洪 水防 御施設 の建 設 と維持 に必 要 な投 資 は,事 務 権 限 と財 産 権 の 統括 原 則 に基づ き, 責任 を分担 し, 中 央 と地方 財政 によ り負 担 する。 都 市洪 水 防御施 設 の建 設 と 維持 に必 要 な投 資 は, 都市 人 民政 府 に よ り負担 する。 洪水 の脅 威 にさ ら さ れる地 域 の油 田, 輸送 管, 鉄道, 道路, 鉱 山 ,電 力, 電 信 な どの企 業 , 事業 団体 は自 ら資 金を 準備 し, 必 要 な洪 水防 御 自衛施 設 を建設 する もの とす る。 第 五十 条 中央財 政 は資 金 を準 備し , 国家 管理 の重 要 河川, 湖沼 の堤 防 が大 水害 に遭 遇 し た とき の水 害 救助 と破 壊 さ れた洪 水 防御 施 設 の修復 に使 う もの と する。 省, 自治 区,直 轄 市 の 人民 政府 は 当該 財政 予 算 に資金 を準備 し, 当 該行 政 地域 内で 大水 害 に遭 遇し た 地域 の水 害 救助 と破壊 さ れ た洪 水防 御施 設 の 修復 に使 う もの と する。 第 五十 一 条 国家 は,洪水 防 御施 設 と水利施 設 の維持 と建 設に 使う 洪水 防 御建 設基 金 を設 立 す る。 具体 案 は国 務 院 によ り規定 す る。 洪 水 の脅 威 にさら さ れ る省, 自 治 区, 直轄 市 は当該 行政 区 域内 の 洪水 防御 施設 の建設 を強化 し , 洪 水 防 御能力 を高 め るた めに, 国務 院の 関係 規定 に基 づ き, 洪水 防 御保 護区 域範 囲 内 で 河道施 設建 設 維 持管 理 費 を徴収 す るこ とがで き る。 第五 十 二 条 洪水 防 御任務 のあ る地 方 の各人 民 政府 は, 国務 院 の 関係 規定 に基 づ き, 一定 の比 率 の 農村義 務 労働 者 と労 働経 験者 を 準備 し, 洪 水防 御施 設 の建 設, 維持 に使 う もの とす る。 第 五十 三 条 いか な る団 体 と個人 と も洪水 防御 活動, 救 済 の資 金 と物 資を 不正 押収 , 横 領し て は なら な い。 各人 民 政 府会 計検 査機 関 は洪 水 防御 活 動, 救 済の資 金の 使 用状況 に対 する 会計 検 査監 督 を 強化 す る。 第七章 法 律責 任 第 五 十 四 条 本 法 第十 七条 の規定 に違反 し, 水行 政主 管 部門 の計 画同 意書 へ の承認 を得 ず に, 独 断で 河 川, 湖 沼上 に洪水 防御 施 設又 はそ の他 の河川 施設 , 水力 発電 所 を建 設し た場 合 に は,違 法 行 為 の中 止, 計 画同 意 書手 続 の申 請 を命 令 する。 計画 同 意書 の 要求 に違 反し , 洪水 防 御活 動 に著 し く 影 響 を与 え る場合 には, 期限 付 撤 去を 命 令 する。計 画同 意 書 の要求 に違反し , 洪 水防 御 活 動 へ の影 響 はあ るが対 策措 置 を講じ る こ とがで き る場 合に は,期 限 付対 策措 置 の履行 を命令 し, 一 万 元以 上 十万 元 以 下 の罰金 を処 する こ とがで きる。 第五 十 五 条 本 法 第十 九条 の規定 に違反 し, 河道 計画 に 基づ い て河 道 の管理 と川 の流 れ を制 御 及 び導水 の 建設, 護 岸 な どの施 設 の建 設 を行 わ なかっ た場 合 に は, 違 法 行為 を中 止 させ ,現 状 回 復 又 はそ の他 の対 策措 置 の履 行 を命 令し , 一万 元以 上十 万元 以 下 の罰 金 を処 する こ とが で き る。

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第五 十 六条 本 法第二 十 二 条第二 項 , 第三 項 の規 定 に違反 し ,以 下 の行 為 のい ず れか に該 当 する 場 合に は, 違法 行 為を中 止 さ せ, 障 害物 の撤 去 又 はそ の他 の対 策措 置 の履 行 を命 令し ,五 万 元以 下 の罰 金 を処 す る こ とが で きる。 日 河道 ,湖 沼 管理 範囲 内 にお い て流 水 の支 障 とな る建築 物, 構造 物 を建設 し た場 合 に) 河道 ,湖 沼 管理 範囲 内 にお い てゴ ミ, 廃土 を投棄し , 流 勢 の安定 に影響 を与 え, 河岸堤 防 の 安 全 とそ の他 の河 道 の流水 に 支障 が生 じ る活動 に従事 し た 場合( Ξ) 排水 路内 で排 水 に支 障が 生じ る林 木 と高い 農 作物 を栽 培 し た場 合 第 五十 七 条 本 法第十 五 条第 二項 , 第二 十 三 条 の規定 に違 反 し, 海 を取 り込 んで の 埋立 て, 湖 を 取 り込 んで の埋 立 て, 河道 を取 り込 むで の開 墾 を行 っ た場 合 に は, 違 法行 為 を中止 さ せ, 現状 回 復 又 は その 他の対 策措 置 の履 行を 命令 し, 五 万 元以 下 の罰 金を 処 す るこ とが で きる。 現状 回 復又 はそ の他 の対 策 措置 を履 行し ない場 合 に は, 代 わ りに現状 回復 又 はそ の他 の対 策措 置 を講じ , 必 要経費 は違 法 者 に より負担 さ せる。 第 五十 八 条 本 法第二 十七 条 の 規定 に違 反 し, 水行 政 主管 部門 の当該 施 設建 設計 画 に対 す る審 査 同 意 を 得 ず又 は関 係水行 政主 管 部門 の審 査承 認し た 位置, 境 界 に 従わ ず, 河 道,湖 沼 管理 範 囲内 に おい て施 設 の建 設活 動 に従 事し た場 合 に は, 違 法行 為を 中止 さ せ, 審 査同 意又 は審 査承 認 の手 続 を 行 うよ う命 令 する。 施設 の建 設 が洪 水 防 御活 動 に著し く影響 を与 えた場 合 に は,期 限 付撤 去 を命 令 す る。 期限 内 に撤 去し ない場 合 は, 撤 去 を強 行 執行し , 必要 経費 は建設 団 体 に より負 担 させ る。 洪 水疎 通 に影 響 す るが,対 策 措置 を講 じ るこ とが で きる場 合 に は, 期 限付 対 策 措置 を講じ るよ う命 令 し, 一 万元以 上 十万 元以 下 の罰 金 を 処 する こ とがで き る。 第 五 十九 条 本 法第三 十 三 条第一 項 の 規定 に違反し , 洪水 氾 濫 区域, 洪 水貯 留 区 域内 で非 洪水 防 御建 設 項目 を建 設し , 洪水 影響 評 価 報告 を作 成し なかっ た場 合 に は, 期限 付 改正 を命 令 する。 期 限 内 に改 正し なかっ た場 合 に は, 五 万 元以 下 の罰 金 を処 する こ とが で きる。 本法 第三 十三 条第二 項 規定 に違 反し , 洪 水 防御工 作 物が 検収 を受 けず直 ちに建 設項 目 を生 産 に投 入 又 は使 用し た場 合 に は, 生産 又 は 使 用を中 止 さ せ,期 限 付で 洪 水防 御工 作 物 の検 収を 命令 し, 五 万 元以 下 の罰 金 を処 する こ とがで きる。 第六 十 条 本 法第三 十 四条 の規 定 に 違反 し, 都 市建 設 によ り独 断 で元 の 河道 区域, 貯 水池 又 は く ぽ 地 の埋 立 て と現有 洪水 防御 堤 防の 排除 を行 っ た場合 に は, 都市 人民 政 府 は違 法行 為 を中 止さ せ, 期 限付 で 現状 回 復又 はその 他の対 策 措 置 を講 じ る よう命令 す る。 第 六十 一 条 本 法規定 に違 反し , 堤 防, 水 門, 護岸, 揚 水 機場 , 排水 路 系 など の洪水 防 御施 設 と 水 文, 通 信施 設 及 び洪水 防 御用備 品 の 器 材, 物資 を破 壊, 占 有, 毀 損し た 場合 に は,違 法行 為 を中 止 さ せ, 対策 措 置 を行う よう命 令し , 五万 元以 下 の罰 金 を処 す る こ とが で き る。 損 害 と なっ た場 合 に は, 法に 基づ い て民事 責任 を負担 さ せ る。 治安 管 理処 分 を与 え る場 合に は, 治安 管 理処 分条 例 の 規定 に 基づい て 処分 す る もの とす る。 犯 罪 と見 なさ れる 場合 に は, 法 に より刑 事責 任 を追 究 す る。 第六 十二 条 洪水 管理 指 揮機 関, 水 行 政主 管部 門 又 は流域 管理 機関 の職 員 の職務 執 行 を妨害 , 脅 迫し , 犯罪 と見 な さ れる場 合 に は, 法 に基づ い て刑 事責 任 を追 究 する。 犯 罪 と見 なさ れず, 治安 管

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272 国 際地 域学 研究 第6 号2003 年3 月 理処 分 を与 える場 合 に は, 治安 管 理 処 分条 例 の規定 に基 づい て 処分 す る もの とす る。 第六 十 三 条 洪水 防御 活動 , 救 済 の資金 と物 資を 占有, 横 領 し, 犯 罪 と見 なさ れ る場 合 に は, 刑 事責 任 を追 究 する。 犯罪 と見な さ れ ない場 合 には, 行 政処 分を与 え る。 第 六十 四 条 本法 第六 十 条 の規定 以 外, 本章 規定 の行 政 処分 と行 政 措置 は, 県以 上 の人 民 政 府 水 行 政 主管 部門 に よ り決定 し, 又 は流 域管理 機 関に より 国務 院水 行 政主 管部 門 規定 の権 限 に基 づ い て 決 定 す る。 ただ し, 本法 第 六十 一条 , 第 六十 二条 の規定 の治安 管 理処 分 の決定 機 関 は, 治安 管 理 処 分 条 例 の規定 によ り執行 す る。 第 六十 五 条 国家 公務 員 に, 下 記行 為 のい ずか に該 当し ,犯 罪 と見 な さ れる場 合, 法に 基 づい て 刑 事 責 任 を追 究す る。犯 罪 と見 なさ れ ない場 合, 行政 処分 を与 える。 日 本法 第十 七 条,第 十 九 条, 第二 十 二条 第二 項, 第二 十二 条 第三 項, 第 二十 七 条又 は第三 十 四 条 の規 定 に違反 し, 洪水 防 御活 動 に甚 大 な影 響が あっ た場 合 に) 職権 濫 用, 職務 を怠 り, 不 正行 為 を働 き, 洪水 防 御活 動 に重 大 な損失 を与 えた場 合C 三) 洪 水管理 計 画, 水害 救助 指 令 又 は洪水 貯留 計画 , 措置, 氾 濫期 間 調整 運 用計 画 な どの洪 水 防 御 調整 計 画 の執行 を拒 否 す る場 合 固 本 法規定 に 違反 し, 隣 接 区域 又 はそ の他 の団体 に 水害 に よ る損失 の誘 致又 は加担 し た場 合 第 八 章 附 第 六 十 六条 本 法 は1998年1 月1 日 から施 行 する。 則 6 。 考 察 水 害 に対 処し よう とす る人 間活 動 の用 語 として、 洪 水防 御、 治 水、 水 防 等があ る。 こ の人 間 活動 は そ れぞ れの 社会 から 強 く規定 され てい る。 こ の活動 は、 地 域社 会成 立 の基 幹 とな る も ので あ り、 こ れな くし て地 域 社会 は存 在し 得 ず、地域 社 会 の奥 深い 核 心部 分 と深 くつ な がっ てい る活動 で あ る。 各 社 会 また は国 家 は与件 で あ る 自然 条件 に制 約さ れ なが ら、 こ の活 動を 歴史 的 に独 自 に発 展 さ せ て きた。 その 社会 また国家 が 独自 の個性 を もっ てい る と同様 の 意味 で、 他 の社 会 と異 な る独 特 の 社会 シ ス テ ム となっ てい る と評し て よい だ ろう。 こ の ため、 こ の活 動 に対 す る用語 を正 確 に訳 するこ と は極 めて 困難 であ る。 今 回、 中 国 水利 水 電 出 版社 発 行 の学 習材 料「 中華 人 民共 和 国 防洪 法」 に基 づい て日 本 語 に翻訳 し た。し かし 用 語 の もつ 意味 を適 格 に訳 す こ とは、 ほ と んど不 可能 に近い こ とを痛 切 に感じ てい る。 た とえ ば「 防洪 法 」 を 「洪 水 防御 法」 と、直 訳 に近 い 形 に訳 し た。 洪水防 御 とし て、 洪 水発 生以 前 の予 防、 洪 水時 の応 急 対 策、 洪 水時 の 復旧 があ る。 目 本 の場合 、 洪水 発生以 前 に行 う河 川事 業、 河川 施設 の維持 活 動 は河 川 管理 者(国 家)が行 い、 そ の た めの法 律 として「 河川 法 」が あ る。 また洪 水時 の応 急対 策 とし て、 市 町村 が責任 を もっ て行 う「 水 防法 」 があ る。 さら に復 旧 に対 し て国 家が 責任 を もっ て 行 う「 災 害 対 策基 本 法」 が ある。 中 国 の「 洪水 防 御 法」 は、 これ らを 全部 含 んで いる。 水 防 を も含 ん だ幅 広 い

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