書評
著者
中村 武
雑誌名
東洋法学
巻
17
号
2
ページ
73-77
発行年
1974-03
URL
http://id.nii.ac.jp/1060/00006081/
Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja書
評
汐o難①臼①餌震≧a①篤。o窪畏①<芭8︵麟畦2象σQ霧鑓一窪お留ωω魯乏Φ一器旨魯①旨︾ぎ一①霞①魯富︶爾国o遷R8鋤αQ ︷謹臼o甘蕃瀞。竃汐震箭お謡︸聞のαq。<g留購園①。ぼ甲蓉餌註誘。訂津ω註ωのg。 。畠織島魯霞悶躊巳籔酔α①憎¢鉱く①− 琶籔けω①議。くo瓢おω感臼鳳ζ卸Ω①︾○.這謡●一謡ω①一富pO。欝&窪津晒ω9 スイス株式会社法の改正は、近年のヨーロッパ諸国の株式会社法改修運動の一翼として、一九六六年のスイス法曹 大会が、株式会社法の改正問題としてとりあげ、一九七二年夏に株式法改正検討委員会が、一応株式法修正草案とし とりまとめ、これを公表したことは、さきに本誌で私しが報告した通りである。 この専門委員会の草案は、委員会自身のいうように株式会社法の根本的な改正ではなく、いわばその部分的修正案 であり、修正の点は差し当り必要な部分の狭い部分にかぎられ、また改策上爆発的な問題を回避したので、草案と対 決するという激しい論議は起らなかった。したがって今日にいたるまで同草案にたいする批判は、その一部︵例・労 務者共同決定権︶を除いては、散在的に基本的な問題についての論議が取り交わされるに過ぎない。 それだけに、一九七二年ベルン市で開催されたスイス法曹実務家大会での講演、およびこれに続く討論をとりまと め出版した本書の価値は、高く評価される。その講演者は起草委員会の委員のほか、スイス各大学の教授等によって 占められていたので、その討論は実り多きものであった。 七三東洋法学 七四 スイスの実際界において発達した参加証券︵噂鍵蔚首舞一9器。訂ぼ︶の制度を法律的に取扱おうとする提案︵︾拝 一嵩︶については.フライブルヒの男鯨韓︸器αQ職教授がまずこれを論じている。参加証券は従前の純益配当証券 ︵○露蕊む 陰。竃ぎ︶および株券とは異る.独特の制度であり.投資者にたいしてのみ発行きれるところの純益配当証券と は違うものだし.また株券とはその内容を異にし.株主総会での決議権を与えられていない。この堅い原則的規定は それぞれの場禽に厳密な解決を必要とするが.参加証券はむしろ株券に近い性質をもつものであり.その証券の所持 入︵欝難警難鑓︶の保護については.草案は専ら強行的規定をもっているのが正しい.だから参加証券は当該会社の 財産法上の地位として・株券にちかいものである. 更に参加証券の所持人は株主と同様な説明請求権.総会の決議無効・取消権をもたねばならない。参加証券所持人 の地位の弱点は.株主が同様の弱点をもつ場合だけに限られねばならぬ。委員会の提案によれば.参加証券の所持人 の地位は.事実上決議権をもたない株主の地位と同様である. 右の講演にたいし.津欝図巷噂︵O ﹂器鉱︶ は参加証券に関する規定の強行性に疑闘をなげかけ. 属震帰諾魯鉱 ︵≦神濤⑱慧劉鶴︶は参加証券の制度が実際界で高く評価・利用され.証券取引所においては.額面株よりも高価で取引 されている実状を語った。 ≦Φ露霧翼aR震︵N簿凶畠︶は独得の論議をもって.秘密準備金︵望⑱ω践一窪即霧Φ讐窪︶の廃止を主張した。彼に よれば株式会社の利益または損失を隠すために秘密準備金を利用し.家族株式会社の増資の際には秘密準備金の制度 を悪用する等.各種の秘密準備金制度の濫用の例があげられた。そして秘密準備金の制度は.投資者や労務者.およ
び国家ならびに一般人の、正当な知る権利を害するばかりでなく、彼のあげた多くの実例によっても明かなように、 他の多くの株主等の損害において、株式内部の或者が不当に財産上の利益を獲得することができることとなる。 ところが、スイス債務法第六六三条二項が規定する制限としては僅かに、秘密準備金の積立は、企業の不断の繁栄 のため、あるいはできるだけ同等の利益配当を行うためには、かかる手段が必要とされる限り認められる、という。 そうして改正検討委員会は妥協的な提案をし、取締役会が、秘密準備金を積立てることを、依然として認容し、また これを取崩することを認めた。会社の実際において、秘密準備金の積立てには何等の限度がない。右のような制限規 定があっても実際においては、秘密準備金の積立・取崩しは、取締役会がもつ無限な最高権として取扱われ、年末決 算書、貸借対照表・営業報告書に関する商法の規定や、商業帳簿の記載に関する保護規定の如をもの、秘密準備金に 関する尻抜け規定によって無為に帰することになるであろう︵鑑ε。搾℃砧①︶不断に発展変転する経済上の企業 の社会改策的意義観念は、前示の債務法第六六三条二項が認める法律の嘘をもはや許るす余地はない。 改正検討委員会が採用しようとする認可資本︵U霧αq潟ゲ営喧Φ区巷欝一︶および条件附資本︵U霧び&ぎαQ富穴碧一鑓一︶ にっいては、竃貰穴賃β欝R︵浮讐︶が講演した。同教授は、この両者の増資の形式の差異をきわめて明確に説明し たが、認可資本の場合は、株主総会が取締役をして、取締役等が適当と老える時期に増資ができる権限を与える制度 がある。この授権により、取締役会と総会とのあいだの権限の転位がおこなわれて、取締役等は増資についての広範 園な白紙委任状をあたえられた形となる。 これに反して条件附増資の場合には、増資の決定権は総会に留保される。総会が増資をするのは条件にかかる訳で 七五
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七六 あり、転換社債権者または会社の従業員の如き権利者が、条件附に発行された株式を引受けることを申出できたとき 増資が行われる。これについては取締役等は何等の権限をももたない。増資は一方においては総会の決議あると同時 に.他方引受権者の意思にかかる訳である。改正委員等の提案は.この認可資本および条件附資本の両者を認め.各 々異った規定を設けた。認可資本制については.取締役等がその権限を濫用せぬよう適当のコント翼ールが必要にな 勢.条件附資本制は疑もなく.この部分修正に取参現行の株式法にとり入れる鵜とができるが、株主の利益保護をも 考うべきである︵く聡僚譲︾鎌碧娠 毒咳蝿樋畿し 翼璽ー⇔櫛驚矯⇔欝欝鵬潔︵N齢憶魯︶は銀行に寄託された株式の決議権︵聯霧聯魯驚緯卿韓欝鴎糞欝鎌醜騨鴛跨難︶の今 薦の形式にたいし.彼の反対意見を述べた.彼によれば.もし銀行が株式会社の取締役等に代理人を送り出している 場合に.同時に自己の顧客のためにその株式会社の株主としての決議権を行使するとせば.両者の利害の衝突が生ず ることがあり得よう。改正検討委員会がこうした間題について.何等改修の提案を試みなかったことは.甚だ遺憾だ ったとの雲§獣氏はいう。彼は寄託株式の決議権行使の制度の廃止を望まないとともに.ドイッ法の規定のよう に.寄託株主の意思と利益を有効に保護し.銀行自身の利益追及を防ぐため.適当な解決方法を考慮すべきである ︵<覧慈鼠鱈毒 飛。一お騰嘩︶という。 なお附録として巻末に、スイス株式法改修委員会が作成した.同法改修草案の正文の一部が掲げられているが.そ の正確な部分修正の提案全部は. く○窃。瓢轟織欝魯器6亀諾く芭窪山窃︾一a窪器9謎︵醇︾魯の瀞σq箋℃鷲騰驚島の 蓼薄鷲隷〆簿α臓伽霧≧︷欝鷺⑲警寵︵溶o影蓉奮陣gB。 。魯o讐︶嚇08鶴唱⑲留嘗麩匙零籠岡、③雛簿魯舞︵酵o禅α霧も 飛o。鄭の、島 。きoξ導①。 陰”汐εoω置自留器≦巴○⇒冨&亀Φ象繕o犀階も 。ω○。蚕Φ、の餌8昌鵠Φq 。︸汐80ω三〇p留器く霞o欝短三亀① 身象鼻伽霧の8蚤。、。 。きo曙筥$として、独・仏両文でぎω魯乏Φ幕密。箒︾ぼす茜窃。諄。富窒︵ω8肇。.窪○昌鷺① ω銭。 Q8︶臨.︾ぼ堕這認︾鵠o津︸ψooO聖に詳細に掲載されている。 以上のように、一九七二年に公表された株式法修正草案は、各種の改正をこころみたが、近時ヨーロッパ諸国の経 済界の実際で盛に行われるコンツエルン結成に関しては、速かにその特別立法がなされねばならぬ︵例西独一九六五 年株式法一五条以下︶ことは、スイスの立法者もみとめているが︵N註ω&窪ぽ誉窪6旨︾鷲出お藁ω﹂器︶その 立法は独立の立法が、あるいは全株式法改正の際におこなうべきものだと考えた。株式会社の機関に労務者共同決定 権参加の問題は、独仏や欧州経済共同体諸国で盛に議論された︵西独株式法では一部認められる︶問題であり、スイ スでもその有利性を認めるが、これについての立法は、株式法とは別個に試みようとしている。 序手ながら、スイス株式会社法改正の問題点を詳細に摘示し、本書とあいまって、改修草案の趣旨を理解し、批判 する最良の手掛りとなる新薯としては、男量巳く<一ω畠R\津欝囲巷や N畦Zo償αq霧鑓一欝お留ωω島墾①幕誘。訂鵠 ≧含o 鷺①。ぼω・望讐這①鋳鱒おψ︵<角一品o o感営℃自節Ωo︾○︶が推奨される。 i中村武稿i 七七