著者
宮村 健一郎
著者別名
Miyamura Ken-ichirou
雑誌名
経営論集
巻
38
ページ
63-83
発行年
1992-03-30
URL
http://id.nii.ac.jp/1060/00005704/
Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja信 川 金 庫 の 費 用 と規 模 の 経 済 性63
信 用 金 庫 の 費 用 と規模 の 経 済 性
宮 村 健 一一郎 ゛ 1 。はじめに 本稿 は, 信 肘 金庫の 費用関 数を計測 し, 主 に規模 の経 済性 の存 在の可能性 につ いて検 討す る。 金融 自由化 の進展 に伴い,信 用金庫同 士 またぱ信用金庫 と他業態金融機 関 との合併・業 務提 携 は最近増 加傾向 にあ るが, 他業 態金融 機関の費用関数 の計測 に関 す る研究は,数多 く存在す る もの の巾,信用金 庫の 合併 に関す る経営 効率 の変化, または費用構 造の変化 に関 す る計量経済学的 分析は それほ ど行 われていない ようであ る。 よっ て, 今回 の計測 結果 は, 信 用金庫の合併・提 携戦略に とっ てあ る程度の指針 とな るので はないか と考 える。 デ ータ面の概 略を 説明 す ると, 用い るデ ータの年 度 は ほぼ預 金 金利自由化 開始時点の1985 年度 と, 直近 の1990 年度であ る。 説明変 数 として 用いた変数 の種類 は, い ままで 行 われて きた他業 態の計測 よ りもかな り 多くし√当然の こ とであ るが 全信用 金庫のデ ータを用い てい るo さ らに, 都市 部 と地 方 とに 分 けて計測 し てい る。 次節ぱ 下の構 成 は次 の通 りであ る。 第2 節で ぱ推 定式 とデー タ に関 す る詳 細 な説明がなさ れ る。 第3 節で は計測 結果 とそれに対 す るコメン ト が示 され る。 第4 節で は特 に規模 の経済性 に関 す る包括的 な結論 が示 さ れ る。 * 本稿 の作成 にあた り, 全国信 用金 庫協会 の橋本-‥一一夫氏 お よび同協会 企画調 査 部に資 料の提 供 その 他で 多大 な る支援 を賜っ た。 記 し て感 謝 したい。 ま た,1991 年 末の 全国地 方銀 行協会主催 の金融構造研 究会で は,高橋豊治( 千 葉経済大学), 楠 本 溥(A 千代国際大 学), 三宅武雄( 中央 大学), 高木仁( 明 治大学) の各氏 か ら有益 なコメント を頂いた。 特 に, 高 橋氏 にはデータ加 工上 の重大 な誤 りを指 摘 して頂 いた。2. 推定 式とデ ータ 本稿 は,原デ ータを対数変 換 し, さ らに関数 を平均値 で2 次近似 を行っ た, い わゆるト ラン ス・ログ 型費用 関数 への当 ては めを行 う。 この関 数は, 次式 の形で 特定化 さ れる。 6 C=ao 十 Σ αi・Vii =l + 6 柘 Σi =lj yl 6 Σ = + 1 1 3 Σ βi =1 p 33 yi‘yj 十 拓 Σ .Σ べii ニli ニl 63 Pi ゛pj 十 拓 Σ 芦 のj・yi ・Pj, °巧 ニ1 剛 こ こ で , ・7ij = ん 瓜1= 亦 (2 ) が 成 立 す る 。
(1 )に お け る 変 数 の 意 味 は,c =log ( 資 金 調 達 費 用 十 人 件 費 十 物 件 費 ),yi =log ( 貸 出 金 利 息 ),y2 =log ( 信 託 利 益 金 ),y3 =log ( 貸 出 金 利 息 を 除 く 資 金 運 用 利 益 ),y4 =log ( 役 務 取 引 等 収 益 ),y5 =log ( 預 金 平 残 / 店 舗 数 ),y6 =log
貸 出 平 残 / 店 舗 数 ),p, =log ( 人 件 費 / 常 勤 役 職 員 草 ),P ・ =lOg ( 物 件 費 / ( 動 産 ・ 不 動 産 十 そ の 他 資 産 )),P3 =lOg ( 資 金 調 達 費 用 / 預 金 平 残 ),で あ る 。 全 て の 変 数 は 対 数 変 換 後 , 平 均O に 標 準 化 ( す な わ ち 対 数 の 平 均 を 対 数 変 換 後 の デ ー タ か ら 引 く ) し た の ち 分 析 に か け ら れ る た め , 係 数 の 推 定 量 は 弾 力 性 を 意 味 す る 。 計 算 は ,OLS (OrdinaryLeast-SquaresEstimation )
とSUR (SeeminglvUnrelatedEstimation ) の2 つ の 方 法 に よ っ て 行 っ た 。SUR に よ る 計 算 の 際 に は , 以 下 の シ ェ ア 一 方 程 式 ,
63
SL= βi十i玉趾 ・y汁i モjヤ ・Pi63SE
= 訪 十Σ の2・yi十Σ 岫 ・Pi i=l i =l (3) (4) が つ け加 え ら れ, ミ クロ 経 済 学 の 標 準 的 な 定 理 の1 つ で あ る「 シェ パ ー ド の 補 題 」 か ら導 か れ る係 数 の 制 約 が 適 用 さ れ る ((3 ),(4 )は こ の制 約 を織 り込 ん
信用金庫の費用と規模の経済性65 だ 形 で 示 さ れ て い る)。こ こで,SL =人 件 費 /(資 金 調 達 費 用 十人 件 費 十物 件 費 ),SE =物 件 費/ (資 金 調 達 費 用 十人 件 費 十物 件 費 )で あ る。 い くっ か の デ ー タ につ い て 若 干 の 説 明 を 行 う。まず,y2 につ い て は,信 託 で の 資 金 運 用 を 全 く行 っ て い な い 信 用 金 庫 も数多 く存 在 す る。 その 場 合 は 信 託 利 益 金 がO に な る た め, 対数 変 換 が 不 可 能 に な る。 よっ て, 便 宜 的 に信 託利 益 金 がO の場 合 は その値 を1 とし (1000 円 単位 のデ ー タ を 用 い た ので,1 は1000 円 を意 味 す る),対 数 変 換後 にO とな る よ う にし た。こ の操 作 が推 定 に 与 え得 る影響 をチ ェ ッ ク す るた め, 代 替 的 にダ ミー 変 数 をつ け 加 え て推 定 を行 っ て み た が, ダ ミー 変 数 が有 意 で は な かっ た た め, ダ ミ ー変 数 を い れ な い 結果 の み を 掲げ るこ とに し た。ys (貸出 金利 息 を 除 く資 金 運 用 収 益 )に含 ま れ る主 な項 目 は,預 け 金利 息 , 金 融 機 関 貸 付 等利 息 , 有 価 証 券 利 息 配 当 金で あ る。 こ の簡 約化 は , 表1 か ら わか る よ う に, 資 金 運 用 収 益 に 占 め る貸 出 金利 息 の比 率 が か な り大 き い た め, 資 金 運 用収 益 に占 め る貸 出 金 利 息以 外 の項 目 を 独 立 さ せ る と, 比 率 が か な り 小 さ く な るので , 変 数 の個 数 の 節 約 の た め に 行っ た もので あ る。 もっ と も, 役 務 取 引等 収 益(y4 )は こ れら の 項 目 よ り もさ ら に小 さ いが, 利 息収 入 で は な い とい う点 で 重 要 な項 目で あ る と考 え ら れ るので , 独 立 さ せ る こ と に し た。 (表1 )全信用金庫 の利益金 の内 訳(平成2 年度) 業務収 益 5,926,351 運 益 金 収 資 用 5,749,233 貸出金 利 息 4,130,921 預け金 利 息 金融機 関等貸 付利息 有価証 券利 息 配当金 (単 位 : 百万 円) 役務取引 等収益 643,754266,548650,387 出所: 全国信用金 庫協 会 『平 成2 年 度 全国信用金庫財務 諸表分析』 118,922 ys,ye には,それぞ れ預 金 と貸 出 の1 取 引あ たりの規模( 以下 単位取 引規模 と呼ぶ) を表 す変 数 として1 店 舗あ た りの預 金平 残 と貸出平 残を とっ てい る。
本 来 , こ れ ら の 変 数 に は , 預 金 平 残 / 預 金 口 座 数 , 貸 出 平 残 / 貸 出 口 数 を 用 い る べ き で あ り , こ の 方 法 の デ ー タ に よ る 計 測 も 行 っ て み た が, そ れ ほ ど 有 意 な 結 果 が 導 か れ ず,1 店 舗 あ た り の 変 数 で 計 算 し た 方 が フ ィ ッ ト が 良 好 で, あ っ た 。 こ の 理 由 は あ ま り 明 確 で は な い が ,1 つ に は1 取 引 先 あ た り の 貸 出 口 数 や 預 金 口 座 数 が か な り 不 安 定 で あ る こ と が 考 え ら れ る 。 な お , こ の よ う な 平 均 規 模 に 関 す る 変 数 を 説 明 変 数 に 採 用 す る こ と に よ っ て , 預 金 取 引 と 貸 出 取 引 の 平 均 規 模 を 一 定 に 保 っ た と き の 規 模 の 経 済 性 , す な わ ち 「 企 業 レ ベ ル の 規 模 の 経 済 性 」 と, 取 引 平 均 規 模 も 変 化 す る と き の 規 模 の 経 済 性 , す な わ ち 「 支 店 レ ベ ル の 規 模 の 経 済 性 」 を 区 別 し て 計 測 す る こ と が で き る≒ こ の 区 別 は 現 在 の 信 用 金 庫 に と っ て 非 常 に 重 要 な 問 題 で あ る 。 な ぜ な ら , 店 舗 数 な ど の 整 理 を 行 わ な い よ う な 複 数 の 信 用 金 庫 の 合 併 ( 以 下 , 合 併 に よ る 規 模 の 拡 大 と 呼 ぶ ) が , 費 用 削 減 効 果 を も た ら し 得 る か ど う か を 計 測 で き る か ら で あ る 。 本 稿 の ヶ − ス で は ,yi ∼y4 の 回 帰 係 数 の 和 , す な わ ちQ'l十α2十as
十tt4が1 よ り 有 意 に 小 さ い と き に 合 併 に よ る 規 模 の 拡 大 の 経 済 性 が 存 在 す る こ と に な る 。 も し , 合 併 に よ る 規 模 の 拡 大 の 経 済 性 が 存 在 し な い と い う 結 果 が 出 た 場 合 で も, 有 意 に α-i十02 十0・3十04 十05 十ae く1 が 成 立 す れ ば , 取 引 数 量 を 一 定 に 保 っ て 単 位 取 引 規 模 を 拡 大 さ せ た と き の 規 模 の 経 済 性 を 存 在 す る こ と に な る 。 さ ら に ,「 成 長 経 路 上 の 規 模 の 経 済 性 」(eχpansionpathscaleeconomies.EPSCE ) も 計 算 さ れ る 。 企 業 が 産 出 ベ ク ト ルYA = (YA1, ‥ ,In ) か らY ≪= (Y1, ‥ ,Yn ) 成 長 す る と き,EPSCE は 次 式 で 定 義 さ れ る 。 EPSCE(Y^,Y'')
∂In[C(YA 十t(YI3 −YA)) −C(YA) − -= Σ ∂Int ド ヨ ∂InC(Y^) ∂InY^ Y^ −y^Y 汽 C(Y^) C(YI3) −C(YA) (5) つ まり,EPSCE は,企業 が平均 的 な成長経路上で,産 出物 の構成比を変化させて い くこ とを加味し た規模 の経済性で あ る犬EPSCE に対 して,先 に定義した規 模の経済性 は,「産 出物空間の原点 と平均 点 を通 る経路上 の規模 の経済性」(rayscaleeconomies,RSCE) と呼 ば れる。
一 J 信用金庫の費用と規模の経済性67 生 産 要 素 価 格 とし て ぱ,1 人 め な り人件 費, 単 位 あ た り物 件 費, 資 金 調 達金 利 の3 種類 を用 い た。全 て の生 産 要 素 が含 ま れ, か つ その価 格 が正 確 に計 測 さ れ るな らば, 理 論 上, 費 用関 数 ぱ 生 産 要 素 価 格 に 関 し て1 次 同 次 で な け れば な ら な い。この こ とは, 次 の式 が 成 立 す るこ とを 意 味 す る。 扁 十β2十/?3=13 Σべj・pi ・Pj =0 =1 1 = 一1 2,3 3
ΣOx パyi ・Pj ゛0,i ニ1 ・2,3 ・4 ・5 ・6
jj<x>t >-ぐ ぐ (8) こ れ らの式 に つ い て は, 全 てF 検 定 を 行っ た が, 結 果 につ い て は 次 節で(6)に つ い ての み示 す 。 とい う の は,(7) と(8)の 結果 の い くつ か は,0 か ら有 意 に 異 な らな い, とな っ た の で あ る が, そ れは, そ も そ も妬 や む7iiのt 値 が悪 く(0 か ら 有 意 に 異 な ら な い), 推 定 が あ ま りう ま く行 か な かっ た た めで もあ る と考 え ら れ るか ら, あ えて 結果 を 示 す 必要 が な い と考 えた た めで あ る。 3 . 結 果 (I) 都 市 と地 方 を 別 々 に 分 け て 分 析 す る 必要 性 に つ い て199O 年 度 末(平 成3 年3 月31 日)時 点 にお い て,信 用 金 庫 は451 金 庫存 在 す るo1985 年 度 末 (昭 和61 年3 月3I 日)
( 表2 )都市と 地方の 費用関 数の差 異に 関するチ ャウ ・テスト (注)NDFDDFF-valueP-value は,それぞれ分子の 自由 度,分母 の自由 度,F 値,P 値 を示 す。 (表3 )1985 年度と1990 年 度の費 用関数の差異に関す るチャウ ・テ スト (注)変数名は表2 と共通。 つ いては有意 水準 \% で,1990 年度 につい ては5 %で棄 却さ れ る。す な わち, 両年 度 におい て, 都 市型信用 金庫 と地 方型信用金庫の 費用関数 は異 な ると結 論で きる。 よっ て, こ れ以 後 は論議 を都市型信用金庫 と地 方型信 用金庫 に分 けてすすめ るこ とにす る呪 (2) 各年 度を別 々に分 けて分析 す る必 要性 につ いて 次 に, 都 市型金 庫, 地 方型金庫 の費用関数の分析 にあ たっ て,1985 年度 と1990 年度の 費用関数 を別 々に推定 すべ きか否 かを決 定す るために, 都市型金 庫 と地 方型金庫 それぞれにお いて,両年 度のデ ータをプ ール したfullモデ ル と 各年度ご とのデー タによ るsub モデル を推定 し,その残差 を用い てチ ャウ・ テ ストを行っ た。 この結果 ぱ表3 で示 されてい る。 この表 のP 値 か ら, 都市型, 地 方型 ともに,1985 年度 と1990年 度 の回帰係 数が一 致す る とい う仮 説 は, 有 意水 準 \% にお い て棄 却さ れる。 す な わち,1985 年 度 と1990年 度の 費用関数 は都 市, 地方 ともに異 なる と考 え られる。 よっ て,以下 の分析で ぱ, 各年度 ご とに別 々 に費用 関数 を推 定 す るこ とにす る。
信用金庫の費用と規模の経済性69 (3)SUR を適用 す る上 での問題SUR によ る推定値 は,理論的 にはOLS による推定値 より効 率的(少 な く と も同程度効率的 )であ るが, もしモデ ルの定式化 に誤 りがあ る ときにはOLS に比較 して その影 響 は より重大 とな る≒ 今回のモデ ル にお いて,満足 されて いない可能性 のあ る仮定 としては,(a)費用関数 が各信用 金 庫 にお い て最適化 さ れてい る,す な わち最 小費用関数 となっ てい る,(b)要 素価 格が正確 に計測 さ れてい る, な どの仮 定が 考 えら れる。 われわれは(a)の 仮定 は満足 さ れてい る とみなし,(b )の問題 を検討 してみ よう。本計測で 用 いた要 素価格 は,ト 人 あ た り人件 費, 単位 あ た り物件費, そして資金調 達 費用であ るが, それぞれ の係 数推 定値(表5 の示, 屁,β"s)を みる と,OLS ,SUR の両 方 の全て にお い て その値 はか な り小 さい。 さらに要 素価 格の1 次同次 性 の条件 を検 討す るた め,帰無仮 説をβ1十示 十属=1 とした結果 は表4 の通 りで あ る。この表 のP 値 か ら,帰無仮説示 十庫 十示=1 は必 ずし も支持 さ れないこ とが わか る。この こ と は生産要素価格 が正 確 に計測 さ れてい ない こ とを示 し てい る と考 えら れる≒ よっ て,SUR によ る推 定の みで判断 す るこ とは ミ スリー デ ィング とな るお そ れ も考 えられ るので, 本稿で はOLS による結果 とSUR によ る結果 を併記 す る こ とにした。 (表4 )β!十訪十循=1 の 検定 結果 年 度 OLS SUR 都 市 地 方 都 市 地 方
爪十拓十洗P-value β1十屁十1%P-value 爪十島十島P-value 八十八十八P-value
1985 1990 0.6869330.0007 0.5474140.0001 0.6551130.0001 0.5953870.0001 0.9723920.6974 0.7616500.0001 1.0501380.5067 0.9567930.5745 (注)P-value はP 値 で あ り, 帰無 仮説β1十β2十β3=1 が それ ぞれ真で あ る ときに, 計算 さ れたF 統計 量 (表 にぱ掲げてい ない) より も大 きくな る確 率であ る。
(表5 )回帰 分析の結果 係 数 OLS による推定結果 SUR による推定結果 1985年度 都市型 地方型 1990年度 都市型 地方型 1985年度 都市型 地方型 1990年度 都市型 地方型 Qi 02 α3 Q4 α5 印 β1 訪 属 ル 乃2 733 744 加 西6 0.9870960.847995 (31.633) (28.349)-0.0002760.001036(-0.193 ) (1.115)-0.0229000.090045 (-0,837 )(3.094)0.0364380.061997(2.587 ) (4.988 )0.9902920.677915 口1.561) (8.0 川-0,998874-0.71 掴2 目1.867) ト8.879 )0.1255310.140578(4.448) (4.713 )0.0210440.026641 ∩.424) ∩.407)0,5403580.487894 (6.816)(6.211)-0,3336670.552291 ∩0.727 )(1,931 )-0.0000470.000050(-0.129 ) ∩).142) ■■0.1787480.226509(-0. ㈲(0,811 )0.027184-0.017354(0.312) ト0.259 )-1.5000190.847601 ト0.622 )(0.340)-0.8427680.422966 ト0.355 )(0.201) 0.9309060.799842 (42.181) (29.614)-0.004527-0.001655 ∩3.506 ) ト1.353)0.0219000.138979 (1.262 ) (5.760)0.0405080.052065 (3.522 ) (3.363 )0.8847440.590076(14.891 ) (8.762)-0.894257-0.613701-4.952)(-9.551 )0.1013260.134395 (3.576)(3.192 )0.0248640.022789 (1.808 )(1.130)0.4212240.438203 (8.494 ) (5.050 )0.181568-0.334003(0.847)O に ㈱-0.000908-0.000937(-2,653 ) ト2.139 )0.14 豺7!0.055700 ∩.153)(0.323)-0.014021-0.185444 ト0.202 ) ト1.881 )2.6935460.565847 (1.982)(0.361 )2.2698220.440230 (1.837 ) (0.368) 0.9831840.798887 05.252 ) (30.543 ) よ0002660.001504(-0.213)(1.855)-0.0165700.126245(-0.687 ) (4.974 )0.0280590.075058(2.193 ) (7.104 )0,9885490.541973(13.748) (7.534 )-1.015364-0.600269(-14.033 )(-8.758 )0.2350630.236669(194.419)(172.763 )0,1066070.113363(150.005 )(131,500 )0.6307220.700106 (9.301 )(10,006)0.3876700,457265 (1.048 ) (1,903)0,0000490,000218 (0.161 )(0.738 )0.2835190.169762 ∩.133 )(0.714 )0.039697-0.070628(0.548 ) (-1.317)2.5751720.758860 (1.421 )(0.373)2.7851351,432262 (1.511 ) (0.846) 0.9122180.745823 (48.105) (30.907 )-0.002307-0.000505 ト2.149)(-0.470)0.0429760.169773 (2.788)(7.674)0.0270280.068267(2.701 ) (5.072 )0.8676700.496647(lo.Dbz ) (6.L6d )-0.874478-0.532279(-17.0 川(-9.128)0.1954540.211811(212, ㈲(172.004 )0.0938020.102425(135,010 )(128,280 )0.4723940.642557(11.271) ∩, ㈲0.2687370,211706 ∩.629 ) ∩.400)-0.000356-0,000539 (-1.337 ) (-1,479)0.2100370.366585(2.000 ) (2.806)-0.011194-0.135953(-0.206 ) ト1.564)3,1428263,320802 (2.905) (2.885 )2.5812692.235364 (2.643 )(2.477)
信 用 金 庫 の 費 用 と規 模 の 経 済 性71 OLS による推定結果 (続 き) SUR による推定結果(続き) 1985年度 都市型 地方型 1990年度 都市型 地方型 1985年度 都市型 地方型 1990年度 都市型 地方型 7l2 7l3 7l4 7ir> 7l6 723 724 加 加 734 加 冷 745 746 西0 黄1 {009748-A,A9'J79S ('1.232 ) (-3.771)0.268593-0.398387 (0.786 ) ∩.535)0.075262-0.097816 (0.412) ト0.949 )-0.7164250.980980 ト0.775 ) ∩.255 )0.474965-0.626612 (0.508 ) ト0.853)0.0088960,018764 (1,220) (3.116 )-0.0012600.001792 ト0,363) (0.677)-0.023326 一〇.056822(-1.181) ト3.001)0.0294550.051925(1.453)(2.937 )-0.0883140.120664(-0.594 ) ∩.218 )0,croon*)-f \./10/1779 (0,662 )(-0.515)-0.4023430.326928 ト0.476)(0.434)0.165975-0.365043(0.401) ( 工255 ) 一〇,1427440,166996 ト0.343)(0.637 )1.306203-0.714556(0.553) ト0.315 )-0.2612330.698138 ト1.252) ∩.592 ) 0.0056810.005970 (0.817) (1.134)-0.2112820.077289(-1.402) ∩,470)0.0243170.282959 (0.245) (2.017)0.626436-0.209109(1.281 ) ト0.438)-0.6161950.434265 ト1.278) (1.003 )0.001133-0.008578(0,223 )(-1.648)-0,0044790.003166(-1.359) (0.916 )0.0037940.032220(0.226)(2.064)-0.003733-0.028037 ト0.220)(-1.929 )0,032028-0.129838 (0.441 )(-1.269 )-0.735386-0.123748 ト1.843) ( 亀255 )0.7055830.040185 (1.841) (0.094 )0.0682140.346370(0.292) (1.139 )-0.110312-0.487121(-0.492 )(-1.768)-2.414769-0.582549 ト1.894)(-0.436)0.598786-0.198848(1.412) ∩ ).291) -0,012373-0,007135 ト1.983) (-1.364 )-0.325042-0.335031(-1,163 )(-1,506)-0.0287510.000951(-0. 測(0.0 坤0.9417700.945649 (1.290) (1.436 ) 工039436-0.794894 ∩.384) ∩,290 )0.0140550.004358 (2.457)(0.852)-0,0032080.001194(-1.148)(0,596)-0.035072-0.012590 ト2. ㈱ ト0.805)0.0387830.010425 (2.535)(0.710 )0.0012700.058261 (0.011 )(0,744 )-0.833008-0.272733(-1.263)(-0.402 )0,9390060.376180(1.391)(0.604 )-0.021659-0.3 搦31 ト0.070 )(-1.495 )0.0066390.132482 (0.0 川 (0.647 )-2.673700-1.204998 ト1.483) (-0.653 )0.1819720.105095 (16.704) (7.950) 0.0037120.009038 (0.727 )(1.951 )-0.251670 瀧349106 (-2.128)( べに90 )-0.0073530.066387 ト0.095 ) ∩.578 )0.9006451.184343 (2,378 )(3.506 )-0.870679-0.723730(-2.306 )(-2.402)0.000155-0.010436 (0.038) (-2,410 )-0.0021590.002799 ト0.966)(0.944 )-0.0042640.034309 ト0.324)(2.626)-0.000454-0,035026(-0.034 )("2.763)0.0239190.054700(0. ㈲(0.678)-0.880602-1.003812(-2.707 ) (-2.772)0.8343280.771241(2.689 ) (2.431 )-0.054195-0.323695(-0.310)(-1.346)0.0608450.107851(0.356) (0.497)-2,830944-2,RWi \^ ト2.804 ) ト2.849}0.1565020,096245 (15.442) (6.650 )
OLS による推定結果(続き) SUR による推定結果(続き) 1985年度 都市型 地方型 1990年度 都市型 地方型 1985年度 都市型 地方型 1990年度 都市型 地方型 ゐ2 ‰ (5l2 <5l3 脳 びn <7l2 の3 のl O22 びZS の \(732 の3(741 の2 -0.0280170.238824 (-0,356 ) (2 加 )4.303504-6.708245(1.504) ト2 ぶ2 )-0.1642710.130529(-1.103) (0.605 )-1.164044-0.409932 ト1.212) ト0.477 )-0.022745-0.238102 ト0.054) ト0.400)0.3303020.160985 (1.030 )(0.620 ).O/oi/O-0.6o0o45 (0.458 ) ト3.719 )0.046385-2.055298 (0.062 )(-3.079 )0.0010200.011382 (0.142)(1.602 )-0.002902-0.000715 (-0.898 )(-0.179) 一〇.0205100.047167(-1.032 ) (2,709)-0.146714-0.186151(-0.545 ) ト0.746)0.0311510.459933 (0.224)(2,660)-0.0051131.073671 ト0.008)(1.666)-0.2016840,004330 ト.461 ) ∩, 叫 一0.0630280,212817 ∩0.907)(2.841) -0.0101900.217204 (-0. ㈲ (1.688 )0.3310124.342903 (0.426 ) ∩.549 )0.0041210.123807(0,027 )(0,496)-1,6706270.502807 ト3.354 )(0.412 )-0.0882050.117024 ト0.430 )(0.299 )0.055346-0,225630(0,264 ) (-0.634)0.0660050.193876(0.582)(1.474 )-0 ぶ49720. )21147 ト0.500) ∩.045)-0.007258-0.000732(-1,002) ト0.077)0.0043110.000797 (0,978)(0,216)-0,0149830.033675 ト1.317)(1.759)-0.0031080.091427 ト0.018)(0.337 )0.030977-0.202019 (0.374)(-2.009)0.265076-0.443722 (1.378) ト0.999 )-0,0159540.142531 ト0,131 ) (0.697)-0.0975850.013027 ト1.653) トO ぶ1 ) 0.0223060.030791 (5,955 ) ∩.831 )2.354213-5.315795 (1.007 )("2.616 )-0.0016860,008339(-0.375 ) ∩.344 )-0.244144-0.225162{-7.356 )(-6.334 )-0.066177-0.031683 ト3.477 ) ト1.403)0.0173410.038674 (1,302) (3,305)0.0244850.007974(3.162) (1.085 )0.505877-0.411443{0.901) ∩0.876)0.000344-0.000111 (1.035) ト0.356)-D00327-0.000469(-1.678 ) (-2.408 )-0.0271560.042021(-1.743 )(2.867)-0.023334-0.038970 ト2.040) ト3.459)-0.024828-0.026396 ∩3.738)(-3.727)-0.498197-0.188311 ト0.979)(-0.439)-0.017238-0.000031 ト9,Qc:o) ト0.006)0.0067290.019731 (1.982 )(5.659) 0.0265150.021033 (7.014 ) (5.252)1.2332170.442028 (2.320 )(0.191)0.0035060.003173 ∩, 鯛(0.591)-0.173308-0.253945M2.551 ) ト8.647)-0.073594-0.052648(-7.176) ト2.717 )0.0089520.016655(1.156 ) (2.035)0.003259-0.007431 (0.562) ト1.384 )0.070604-0.247716(0.353) ト0.654 )-0.000166-0.000437(-0.632) ト1.532)-0.000134-0.000205 ト0.688) ∩ ・Ill)-0.0051750.010140(-0.610)(0,692 )-0.017350-0.016923 ト2.895) (-2.313)-0.003550-0.006688(-0.792)(-1.406 )-0.0633970.250151 ト0.440)(0.679)-0.010965-0,003059(-2. 掴 )(-0.548)0.0032170.014978 (0.985 )(4.129)
信 用 金 庫 の 費用 と規模 の 経 済 性73 OLS による推定結果(続き) SUR による推定結果(続き) 1985年度 都市型 地方型 1990年度 都市型 地方型 1985年度 都市型 地方型 1990年度 都市型 地方型 043 の1 の2 ぴ5Z 鴎1 両2 砺3 R' −R2 n 0.1186760.790105 (0.341 ) ∩, 順0.0451540.348931 (0. 剛 ∩.474 )-0.063710-1.124382(-0, ㈲(-2.347 )-1.2231942QAooro ト0.715) ∩1.377)-0.137818-0.688448 (-0.180)(-0.983)-0.0225451,054691(-0.057 ) (2.318)0.7483902.078711 (0.438)(1.276 )0.99890.99840.99860.9979243212 0.1237140.066905 (0.710) (0.154 )0.070232-0.138541(0.125) ト0.177) べ).0753270.464927("0.279 )(1.630)-0.9086311.599875(-1.395) (1.340)-0.0180780.181293 ト0.033) (0.250 )0.036016-0.468561 (0.136) ∩.754 )0.832950-1.487816 ∩.282 ) ト1.267)0,99930.99790.99910.9971241210 0.1056790.514601 (0.374) (2.284 )0.0019650.031944 (0.064) (1.015 )0.0367030.048688(2.042 ) (2.454 )0.4665940.744777 (0.372 ) (0.665)-0.010726-0.077195 ト0.344) ト2,621)-0.057735-0.060270(-3.169 ) ト3.237)-0.519181-0.881350 ト0.401) ト0,800)1.00001.00001.00001.0000243212 0.0218320.015253 (0.164 ) (0.041 ) 一〇.014388-0.024577(-0.760 ) ト1.197)-0.016854-0.009849 ∩.189) ト0.746)0.131305-0.992838 (0.273 ) ト1.078)-0.004819-0.023464(-0.257 ) ∩.210 )0.0043240.000127 (0.307 )(0.010)-0.1934900.641474 ト0.396) (0.702 )1.00001.00001.00001.0000241210 − ( 注)1.R^ ,R^,n は,それぞ れ決定 係数,自由 度修正 済決 定係数,オブ ザ ーベ ー ション数であ る。2. (・ )内 の数値 はt 値 であ る。 (4) モデ ル の 推 定 結果 につ い て 回 帰 係 数 の推 定 結 果 は表5 に ま とめ ら れ て い る(≒ai は,総 費 用 の 貸 出利 息 収 入 に対 す る弾 力性 で あ る。 こ の 値 は次 の2 つ の 特 性 を 示 す。 まず, 地 方 型 信 用 金 庫 に比 較 し て 都 市 型 信 用 金 庫 のceiは 両 年 度 と もよ り大 きい。また, 両 地 域 の 金 庫 と も,1985 年 度 よ り い990 年 度 の 方 がα1は 小 さ く,か つ 有 意 に1 よ り 小 さ い。 こ の 結果 か ら推 論 可 能 な 結 論 は 次 の 通 りで あ る。 まず,1 店 舗あ た り の 規模 を 一 定 に し た ま ま, 店 舗 数 を 増 加 さ せ る こ とに よっ て, す な わ ち合 併 , 吸収 , 包 括 的 業 務 提 携 な ど を通 じ て, 貸 出 を拡 大 し て い く とい う戦 略 の 有 効 性 は,最 近 (1990 年 度 ) に なっ て い ま まで 以 上 に高 まっ て い る。さ らに, こ の 戦 略 は特 に地 方 型 信 用 金 庫 に よ り効 果 的 で あ る。 す な わ ち, 店 舗 数 の 大
小 とい う意味で の規模 の格差 は, 地方 の方が大 きな影響 を収 益 に与 えている のであ る。 。は信 託利益 金 に対す る弾力性で あ り,この値 はほぼO 前後で あ る。この こ とは, 信 託利益 金 の大 小は費用 にあ まり影響 しない こ とを示 してい る。 これ はO3(貸出金利 息 を除 く資 金運用収 益 に対す る総 費用の 弾力性 )について も同 様であ る。お そらく,ysとysは本部の中で一一括 した運用,手 続 きの決定が なさ れるた め,Ys とysを取 り扱 うた めの費用が固定費用的 な性格 を持っ ているため であ ろ うが, 少 な く ともそのよ うな運用 を行 う原資 の調 達 費用 はかか るであ ろ うか ら, 推 定値 が多重共線性 の影響 を受 けて, 不 安定 になっ てい る可能性 も高 い。aA は役務取 引等 収益 に対す る弾力性であ り,この値 は有 意 に正で あ るが,事 実上 ほぼO とみ なして構 わない値 (0.05 前後 )で あ る。 この こ とは,手数料 収入 の多 寡が総 費用 にあ まり影響 し ない こ とを意味 す る。 最近 の金融機関 は 「装置産業」 とい われるこ とがあ るが, 装置産業 的 な面 は, 特 に手数料関係 の業 務 に色濃 く現 れ るであ ろ うこ とは現 実感覚 か ら も予 想さ れ る。 この実証 結果 は, 信 用金庫 を含 む最近 の金融機 関の手数料収 入重視 戦略 を支持 してい る。 預金の取 引 規模 を示 す変数で あ るa5は, 他 の収益 を一 定 に保 つ た まま(事実 上, 総預金残 高 も一 定 に保 つた ままと考 えて差 し支 えな いで あ ろ う)預金取 引規模 が \% 上昇 し た ときに費用が何%上昇 するかを示 す弾力性で あ る。 こ の結果 か ら, 預金規模 の上昇 は明 らかに総 費用 をか な り大 きく(弾力性の値 が都市部 にお い ては0.8 ∼0.9, 地 方 におい ては0.5 ∼0.6 )上昇 させ るこ とが 読 み取 れる。 この こ とは,預 金規模 の拡大 が,総預 金 に占 め る自由金利預 金 の ウェ イトの上昇 を 引 き起 こす と考 えられるので, 当然 の結果で あ ろ う。 都 市型信用 金庫 の方 が係 数 が大 きいのは, 都市型信 用金庫 の中で も,1 店 舗あ な り預金残 高の大 きな信用金 庫はよ り都市部 にあ るた め, 他業 態 金融機関 と の競合が よ り激 し くな り, その結果, 自由金利預金 の総預 金 に占 め るウェ イ トが高 くなっ た りす るこ とや, 人件費や物件費 が都市 にな れば な るほ ど高 く な るこ となど によ る もので あろ う。 両地 域信 用金庫 と も,1985 年 度 に比較 し て1990年度 の方 が係 数 が小 さいのぱ,1990 年度 まで に スー パーMMC や大 口定 期預 金な どの 自由 金利預 金の最低預 け入 れ限度が かな り低 くなっ たので, そ れ以 前に比較 して,1 店 舗あ た り規模 の大小 による平均 預 金利 回 りの差が小
信用金庫の費用と規模の経済性75 さ くなっ たた めで は ないか と考 え られる。 貸出の取 引規模 を示 す変数であ る鴎は,他の収 益 を一 定 に保 つた まま貸出取 引規模が \% 上昇 した ときに費用 が何%上昇 す るかを示 す弾力性 であ る。 こ の値 は負で あ り, また その絶対値 もかなり大 きいこ とか ら, 貸出取引規模の 拡大は,コ スト削 減 を通じ て収益 に大 きく貢 献 す るこ とが わか る。この値(の 絶対値)につ いて も,Clbと同様 に,都市型信用金 庫 よ り も地 方型信 用金庫の方 が小さく, また1985 年度 よりも1990年度 の方 が小 さ くなっ てい る。 この こ と は,都市型信 用金 庫 におい ては,1 店舗あ た りの 貸出規 模 (=1 件あ た り平 均 貸出額×平 均 貸出件 数) の拡 大 が, 貸出件 数の拡 大 よ り も,1 件 あ たりの 貸出額の拡 大 に よる傾向 が地方 に比較 して強 い こ とを示 し てい るので はない か と考えら れる。 また,1985 年度 より も1990年度 の方 が値 の絶対値 が小 さい のは,他業 態 との融資 の競 合がす すみ,大口融資先 へ の融資 が儲 か らな くなっ て きたこ とや, 機械化 の進展 により1 店 舗あ た り貸出規 模 の拡大 によ るコ ス ト低減効果 が薄 れて きたこ となどが考 えら れる。 (5) 規模 の経済性 につ いて ① 「企業レベ ル の規模 の経 済性」 につ いて (表6 )規模の 経済性(RSCE ) 年 度 地 域 OLS SUR
叶・‥柚P-value叶 …八P-value鴎十鴎P-value ai+…緬P-value 糾 …緬P-value鴎十鴎P-value
1985都市1985 地方1990 都市1990 地方 1.0003580.9506 1.0010730.8738 0.9887870.0173 0.9892310.1762 0.9917760.5377 0.9640460.0038 0.9792740.0835 0.9656060.0295 -0,0085820,6017 -0.0370270.0104 -0.0095130.5022 -0.0236250.2)79 0.9944070,2793 1.0016940,7603 0.9799150.0001 0.9833580.0094 0.9675920.0013 0.9433980.0001 0.9731070.0019 0.9477260.0001 -0.0268150.0492 -0.0582960.0001 -0.0068080.5419 -0.0356320.0305
(注 )P-value はP 値 で あり, 各 帰 無 仮 説 ,as 十06 =0, αi十 … 十04 =1 , αi十 … 十α6=1 が それ ぞ れ 真 で あ るときに, 計 算 さ れ たF 統 計 量 ( 表 には 掲 げ ていな い) よりも大 きくなる確 率 で あ る。
表6 はRSCE に関する3 種類 の見解の結果 をま とめた ものであ る。まず,OLS,SUR
それぞれにお い て,αl十α2十α3十04は,「企業 レベ ルの規模 の経済性」に 関す る値, す な わち預金取引 規模, 貸出取引 規模 を一定 に保 つ たま ま, 各収
益 を同時 に1 %増加させ た ときの総 費 用の%変化 を示 してい る。 この値 は,P 値 からみ れば,両地域 とも,1985 年 度 には,1 から有意 に異 ならな い,す な わち企業レ ベル におけ る規模 の経済 性 も不経済性 もない (規模 に関 す る収穫 不変) と結論で きる。 こ れに対 し,1990 年 度 にお い てぱ都 市, 地方 とも, ほぼ有意 に企業レ ベル の規模 の経済性 が見 いだ さ れた。 さ ら に, 地方 に比較 し て, 都 市の方 が規模 の経 済性 はよ り大 きい, とい う結果 に なっ た。す なわち,都市部 にお いて は, 地方 よ り も,合併 による規模 の拡 大 が より有効 な効果 を生む と推 論さ れ る。 直観的 に も,都 市部 には都 市銀 行 な どの大規模金融機関 が数多 く存在 し, 地 方 にお いて はよ り有 効であ る と考 えら れる地 縁, 血縁の ような取 引の手 がか り も希薄で あ ろ うか ら,都市型 信用金 庫 も都 市銀行 など と対抗 して い く上 で, 営業 形 態を銀 行的 な方向 (例 えば, 地縁 ・血縁 に頼 らず,取 引先 に訪問 す る 形の取引 だ けで はな く,金 融機 関 としての ステータ スや ネー ム・ノリ ュ ーを 高 めて,店 舗 に多数 の客を集 め るよ うな取引 も重視 した営業形 態) にす る必 要があ る と思 われる。 さ らに, 合併 によ る大 規模化 は, 都市 部 にお け る人材 確 保 に もプ ラ スの効果 を もた らすであ ろ う。 しか しながら,表7 のEPSCE の結果 は,概 して企業レ ベル におい ては規模 に関し て収穫 不変で あ るか, また は規模 の不経済性 が存在す るこ とを示 し て い る。 この よ うに,RSCE と比 較 し て,EPSCE は反 対 の結果 を示 してい る。 このよ うな結果 となっ た理由 とし ては, 平均的 には(すな わちRSCE で計測 す れば) 規模 の経済性 が存 在す る ものの, 規模 が大 きくな るにつ れて預貸率 が 高 くな り(表8 ), その結果,資産 の中で 費用 に相対的 に大 きく影 響 する貸出 が増大 す るので,EPSCE で計 測す る と規模 の不経済性 が導 か れるので はない か と考 えら れる。
信用金庫 の費用 と規模 の経済性77 ( 表7 ) 規 模 の 経 済 性 (1990 年 度 に お け るEPSCE ) 地 域 区 分 OLS SUR
哨十‥・十両P-value 哨十…十両P-value α\十…+匈P-value α\十…十鴎P-value
都 市 3000 億 円2000 億 円1500 億 円1000 億 円700 億 円500 億 円300 億 円 1.00113800.8419 0.97200900.0001 1.12551000.0001 1.00019460.9658 1.09678360.0001 0.99983480.9735 1.03576200.0001 0.93555990.0001 1,03197710.0001 0,91977940.)001 0.98745610.0026 0.99598500,6203 1.03765870.0001 1.05194040.0001 0.98872690.0234 0.96934040.0001 1.09447190.0001 0.99705500.4819 1.07544470.0001 0.99434380.1988 1.02978000.0001 0.92570790.0001 1.02895280.0001 0.89400580.0001 0.98500990.0001 0.97843590.0001 1.03150020.0001 1.04583440.0001 地 方 3000 億 円2000 億 円1500 億 円1000 億 円700 億 円500 億 円300 億 円 1,04164780,0095 1.)3742280.0014 1.00250390.7738 1,03929850.0236 1.05580460.0001 0.99360010.4389 1.034239、70.0003 0,88848320.0001 0.92005940.0001 0.99621320.6102 1.04350130.0102 0,97093590.0001 \J・dtj\)UOu\J0,QQQ'^0.96232730.0001 1,00975770.4934 1,02442070.0156 0.99968500.9652 1.02049350.1651 1.04314240.0001 0.98922900.1173 1,02070230.0077 0.87147120.0001 0,92108720.)001 0.99180250.1567 1.02021320.1506 0.96594200.0001 0.98618560.0395 0.95474930,0001 (注)1 . 区分 の意味 は,例 えば「2000 億円」は,式(5)におい てYA に1500 億円以上2000 億円未満の信用金庫の産出ベ クトルの平均を,Y^ に200(イ意円以上3000 億円 未満 の 金 庫の産 出ベ クトル の平均 を代 入す る, とい うこ とであ る。2. 区分の基 準 は,全国信 用金庫協会『平成2 年 度全国 信用 金庫財務 諸表分 析』 との比較 可 能性 を考慮して, それに準 じた。
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MI ―I 寸C乃00 卜Q寸toCLOCMOCI ∽LOMCOL ヽヽ 々COt ―I トt ヽつ べ こべQ にこつ こ犬 こ5 t-∞c^ ト 令 舞 ヂ紅 詔 写
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信用金庫の費用と規模の経済性79 ② 「支 店 レ ベ ル の 規 模 の 経 済 性 」 につ い てT
支店 レ ベ ル の 規 模 の 経 済 性 はα!十α2十a3 十a 十a5 十m の値 に よっ て推 定 さ れ
る。表6 のRSCE の 数 字 か ら は,1985 年 度 ,1990 年 度 両 方 お よ び両 地 域 に か か わら ず,こ の値 は ほ ぼ 有 意 に1 よ り小 さ い こ とが わか る。また,帰 無 仮 説05 十^6 =0 は地 方 型 信 用 金 庫 にお い て は 全 ての ヶ − スで 棄 却 さ れ, 有 意 にα5十ae<O で あ る。 す な わ ち, 預 金 規 模 と貸 出 規 模 が 同 時 に増 大 す る とき, 費 用 は 下 落 す る。 こ れは, 預 金 規模 の 拡 大 に よ る費 用 の 増 大 よ り も, 貸 出 規 模 の拡 大 に よ る費用 の下 落 が 大 き い た めで あ る。 こ れ に対 して 都 市 型 信 用 金 庫 に お い て は,帰無 仮 説α5十0-6=0 は ほぼ 支 持 さ れ る。す な わ ち,地 方 にお い て は,1 店 舗 あ た り の預 金残 高 と貸 出残 高 を 同 時 に拡 大 す れば 費 用 の逓 減 が期 待 で き るが, 都市 部 に お い て は 費 用 逓 減 に 効 果 が な い。 既 に① で 示 し た 結果 と併 せ て考 え てみ る と, 信 用 金 庫 の 費 用 逓 減 に は, 合 併 に よ る規 模 の拡 大 が 有効 で あ り, さ ら に, 地 方 型 信 用 金 庫 の 場 合 に ぱ,1 店 舗 あ た りの 規 模 を拡 大 す る こ と も重要 とな るが , 都 市 型 信 用 金 庫 に関 し て ぱ,1 店 舗 あ た り規 模 の拡 大 (す な わち既 存 店 の 統 廃 合 ) は費 用 削 減 に有 効 で は な い, とい う こ とがで き よ う。 表7 のEPSCE で 規模 の 経 済性 を 考 え る と,都 市型 信 用 金 庫 にお い て は700 イ意 円 か ら1500 億 円 規模 の信 用 金 庫 でαi十… 十0-6の値 が その外 側 の規 模 の 金 庫 よ り も小 さ くなっ てお り, その ほ とん ど のヶ 一 スで 有 意 に規模 の 経 済 性 が 存 在 す る。 地 方 型 金 庫 の場 合で は, 全 体 的 に規 模 の 経 済 性 が ほぼ 有 意 に存 在 す る と い う結 果 になっ た。 (6 )「範 囲の 経 済 性」 につ い てn
種 の生 産物 を 生 産 す る企 業 の産 出 ベ クト ル を(Yi, …,Yn), その対 数 を(yi,…,Vn ), 総 費 用 をc , その対 数 をc とす れば , a'c ∂Yi ∂Y -C YiY a^c ∂yi砂 考 ∂y 栄 辱 ) <0 (9) が有意 に成立 す るとき産出物Yi とYj の間 に範 囲の経済性が存在 す る。(9)の[・] の値 は表9 で示 さ れてい る(‰ 信 用金庫は証 券関係業 務 を それほ ど積 極的 にぱ行っ てい ない と考 えられる ので, 範囲の経 済性 に関 す る実 際上 の興 味 は, 本稿で用 いた説明変数 の中で
は/ ん ど正で あ り,もとの か の推 定値 はO から有意 に異 なっ ていない ようであ る。 よっ て, 貸 出行動 と手数料収入 との 間の範 囲 の経済性 は存在 しないか, また は不 経済性 が存在 す る と想像さ れ る。 (表9 ) 範囲 の経済性 年度 地域 Yl2Yl3Yi4Y23Y24Y34 O LS 1985 都市1985 地方1990 都市1990 地方 -0.0100200.2459890.1112300.008902-0.001270-0.089148 -0.022909-0.322029-0.0452420.0188570.0018560.126247 0.001467-0.1908950.0620260.001034-0.0046620.032915 0.0046460.1884500.324603-0.0088080.003080-0.122602 S U R 1985 都市1985 地方1990 都市1990 地方 -0.012634-0.341333-0.0011630.014059-0.0032150.000805 -0.005933-0.2341750.0609140.0045480.0013070.067737 0.001608-0.2124660.0173020.000056-0.0022210.025081 0.008661 一〇.2224850.117302-0.0105210.0027650.066290
( 注 ) こ こ で,Yij =a^c / 私 印 汁 受 / ∂vi・dc / ∂yjで あ る
4 。 結論 本稿 は, わが国 にお いて金融機 関各業態 に対 して標準 的 に行 われてい る方 法で, 信 用金庫 の 費用関数 を推 定した。 主 な結果 を再 び述 べ ると次 の通 りで あ る。 第1 に,貸出利 息収入の増 加は,弾力性0.9 前後で 総 費用 を増加させ る。さ らに,1985 年 度 よ り い990 年度 の方 が弾力性 は小 さ くな り, また都市型信 用 金庫 よ り も地 方型信 用金庫の方 が弾力性 は小さ い。 第2 に, 信 託利益 金, その他資金運 用収益 ,役 務取 引等 収益 の増加 は総 費 用 にほ とん ど影 響 を与 えない。よっ て,役務取 引等収 益 の増 加を図 るこ とは, 信用 金庫 に とっ て好 ましいこ とで あ る呪 ただ し,信託利 益 金 とその他資金運 用収益 の推 定値 は, 多重共 線性 の影響を受 けてい る可 能性 が濃厚で あ る。 第3 に, 店舗 数の整理等 を行 わない合併 (1 店舗 あ た りの預 金残高や貸出
信用金庫の費用と規模の経済性81 残高 が一定 に保 た れ る合併) に関 す る規模 の経済性, す な わち「企業レベ ル の規模の経済性」 は,1985 年度 には存在 しなかっ たが,1990 年度 には有 意 に 存在 する。しかし,EPSCE で の計測で ぱ,規模 の1 クラ スアップ に伴 う産出 物の構 成の変化,特 に預貸率 が上昇 す る とい う変化 のた めに, 規模 に関す る 不経済性 が導 か れる傾向 にあ る。 第4 に,店 舗 数を変化 させ ないで 規模 を拡 大す る規模 の経済性, すな わち 「支店レベ ル」 の規模の経済性 は,1985 年 度,1990 年 度 ともほぼ有 意 に存在 す るこ とが見 い出 さ れた。 また,1 店 舗あた り預金残 高 と貸出残 高を ともに 拡大 した ときの 費用逓減効果 は,地 方型 信用 金庫 につ いて は存在 した ものの 都 市型信用金 庫 につ いては存在 しなかっ た。EPSCE に よ る計 測 にお いては, しばしば規模 の不経 済性 とい う結果 を生 じた が, その原 因 は, 先 の説明 と同 じで あ る。 以上 の結果 か ら導 か れる信用金庫 の今後 の経 営戦略 は次 の ような もので あ ろう。 第1 に, 都市型 信用金庫, 地方型 信用金 庫 と も, 合併 によ る規模 の拡 大 は, た とえ1 店舗あ た りの規模の拡大 を図 らな くて も, 費用逓減 に有効で あ る。但 し, 信用金 庫が実際 に成長 してい く場 合, 長期 的 には産出物 の構成 比の変化が生 じ るよ うな規模 の拡 大 が生 じ るで あろ うか ら,EPSCE の計測 か ら示唆さ れ るように, 費用逓 減効果 は それは どない か, また は逆 に費用 が上 昇 してし まうで あろ う。 第2 に, 地 方型信用金 庫の場 合は,店 舗の統廃 合 に よ る1 店 舗あ たりの規 模 拡大 も有効で あ る。 第3 に, 手 数料収 入 の増 強は, 費用 をほ とん ど上 昇 さ せない という点で, 有効な戦略であ る。 〈 注 〉 (1)普 通 銀 行 に 関 す る も の と し て は ,[1], [2], [3], 「4 」 な ど が あ り , 労 働 金 庫 に 関 す る も の と し て [5 ] が あ る 。 (2)「 企 業 レ ベ ル の 規 模 の 経 済 性 」と「 支 店 レ ベ ル の 規 模 の 経 済 性 」と い う 用 語 は √[6 ] に 準 じ て い る。 (3に の 式 の 直 観 的 な 意 味 は ,t( 規 模 )が \% 変 化 し た と き ,す な わ ち △t =0.01 とし てt が1 か ら1.01 に増 え た と き に,Y^ か らyB に 向 か っ て 信 用 金 庫 が 成 長 す る と き の 費 用 の % 変 化 , す な わ ちC (Y^ 十 △t (YI3 −YA )) −C(YA )=C(Y3 十〇.01(Y^
−YA )) −C (YA ), とい うこ とで あ る。[6 ]を参照 のこ と。(4 )もっ とも,地域 によっ てパ ラメータ が有意に異な るこ とは 当然であ る と考 えられ る。 よっ て, 両地 域 間でパ ラメ ータ の大 きさが異な る程 度 が「 かな りあ る」 か, また は「事 実上 ほ とん どない」か, とい うように感 覚的 に把握 す るこ とも実際 に ぱ重要で あろ う。この こ とは次 の年度問 のパ ラメータ の違 いにつ いて も同様で あ る。 (5)[7 ]を参照 の こ と。 (6に の理由 としては さ まざ まな理由が考 えられるが,1 人あ た り人件 費 につ いては, 分母 とな る「役職 員数」 にパ ート従業員 の数を含んでぃ ない こ と, そし てパ ート 導 入の程度 は信用金 庫 によっ て かな り異な るこ と,また単位めfz り物件 費 につ い ては,分母の「動産 ・不動産 十 その他資 産」が簿価で あ り,取得時 点 によっ ては 実態 とかけ離 れてい るヶ− スが多 いこ と,そし て最 近 の設備導 入にお いては りー スによる導入 も増 えてい るこ とな どが考 えられる。 (7)1985年度の分析 に際 して は,異常値 を示 すオブザ ーベー ション を1 つだ け計 算 か らはずした。 (8)範 囲の経済性 に関 す る有意性 の検 定 は行っ ていない。こ れは(8)が非線 形であ るた め,Wald 検定 な どを用いざ るを得 ないが, 手元 のSAS シ ステムで は使 えなかっ た ためであ る。 倒 資金運 用額が所与で あ れば,信 託利 益金 や その他資 金運 用収益 を増大 させ るこ と は,貸出運 用収 益 を下 落 させ てし まうで あろ うから,直観 的 な意味で望 ましくな い こ とぱ当然で あろ う。 参考文献 ∧ [1 ]首藤恵「銀 行業 のScaleandScopeEconomies 」『ファ イナン 友研 究』41985 /5,pp.43 −57 [2 ]粕谷宗久「EconomiesofScope の理論 と銀 行業 への適 用」`『金融 研究』5 (3)1986 /7,pp.49 −80 [3 ] 高橋豊治「日本 の銀 行 にお け る規模 の経済性 と範 囲の経済性 」『一 橋論叢』99 (2)1988,pp.141 −7 [4 ]高橋豊 治「銀 行業 にお ける規模 の経済性再 考」『金融構 造研究 』12,1990,pp.85 −110 に ]書 問文彦「金 融業 にお け る規模 と範 囲の経済性 」『金融構造 研究』12,1990,p.111 −123[6 ]Berger,AllenN.,GeraldA.Hanweck,andDavidB.Humphery. “CompetitiveViabilityinBanking:Scale,ScopeandProductMix
信用金庫の費用 と規模 の経済性83Economies."JournalofMonetaryEconomics20
(1987 ),pp.501 −520. に ]SASInstitute.SAS/ETSUser'sGuideVersion6,P.509.