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大容量石炭焚き火力発電設備の高効率化に向けた技術開発

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(1)

大容量石炭焚き火力発電設備の

高効率化に向けた技術開発

Development of Technologies for Highly-effi cient Coal-fi red Th ermal Power Plants

電力・エネルギー分野の最新開発技術

feature article

木村

肇  佐藤

恭  

Christian Bergins

Kimura Hajime Sato Takashi

今野

晋也  齊藤

英治

Imano Shinya Saito Eiji

地球温暖化対策において,石炭火力の高効率化技術開発は,大 変重要な役割にある。日立グループはこれまで世界最高レベルの高 効率石炭火力プラントを数多く提供してきた。近年ではさらなる高 効率化をめざした700℃級先進超々臨界圧発電技術開発にも着手 している。これらの開発は日本だけではなく,欧州でも積極的に行 われており,グローバルな研究開発体制の下,開発を加速している。 1. はじめに 石炭は世界に広く分散しており,埋蔵量も豊富なことか ら他のエネルギー資源に比べて比較的安価に入手できる。 石炭を利用した火力発電は大容量化や安定した電力供給が できる。そのため,石炭火力発電は世界の発電量の

40

% 以上を占めており,中国やインドなどの経済新興国をはじ めとして,各国での電力需要は確実に伸びてきている。ま た,国内では震災後の原子力代替発電設備として,単機で

1,000 MW

以上の発電出力の実績を持つ石炭火力のニーズ は高まってきている。しかしながら,石炭火力発電による 温室効果ガスの排出量は少なくない。電力の中で最も

CO

2 排出量が多い石炭火力発電の効率を改善することができれ ば,直接

CO

2排出量の削減に貢献できる。環境に配慮し た石炭火力発電の高効率化技術開発に対する期待は大きい。 ここでは,日立グループにおける高効率化をめざした石 炭火力発電の技術開発の変遷と,新技術開発について述 べる。 2. 石炭火力発電の開発背景 石炭火力発電の高効率化設計では,いかに大きな熱エネ ルギーを利用できるかが重要であり,熱サイクルの最高圧 力や温度が高いほど高効率になる。石炭火力の蒸気条件を 大別すると,亜臨界圧発電(主蒸気圧力が臨界圧

22 MPa

より低い蒸気条件),超臨界圧発電(臨界圧

22 MPa

より高 い蒸気条件),超々臨界圧発電(

USC

Ultra-supercritical

, 超臨界圧発電で,かつ蒸気温度が

593

℃以上の蒸気条件) に区分されている。各蒸気条件に伴う発電端熱効率〔

LHV

Lower Heating Value

:低位発熱量)基準〕の推移を図1

示す。

1970

年代に主流であった亜臨界圧発電での熱効率 は

35

%ほどであったが,現在では熱効率で

45

%以上に向 上している。 日立グループにおける

USC

プラントの受注累積容量を 図2に示す。

USC

の実用化技術開発は,

1980

年代に世界 に先駆けて日本で行われ,

1990

年代には

USC

プラントは 日本で商用化された。

2000

年代には,日立グループにお ける電力関連技術のグローバル化の強化を図るため,日立

パワーヨーロッパ(

Hitachi Power Europe GmbH,

:以下,

HPE

と記す。)や日立パワーシステムズアメリカ(

Hitachi

Power Systems America, Ltd.

:以下,

HPSA

と記す。)を設

立し,現在,広く海外での

USC

プラントの提供に貢献し 50 亜臨界圧発電 1960 1970 1980 1990 2000 2010 2020 運転開始年度(年) 注 : 発電端熱効率 LHV ( % ) 超臨界圧発電 超々臨界圧発電 40 30 図1│石炭火力プラントの効率変遷 各年代で採用された最高蒸気条件に伴う石炭火力プラントの発電端熱効率 は,1970年代の35%程度から現在は45%以上に向上している。

(2)

featur e ar ticle ている。 2.1USC(超々臨界圧発電)タービンの現状 最新の

USC

タービン実用化の例として,図3に電源開 発株式会社磯子火力発電所新

2

号機のタービン外観を示 す。このタービンは,主蒸気圧力

25 MPa

,主蒸気温度

600

℃,再熱蒸気温度

620

℃の世界最高レベルの蒸気条件 を持つ。製造にあたっては,

600

℃級

USC

プラントですで に多くの実績を重ねてきた自社開発の高

Cr

鋼ロータ材 「

HR1100

」の採用など,高中圧タービンや主蒸気弁,組 み合わせ再熱弁に高温材料を採用した。また,再熱蒸気温 度が従来以上に高くなる課題には,中圧タービンに最適な 冷却技術を採用することで対処した。さらに,蒸気条件の 高温・高圧化による高効率化のみならず,最適な反動度設 計を採用してタービン翼そのものの効率向上を行った。ま た,世界最長クラスの

48

インチ翼を低圧最終段に採用し, タービン構造全体のコンパクト化を達成した。 2.2USCボイラの現状

1990

年代以降,日本国内では超臨界圧火力発電所が継 続的に建設されており,高温化技術の開発・蓄積およびそ の継承が行われてきている。石炭火力発電の効率向上は, 蒸気温度と蒸気圧力の上昇によって達成され,現在は蒸気 温度

600

℃,蒸気圧力

25 MPa

,発電出力

1,000 MW

級の プラントが建設されている。 バブコック日立株式会社(以下,

BHK

と記す。)が納入 した事業用石炭焚(だ)きボイラの蒸気条件変遷を図4に 示す。高蒸気条件は,

CO

2排出量の低減を目的としたプ 40 海外 1995 1997 1999 2001 2003 運転開始年度(年) 2005 2007 2009 2011 2013 2015 注 : 国内 累計出力 ( GW ) 30 20 10 0 図2│USC石炭火力プラントの受注累積容量 日立グループにおけるUSC(Ultra-supercritical:超々臨界圧発電)石炭火力プ ラントの受注は,現在38基,約34 GWの出力に達成しており,各プラントの 効率向上に寄与している。 図3│電源開発株式会社納め磯子火力発電所新2号機タービンの外観 世界最高レベルの主蒸気圧力25 Mpa,主蒸気温度600℃,再熱蒸気温度 620℃の蒸気条件で現在稼働されている。 Torrevaldaliga Nord No.4, 3 and 2(660 MW) 25.9 MPa/ 605℃/613℃ 25.4 MPa/604℃/602℃ 25 MPa/598℃/596℃ カナダ(495 MW) 米国(870 MW) 米国(660 MW) 25 MPa/570℃/595℃ 25 MPa/543℃/569℃ 2010 2005 (MW)定格出力 (蒸気条件)ボイラ出口 注 : 2000 1995 1990 1985 25 MPa/543℃/541℃ 電源開発松浦1号機(1,000 MW) 電源開発竹原3号機(700 MW) 北陸電力七尾大田1号機(500 MW) 電源開発松浦2号機(1,000 MW) 電源開発橘湾2号機(1,050 MW) 運転開始年度(年) 図4│バブコック日立株式会社が納めたプラントの蒸気条件の変遷 超臨界圧発電,USCの大容量プラントの最新実績を積み重ねてきた。

(3)

ラント効率の高効率化のために開発され,

1983

年に国内 初の石炭焚き超臨界圧ボイラ(

25 MPa/543

/541

℃,

700

MW

)を電源開発竹原火力発電所

3

号機に納入した。それ 以降,

2000

年には

25.9 MPa/605

/613

℃の当時国内最高 蒸気条件の

USC

石炭焚きボイラ(

1,050 MW

)を電源開発 橘湾火力発電所

2

号機に納入した。 こ の 技 術 と 経 験 は 海 外 で も 高 く 評 価 さ れ,

2010

年 に は ヨ ー ロ ッ パ で 最 初 の

600

℃ 級

USC

石 炭 焚 き ボ イ ラ(

25.3 MPa/604

/612

℃,

660 MW

)を イ タ リ ア の

Torrevaldaliga Nord

火力発電所へ納入するに至った(図5 参照)。

Torrevaldaliga Nord

火力発電所はローマの約

70 km

北西 に位置しており,既設の

4

ユニットの重油焚き定圧ボイラ を高効率の石炭焚き

USC

変圧ボイラに更新した設備であ る。このプロジェクトは,

BHK

を技術リーダーとし,イ タリアのボイラメーカーである

Ansaldo Caldaie

社と建設 メーカーである

Demont

社とのコンソーシアムによって

2004

年に開始された。 ボイラ耐圧部品すべての概念と基本設計を担当した

BHK

は,高蒸気条件に関連した過熱器や再熱器の詳細設 計および製作も担当した。なお,ヨーロッパ規格に適合す るため,

HPE

による耐圧主要部の設計評価の機能を設け た。ボイラの側面図を図6に示す。

Torrevaldaliga Nord

プ ロ ジ ェ ク ト の 成 功 は 後 述 す る

A-USC

Advanced Ultra-supercritical

:先進超々臨界圧発電)

ボイラを開発するうえで重要なステップとなっている。こ のボイラで採用されたスパイラル水壁構造,ヘッダーや配 管材の「

P92

」(

9

Cr

鋼),伝熱管材の「

SUPER304H

」(

18

Cr

鋼)などの設計や製造技術に加え,より高温領域で十分 な強度を持つ新しい材料の開発は,今後の

A-USC

ボイラ への採用に向けて貴重な技術および経験となった。 3.A-USC(先進超々臨界圧発電)の開発 近年,石炭火力の

CO

2削減に向けたさらなる高効率化 のため,蒸気温度を

700

℃まで向上させた

A-USC

の開発 が進められている。

USC

用に開発された高

Cr

鋼の耐用温 度は

600

℃レベルであり,さらに高温化を図るにはオース テナイト鋼や

Ni

基合金を適用しなければならない。しか しながら,オーステナイト鋼は線膨張係数が高いために高 温下での変形が大きく,製造性や熱ひずみの問題がある。

Ni

基合金は素材製造過程で温度変化に対する組織変化の 感度が高いため,大型素材の製造中に材料組織が変わる偏 析を生じる問題がある。そのため,試験片レベルでいかに 高い強度特性が得られても,大型素材全体にわたり目標を 満足する強度を確保することが難しい。また,オーステナ イト鋼や

Ni

基合金は高

Cr

鋼に比べて素材価格が高く,経 済性の問題もある。 これらの課題を克服するため,欧州では

1990

年代から

A-USC

の開発が始まり,複数の材料開発や製造試験プロ ジェクトが行われてきた。現在も出力

550 MW

の実証プ ラント(

35 MPa/700

/720

℃)建設に向けて開発が進行中 である。 日 本 に お い て も, 資 源 エ ネ ル ギ ー 庁 の 計 画 の 中 で,

2050

年までの温室効果ガス排出量大幅削減に寄与する

21

のエネルギー革新技術に

A-USC

開発が採用され,

2008

年 から国内メーカーを主体にした開発が行われている1) 3.1A-USCタービンの開発

700

℃級のタービンを実用化するには,

700

℃の高温に 二次過熱器 汽水分離機 汽水分離機 ドレンタンク 最終過熱器 つり下げ再熱器 横置き再熱器 一次過熱器 節炭器 NOポート DeNOx 一次通風機 押込通風機 石炭粉砕機 バーナ 空気予熱器 図6│Torrevaldaliga Nordボイラの側面

欧州のボイラ材料規格への適合を図るため,Hitachi Power Europe GmbHに よる耐圧主要部の設計機能評価を採用した。 ナポリ ナポリ パレルモ パレルモ ローマ ローマ フィレンツェ フィレンツェ ジェノバ ジェノバ トリノ トリノ ミラノミラノ ベネチアベネチア ナポリ パレルモ ローマ ★ フィレンツェ ジェノバ トリノ ミラノ ベネチア 図5│Torrevaldaliga Nord火力発電所

欧州初のUSC商用機をHitachi Power Europe GmbH(HPE)の協力の下,バブ コック日立が納入した。

(4)

featur e ar ticle さらされるロータや翼,ボルトなどに適用する新しい

Ni

基合金の開発が必要である。特にロータは

10

30 t

ほど の大きさが必要であり,単純にガスタービンに適用されて きた材料を蒸気タービンに流用することはできない。ま た,蒸気タービンでは蒸気環境下という独特の条件を持つ ので,

Ni

基合金の耐食性や溶接性も重要である。 これらの課題を克服するため,ベース合金

Alloy706

の 材料組成から

Nb

を取り除き

Al

を添加するなどの組成改良 によるロータ向け鉄―

Ni

基合金,

FENIX700

を開発して いる。

Alloy706

は,鉄分を多く含み,

Mo

W

Co

などの 高価な元素を含まない。そのため,一般的な高強度

Ni

基 合金の中で素材価格が安い利点を持つ。また,

Alloy706

に 含まれる

Nb

は,析出強化相であるγ

"

相(

Ni

3

Nb

)を生成 するためにきわめて重要であるが,偏析しやすい元素でも ある。そのため,

Nb

は大型インゴット製造には好ましく ない。

FENIX700

の組成は,

Nb

を取り除き

Al

を添加する 改良を考えた。

FENIX700

のミクロ組織を図7に示す。

FENIX700

の 析 出 強 化 相 は

Alloy706

で 観 察 さ れ る γ

"

Ni

3

Nb

)に代わり,

700

℃の高温化でも安定した析出強化 相であるγ

'

Ni

3

Al

)のみ表れることが確認された。

FENIX700

の長時間クリープ強度の計測例を図8に示 す。現在,

FENIX700

のクリープ強度試験は

4

5,000

時 間を超えており,開発目標である

700

℃で

10

万時間のク リープ強度が

100 MPa

を超える設計強度を達成する見込 みである2)。 さらに,

FENIX700

の大型製造性を検証するため,現在,

10 t

を超えた鍛造素材の試作を行っている。また,図9に 示すように実機ロータ製作を考慮した製品開発にも着手し ている。この

FENIX700

のほかに,翼・ボルト材やボイ ラ伝熱管用に,

700

℃を超える耐熱

Ni

基合金

USC141

も開 発している。これら新材料は,

2013

年から

2016

年にかけ て,

700

℃下の高温場回転試験でタービン材料としての実 証を行う予定である。 3.2BHKでのA-USCボイラ開発

700

℃級の

A-USC

ボイラでは,高温部にクリープ破断 強度に優れた

Ni

基合金の管材の採用が必要不可欠であり,

欧米では

Alloy617

Alloy263

あるいは

Alloy740

をベース

として開発を進めている。日本の

A-USC

開発プロジェク トでは,これらに加えて経済性も考慮した日本独自の材料 として,

HR6W

HR35

USC141

を取り上げて実用化開 発を進めている(表1参照)。

A-USC

ボ イ ラ 開 発 材 料 の 使 用 範 囲 を図10に 示 す。

HR6W

のような

Ni

基合金の新材料は高温部の三次過熱 器,最終過熱器,二次再熱器や主蒸気管,高温再熱蒸気管 100 nm γ′(Ni3AI) 図7│FENIX700のミクロ組織 走査型電子顕微鏡写真により,FENIX700の析出強化相Ni3Alの存在が確認さ れた。 図9│A-USC用ロータ製作の検討

A-USC(Advanced Ultra-supercritical:先進超々臨界圧発電)に適用するNi基 合金は従来の鋼に比べて高強度なので,切削製造性における研究開発も重要 である。 100 1,000 クリ ー プ 強度 ( MPa ) 1,000 100 10,000 10 kg 鍛造材 1 t 鍛造材 注 : 700℃ 100,000 (時間) Not Ruptured 図8│FENIX700の長時間クリープ試験結果 700℃での10 kg鍛造材のクリープ試験は4万5,000時間を経過しており,目 標である10万時間100 Mpaのクリープ強度を十分達成する見込みである。

(5)

などに採用される。

Ni

基合金はボイラ火炉内の伝熱管だけでなく,従来は

フェライト鋼を使用してきた配管材でも採用が必要となる ため,厚肉大径管の溶接技術が最も重要な課題となる。

BHK

では長年

600

℃級ボイラの製作に適用してきた独自

開発の狭開先

HST

Hotwire Switching Tig

)溶接法が

Ni

合金の溶接に好適であることから,有望な材料については 国のプロジェクトに先行して溶接試験を行い,高効率で高 品質の溶接が達成できることを確認している。現在

4

万時間 を超える溶接継手のクリープ破断試験を継続している3)。 日本の

A-USC

開発プロジェクトの中で

BHK

が施工した

Ni

基合金

HR6W

の大径管の狭開先

HST

溶接試験結果を 図11に示す。幅約

10 mm

の狭開先で欠陥のない健全な溶 接部が得られている。 3.3HPEでのA-USCボイラ開発

1990

年代半ばからの欧州における主要な研究開発プロ グラムを図12に示す4)。欧州では,公的資金および民間 資金の導入による多くのプログラムによって,ボイラすべ ての重要構成部材が系統立てて評価された。例えば,異な るボイラの型式とさまざまな圧力範囲に基づく

700

℃級発 電プラントの事前調査と基本設計に関わる研究が数多く実 施された。

HPE

は同図に示された主要な研究開発プロジェ クトのほとんどに参画し,

Ni

基合金材料の製造開発にお いて主導的な役割を果たしている。 その一例として,図13

Ni

基合金を使用して

HPE

で 製造した過熱器パネルを示す。これらは

700

℃級の実蒸気 温度下での試験を行った

COMTES700

試験プラントにて

30,000

時間の試験に成功している。現在,

COMTES700

要素試験で明らかになった課題について,解決策を検証す るため新たな

700

℃試験ループを設置する

ENCIO

プロ ジェクトが準備されており,

HPE

は主要な役割を担う。 これまでの実缶試験結果や今後の検証試験により,生産プ 2SH 3SH 2RH 火炉 低温再熱蒸気管 主給水管 高温再熱蒸気管 5 MPa, 720℃ 主蒸気管 25 MPa, 700℃ 従来材料 フェライト系 オーステナイト系 開発材料 フェライト系 Ni基/Fe-Ni基 1RH 1SH エコノマイザー FSH 図10│A-USC用ボイラ材の適用範囲 Ni基合金の使用範囲は,高温部に限定されたものである。 伝熱管候補材 大径管候補材 HR6W※ ⃝ ⃝ HR35※ ⃝ ⃝ Alloy617 ⃝ ⃝ Alloy263 ⃝ ─ Alloy740 ⃝ ─ USC141※ ※は国内開発材 表1│A-USCボイラ用Ni基系合金の候補材料 700℃級ボイラの候補材として,欧米,日本のA-USCプロジェクトでは数種 のNi基合金候補材料の開発,評価が進められている。 1996 達成度 : 獲得知識 / 達成条件 ( % ) MARCKO DE2 MARCKO 700 COMTES 700 Test Circuit 2 Weisweiler Esbjerg 3 Test Circuit 1 Test Circuit 3 Weisweiler Demo Plant 50 plus 700℃ E.ON 50 Plus Esbjerg 3 Test Circuit 2 Test Circuit 1 GKM 6 ENCIO Fusina COORETEC 0 50 40 30 20 10 100 90 80 70 60 110 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 (年) 2014 2016 THERMIE 1+2 Test Circuit 1 Weisweiler KOMET 650 NRW PP 700 Single Appraisal 617 B TUEV Rheinland 図12│欧州における700℃級技術の研究開発プログラム 近い将来に実証プラントを製造することが可能な知見が得られている。 図13│Ni基合金を用いた過熱器の管群 HPEは700℃級ボイラの製造に必要な技術開発を積み重ねている。 図11│ボイラ溶接施工の例

Ni基合金HR6Wの大径管の狭開先HST(Hotwire Switching Tig)溶接試験結果 にて溶接部の健全性を確認している。

(6)

featur e ar ticle ロセスに対応する知識と材料特性の十分な研究結果が得ら れることが期待され,近い将来,実証プラントを製造する ことが可能と考えている。また,将来の実機製作に向け, 溶接技術などに関して

BHK

とも技術交流を進めている。 4. おわりに ここでは,日立グループの石炭火力発電の高効率化技術 の経緯と,新技術開発の動向について述べた。 石炭火力発電プラントのトータルシステムを提供できる メーカーは,世界的に数少なく,今後トータルシステムで の高効率石炭火力発電プラントを提供できるようにしなけ ればならない。一方,石炭火力の高効率化に平行して,

CO

2回収技術の実用化も重要である。現在,日立グルー プではグローバルな研究体制の下,石炭火力効率向上およ び

CO

2回収技術に関する研究開発プログラムを推進して いる。 今後もこの分野の技術開発を積み重ね,

A-USC

プラン トの実用化を

2020

年までに達成することにより,環境・ エネルギー問題の解決に貢献していく所存である。

1) M.Fukuda:Advanced USC Technology Development in Japan, Materials for Advanced Power Engineering 2010(2010.9)

2) S.Imano:Development Status of Ni-Fe Base Superalloy for 700℃ Class A-USC Steam Turbine Rotor Application, Advances in Materials Technology for Fossil Power Plants(2010.8)

3) G.Bao, et al.:Long-term Creep Rupture Strength of Weldment of Candidate Ni and Fe-Ni Based Materials for Tube and Pipe of A-USC Boilers, Advances in Materials Technology for Fossil Power Plants(2010.8)

4) C.Bergins,外:CO2回収装置を有する高効率石炭火力発電所,日立評論,92,4, 300∼304(2010.4) 参考文献 今野晋也 1993年日立製作所入社,日立研究所材料研究センタ所属 現在,高温耐熱材料の研究開発に従事 工学博士 日本鉄鋼協会会員 齊藤英治 1987年日立製作所入社,電力システム社火力事業部火力開発本部 所属 現在,火力発電新技術の開発推進に従事 工学博士 日本機械学会会員,ターボ機械協会会員 木村肇 1989年バブコック日立株式会社入社,火力技術本部ボイラ設計部 所属 現在,火力発電ボイラ技術の開発・設計に従事 佐藤恭 1980年バブコック日立株式会社入社,呉研究所所属 現在,高温耐熱材料の実用化研究に従事 日本機械学会会員,日本鉄鋼協会会員,日本材料学会会員 Christian Bergins

2006年Hitachi Power Europe GmbH入社,Research & Development 所属

現在,酸素燃焼,CO2回収,700℃級A-USC,および褐炭ボイラの 研究開発に従事

工学博士

参照

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