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2極直流スパッタ法によるGaAs(001)基板上CoPt薄膜の構造と磁性

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Academic year: 2021

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修 士 論 文 の 和 文 要 旨 大学院 電気通信学研究科 博士前期過程 電子物性工学専攻 氏 名 中 島 広 之 学籍番号 0234030 論 文 題 目 2 極直流スパッタ法による GaAs(001)基板上 CoPt 薄膜の構造と磁性 要 旨 実験背景と目的 実験背景と目的 実験背景と目的 実験背景と目的 近年ハードディスクの面記録密度は急激に向上し 90 年代を通しては年率 50% 程度だったものが、2000 年以降では年率 100%以上というペースで上昇してい る。しかし、現行のハードディスクに採用されている面内記録方式では,一度書 き込んだデータが時間経過とともに徐々に消失してしまう熱揺らぎと呼ばれる 問題に直面してしまう。そこで新しい記録方式である垂直磁気記録方式に注目し た。本研究ではバイアススパッタ法により、この垂直磁気記録方式を目指した磁 気記録材料の作製を目的としている。またもう一つの目的として GaAs という半 導体基板上に CoPt という磁性体を結晶成長させるという目的がある。半導体基 板上に磁性薄膜を成長させることは技術的に難しいとされており、結晶性を制御 することは基礎的研究として重要である。通常 CoPt はアニール(熱処理)により 結晶度が向上するが GaAs 基板と化合物を形成しやすいという問題を抱えてい る。そこで低温でも使用でき結晶性向上が期待できるバイアススパッタ法に注目 した。本研究ではバイアススパッタ法による結晶性の向上及び磁気的特性の向上 を目指した薄膜の形成過程と構造的特徴に関するバイアス依存性を調査・研究し た。 実験方法 実験方法 実験方法 実験方法 本実験では 2 極直流スパッタ法により、GaAs 基板上に CoPt 磁性薄膜を作製 した。スパッタ電圧を-2.7kV、スパッタ電流を 8mA で Ar ガス雰囲気中で 30 分 間スパッタした。基板温度室温、200℃の 2 通りで作製し、それぞれスパッタ中 は 0、-90、あるいは-150V のバイアス電圧を基板に印加した。 作製した試料を X 線回折法により結晶性・面方位の解析、X 線光電子分光法に よる薄膜内の元素組成の深さ分布の測定、振動試料型磁力計による磁気特性の測 定、透過型電子顕微鏡の断面観察法により結晶構造を調べた。 実験結果 実験結果 実験結果 実験結果 CoPt は 111 方向に成長し、バイアスを印加すると結晶性が上昇。一方 Co/Pt 原子組成比は減少する。基板温度 200℃のときは Co が基板内部へ選択的拡散し 膜内の Co が減少する。これは薄膜形成中の蒸着原子(Co、Pt)の移動度を増加す る一方で Co を選択的にスパッタすることによる。また基板温度 200℃のとき Ga が薄膜側に拡散している。薄膜の飽和磁化と保磁力は室温と 200℃ともにバイア ス 0V のときがもっとも大きい値をもちヒステリシスループの形は角型に近づ く。また飽和磁化、保磁力ともに室温基板の方が大きい、これは高温基板上の薄 膜は基板と反応したためと考えられる。以上の薄膜試料の膜厚はほぼ 30nm であ り、200℃バイアス-150V では膜と基板の界面近傍がなだらかになっており界面 反応を起こしているがわかった。

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