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Academic year: 2021

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  亜 細 亜 大 学 内 の ゆ う ち ょ 銀 行 ATMの裏側に記念樹があります。 そ れ が 榧 の 木 で す 。 こ の 記 念 樹 は、1941(昭和16)年の本学創立 当初に植樹されました。先達に敬 意を表わしつつ、半世紀以上にわ たり本学の歩みを見守ってきた榧とともにグローバル化時代に挑戦してゆこう という国際関係学部の思いが本ジャーナル名の由来です。 亜細亜大学 国際関係学部 〒180-8629 東京都武蔵野市境5-24-10 学部についての詳細は http://www.asia-u.ac.jp/academics/international/ 亜細亜大学国際関係学部 国際関係学科/多文化コミュニケーション学科 銅像よもやま話6

群像

高山 陽子

10

18

「One for All,All for One」

ゼミナール紹介 福嶋 崇

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ゼミナール課外活動

ラオスゼミ合宿

--ルアンパバーン世界遺産区に

生きる人びととその暮らし

大塚 直樹 + ゼミ生

30

フィールドワーク 体験で学ぶ地球環境論 外来植物除去於井の頭公園など 中野 達司

38

学部行事報告 2018年度 多文化コミュニケーション学科アジア祭展示 --アクティブラーニングの試み 大塚 直樹 『榧』はPDFデータでも閲覧いただけます。 ※亜細亜大学学術リポジトリから入手できます。

04

プーチン・ロシアの

選挙風景

永綱 憲悟

とは

か や

Contents

Faculty of International Relations, Asia University

(3)

1.大統領選挙投票所に並ぶ菓子パン 2.大統領選挙投票所前で歌う男性歌手 出典:ロシア中央選挙委員会の公式サイト(http://www.cikrf.ru/) 表 プーチン時代の大統領選挙 年(月/日) 勝者 投票率(%) 得票率(%) 絶対得票率(%) 2000年(3/26) プーチン 68.6 52.9 36.3 2008年(3/2) メドヴェージェフ 69.7 70.3 49.0 2004年(3/14) プーチン 64.3 71.3 45.8 2012年(3/4) プーチン 65.3 63.6 41.5 2018年(3/18) プーチン 67.5 76.7 51.8 はじめに   カ ラ フ ル な 、 そ し て か な り 甘 そ う な 菓 子 パ ン が た く さ ん 並 ん で い る ( 写 真 1) 。 あ る い は ア コ ー デ ィ オ ン に 合 わ せ て 歌 う 男 性 歌 手 が い る ( 写 真 2) 。 こ れ は ロ シ ア 大 統 領 選 挙 の 典 型 的 な 投 票 所 風 筆 者 の 研 究 論 文 を 参 照 さ れ た い ) 。 ま た 写 真 は す べ て 筆 者 の 撮 影 で あ る 。 一.立候補と登録   ど の 国 の 選 挙 で も そ う で あ る が 、 表 立 っ た 選 挙 運 動 の 前 に 立 候 補 者 登 録 と い う プ ロ セ ス が あ る 。 日 本 の 衆 議 院 選 挙 ( 小 選 挙 区 ) の 場 合 、 供 託 金 三 〇 〇 万 円 を 用 意 で き れ ば 、 ほ ぼ 誰 で も ( 日 本 国 民 で 二 五 歳 以 上 で あ れ ば ) 立 候 補 し 、 正 式 に 登 録 さ れ る 。   だ が 、 ロ シ ア の 大 統 領 選 挙 で は 、 正 式 に 候 補 者 と な る ま で に か な り の ハー ド ル が あ る 。 と い っ て も 、 ア メ リ カ の よ う に 、 政 党 の 正 式 候 補 と な る た め に 、 長 期 に わ た る 予 備 選 挙 が 行 わ れ る わ け で は な い 。 ロ シ ア で は 議 会 下 院 ( 国 家 会 議 ) に 議 席 を 有 す る 政 党 ( 二 〇 一 八 年 に は 四 政 党 ) は 、 党 大 会 を 開 催 し 比 較 的 容 易 に 候 補 者 を 擁 立 で き る 。 一 八 年 選 挙 で は 二 政 党 か ら そ れ ぞ れ 候 補 が 擁 立 さ れ た 。   一 方 、 議 会 に 議 席 を 持 た ない 政 党 は 、 一 〇 万 人 分 の 署 名 を 集 め な け れ ば な ら な い 。 さ ら に 、 政 党 に よ ら ず に 独 立 候 補 者 と し て 立 候 補 す る 場 合 は 、 三 〇 万 人 分の 署 名 が 必 要 で あ る ( 以 上 は 、 二 〇 一 八 年 時 点 での 選 挙 法 規 定 に よ る ) 。 一 八 年 選 挙 で は 、 プ ー チ ン は 、 特 定 政 党 に 依 拠 し な い と い う 姿 勢 を と り 、 独 立 候 補 者 と し て 出 馬 し 、 短 期 間 で 一 五 〇 万 を 超 え る 署 名 を 集 め 、 正 式 候 補 者 と し て 登 録 さ れ た 。   こ こ で は 「 お 金 ( 供 託 金 ) 」 で は な く 、 人 々 の 支 持 ( 署 名 ) で 立 候 補 で き る 景 で あ る 。 ロ シ ア 国 民 に と っ て 、 投 票 は 政 治 的 権 利 で も あ り 、 ま た 市 民 的 義 務 ( 法 的 義 務 で は な い ) で も あ り 、 そ し て 日 常 生 活 に いろ ど り を そ え る イ ヴ ェ ン ト で も あ る 。 そ ん な ロ シ ア 大 統 領 選 挙 風 景 を ざ っ と ス ケ ッ チ す る こ と 、 そ れ が こ の エ ッ セ イ の 目 的 で あ る 。   あ ら か じ め 選 挙 結 果 を 確 認 して お く 。 ロ シ ア 大 統 領 プ ー チ ン は 二 〇 〇 〇 年 以 来 四 度 の 大 統 領 選 挙 を 闘 い 、 そ の す べ て に 勝 利 し て 来 た 。 と く に 二 〇 一 八 年 に は 有 権 者 総 数 の 半 数 以 上 の 支 持 を 得 る と い う 圧 倒 的 な 勝 利 を 収 め た ( 五 ペ ー ジ 表 参 照 ) 。 筆 者 は こ の 四 度 の 選 挙 の う ち 、 二 〇 〇 四 年 に は ロ シ ア N G O に 参 加 し 正 式 に 選 挙 監 視 を 行 い 、 一 二 年 と 一 八 年 に は 、 個 人 的 に 選 挙 状 況 の 視 察 を 行 っ た 。 以 下 、 一 八 年 選 挙 を 中 心 に 記 述 を 行 う が 、 そ の さ い 一 般 的 背 景 は イ ン タ ー フ ァ ッ ク ス ( h t t p : / / w w w . i n t e r f a x . r u / ) ほ か の ニ ュ ー ス サ イ ト に 主 と し て 依 拠 し て い る ( 詳 細 は 『 国 際 関 係 紀 要 』 ほ か 掲 載 の

プーチン・

ロシア

の選挙風景

永 綱 憲 悟

ESSAY

ESSAY プーチン・ロシアの選挙風景

(4)

3.立候補を拒否された候補者が選挙のボイコットを訴えるビラ 4.ロシアでは珍しい立候補者のビラ(2004年) 6.モスクワの街のいたる所にある投票呼びかけ掲示 5.TV討論の模様 と い う タ テ マ エ が と ら れ て い る 。 だ が プ ー チ ン が 署 名 集 め に 要 し た 費 用 は 四 〇 〇 万 ル ー ブ ル ( 約 七 五 〇 万 円 ) を 超 え てい た 。 そ し て こ の 費 用 は 、 日 本 の 供 託 金 と 異 な り 、 一 定 数 得 票 で 返 却 さ れ る も の で は な い 。 ど ち ら が 、 よ り 「 お 金 」 に 依 拠 し て いる か 、 判 断 に 迷 う と こ ろ で あ る 。   ま た 登 録 の さ い に は 本 人 及 び 家 族 の 資 産 報 告 が 求 め ら れ 、 海 外 の 銀 行 口 座 は 解 約 し な け れ ば な ら な い 。 一 八 年 選 挙 で は 共 産 党 候 補 の ス イ ス口 座 閉 鎖 が 遅 れ 、 い く ら か 物 議 を か も し た ( 結 果 的 に は 立 候 補 は 容 認 さ れ た ) 。   さ ら に 一 八 年 選 挙 で は 、 プ ー チ ン 反 対 の 先 頭 に 立 っ て き た 反 体 制 ブ ロ ガ ー 、 A ・ ナ ヴァ リ ヌ ィ が 早 く か ら 立 候 補 を 表 明 し 、 全 国 的 な 運 動 を 展 開 し て き て い た 。 だ が 、 ナ ヴ ァ リ ヌ ィ は 二 〇 一 三 年 に 横 領 容 疑 で 執 行 猶 予 付 き 判 決 ( 欧 州 人 権 裁 判 所 は こ の 判 決 を 不 当 な も の と し た が 、 ロ シア 裁 判 所 は 再 度 有 罪 の 判 決 を 下 し た ) を 受 け て お り 、 選 挙 法 規 定 に よ り 登 録 受 け 付 け を 拒 否 さ れ た 。 ナ ヴ ァ リ ヌ ィ は 選 挙 ボ イ コ ッ ト を 訴 え る こ と と な っ た ( 写 真 3) 。   一 八 年 選 挙 で は 最 終 的 に 立 候 補 登 録 者 数 は プ ー チ ン を 含 め て 八 名 と な っ た 。投 票 一 ヵ 月 前 の 世 論 調 査 で は 、プ ー チ ン へ の 投 票 意 向 が 七 割 を 超 え て い る の に 対 し 、他 七 人 の ど の 候 補 者 も 一 割 以 下 の 支 持 し か え ら れ な か っ た 。こ の た め「 プ ー チ ン と 七 人 の 小 人 」と 揶 揄 さ れ る こ と と な っ た 。 戸 外 に は 人 影 は 少 な く 、 広 大 な 地 域 を 車 で 走 っ て 名 前 を 連 呼 し て も 、 ほ ぼ 無 意 味 で あ る 。 こ の た め 運 動 は お お む ね 屋 内 で の 集 会 や サ ブ ・ リ ー ダ ー た ち と の 交 渉 が 基 本 と な る 。 ま た 各 地の 知 事 た ち は 自 分 の 地 域 で の プ ー チ ン 得 票 率 が い わ ば 査 定 対 象 に な る ゆ え 、 公 立 の 学 校 や 病 院 へ の 公 式 非 公 式 の 働 き か け を 行 う 。   し た が っ て 、 外 国 か ら の 訪 問 者 が 各 候 補 者 の 選 挙 運 動 を 実 感 す る 機 会 は 乏 し い 。 た だ し 、 T V 討 論 は あ る ( 写 真 5) 。 と こ ろ が 肝 心 の プ ー チ ン は 、 二 〇 〇 〇 年 以 来 四 回 の 選 挙 で 、 そ う し た 討 論 に 参 加 し た こ と は 一 度 も ない 。 現 職 と し て 実 績 を 評 価 し て も ら え ば よ い 、 と い う の が 公 式 の 説 明 だ 。 し か し 、 対 等 な 場 で の 議 論 を 回 避 す る と い う の が 本 当 の 目 的 の よ う に み え る 。 討 論 は 、 一 般 の 政 治 家 た ち が や る こ と で あ り 、 大 統 領 た る も の は そ う し た 企 画 に は 参 加 せ ず 超 然 と し て い る と い う こ と で あ る 。   実 際 、 プ ー チ ン 抜 き の T V 討 論 で 候 補 者 た ち は 互い を 罵 り 合 い 、 時 に は つ か み 合 い 、 水 を か け あ っ て い た 。 そ う し た 候 補 者 に 投 票 し た く は な い と 誰 も が 思 う よ う に な る 。 し た が っ て T V 討 論 に 「 参 加 し な い 」 と い う の は 、 立 派 な 選 挙 運 動 と な る 。 三.投票呼び掛け   プ ー チ ン 時 代 の 大 統 領 選 挙 の 二 〇 一 二 年 ま で の 投 票 率 の 平 均 は 約 六 七 % で あ っ た 。 一 八 年 選 挙 で プ ー チ ン 周 辺 は 、 二.選挙運動   日 本 の 選 挙 運 動 の イ メ ー ジ は 、 お そ ら く 候 補 者 写 真 の 並 ん だ 看 板 と 「 ○ ○ を お 願 い し ま ー す 」 と い う 選 挙 カ ー の 往 来 で あ ろ う 。 ロ シ ア の 選 挙 に は そ う し た 看 板 も 選 挙 カ ー も な い 。 そ れ で も 二 〇 〇 四 年 の 大 統 領 選 挙 で は 候 補 者 の 写 真 ビ ラ を 散 見 す る こ と が で き た ( 写 真 4) 。 だ が 二 〇 一 八 年 に は そ う し た ビ ラ も ほ ぼ 皆 無 で あ っ た 。 大 統 領 選 挙 は 二 〇 〇 〇 年 以 来 、 ま だ 雪 の 残 る 三 月 に 実 施 さ れ て お り ESSAY プーチン・ロシアの選挙風景

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8.スーパーのレシートにも投票の呼びかけ 9.2018年に登場した投票所を示す案内板 11.投票を終えた人に与えられるバッジ 7.カフェに置かれた投票呼びかけチラシ 10.入場管理が厳重な投票所 挙 か ら は 投 票 箱 上 方 に テ レ ビ カ メ ラ も 導 入 さ れ た ( 画 像 は ネ ッ ト 経 由 で 誰 で も リ ア ル タ イ ム で 確 認 で き る ) 。 こ れ だ け 厳 重 に チ ェ ッ ク し な が ら も ― ― 大 規 模 な 不 正 は な か っ た が ― ― 同 一 人 物 の 複 数 回 投 票 な ど の 違 反 が 指 摘 さ れ た ( 日 本 で は 、 監 視 カ メ ラ は お ろ か 、 本 人 確 認 も ろ く に 行 わ ない が 、 不 正 投 票 は ご く 稀 で あ る 。 こ の 違 い は ど こ か ら く る の だ ろ う ) 。 投 票 が 終 え た の ち 、 「 投 票 し た 」 と い う バ ッ ジ が 与 え ら れ る こ と も あ る ( 写 真 「 七 〇 ・ 七 〇 」 、 つ ま り 投 票 率 七 割 、 得 票 率 七 割 と い う 目 標 を 立 て た と い わ れ る 。 し か し 二 〇 一 六 年 の 議 会 下 院 ( 国 家 会 議 ) 選 挙 投 票 率 は 過 去 最 低 の 四 七. 八 % で あ っ た 。 こ の た め プ ー チ ン 陣 営 も 、 ま た 中 央 選 挙 委 員 会 も 投 票 率 引 き 上 げ に 躍 起 と な り 、 大 々 的 な キ ャ ン ペ ー ン を 行 っ た 。 モ ス ク ワ の 街 の い た る と こ ろ に 投 票 呼 び 掛 け 掲 示 が あ り ( 写 真 6) 、 カ フ ェ に は チ ラ シ が 置 か れ ( 写 真 7) 、 ス ー パ ー の レシ ー ト に も 呼 び か け が あ り ( 写 真 8/ ち な み に この レ シ ー ト は 投 票 日 以 降 割 引 券 と し て 使 え る ) 、 地 区 選 挙 委 員 会 は 戸 別 訪 問 で 投 票 を 呼 び か け た 。 テ レ ビ 以 外 で は 候 補 者 や 陣 営 の 人 々 の 姿 は 見 え ず 、 彼 らの 公 約 の 相 違 も あ ま り 明 ら か で は な い 。 だ が 投 票 の 呼 び か け だ け が 街 を 覆 う と い う 様 相 で あ る 。 四.投票日     投 票 は 朝 八 時 から 夜 八 時 ま で 実 施 さ れ る 。 冒 頭 で 述 べ た よ う に 投 票 所 で の 安 価 11) 。 集 計 の 一 部 は 、 自 動 式 で 行 わ れ て い る が 、 手 作 業 で の 確 認 が な お 主 流 で あ る 。 た だ 、 む ろ ん 、 正 式 集 計 発 表 前 に 、 出 口 調 査 の 結 果 が 出 て 、 プ ー チ ン 圧 勝 が 報 じ ら れ る こ と と な る 。 おわりに   以 上 、 立 候 補 か ら 、 登 録 、 運 動 、 投 票 ま で の プ ロ セ ス を ざ っ と 眺 め て 来 た 。 選 挙 の 教 科 書 的 イ メ ー ジは 、 候 補 者 が 政 策 を 掲 げ て 競 い 、 有 権 者 が 選 択 す る と い う も の で あ る 。 だ が 選 挙 は 、 現 政 権 ( 権 力 者 ) が 自 己 の 支 配 を 正 当 化 す る た め に 、 あ ら ゆ る 手 段 を 用 い て ( た だ し 露 骨 な 不 正 を 避 け な が ら ) 、 有 権 者 ( 被 支 配 者 ) を 政 権 支 持 に 向 け て 動 員 す る プ ロ セ ス と も 捉 え ら れ る 。 メ デ ィ ア も 対 立 候 補 者 も 、 選 挙 監 視 で さ え も そ の 中 に 組 み 込 ま れ る 。 カ ラ フ ル で お い し そ う な 菓 子 パ ン も 投 票 バ ッ ジ も そ の 動 員 プ ロ セ ス の 小 道 具 と な る 。 そ う し た 現 象 は ど こ の 国 で も 見 ら れ る こ と だ が 、 現 在 の ロ シ ア に おい て は い っ そ う 顕 著 な 形 で 表 れ て い る 。 か く し て プ ー チ ン ・ ロ シ ア の 選 挙 風 景 と は 、 政 権 に よ る 国 民 の 政 治 動 員 光 景 で も あ る と い え る で あ ろ う 。 な 食 料 品 販 売 や ミ ニ 演 奏 会 は 以 前 か ら の 慣 習 で あ る 。 一 八 年 選 挙 で 新 た に 登 場 し た の は 投 票 所の 場 所 を 示 す 頑 丈 な 案 内 板 で あ る ( 写 真 9) 。 ま た 投 票 所 に は 、 日 本 と 同 じ く 、 小 学 校 が あ て ら れ る こ と が 多 い が 、 今 回 、 モ ス ク ワ の 投 票 所 で は 、 中 に 警 官 が い て 金 属 探 知 機 チ ェ ッ ク を 行 っ て い た ( 知 人 の ロ シ ア 人 談 ) 。 そ し て 受 付 で は 身 分 証 明 書 ( 国 内 パ ス ポ ー ト ) を 提 示 し 、 本 人 確 認 後 、 投 票 用 紙 を 受 け 取 る ( 写 真 10) 。 ま た 二 〇 一 二 年 選 ESSAY プーチン・ロシアの選挙風景

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2.瀋陽烈士陵園 3.合衆国海兵隊記念碑(通称、硫黄島メモリアル) 1.石家庄烈士陵園   銅 像 に は 、 偉 人 や 英 雄 一 人 か ら な る 単 体 モ ノ と 、 複 数 の 人 物 か ら な る 集 団 モ ノ が あ る ( 写 真 1) ( 写 真 2) 。 特 に 専 門 的 な 名 称 が あ る わ け で は な い の で 、 こ こ

A BRONZE ST

A

TUE

ST

ORY

では後者を群像と呼ぶ。   群 像 に 好 ま れ る テ ー マ は 、 連 帯 性 を 重 視 す る 戦 争 や 集 団 労 働 で あ る 。 兵 士 の 群 像 と し て 筆 頭 に 上 が る の は 、 ア ー リ ン ト ン 国 立 墓 地 公 園 の 隣 に あ る 合 衆 国 海 兵 隊 記 念 碑 ( 通 称 、 硫 黄 島 メ モ リ ア ル ) で あ ろ う ( 写 真 3) 。 こ れ は 一 七 七 五 年 以 降 に 死 去 し た 海 兵 隊 員 を 顕 彰 す る た め 、

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銅 像 よ も や ま 話

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4.クアラルンプール国立記念碑 5.南昌八一起義記念館前 6.東北解放記念碑 一 九 五 四 年 に 建 立 さ れ た 。 太 平 洋 戦 争 の 激 戦 地 と な っ た 硫 黄 島 の 擂 鉢 山 に 、 六 人 の 海 兵 隊 員 が 星 条 旗 を 立 て た 写 真 を も と に 作 成 さ れ た 。 そ の た め 、 海 兵 隊 員 全 体 へ の 顕 彰 碑 と い う よ り も 硫 黄 島 の 戦 い を 記念したように見なされる。   こ の 群 像 を 作 っ たオ ー ス トリ ア 人 の フ ェ リ ッ ク ス ・ ド ・ ウ ェ ル ド ン は 後 に ク ア ラ ル ン プ ー ル の 国 立 記 念 碑 の 制 作 も 手 掛 け た ( 写 真 4)。一 六 六 年 に 完 成 し た 世 界 最 大 級 の 国 立 記 念 碑 は 、ク ア ラ ル ン プ ー ル の 観 光 名 所 の 一つ と な っ て い る 。台 座 に は「 自 由 と 平 和 の た め に 戦 っ た 勇 敢 な 戦 士 た ち に さ さ げ る 」と 英 語 と ア ラ ビ ア 語 で 記 さ れ て い る 。こ れ は 、マ レ ー シ ア が 共 産 主 義 ゲ リ ラ と の 戦 い に 勝 利 し た こ と を 意 味 す る 。群 像 を 構 成 す る 七 名 の 兵 士 は 、そ れ ぞ れ 、勇 気 、犠 牲 、リ ー ダ ー シ ッ プ 、強 さ 、苦 痛 、結 束 、警 戒 を 表す 。   二 つ の 群 像 は 、躍 動 感 が あ る と 同 時 に 建 造 物 と し て の 安 定 感 も あ る 。そ れ は こ の 二 つ が 三 角 形 を 基 盤 と し て い る こ と に 起 因 す る 。下 に 行 く に つ れ て 地 面 と 接 す る 面 が 増 大 す る た め 安 定 感 が 増 す の で あ る 。   躍 動 感 を 三 角 の 形 状 で 表 す 群 像 は 、中 国 の 国 共 内 戦( 解 放 戦 争 )の 勝 利 を 記 念 す る 博 物 館 や 資 料 館 の 定 番 の 銅 像 で あ る 。江 西 省 南 昌 の 八 一 起 義 記 念 館 前 の 群 像( 写 真 5)は 、一 九 二 七 年 八 月 一 日 、中 国 共 産 党 が は じ め て 起 こ し た 武 装 蜂 起 を 記 念 す る 。 一 九 四 五 年 八 月 の 日 中 戦 争 終 結 後 、国 民 党 と 共 産 党 の 争 い が 再 発 す る 。共 産 党 が 勝 利 し 、国 民 党 か ら そ の 場 所 の 統 治 権 を 奪 っ た こ と を 現 代 中 国 で は「 解 放 」と 呼 ぶ 。内 戦 は 何 年 に も お よ び 、「 解 放 」さ れ た 日 は 都 市 に よ っ て 異 な るた め 、各 地 に そ れぞ れ 解 放 記念碑 が あ る 。   国 共 内 戦 の 三 大 戦 役 に お け る 最 初 の 戦 役 は 、 一 九 四 八 年 九 月 か ら 一 一 月 に か け て 長 春 と 瀋 陽 で 展 開 さ れ た 遼 瀋 戦 役 で あ り 、 林 彪 の 指 揮 す る 東 北 野 戦 軍 が 五 〇 万 の 国 民 党 軍 を 破 っ た 。 こ れ に よ っ て 錦 州 、 長 春 、 瀋 陽 が 「 解 放 」 さ れ る ( 写 真 6) 。 続 く 淮 海 戦 役 ( 一 九 四 八 年 一 一 月 銅 像 よ も や ま 話

6

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7.広州解放記念 10.西柏坡記念館前 8.淮海戦役記念碑 9.渡江戦役記念館前 11.平津戦役記念館入口 ~ 一 九 四 九 年 一 月 ) で は 、 六 〇 万 の 人 民 解 放 軍 が 徐 州 付 近 に 布 陣 す る 国 民 党 軍 の 主 力 八 〇 万 を 殲 滅 す る 。 平 津 戦 役 ( 一 九 四 八 年 一 一 月 ~ 一 九 四 九 年 一 月 ) で は 、 一 九 四 九 年 一 月 二 五 日 、 東 北 野 戦 軍 が 天 津 を 「 解 放 」 し 、 さ ら に 北 京 を 守 備 し て い た 溥 作 義 を 説 得 し て 北 京 を 無 血 開 城 さ せ る 。 三 大 戦 役 は こ こ で 終 わ る が 、 渡 江 戦 役 ( 一 九 四 九 年 四 月 ~ 五 月 ) で 、 南 京 を は じ め と す る 長 江 南 の 諸 都 市 が 「 解 放 」 さ れ る 。 さ ら に 南 部 の 広 州 の 「 解 放 」 は 一 〇 月 一 四 日 、 重 慶 の 「 解 放」は一一月三〇日と続く。 て 、 司 令 員 の 劉 伯 承 を 補 佐 し 続 け る 。 一 二 九 師 は 国 共 内 戦 時 に 第 二 野 戦 軍 に 編 成 さ れ 、 劉 伯 承 と 鄧 小 平 の 名 前 を と っ て 「劉鄧」と呼ばれた。   淮 海 戦 役 の 指 揮 を 執 っ た 粟 裕 は 、 華 東 野 戦 軍 ( 後 の 第 三 野 戦 軍 ) の 副 司 令 員 で あ っ た 。 華 東 野 戦 軍 の 司 令 員 兼 政 治 委 員   広 州 の 「 解 放 」 一 〇 年 を 記 念 し て 設 置 さ れ た 解 放 記 念 碑 ( 写 真 7) に は 、 台 座 に 「 一 九 四 九 年 一 〇 月 一 四 日   広 州 解 放 紀 念   葉 剣 英 」 と 刻 ま れ て い る 。 中 国 諸 都 市 に 解 放 記 念 碑 が あ る が 、 こ う し た 単 は 陳 毅 、 第 一 副 政 治 委 員 は 譚 震 林 で あ っ た 。 第 三 野 戦 軍 も 、 第 二 野 戦 軍 と 同 様 に 「 陳 粟 」 と 呼 ば れ て い た 。 「 劉 鄧 」 と 「 陳 粟 」 と い う 司 令 員 と 政 治 委 員 の 名 コ ンビが人民解放軍に勝利をもたらした。   「 劉 鄧 」 、 「 陳 粟 」 以 外 に も 五 人 組 の 群 像 が あ る 。 写 真 10は 西 柏 坡 に あ る 「 五 体 モ ノ は 例 外 的 で 、 多 く は 写 真 6の よ う な記念塔の形をしている。   名 も な き 兵 士 た ち の 群 像 が あ る 一 方 、 領 袖 た ち の 群 像 も 見 ら れ る 。 写 真 8は 徐 州 の 淮 海 戦 役 記 念 塔 公 園 の 中 に あ る 「 淮 海 戦 役 前 総 委 群 彫 」 と い う 群 像 で あ る 。 一 九 九 七 年 に 建 立 さ れ た こ の 群 像 は 、 総 前 線 委 員 会 の 五 名 を 表 し て い る 。 左 か ら 粟 裕 、 鄧 小 平 、 劉 伯 承 、 陳 毅 、 譚 震 林 で あ り 、 こ の 並 び は 南 京 渡 江 戦 役 記 念 館 前 に あ る 群 像 「 渡 江 戦 役 総 前 委 」 ( 写 真 9)も同じである。   「 鄧 矮 子 」 ( チ ビ の 鄧 ) と 呼 ば れ た 鄧 小 平 は 、 身 長 が 一 五 〇 セ ン チ ほ ど で あ っ た 。 一 九 〇 四 年 に 四 川 省 広 安 県 に 生 ま れ 、 一 六 歳 で フ ラ ン ス に 留 学 し 、 パ リ で 反 帝 国 主 義 運 動 に 従 事 し た 。 帰 国 後 は 、 ゲ リ ラ 活 動 に 携 わ り 、 一 九 二 九 年 、 広 西 で 百 色 蜂 起 を 起 こ し て 右 江 ソ ヴ ィ エ ト を 作 る 。 長 征 を 経 て 、 八 路 軍 の 三 大 主 力 師 団 の 一 つ 、 一 二 九 師 の 政 治 委 員 ( 政 治 的 任 務 担 当 、 「 政 委 」 と 略 さ れ る ) と な っ 大 書 記 」 の 群 像 ( 左 か ら 周 恩 来 ・ 劉 少 奇 ・ 毛 沢 東 ・ 朱 徳 ・ 任 弼 時 ) 、 写 真 11は 平 津 戦 役 記 念 館 に あ る 「 五 大 書 記 」 の 群 像 ( 左 か ら 周 恩 来 、 朱 徳 、 毛 沢 東 、 劉 少 奇 、 任 弼 時 ) で あ る 。 一 九 四 八 年 五 月 、 共 産 党 は 党 中 央 と 解 放 軍 総 本 部 を 河 北 省 石 家 庄 の 北 に あ る 山 村 に 置 き 、 三 大 戦 役 銅 像 よ も や ま 話

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13.済南毛沢東像 14.任弼時の墓 12.南昌八一起義記念館前 に 備 えた 。西 柏 坡の 「 五 大 書 記 」の 銅 像の 前 に は「 新 中 国 は こ こ か ら 来 た 」と 書 か れ て い る 。ま た 、写 真 12は 八 一 起 義 記 念 館 前 の 群 像 で 、左 か ら 劉 伯 承 、葉 挺 、周 恩 来 、 賀 龍 、朱 徳 と 並 ん で い る 。こ れ ら ゴ レ ン な か っ た 陳 毅 は 、一 九 七 二 年 に 死 去 し た 。 そ の 追 悼 会 に 際 し て 鄧 小 平 は 復 活 す る が 、第 一 次 天 安 門 事 件 で 再び 失 脚 す る 。   他 方 、 早 く に 亡 く な っ た 葉 挺 と 任 弼 時 は 「 烈 士 」 ( 革 命 英 雄 ) と し て 称 え ら れ 、 立 派 な 墓 に 埋 葬 さ れ て い る 。 任 弼 時 の 墓 ( 写 真 14) が あ る 北 京 の 八 宝 山 革 命 公 墓 は 、 党 幹 部 が 埋 葬 さ れ る 格 の 高 い 公 共 墓 地 で あ り 、 位 置 づ け は ア ー リ ン ト ン 国 立 墓 地 公 園 に 近 い 。 こ こ は 昔 か ら 墓 地 と し て 使 わ れ て い た が 、 一 九 五 〇 年 、 四 七 歳 で 病 死 し た 任 弼 時 の 墓 が 置 か れ た こ と か ら 、 神 聖 な 革 命 烈 士 墓 と な っ た 。 ま た 、 葉 挺 は 墜 落 死 し た 一 九 四 六 年 四 月 八 日 の 日 付 を と っ て 「 四 八 烈 士 」 と 称 さ れる。   一 般 的 に 、 肖 像 画 や 銅 像 は 、 そ の 人 が 最 も 輝 い て い た 時 期 の 顔 が 選 ば れ る 。 ま た 群 像 は 、 そ の 出 来 事 の 中 で 最 も 輝 い て い た 一 場 面 が 選 ば れ る 。 そ の 場 合 、 選 ぶ の は 本 人 で は な く 、 同 時 代 の 人 び と 、 ま た は 、 後 の 時 代 の 人 び と で あ り 、 そ の 基 ジ ャ ー 的 群 像 は 、二 一 世 紀 に な っ て か ら 登 場 し た も の で あ る 。か つ て の 毛 沢 東 像( 写 真 13)や 、前 の め り 兵 士 の 群 像( 写 真 2) ( 写 真 5)と は 別 種 の 銅 像 で あ る 。毛 沢 東 像 一 辺 倒 の 時 代 、す な わ ち 、文 化 大 革 命 の 時 期 に は 、領 袖 ら の 群 像 は 設 置 不 可 能 で あ っ た 。な ぜ な ら ば 、群 像 に 登 場 す る 領 袖 た ち の 多 く が 、政 治 の 表 舞 台 か ら 姿 を 消 し て い たた め で あ る 。 準 は し ば し ば 政 治 的 で あ る 。 し た が っ て 銅 像 に な っ た 人 び と が 、 「 こ の 表 情 は イ ヤ だ ! 」 と か 「 こ の 場 面 は イ ヤ だ ! 」 、 さ ら に は 「 こ い つ の 隣 は イ ヤ だ ! 」 と 思っている可能性も十分に考えられるの   一 九 六 八 年 の 第 八 期 一二 中 全 会( 中 国 共 産 党 第 八 期 中 央 委 員 会 第 一 二 回 全 体 会 議 )で 劉 少 奇 は 党 を 除 名 さ れ 、鄧 小 平 は 全 職 務 を 剥 奪 さ れ た 。そ の 後 、劉 少 奇 は 紅 衛 兵 に よ る 激 し い 攻 撃 を 受 け て 、 一 九 六 九 年 一 〇 月 に 死 去 し た 。鄧 小 平 は 、 南 昌 で 三 年 に 及 ぶ 軟 禁 生 活 を 送 っ た 。陳 毅 や 粟 裕 も 批 判 に さ ら さ れ 、閑 職 に 追 い や ら れ た 。最 後 ま で 紅 衛 兵 の 批 判 に 屈 し で あ る 。 こ う し た 妄 想 は 銅 像 を 見 る 楽 し みの一つでもある。 銅 像 よ も や ま 話

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  正 式 に は 「 福 嶋 ゼ ミ 」 と い う 名 前 の ゼ ミ は 存 在 し ない 。 例 え ば 二 〇 一 八 年 現 在 の 四 年 生 ゼ ミ ( 総 合 ゼ ミ ) の 正 式 名 称 は 、 「 宗 像 ・ 安 藤 ・ 只 野 ・ 中 川 ・ 峯 岸 ・ 南 ・指 田 ・ 松 本・ 冨 田 ・桒 原 ・立 石 ・安 川・ 八 矢 ・中 嶋・ 並 木・陸・張 ・福 嶋 ゼ ミ 」 、 略 し て 「 福 嶋 ゼ ミ 」 で あ る 。   福 嶋 ゼ ミ は 面 白 い で す か ? と い う学 生 か ら の 質 問 に は 「 答 え ら れ な い 」 と し か 言 え な い 。 な ぜ な ら そ の ゼ ミ を 作 る の は ゼ ミ に 所 属 す る メ ン バ ー 全 員 で あ っ て 、 一 人 一 人 が 面 白 い ゼ ミ 、 意 欲 的 な ゼ ミ 、 学 べ る ゼ ミ を 作 っ て い く 気 が あ る か に か か っ て い る か ら で あ る 。 も ち ろ ん 「 一 メ ン バ ー 」 と し て の 教 員 と い う 役 割 を 担 う 福 嶋 の 影 響 力 は 大 き い 。 そ こ に 面 白 さ が あ り 、 難 し さ が あ り 、 充 実 感 が あ り 、 無 力 感 が あ る 。 毎 年 が 、 毎 月 が 、 毎 日 が 勉 強 で あ る 。   こ れ が 福 嶋 ゼ ミ の 基 本 方 針 で あ る こ と か ら 、 ゼ ミ の ル ー ル ・ 目 標 も メ ン バ ー で あ る 学 生 が 決 める 。 毎 学 期 初 回 の 講 義 時 に 教 員 は 教 室 か ら 退 出 し 、 学 生 の み で そ の 学 期 の ゼミ のル ー ル ・ 目 標 を 話 し あ う こ と に な る 。 全 員 一 致 を 原 則 と し 、 以 降 は 教 員 と い う 役 割 を 担 う 福 嶋 が ゼ ミ の ル ー ル の 管 理 者 と し て 振 る 舞 う こ と に な る 。 そ れ ゆ え 、 学 生 同 士 の 話 し 合 い の 結 果 と し て 「 ゼ ミ 開 始 後 三 〇 分 後 ま で は 遅 刻 と は し な い 」 、 「 提 出 期 限 は 一 週 間 オ ー バ ー ま で は 認 め ら れ る 」 と い う ル ー ル が 設 定 さ れ る こ と も あ り う る 。 幸 い に も そ の よ う な ル ール が 設 定 さ れ たこ と は ま だ な い が 、 そ れ を 良 し と す る の で あ れ ば 教 員 は 何 も 口 出 し を し な い 。   福 嶋 ゼ ミ で 行 わ れ る イ ベ ン ト と し て 、 ゼ ミ 旅 行 を 紹 介 し た い 。 一 人 一 人 が 旅 行 先 を 考 え 、 企 画 し た 内 容 を 三 分 間 で プ レ ゼ ン す る 。 そ し て 、 プ ラ ン の 魅 力 や 予 算 を 検 討 し た う え で 全 員の 投 票 に よ っ て 旅 行 先 を 決 め る 。 決 定 後 、 宿 泊 先 の 予 約 な ど も 含 め て 、 学 生 の 中 か ら 選 ば れ た ゼ ミ 旅 行 係 を 中 心 に ゼ ミ 生 全 員 で 全 て を 進 め て い く た め 、 企 画 自 体 が と ん 挫 す る こ と も あ り え る 。 残 念 で は あ る が 、 学生 が 決 め た こ と で あ れ ば 教 員 も や は り そ れ に 従 う の み で あ る 。   二 〇 一 八 年 九 月 、 三 年 生 ゼ ミ ( 専 門 ゼ ミ ) で の ゼ ミ 旅 行 は 、 学 生 ら し く 低 予 算 で の 一 泊 二 日 の キ ャ ン プ 、 行 き 先 は 東 京 都 西 多 摩 郡 奥 多 摩 町 に あ る ア メ リ カ キ ャ ン プ 村 で あ っ た 。 「 食 べ る こ と が 大 好 き 」 な ゼ ミ 旅 行 係 リ ー ダ ー ら し く 、 メ イ ン と な る 企 画 は 三 班 に 分 か れ て お 題 と な る 各 国 の 様 々 な 料 理 を 作 る 、 と い う も の で あ っ た 。 楽しいのT!!…ではなく福嶋崇のTのようです 河原でBBQ!「神スイング」で肉をひっくり返します

福 嶋 崇

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All

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ゼ ミ ナ ー ル

紹 介

Seminar

introduction

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各 班 五 、 六 名 と 少 人 数 の チ ー ム で あ っ た こ と か ら ゼ ミ メ ン バ ー 同 士 の 仲 も 深 ま り 、 ま た 実 は 料 理 の 得 意 な メ ン バ ー が 大 活 躍 す る な ど 、 手 作 り の と て も 楽 し い ゼ ミ 旅 行 に な っ た 。 ま た 、 こ こ に 掲 載 さ れ て い る 写 真 は 、 写 真 を 趣 味 と す る ゼ ミ 生 が 自 身 の 一 眼 レ フ ・ 三 脚 な ど を 持 参 し 、 自 身 の 特 技 を 活 か し て ゼ ミ 生 全 員 の た め に と っ て く れ た 思 い 出 深 い 一 枚 一 枚 で あ る 。   最 後 に 、 福 嶋 ゼ ミ で は 三 ・ 四 年 生 ゼ ミ よ り 、 そ れ まで の さ ん 付 け の 名 字 呼 び を や め 、 下 の 名 前 で 呼 び 合 う よ う に な る 。 特 に 二 年 次 後 期 の ア メ リ カ 留 学 の 際 に は 下 の 名 前 で 呼 び 合 う と い う 文 化 を 体 験 し て く る 学 生 に と っ て は 比 較 的 す ん な り と 受 け 入 れ ら れ る よ う で あ る ( も ち ろ ん 下 の 名 前 で 呼 ば れ る こ と を 望 ま な い 学 生 が い れ ば 、 そ の 希 望 は 当 然 優 先 さ れ る ) 。 た だ し 、 下 の 名 前 で 呼 ぶ の は 単 に 親 し み の 表 現 で は な い 。 む し ろ 本 当 の 意 味 は 、 教 員 と し て 学 生 を 「 6 1 1 〇 _ ○ ○ ○ ( 学 籍 番 号 を 意 味 す る ) の 〇 〇 さ ん 」 と し て で は な く 、 福 嶋 崇 が ○ ○ を 一 人 前 の 、 大 人 と し て 扱 う よ 、 と い う 明 確 な 意 思 の 表 現 で あ る 。 本 当 は こ の こ と を 二 年 間 一 緒 に 過 ご し た 四 年 生 の 最 後 の ゼ ミ の 日 に 学 生 に 伝 え る 。 ど う し よ う 、 書 い て し ま っ た 。 ど う か 福 嶋 ゼ ミ 生 に は こ の 原 稿 を 読 ま な い で 二 年 間 を 過 ご し て ほ し い 。   福 嶋 ゼ ミ は 、 そ れ ぞ れ が 自 身の 個 性 を 最 大 限 に 発 揮 し あ っ て み ん な で 作 る 、 大 人 の チ ー ム な の で あ る … と い い な ぁ 。 みんなでフリスビーをしたり、水鉄砲を打ちあったり 各班に分かれての調理 ナシゴレン、パエリア、リゾット…料理が完成!いよいよ実食!! Seminar introduction

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対 象 地 を 決 定 し た 。 ま ず は 観 光 地 形 成 と そ こ で 暮 ら す 人 び と の 関 係 を 知 る 機 会 を 提 供 す る 、 そ う し た 観 光 地 に お い て 学 生 た ち に 主 体 的 学 び の 場 を 用 意 す る 、 最 後 に 学 生 時 代 に し か 経 験 で き な い で あ ろ う 「 旅 行 」 を 供 す る 、 と い う 三 点 で あ る 。   紙 幅 の 関 係 上 、 台 北 か ら ル ア ン パ バ ー ン に ゼ ミ 合 宿 の 訪 問 先 を 変 更 し た 詳 し い 理 由 は 省 く が 、 上 記 の コ ン セ プ ト に 合 致 す る よ う な 行 き 先 を 、 一 連 の 手 配 を 依 頼 し て い る 旅 行 業 者 に も 相 談 し つ つ 模 索 し た 結 果 、 近 年 は ル ア ン パ バ ー ン 世 界 遺 産 区 を 訪 問 し て い る 。   な お 、 ゼ ミ 合 宿 実 施 前 、 二 〇 一 六 年 二 月 〜 三 月 に ル ア ン パ バ ー ン を 事 前 調 査 し た 。   ゼ ミ 合 宿 の 内 容 は 以 下 の 通 り で あ る 。 す な わ ち 、 ラ オ ス に あ る ル ア ン パ バ ー ン 世 界 遺 産 区 を 訪 問 し 、 そ こ で 生 活 す る 人 び と の 暮 ら し を 知 り 、 世 界 遺 産 と い う ブ ラ ン ド 化 と 地 域 社 会 と の 相   二 〇 一 八 年 度 を 含 め 過 去 三 年 間 、 総 合 ゼ ミ ( 四 年 ゼ ミ ) で は 夏 期 休 暇 中 に ラ オ ス で の ゼ ミ 合 宿 を 実 施 し て い る 。 担 当 者 の 本 学 着 任 初 年 度 は ベ ト ナ ム の ホ イ ア ン と ホ ー チ ミ ン 市 、 翌 二 年 間 は 台 北 で の ゼ ミ 合 宿 を お こ な っ て い た 。 初 年 度 は 当 時 の 履 修 学 生 の 希 望 を 受 け 入 れ る 形 で ( 担 当 教 員 の フ ィ ー ル ド で も あ る ) ベ ト ナ ム で の ゼ ミ 合 宿 を お こ な っ た 。 二 年 目 以 降 は 、 以 下 の よ う な 教 員 側 の コ ン セ プ ト を 取 り 入 れ る 形 で

ラオスゼミ

合宿

──

ルアンパバーン世界遺産区

生きる人びととその暮らし

大 塚 直 樹

ゼ ミ 生

extracurricular

activities

extr acurricular activities

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互 作 用 を 考 察 す る 。 具 体 的 に は 、 世 界 遺 産 登 録 に よ っ て 居 住 空 間 が 観 光 地 化 す る な か で 、現 地 の 人 び と が 観 光 産 業 に ど の よ う に 関 わ る よ う に な っ た の か 、生 活 変 化 が み ら れ る の か を 現 地 体 験 を 通 じ て 理 解 す る 。ま た 、現 地 を 訪 問 す る 観 光 客( 特 に 欧 米 諸 国 ・ 東 ア ジ ア 圏 )と の 交 流 か ら 、彼 ら / 彼 女 ら の 異 文 化 へ の ま な ざ し を 把 握 す る 。ま た 、参 加 学 生 に は 訪 問 先 の 基 本 情 報 を 調 べ る 事 前 課 題 を 出 し て 、そ れ を 現 地 で 報 告 しても ら っ て い る 。   今 年 度 は 二 〇 一 八 年 八 月 二 六 日 〜 三 一 日 ( 四 泊 六 日 ) の 日 程 で 実 施 し た 。 宿 原 則 移 動 日 で あ っ た 。 学 生 た ち は 成 田 空 港 の ベ ト ナ ム 航 空 の カ ウ ン タ ー で チ ェ ッ ク イ ン し 、 ハ ノ イ の ノ イ バ イ 空 港 で 航 空 機 の 乗 り 換 え を お こ な っ た 。 今 年 度 か ら 担 当 教 員 は ノ イ バ イ 空 港 で 合 流 す る こ と に し た 。 こ の 点 は 、 学 生 た ち の み で ト ラ ン ジ ッ ト を 体 験 し て も ら う と い な っ た 。 ワ ッ ト シ ェ ン ト ー ン 、 ワ ッ ト マ イ 、 ワ ッ ト ビ ス ン ナ ラ ー ト な ど の 上 座 部 仏 教 の 寺 院 を め ぐ り 、 建 物 の 壁 画 に 込 め ら れ た 神 話 や か つ て の 王 と 寺 院 の 関 係 な ど を 現 地 ガ イ ド か ら 学 ん だ 。 さ ら に 、 男 性 の 出 家 や 僧 侶 の 待 遇 な ど 日 本 社 会 の な か で は あ ま り な じ み の な い 宗 教 実 践 に つ い て 解 説 を 受 け る こ と で 異 文 化 の 社 会 動 態 を 目 の 当 た り に す る こ と が で き た 。 そ の 他 に も 王 宮 博 物 館 、 モ ン 市 場 な ども見学した。   前 述 の 空 港 か ら の 専 用 車 に 現 地 ガ イ ド を つ け て い る こ と を 含 め 、 二 日 目 ・ 三 日 目 に ガ イ ド 手 配 を し て い る 点 は 「 世 界 遺 産 に 暮 ら す 人 び と の 生 活 を 知 る 」 と い う コ ン セ プ ト に 基 づ い て い る 。 ル ア ン パ バ ー ン の 街 は 、 必 ず し も 観 光 ガ イ ド を 依 頼 し な く と も 充 実 し た 体 験 が 可 能 で あ る 。 ガ イ ド 手 配 は 、 街 全 体 が 世 界 遺 産 に 指 定 さ れ て い る 空 間 に お い て 、 生 計 を 立 て る 一 手 段 と し て の 観 光 ガ イ ド の 役 割 を 理 解 し て ほ し い と い う 考 え に 基 づ い て い る 。 ま た 、 三 年 次 に 継 続 的 に 実 施 し て い る ゼ ミ 合 宿 「 プ ー ケ ッ ト で の ラ ン ド オ ペ レ ー タ ー 研 修 」 で の 体 験 を 「 実 際 に 体 験 し て み る 」 と い う 担 当 教 員 の ( 隠 れ た ) 意 図 も あ る ( 三 年 ゼ ミ 合 宿 の 内 容 は 『 榧 』 第 三 号 を 参 照 ) 。 さ ら に 、 夕 方 以 降 に 出 現 す る 路 上 市 場 を 見 学 す る こ と で 観 光 産 業 と 生 計 手 段 と の 関 連 性 を 学 ぶ こ と が で き た 。 う 、 主 体 的 な 学 び の 一 環 で も あ る 。 と く に 往 路 に つ い て 、 ハ ノ イ _ ル ア ン パ バ ー ン 間 が ラ オ ス 航 空 ( コ ー ド シ ェ ア 便 ) で あ り 、 成 田 空 港 で は 航 空 券 が ハ ノ イ ま で し か 発 券 さ れ な い 。 し た が っ て 、 ノ イ バ イ 空 港 の ト ラ ン ジ ッ ト カ ウ ン タ ー で ル ア ン パ バ ー ン ま で の 航 空 券 を 発 券 す る 必 要 が あ る 。 こ う し た 手 続 き を 学 生 た ち の み 体 験 す る こ と も 貴 重 で あ ろ う と 判 断 し た 。 蛇 足 で あ る が 、ハ ノ イ _ ル ア ン パ バ ー ン 間 は A T R 72双 発 旅 客 機 が 運 用 さ れ て い る 。 飛 行 中 に 窓 か ら 常 に 陸 地 が み え る 体 験 は プ ロ ペ ラ 機 な ら で は で あ ろ う 。   ル ア ン パ バ ー ン 空 港 か ら は 現 地 ガ イ ド 付 き の 専 用 車 で ホ テ ル ま で 移 動 し た 。 チ ェ ッ ク イ ン を 終 え た 後 、 ホ テ ル 周 辺 を 散 策 し た 後 、 そ の 日 は 早 め に 解 散 し た 。 ル ア ン パ バ ー ン 世 界 遺 産 区 の 主 要 な 構 成 要 素 に も な っ て い る 寺 院 ・ 博 物 館 を 中 心 に 約 半 日 を か け て 巡 検 を お こ extr acurricular activities

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こ の 日 は 、 夕 方 の フ ラ イ ト で 帰 国 す る た め 、 原 則 と し て 自 由 行 動 に し て い る 。 夕 方 に ホ テ ル を 出 発 し 、 ル ア ン パ バ ー ン 空 港 か ら 往 路 と 同 様 に ハ ノ イ 経 由 で 深 夜 便 に て 翌 朝 成 田 空 港 に 到 着 し た 。   こ の ゼ ミ 合 宿 で は 、 全 日 程 を 通 じ て 可 能 な 範 囲 で 学 生 と 一 緒 に 食 事 を と る よ う に し て い る 。 ラ オ ス の 食 文 化 は 、 モ チ 米 や 米 の 麺 を 中 心 と し て お り 、 日 本 で は あ ま り み ら れ な い よ う な 食 材 も 多 く 使 わ れ て い る 。 本 ゼ ミ 合 宿 で は 、 多 様 な 食 の 世 界 を 実 体 験 す る こ と も 目 的 と し て お り 、 で き る だ け ラ オ ス 料 理 ( な い し ル ア ン パ バ ー ン 料 理 ) の 店 を 選 び 、 学 生 と 食 事 を と も に し た 。   最 後 に 今 回 参 加 し た 三 名 の ゼ ミ 生 の 体 験 談 を 掲 載 し て 本 稿 を 閉 じ た い 。 教 員 側 の 意 図 が 反 映 さ れ た 異 文 化 経 験 と な っ て い る か ど う か 、 そ の 点 は 読 者 の 判 断 に 委 ね た い 。 パ ク ウ ー 洞 窟 を 訪 問 し た 。 パ ク ウ ー 洞 窟 に は 車 で も ア ク セ ス で き る も の の 、 毎 回 メ コ ン 河 を ボ ー ト で 往 復 し て い る 。 大 陸 河 川 の 広 大 さ を 目 の 当 た り に す る と と も に 、 生 活 に 密 接 し た 河 川 を 肌 で 感 じ て も ら う こ と を 目 的 に こ の ル ー ト を 採 用 し て い る 。 洞 窟 へ 向 か う 途 中 、 酒 造 り の 村 ( バ ン ・ サ ン ハ イ ) に 立 ち 寄 っ た 。 現 地 ガ イ ド の 説 明 に よ れ ば 、 こ の 地 域 で は か つ て 酒 造 り の み を お こ な っ て い た が 、 観 光 客 の 増 加 と と も に 、 刺 繍 を し 、 そ れ を 販 売 す る な ど の 生 業 が 増 え た と の こ と で あ っ た 。 こ こ で は 観 光 客 の 出 現 に よ っ て 変 化 し た で あ ろ う 村 の ロ ー カ ル な 実 践 を 観 察 で き た 。 こ の 日 は 早 朝 に み ら れ る 托 鉢 を 観 察 し た 。 袈 裟 を 着 た 僧 侶 が 一 列 に な っ て 托 鉢 す る 姿 は 壮 観 で あ り 、 二 日 目 に 巡 検 し た 上 座 部 仏 教 の 僧 侶 の 具 体 的 な 修 行 の 一 端 を 垣 間 見 る こ と が で き た 。 同 時 に 、 現 地 の 人 び と に 混 ざ り 、 観 光 客 が 托 鉢 に 参 加 し て い る 様 子 が 観 察 で き 宗 教 実 践 と 観 光 地 化 と の 相 互 関 係 も 学 ぶ こ と が で き た 。 そ の 後 は 、 グ ル ー プ に よ る 自 由 行 動 と し た 。 担 当 教 員 と し て は 、 こ の 時 間 を 使 い 、 現 地 の 人 び と や 観 光 客 に 簡 単 な イ ン タ ビ ュ ー 調 査 な ど を し て も ら い た い と 考 え て い る 。 た だ し 、 基 本 的 に は 学 生 の 意 思 を 尊 重 し て 、 グ ル ー プ 行 動 を 前 提 と し た 自 由 時 間 と し て い る 。 extr acurricular activities

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voice of the student voice of the student

  ラ オ ス と い う 国 は 、 さ ま ざ ま な 文 化 が 混 淆 し て い る こ と が 特 徴 の 不 思 議 な 国 で し た 。 周 辺 の タ イ や ベ ト ナ ム 文 化 が 少 し ず つ 融 合 し て い て 、 様 々 な 文 化 や 食 を 味 わ う こ と が で き ま し た 。 そ の 中 で も 印 象 的 だ っ た の が 、 私 た ち が 滞 在 し た ル ア ン パ バ ー ン に は 多 く の 上 座 部 仏 教 の お 寺 が 存 在 し て い た こ と で す 。 寺 院 で は 、 現 地 の 信 者 の 方 が 参 拝 を し て お り 、 私 た ち も ガ イ ド の 方 に 教 わ り な が ら 実 際 に お 参 り を し ま し た 。 参 拝 す る こ と に よ っ て ル ア ン パ バ ー ン に 根 付 い て い る 上 座 部 仏 教 を 自 ら の 身 で 感 じ る こ と が で き 、 神 聖 な 気 持 ち に な り ました。 (佐藤 未波)   今 回 、 ゼ ミ 合 宿 で ラ オ ス の ル ア ン パ バ ー ン に 約 一 週 間 滞 在 し ま し た 。 ル ア ン パ バ ー ン は 街 全 体 が 世 界 遺 産 に 登 録 さ れ て い る と 聞 い て 、 期 待 大 で 行 っ た の で す が 、 そ の 期 待 を 超 え た 満 足 感 い っ ぱ い で 帰 国 し た よ う な 気 が し ま す 。 今 ま で 東 南 ア ジ ア で は 、 タ イ の プ ー ケ ッ ト と ベ ト ナ ム へ 行 き ま し た が 、 断 ト ツ で 好 き な 国 で し た 。 街 中 に あ る 装 飾 豊 か な 寺 院 で は 、 現 地 の 宗 教 の こ と も 学 べ ま し た 。 ま た 、 朝 早 く 起 き て 托 鉢 も 見 に 行 け た の も い い 経 験 に な っ た と 思 い ま す 。 写 真 の プ ー シ ー の 丘 は メ コ ン 川 と 世 界 遺 産 の 街 を 同 時 に 見 渡 せ て 絶 景 で し た 。 「 ラ オ ス の ど こ が 良 か っ た の ? 」 と 聞 か れ て も う ま く 答 え ら れ な い の で す が 、 本 当 に 良 か っ た で す ! 行 っ た こ と の あ る 人 に し か 分 か ら な い 良 さ が 、 ラオスにありました。また絶対行きたい国です! (大野 萌子)   こ の 写 真 は ナ イ ト マ ー ケ ッ ト の 様 子 を 撮 影 し た も の で す 。 食 べ 物 か ら 衣 類 、 お 土 産 な ど 様 々 な も の が テ ン ト の な か に ズ ラ リ と 並 べ ら れ て お り 、 日 本 で は 見 か け る こ と の な い 光 景 だ っ た の で 新 鮮 で し た 。 昨 年 の 夏 に ベ ト ナ ム の ホ ー チ ミ ン 市 を 訪 れ た と き に は 、 観 光 客 だ と わ か る と 、 も の を 押 し 売 り さ れ 、 そ の 場 か ら 立 ち 去 る こ と も 難 し か っ た の に 対 し て 、 ル ア ン パ バ ー ン で は そ う い っ た こ と は 一 切 な く 、 気 持 ち よ く 街 を 散 策 す る ことが出来ました。 (長谷川 彩乃) extr acurricular activities

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資料1   平 成 二 四 年 度 開 講 の 当 科 目 は 野 外 活 動 と し て 、 初 年 度 か ら 行 な っ て い る 富 士 山 麓 で の ゴ ミ 処 理 活 動 「 富 士 山 清 掃 」 に 加 え 、 翌 年 度 か ら は 井 の 頭 池 ( 武 蔵 野 市 、 井 の 頭 公 園 内 ) で の 外 来 生 物 駆 除 も 行 な っ て き て い る 。   先 ず 「 富 士 山 清 掃 」 で あ る が 、 今 年 度 も 五 月 二 七 日 に N P O 法 人 「 富 士 山 ク ラ ブ 」 の 活 動 に 参 加 す る と い う 形 で 野 口 健 客 員 教 授 の 指 導 の 下 、 五 〇 名 の 学 生 が 参 加 し 実 施 さ れ た ( 写 真 2) 。 初 年 度 と 翌 年 度 は 山 梨 県 側 の 青 木 ヶ 原 樹 海 に 業 者 に よ っ て 捨 て ら れ 、 埋 め ら れ た 産 業 廃 棄 物 を 掘 り 出 し 、 一 昨 年 度 、 昨 年 度 は 富 士 市 大 淵 地 区 の 道 路 沿 い の 林 内 の 、 車 か ら ポ イ 捨 て さ れ た と 思 わ れ る ゴ ミ を 拾 い 、 処 理 し た 。 今 年 度 は 過 去 二 年 と 同 じ 静 岡 県 側 の 富 士 市 大 淵 地 区 な が ら 道 路 沿 い で は な く 、 三 〇 年 前 に リ ゾ ー ト 開 発 が 着 手 さ れ 、 や が て 計 画 放 棄 さ れ た 土 地 に 残 さ れ た 廃 棄 物 の 処 理 を 行 な っ た 。 ( 資 料 1、 回 収 物 一 覧 ) 『 毎 日 新 聞 』 静 岡 版 ( 二 〇 一 八 年 五 月 二 八 日 朝 刊 ) で 報 じ ら れ 、 さ ら に 関 連 す る こ と が 同 紙 全 国 版 ( 二 〇 一 八 年 八 月 七 日 ) で 取 り あ げ ら れ た 。 参 加 し た 学 生 は 報 告 書 を 作 成 し 、 七 月 四 日 の 授 業 時 に 報 告 会 ( 学 内 外 公 開 ) が 実 施 さ れ た 。   今 年 度 の 活 動 は 、 作 業 場 所 に 古 タ イ ヤ が 多 く 、 そ れ を 掘 り 出 し 、 こ び り 付 い た 泥 を 除 去 し 、 他 の 回 収 物 と も ど も 輸 送 車 の あ る 所 ま で の 数 百 メ ー ト ル を 担 い で 運 ぶ な ど 、 重 労 働 で あ っ た が 、 学 生 の 働 き は 目 覚 ま し か っ た ( 写 真 3、 4) 。 こ の 日 の 活 動 に つ い て は

体験で学ぶ

地球環境論

外来植物除去於井の頭公園など

中 野 達 司

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  外 来 生 物 駆 除 は 平 成 二 五 年 度 に 野 外 活 動 と し て 組 み 入 れ 、 井 の 頭 池 ( 武 蔵 野 市 ) で 外 来 種 の 駆 除 活 動 を 行 な う こ と と な り 、 従 来 よ り 井 の 頭 公 園 の 生 態 系 保 全 活 動 を 行 な っ て こ ら れ た 「 井 の 頭 か ん さ つ 会 」 ( 代 表 : 田 中 利 秋 さ ん ) の 活 動 に 加 わ ら せ て い た だ い て き て お り 、 昨 年 度 ま で ブ ル ー ギ ル ( 魚 類 ) や ア メ リ カ ザ リ ガ ニ ( 甲 殻 類 ) と い っ た 外 来 動 物 を 駆 除 し て き た 。 ( 写 真 5、 6は 昨 年 度 の 活 動 模 様 )   井 の 頭 池 に は か つ て は 上 記 の ブ ル ー ギ ル や ブ ラ ッ ク バ ス な ど の 外 来 動 物 が 繫 殖 し 、 在 来 生 物 の 生 存 を 脅 か す な ど 、 そ の 存 在 は 由 々 し き も の で あ っ た 。 そ の よ う な 状 況 へ の 対 処 で 「 か い ぼ り 」 ( 掻 い 掘 り 、 池 の 水 を 抜 く こ と ) が 本 年 二 月 ま で に 三 回 実 施 さ れ 、 外 来 動 物 の 駆 除 が 行 な わ れ て き た 。 二 回 目 の か い ぼ り で ブ ラ ッ ク バ ス は 根 絶 さ れ 、 さ ら に 本 年 の 実 施 で ブ ル ー ギ ル も 一 匹 も い な く な っ た と 見 ら れ て い る 。 即 ち 、 水 圏 の 外 来 動 物 の 状 況 は 大 い に 改 善 さ れ て い る よ う な の で あ る 。   そ れ で 本 年 度 の 駆 除 活 動 は 陸 に 上 が り 、 外 来 植 物 の 除 去 を 行 な う こ と と な っ た 。 四 月 二 一 日 ( 土 ) 、 同 二 八 日 ( 土 ) の 午 前 中 に 、 昨 年 度 ま で の 水 圏 で の 活 動 同 様 「 井 の 頭 か ん さ つ 会 」 に ご 指 導 い た だ き 実 施 し た 。 受 講 者 は 全 員 、 何 れ か の 日 に 参 加 し て い る 。 両 日 と も 好 天 に 恵 ま れ 、 正 味 二 時 間 の 野 外 作 業 に 従 事 し た 。 主 た る 駆 除 対 象 は ト キ ワ ツ ユ ク サ ( ノ ハ カ タ カ ラ ク サ ) と い う 南 米 原 産 の 外 来 種 で ( 写 真 7) 、 そ の 白 い 花 は 可 憐 な が ら 、 は び こ っ て は 他 の 植 物 の 生 育 を 妨 げ る 厄 介 な 外 来 植 物 で あ り 、 環 境 省 の 要 注 意 外 来 生 物 に 指 定 さ れ て い る 。   作 業 に 先 立 ち 「 井 の 頭 か ん さ つ 会 」 の 田 中 代 表 か ら 、 駆 除 対 象 ( ト キ ワ ツ ユ ク サ ) 、 作 業 手 順 な ど の 説 明 を 受 け ( 写 真 8) 、 作 業 開 始 。 ト キ ワ ツ ユ ク サ は 繁 殖 力 が 強 く 、 除 去 し た つ も り で Field work

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も 根 の 一 部 が 残 っ て い れ ば 生 え て く る 代 物 な の で 、 そ の 除 去 に は 完 璧 さ が 求 め ら れ る 。 学 生 は 自 分 の 担 当 の エ リ ア を 決 め 、 移 植 ご て を 用 い て 、 完 璧 な 除 去 に 挑 ん だ 。 作 業 の 合 間 に 他 の 外 来 種 ( ア メ リ カ オ ニ ア ザ ミ 等 ) の 紹 介 な ど を 聞 く こ と も あ り 、 ま た 近 く の 者 と 談 笑 し な が ら 、 学 生 は 日 頃 は 縁 の な い こ と と 思 わ れ る 土 が 相 手 の 仕 事 に 勤 し ん だ 。 ( 写 真 9、 四 月 二 一 日 、 写 真 10、 四 月 二 八 日 ) 一 つ の 場 所 で の 除 去 活 動 終 了 後 、 自 分 の 作 業 成 果 で あ る 除 去 し た ト キ ワ ツ ユ ク サ の つ ま っ た 袋 と と も に 記 念 撮 影 。 ( 写 真 1、 四 月 二 一 日 ) 。   そ の 後 、 正 味 二 時 間 の 作 業 を 終 了 し 、 使 用 し た 道 具 類 を 水 で 洗 い 、 集 合 写 真 に お さ ま り 、 正 午 過 ぎ に 解 散 し た 。 ( 写 真 11、 12、 13、何れも四月二八日)   以 下 は こ の 活 動 に 参 加 し た 受 講 者 ( 多 文 化 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 学 科 3年 生 、 小 川 千 恵 子 さ ん ) の 感 想 で あ る 。   四 月 二 一 日 の 授 業 で 、 井 の 頭 か ん さ つ 会 の 方 と と も に 、 井 の 頭 恩 賜 公 園 で 、 外 来 種 駆 除 を 行 な っ た 。 井 の 頭 か ん さ つ 会 の 皆 さ ん は 、 井 の 頭 公 園 で 自 然 観 察 会 を 行 な う と と も に 、 環 境 保 全 活 動 も 行 な っ て い る 。 今 回 は 外 来 植 物 で あ る ト キ ワ ツ ユクサの除去を行なった。   ト キ ワ ツ ユ ク サ は 、 南 ア メ リ カ 原 産 だ が 、 園 芸 種 と し て 世 界 各 地 に 持 ち 込 ま れ た 。 葉 は 一 年 中 緑 で 艶 が あ り 、 夏 に な る と 白 い 花 が 咲 き 、 見 て い る 分 に は か わ い ら し い 植 物 で あ る 。 し か し 、 繁 殖 力 が と て も 強 い 植 物 で も あ る 。 茎 を 這 わ せ て 地 面 を 覆 っ て し ま う た め 、 他 の 植 物 が 生 え る こ と が で き な い 。 か ん さ つ 会 の レ ポ ー ト に よ る と 、 ト キ ワ ツ ユ ク サ の 繁 殖 力 に よ り 、 枯 死 寸 前 と な っ た ツ ツ ジ も あ っ た 。 ト キ ワ ツ ユ ク サ が 地 面 を 覆 い 、 光 を 遮 っ て し ま う た め で あ る 。   駆 除 す る 際 に 気 を 付 け な け れ ば い け な い 点 は 二 つ あ る 。 一 つ は 、 茎 が 非 常 に 柔 ら か い と い う 点 だ 。 ト キ ワ ツ ユ ク サ は 繁 殖 力 が 強 い た め 、 駆 除 す る 際 に は 根 元 か ら 除 去 し な け れ ば な ら な い 。 し か し 、 茎 が 柔 ら か く 切 れ や す い た め 、 丁 寧 に 作 業 し な け れ ば 茎 が ち ぎ れ て し ま い 、 地 面 の 中 に 根 や 茎 が 残 っ て し ま う 。 少 し で も 残 っ て い る と 、 そ こ か ら 再 び 繁 殖 を し て し ま う 。 こ の 性 質 の お か げ で 、 実 際 の 作 業 は と て も 大 変 だ っ た 。 茎 は 柔 ら か く 、 深 く ま で 繁 殖 し て い る た め 、 根 元 か ら 完 全 に 除 去 す る こ と は 難 し い 。 そ の た め 、 完 全 駆 除 に は 一 年 か ら 三 年 か か り 、 作 業 に は 根 気 が 必 要 で あ る 。 二 つ 目 の 点 は 、 似 て い る 植 物 が い く つ か あ る と い う こ と だ 。 今 回 、 除 去 す る 対 象 に な っ た の は ト キ ワ ツ ユ ク サ の 種 子 を つ く る タ イ プ と つ く ら な い タ イ プ の 両 方 で あ る 。 ト キ ワ ツ ユ ク サ は 在 来 種 の ツ ユ ク サ と 比 べ て 、 葉 が 厚 く 艶 が あ る 。 種 子 を つ く ら な い タ イ プ は 、 全 体 が 緑 色 だ が 、 種 子 を つ く る タ イ プ は 、 茎 や 葉 の 裏 が 紫 Field work

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色 に な っ て い る 。 こ れ ら に よ く 似 て い る 植 物 が 、 在 来 種 の ツ ユ ク サ で あ る 。 こ の 場 合 、 葉 に 艶 が な い 。 そ の た め 、 葉 を 見 比 べ て 、 区 別 し な が ら 作 業 を 行 う 必 要 が あ る 。 他 に も ヤ ブ ミ ョ ウ ガ や チ ヂ ミ ザ サ も 似 て い る が 駆 除 対 象 に は な ら な い 、 ヤ ブ ミ ョ ウ ガ は 葉 が 大 き く 、 茎 も 少 し 太 か っ た 。 チ ヂ ミ ザ サ は 葉 が 波 打 っ て お り 、 毛 が 生 え て い る こ と が 特 徴 で あ る 。   井 の 頭 公 園 で はこ の 他 に 、 ア メ リ カ オ ニ ア ザ ミ や ワ ル ナ ス ビ と い っ た 外 来 植 物 が 繁 殖 し て い る 。 ア メ リ カ オ ニア ザ ミ は ヨ ー ロ ッ パ 原 産 、 ワ ル ナ ス ビ は ア メ リ カ 合 衆 国 南 部 原 産 で あ り 、 ど ち ら も 繁 殖 力 が 強 い 。 一 方 で 、 日 本 固 有 の 保 護 植 物 も 生 え て い る 。 ジ ュ ウ ニ ヒ ト エ 、 キ ラ ン ソ ウ 、 オ ト コ エ シ な ど で あ る 。 ジ ュ ウ ニ ヒ ト エ は 、 草 丈 を 伸 ば せ る 環 境 が 減 っ た こ と 、 キ ラン ソ ウ は 草 刈 り や 人 に よ る 踏 み 付 け で 近 年 数 を 減 ら し て い る 。   今 回 の 体 験 で 、 外 来 生 物 の 駆 除 は と て も 根 気 の 必 要 な 作 業 だ と 痛 感 し た 。 自 分 の 作 業 エ リ ア を き れ い に し て 、 達 成 感 に 浸 っ て も 、 立 ち 上 が り 周 り を 見 渡 す と 、 ま だ 多 く の ト キ ワ ツ ユ ク サ が 生 え て お り 、 途 方 に 暮 れ る 気 持 ち に な っ た 。 私 た ち は 、 井 の 頭 公 園 や そ の 他 の 公 園 な ど で 、 植 物 を 見 て 、 な ん と な く 自 然 と 触 れ 合 い 、 共 存 し て い る 気 分 に な り が ち で あ る 。 し か し 、 植 物 を は じ め 、 そ の 他 の 生 き 物 は 、 人 間 を 喜 ば せ る た め に 存 在 し て い る の で は な い 。 そ の こ と を 深 く 感 じ る こ と が で き た 。 ( お が わ ち え こ ) 掲 載 写 真 の 2、 3、 4は 亜 細 亜 大 学 広 報 課 川 北 加 代 子 さ ん 撮 影 。 そ れ 以 外 は 筆 者 撮 影 。 資 料 1 は 認 定 特 定 非 営 利 活 動 法 人 富 士 山 ク ラ ブ 提 供 。 Field work

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1.韓国ブース 2.中国ブース 3.東南アジア(インドネシア)ブース 5.中東ブース 4.南アジア(インド)ブース 独 特 の 外 観 ( 鞍 形 切 妻 屋 根 ) を 持 つ 。 ま た 破 風 が 大 き く 前 後 に せ り 出 し て い る 。 一 般 的 に は 住 居 棟 と 米 倉 が 平 行 に 配 置 さ れている。      南 ア ジ ア の ブ ー ス で は 、イ ン ド 西 部 グ ジ ャ ラ ー ト 州 に住 む メ グ ワ ル 族 の住 居 の模 型 を 展 示 し た( 写 真 4) 。メ グ ワ ル 族 の 住 居 は 壁 面 が 円 筒 の 形 を し て い る 。た だ し 、 段 ボ ー ル 素 材 か ら 円 筒 を つ く る こ と は 難 し い た め 、教 室 の 壁 面 を 利 用 し て 半 円 の み の模 型 を 作 成 す る 工 夫 を 凝 ら し た 。    中 東 の ブ ー ス で は 、 イ エ メ ン の サ ヌ ア の 街 並 み を 再 現 し た ( 写 真 5) 。 サ ヌ ア 旧 市 街 は 四 〜 一 〇 階 建 て の 塔 状 住 居 が 林 つ も 、 ロ ー カ ル な 実 践 と と も に 構 築 さ れ る 。 今 回 の 展 示 で は 、 地 域 言 語 に 基 づ い て 、 そ れ ぞ れ の エ リ ア に 特 徴 的 な 住 居 空 間を再現しようと試みた。     韓 国 ブ ー ス で は 韓 屋 の 模 型 を 展 示 し た ( 写 真 1) 。 人 び と の 所 属 階 層 に よ り 建 築 様 式 が 異 な っ て お り 、 被 支 配 者 層 が 住 ん で い た わ ら ぶ き 屋 根 の 住 居 ( チ ョ ガ ジ プ ) 、 お よ び 支 配 層 の 両 班 が 居 住 し て い た 瓦 屋 根 の 住 居 ( キ ワ ジ プ ) を あ わ せ て 再現した。     中 国 ブ ー ス で は 四 合 院 を 再 現 し た ( 写 真 2) 。 四 合 院 は 、 東 西 南 北 に 四 棟 を 配 置 し て 、 中 央 の 中 庭 を 取 り 囲 む 形 式 が 基 本 で あ る 。 北 京 を 中 心 に し て 広 く 中 国 北 部 に 分 布 し 、 地 域 的 な バ リ エ ー シ ョ ン が あ る も の の 、 建 物 の 南 側 に 外 に 開 か れ た 門をもつ構造になっている。     東 南 ア ジ ア ブ ー ス で は 、 イ ン ド ネ シ ア 、 ス マ ト ラ 島 の ト バ ・ バ タ ッ ク 族 の 住 居 を 再 現 し た ( 写 真 3) 。 高 床 式 住 居 で 、 屋 根 が 馬 に 取 り 付 け る 鞍 の 形 を し た   学 科 と し て ア ジ ア 祭 に 参 加 し は じ め て 今 年 度 で 五 回 目 を 迎 え た 。 今 年 度 は 「 多 文 化 の お う ち 」 を 展 示 テ ー マ に 設 定 し た 。 過 去 の テ ー マ を 振 り 返 る と 、 「 市 場 」 「 祭 礼 」 「 食 文 化 」 「 観 光 」 で あ り 、 社 会 生 活 の 基 盤 を 衣 食 住 と 捉 え る と す る な ら ば 、 今 年 度 の テ ー マ が 住 居 と な っ た の は 必 然 か も し れ な い 。 一 見 ユ ー モ ア を 感 じ さ せ る テ ー マ か も し れ な い が 、 展 示 内 容 は 学 科 の 地 域 言 語 ( 韓 国 語 ・ 中 国 語 ・ イ ン ド ネ シ ア 語 ・ ヒ ン デ ィ ー 語 ・ ア ラ ビ ア 語 ・ ス ペ イ ン 語 ) に 基づいた学術的な展示になった。   地 の 住 ま い や そ れ を 取 り 巻 く 環 境 は 、 一 方 で そ の 地 域 の 自 然 環 境 に 左 右 さ れ 、 他 方 で 民 族 創 世 神 話 な ど と 結 び つ き 、 独 特 の 空 間 を つ く り だ す 。 社 会 空 間 の 均 質 化 が 指 摘 さ れ て 久 し い が 、 そ の 土 地 に 根 ざ し た 居 住 空 間 も 多 く み ら れ る 。 社 会 関 係 が 織 り な す 生 活 空 間 は 、 グ ロ ー バ ル な 状 況 を 受 け 入 れ / に 飲 み 込 ま れ つ

大 塚 直 樹

2018

年度 多文化コミュニケーション学科アジア祭展示

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アクティブラーニングの試み

学部行事

学部行事報告

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6.中南米ブース 9.なまえで多文化 10.展示撤収後の記念撮影 7.展示を解説する学生 8.野菜を手に取る参観者(子ども) 11.プラカードと第14世ダライラマ法王猊下来学記念杯 立 す る 景 観 を な す 。 建 物 の 構 造 は 、 下 層 階 に 店 舗 や 家 畜 小 屋 、 倉 庫 な ど が あ り 、 上 層 階 が 居 住 空 間 に な っ て い る 。 居 住 空 間 に は 応 接 間 ・ 客 間 も 配 す る 。 ブ ー ス で は 、 同 時 に サ ヌ ア の 南 側 に 位 置 す る イ エ メン門の模型も展示した。     中 南 米 の ブ ー ス で は 、 グ ア ナ フ ア ト の 街 並 み を 再 現 し た ( 写 真 6) 。 グ ア ナ フ ア ト は 、 一 九 八 八 年 に 「 古 都 グ ア ナ フ ア ト と そ の 銀 鉱 群 」 と し て 世 界 遺 産 ( 文 化 遺 産 ) に 登 録 さ れ た 。 街 並 み は 、 一 八 世 紀 を 中 は 、 言 語 履 修 学 生 の 成 果 公 表 の 場 に な る と と も に 、 参 観 者 と の 会 話 が 生 ま れ る こ と か ら 、 前 述 の 学 生 に よ る 展 示 解 説 だ け 心 に し た バ ロ ッ ク 様 式 の 歴 史 的 建 造 物 で あ り 、 複 数 の 聖 堂 も 残 さ れ て い る 。 そ こ で 、 メ キ シ コ で は 約 九 〇 % が カ ト リ ッ ク 教 を 信 仰 し て い る こ と に つ な げ 合 わ せ て 、 教 会 の ス テ ン ド グ ラ ス や 内 装 の 模 型 も展示した。     そ れ ぞ れ の ブ ー ス で は 、 地 域 言 語 を 履 修 し て い る 学 生 を 中 心 に し て 、 可 能 な 範 囲 で 来 訪 者 へ の 展 示 説 明 を お こ な っ た (写真 7)。   昨 年 度 ま で の 展 示 物 を 利 用 し た 「 野 菜 で な く 、 一 方 通 行 に な り が ち な 展 示 空 間 を 双 方 向 性 に 変 化 さ せ る 可 能 性 を も っ て い る 。 言 い 換 え れ ば 、 ア ク テ ィ ブ ラ ー ニ ングの実践とも捉えうる。   最 後 に 、 今 年 度 の 多 文 化 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 学 科 の 展 示 「 多 文 化 の お う ち 」 は 、 後 夜 祭 に て 「 第 一 四 世 ダ ラ イ ラ マ 法 王 猊 下 来 学 記 念 杯 」 を 授 与 さ れ た ( 写 真 10・ 11) 。 優 れ た 海 外 研 究 の 発 表 と 評 価 さ れ て の 受 賞 で あ っ た 。 昨 年 度 の 展 示 部 門 優 秀 賞 に 続 い て 、 二 年 連 続 の 受 賞 で あ っ た 。 学 生 の 主 体 的 な 学 び が 着 実 に こ うした結果に表れている。 読書案内 布 野 修 司 編 『 世 界 住 居 誌 』 昭 和 堂 、 2005 年。 市 場 」 「 屋 台 で 多 文 化 」 は 、 と く に 子 ど も か ら 人 気 が あ っ た 。 文 化 祭 の 制 約 上 、 そ の 場 で 作 っ て も ら う こ と は 難 し い が 、 紙 粘 土 で つ く ら れ た 展 示 物 を 実 際 に 触 れ て み る 楽 し さ が 評 価 を 受 け た よ う で あ る ( 写 真 8) 。 ま た 、 恒 例 と な っ た 「 な ま え で 多 文 化 」 の コ ー ナ ー も 引 き 続 き 盛 況 で あ っ た 。 ブ ー ス を 設 置 し 、 地 域 言 語 の う ち 、 韓 国 語 ・ ヒ ン デ ィ ー 語 ・ ア ラ ビ ア 語 で 参 観 者 の 名 前 を 書 く 試 み で あ る ( 写 真 9) 。 原 則 と し て 当 該 言 語 を 履 修 し て い る 学 生 が 対 応 し た 。 こ う し た 取 り 組 み 学部行事報告

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執筆者紹介(五十音順)

大塚 直樹

(おおつか なおき) 国 際 関 係 学 部 多 文 化 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 学 科 ・ 准 教 授 。 主 な 担 当 科 目 は 、 観 光 地 理総論、フィールドワーク入門。

中野 達司

(なかの たつし) 国 際 関 係 学 部 多 文 化 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 学 科 ・ 教 授 。 主 な 担 当 科 目 は 、 体 験 で 学 ぶ地球環境論、中南米の社会と文化。

福嶋 崇

(ふくしま たかし) 国際関係学部国際関係学科・准教授。主な 研究分野は、環境政策学、地域研究。

高山 陽子

(たかやま ようこ) 国 際 関 係 学 部 多 文 化 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 学 科 ・ 教 授 。 主 な 担 当 科 目 は 、 世 界 遺 産 論、テーマパーク論。

永綱 憲悟

(ながつな けんご) 国際関係学部国際関係学科・教授。 主な研究分野は、現代ロシア政治。 2019年 3月31日発行 発行:亜細亜大学国際関係研究所 制作:株式会社キンデル 問い合わせ先 亜細亜大学国際関係学部 〒180-8629 東京都武蔵野市境5-24-10 http://www.asia-u.ac.jp/academics/international/ 本雑誌記事の無断転写を禁じます。

©2019 Faculty of International Relations, Asia University 国際関係・多文化フォトジャーナル

参照

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