(1)4 今後の課題
(1)人口減少・超高齢化社会の到来
(2)災害様態の多様化
(3)救急需要の増大と高度化
(4)阪神淡路大震災から15年が経過
(5)「港都こうべ」
152,038
(10%)
172,308
(11%)
190,911
(12%) 138,222
(9%)
200,302
(13%)
901,292
(60%)
931,244
(61%)
983,184
(64%) 872,289
(59%)
1,018,838
(67%)
448,622
(30%)
421,987
(28%)
361,320
(24%) 456,439
(31%)
306,253
(20%)
0
200,000
400,000
600,000
800,000
1,000,000
1,200,000
1,400,000
1,600,000
1,800,000
H17 H22 H27 H32 H37
神戸市全体
1,525,393 1,535,415 1,525,539 1,501,952
1,466,950
[人]
5年後 15年後
現在
【全市的な傾向】
○全市の人口は今後緩やかに減少していく
○65歳以上の人口は,どの区においても増加していく
○地域により,人口の増減の傾向にはかなりの差がある
①東部地域
②中部地域
③中西部・北部地域 ④西部地域
4-(1)人口減少・超高齢化社会
【背景】
長期的には人口減少に転じるとともに、急速な高齢化の進行が予測されている
【背景】
長期的には人口減少に転じるとともに、急速な高齢化の進行が予測されている
65歳~
15歳~
64歳
~14歳
人口推計については,いずれも国立社会保障・人口問題研究所ホームページより
(2)東部
地域
中部
地域
西部地域
中西部・北部地域
4-(1)人口減少・超高齢化社会
【参考】
「神戸づくりの指針」中間取りまとめ(案)より
【参考】
「神戸づくりの指針」中間取りまとめ(案)より
【神戸市のめざすまちの姿の全体像】
①様々な都市機能と豊かな自然環境の調和による魅力
あるまちづくり
② 都心域及び地域拠点・連携拠点などの機能強化
③ 活力をもたらす産業エリアの機能強化
④ 海・空・陸の総合的な交通環境の形成
⑤ 神戸の魅力を発信するリーディングエリアの形成
【神戸市のめざすまちの姿の全体像】
①様々な都市機能と豊かな自然環境の調和による魅力
あるまちづくり
② 都心域及び地域拠点・連携拠点などの機能強化
③ 活力をもたらす産業エリアの機能強化
④ 海・空・陸の総合的な交通環境の形成
⑤ 神戸の魅力を発信するリーディングエリアの形成
15906 15055 13667
86051 85048 85950
31005 35306 37154
15147 12688
85989 86531
26911 37747
0
20000
40000
60000
80000
100000
120000
140000
160000
H17 H22 H27 H32 H37
灘区
128,047 132,962 135,409 136,771 136,966
11095 10936 10277
81950 80750 81669
28822 32770 34076
9769
10756
82529
80329
34400
25507
0
20000
40000
60000
80000
100000
120000
140000
H17 H22 H27 H32 H37
中央区
116,592 121,867 124,456 126,022
126,698
【東部地域の傾向・増加】
○人口は引き続き増加する
○15歳~64歳人口はほぼ横ばい
30,724 29,398 27,044 25,508
144,089 144,035 146,633 147,577
42,048 50,165 54,529 57,833
29,329
141,466
35,244
0
50,000
100,000
150,000
200,000
250,000
H17 H22 H27 H32 H37
東灘区
206,039 216,861 223,598 228,206 230,918
4-(1)人口減少・超高齢化社会
【東部地域】 東灘区・灘区・中央区の推移
【東部地域】 東灘区・灘区・中央区の推移
(3)10447 9064 7875
59678 54610
51273
30619
33305
33349
7002
11305
48617
64868
31908
27618
0
20000
40000
60000
80000
100000
120000
H17 H22 H27 H32 H37
長田区
103,791
100,744 96,979
92,497
87,527
10965 10023 8813
63699 59383
57262
30479 32836
32543
7935
11105
55559
67883
31105
27996
0
20000
40000
60000
80000
100000
120000
H17 H22 H27 H32 H37
兵庫区
106,984 105,143 102,242
98,618
94,599
【中部地域の傾向】
○65歳以上の人口は緩やかに増加
○64歳以下の人口が減少することにより,
区の人口が減少
○昼間人口が,夜間人口に比べて多い
【中部地域】 長田区・兵庫区の推移
【中部地域】 長田区・兵庫区の推移
19966 17548 14961
104734
94697
88296
43436
51139
53816
13188
21906
82560
113811
53716
35912
0
20000
40000
60000
80000
100000
120000
140000
160000
180000
200000
H17 H22 H27 H32 H37
須磨区
171,629
168,136
163,384
157,073 149,464
27451 24200 20809
133689
122180
114491
56523
64817
67396
18363
29803
107427
144901
66968
48024
0
50000
100000
150000
200000
250000
H17 H22 H27 H32 H37
垂水区
222,728
217,663
211,197
202,696
192,758
29863 25753 22135
141614
131268
124032
52660
62790
67156
19703
32959
117223
149924
68112
43061
0
50000
100000
150000
200000
250000
H17 H22 H27 H32 H37
北区
225,944
224,137 219,811
213,323 205,038 【中西部・北部地域の傾向】
○65歳以上の人口が増加
○区全体の人口は減少
4-(1)人口減少・超高齢化社会
【中西部・北部地域】
須磨区・垂水区・北区の推移
【中西部・北部地域】
須磨区・垂水区・北区の推移
(4)34494 30327 26457
167681 159272
151686
45725 58859
68601
24066
37991
144263
169664
74647
35982
0
50000
100000
150000
200000
250000
300000
H17 H22 H27 H32 H37
西区
243,637 247,900 248,458 246,744 242,976
【西部地域の傾向】
○区全体の人口は横ばい
○65歳以上の人口が著しく増加
○64歳以下の人口が著しく減少
4-(1)人口減少・超高齢化社会
【西部地域】 西区の推移
【西部地域】 西区の推移
住宅火災における死者数の推移(全国)
981
936 923 992
1041 1038
1220
1187
1148
1123
56
55.2 55.4
52.9
56.8 56.6
58
59.6
63.2
56.6
H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20
死者数(人) 65歳以上(%)
0
10000
20000
30000
40000
50000
60000
70000
H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20
搬送人員 搬送人員(65歳以上)
[人]
26850
53411
搬送人員に対する65歳以上の傷病者の割合(神戸市)
2139
2171
2184
2175
2129
282
235
194 313 332
0
500
1000
1500
2000
2500
H17 H22 H27 H32 H37
兵庫県一般世帯数
一般世帯数に占める単独高齢世帯数
世帯数の推移(兵庫県)
[1,000世帯]
4-(1)人口減少・超高齢化社会
【今後の課題】
○高齢者が増加することによる救急需要の増加
救急搬送人員のうち約半数が65歳以上の方であり、人口が減少する地域でも、65歳以上
人口が増えることにより、救急件数は増える可能性がある。
○災害時に高齢者等が孤立するおそれ
高齢者の単独世帯が増加することから、災害避難時に支援が必要な高齢者等が、
周りの手助けを受けられずに孤立してしまうおそれがある。
○住宅火災での死者の増加
住宅火災における死者のうち約6割が65歳以上であり、高齢者が住宅火災の犠牲になら
ないように、対策を進めていく必要がある。
○地域によって、人口の移り変わりの傾向は異なるため、地域特性に応じた対応が必要。
国立社会保障・人口問題研究所ホームページより
(5)4 今後の課題
(1)人口減少・超高齢化社会の到来
(2)災害様態の多様化
(3)救急需要の増大と高度化
(4)阪神淡路大震災から15年が経過
(5)「港都こうべ」
4-(2)
災害様態の多様化
【多様化する災害】
自然的・人為的要因により災害が多様化し、消防活動が困難になる傾向にある。
【多様化する災害】
自然的・人為的要因により災害が多様化し、消防活動が困難になる傾向にある。
【人的・物的要因】
○複雑な店舗形態 個室ビデオ火災
○テロ災害の危険性 ○社会不安を背景とした自殺者の増加
○多様な化学物質の漏洩 ○都市型水害 地下構造の複雑化
○新たな内装材・断熱材による火災危険要因の発生拡大
【人的・物的要因】
○複雑な店舗形態 個室ビデオ火災
○テロ災害の危険性 ○社会不安を背景とした自殺者の増加
○多様な化学物質の漏洩 ○都市型水害 地下構造の複雑化
○新たな内装材・断熱材による火災危険要因の発生拡大
【自然的要因】
○地球温暖化 ゲリラ豪雨等
○新型伝染病 新型インフルエンザ
【自然的要因】
○地球温暖化 ゲリラ豪雨等
○新型伝染病 新型インフルエンザ
都賀川 水難事故
【消防隊の出動件数から見る多様化】
○震災以降、火災への出動件数は横ばい状態
○震災以降の災害出動件数の伸び
火災出動はほぼ横ばいだが、
交通事故…約1.5倍
危険物事故…約2倍
○出動件数自体も平成3年に比べ、約2倍に増加 0
300
600
900
1200
1500
1800
2100
2400
3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
その他火災
船舶火災
車両火災
林野火災
建物火災
交通事故
水難事故
自然災害
機械による事故
建物等による事故
その他の事故
ガス・酸欠事故
爆発事故
危険物事故
(件)
(年)
地下鉄サリン事件 東灘三輪火災事故 硫化水素による自殺
災害出動件数(神戸市)
(6)【今後の課題・潮流】
○今後も科学技術はいっそう発達していく
消防が経験したことのない、未知の災害が発生する可能性がある。
それらの災害に対する対応方法を調査研究する必要がある。
また逆に、より迅速・安全な消防活動に応用するため、
高度化した技術を消防に取り入れる必要もある。
○企業・大学等との連携強化の必要性
複雑化・多様化する災害に対処するためには、高度な専門知識や
技術を有する企業・大学等とのさらなる連携が必要となる。
○人材育成の問題(訓練・研修体制の充実)
経験豊富な団塊の世代の退職により、経験の伝承が困難になっている。
また、実災害における放水機会は、年々減少する傾向にある。
放水技術を現場で向上させることが難しく、訓練・研修体制の充実を図る必要がある。
○新たな災害形態発生の可能性
一例として、社会不安などを背景に自殺者が後を絶たず、硫化水素など新たな自殺の形態も見られ
た。ネット経由で方法が簡単に流聞するなど、今後も新たな脅威が発生し広がる可能性がある。
東海村JCO臨界事故
4-(2)災害様態の多様化【今後の課題】
(7)4 今後の課題
(1)人口減少・超高齢化社会の到来
(2)災害様態の多様化
(3)救急需要の増大と高度化
(4)阪神淡路大震災から15年が経過
(5)「港都こうべ」
【背景】
人口減少・超高齢化社会の到来
【高度化】
○救急救命士のさらなる処置拡大
「救急救命士の業務のあり方に関する検討会」
(厚生労働省:平成22年4月28日報告書)
●処置拡大の検討内容
・低血糖患者への血糖値測定とブドウ糖溶液の投与
・重症喘息患者への吸入薬の投与
・心肺停止前の静脈路確保と輸液の実施
【需要の推移】
○平成21年中、救急隊の総活動時間は過去最高を
更新 ※全救急隊の総活動時間【時間】
=救急出動件数×1件あたりの平均活動時間
○救急出動件数 : 救急車適正利用の広報などの
効果によりここ数年横ばい傾向
○平均活動時間(出動~帰庁) : 救急医療体制の
整備状況及び救急業務の高度化などにより増加傾向
【課題等】
○人口減少・超高齢化社会、単身世帯の増加など、救急需要を慎重に見守り、対策を行う必要がある
○出動件数・活動時間の増加・延長に伴い、管轄区域の空白(救急隊がいない)時間が増加することへの対応
○今後質の高い救急対応が求められることから、更なる高度化を図っていく必要がある。
○事故の発生を未然に防止するための「予防救急」を推進するため、市民への普及啓発を継続していく。
4-(3)
救急需要の増加と高度化
救急出動件数と総活動時間(平成12~21年)
50,000
52,000
54,000
56,000
58,000
60,000
62,000
64,000
66,000
68,000
70,000
平
成
1
2
年
平
成
1
3
年
平
成
1
4
年
平
成
1
5
年
平
成
1
6
年
平
成
1
7
年
平
成
1
8
年
平
成
1
9
年
平
成
2
0
年
平
成
2
1
年
件
70,000
80,000
90,000
100,000
時
間
出動件数 救急総活動時間
「助かる命を助けるために」
(8)4 今後の課題
(1)人口減少・超高齢化社会の到来
(2)災害様態の多様化
(3)救急需要の増大と高度化
(4)阪神淡路大震災から15年
(5)「港都こうべ」
【課題等】
○地域によっては固定化・高齢化・減少している防災活動への参加者を、どのように増やしていくのか
○震災を知らない世代に、震災教訓といったものを、どのように伝承していくのか~防災教育のあり方
○NPOや大学など、地域で新たな防災の担い手となりうる団体との連携の方策
○備えることの重要性を伝え、各家庭でどのように普及させていくのか~「自助」への取り組み
○助け合うことの大切さを伝え、地域コミュニティをどのように活性化させていくのか~「共助」〃
○震災の教訓といったものを「神戸からの発信」として伝えていくこと
【背景】
震災の教訓、「自助」「共助」の精神を後世に伝える
【防災福祉コミュニティ
(防コミ)
】
○震災を教訓に結成(平成7年~)
○市内191地区で結成済み(全市)
○年間700回を超える訓練を実施
防コミ訓練の様子
【震災教訓を伝える取り組み】
(地 域)
○地域で取り組む各種防災訓練の実践
○防災ジュニアチームの結成(市内15チーム)
○災害時要援護者訓練・語り部による伝承
○防コミによる防災教育支援(小学校)
(行 政)
○防コミに対する支援(助成金、訓練指導等)
○市民防災リーダーの育成(研修の実施)
○活動の手引書・防災教育支援冊子等の発行
防コミメンバーによる授業
4-(4)阪神・淡路大震災から15年
(9)4 今後の課題
(1)人口減少・超高齢化社会の到来
(2)災害様態の多様化
(3)救急需要の増大と高度化
(4)阪神淡路大震災から15年が経過
(5)「港都こうべ」
【背景】
人や物・情報の交流拠点「港町」神戸~神戸港・神戸空港
【背景】
人や物・情報の交流拠点「港町」神戸~神戸港・神戸空港
【神戸の玄関~二つの「港」】
○神戸港
○神戸空港
【神戸の玄関~二つの「港」】
○神戸港
○神戸空港
神戸空港から北側を望む
【神戸市の開発整備~物流拠点、企業・大学等の進出】
○神戸複合産業団地 ○神戸物流センター
○西神インダストリアルパーク(西神ニュータウン)
○神戸ハイテクパーク
(以上いずれも西区)
○ポートアイランド(中央区)
~医療産業都市構想
~大学の進出
ポートアイランドキャンパス地区
【課題等】
○港都こうべの防災体制の強化~「港」(海・空)の消防力の強化、危険物災害など特殊災害への対応、など
○進出が進む工業団地(特に西区)への対応~人口増加への対応、危険物質の把握、特殊災害への対応など
○多様化する建物(工場・研究施設・商業ビルなど)への対応~災害形態の多様化、特殊災害への対応など
○大学など研究機関と消防の連携強化
○国内外からの来神者への対応~「安全観光都市神戸」のアピール、「安全・安心ホスピタリティ」の概念
【課題等】
○港都こうべの防災体制の強化~「港」(海・空)の消防力の強化、危険物災害など特殊災害への対応、など
○進出が進む工業団地(特に西区)への対応~人口増加への対応、危険物質の把握、特殊災害への対応など
○多様化する建物(工場・研究施設・商業ビルなど)への対応~災害形態の多様化、特殊災害への対応など
○大学など研究機関と消防の連携強化
○国内外からの来神者への対応~「安全観光都市神戸」のアピール、「安全・安心ホスピタリティ」の概念
4-(5)港都こうべ