平成 平成1414年度∼平成年度∼平成1616年度年度 原子力安全基盤調査研究提案公募 原子力安全基盤調査研究提案公募
日本人の安全観
日本人の安全観
安全に関する移ろいやすい心理
安全に関する移ろいやすい心理
感情的な心理、根本的な考え方を探る
感情的な心理、根本的な考え方を探る
東洋大学社会学部
東洋大学社会学部
教授
教授
中村
中村
功
功
東京大学情報学環
東京大学情報学環
助手
助手
関谷直也
関谷直也
目的・定義
目的・定義
l
l
研究
研究
目的
目的
:
:
「日本人の安全観」の構造を把握する。
「日本人の安全観」の構造を把握する。
l
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定義:
定義:
ここでいう「日本人の安全観」とは、理性的な安全
ここでいう「日本人の安全観」とは、理性的な安全
認識だけではなく、感情的な安心・不安
認識だけではなく、感情的な安心・不安
についての
についての
感情
感情
が
が
入り混じった、「安全に関する問題に共通す
入り混じった、「安全に関する問題に共通す
る心理・考え方・観念」のことである。
る心理・考え方・観念」のことである。
l
l
従来のリスク研究との違い:
従来のリスク研究との違い:
リスク(ある対象に関する危険性)の認知だけでは
リスク(ある対象に関する危険性)の認知だけでは
なく、安全をめぐる感情、安全に関する考え方、安
なく、安全をめぐる感情、安全に関する考え方、安
全をめぐる世界観・人生観、安全に関わる人に対す
全をめぐる世界観・人生観、安全に関わる人に対す
る考え方などを総合的に考える。
る考え方などを総合的に考える。
対象・研究の枠組み
対象・研究の枠組み
l l大地震、原子力発電所事故、公害・環境汚染、食品汚染という4
大地震、原子力発電所事故、公害・環境汚染、食品汚染という4
対象
対象
(対象を限定、詳細に調査)
(対象を限定、詳細に調査)
l l社会心理史的
社会心理史的
調査研究
調査研究
(1)
(1)
「日本人の安全観」に関する新聞記事の収集作業
「日本人の安全観」に関する新聞記事の収集作業
および
および
分析
分析
l l社会心理学的
社会心理学的
質的調査研究(仮説構築)
質的調査研究(仮説構築)
(
(
2
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)
「
「
原子力」「ダイオキシン
原子力」「ダイオキシン
」
」
などの連想想起法(自由回答)による
などの連想想起法(自由回答)による
イメージの分析
イメージの分析
(
(
3
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)
「日本人の安全観」に関するグループインタビューの実施
「日本人の安全観」に関するグループインタビューの実施
(
(
4
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)
流言・うわさの分析(深層にある心理の分析)
流言・うわさの分析(深層にある心理の分析)
l l社会心理学的
社会心理学的
量的調査研究(仮説検証)
量的調査研究(仮説検証)
(
(
5
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)
「日本人の安全観」の共通要因、差異に関する調査分析
「日本人の安全観」の共通要因、差異に関する調査分析
(
(
6
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)
)
地域毎
地域毎
、リスク毎
、リスク毎
に異なる「日本人の安全観」
に異なる「日本人の安全観」
の
の
調査分析
調査分析
社会心理史的調査研究
社会心理史的調査研究
(1)
(1)
新聞記事の収集作業および分析
新聞記事の収集作業および分析
事件名 事件名 1 黄色米事件 昭和29年 7月 ∼ 昭和32年 7月 13 スリーマイル原子力発電所事故昭和54年 3月 ∼ 昭和54年 9月 2 第五福竜丸被爆事件 昭和29年 5月 ∼ 昭和30年 7月 14 敦賀原子力発電所事故 昭和56年 4月 ∼ 昭和56年 9月 3 放射能汚染問題 昭和29年 5月 ∼ 昭和30年 5月 15 グリコ・森永事件 昭和59年 3月 ∼ 昭和59年 12月 4 江戸川漁民暴動事件 昭和33年 5月 ∼ 昭和35年 7月 16 チェルノブイリ原発事故 平成元年 1月 ∼ 平成2年 12月 5 サリドマイド薬害事件 昭和37年 9月 ∼ 昭和37年 12月 17 堺市0:157 平成8年 7月 ∼ 平成9年 1月 6 原子力潜水艦放射能漏れ事故 昭和43年 5月 ∼ 昭和43年 10月 18 ナホトカ号重油流出事故 平成9年 1月 ∼ 平成9年 6月 7 カネミ油症事件 昭和43年 10月 ∼ 昭和45年 2月 19 東京湾重油流出事故 平成9年 7月 ∼ 平成9年 10月 8 スモン薬害事件 昭和45年 2月 ∼ 昭和45年 4月 20 もんじゅ事故 平成7年 12月 ∼ 平成8年 5月 9 有田市コレラ騒動 昭和52年 6月 ∼ 昭和52年 8月 21 動燃事故 平成9年 3月 ∼ 平成9年 8月 10 四大公害事件 昭和31年 5月 ∼ 昭和50年 11月 23 所沢ダイオキシン問題 平成11年 2月 ∼ 平成11年 5月 11 その他公害 昭和30年 7月 ∼ 昭和50年 12月 24 JCO臨界事故 平成11年 9月 ∼ 平成12年 2月 12 水島コンビナート重油流出事故 昭和49年 ∼ 昭和50年 12月 25 雪印・埼玉ハムソーセージ問題平成13年 1月 ∼ 平成14年 6月 収集期間 収集期間 安全性に関する根本的な議論 (1)安全に絶対はない (2)人災論−人間のすることに完全はない。絶対安全ということはない。 ■事故観 (1)無責任さ・慢心・怠慢・ずさんさ (2)責任追及―犯人(責任の所在)を追求すべきだ。 (3)大規模な事故は背景の構造的問題の解明を重視し、教訓にすべき。 ■利害関係者への不信感 (1)危機感が薄く、対応が後手後手に回る (2)利害関係者は情報を隠そうとするものである (3)利害関係者は利益を優先する (4)縦割り行政の弊害 ■信頼の醸成 (1)信頼を取り戻すのは大変である。 (2)信頼感の醸成には情報公開が大事である。 (3)国民との理解・対話による信頼感の醸成を (4)安全を主張していても不信感が増すだけである。 (5)政府は原子力の必要性、経済性を強調しすぎている。 (6)地道な努力 【目的】 戦後の災害や事故など安全災害や事故など をめぐる問題についての論調 (社説)を分析することで、安 全について共通する考え方を 抽出 【方法】 記事を収集し、それを参考に しつつ、社説の分析を行った社会心理学的質的調査研究
社会心理学的質的調査研究
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2
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連想想起法による自由回答の分析
連想想起法による自由回答の分析
【 【目的目的】】 分析の方向性を見出す。 分析の方向性を見出す。 【 【方法方法】】 平成 平成1717年度調査で、次のような質問文を用意し、直接的に、人々が年度調査で、次のような質問文を用意し、直接的に、人々が 言葉から抱くイメージを記述してもらった。 言葉から抱くイメージを記述してもらった。 〇 〇「原子力」と聞いて連想する言葉をあげてください。「原子力」と聞いて連想する言葉をあげてください。 〇 〇「狂牛病」と聞いて連想する言葉をあげてください。「狂牛病」と聞いて連想する言葉をあげてください。 〇 〇「環境問題」と聞いて連想する言葉をあげてください。「環境問題」と聞いて連想する言葉をあげてください。 ※ ※附属資料の調査票のように、一人6項目まであげてもらった。附属資料の調査票のように、一人6項目まであげてもらった。 【概要】 l 恐れ・不安の対象としての原子力 l まとめて、原子力についての人々の論点は、有害物質としての「放射能」 「汚染」「事故」「危険性」などの人々の恐れ、不安、危険の対象である。 l 発電、原子力発電所を上げる人がもっとも多い。 l 「安全」という言葉を連想する人は一人しかいない。安全を連想する人は少 ない。 l −「放射能」「放射能汚染」を連想する人が非常に多い。社会心理学的質的調査研究
社会心理学的質的調査研究
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(
3
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グループインタビューの実施
グループインタビューの実施
l l 原子力発電、環境問題(特にダイオキシン)、食品(特に狂牛病、鳥イン原子力発電、環境問題(特にダイオキシン)、食品(特に狂牛病、鳥イン フルエンザ問題)、自然災害 フルエンザ問題)、自然災害 【 【目的目的】】 人々の「語り」を通じて安全問題についての考え方、心理を明らかにする 人々の「語り」を通じて安全問題についての考え方、心理を明らかにする。。 特に、 特に、以下の点に以下の点に主眼主眼 ①安全に関わる心理・考え方を変化させる心理的 ①安全に関わる心理・考え方を変化させる心理的 要因としての「タイミン要因としての「タイミン グ」「要素」を引き出すこと、 グ」「要素」を引き出すこと、 ② ②安全意識の違いの差がでる要因を明らかすること安全意識の違いの差がでる要因を明らかすること 【 【方法方法】】 l l 今回の調査を目的としない、調査会社今回の調査を目的としない、調査会社のの調査モニター登録者の中から、調査モニター登録者の中から、 属性が偏らないように、下記の条件 属性が偏らないように、下記の条件でで各6名を目標に参加を呼びかけ各6名を目標に参加を呼びかけた。た。 l l 日時:日時:平成平成1616年年1212月月1010日、日、1212日日 ①女性・子持ち・家族同居・主婦 ①女性・子持ち・家族同居・主婦(7(7名名)) ③女性・独身・家族非同居③女性・独身・家族非同居(6(6名名)) ②男性・子持ち・家族同居・企業勤め ②男性・子持ち・家族同居・企業勤め(5(5名名)) ④男性・独身・家族非同居④男性・独身・家族非同居(6(6名名)) 【 【概要概要】】 仮説構築に生かした。 仮説構築に生かした。社会心理学的質的調査研究
社会心理学的質的調査研究
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流言の分析
流言の分析
【目的】 l 社会問題には「うわさ」が存在する。そして、「うわさ」は、人々の心理を背景に流れ、その内容に 人々の心理を反映する。流言や話題を通じて、有害物質に関連する事故や汚染に関する「人々に 共有されている心理」としての社会心理を分析した。従来は差別問題、災害などにおいての先行研 究はあるが、社会問題、安全問題にはあまり適用されてこなかった。 【方法】 l 原子力事故が問題になった東海村(15年度調査)、有害化学物質の事故・汚染が問題となった所沢 市、東海村(16年度調査)において、どのような流言や話題を聞いたかを調査票調査(面接法)にお ける自由回答を基に分析。 l 逆にいうと、問題となった地域の人にとって、その地域に住んでいない人々は、「伝染するかもしれな い」「遺伝的・子供に影響があるかもしれない」と考えて、回避行動をとる/回避行動をとると、考えら れているのである。 l そして、安全かどうかという本人の認識、科学的現実とは別に、「有害化学物質が問題となった場合 には、よその地域の人々は嫌がる」という一般的なイメージも認識しているのである。これらは、有害 化学物質汚染が問題となった際に人々が感じる不安としての一般的な心理である。 【概要】 l 防御化の偏見①:「種の保存」心理(遺伝性、子孫保護の心理):「障害を持つ子、奇形を持つ子」が 生まれてしまうのではないか。子供が生まれにくいのではないか。そのことにより結婚が難しいので はないかといった、遺伝的影響を懸念する心理(所沢、水俣、東海村)。 l 防御化の偏見②:「伝染性」の心理:伝染するかもしれないという心理(水俣、東海村) l 関与性の偏見①:「忌避」の心理(土地、食品を避ける心理):「住民以外の地域外の人」の感情に対 する心理として、地域外の他者が、より注目し、差別的な行為をする。社会心理学的量的調査研究
社会心理学的量的調査研究
(
(
5)
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「日本人の安全観」の共通要因、差異に関する調査分析
「日本人の安全観」の共通要因、差異に関する調査分析
【
【
方法
方法
】
】
l l 住民基本台帳より二段無作為抽出法によって抽出住民基本台帳より二段無作為抽出法によって抽出 l l 2020歳以上の男女個人歳以上の男女個人600600名名((対象数対象数600 = 30600 = 30名名××2020地点地点)):: l l 調査員による訪問面接調査法にて行った。調査員による訪問面接調査法にて行った。 平成 平成1717年度実施調査:平成17年1月8日から1月19日年度実施調査:平成17年1月8日から1月19日 l l 東京都:東京都:398398票(回収率票(回収率66.366.3%)%)(
(
6
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地域毎
地域毎
、リスク毎
、リスク毎
に異なる「日本人の安全観」
に異なる「日本人の安全観」
の
の
調査分析
調査分析
【
【
方法
方法
】
】
l l 住民基本台帳より二段無作為抽出法によって抽出住民基本台帳より二段無作為抽出法によって抽出 l l 各地域各地域2020歳以上の男女個人歳以上の男女個人600600名名((対象数対象数600 = 15600 = 15名名××4040地点地点)):: l l 調査員による訪問面接調査法にて行った。調査員による訪問面接調査法にて行った。 平成 平成1414年度実施調査年度実施調査::平成15年3月1日∼3月14日平成15年3月1日∼3月14日 l l 長野県松本市(活断層近隣地域)長野県松本市(活断層近隣地域) 482482票票((回収率回収率80.3%)80.3%) l l 茨城県東海村・那珂町(原子力関連事故経験地域)茨城県東海村・那珂町(原子力関連事故経験地域) 463463票票((回収率回収率77.2%)77.2%) l l 静岡県御前崎町・浜岡町(原子力発電および地震)静岡県御前崎町・浜岡町(原子力発電および地震) 452452票票((回収率回収率75.3%)75.3%) 平成 平成1515年度実施調査年度実施調査:平成16年1月31日∼2月14日:平成16年1月31日∼2月14日 l l 埼玉県所沢市(ダイオキシン汚染問題経験地域)埼玉県所沢市(ダイオキシン汚染問題経験地域) 387387票票((回収率回収率64.5%)64.5%) l l 熊本県水俣市(公害経験地域)熊本県水俣市(公害経験地域) 464464票票((回収率回収率77.3%)77.3%)研究の全体構造
研究の全体構造
内容分析 記事収集 2章 (1) 安全をめぐ る報道の分 析 社会心理史 社会心理史 的分析 的分析 補論 5章 4章3節 4章2節 4章1節 3章 1章 報告 調査 (東海・浜 岡・松本) うわさ・流 言分析 H14 原子力安全 神話の形成 と崩壊 社会心理学 社会心理学 的質的分析 的質的分析 総合的分析 地域毎に異 なる安全観 うわさ・流 言分析 (3) 同時代的分析 先行研究 概念構築 ディスカッ ション及 び考察 ディスカッ ション及 び考察 先行 先行 研究 研究 調査実施 (東京) (5) グループ インタ ビュー 自由回答 からの連 想想起法 による分 析 原子力に 関する社 会心理史 的分析 H16 調査 (所沢・水 俣) H15 (6) (4) (2) (1) 分析 社会心理学 社会心理学 的量的分析 的量的分析多いもの l 「発電」「発電所」「電力」 (166回答) l 「放射能」「放射能汚染」(124回答) l 「原爆」「原水爆」(99回答) l 「プルトニウム」「ウラン」など 単純な原子力用語(73回答) l 「事故のあった地名」 「地名」 (71回答) l 「事故」「トラブル」(66回答) l 「危険性」「不安」(43回答) 少ないもの l 「環境によい」(4回答) l 「安全」「安全対策」(6回答) l ※安全と答えている人は1人 l 必要性・経済性(10回答) l 電力以外の平和利用(16回答) l 放射性廃棄物(31回答)
恐れ・不安の対象としての原子力
必要性・経済性 必要悪・必要・なくてはならない・ただしエネルギー源としては不可欠・必要不可欠 将来的頼らざるを得ない。 火力及び水力に比較して価格が割高になる エネルギー問題 エネルギー・電力・エネルギー源・資源・日本の電力源・電力源 エネルギー問題・資源不足・電力不足・省エネ 重要なエネルギー・大きなエネルギー・電力の主となるもの 安全な代替燃料の実現化・石油代替・電力不足の解消 水力・火力、石炭、地球の資源 石油 将来のエネルギー・日本のこれからのエネルギー源 大量消費 最先端エネルギー 電力・発電 発電所・発電(所)・原子力発電所・原子力発電・原発 発電・電力発電・電気(発電) 東京電力・電力会社 電気 原子力用語 軽水炉 原子炉 BWR/PWR 炉心 原子力用語 プルトニウム・ウラン・プルトニウム、ウラン・濃縮ウラン 核 臨界・臨界点 核融合・プラズマ 核分裂 IAEA E=mc2 キュリー夫婦 化学反応 科学 水素の原子核 そのほか 鉄腕アトム・アトム 集団ヒステリー(反戦運動の人々)、反対運動 わからない 便利 日本の生活主体 豊かさの残り物 無限の可能性(含善悪) 政治 目に見えない 核廃棄物 廃棄物・核廃棄物・放射性廃棄物 プルサーマル 廃棄物処分・廃棄物処理 核処理施設・核燃料リサイクル施設・処理施設 核燃料リサイクル・核燃料再処理・再利用 高速増殖炉 子孫の代まで伝わる。一代で終らない 廃棄困難 安全性 安全性の確保・安全対策・安全は求められていくもの 安全 安全性 不安・危険 危険・危ない・やや危険・発電所内の危険・発電所危険 怖い・恐い・おそろしい・原子力はこわい・危険だと思う・危険が伴う・安全ではない 不安・放射能廃棄物の処理に対する不安感 一度なってしまったらおしまい・人類の滅亡・破壊 環境・環境によい クリーン・クリーンエネルギー 地球温暖化・地球環境 環境・環境に悪い 環境汚染・汚染問題・公害 海の温暖化 地方 地方、周辺住民 使わない人の所にある、地域への配慮の欠如 地名・事故 東海村・東海・東海発電所 六ヶ所村・青森・陸奥 東海村臨界事故・東海村の臨界事故・臨界事故・臨海事故 もんじゅ チェルノブイリ事故・チェルノブイリの事故・チェルノブイリの件 美浜原発・美浜 柏崎 スリーマイル 茨城・筑波 中国 ロシア 事故 事故・原発事故・パイプ漏れ・ヒビによる放射能漏れ・原子力漏れ・再処理施設の爆発事故 人にミスつきもの・制御不能・扱いに注意・管理がずさん トラブル・事故、トラブル・事故が多い。 事故隠し・隠ぺい 地震 老朽化 放射能 放射能 放射能汚染・放射能による汚染・汚染・核の汚染 放射能漏れ・放射漏れ 放射性・放射性物質・放射線 病気 がん・ガン・咽頭ガン 白血病 ケロイド・ただれる・ヤケド、ケロイド 死・死亡・死に至るやけど 人体への影響 ハゲ頭 感染 病気 風力発電 免疫不全 平和利用 原子力船・船・原子力船むつ・むつ・陸奥(船)・船にも使用 平和利用 レントゲン・アイソトープ 宇宙船 軍事利用・戦争 核兵器・核爆弾・兵器・ミサイル(武器)・爆弾 原子力潜水艦・潜水艦・原潜・原子力艦 戦争 北朝鮮・北朝鮮の疑惑 核実験・原爆の実験(全世界の) 劣化ウラン・劣化ウラン弾 ロシアの原潜燃料廃棄問題・ロシア軍基地 空母 放棄 軍事利用・原爆 原爆・原子爆弾・原子力爆弾・原力爆弾・核弾頭 被爆・原爆症・原爆被害・後遺症 広島・長崎・広島、長崎・広島の原爆・広島投下・爆弾(広島原爆)・被爆国・ピカドン 原子爆・原水爆・爆発・核爆発 第五福竜丸、クリスマス島 戦争と平和 エノラゲイ 99 124 21 16 91 43 4 8 4 73 14 31 6 71 66 10 56 166 6 8 1 1 36 4 3 3 3 3 2 1 1 91 50 2 23 2 2 1 1 46 11 4 4 2 1 1 1 1 1 1 3 2 2 2 1 1 1 1 1 10 6 4 3 3 2 2 1 4 1 1 24 12 4 3 2 2 7 1 2 2 31 10 7 6 5 3 3 2 2 1 1 54 4 4 2 1 1 87 23 10 4 6 3 3 3 1 1 1 1 1 1 11 3 1 1 26 23 8 7 6 2 1 1 1 46 21 19 8 2 2 1 0 20 40 60 80 100自由回答における
自由回答における
「原子力」のイメージ
「原子力」のイメージ
0
0
安全と安心
安全と安心
専門家の安心と一般人の安心の構造
専門家の安心と一般人の安心の構造
科学的安全性→ 安全性への認識 →安心・不安感情 科学的安全性→ 安全性への認識←→安心・不安感情 専門家の場合 一般人の場合 結びつき 結びつき 心理的に合理的 (科学的に捉えると非合理的) 科学的に合理的 l l 人々は安全性への認識の仕方として、人々は安全性への認識の仕方として、二つの異なる二つの異なる考え方を併せ持考え方を併せ持つ。つ。 ① ①具体的具体的(科学的)(科学的)根拠に基づく理性的な考え方根拠に基づく理性的な考え方 ② ②具体的具体的(科学的)(科学的)根拠に基づかない感情的な考え方根拠に基づかない感情的な考え方 l l 必ずしも、安全性を、理性的に科学的根拠を元にして判断はしてはいない。必ずしも、安全性を、理性的に科学的根拠を元にして判断はしてはいない。 感情的側面も合わせもって、心理的に合理的に考えているのである。 感情的側面も合わせもって、心理的に合理的に考えているのである。0
0
安全と安心
安全と安心
安全・安心は違う
安全・安心は違う
B.安全性 B.安全性((危険性危険性))の認識の認識 ― ―ある事柄がどれほど安全ある事柄がどれほど安全((危険危険))であるかの認識であるかの認識:: 一般人には危険性がよく分か一般人には危険性がよく分か らないこともある らないこともある C.安心・不安感情 C.安心・不安感情 ― ―あるリスクに対する不安心理あるリスクに対する不安心理 ― ―理由なき不安や安心もありうる理由なき不安や安心もありうる l l そして、安全−安心と言ったときの安心とはB.安全性の認識とC.安心感情がそして、安全−安心と言ったときの安心とはB.安全性の認識とC.安心感情が 合体したものであると考える。 合体したものであると考える。 l l 安全と安心の区別安全と安心の区別が重要である。が重要である。 l l 安全と安心が別物である以上、人々に科学的安全性をいくらアピールしても、必安全と安心が別物である以上、人々に科学的安全性をいくらアピールしても、必 ずしも安心してくれるわけではないからである。 ずしも安心してくれるわけではないからである。 l l すなわち原子力発電の科学的安全性をアピールし、それを理解してもらえば、すなわち原子力発電の科学的安全性をアピールし、それを理解してもらえば、 人々は納得するはずである、との考え 人々は納得するはずである、との考えはは誤っている。誤っている。 安全 安心 B.安全性の認識 C.安心・不安感情 違う A.客観的・科学的 安全性は安全観に関係する変数を表す は安全観に関係する変数の属する概念を表す は理性的な安全意識を表す (重なり)は変数同士が強く相関していることを表す。 (実線)は、Pearsonの相関係数P<0.001で有意であることを表す(数値は偏相関分析表、別表を参照のこと) (破線)は、Pearsonの相関係数P<0.01で有意であることを表す(数値は偏相関分析表、別表を参照のこと) 波の高さは、不安の度合いを表す。これは、不安が報道・情報によって移ろいやすいことを模式したもの。 変数の位置関係と波の場所・高さは関係ない。 変数が波から出ていることは、報道の影響を受けやすい(報道接触と有意な相関がある)ということを表す。 逆に下にいくほど報道の影響を受けにくい(波より下は報道接触と有意な相関がない)ことを表す。 理性的 感情的 安 全 を め ぐ る 心 理 不安感情 の強さ 報 道 ・ 情 報 の 影 響 の 受 け や す さ 報 道 ・ 情 報 の 影 響 の 受 け に く さ 安 全 観 の 第 1 層 報 道 に よっ て 移 ろ う 不 安 報 道 に よっ て 影 響 を 受 け に く い 不 安 安 全 を め ぐ る 考 え 方 ・ 観 念 人 生 観 ・ 自 然 観 ・ 世 界 観︵ 環 境 観︶ 安 全 観 の 第 3 層 安 全 観 の 第 2 層 報 道 に 影 響 を 受 け や す い 不 安 (自然に対する考え方) 自然観 安全の神話化・人災論 安全に対する不信感・人間に完全はない 事故観 (事故に対する考え方) 進歩史観 防御化の偏見 種の保存の心理 制御感の偏見 あきらめの心 理 関与性の偏見 忌避の心理 未知性の偏見 不可視の心理 未知性の偏見① 未知の心理 直視性の偏見② 映像の不安喚起 直視性の偏見① 被害者映像 の不安喚起 近代技術主義 V 自然環境主義 技術解決思想 V エコ・省エネ思想 マスコミ 報道 大規模事故・事件・災害とその報道 天然論 (天然への信奉) 天恵論 (自然の恵み) 利害関係者 への不信 事故抑止 観 事故処罰 観 人生観 (天・運命に対する考え方) 無力感 天譴論 運命論 ゼロリスク原則 V 比較リスク原則 マスコミ 報道 スピード優先情報公開 V 重要・理解優先
5
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安全観の位相(模式図)
安全観の位相(模式図)
1
1
理性的認識と感情的認識
理性的認識と感情的認識
・人々の心理は「合理的」だけれども「理性的」ではない。 ①自分自身の不安感として考える場合 ②社会問題として考える場合はロジックが異なっている。 なんとなく、気持ち悪いか ら 怖いから マスコミでよく報道してい て、問題だと思ったから 周りの人が食べなくなった から スーパーなど、市場にあま り出回っていなかったから 全頭検査を行っていても、 信頼できないから 政府・農林水産省の狂牛病 対策が不十分だと思ったか ら 政府・農林水産省が信頼で きないから 食品業界の狂牛病対策が不 十分だと思ったから 食肉業界が信頼できないか ら その他 45.3 51.6 44.9 5.6 14.6 30.0 38.7 26.5 40.1 32.8 3.8 6.0 9.8 40.5 1.0 1.0 7.5 28.1 12.8 12.8 10.1 1.3 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 自分が食べなくなった理由 自身のことは別にして、狂牛病問題が大きくなった理由 なんとなく 安全だと思うようになった から マスコミで報道しなくな り、問題だと思わなくなっ たから 周りの人が食べるように なったから スーパーなど、市場に出 回っているから 全頭検査の検査体制が信頼 できると思うようになった から 政府(農林水産省)の対策 が十分だと思うようになっ たから 政府・農林水産省が信頼で きると思うようになったか ら 食肉業界の狂牛病対策が十 分だと思うようになったか ら 食肉業界を信頼できると思 うようになったから その他 もともと牛肉は食べない 今も狂牛病以来、牛肉は食 べていない 24.7 33.9 15.2 8.3 23.5 22.0 5.7 3.6 6.0 1.8 15.8 0.0 0.0 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 自分が食べるようになった理由日本の原子力発電所は安全とはいえ ないから 日本の原子力発電所は事故を起こし ているから 今迄、各地でトラブル隠し・データ 改ざんの発覚が続いているから 今後、事故やトラブルに関する情報 隠しが続くと思うから 政府・監督官庁や電気事業者を信頼 できないから 原子力に関する情報公開が十分にな されてないから 海外の原子力発電所で大きな事故が 起こっているから 原子力発電を今後やめようという方 針の諸外国があるから 原子力発電所の故障や事故のマスコ ミ報道がなされているから なんとなく わからない 35.7 72.3 68.9 35.4 23.7 40.6 30.2 12.6 24.9 4.3 1.5 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0
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理性的認識と感情的認識
理性的認識と感情的認識
・人々の心理は「合理的」だけれども「理性的」ではない。
①自分自身の不安感として考える場合
②社会問題として考える場合はロジックが異なっている。
原子力事故は、「人災」だと思う 安全対策は当然するべきだとおもう が、安心できるものではない 事故の報道を見ると不安だが、報道 が収まると不安はなくなる 原子力発電所の映像は印象的で、な んとなく怖い 原爆、原爆被害の映像は印象的で、 なんとなく原子力発電は怖い 防護服など事故の異常さは印象的 で、なんとなく原子力発電は怖い 事故による放射能汚染を訴えている 人が報道されて不安を感じた 事故があったとき、幼児や将来子供 に影響があるかもしれず心配だ 将来のことを考えると、原子力発電 は、なんとなく怖い 放射能汚染が怖いので、原子力発電 所の近くには住みたくない 原子力は目にみえないので、なんと なく、気持ちが悪い 67.1 79.4 31.9 31.9 45.0 37.9 51.8 64.6 48.2 74.6 38.4 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0
1
1
理性的認識と感情的認識
理性的認識と感情的認識
・人々の心理は「合理的」だけれども「理性的」ではない。
①自分自身の不安感として考える場合
②社会問題として考える場合はロジックが異なっている。
1
1
理性的認識と感情的認識
理性的認識と感情的認識
全頭検査について思うこと 全頭検査について思うこと (%) よくわからない 全頭検査について、詳しいことは知らない 検査関係なく、なんとなく安全 行っているから安全とは思わないが、日本の牛肉はなんとなく安全 検査ゆえに、なんとなく安全 全頭検査を行っているので、日本の牛肉はなんとなく安全だと思う 検査ないから米国産牛食べたくない 全頭検査を行っていないので、米国産牛は食べたくない 検査あっても、なんとなく不安 全頭検査を行っていても、日本の牛肉について、なんとなく不安だ 諸外国との比較 現在も、諸外国にくらべて対策は劣っていると思う 能力への信用 全頭検査について、実施機関(各自治体)の能力が信用できない 情報公開への信頼 全頭検査について、完全に情報公開が行われているか信用できない 38.2 42.2 39.7 33.4 10.3 7.3 13.6 40.52
2
安全観の第1層
安全観の第1層
安全性をめぐる報道によって影響をうける不安
安全性をめぐる報道によって影響をうける不安
l l 専門家専門家は、は、職業として普段からあるリスクについて考えている職業として普段からあるリスクについて考えている l l 一般人は他に考えるべき事があるので、滅多にそのことについて考えたりしないという、日常生活のあ一般人は他に考えるべき事があるので、滅多にそのことについて考えたりしないという、日常生活のあ りかたと関係している。 りかたと関係している。 l l 一般人の安心・不安感情のレベルは、何か問題が起きたときは不安をあおる報道によって上昇し、ま一般人の安心・不安感情のレベルは、何か問題が起きたときは不安をあおる報道によって上昇し、ま た平穏期には下降するので、不安定なものとなっている。 た平穏期には下降するので、不安定なものとなっている。 l l それに対して専門家は常にリスクと接しているので、危険性の科学的実態と本人の認識が密接にリンそれに対して専門家は常にリスクと接しているので、危険性の科学的実態と本人の認識が密接にリン クしている。そのため安心感・不安感の感情も、事件のあるなしに関わらず比較的安定している。 クしている。そのため安心感・不安感の感情も、事件のあるなしに関わらず比較的安定している。 専門家の場合 一般人の場合 事故 災害 マスコミ報道 危険性認識不安感情 リスク 安心 危険性のこ とは考えない 忘却 リスク 危険・安全の 認識 安心感情 不安感情 (日常時・事故時とも) (日常時) (事故・災害時)2
2
安全観の第1層
安全観の第1層
安全性をめぐる報道によって影響をうける不安
安全性をめぐる報道によって影響をうける不安
0 100 200 300 400 500 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 環境問題 食品 原子力 災害 (記事数) 2002年 2003年 2004年 [検索用語] 環境問題・・ダイオキシン、温暖化、ゴミ(ごみ)、公害、リサイクル 原子力・・・原子力、放射能、原発、電力不足、放射性 食品問題・・狂牛病、BSE、偽装表示、鳥インフルエンザ、偽装、牛肉 災害・・・・災害、地震、水害、豪雨、台風 図5.3.1 2002年から2004年における朝日新聞東京版朝刊の記事数2
2
安全観の第1層
安全観の第1層
安全性をめぐる報道によって影響をうける不安
安全性をめぐる報道によって影響をうける不安
モデル2:「関心」→「安心・不安感情」モデル 1 1 1 危険 e2 情報接触頻度 関心 不安 e1 l l 不安感情は報道量に影響を受ける:報道量に依存して社会問題を認識不安感情は報道量に影響を受ける:報道量に依存して社会問題を認識 する傾向がある。 する傾向がある。 l l 不安感情は移ろいやすい:事故・災害、それに伴う報道量によって絶えず不安感情は移ろいやすい:事故・災害、それに伴う報道量によって絶えず 変化する。 変化する。 環境問題 モデル2:「関心」→「安心・不安感情」モデル 0.48 0.28 0.39 0.29 原子力 モデル2:「関心」→「安心・不安感情」モデル 0.41 0.44 0.39 0.35 原子力 e2 危険 情報接触頻度 関心 原子力 原子力 原子力 e1 不安 環境問題 e2 危険 情報接触頻度 関心 環境問題 環境問題 環境問題 e1 不安 食品問題 モデル2:「関心」→「安心・不安感情」モデル 0.52 0.21 0.43 0.25 災害 モデル2:「関心」→「安心・不安感情」モデル 0.56 0.42 0.38 0.34 災害 e2 危険 情報接触頻度 関心 災害 災害 災害 e1 不安 食品問題 e2 危険 情報接触頻度 関心 食品問題 食品問題 食品問題 e1 不安(A)環境汚染や自然破壊など環境問題に関 する情報について (B)原子力の問題に関する情報について (C)食品の安全にかかわる問題に関する情 報について (D)地震や風水害などの自然災害に関する 情報について (A)環境汚染や自然破壊など環境問題 について (B)原子力の問題について (C)食品の安全にかかわる問題について (D)地震や風水害などの自然災害について C問3 あなたは、一般的に、現在日本は、ダイオ キシン汚染について、どう思いますか。 B問3 あなたは、一般的に、現在日本の原子力 発電について、どう思いますか。 A問6(2)現在、狂牛病の危険性に対する認識 D問1 日本の地震の危険性に対する認識 (A)環境汚染や自然破壊など環境問題に ついて (B)原子力の問題について (C)食品の安全にかかわる問題について (D)地震や風水害などの自然災害について 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% まったく関心がない あまり関心がない やや関心がある かなり関心がある 無回答 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% まったく目にしない あまり目にしない やや目にする かなり目にする 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% まったく危険だと思わない あまり危険だと思わない やや危険だと思う かなり危険だと思う 無回答 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% まったく不安でない あまり不安でない やや不安だ かなり不安だ 無回答
3
3
安全観の第2層
安全観の第2層
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―
安全をめぐる心理
安全をめぐる心理
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■ ■安全をめぐる心理安全をめぐる心理①①見えるか、見えないか見えるか、見えないか 未知性の偏見 未知性の偏見①―①―「未知」の心理「未知」の心理 未知性の偏見 未知性の偏見②―②―「不可視」の心理(予測不可能性、理解不可能性、物質不可「不可視」の心理(予測不可能性、理解不可能性、物質不可 視性) 視性) 直視性の偏見 直視性の偏見①―①―「被害者映像の不安喚起」の心理「被害者映像の不安喚起」の心理 直視性の偏見 直視性の偏見②―②―「映像の不安喚起」の心理「映像の不安喚起」の心理 ■ ■安全をめぐる心理安全をめぐる心理①①何を守るか、何から守るか何を守るか、何から守るか 防御化の偏見 防御化の偏見①―①―「種の保存」心理(遺伝性、子孫保護の心理)「種の保存」心理(遺伝性、子孫保護の心理) 防御化の偏見 防御化の偏見②②−「伝染性」の心理−「伝染性」の心理 関与性の偏見 関与性の偏見①―①―「忌避」の心理(土地、食品を避ける心理)、「忌避」の心理(土地、食品を避ける心理)、 関与性の偏見 関与性の偏見②―②―「ひとごと」の心理「ひとごと」の心理 制御感の偏見 制御感の偏見 ――「あきらめ」の心理「あきらめ」の心理安全性に関わる具体的な対象をまえにしたときに、
安全性に関わる具体的な対象をまえにしたときに、
不安感情を必要以上に高めたり、低めたりする心
不安感情を必要以上に高めたり、低めたりする心
理的要因がある。
理的要因がある。
原子力事故があるときはあるのだから、あきらめている % 5.0 制御感の偏見 制御感の偏見 ――「あきらめ」の心理「あきらめ」の心理 原子力発電は、政治家や政府が考えることで、自分とはあまり関係ない % 3.3 原子力発電は、社会問題として大事だとは思うが、自分とはあまり関係ない % 8.3 原子力発電所は、自宅から遠くにあるので、自分とはあまり関係がない % 12.1 関与性の偏見 関与性の偏見②―②―「ひとごと」の心理「ひとごと」の心理 放射能汚染が怖いので、原子力発電所の近くには住みたくない % 74.6 関与性の偏見 関与性の偏見①―①―「忌避」の心理(土地、食品を避ける心理)、「忌避」の心理(土地、食品を避ける心理)、 放射能汚染は、伝染するかもしれない % 5.3 防御化の偏見 防御化の偏見②②−「伝染性」の心理−「伝染性」の心理 原子力事故があったとき、自分のことよりも、幼児 や将来子どもが放射能汚染の影響があるかもしれず心配だ % 64.6 防御化の偏見 防御化の偏見①―①―「種の保存」心理(遺伝性、子孫保護の心理)「種の保存」心理(遺伝性、子孫保護の心理) ■ ■安全をめぐる心理安全をめぐる心理①①何を守るか、何から守るか何を守るか、何から守るか 原子力事故が報道されているのをみると不安だが、報道が収まると、なんとなく不安はなくなる % 31.9 報道量依存の心理 報道量依存の心理 防護服など原子力事故の異常さは印象的で、なんとなく原子力発電は怖い % 37.9 原爆、原爆被害の映像は印象的で、なんとなく原子力発電は怖い % 45.0 原子力発電所の映像は印象的で、なんとなく怖い % 31.9 直視性の偏見 直視性の偏見②―②―「映像の不安喚起」の心理「映像の不安喚起」の心理 原子力事故によって、放射能汚染を訴えている人が報道されていて、不安を感じたことがある % 51.8 直視性の偏見 直視性の偏見①―①―「被害者映像の不安喚起」の心理「被害者映像の不安喚起」の心理 放射能は目に見えないので、なんとなく、不安がある % 94.2 原子力事故による放射能汚染の影響はどのようなものかはっきりしていないので、不安がある % 95.7 原子力事故による、放射能汚染の影響は予測できないので、不安がある % 95.5 原子力は目にみえないので、なんとなく、気持ちが悪い % 38.4 未知性の偏見 未知性の偏見②―②―「不可視」の心理(予測不可能性、理解不可能性、物質不可視性)「不可視」の心理(予測不可能性、理解不可能性、物質不可視性) 将来のことを考えると、原子力発電は、なんとなく怖い % 48.2 未知性の偏見 未知性の偏見①―①―「未知」の心理「未知」の心理 ■ ■安全をめぐる心理安全をめぐる心理①①見えるか、見えないか見えるか、見えないか (n=398)
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安全観の第2層
安全観の第2層
安全をめぐる心理
安全をめぐる心理
:
:
「安全をめぐる心理」の偏相関関係
「安全をめぐる心理」の偏相関関係
(
(
概略図
概略図
)) 映像の 不安喚起 0.208 0.302 0.348 0.487 0.588 0.289 0.276 0.216 0.225 0.362 忌避の心理 不可視 の心理 種の保存 の心理 被害映 像 未知 の心理 (実線)は、Pearsonの相関係数P<0.001で有意であることを表す (破線)は、Pearsonの相関係数P<0.01で有意であることを表す (破線、そのほかの数値は偏相関分析表を参照)4
4
安全観の第3層
安全観の第3層
安全をめぐる考え方・観念
安全をめぐる考え方・観念
:
:
人生観・自然観・事故観
人生観・自然観・事故観
A A 安全性に関する根本的な観念:安全に対する根本的な考え方がある。安全性に関する根本的な観念:安全に対する根本的な考え方がある。 ・安全の神話化:安全に絶対はない、安全はいくら追求しても安心できるものではないという ・安全の神話化:安全に絶対はない、安全はいくら追求しても安心できるものではないという 考え方 考え方 ・人災論:人間に完璧はないという、技術や科学的安全性というよりも人間に関わる安全へ ・人災論:人間に完璧はないという、技術や科学的安全性というよりも人間に関わる安全へ の不信感 の不信感 B B 人生観・自然観・技術観:人間と周囲の環境、自然や技術に対する考え方がある。人生観・自然観・技術観:人間と周囲の環境、自然や技術に対する考え方がある。 ・天譴論・人生観 ・天譴論・人生観①①(天からの警告というものがある)(天からの警告というものがある) ・運命論・人生観 ・運命論・人生観②②(人間には運命がある)(人間には運命がある) ・無力観・人生観 ・無力観・人生観③③(人間ひとりひとりは無力である)(人間ひとりひとりは無力である) ・天恵論・自然観 ・天恵論・自然観①①(自然は恵みをもたらす)(自然は恵みをもたらす) ・天然論・自然観 ・天然論・自然観②②(天然への信奉)(天然への信奉) ・技術発展論(技術の進歩は世の中の問題を解決し、明るい未来をもたらす) ・技術発展論(技術の進歩は世の中の問題を解決し、明るい未来をもたらす) C C 事故をめぐる観念:あらゆる事故に共通して、事故や責任の所在、利害関係者への不信事故をめぐる観念:あらゆる事故に共通して、事故や責任の所在、利害関係者への不信 がある。 がある。 ・責任追及(犯人(責任の所在)を追求すべきだ。) ・責任追及(犯人(責任の所在)を追求すべきだ。) ・事故抑止(大規模な事故は背景にある構造的問題の解明を重視すべき、教訓にすべき。) ・事故抑止(大規模な事故は背景にある構造的問題の解明を重視すべき、教訓にすべき。) ・利害関係者への不信感(何か問題がおこるときは、無責任さ・慢心・怠慢・ずさんさが原因 ・利害関係者への不信感(何か問題がおこるときは、無責任さ・慢心・怠慢・ずさんさが原因 である。) である。) ① ①危機感が薄く、対応が危機感が薄く、対応が後手後手後手後手に回る、に回る、②②利害関係者は情報を隠そうとするものである、利害関係者は情報を隠そうとするものである、 ③ ③利害関係者は利益を優先する、利害関係者は利益を優先する、④④縦割り行政の弊害縦割り行政の弊害天譴論 A「天からの警告」というものは、あ るような気がする B「災害や環境問題」は、人間への、 天からの警告である C「大事故などの人災」は、人間への、 天からの警告である D 「病気」は、人間への、天からの警 告である 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% あてはまる ややあてはまる あまりあてはまらない まったくあてはまらない 無回答 運命論 E 人間は、みな「運命」「天命」があ るような気がする F「自然災害」による被害を受けるか 受けないかは運命である G 大事故等の人災により、被害を受け るか否かは運命である H 「病気」になるかならないかは運命 である 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% あてはまる ややあてはまる あまりあてはまらない まったくあてはまらない 無回答 無力感 I 今の世の中では、一人一人の人間は あまりにも無力である J 人間がどんな対策をとっても自然災 害の被害は防ぎようがない K 人間がどんな対策をとっても大事故 等の人災は防ぎようがない L 人間がどんなに対策をとっても「病 気」は防ぎようがない 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% あてはまる ややあてはまる あまりあてはまらない まったくあてはまらない 無回答
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4
安全観の第3層
安全観の第3層
安全をめぐる人生観・自然観
安全をめぐる人生観・自然観
天恵論(自然観①) L 自然は人間にエネルギー、食料資源 など様々な恩恵をもたらす K 自然は人間の心に潤いを与える P 科学で解明された事は一部で、人知 の及ばぬ事はたくさんある 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% あてはまる ややあてはまる あまりあてはまらない まったくあてはまらない 無回答 天然論(自然観②) M 現代生活で人間はあまりにも自然 から離れすぎてしまっている N 何事も天然のものはすばらしく 人工的なものは極力排除すべき 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% あてはまる ややあてはまる あまりあてはまらない まったくあてはまらない 無回答 科学技術観 O 技術の進歩は世の中の問題を 解決し、明るい未来をもたらす 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% あてはまる ややあてはまる あまりあてはまらない まったくあてはまらない 無回答
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安全観の第3層
安全観の第3層
天恵論・天然論・技術観
天恵論・天然論・技術観
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安全観の第3層
安全観の第3層
安全をめぐる事故観
安全をめぐる事故観
事故抑止観 D 大事故な事故は、国の施策で減らす ことができる C 大事故は、犯人の処罰により背景の 構造的問題を解明するべき 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% あてはまる ややあてはまる あまりあてはまらない まったくあてはまらない 無回答 事故犯罪観 A 大規模な事故は、大抵、原因を 作った人の慢心や悪意からくる B 大事故は、犯人を徹底的に追及し、 罰するべきだ 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% あてはまる ややあてはまる あまりあてはまらない まったくあてはまらない 無回答 利害関係者への不信 (政治行政観・企業経済観) I 利害関係者は不都合な情報を 常に隠している H 利害関係者は自己の利益の為に 安全性を犠牲にすることがある J 利害関係のない人は、信頼できる ものだ 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% あてはまる ややあてはまる あまりあてはまらない まったくあてはまらない 無回答4
4
安全観の第3層
安全観の第3層
安全をめぐる考え方・観念
安全をめぐる考え方・観念
:
:
人生観・自然観・事故観
人生観・自然観・事故観
内部の偏相関関係
内部の偏相関関係
(
(
概略図
概略図
)
)
天然論 0.203 天恵論 0.257 0.211 0.234 0.226 運命論 利害関係 0.197 事故抑止 0.520 無力感 技術発展観 0.316 0.345 0.182 0.405 0.389 0.229 0.401 安全の神話化 人災論 天譴論 0.518 事故処罰 0.444 0.200 0.479 (実線)は、Pearsonの相関係数P<0.001で有意であることを表す (破線)は、Pearsonの相関係数P<0.01で有意であることを表す (破線、そのほかの数値は偏相関分析表を参照)5
5
安全観の位相
安全観の位相
安心・不安感情、情報・関心尺度を予測させる重回帰分析
安心・不安感情、情報・関心尺度を予測させる重回帰分析
従属変数群: 独立変数群: 理性的な安全意識 自然環境主義 >近代技術主義 0.1159 * 0.1738 *** 0.0342 0.1539 ** 0.0549 0.0902 -0.0806 -0.0166 エコ・省エネ原則>技術発展思想 0.0511 -0.0253 0.1072 * 0.0539 0.0181 -0.0288 0.0186 0.0087 ゼロリスク原則 >比較原則 -0.0057 -0.1146 -0.0293 -0.0639 0.0613 0.0364 0.0295 -0.0071 安全観の第1層・報道接触 新聞閲読(分) -0.0647 -0.0064 -0.1120 -0.0934 0.0426 0.0034 0.1150 0.1406 * テレビニュース視聴(分) -0.0408 0.0411 0.0310 0.0634 -0.0676 -0.0107 0.0766 0.1343 * 安全観の第2層:安全をめぐる心理 未知の心理 0.1329 * 0.0243 0.0091 -0.0488 0.0897 0.0647 0.1027 0.0784 被害映像の不安喚起 -0.0342 0.0188 0.0482 0.0679 -0.0351 0.0724 0.0116 0.0242 映像の不安喚起 0.1040 0.1739 ** 0.2422 *** 0.1575 ** 0.0754 0.0451 0.0768 0.0772 種の保存の心理 0.1468 * 0.2171 *** 0.1253 0.1558 * 0.1724 0.1937 ** 0.2153 ** 0.1776 ** 忌避の心理 0.1695 ** 0.0357 0.1587 ** 0.0867 0.1905 *** 0.0452 0.0014 0.0157 安全観の第3層:安全をめぐる考え方・観念 安全の神話化・人災論 0.2179 *** 0.0872 0.1029 0.0015 -0.0241 -0.0429 0.1291 0.0534 天譴論 0.0444 0.0801 0.0283 0.0845 0.0041 0.0325 0.0024 -0.0095 無力感 -0.2085 *** -0.1101 * -0.1867 *** -0.1198 * -0.1509 ** -0.1024 -0.0891 -0.0526 自然恩恵 -0.0883 -0.0761 -0.0375 0.0486 0.0525 0.0653 0.1093 0.2032 ** 自然崇拝 0.1080 0.0856 0.1353 0.0589 0.0325 0.0106 0.0384 0.0126 事故処罰 0.0572 0.0751 0.1805 *** 0.1379 * 0.1627 ** 0.0655 0.0655 0.0101 利害関係 -0.0041 -0.0672 0.0136 0.0059 0.0455 0.0887 0.0556 0.0831 デモグラフィック要因 性(女性=1) -0.0650 -0.0938 0.0678 -0.0555 0.0819 0.0339 0.0433 0.0377 年齢 0.1982 *** 0.2992 *** 0.1462 ** 0.3287 *** 0.1679 ** 0.2538 *** -0.0102 0.0976 学歴 0.0351 0.0381 0.0622 0.0586 0.0603 0.0163 0.0283 0.1318 * 相関係数(R) 0.5440 0.5602 0.6189 0.5832 0.5564 0.5064 0.4659 0.4799 自由度調整済決定係数(修正R2 0.2489 *** 0.2684 *** 0.3418 *** 0.2962 *** 0.2634 *** 0.2070 *** 0.1651 *** 0.1792 *** 人数(N) 320 323 320 322 320 322 322 322 原子力 環境問題 (不安+危険) 標準偏回帰係数(β) (不安+危険)(情報+関心) 標準偏回帰係数(β)標準偏回帰係数(β) (不安+危険)(情報+関心) 標準偏回帰係数(β)標準偏回帰係数(β) 食品問題 災害 (情報+関心) 標準偏回帰係数(β) (不安+危険)(情報+関心) 標準偏回帰係数(β)標準偏回帰係数(β)は安全観に関係する変数を表す は安全観に関係する変数の属する概念を表す は理性的な安全意識を表す (重なり)は変数同士が強く相関していることを表す。 (実線)は、Pearsonの相関係数P<0.001で有意であることを表す(数値は偏相関分析表、別表を参照のこと) (破線)は、Pearsonの相関係数P<0.01で有意であることを表す(数値は偏相関分析表、別表を参照のこと) 波の高さは、不安の度合いを表す。これは、不安が報道・情報によって移ろいやすいことを模式したもの。 変数の位置関係と波の場所・高さは関係ない。 変数が波から出ていることは、報道の影響を受けやすい(報道接触と有意な相関がある)ということを表す。 逆に下にいくほど報道の影響を受けにくい(波より下は報道接触と有意な相関がない)ことを表す。 理性的 感情的 安 全 を め ぐ る 心 理 不安感情 の強さ 報 道 ・ 情 報 の 影 響 の 受 け や す さ 報 道 ・ 情 報 の 影 響 の 受 け に く さ 安 全 観 の 第 1 層 報 道 に よっ て 移 ろ う 不 安 報 道 に よっ て 影 響 を 受 け に く い 不 安 安 全 を め ぐ る 考 え 方 ・ 観 念 人 生 観 ・ 自 然 観 ・ 世 界 観︵ 環 境 観︶ 安 全 観 の 第 3 層 安 全 観 の 第 2 層 報 道 に 影 響 を 受 け や す い 不 安 (自然に対する考え方) 自然観 安全の神話化・人災論 安全に対する不信感・人間に完全はない 事故観 (事故に対する考え方) 進歩史観 防御化の偏見 種の保存の心理 制御感の偏見 あきらめの心 理 関与性の偏見 忌避の心理 未知性の偏見 不可視の心理 未知性の偏見① 未知の心理 直視性の偏見② 映像の不安喚起 直視性の偏見① 被害者映像 の不安喚起 近代技術主義 V 自然環境主義 技術解決思想 V エコ・省エネ思想 マスコミ 報道 大規模事故・事件・災害とその報道 天然論 (天然への信奉) 天恵論 (自然の恵み) 利害関係者 への不信 事故抑止 観 事故処罰 観 人生観 (天・運命に対する考え方) 無力感 天譴論 運命論 ゼロリスク原則 V 比較リスク原則 マスコミ 報道 スピード優先情報公開 V 重要・理解優先