【
論 文】
UDO
:72.
Ol1
:159
;691
日本建築学会構造系論文報告集 第372
号・
昭 和62
年2
月、
フ
ラ ク タ
ル
理
論
に
よ
る
縞
パ
タ
ー
ン と そ
の
心 理
効
果
正 会 員 正会
員 準 会 員 正 会 員岡
林
小
野
島
西
田
達
裕
啓
勝
雄
*二
**之
* * *久
** * *1.
序 論
1
.
1
テ
ー
マの背 景 と研 究
の目的
雪
の結 晶
や不 規 則
な雲
の輪 郭
,
樹 木
の構 造
な ど一
見
し て無 秩 序
かつ不 規 則
に思
え る自然
界
の事象
が持
つ構造
の多
くは,全 体 的 構 造
の中
にそ れ とよ
.
〈似
た部 分 的 構 造 を
含
んで いる。 こ のよ う
な性 質
を自 己 相 似 性
と呼
ぶ。 フ ラ ク タル理論
瑚 はこ の自
己相
似
性
を拠
り所
と してお り,
物 理 学
,
生物
学
,
社会 学
,芸術
な ど さ まざ
ま な分 野
で応
用
さ れ てい る。特
にコ ンピ
ュー
ターt・
グ
ラ フ ィッ クス の分 野
で は フ ラク タル理論
を利
用 す るこ とに より,
自然
が備
えも
つ姿
を シミュ レー
ショ ンし た り,
画
像
と し て再
現
し た り し ている。ま た,
「
ニュー
フォー
ム・
オブ
・
アー
ト」
あ るいは「
新
幾
何
アー・
ト」
と呼 ば
れて いる模様
を創
り出
して いる。ピ
ー
ターR .
ソ レンセン文2)に よ れば
, フ ラ ク タ ル理
論 を
利
用 し てつ く ら れ た対 象 が視 覚 的
な「
な じ み や す さ」
や「自
然
らしさ」
を与
え る の は, それ らの対 象
が わ れ わ れ の住
んで い る環 境 を
つ くっ て い る のと 同
じ フラクタル の法 則
によ
っ て形
づ く ら れて いる という事 実
に由
来 す
る という
。
また
,
B
.
マ ンデルブ
ロ 文1)は次
の よう
に述べ てい る。「
新 幾 何
アー
ト」
と して フ ラ ク タル は,
巨 匠
の絵 画
や美
術 建 築
と驚
く ほ ど似 通
っ て い る。古 典 的
な絵 画
や建 築
は フラ
クタ
ル と同様
に,
数 多
くの長 さ
の尺 度
を含
み,
自己
相 似 性 を好
んで取
り入
れて い る から
であ る。 ま た,
フ ラ ク タル は自然 界
の法 則 を探
ろ う と する努 力 を通
じて生
ま,
れ たも
の であ
ると
いう理 由
によ
っ て,
フ ラクタ
ル アー
ト
はまっ た く見 慣
れぬも
の で はな く,
し た がっ て容 易
に受
け入れ られる はずの ものであ る。
本 研 究
では,
こ の 理論
を 人 工的
に構
成 され た幾
何
学
図形
の中
で最 も基
本
的
で シンプ
ル な形
で ある縞
パ ター
ン に 応 用 し,t
内装 材
のデ
ザ
インだ けで な く,
外 壁
の デザ イ
ン にも利 用 可 能
な新
し い縞
パ ター
ンを作
り,
そ の縞
パ ター
*
名古
屋 工業大学
教授
・
工博
* * 名 古屋ユニ業 大 学
大 学 院 生 t# 名古 屋 工 業 大 学 学 生
・
脚 撃 旭 化成
工業 (
株 )
工修
〔昭 和 61 年 2 月 12 日原 稿 受 理) ンが 人間
に自
然
ら しいイ
メー
ジ を与
え る か ど うかを心 理
実 験
に よ り確
認 する。
1.
2
対 象
と す る縞
パ ター
ン.
近
藤
文3} は,
次
の よ う に述
べ てい
る。
平行
な垂
直線
の配 列
であ る縦 縞
は,
人為
的
に構 成
さ れ た幾 何 学 的 図 形
の中
で最
も基 本
的
で シンプ
ルな形
であ
る が,自然
物
の中
にも
,
林 立 す
る神 社
の杉 と
か孟 宗
の竹 林 あ
るい は落 下 す
る瀑
布
の よ うに垂
直線
に近
いも
のも あ
る。
こ れ らを
見
た時
, われ わ れ は,身
の引
き締
ま る よ う な緊 張 感 と あ
る種
の爽
や
か さを感
じ る。
そ し・
て,垂 直 線
が滝
のよ う
に一
本
の場
合
は,緊張 感
は集 中
され最 も強
くな り,竹 林
の よ うな平
行線
に な ると
リ ズム感 が加
わっ て快
い変
化 が 生 ま
れてく
る。
この よ う な 心理
に は,大 自然
の ス ケー
ル の大
き さと
い う もの が作 用
してい るが,人 為 的
に創
られ た縦 縞
の性
格
につ い ても
,
あ
て はめ
ること
が でき
る であ ろ う
。また
,
九 鬼
如 によ
れ ば,
横 縞
よりも縦 縞
の方
が「
い き」
であるという。
そ の理由
とし て,
人間
の両 眼
の位 置
は 左右
に,
水 平
に 並 んでい る か ら,
左 右
に並 んで垂
直
に走
る縦縞
の方
が容易
に平行線
と し て知 覚
さ れ ること や重 力 と
の関 係で重 力 と と もに落 下 す る小
雨 や「
柳条 」
の軽味
が あるこ と を挙
げて いる。
上
の 二つ の こと よ り,
本 研 究
では,
各 種 縞
パタ
ー
ン の中
で も縦
縞 を対 象
と し,フ ラ ク タル の縦 縞
の心理 効 果
が,1/
f
型
の縦
縞
, ランダ
ムな縦
縞
,等
間
隔
な縦 縞
文5) と ど う違
う か を 比較検
討
す る。
2.
フラ ク タル理 論
に よ る縦 縞
の作
成
2
.
1 自
己相
似
性
1
)
完
全
自
己相似
性
図
一
1
文6〕は中 点
で直 交
する長さ2
の線
分に直角
に1
の線 分 を
4
本
,
次
に1
〆
2
の線 分
を16
本
と加
えて行
き これ が無 限
に続
い たも
のと考
え る。 こ の図
は,
全 体
の どの一
部
を拡 大
して も全 体
と まっ た く同
じ に見
える。 こ の よ う な ものを完
全自
己相 似 性
と呼
ぶ。
コ ン
ピ
ュー
ター ・
グ
ラ フィッ クス で は,基
本
と な る な ん ら かの比 較
的単純
な 図形
(
これ を ジェネ
レー
ター
と 呼
ぶ。
)
を 選 択決
定 し, その ス ケー
ル(
縮
尺)
を変
化 さ せ た だ け の相似
図 形
を組
み合
わ すこと に よ り, コ ッホ曲
線
NII-Electronic Library Service
(
図一
2
)
や破
れ た雪 片
の ホー
ル(図
一
3
)
文])など幾 何 学
的
な美 し さ を も
つ図 形 (
模 様
)
を創
り出
して い る。
沢 田
文6)は,
有 界 集 合
に対
する自
己相
似 性 を 次の よ う に定 義
し て い る。有 界 集 合
S
が,N
個
の互 い に重
複
し’
ない部 分 集 合
の和 集 合
であ
っ て,
その部 分 集 合
の各
々がS
の相
似
変
換
と並 進
に よっ て得
られ た もの と一
致
す る時
,S
は自
己相 似
である。
こ こ で相 似変 換
とは,E
次
元
コー
クリ
ッド空 間
の点
1
を あ
る正
の実 数
r
に対
し て rl に変 換
する。
2
) 統 計 的 自 己 相 似 性
自 然 界
には,
前 述
のよ う
な完 全 自 己
相
似 性 を
持
つ も の は存
在
し ない。 し か し,
雲
の輪 郭
や海 岸 線
など微 視 的
な 方向
に向
かっ て観 察
を進
めて い けば ぴっ た り重
な る わ け で は ないが,良
く似
ている形
が繰
り返
え し現
れ る。 こ の よ う な性 質 を
統
計 的
自
己相
似
性
と呼
ぶ。図
一
4
文21に統 計 的 自
己相
似 性 を もつ 図 形の例
を 示 す。
これ は,左 上
か ら右 上
,左
下,右 下
の順
に囗
で囲 ま れ た部 分 を 拡 大
した 図
であ
る。
図 を 見
て明
ら か な よ うに,
こ れ らは正 確
にパ ター
ン を繰
り返え して はい ないが,
どの部 分 を見
て も良
く似
た とこ ろ を もっ て い る。沢 田
文6) は統 計 的 自
己相 似
性
を
次
の よ うに定
義
し て い る。
有
界
で ランダ
ムな集 合
S
がN
個
の互い に重 複
し な い部 分 集 合
の和 集 合
になっ て い て,
その部 分 集 合
の各
々が
S
と 分 布
におい て同一
な集 合
S
‘の相
似
変
換
と並 進
に よっ て得
られ る もの と一
致
す る 時,S
は統 計 的
に自
己相 似 な集 合
であ
る。
以
上の よう
な定 義
による自己 相 似 性
は無
限に小
さい構
造
の存 在
を暗
に意味
し て い るが,
実 存
する系
で は,
ある尺
度以
下
に は構
造
が ない か ま た は別
の構 造
にな
っ て しま
う場合
が多
い。
しか し な が ら 近似 的
に自
己相 似 性
が成 立
して い ると考
え る方
が実 際的
で あ る。2
.
2
フ ラ ク タルの縦
縞
の作 成
今
回
対 象
と
す る縦縞
は,最
も簡
明
で基本 的
だ と思
わ れ る方 法
で作
成
す る。
ま た,
でき る だ け自
己相 似 性
が認 知
しや すいも
の とす
る。1
)
ノンランダ
ム フラ ク タル の縦 縞
一
2
一
図一
蕁完全 自
己 相似 性の図 形例文6) 図一
2
コ ッホ曲
SU9
コ) 図一
3
破れ た雪 片の ホー
ル文1) 図一
4
統 計 的 自己相 似 性の例又 2 ) N工 工一
Eleotronio Libraryま
ず
, 図一5Level−1
の よ うに基 本 形 を決
める。・
こ れ は,
画
面 (
長
辺の長
さを
L
と す る。
)
の両 端
か らb
×L
(
b
は あ る一
定
の 比率
で,
こ の場 合
b=
0
.
46
で ある。
)
の位
置
に2.
本
の線
を
引
い たも
の であ
る。次
にLevel
−
1
に示
してあ る左 右
のSr
,Sl
の部 分 を各
々全 体
と考
え,
各々 の 両端
か らbX
(
b
×L
)
の位
置に2
本
の線
を引
く。
これ をLevet−2
と す る。
以 後
は,図
一
5
に示
してあ
るよ
う に線
の区 別 が
でき
る限 界 ま
で こ の作 業 を繰
り返
す。 こ の よ うに一
定
の比率
で規 則 正
しく線 を 引
い て作 成
し た縦
縞
をノ ンランダ
ムフ ラ ク タル の縦
縞
と呼
ぶ。
比
率
b
が0.
36
よ り も小
さ な値
にな ると
Level−
6
の段
階
では,
線
が重
な り合
い,
線
の区 別
が で きな く な る。
ま た,比
率
b
が0.5
よ り大
き な値
に な ると 次 段 階
で線
が はいる部
分,Level
−
1
におい て はSr ,Sl
の部 分
が オー
バー ・
ラ ップ
するた め,
自
己相 似 性
の認 知 が 困 難 に な る。
以
上
の こと よ り,
本
研
究
で は比
$
’
b
を
O.36
以 上
かつ0
.
50
以下
の値
と す る。
2 )
ランダ
ム フ ラクタル の縦 縞
1
)
で述
べ た比 率
b
を平 均 値 と
し,
そ れ か らど
れ だけ
の はず
れ がど
れ だけ
の確 率
で起
こる か という確 率 分 布
を決
め, そ れ に し たがっ て乱 数
を発 生
さ せ1
)
と同
じ作
業
を繰
り返 す
。
上 記
の確 率 分 布
は変 動 係 数
によ
っ て決 定 す
る。
変 動 係 数 が 大 き く
なれ
ば平 均 値
から
の はず
れ が大
き く な る。
発 生
する乱 数
は,最 大 値
0
.
50
,
最 小 値
0
.
36
の範 囲
と す るの で,変
動
係
数
が0.
20
と大
き く な ると
,乱
数
は その範 囲
で ほぼ均 等
に出
現
する。
こ のよ う
に して作
成
し た 縦縞 を
ランダ
ム フラ ク タルの縦 縞
と呼
ぶ。
図
一
6
に その例
を示
す。
図
一
一
:6
(
a)
は比 率
b
=
0
.
46
,変 動 係 数
COV .
;
O
.
05
,
(
b
)
は,
比 率
は(
a
)
と同
じで,
変動
係 数
COV
=
O
.
15
の例
で ある。
3
} 作 成
した縦 縞
1
)
お よ び2
)
の方 法
で作
成
し た縦
縞
は全 幅
200mm
む中
126 (
Σ
2り
本
の線
があ
る。
縦 縞
はすべ て コ ン ピュー
k=
1 ター
に描
か せ,
そのハー
ドコ ピー
を
とっ たも
の で,
L
はCRT
の大
き さ よ り,物
理 的
に200
mmと
し た。2
.
3
フラ ク タル の
縦 縞 を 特 徴
づ ける指 標
1
)
相
似次
元自
己相 似
の形
を対 象
と す る場 合
, そ れを特 徴
づ け る指
標
とし て相似 次
元の概
念
を利
用 す るこ と が可 能
で ある。
こ こで は,
B
.
マ ンデル ブロ の相
似 次
元の定 義
文 1 )を示
す。
まず
,
図
一
7
の よ うな線 分 を 考
え る 。直 線
の コー
クリ
ッド次 元
は1
で あ る から
,
各 整 数
α に対
し て「
全 体 」
の区間
0
≦x
〈X
は,N =
α(図一
7
の・
場 合
a=
5
) 個
の「
部 分
」
に よっ て覆
わ れ る(
各 点
は た だ1
回 だ け覆
わ れ る)
。
これ らの部 分
はk
が
1
か らαま
での値 を と る と き,(
h − 1
)
X
/
α≦x
<kX
/
α であ る。各部
分
は,
相
似
比
r
(
N
)
=
1
/
α=
1
/
1V
に よっ て しove I,
L Leve’
1−
2 Leve ■−
3 Leve l−
4しeveL
−
5 しcve1−
5 図一
5
ノ ン ラ ンダム フラ ク タル の縦 縞 と その作 成 手 順
1
(
a)
刪
b
=
0
.
46
,
cov
≡
1
Q
.
05
.
図一
一
6
ー
ー
ー
ー
ー ー
ー
一
ー
(b
)b
;
Q
.
46
,
cov=
0
.
15
ラ ンダム フラ ク タルの縦縞
の例一
図一
7
自 己相似 :線 分全
体
か ら引
き出
さ れ ること ができ る。
同 様に
平
面の コー
ク リッ・
ド次 元 は2
である か ら, ど ん な α に対
して も,0
≦x
〈X
;0
≦y
くY
で あ る4
角 形
の「
全 体 」
は,N =
α2個
の部 分
で覆
わ れ ること がで き る。 これら の部 分
は次
の不 等 式
で表
され る4
角 形
であ る。
腕
一
1
)
X
/
a
≦ x 〈kX /
α(
h 一
ユ)
Y
/
α≦x
<hY
/
α こ こ で,k
とh
は1
か らα まで の範
囲 を 動 く。各 部 分
l は r(
N
)
=
1
/
α=
1/Nt
の相似
比
によっ て,
全体
か ら引
き出
され る。
1直 方 体
で は,
同じ理 屈で r(
N
)
富1
/1VT
を得
る。
そ し てユ
ー
クリッ ド次 元
がE
>3
である空
間 を定 義
し て も支 障
ない(
ユー
クリ
ッド次 元 を
E
で示
す)
。
D
≦E
で定 義
さ れt
」すべ てのD 次
元の平 行
6
面 体
はr
(
N
〕
=
1
/
Nt
/Dを 満
たす
。し
たがっ てNrn
=
1
こ の式
を変 形
す れ ばDilog
N
/
log
(
1
/
r)
NII-Electronic Library Service
と な る。以 上
は,
線
分 な ど標準 的
な形
であ る。
標 準 的
で ない形であっ て も自
己相 似
の指 数
を持
っ ため に は, そ の形
が自
己相
似
で あ ること,
す な わち全 体
が,
(
移 動
また は対 称
で) 相 似 比
r
に よっ て得
ら れ るN
個
の部 分
に分 割
され るとい うことで あ る。
図一
2
で示し た コ ッ ホ曲 線
の例
に お い て はN
=
4
, γ=1/
3
で あ るの でD
=log
4
/
1093
≒1
.
2618
で あ る。
2
)
フ ラ クタル の縦縞
にお け る相
似次
元フ ラ ク タ ル の
縦
縞
は前
段階
で の線
の位
置
が次 段 階
の線
のと
る範 囲 を限 定
す る か ら,
基 本
形
(
Level−
1
>
で の線
の位 置
が最 終 形
に かな り影
響 を与
え る と考
えられる。
本
研 究
で は,
Level
−
1
で の相
似
次
元 をフラ ク タル の縦 縞 を
特
徴
づけ
る指 標 と す
る。
全 体
(
画 面 )
を覆
う部 分
の数
, す な わ ち,
図一
5
のLevel
−
1
で示 し たSr
,
Sl
の部
分の数
をN
・
=
2
と す る。 ま た,相 似
比 をr
=
(
b
×L
)
/
L
と する。 ラ ンダ
ム フラクタ
ル の縦 縞
は左 右
の比
率
が異
な るの で そ の平 均 を
rと
す る。
全 体
の長 さ をL
=1
と す る と1
)
で示
し た よ うに次式
が成 立
す る。
D
=
log
N
/
log
(
1
/
r
)
N
=
=
2
とお い てD
,=log
2
/
10g
{
1
/
r
〕
…・
…………・
……・
・
・
…
(
1 )
式 (
1 )
にお け るD
,を
フ ラ ク タル の縦 縞
の繁 雑
さの指
標
と す る。D 、
が大
き く な る と最 終 形
は繁 雑
に な るとい える。
図
一5
で示
し た ノン ランダ
ムフ ラ ク タル の縦 縞 を
例
とす
ると,
Di
=
log
2
/
10g
(1
/
o.
46 )
≒o
.
8926
とな る。
3
.
縦 縞
の心 理 効 果
3
.
1
心
理 実 験
で提 示 す
る縦 縞
フ ラ ク タル の
縦 縞
が,
人 間
に自 然
なイ
メー
ジを 与
え る かど
う かを確 認
し,
同時
に快
さ のイ
メー
ジ につ い て も 調 べ るた め,33
枚
の縦
縞
を提 示
し,
「自然
な一
人
工的
な」
・
「
快
い一
不 快
な」
の2
つ の尺 度
につ い て,
7
段 階 評 定
さ せる心 理 実 験
を行
う。提 示
す る縦 縞
は,
条 件 を統
一
さ
せ る た め すべ てコ ンピ
ュー
ター
で描
か せ,
そのハー
ドコピ
ー
を と
っ たも
の で,
全
幅
200mm
中
116
〜
127
本
の線
があ
り,以
下に示
す5
種 類 合 計
33
枚
であ
る。a
)
ノ ンランダム フ ラ ク タ ル の縦 縞
…・
……・
…・
7
枚
よ く
似
た縦縞
を避
け,
連続的
に縦 縞
パ ター
ンが変 化
す るよ うに比
率
b
を0
.
36
か ら0.
48
まで0
.
02
つつ段 階 的
に変
えた。
b
)
ランダ
ム フ ラ クタル の縦 縞
………・
・
Zl 枚
変
動係 数
が0
.
05
より小
さい場合
,
ほ と ん どノ ン ラ ン ダム フラクタル の縦 縞
と区 別
がつ か ない。
ま
た,比
率
b
が
0,
40
以 下
の場
合
,
図
一
5
で示
した基 本 形
のSr ,
Sl
の部
分 が小
さ く な るため,
変 動 係 数
に よ る変
化
が ほ と んど
み ら れ ない 。2.
2
で述
べ たよ う
に変 動 係
数
が0.
20
以
一 4 一
上
にな
ると乱 数
の値
が0
.
36
か ら0
.
50
ま で ほぼ均 等
な確
率
で発 生
する。
以 上
の こと よ り,
変 動 係 数
は,b
=
O
.
48
,0
.
46
,
0
.
44
,
0
.
42
の比 率
に対
してそ れ ぞ れ0
.
05
,
0
.
10
,
O.
15,0.
20
の4
段 階
に変
え たも
のを
用い る。
c
> 1/
f
型の ス ペ ク トルを 持
つ縦 縞
…………−
2
枚
d
>
ランダ
ム な縦 縞
…・
…………・
・
・
・
・
………・
・
…・
2
枚
e
) 等
間 隔
な縦 縞
…………・
……・
…………・
……
1
枚
a
)
・b
>
で示
した合計 28
枚
の フ ラ ク タル の縦 縞
を 比率
別
に表
一
1
;表
一
2
(
a)
,(
b
)
;表
一31
表
一
4
およ
び表
一5
に示
す。c
)
・d
)
・
e
)
に示
し た3
種 類
の縦 縞 は,
1984
年
の心理
実
験
に使 用 さ
れた も
の の文5L部
であ る。 これ らを表
一
6
に示 す。3
.
2
実
験
計
画
1) 実験方
法
実 験
は,3.
1
で述
べ た縦 縞 を
,
約
1m
隔
て た距 離
か ら提 示
し,
表
一
7
に示
す実 験
用紙
を用
い て評 定
させ る。
前
に提 示 さ れた縦 縞
パ ター
ンの影 響
を, で きるだ け少
な く す る ため
,
33
枚
の縦 縞
の提 示 順
序
は,
まっ た くラ ン ダ ムに行
っ た。実
験の詳 細
提 示 縦 縞
:3
.
1
で示
し た200
×110mm
サイ
ズの縦 縞
33
枚
評 定 尺 度
:「
自然
な一
人
工的
な」
・
「
快
い一
不 快
な」
の2
形 容 語 対
に よ る7
段 階 尺 度
被
験 者
:
年 令
18
−
23
歳
の名 古
屋 工業
大 学 学 生 男 女
各
15
名
,
合 計
30
名
実
験 時 間
:1
人
あ た り8
−
20
分 間
2
) デ
ー
タ 分析
使 用
し た 心 理的
尺度
は,
物
理的 尺 度
の よ うに,等
間 隔
性
を保 証
さ れ たも
の で はないが,
便 宜 的
に等 間 隔
と見
な して評 定 結 果 を統 計 的
に処 理
し て も,
さ ほ ど支 障 を き
た さ な い こ と が,
経 験 的
に知 ら れて い る文 S } 。 そ こ で,各
尺 度
を等 間 隔
に区 切
り,各
区切
りに1
点
か ら7
点 ま
での得 点 を与
え て処 理 を
す る。
本 実 験
に おいて は,提
示縦 縞 模 様
33
枚
,被験 者 30 名
,評 定
尺度
2 対
の デー
タ総
数
1980
(
=
33
×30
×2
)
を得
た。
これ
らの総
デー
タを
分析
す るにあ た り,分 散 分
析
を
行
っ た。
その結
果 を表
一8,
表一
9
に示
す。
各 提 示 縦 縞 模
様
の尺 度 評 定 値 間
に は,被験
者
の個 人 差
に比
べ ,危 険 率
1
%で有 意
の差
が認
め られ た。
この こと より,
今 後
,
平
均値
をそ の代 表 値
と し て扱
っ てい く。
男
女
間の差 を 調べ る た め ,「自然
な一
人
工的
な」
・
「
快
い一
不 快
な」
の各
尺度
につ い て分 散
およ
び平 均 値
の差
の検 定
を行
っ た。 その結 果 を表
一
10
に示
す。「自
然
な一
人
工的
な」
の尺
度
につ い て の分 散
は全 試
料
数の79
% にお いて,
平 均
は全 試 料 数
の91
% に おい て,
危 険 率
5
%
で有意
の差
は ない と認
め られ た。
「
快
い一
不 快
な」
の尺度
N工 工一
Eleotronio Library表
一
1
フ ラ クタル の縦 縞 〔比率0
,
48
} 表一
2
(a〕 フラク タ ル の縦 縞 (比 率0
.
46
) 表一
2
(b
) フ ラ ク タ ル の縦 縞 (比率0
.
46
) 表一
3
フラクタル の
縦縞 (
比率
0
.
44
)
表
一4
フラクタル の
縦縞 (
比 率0
.
42
)
表一
5
フ ラ ク タル の
縦縞 〔
比率
0
.
40
,
O
.
38
,
0
.
36
)
国 日 昏号 26 比 箪田
.
叩
費動 郎aロ
絹 且 次元 加.
F5「 試 日 昏 号 z7 地 串 m.
揺 調 爵 佩 駐 口一
一
棺 改 次 冗 o.
FL5一一 一
一
.
試
囿
暫
弓
28一
一冖
比縞 匪
.
5邑
瓷 動 磁 に o 磆 鼠 匡 亢 o.
邑70一
一
につ い て の分散
は全 試 料 数
の89
% に おい て,
平 均
は全
試
料
数
の91
% に おい て;
危 険 率
5
% で有 意
の差は な い と認
め られ た。
また,
1984
年
の研 究
文s)に おい ても 男 女
間の差
が な い こと が確 認
さ れて い る。以
上のこと より,
今 後
は男 女
を含
む30
名
の平
均 値 に よっ て男 女1
それ ぞ れの平 均 値
を代 表
す る も の と す る。
表
一11
に その平
均
値 を 示
す。
今 回 実 験
に使 用
し た1
/
f
型の縦
縞 2
枚
,
ランダ
ムな縦
縞
2
枚
, お よび等
間隔
な縦 縞
1
枚
につ い て各
々1984
年
の実 験
より得
た評定
値
文5)と本
研 究
の実 験
よ り得
た評 定
値
との間
の分 散
およ
び平 均 値
の差
の検 定 を行
っ た。
その結 果
を表
一
12
,
表
一
13
に示
す。
両
尺度
につ い て危 険 率
1
%で有
意の差 は ない と認
め られ た。 よっ て被 験 者
は1984 年
の実 験
で の そ れ と同
じと
見
な し,
その評 定 値 を
そ のま ま採
用
し て フ ラ ク タ ル の縦 縞
と比 較
する。
3.3
’
実
験 結 果
お よ び考 察
NII-Electronic Library Service
表一61
/f
型の縦 縞,
ラン ダムな縦縞
,等
間 隔の縦 縞 衷一
10
男 女 間の分 散お よ び平均値の 差の検 定 定 判 参3
8 零 定 検 T 888B 日 888B888B88888808888888881888 22Z22222
.
222Z22222222222Z222222222 て いつ
に 加 快 不一
い 職 〔 U 【 …謝
…飛
… … … … 姻 … …謝
罐
驪
…鰹
體
選
…謝
謝
定 判 零蓼
・
零 ‡
零 足 検 の 敬 分 F
謡
…鵬
出
鏘
鵬
纒
隴
田謙
鬻
瑠隴
譏
圃濃
饗
…膿
足 判 O蓼
零 零
零 足 霞 Tf 認 認 2828 囲 囲 跚 四 跚 圏 認 跚 囲 跚 28 隠 2828 圏 282128 囮 28 隠 別 田 28 跚 圏 認 3828 τ い
つ
に 加 的 工 入一
な 然 啗 U 鞨 5653 鱈 99 册 訓 距 a4779315118159665 認 聰 34653793886400Dooo6439 陥 140087 & L 伍 血 仏 L $ ー 臨 oo “ o “ 伍 “ 」 “ a 軌 ゜ a “ 匹 “ ao “ oa “ “ 霊8
書
零
零 零
蓼 8
書
8 足 霞 の 敬 分 運 判 F5248 衵 觚 3306404659 瑰 弼 64 隔 1031 弼 032763 認 05534629730943 鉛 43052973 LLLL11 乞 −
,
し L −,
2,
L 臥 L −。
& レ 乞 −,
11 翫 L −。
LL 臥 レ LL −。
レ 乳 斜 号 試 書 【 234567B910 開 121314 囹 憶 π 18 旧 2021222324252627282930 訓 3233 ‡ 危 陞 $ 5 % で 有 量 の 嵳 が あ る 鉾 危 険 率1%で有 意の差 が あ る各
縦
縞
の評 定
値
の平
均 値 を プ
ロ ット
し たも
のを 図
一
8
に示 す。
計
算の段 階で は 得点
は1〜
7
点
で あっ たが,
図 で は,
「自
然
な一
人
工的
な」
の 尺度
につ いて は, その得
一
6
−
『
表一
7
実 験用 紙 実験用 紙 血_
_.
鼠_______
里 盤___
(男・
女 〉 今 か ら.
お 見tttる 窮 につ
い て、
直感 的に 慝 じ た あ なkの〔P象 を.
L 下に旧げ な「感じJの尺 度と 照 ら し 合ibせ
、
そitに 相 疊 す る 薗所に丸 をつけて下 さ い 一 非窟に か なり や や 中 間 や や か な り 非 窩に 人 工的な 快 い 一 一 自 然な 不快な 表一
8
分 散 分 析表 「自然 な一
人 工的な」にっ い て日
変勤 要 因 偏 差 平 方 和 自 由度 平 均 平 方 不 偏 分.
散 比 級 問1082
.
3
3233
.
巳22325
絆 級 内1392
.
095 了 L455 全 体24
刊・
319891
表一
9
分 散 分 析 表 「快い一
不 快な」につ い て 変動 要 因 偏 差 平 方 和 舳剄
平 均 平 方 不 偏 分散比 級 問105
.
O
32
3
.
28
2
.
39
孝* 級 内1316
.
O95
τ11
・
38
全 体1421
.
O98gl
衷一
11
各 縦 縞の評 定 値の平 均 値 体 全.
3 0 0 7 7 3 3 0 3 3 03
3 了 3 0 3 7 0 0 0 了 0 3 3 了 了 7 0 了 7 7 0 9788303943359599992361Z328 了 3042 − 3,
,
■
「
●
鹽
7
,
■
9
,
7
,
鹽
P
鹽
「
,
鹽
P
,
.
.
鹽
P
P
.
鹽
・
・
■
33334443 ら 4q4333333433 璢 曙 3433443443 て い つ に 」 な 快 不一
い 快 「 子 女070
了 333DOO3000700339337330 了 OO3 マ 了 02
2 8 4 − 1 5 5 『 2 3 臼 8 2 6 0 0 〒 〒 臼 9 3 2 33
2
4 巳 0 7 2 2 4■
■
,
■
■
■
卩
■
■
■
卩
「
「
,
」
■
■
■
,
「
,
「
鹽
■
■
,
.
鹽
7
P
卜
「
鹽
4333444344443334
見 3433443444442q43 子 男 了 3070330777773007070 了 0333373D9770 6 且 8269L2242209Z8826020 − 3 【 50902202・
,
9
1
,
「
■
.
「
鹽
,
「
■
.
.
」
■
■
鹽
.
.
.
鹽
.
鹽
.
鹽
鹽
,
,
卜
7
鹽
3434 司 34 “ 4444 曙 34334343443 曙333
へ 4443 体 全 3000733033 ユ3
コ 07377 〒 03 〒 OO3700 ま 300 了 349 匸 963465788178 じ 風 07509GlO2GO5L61■
.
.
■
.
●
,
■
,
■
,
,
■
■
,
■
■
■
,
7
.
,
−
,
■
」
1
・
■
.
「
マ
.
3 電4
5 3 2 3 4 3 44
3
4 5 32 3
4
3 4 2 33
3
3
2
」 1 5 55
4 2 て い つ に 」 な 的 工 人な 選 自 「 子 女
030300D333
〒303DTO7DDOO333703337D3
49
巳 3249777679102G4086217 且 OB517q σ9
「
.
.
鹽
P
.
P
.
・
鹽
「
P
」
.
・
,
,
」
.
.
.
7
「
.
.
.
.
.
.
.
2345422 吼 34q3 翊 5 婿 23q31234332 」 155541 子 男 了 70737773303773Q3 了 307377370733300 2 8 0 3 7 8 日 0 5 3a
9 8 0 5 4 7 8 ! ¢ 4 90
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O 8 6 9 3 見 04
鹽
■
■
■
■
鹽
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鹽
■
■
■
■
鹽
,
,
鹽
鹽
■
,
P
.
.
.
,
,
,
鹽
7
鹽
P
7
.
「
電 454323 弖 3443 窪 5 窪 333342Z33321 − 45542 科 号 誠 番123456
〒 890L234567890123450 了 8DO [23
− 1 1 1 且 L】
ー 【 1
2 2
2
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い一
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な」
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,
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,
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