報
告
末
稍
性 顔 面
神
経
麻 痺
の
予 後推 定
つ い て *吉
元
洋
一
* * 要 旨 末梢性 顔面神 経麻痺68
例に対し筋力評価と S−
D カー
ブ,
NET お よびEMG
を行い,
予後との関 連 性につ い て検 討し以 下の結 論 を 得た。
1,
文 部 省 顔 面 神 経 外 科 研 究 班の筋 力 判 定 基 準は,
発 症 後 1〜
2ケ月の経過観 察を行え ぱ 予後推 定は 可能である。 2345S−
D カー
プに よ り部 分お よび完 全 変性を示す 症 例では 予後不 良である。
NET
に お い て 5V ま たは 2mA 以上の左 右 差を認め る症 例で は予後不 良である。
EMG
に お い て随 意 放 電 を 発 症 初 期に認め る症例で は8L
5
%の回復を認め た。
來 梢 性 顔 面 神 経 麻 痺の評 価に は筋 力 評 価と各 種の電気 的検 査を比較検討 し,
定期的なフォ ロー
ア ッ プ を行 うことが 必 要である。
キー
ワー
ド 末稍性顔面神経麻痺,S−D
カー
ブ,
N・
E・
T・
は じ め に 末梢性顔 面 神 経 麻 痺はその ほ とん どが Bell 麻痺およ びHunt
症 候 群 を 含 む 側 頭 骨 内麻 痺であ り,
予 後 は一
般的に良好で ある と楽観 的に見る者が多い。
し か し最近 の研究に よ れば回復が遷延し た り,
た と え 回復して も病 的 協同運 動のため に顔面表庸 が 不 自然.
となる ものが少な くない事が 指摘されてい る6)。
麻 痺の予後につ い て は治 療 者 側お よ び患 者 側に とっ て,
最 も知 りたい重 要な問 題 で ある。
麻 痺の 予後を左 右 する因子の うち重 要 な もの は 神経変性の程 度ま た は脱 神 経の有無である。 従っ て個々 の症 例の予 後を早 期よ り推 定 する に は,
種々の電 気 診 断 法 が 用い られて い る。
今回筆 者は
,
末 梢 性 顔面神 経 麻 痺に対し理 学療法 分 野 で使用さ れて い る検査法の うち, どの方法 が予 後 推 定に 最 も効 果 的で ある かにつ い て検 討 する 目的で本研究を行 っ た。
対 象 当大学リハ ビ リ テー
シ ョ ン部を受 診し,
保 存的治 療を*The Prognosis ef Periferal Facial
Nerve
Paユsy.
*S 愛 知 医 科 大 学 附 属 病 院リハ ビリ テ
ー
シ ョン部Yoichi Yoshin ユoto R
.
P.
T.
:Depertment of Rehabilita−
tion
,
Aichi Medical University HospitaL行い経遇観 察し え た Bell 麻痺
27
例,
年 齢1 〜72
歳,
平 均 42.
8±18.
7 歳であり右麻痺 15例,
左麻痺12例お よびHunt
症 候 群41例,
年 齢 5−
79歳 平 均36.
9±18・
3歳であ り右麻痺27
例,
左麻痺14
例である。
方 法 当 大 学で は 末 稍 性 顔 面 神 経 麻 痺に対 する評 価 法 とし て,
文 部 省 顔 面 神 経外科 研 究班に よ る顔 面筋力の判 定基 準10〕11)(図1)tt Nerve Excitability Test (以 下 NET
と略 す )
,S−
D カー
プ お よ び針筋電図 (以 下 EMG と略 す ) などの電 気 的検査を施行して い る。
NET につ い て は刺激 電極を耳垂ま た は 正耳珠の前方に圧 定し,
不 関 電 極を項部に置 き神経幹刺激には Imsec の矩 形波を用い,
電 圧 (ま た は電 流 ) を0
か ら徐々 に増 強し, 顔面筋の可 視的攣 縮が おこるの に要 する最 少 値を健 側,
患側につ い て測定 する。
なお電 圧 (また は電流)を強 くし て も筋収 縮を認めない ものは N.
R.
(No Response )と し た。 S−
D ヵ一
プでは 顔 面 筋 群の 1つ で ある前 頭筋を対 照と し 運動 点 (motor point) を種々 の持続時 間の矩 形波で 刺 激し,
その筋の 最 少電圧 (流 ) 値 を持 続 時 間の函 数 とし て表 わし,
その パ タt ンをNormal ,
Partial
Denerva・
tion (P .
D .
) お よびComp
ユeteDenervation
(C .
D .
)に分類し た。
EMG
は前 頭 筋に対し針 電 極 を 挿 入、
し,
随258 理学 療 法 学 第13巻 第4号 項 目 前 頭 筋 眼輪筋(眼 ケン部 ) 眼輸筋 (眼力部) 眼 輪 筋 ス ウ 眉 筋 鼻 根 筋 頬 筋 口 角 挙 筋 大 頬 骨 筋 口 輪 筋 下 唇 下制筋
{
二
口角 下制 筋 A 静 止時 B 額の しわ よ せC
軽 く閉眼 D 強く閉 眼 E 片 眼つ ぶ り F 鼻根の しわよ せG
頬 をふ くらませ る H イー
と 歯 をみせ る 1 口笛 運動J
口塗へ の字にまげる 評 点スケー
ル.
正常:4中 等度 麻 痺 :2
完全 麻 痺 :
0
図 1 麻 痺程度の判 定 慕 準 (文 部 省 顔 面 神 経 外 科 研 究班) に よ り便宜的に正常か 正常に近い放 電 群,
中等度〜
著 明 な減少群お よ び放 電欠 如 群に健 常側 と 比較し て分
類し た。
使 用 機 器 NET お よびS−
D カー
ブの 測 定に は 平 和 電 子 社製Electrostimulator
(定 電 圧 方 式 ),
お よ びOG
技研 社 製Chronax
CX −
2 型 (定電流方式) を使 用し,
EMG
にっ い ては Medelex 社製 筋電計を用い た。,
結 果 図2は BeU 麻 痺の 回復 経過 を文 部省顔面神経外科研 究 班に よ る判定 基 準の得点で示し た もの である。
発症か ら2ケ月以内に著明な回復を 認め る も,
発 症 後2ケ月経 過し て も 回復が 遷 延 する症 例が 4例 (14.
8% ) 認め られ’
た。
図3はHunt
症候群の 回復経過 を 示 し た もの である。
発症後 2ケ月以内に著 明な回 復 を 示 す 症 例が多 く,
その 後緩専かに改 善し て い く症 例 もある。
し か し麻痺の回復 しない症例も数例 認め た.
図4
ゴ
はSID
カー
ブ に よ る神経変 性の程 度 とその経 過 を,Bell
麻痺お よ び Hしmt 症 候 群につ いて比 較 し た も の である。
』
S−
D カー
ブ に よ り正常と認め ら れ た 症働 よ 発症後 1ケ月 以 内.
に47例 中32例 (68.
10/o)であ り,
その う ち 回復の 遷 延t
た 症 例 は5例 (工5.
5%)であ り,
疾 患 に よ る差異は認め なか っ た。
遷 延し た 5例 中1症 例は発 症後 3週で P.
D.
と な り, 1ケ月後に は Normal と な っ た、
残 り4
症 例は全てC .
D、
お よ び P.
D.
へ と推 移 し た。
早 期か ら P.
D.
を示 す症 例 や C.
D.
を示 す症 例 では,
全 例 回復が遷 延し た。
早 期 群で は発 症 早 期か ら変 度 を 認めず 全 例 Normal で あり,
その 後において も変 性徴候は認め ら れ なか っ た。
しか し遷 延 群で は大部分の 症 例 が10日以降に長 期間の 変性徴候を示し て お り, 数ケ 月を経て治 癒 する遷延例で は P.
D .
を示す もC .
D.
に は至 ら な かっ た。
図5はNET
と予 後の関 係につ い て示し たもの である。
定電E
:Trd.
よ び定電流に おけ る 左右差の正常 値を破 線で示 して お り定 電 圧で は 5V 以 下,
定 電流では 2mA 以 下で ある。
早期回復 群で は21
例「†r18例 (85.
7%)が 正常範 囲 で あb ,
N.
R.
の症 例 は 認めなか っ た。
遷延 群で は13例 中 3例 (23・
1% )が正常 範 囲にあ り,
興 奮 性の低 下 4例 (30.8
% )で ありN .
R.
6例 (46.
1% )で あっ た。
定 電圧方 式で は早 期 群13例 中12例 (92.
3%)が左右差5V 以 下の正 常 範 囲にあり,
1症 例 (8.
7%)の み 5V 以上 の差 を認 め た。
遷 延 群 8例 中2例 (25%)OtiE常 範 囲で あり,
2例 (25%) が 興奮性の 低 下を 示し, 残 り4例 (50% ) が N.
R.
であっ た。
定電流 方 式では 早 期 群 8 例中 6例 (75% ) が 2mA 以下の正常 範 囲にあり,
残 り 2例 (25% )は 2mA 以上の左 右 差を 認 め た。
遷延群 5) 1 占
…
OC4 30 麻 痺 の 20 判 定 基 準 10 0 経 過 月 数 図 2 顔 面 神 経 麻 痺の回 復 経 過 (Bell麻 痺 ) 蔦 蛉 ( 30 麻 痺 の 20 判 定 準 10 0 経 過 月 数 図 3 顔 面 神 経 麻 痺の回 復 経 過 (Hunt 症 候 群 ) 早 期 遷 延 $ n 帆奪
嬲
宝
:
N P.
D.
C、
D.
N: 正常 P,
D.
: 部 分変性 C.
D.
; 完 全 変 性 1 2 経 過 月 数 34.
56 (月) 図 4S.
D 、
カー
ブの 経過260 理 学 療 法 学 第13巻第
4
号 早 期 辺 延 B HB H e ue u l n1 れ l t1 t Q △ ● ▲ N.
R.
反 応 な し0
6
興 奮性 低下3
4
正 常範囲183
(v。【t) N,
R.
30 20 10 o (mA > ● ● ▲ ▲ N,
R,
▲ ▲ 30 2D 10“
一
書
}
”
r
。『
式 〉 方 82 圧 19 電〜
定 ー 図5N
,
E.
T.
と予 後 ▲ ▲ ▲E
》 ●昌
一一
eOs
−一一喞
一呻
τ一一
一
ム 早期 遷 延 定 電 流 方式 (1983〜
)NMU
放 電 量 正常か 正 常に近い 申等度〜
著明 な減 少 放電 欠 如 一一
一
7
早 期 遷 延Bel1
(15
例 )o ●Hunt
(23{列)△ △ 120
1
2
経 過 月 数 図6E
.
M .
G ,
の経 過3
4
(月 ) 例中 1例 は 正常 範 囲にあり, 2例は興 奮 性の低 下 を認め1
ケ月 後の再 検査では N.
R.
へ と推 移し た 。 図6
はEMG
(針電極 )に よ る前 頭筋放電量の推移を 示した もの である。NMU
放 電 量はその放 電 頻度によ り,
3 段階に分類し た結果,
早 期 群で は発症初期に放電 量の 減少を認め る 症例も あ る が,
約 1ケ月 ま でに全例 が 正常 ま た は 正常に近い放電 量を認め た。運
延 群で は発 症 初 期 に中等度また は著明 な放電量の 減少, あるいは放電の欠 如を示し て お り, 1ケ月 以降におい て も放 電 量に著 明な 変化は認め なか っ た。 考 察 理学療法分野に おける末 檎性 顔面神 経麻痺の評価に は,
筋力テ ス ト と電気診 断 法 が広 く用い られてい る。 筋力テ ス トは顔 面 筋に対し て は5
段階で評 定 を 行っ て い る。 し か し柳原 ら1°)は顔 面筋の評 価 段 階を 5段階と3段階で比 較検討し た結 果 両 者 間に は有 意 な相関 を認 め たの で より 簡便 な3
段階評 価の方が 臨 床 的に有意義である と報告し てい る。 そこ で筆者は文部省顔面神経外科 研 究 班の判 定 基 準 を筋 力 評 価 法 として採 用し,
現 在 使 用 中で ある。
こ の判 定 基 準で40点満点 中36点以 上 が治 癒と さ れて お り,
N .
E .
T .
N
.
R .
耋
線
2mA5V
≧
延 ゜ △▲
A
一
遷Ω
早 ゆ 込 量 : 誓 ゜ ゆ
…
::
− −:
b
}
− 9:
− 9 − o : 刷 嬲一
}
q
A
▲
認
▲
…
“
…
晶
一
皿
△ △ △
OO
い
{
△ △ △OO
一
ム
ム ム ムOO
一
9
△ △ △OO
N P.
D.
C.
D .
S.
D.
カー
ブ 図 7N.
E.
T.
と S.
D.
カー
ブ によ る予 後の 関 係 筆 者もこの基 準に従っ て評定を行っ た。
図2・
3で示し たご とく発症後1 〜
2ケ月の経過を観 察す れ ば, 約60
% につ い て は可 能である。
しか し早 期に予 後 推 定 を 筋 力 評 価に よ り行うに は,
これの み で は不 十分である。
S−
D カー
ブは末稍 神経麻痺に対し広く用い られ て い る検 査 法の一
つ である。
保 村ら/鞨こよれぽS−D
カー
ブ で異 常パ ター
ン を示 さない症 例で は予 後 良 好であると報 告し て い る。 柳 原 ら12}は
NET
が scale out であ っ て も
,S−
D カー
ブ を利 用 す れば P.
D.
と C.
D.
1}の鑑 別 が可 能であるが,
神 経 幹に おける変 性が確 実にな るの は 5〜
10日間必 要であるため,
発 症 早 期には本 検 査の真 価 は発 揮されない と報 告し て いる。
筆 者の経 験か ら も変性 の出現時期につ いて は個 入 差があ り,
変 性の有 無 を 知る には約10日間が必 要である と 思 わ れ る。
し か し早 期 に変 性を認め る症 例で は, 全て回 復が遷 延し予 後 不 良であっ た (図4)。
そのた め本検査は発症後10
目以 降 に行い, もし変性パ ター
ンを示 すな らば 予後が遷延する た めに外 科 的処置が 必要になるもの と思われる。
NET
(Nerve
ExcitabilityTest
)は,
1953勾三に Lann−
dau
の実 験 を 基にCampbel12
)3〕 が1954 年 に 臨 床 応 用 を 試み,
その後 多 くの者がこれ を 追 試し臨 床 診 断上の価 値 を 認め てい る7)。
我が国では磯 野 ら5}がNET
の臨 床 的有用性につ い て報告して い る。
NET の左 右 差の 正常 範囲 につ いて磯野5) は定電圧方式で は5V
以下 と してお り, Campbell3
} は定 電流方式では 2mA 以下と し てい る。NET
におい て 正 常 範 囲 を 示 して も21症 例 中3例 (14.
3%)は回復が遷延し てい る。
興奮性 低下で は 7例 中4例 (57.
1
%)が麻 痺の 回復 が 遷 延して お り,
N,
R.
で は全 例 回 復が遷 延し た。 定電圧お よ び定 電 流方式によ る差 異は認め られず,
Bell 麻痺お よびHunt
症 候 群に お ける差は認め られな かっ た (図5
)。
EMG
に よ る脱 神 経の診 断お よ びreinnervation Volt−
age に よ る軸 索 再 生の状 態を知るには
,
麻痺発症後 2N3
週を必 要とする ため予 後の早 期 診 断には不 適と さ れて い る。
筆者らの用いてい る針 電 極に よ るEMG
は,
前 田 らs)が 述べ て い るよ うに,
末 梢神経麻痺に対 するMMT
の評 価で 0,
1の段1
砦づ けは難か し く熟練を要 する場合 が多いが,
針 電 極 を 用い よ と客観 的に0
か1
かの判定が 可能である。
図 6の発症初期に おける EMG の結 果で随 意放電を認め たのは38例 中27例 (71.
1% )、
であ り, こ の 放電を認め た症 例の うち回 復が遷 延し たのは27
例申5
例 (18.
5%)であ り,
発 症 初 期に おける随 意 放電は予 後推 定の一
指 標となるこ とが示 唆 さ れる。
図7は NET とS−D
カー
ブに よる予 後の関 係につ い て比 較 検 討 した もの である。
NET 正常範 囲 (5V 以 下 また は 2mA 以 下 ),S−D
カー
ブNormal
の図 左 下で は 20症例全て早 期回復を認め た。
これは全 症 例 中58.
8%を 占め てい る。
こ の群で は神 経 変 性が なくSeddon9
)の分 類に よ れば一
過性の伝 導 障 害 (Neurapraxia )である た め, 両者の 検査に お い て異 常を示さ なか っ た と推 測で き る。
NET
で興 奮性 低下 (5V
以 上 または 2mA 以上)〜N .
R.
と S−
D カー
ブ で P.
D.
〜
C.
D.
群との比較で は,
14例 中2例 (14.
3
% )が早 期回復を認め る も,他
は 全て 回復が遷 延したり予 後 不 良を示し た。
つ ま り両者の 検査に おい て神 経 変 性の程 度が強い 症 例ほ ど予 後 が悪 く,
回復が遷延する傾 向を示し た。
柳原 ら12)は 生 理 学 的ブロ ッ ク と脱 神 経の正確な 鑑別に は誘 発筋電図が最適であ り,
NET は 予後不 良 例の摘 発に は有 力な検 査 法であり,
S−
D カ
ー
ブは CompleteDenervation
とPartial
Dener・
vation の鑑 別には欠 くこ との できない 重 要な検 査で あ る と報 告して い る
。
小 池 ら6,は Esslen ら4)に よ り 提唱 された Electroneurography を用い末 梢 性 顔 面 神 経 麻痺 を評 価し た結 果, 予 後を推定する方法と し て信 頼 度が高 い と報 告して い る。
筆 者は こ の手技
につい ての経 験は少 ないが,
NET と併 用 すれ ぽ予 後 推 定は信 頼 度が高 くな る ことを経 験し て い るe以上の結果よ り末 梢 性 顔 面 神 経 麻 痺の予 後 推定には, 文 部 省 顔 面 神経外 科研 究 班に よ る判 定基準 が 筋 力 評 価 と し て は実 用 的であ り
,
筋 力テ ス ト におけるO
,1
の段 階 づけは針 電極を 用いた 筋 電 図に より客 観 的な分析が可 能 である。
NET およ びS−
D カー
ブも単一
で用い る よ り262 理 学 療 法 学 第
13
巻 第4
号併 用し て使用 する方が予 後の推 定には役立つ もの と思 わ れ る
。
顔 面 神経麻 痺の保 存 的療法に は
,
前 記の検査結 果よD
EMG におい て随 意 放 電 を 認め る症 例に は, 表面電極を
利 用しての
EMG −
Biofeedback System を 使 用し て 顔 面筋の 再 教 育 を 行っ て いる。
逆に放 電 を 認めない症 例につ い て は低 周波刺激によ る筋の電気 的 収 縮お よび顔 面 筋
に対 するマ ッ サ
ー
ジ と PNF を 利 用し て の筋 力 増 強訓練を行っ てい る
。
これ らの症 例に対し て は定期的 な検査 が必 要で あ り
,
わずか で も随 意 収 縮が出現 す れ ば低 周波刺激 を中止 して
,
EMG−
BiofeedbackSystem
を利 用して の筋 再 教 育へ と結びつ けて いる。
し か し早 期に予 後不良 と判 定さ れ た 症 例に対し て は外 科 的な治 療 法が必 要に な るのでは ない か と推 測 される。
ま と め宋稍性 顔面神経麻痺68例に対し筋 力評 価と各種の電気 検査を行い
,
予後との関連性につ い て検 討し 以下の結 論 を得た。
1.
文部省顔面神経外科研 究班に よ る筋 力の判定 基 準は,
発 症後1N2 ケ月間 経過観察を行え ば 予後を推定す る 指標と し て利 用で きる.
2. S−D
カー
プで Partial お よ びComplete
Denerva・
tion を 呈 し た症 例で は
,
予 後が 悪 くなる傾 向を 示 し変 性の程 度を知る に は 10日前 後の期 間 が 必 要である。 3
.
Nerve
Excitability
Test では定電 圧方 式に お い て 5V 以 上,
定 電 流 方 式で は 2mA 以上の左 右 差を認め る症 例で は,
麻痺回復が不 良とな る傾 向を認めた。
、
4.
筋 電 図で は発 症初 期におい て随意 放 電を 認 める症 例 で は27例中22例 (81.
5%)}こ畢期回復を認め,
放 電の減少お よび欠如が 1ケ月 以上持 続 する症 例で は予後不 良と なる傾 向を示し た
。
5. S−
D ヵ一
ブとNET
の比較で は, 神 経変性の程 度が 強い症例ほど予後 不 良で 回復が遷 延 する傾 向を示し た。 6.
末 稍性顔 面神経麻 痺の予後 推定に は,
筋力 評 価と各 種の電 気 検 査 を比 較 検 討 するとと もに,
定 期 的 なフ ォ ロー
ア ッ プ を行 うこと が重 要である。 謝 辞 本 研究 を 行 うにあ た り御協 力 をいた だい た当大学リハ ビ リテー
シ ョ ン部スタッ フ に感謝致し ます。 参 考 文 献1)Bauwens
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<Abstrabt>
The
Prognosis of Periferal FaeialNerye
Palsy
Yeichi
YOsHIMOTO,
R.P,T,
Dapertment
of
Rehabilitatien,Aichi MbdicalU>ziversidy
Hospital'
'
The
prognosticvalues of several tests of the faeialnervefunction
inthe early stages of periferalfacial
nerve palsy wereinvestigated
in
68
cases.In
the test of periferal faeialnerve palsy, were used S-D curye, Nerve excitability test,Electromyography and evaluation form ofiacial
nerve'
gery research group in the Depertment of Education.
The
results obtained are asfoliow
;1. Itispossibleto supporsed the prognosis of periferal
facial
nerve palsy tofollow
ene to two rnonth about 60 percents reeovery, using evaluation form of facialnerve surgery researchgroup inthe
Depertment
of Education.2.
S-D
eurveis
recognized the prognosis to be unfavorable in cases of cornplete and pertial
,
denervation
patterns.3, Nerve excitability test
is
recognized the prognosis of periferalfacial
nerve palsy inrence of right and leftover 5 vilts or 2mA.
4. Electromyography isrecognized good recovery at 81.5 percents
in
which appear the actionpotentialon early times,