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フォト オブ ザ イヤー 0 TO OF THE YEAR 0 審査結果発表 部内広報誌 ARMY 恒例の写真コンテスト TO OF THE YEAR も今年で 回目を迎えました 平成 7 年に陸上自衛隊員が 撮影し ARMY 編集部に投稿された写真約,000 点の中から 厳正 な審査により 最優秀

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(1)

陸 上 自 衛 隊   部 内 広 報 誌

ARMY

No.

72

S P R I N G 2016

PHOTO OF THE YEAR 2015

ヤマサクラ

69

フォレスト・ライト

02

教育訓練

国際平和協力活動等

災害派遣等

最先任上級曹長

予備自衛官

民生支援・広報活動

インフォメーション

ARMY 第72号 2016年春 平成28年3月15日 編集・発行/陸上幕僚監部 監理部総務課広報室 表紙: 「絶壁へ」 /11旅団冬季山岳遭難救助訓練  裏表紙: 「会いたかった」 /ネパール国際緊急援助隊

(PHOTO OF THE YEAR投稿)

http://www.mod.go.jp/gsdf/

No.

72

SPRING 2016

A

c t i v e

R

e l i a n c e

M

o r a l

Y

e a r n i n g

A

R

MY

A c tive R e lian ce M o ral Y earnin g

仮 4( H4 )

仮 1( H1 )

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(2)

審査結果発表

「PHOTO OF THE YEAR」の趣旨

写真を通じて、隊員が陸上自衛隊に対する関心や理解を

深め、隊員としての更なる誇りと自信の獲得に資すると

ともに、士気の高揚を図る。

写真を通じて、隊員家族の皆さまに活動のイメージをお

伝えし、陸上自衛隊に対する信頼と協力の獲得に資する。

プロカメラマンの審査によって選ばれた作品を広く紹介

することにより、隊員の写真技術の向上と意欲の増進を

図る。

 アーミーの表紙を飾った作品です。

 表紙の写真は縦位置にトリミング処理を施されていましたが、比較

して見てもやはりこの場合、縦位置の方が完成度の高い作品になります。

 しかしながら、被写体の表情、撮影者のカメラポジション、正確な

ピント、光線状態など申し分のない作品です。

 UH1-J のクルーも姿勢を低くし警戒をしていることが、写真を一

層引き立てています。

 なるほどと思わせてくれるタイトルも見事でした、本年度の最優秀

にふさわしい作品です。

(福田 正紀氏)

審 査 員 講 評

 フォトオブザイヤー 2015最優秀賞の受賞にあたり、まずは、

被写体となってくれた第6偵察隊・髙橋3曹と、撮影の場を与

えてくれた第6飛行隊、米陸軍及び関係者の方々に感謝します。

 師団の広報カメラマンとして日々、広報・記録・報告用等様々

な要素をバランスさせた「使いやすい写真」の撮影を心がけて

いますが、その中での今回の受賞は、広報業務に携わるものと

して非常に光栄です。撮影の際は、日米両隊員の表情と後方の

ヘリコプターとの位置関係、光線の方向などを考慮しました。

 写真の要素では環境、被写体及びそれらとの信頼関係などが

機材の性能、カメラマンの技術よりも大事なものだと考えてい

ます。自衛官にしか撮れない、自衛隊の真実を表した「その場面」

をしっかりと捉え、一枚の写真で最大の広報効果を挙げられる

ようこれからも努力していきたいです。

撮影者のコメント

撮影者

1等陸曹 

石田 健二

第6師団司令部付隊

【撮影状況】 オリエントシールドにおける空路潜入

鵜の目鷹の目

PHOTO OF THE YEAR 2015

最優秀賞

PHOTO OF THE YEAR

2015

2

1

ARMY No.72 ARMY No.72

 部内広報誌「ARMY」恒例の写真コンテスト「PHOTO OF THE

YEAR」も今年で16回目を迎えました。平成27年に陸上自衛隊員が

撮影し、

「ARMY」編集部に投稿された写真約1,000点の中から、厳正

な審査により、最優秀賞1点、優秀賞2点、佳作3点及び各プロカメ

ラマン特別賞4点が決定しました。

 どの作品も陸上自衛隊の「現在(いま)」を表す素晴らしいものばか

りで、撮影者の技術の高さと心意気が伝わってきました。

 自衛官だからこそ撮れた写真、ただの記録に留まらず自ら訴えかけ

る写真の数々をご確認ください。

防衛省 ARMY   No. 72

仮 ( 1 )

防衛省 ARMY   No. 72

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砲火雨

 迫撃砲から立ち上がる炎が辺りを照 らし、隊員たちが浮き上がる。この作 品はまずその迫力に圧倒される。胸に 響く重低音すら聞こえてきそうだ。  最近のカメラは、1秒間に切れるシ ャッターの回数も多く、こうした射撃 シーンを撮影する事は難しい事ではな くなった。だがこの写真については、 ただ「運よく撮影できた」だけではない 点が審査員たちの心をひきつけた。ま ず撮影時間が夕方から夜と言う時間帯 で、雨が降るような状況だった。こう なると、撮影者はスローシャッターを 選ぶ。こうして、見た目以上に大きな 炎が画面に映し出されたのだ。ファイ ンダー内における隊員たちの配置もき れいに決まっている。  改良すべき点を指摘するならば、例 えばもっとスローシャッターとし、絞 りをf8ぐらいまで絞り込んだら、どう だったであろうか。炎はにじまず、も う少しパキッとしただろう。被写体ブ レを起こした隊員たちが、写真にさら なる躍動感を与えるに違いない。だが、 これは結果論。撮影者はこの時できる すべての事をしており、最高の一枚で ある。 (菊池 雅之氏) 審 査 員 講 評

PHOTO OF THE YEAR 2015

優秀賞

【撮影状況】 雨の中の重迫夜間射撃 第17普通科連隊本部管理中隊

1等陸曹 

佐伯 弘明

撮影者  射撃する99式155㎜自走りゅう弾砲をリモートシャッターにて、 真正面から撮影した作品。ただ正面に据えただけでなく、あらかじめ 発砲煙をイメージし、写真上部にスペースをあけておくなど、ここま で心の中で絵コンテが切れているとは、撮影者の技量の高さに驚か される。そして真っ青に澄み渡る青空、新緑の緑と、映しこまれてい る色の情報が多く、写真を華やかにしている。   “重鎮の三つ葉”としたタイトルもユニーク。確かにそう見える。 ローアングルで撮影した場合、メインとなる被写体をどこに置くかで、 写真の見え方は異なる。画面の正面にするか、右に寄せるか、左に 寄せるかなど、些細なことではあるが、重要だ。この作品については、 この場所で正解。改良点をくわえるとすれば、地面との水平がとれ ていたら、もう少しフレーム内に安定感がもたらされたのではないだ ろうか。 (菊池 雅之氏) 審 査 員 講 評

重鎮の三つ葉

PHOTO OF THE YEAR 2015

佳 作 【撮影状況】 第2特科連隊実射訓練 第2通信大隊本部管理中隊

2等陸曹 

大谷 弘樹

撮影者  デジタルが逆光に弱いと言われたのはもはやできたての頃の話であ る。素人は逆光を嫌がる傾向にあるが、手練れが撮ると、かような幻 想的な効果がでる。それだけに露出が難しい。失敗したら暗いだけの 写真に終わってしまうからである。ちなみに露出をA(オート)にした ままで逆光(太陽にレンズ向ける)やと極端な露出アンダーになる。そ の理論は撮影者にとって説明は不要であろうが、このデジタル全盛の 折、画像を再生する余裕があればこまめに露出を変え、当たりを見つ けられたい。  さらに本作品は、両側のシャドー(暗部)とのバランスも見事である。 激しい訓練を終え駐屯地に帰隊する。その先に家族の待つ温かい家庭 がある。夕日に浮かぶ電線が家庭への道しるべのように見える。そんな 平時の自衛官生活のストーリーさえ見える秀作である。 (宮嶋 茂樹氏) 審 査 員 講 評

PHOTO OF THE YEAR 2015

佳 作

夕日を背に

【撮影状況】 第6師団訓練検閲 第6師団司令部付隊

2等陸曹 

桑原 龍央

撮影者  空路潜入するCH-47を警備する隊員を上手に捉えています。  隊員とヘリコプターとの遠近感も良く、土煙が揚がって葉が風 圧で流されている躍動感の中、隊員が静止状態で守りに徹してい る感じが表現されている作品である。  ヘリコプターの上部を切り取る事も功を成しています。雲も味 方をしてくれました。 (大野 広幸氏) 審 査 員 講 評

空路進入

PHOTO OF THE YEAR 2015

佳 作 【撮影状況】 第13旅団転地訓練 第46普通科連隊本部管理中隊

1等陸曹 

奥本 勝徳

撮影者

アイコンタクト

 2011年3月11日に起こった東北地方太平洋地震での津波被害 や、福島第一原子力発電所事故では多くの被災者がでた。人の救 助が最優先され、家族同様の犬猫達が取り残されている事が話題 になっていました。  この作品の、平成27年9月関東・東北豪雨でも、多くの被災 者の捜索・救助に自衛隊員が参加した。この写真で、家族の大切 な一員の犬たちも救助している姿を伝えられた貴重な写真である。 犬の表情からも助けられた嬉しさが出ている。 (大野 広幸氏) 審 査 員 講 評

PHOTO OF THE YEAR 2015

優秀賞

【撮影状況】 関東・東北豪雨災害派遣 第1普通科連隊本部管理中隊

3等陸曹 

佐藤 祐也

撮影者

4

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ARMY No.72 ARMY No.72

防衛省 ARMY   No. 72

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防衛省 ARMY   No. 72

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PHOTO OF THE YEAR 2015

宮嶋茂樹

PHOTO OF THE YEAR 2015

大野広幸

家 路

 昨年の関東・東北豪雨での災害派遣時の写真。  被災者の苦痛を思いおこさせる災害派遣時の作品を選考するのにためらいがなかったと言えばウソになる。しかし大規模災害発生直後の地 上では、一分一秒を争う救出劇がそこかしこで繰り広げられ、自衛隊員はそんな被災者の助けを求める声を直接聞き、救助の手を差し伸べて いることを改めて紹介する必要もある。  タイトル通り、命があるだけで「よかった…」が、家や財産を失ったかもしれない目頭を覆う被災者のお年寄りにかける適当な言葉もない若 い自衛隊員らの複雑な表情も夕日の陰に浮かぶ。逆光の作品だが、のぞむべきは背景の空をより暗くグラデーションをつけると更にドラマテ ィックな作品となったハズである。なお写真を加工し、付け足したり消去したりするのは許されないが、作者の意図を表現する程度の写真の 濃淡や配色の調整は、我々報道の世界でも認められていることは付け加えさせていただく。 (宮嶋 茂樹氏) 審 査 員 講 評  例年の写真の中でも、レンジャー訓 練の終了時に家族の迎える感動的な場 面の作品が多くあります。  今回の写真も、厳しいレンジャー訓 練で耐えに耐えてきた屈強な隊員も、 女神に掛かっては一溜まりも無い事が 表情から見受けられます。  汗を拭かれて「あなた!よく頑張っ たね!」と声が聞こえて来そうです。 (大野 広幸氏) 審 査 員 講 評 【撮影状況】 部隊レンジャー帰還式 第2通信大隊本部管理中隊

3等陸曹 

吉野 貴由紀

撮影者

よかった

【撮影状況】関東・東北豪雨災害派遣 第32普通科連隊本部管理中隊

3等陸曹 

畑 伸輔

撮影者

PHOTO OF THE YEAR 2015

福田正紀

陰の功労者

 作者の撮影技術とカメラアイに注目してくだ さい。  無駄の無い縦位置の構図、広角レンズの見事 な使いこなし、逆光時のストロボテクニックと、 皆さんが参考にすべき要素が満載の作品です。  何より素晴らしいのがタイトルにもあるよう に、記念行事の撮影で有りながら、「陰の功労者」 に気付き、的確に写し撮った作者のカメラマン としての「眼」です。  一見すると地味な作品ですが、毎年同じにな りがちな記念行事の撮影の中で、「何か新しい写 真を撮ろう」と意識されています。  その気持ちを忘れず、今後も撮影に汗を流し て下さい。期待しています。 (福田 正紀氏) 審 査 員 講 評 【撮影状況】 東部方面隊創立記念行事 東部方面総監部付隊

2等陸曹 

阿久津 強

撮影者  今年も多くの方が自衛隊音楽まつりや、各地で行われている音楽イベントの写真を撮影した。その中で一際目を引いたのがこの作品だ った。  まず被写体の選択に成功している。一生懸命なその瞳に見ている人は心奪われる。シャッタースピードも最適で、バチのブレ方も綺麗で、 被写体はばっちりと止まっている。ピントもシャープ。  特筆すべきはちゃんと後ろに映る隊員も考慮してフレーミングしていることだ。よって、ただシャッターを押したわけではなく、しっ かりと冷静に被写体と対峙している様子が伝わってくる。  難ありとするならば、画面右側の隊員の一部が見切れている点だろうか。ここを切り取るだけで、また写真の見え方も変わっただろう。 もし撮影位置の制限や、持っているレンズの画角でこれ以上どうしようもないという状況であるならば、思い切って右側の隊員も画面に 入れてしまい、3名を収めるとどんな写真となったのだろうか。  私が見た限り、この写真が音楽イベントを撮影した写真の中で最高の出来であった。 (菊池 雅之氏) 審 査 員 講 評

PHOTO OF THE YEAR 2015

菊池雅之

【撮影状況】 音楽フェスタ 第3通信大隊本部管理中隊

2等陸曹 

加藤 雄久

撮影者

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ARMY No.72 ARMY No.72

防衛省 ARMY   No. 72

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防衛省 ARMY   No. 72

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審査員総評

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ARMY No.72 ARMY No.72

 本年度の作品の特徴に、良く考えられている「タイトル」があります。  撮影しただけでなく、応募に当たりタイトルにも気を使っていることから、皆さん が写真撮影に真剣に取り組んでいることが解ります。  技量も平均的に向上されていますが、あともう一歩と思える作品が多く目にとまり ました。  「被写体にもう一歩接近する」「カメラを縦に構える」「光の乏しい状況では躊躇せず ISO感度を高感度に設定する」まずは、この3点を意識して日々の撮影作業に取り組 んで欲しいと思います。何かが変わるはずです。

 今年もPHOTO OF THE YEARの審査をさせて頂きました。

 例年と比べ、自衛隊に於ける職務の拡大から、写真もアメリカ軍や他国籍軍との共 同訓練等の写真が多くありました。

 国内に於いても、災害派遣は年々増え続けている。昨年9月関東・東北地方に於け る豪雨でも、多くの被災者の捜索・救助に自衛隊が参加し、その状況を的確に伝える 作品も数多く有りました。今回のPHOTO OF THE YEARでも、我々国民が見られ ない被災地での状況を伝える作品を見る事が出来ました。  訓練等の作品も、背景を上手に入れてカメラマンの立ち位置の良さとシャッターチ ャンスを活かした写真が多くありました。目の前にある被写体に対して、ただその場 で写すのではなく、「どう表現をしたら良いか?」イメージを膨らませることで、ただ の写真から作品へと変わって行きます。  広報カメラマンとしての立場・任務を大切にして下さい。写された写真は、これか ら数十年・数百年と残って行きます。  写真は一場面を切り取るものです。簡単に言うと、“動きのある”ものをピタリと止 めてしまいます。しかし不思議なもので、被写体の表情や躍動感から、その写真を見 ている人の頭の中にはそれがまるで動いて見えるときがある。今回はまさにそうした 写真が多かったような気がします。個人的に動きのある写真は大好きです。  しかし、写真を並べて見せるときは、静物画のようにゆっくりと見られる写真も欲 しくなります。今回選ばれた写真は、偶然であるにしろ、この“動”と“静”がきれい に分かれています。皆さんがしっかりと考えてシャッターを切っているからこそ、こ うしたメリハリが生まれるのです。私も皆さんのおかげで、改めて「“静”の写真もい いものだ」と思い至りました。  今回はいつも入選される方に加え、新しいお名前も多数お見受けしました。これは 皆さんのレベルが底上げされている証だと思います。こうした事は一朝一夕でできる 事ではありません。限られた時間であるにせよ、写真に携わっている間に、よい写真 を撮ってやるぞと熱意をもって臨まれているからではないでしょうか。存分にそれを 感じ取ることができ、実にすがすがしい気分です。 ■ 写真家:

福田 正紀氏

■ 写真家:

大野 広幸氏

■ 写真家:

菊池 雅之氏

これからの陸 自 の 姿 で す。 撮影者も砂ま みれになる覚 悟が必要です。 もう一歩接近 して、余白が 無ければ上位 にランクされ た 作 品 で す。 教官の目力に 負けないで接 近して下さい。 シャッターチ ャンスと、背 景の音楽隊と のバランスが 良かった。 霧に煙る中の 情景と任務の 大変さが写し 出された写真 である。 この足を見た だけで訓練の 大変さが伝わ って来ます。 迷彩にバトラ ーを装着した 音楽隊。ある 意味、陸上自 衛隊ならでは の作品です。  今年も見ごたえ充分であった。撮影者の技術の進歩はすさまじく、我々ですらどう やって撮ったのかわからんぐらいの大作も少なからずあった。それは昨今のデジタル カメラ技術の進歩に助けられたのも多いことも忘れず、さらに己の技術の練磨に励ま れたい。進歩のかげで、人物やその表情をテーマにした作品が減少しつつあるように 感じられた。一枚の作品で自分が表現したいすべての情報を写し込みたい…という気 持ちは理解できるが、そこをあえて一つだけ一ヵ所のみに焦点をあててみられたい。  近頃ではドローンやそれに搭載する小型カメラの普及が著しく、それによって今ま で見たこともないアングルの作品も見られるようになった。自衛隊員でもある皆様も オリジナリティある画期的技術を自身で開発してみてはいかがであろう。もちろん自 衛隊員として許される範囲であるが。  そして最後に何度でも言わせていただく。カメラ技術の進歩に甘えることなく、己 自身の技術も進化させていただき、クラフトシップとまで呼べる職人魂を醸成させて いただきたい。そして来年も我々をうならせる作品を期待したい。 ■ 写真家:

宮嶋 茂樹氏

隊員らの表情を犠牲に してまで朝焼けを強調 することで、これから の人命救助への任務に 対する意気込みまで感 じられる。 自衛隊に入隊しない限り絶対 に撮れないカット。まさに素 人にとって「目からうろこ」の 作品である。それにしてもこ んな作品が取れる自衛官がう らやましい…。 あえて広角レ ンズで撮影し 雲 海 を 強 調。 冷静さをうか がえる。 ストロボを焚 かず、隊員達 の懐中電灯を 光源としたの が良い。 見事な擬態だが、望遠レンズ の被写界深度(合点範囲)の浅 さを駆使し、隊員の表情のみ を浮かび上がらせるかなりの 手練れの手法である。緊張感 のある表情でシャレにならん 訓練であることを想像させる。 こんなにも決 まりすぎた写 真はなかなか ない。素晴ら しい。 防衛省 ARMY   No. 72

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防衛省 ARMY   No. 72

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ARMY No.72 ARMY No.72

1

 12月1日(火)∼13日(日)の間、伊丹駐屯地等において

「平成27年度日米共同方面隊指揮所演習(YS-69)」を実施

しました。

ヤマサクラ69

 1月26日(火)∼2月6日(土)の間、矢臼別演習場、然別演習場及び

帯広駐屯地において、国内における米海兵隊との実動訓練「フォレ

スト・ライト02」を実施しました。

FOREST LIGHT 02

2 1.共同訓練開始式 2.共同調整所における日米幕僚による調整 3.共同作戦会議における日米両指揮官の決心 4.演習部隊が活動する地域 5.中谷防衛大臣及びケネディ駐日米大使の視察 6.米軍隊員によるホームビジット

日米陸軍種最大規模の共同演習

 本訓練は、陸上自衛隊と米陸上部隊が共同作戦を実施する場合に

おける方面隊以下の指揮幕僚活動を演練して、その能力の維持・向

上を図ることを目的として、年間を通じた準備を経て実施されるも

のです。今年度は、中部方面隊が担任し、統合幕僚監部、海・空自

衛隊、地方防衛局、米海・空軍・海兵隊等の協力を得て、演習部隊・

統裁部合わせて日側約4,500名、米側約2,000名の総勢約6,500名

が参加しました。

 演習間、日米両指揮官の意思決定に必要な様々な会議や調整が行

われ、日米の相互運用性の向上を図るとともに、各種親善行事等を

通じて日米相互の理解を深めることができました。

6 4 5 1 3 2 4 5 6 1.訓練開始式 2. ヘリボン訓練(陸自ヘリから展開する米海兵隊員) 3. 米軍教官の説明を聞く陸自隊員(市街地訓練) 4.日米の小隊長による現地調整 5. 第一線救護訓練(米海兵隊に救護要領を展示中の陸自隊員) 6.共同炊事訓練

積雪寒冷地での共同訓練

 本訓練は、陸上自衛隊及び米海兵隊の部隊が、それぞれの指揮系統で共

同して作戦を実施する場合の連携要領を実行動で訓練し、相互の運用性の

向上を図る目的で年に2回実施しているもので、今年度2回目となります。

 本訓練には、第5旅団司令部及び第27普通科連隊基幹の約400名と、米

第4海兵連隊本部及び第3大隊1コ中隊基幹の約300名が参加し、

「互いに教

えかつ学ぶ」という日米両統裁官の要望事項に基づき、1月26日(土)から2

月6日(土)までの間、北海道矢臼別演習場及び然別演習場で行いました。

 訓練内容としては日米対抗方式による小隊戦闘訓練や陸自ヘリを使用

した共同ヘリボン訓練などの各種機能別訓練を行ったほか、今回は旅団司

令部(日)と海兵連隊本部(米)による指揮機関訓練を初めて実施し、日米間

の相互運用性の向上を図ることが出来ました。

3 防衛省 ARMY   No. 72

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防衛省 ARMY   No. 72

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ARMY No.72 ARMY No.72

方面隊の衛生運用を向上

 12月6日(日)から19日(土)までの間、東部方面隊は東富士及び相馬原演習場等にお

いて方面隊実動演習を行いました。

 本演習では、方面衛生運用訓練として、第一線から自衛隊中央病院までの一連の治療・

後送訓練を実施し、より実戦的な方面衛生運用の練度向上を図りました。

 また、方面隊の攻勢作戦における師団・旅団の行動に方面直轄部隊の行動を連携させ、

方面隊としての総合戦闘力の最大限発揮に必要な基盤となる練度の向上を図りました。

1.負傷者救護を行う1後支連隊 2.射撃準備を完了した1特 3. 方面実動訓練 攻撃前進する女性隊員 4.UH-60に患者を搭載する12ヘリ隊 5. 負傷者の手術をする医官 6.予備自衛官を激励する東方総監 1.雪原を行進する 本連隊長 2.行進発起の態勢の完了 3. 各中隊長車の横隊行進4.鉄牛連隊全車快走

年始の空に落下傘が舞う

 1月10日(日)、習志野演習場において、第1

空挺団の年頭行事である「平成28年降下訓練始

め」が中谷防衛大臣の視察の下に行われました。

 「島嶼防衛」をテーマに、人員約500名、航空

機約20機及び車両約30両が参加し、我が国領土

内の島嶼に対する敵国の武力侵攻に対し、陸・海・

空自衛隊統合で空挺作戦を行い、当該島嶼を確

保するという想定で訓練展示が行われました。

“鉄牛連隊”勇壮に雪原を駆る

 1月7日(木)、第71戦車連隊 は北海道大演

習場(千歳地区)において年頭訓練を行いました。

 連隊長( 本1佐)から「隊員各個の技術を練磨

するとともに、部隊一丸となって隊務にまい進

しよう」との年頭訓示の後、連隊は隊列を組み、

寒風が吹き抜ける雪原を走行し、平成28年の訓

練をスタートさせました。

 訓練には連隊の他、第7後方支援連隊(第2整

備大隊第1戦車直接支援中隊)も参加し、人員約

200名、90式戦車をはじめとする車両33両を

もって行われました。

1.射撃支援の中での空挺降下 2.連続降下 3. 聴衆を背に飛行するヘリ4.リペリングからの攻撃

第71戦車連隊年頭訓練

第1空挺団降下訓練始め

東部方面隊実動演習

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ARMY No.72 ARMY No.72

1 1 2 4 3 5 6 1.新年初の国旗掲揚(1月1日) 2.服務の宣誓 3.訓示を受ける隊員 4.干支「申」の人文字 5.P-3Cとの綱引き 6.拠点エプロン地区から望む初日の出 1. 第9次要員による 『仁』の人文字 2.隊旗の引き渡し 3.だるまの目入れ 4.宿営地を清める隊長 5.出発車両を見送る隊員

ジブチの年始行事

 1月1日元旦、アフリカジブチ共

和国で活動する派遣海賊対処行動支

援隊(DGPE)は、平成28年新年の年始行事を行

いました。

 日本から遠く離れた砂漠の地での行事でした

が、全隊員の工夫を凝らしたイベントにより、

互いに労をねぎらうとともに英気を養い、任務

達成への誓いを新たにしました。

第5次要員 ジブチへ出発

 2月2日(火)、第34普通科連隊(板妻)は、ジ

ブチを拠点に活動する派遣海賊対処行動支援隊

に参加する隊員の出国行事を行い、隊員や家族

ら約1000人が拍手で見送る中、派遣隊員の第

一波が出発しました。

 派遣隊員は現地で活動拠点の警備等、海賊対処

行動に必要な業務を実施します。同連隊の残りの

人員も2月12日(金)に出国して任務につきました。

UNMISS(南スーダン派遣施設隊の活動)

DGPE(派遣海賊対処行動支援隊の活動)

12月13日(日)、南スーダン共和国の首都ジュバに所在する

日本隊宿営地において、第8次要員から第9次要員へと指

揮転移式が行われました。

第9次要員の活動が開始

 第9次要員隊長相園1佐は「仁」

「融和団結」の2点を要望し、

「我々が

一丸となりチームとして力を発揮し、第8次要

員の合言葉『和』を受け継ぐとともに、第9次要

員は『仁』に発展させ、真心を込めた活動を通し

て南スーダンの平和と安定に貢献できるよう、

全隊員が常に意識して任務を完遂することを期

待する。」と述べました。

 第9次要員は、12月14日(月)から活動を開

始し、約半年間、国連施設内外における道路補

修や敷地造成などの人道支援や、文民保護に資

するインフラ整備を行います。

2 1.板妻駐屯地での出国行事 2.空港での見送り 22 1 防衛省 ARMY   No. 72

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ARMY No.72 ARMY No.72

R e s e r v e P e r s o n n e l

予備自衛官

予備自衛官転地訓練

 2月1日(月)、化学学校及び小平学校において予備自衛

官転地訓練を実施し、指定された職務遂行に必要な知識及

び技能の向上を図りました。

 化学学校では、予備自衛官制度創設以来初となる放射線

管理の特技を有する技能公募予備自衛官等の訓練を実施

し、原子力災害派遣時の化学部隊の行動についてのブリー

フィングや装備品研修などを行いました。

 また小平学校では、中国語の特技職を有する技能公募予

備自衛官7名に対して語学訓練を行い、国際人道法や軍事

翻訳などの教育を行いました。

西日本各地で給水支援

 1月25日(月)~2月1日(月)にかけて、陸上自衛隊は、大

寒波の大雪等による影響のため、西日本各地で水道管の凍結・

破損により給水能力が低下し断水した地域に対して、給水支

援に係る災害派遣活動を実施しました。

 全8県14地域において、6日間延べ人員1,791名、水トレー

ラー337両をもって、約1,250tの給水活動を行いました。

1 1.放射線装備品研修① 2.翻訳 3.国際人道法 4.放射線装備品研修② 交代式(左:上番 川畑准尉、右:下番 鈴木准尉) 1.島根県安来市での活動(8普連・13偵・304施設隊) 2.福岡県大牟田市での活動(5施設団) 3.大分県別府市での活動(41普連) 4.佐賀県伊万里市での活動(4特連) 5.鹿児島県姶良市での活動(12普連) 6.長崎県対馬市での活動(対馬警備隊)

陸自最先任交代式

 12月22日(火)、防衛省大講堂において、陸上自衛隊最先任

上級曹長交代式が実施されました。

 交代式には在日米陸軍司令官パスカレット少将、同ドステ

ィ最先任、統幕、海・空先任等の臨席のもと、市ヶ谷所在部

隊准曹士が参列しました。陸幕長は式辞の中で、鈴木最先任

のこれまでの功績を讃えるとともに、新たに上番した川畑最

先任へのこれからの期待を述べました。

 第5代陸上自衛隊最先任上級曹長に上番致しました川畑准尉です。

 「強固な連携」「部隊は家族」を心に、あらゆる場を活用して隊員

と向き合い、上意下達・下意上達により、

「指揮系統」「幕僚系統」

に次ぐ「第3の柱」として指揮官の統率に寄与できるよう、全身全

霊をもって邁進いたしますので、よろしくお願い申し上げます。

第5代陸上自衛隊最先任上級曹長

准陸尉 

川畑 博盛

大雪等による給水支援

1 防衛省 ARMY   No. 72

仮 ( 15 )

防衛省 ARMY   No. 72

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異動サポートガイド

異動に伴う不安を軽減

 陸上自衛隊では、平成27年度からの中期実員管理に基づき、

これまで主に方面隊区内で異動していた准曹も、方面を異に

する全国異動をする機会が増加しています。

 このような背景から、異動に伴う隊員やご家族の不安軽減

のため、各駐屯地業務隊厚生科等が家族支援を強化する施策

として実施している「異動サポートガイド」を紹介します。

【異動サポートガイドの概要】

今後も利便性向上のため、新たな情報提供と内容の充実を検討しています。 異動に伴う不安軽減の一助となるよう是非ご活用ください 異動サポートガイドは「異動に伴う諸手続き」と「駐屯地周辺情報」 の二部で構成されています。

①異動に伴う諸手続き

・異動準備に必要な行動計画等 ・異動に伴う旅費と手当 ・異動に伴う手続き ・お得なサービス情報

駐屯地業務隊厚生課が配布します

②駐屯地周辺情報

・駐屯地の概要 ・駐屯地周辺の生活関連施設等 ・駐屯地近傍の不動産業者等 ・駐屯地周辺の観光地 放射線

①異動に伴う諸手続きはコチラ

②駐屯地周辺情報はコチラ

第6師団音楽まつり

 2月21日(日)、第6師団は天童市市民文化会館において「第11回第

6師団音楽まつり」を行いました。

 演奏には第6音楽隊、第20普通科連隊のらっぱドリル、第44普通

科連隊によるファンシードリル、船岡さくら太鼓が出演するととも

に、山形県河北町中学校吹奏楽部がゲストとして参加し、音楽隊と

の合同演奏や合唱で観客を魅了しました。公演では6音の演奏に乗

せた第6師団の訓練映像の紹介や、出演者と観客全員で東日本大震

災応援歌「花は咲く」を大合唱するなど、感動と興奮に包まれた音楽

まつりとなりました。

 来場者は「素晴らしい感動の連続でした」「かっこよくておもしろ

くて楽しかったです」と満足げに会場を後にするとともに、隊員に対

する労いや感謝の言葉も多数寄せられました。

1 3 4 5 1.感動のフィナーレ 2. 44普連ファンシー ドリル 3.熱演の音楽隊長 4.20普連らっぱ隊 5.船岡さくら太鼓 防衛省 ARMY   No. 72

仮 ( 17 )

防衛省 ARMY   No. 72

仮 ( 18 )

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参照

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