都道府県民の森における施設設備と学習プログラムの調査
永
なが冨
とみ一
かず之
ゆき*・長
なが澤
さわ郁
いく夫
お**・山
やま下
した晃
あき功
のり** * 技術教育講座・** 島根大学教育学部 (平成23年8月31日 受付) 「木育」事業における学習プログラムの開発に寄与する目的から,「森林環境教育」実践の場として実績のある「国民が森林にふ れあう機会の充実を目的とした森」の施設設備およびそこでの開催事業を調査し,今後の森林を主なフィールドとした施設での 「木育」事業の展開を考える上での基礎資料の収集を行った。その結果,木工施設は全施設の約7割が保有していること。この施 設を利用して,短期の講座を中心に,森林に触れ,そこから得られた素材による工作・創作活動が多くの施設で実施されているこ とが明らかとなった。今後は,森林を利用して行う学習プログラムとして,木育の観点からは,特に育てた資源を適切に使うこと, すなわち,循環型社会における再生可能資源の利用のあり方を学ぶ内容の充実が必要と考えられる。 キーワード:木育,都道府県民の森,木材加工設備,学習プログラム Ⅰ 緒言 平成18年9月に閣議決定された「森林・林業基本計画」において,市民や児童の木材に対する親しみや木の 文化への理解を深めるため,材料としての木材の良さやその利用の意義を学ぶ教育活動「木育」の推進が明記 された。この「木育」の具体的取り組みとして,実際に木に触れながらものをつくる活動は,材料としての木 材の良さやその利用の意義を学ぶ教育プログラムとして重要であり,木工体験できる各種学習館あるいは木材 に関わるイベント会場をはじめ,あらゆる実践の場が想定できる[1]-[3]。 本調査では,「木育」事業における学習プログラムの開発に寄与する目的から,「森林環境教育」実践の場 として実績のある「国民が森林にふれあう機会の充実を目的とした森」の現状を調査し,今後の森林を主な フィールドとした施設での「木育」事業の展開を考える上での基礎資料の収集を行った。 Ⅱ 調査方法 1.調査対象施設の抽出 本調査対象とした「国民が森林にふれあう機会の充実を目的とした森」は1970年代から日本の各都道府県に より設けられた自然を活かした施設である。各地方自治体それぞれの条例によって設置・運営されているもの で,都道府県民の森林・林業への理解,保健・レクレーションの場,森林環境教育等学習の場,森林振興など 複合的な目的のために,森林のほか,キャンプ場,学習館など,余暇活動や学校教育活動などで活用できる場 となっている。この施設の名称は,一般的に都民の森,道民の森,府民の森,県民の森と名付けられているこ とが多い。 ところで,上記の施設は,各地方自治体によって設置されていることから,全国の施設一覧が示されていな い。そこで,この調査に先立ち次の手順で対象施設の抽出を行った。まず,「県民の森」や「森林公園」ある いは「都道府県名」などをキーワードとしてWeb検索を行うと共に,NPO法人 活木活木(いきいき)森ネットワークホームページ[4]や林野庁のホームページに掲載されている「森の子くらぶ施設一覧」[5]を参考にして, 調査対象とする候補施設をリストアップした。次に,この調査でリストアップされた候補施設の中から,以下 の施設を除外して,都道府県の森林・林業等の普及啓発事業に関わる施設に絞り込んだ。除外した施設は,森 林を活動フィールドとしていない施設,キャンプ場や宿泊施設だけの施設,森林内にベンチや遊歩道が設置さ れている程度で,運営者による主体的な活動が実施されていない施設である。 2. 調査手順 調査対象施設の調査は下記の流れで実施した。 手順1 電話連絡による「都道府県民が森林にふれあう機会の充実を目的とした森」の確認 手順2 電話による概要把握(森林学習館・木工室の有無,イベント・学習活動の開催状況) 手順3 県内での同様な施設の有無の確認。調査対象施設の表を更新 手順4 調査用紙の郵送・回収 3.調査用紙 電話連絡により了承の得られた施設に対して,施設に関するパンフレット等の概要資料(調査用紙A),イ ベント・学習プログラムの資料(調査用紙B),木工室についてのアンケート(調査用紙C)に関する調査用紙 と共に返送用封筒を同封し各施設に郵送し回収した。ただし,これら調査用紙の記入に代えて既存のパンフ レットや,各施設の様式による集計資料等による回答も可とした。 【調査用紙A】:施設の概要 施設名称,運営管理者,施設紹介HPアドレス,主な施設・設備 【調査用紙B】:H19年度開催された講座(イベント,教室等) 実施日,講座名称,参加者,指導者,講座の目的・概要,使用施設 【調査用紙C】:木工作業に関わる施設(部屋,工具,加工機械) 手工具(のこぎり・かんな・のみ・きり・げんのう・木工やすり・はたがね・その他),木工機械・電動工 具(丸のこ盤・手押しかんな盤・自動かんな盤・角のみ盤・糸のこ盤・帯のこ盤・ベルトサンダ・卓上ボール 盤・集塵機・電動ドリル・工作台・その他),施設・設備内容 Ⅲ 結果・考察 調査対象とした全施設の一覧(67箇所)を表1に示す。調査の結果,収集できた資料の内容別(調査用紙 A,B,C別)では,施設全体の資料(調査用紙A)は60箇所,開設講座の資料(調査用紙B)は53箇所,木工 施設・設備の資料(調査用紙C)は49箇所である。なお,調査用紙A・B・Cすべての資料が得られた施設は48 箇所,調査用紙A・Bの資料のみが得られた施設は5箇所,調査用紙A・Cの資料のみが得られた施設は1箇所, 調査用紙Aの資料のみが得られた施設は5箇所,資料無し(返信無し・連絡不能)の施設は7箇所である。 1.施設・設備 施設全体の資料(調査用紙A)が得られた60箇所について,各施設・設備の有無を表2に示す。さらに,各 設備を保有する施設数の集計結果を図1に示す。 図1より,一般的な都道府県民の森と呼ばれる施設では,そのほとんどが学習林(展示林・林業体験林等), 登山道・遊歩道,森林学習館(展示室・研修室・木工施設含む)の三種類を保有している。次いで,アスレ チック施設やテニスコート等の広場・運動施設が設けられている。炭焼き施設,植物園(薬草園・竹林園な ど)は全施設の20%程度に設けられている。その他の項目では,バーべキュー場,展望台が多く,古墳跡,図 書館,野外ステージ,天文台などの様々な施設がある。 なお,森林学習館では,各講義を行う研修室と木工体験の出来る木工室を保有し,さらに,郷土の自然の特 色や林業の紹介,ならびにイス・おもちゃ等による木材の良さを肌で感じられるようなコーナーを設けた展示 室がある。
表1 国民が森林にふれあう機会の充実を目的とした森(調査対象67施設) 所在地 施設名 所在地 連絡先 北海道 北海道立道民の森 北海道石狩郡当別町西町32 道民の森管理事務所 0133-22-3911 青森 凡珠山 青森県立自然ふれあいセンター 青森市浪岡大釈迦字沢内沢1-1 0172-62-4527 岩手 岩手県県民の森 岩手県八幡平市松尾寄木1-515-5 0195−78−2092 宮城 宮城県県民の森 宮城県宮城郡利府町神谷沢字菅野沢41 県民の森管理事務所 022−255−8851 秋田 森林学習交流館 プラザクリプトン 秋田県秋田市河辺戸島字上祭沢38-4 018-882-5009 山形 山形県民の森 山形県山形市山辺町大字畑谷1933-42 森林学習展示館 023−666−2116 福島 ふくしま県民の森フォレストパークあだたら 福島県安達郡大玉村玉井字長久保68 0243-48-2040 茨城 茨城県奥久慈憩いの森 茨城県久慈郡大子町大字高柴4164-3 管理事務所 0295−76−0002 県民の森(茨城県植物園内) 茨城県那珂市戸4589 029-295-2150 茨城県水郷県民の森 茨城県潮来市島須3072-83 管理事務所 0299−64−6420 栃木 栃木県県民の森 栃木県矢板市長井2927 管理事務所 0287-43-0479 群馬 群馬県森林学習センター 憩の森 群馬県伊香保町大字伊香保字大野637 0279-72-3220 埼玉 埼玉県県民の森 埼玉県秩父郡横瀬町大字芦ヶ久保字丸山北平896 0494-23-8340 千葉 千葉県立船橋県民の森 千葉県船橋市大神保町586-2 管理事務所 047-457-4094 千葉県立大多喜県民の森 千葉県夷隅郡大多喜町大多喜486-21 管理事務所 0470-82-3110 千葉県立清和県民の森 千葉県君津市豊英660 管理事務所 0439-38-2222 千葉県立内浦山県民の森 千葉県鴨川市内浦3228 管理事務所 04-7095-2821 千葉県立東庄県民の森 千葉県香取郡東庄町小南639 管理事務所 0478-87-0393 千葉県立館山野鳥の森 千葉県館山市大神宮553 管理事務所 0470-28-0166 東京 東京都檜原都民の森 東京都西多摩郡檜原村7146 管理事務所 042-598-6006 奥多摩都民の森(体験の森) 東京都西多摩郡奥多摩町境654 管理事務所 0428-83-3631 神奈川 神奈川県立21世紀の森 神奈川県南足柄市内山2870-5 管理事務所 0465-72-0404 新潟 新潟県五頭県民の森(三川地区) 新潟県阿賀町大字中ノ沢 阿賀町産業課 0254-92-5764 新潟県五頭県民の森(笹神地区) 新潟県阿賀野市大字村杉ほか 阿賀野市商工観光課 0250-62-2510 新潟県見附杉沢の森 新潟県見附市杉沢町 見附市建設課 0258-62-1700 新潟県青少年の森 新潟県胎内市大字夏井 胎内市農林水産課 0254-43-6111 新潟県妙高山麓県民の森 新潟県妙高市杉野沢 妙高市観光商工課 0255-74-0021 富山 富山県民公園 頼成の森 富山県砺波市頼成156 0763-37-1540 石川 石川県健康の森 石川県輪島市三井町中長谷12 総合交流センター 0768-26-1413 山梨 山梨県森林公園 金川の森 山梨県笛吹市一宮町国分1162-1 0553-47-2805 山梨県武田の森 山梨県甲府市羽黒町片山1748 管理事務所 055-251-8551 長野 長野県 森林学習館 (戸隠森林植物園内) 長野県長野市戸隠大字中社 026-254-2200 岐阜 岐阜県21世紀の森 岐阜県武儀郡板取村2340-5 0581-57-2585 静岡 静岡県県民の森 静岡県静岡市葵区井川544-7 管理棟 054-260-2214 愛知 愛知県民の森 愛知県新城市門谷字鳳来寺7-60 管理事務所 0536-32-1262 三重 三重県民の森 三重県三重郡菰野町大字千草字西貝石7181-3 059-394-2350 京都 京都府立 府民の森ひよし 京都府南丹市日吉町字天若小字上ノ所 森の資料館 0771-72-1339 大阪 大阪府民の森 大阪府四條畷市大字逢阪458-2(ほりご園地) みどり公社本部 06-6266-1163 兵庫 兵庫県立三木山森林公園 兵庫県三木市福井字三木山2465-1 0794-83-6100 兵庫県立国見の森公園 兵庫県宍粟市山崎町上比地374 0790-64-0923 兵庫県立ゆめさきの森公園 兵庫県姫路市夢前町寺2160-2 079-337-3220 兵庫県立ささやまの森公園 兵庫県篠山市川原511-1 079-557-0045 兵庫県立なか・やちよの森公園 兵庫県多可郡多可町中区糀屋677-10 湖畔の広場拠点施設 0795-30-0050 兵庫県立宝塚西谷の森公園 兵庫県宝塚市境野字保与谷14-1 0797-91-1630 和歌山 県立森林公園根来山げんきの森 和歌山県和歌山市楠右衛門小路1 公園管理棟 0736-61-7233 鳥取 鳥取県立21世紀の森 鳥取県鳥取市河原町稲常113 林業試験場 0858-85-2511 島根 島根県県民の森 島根県飯石郡飯南町小田 県民の森研修館 0854-76-3119 岡山 岡山県 長船美しい森 岡山県瀬戸内市長船町磯上3076-1 長船支所産業建設課0869-26-2001 岡山県 和気美しい森 岡山県和気郡和気町木倉2605 和気町役場産業振興課 0868-93-1121 岡山県 高梁美しい森 岡山県高梁市松山7943 高梁市農林課 0866-21-0225 岡山県 久米南美しい森 岡山県久米郡久米南町中籾834 久米南町役場産業課 0867-28-2111 山口 山口県二十一世紀の森 山口県山口市宮野上金山139-6 管理センター 0838-56-0847 徳島 徳島県立神山森林公園 徳島県名西郡神山町阿野字大地 公園管理事務所 088-678-0114 徳島県立高丸山千年の森 徳島県勝浦郡上勝町大字旭字中村66-1 0885-44-6680 香川 香川県 ドングリランド 香川県高松市西植田町6082-2 みどり整備課 087-832-3460 愛媛 えひめ森林公園 愛媛県伊予市上三谷 公園管理事務所 089-983-3069 高知 高知県民の森 工石山 高知県高知市土佐山高川1898 088-895-2016 福岡 福岡県立四王寺県民の森 福岡県糟屋郡宇美町大字四王寺字猫坂 管理事務所 092-932-7373 佐賀 佐賀県立21世紀県民の森 佐賀県佐賀市富士町藤瀬724-4 総合案内センター 0952-57-2341 長崎 長崎県民の森 長崎県長崎市神浦北大中尾町693-2 管理事務所 0959-24-0181 大分 大分県県民の森 大分県大分市大字廻栖野2007-1 管理事務所 097-588-0656 宮崎 宮崎県ひなもり台県民ふれあいの森 宮崎県小林市大字細野字山中之前5739-14 森林学習展示館 0984-23-6046 宮崎県諸県県有林共に学ぶ森 宮崎県宮崎市高岡町瀬越(宮崎県諸県県有林内) 0985-89-1369 宮崎県川南遊学の森 宮崎県児湯郡川南町大字川南字村上 自然環境課 0985-26-7159 鹿児島 鹿児島県県民の森 鹿児島県姶良郡姶良町北山 管理事務所 0995-68-0557 鹿児島県照葉樹の森 鹿児島県肝属郡錦江町田代麓久木野5166-647 管理事務所 080-6417-6518 沖縄 沖縄県県民の森 沖縄県恩納村字安冨祖 管理事務所 098-967-8092
表2 各施設全体の概要(調査用紙A回答60施設) 学習林 登山道・遊歩道 森林学習館 運動施設 宿泊施設 炭焼き窯広場・ 植物園 その他 北海道 北海道立道民の森 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 青森 凡珠山 青森県立自然ふれあいセンター ○ ○ ○ ○ ○ 岩手 岩手県県民の森 宮城 宮城県県民の森 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 秋田 森林学習交流館 プラザクリプトン ○ ○ ○ ○ ○ ○ 山形 山形県民の森 ○ ○ ○ ○ ○ 福島 ふくしま県民の森 フォレストパークあだたら 茨城 茨城県奥久慈憩いの森 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 県民の森(茨城県植物園内) ○ ○ ○ ○ ○ 茨城県水郷県民の森 ○ ○ ○ ○ 栃木 栃木県県民の森 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 群馬 群馬県森林学習センター 憩の森 ○ ○ ○ 埼玉 埼玉県県民の森 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 千葉 千葉県立船橋県民の森 ○ ○ ○ ○ 千葉県立大多喜県民の森 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 千葉県立清和県民の森 ○ ○ ○ ○ ○ 千葉県立内浦山県民の森 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 千葉県立東庄県民の森 ○ ○ ○ ○ ○ 千葉県立館山野鳥の森 ○ ○ ○ ○ 東京 東京都檜原都民の森 ○ ○ ○ ○ ○ 奥多摩都民の森(体験の森) ○ ○ 神奈川 神奈川県立21世紀の森 ○ ○ ○ ○ ○ 新潟 新潟県五頭県民の森(三川地区) ○ ○ ○ ○ ○ ○ 新潟県五頭県民の森(笹神地区) ○ ○ 新潟県見附杉沢の森 ○ ○ ○ 新潟県青少年の森 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 新潟県妙高山麓県民の森 ○ ○ ○ ○ 富山 富山県民公園 頼成の森 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 石川 石川県健康の森 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 山梨 山梨県森林公園 金川の森 ○ ○ ○ ○ 山梨県武田の森 長野 長野県 森林学習館 (戸隠森林植物園内) ○ ○ ○ ○ ○ 岐阜 岐阜県21世紀の森 静岡 静岡県県民の森 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 愛知 愛知県民の森 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 三重 三重県民の森 ○ ○ ○ ○ ○ 京都 京都府立 府民の森ひよし ○ ○ ○ ○ ○ ○ 大阪 大阪府民の森 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 兵庫 兵庫県立三木山森林公園 ○ ○ ○ ○ ○ 兵庫県立国見の森公園 ○ ○ ○ ○ ○ 兵庫県立ゆめさきの森公園 ○ ○ ○ 兵庫県立ささやまの森公園 ○ ○ ○ ○ 兵庫県立なか・やちよの森公園 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 兵庫県立宝塚西谷の森公園 和歌山 県立森林公園根来山げんきの森 ○ ○ ○ ○ 鳥取 鳥取県立21世紀の森 ○ ○ ○ 島根 島根県県民の森 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 岡山 岡山県 長船美しい森 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 岡山県 和気美しい森 ○ ○ ○ ○ 岡山県 高梁美しい森 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 岡山県 久米南美しい森 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 山口 山口県二十一世紀の森 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 徳島 徳島県立神山森林公園 ○ ○ ○ ○ ○ 徳島県立高丸山千年の森 ○ ○ ○ ○ 香川 香川県 ドングリランド 愛媛 えひめ森林公園 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 高知 石工山 県民の森 福岡 福岡県立四王寺県民の森 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 佐賀 佐賀県立21世紀県民の森 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 長崎 長崎県民の森 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 大分 大分県県民の森 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 宮崎 宮崎県ひなもり台県民ふれあいの森 ○ ○ ○ ○ ○ 宮崎県諸県県有林共に学ぶ森 ○ ○ ○ 宮崎県川南遊学の森 ○ ○ ○ ○ ○ 鹿児島 鹿児島県県民の森 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 鹿児島県照葉樹の森 ○ ○ ○ ○ 沖縄 沖縄県県民の森 ○ ○ ○ ○ ○ ○
図1 保有施設の概要(調査用紙A回答60施設) 各施設・設備の例として,学習林(写真1),登山道・遊歩道(写真2),森林学習館(写真3),木工施設 (写真4),広場・運動施設(写真5),その他(写真6)を示す。 写真1 学習林 写真2 登山道・遊歩道 写真3 森林学習館 千葉県立船橋県民の森 イヌシデの林] [島根県県民の森 森林セラピーロード] [北海道立道民の森 森林学習センター ] 写真4 木工施設 写真5 広場・運動施設 写真6 その他 [東京都檜原都民の森 木工室] [宮城県民の森 アスレチックコース] [ながさき県民の森 天文台] 2.開設講座(イベント,教室等) 平成19年度の開設講座の資料(調査用紙B)が得られた53箇所について,実施されている講座内容を施設別 に表3に示す。さらに,各講座内容に対する実施施設数の集計結果を図2に示す。ただし,施設によっては, 全開設講座の一部分のみを回答している場合もあることから,各講座の実施施設数は実際にはこれよりも多い 可能性がある。
表3 平成19年度開設講座(調査用紙B回答53施設) 木 工 作 ・ 創 作 活 動 自 然 体 験 林 業 作 業 ・ 植 樹 椎 茸 栽 培 作 業 炭 焼 き 体 験 山 菜 等 の 調 理 草 木 染 め ス ポ ー ツ 活 動 北海道 北海道立道民の森 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 青森 凡珠山 青森県立自然ふれあいセンター ○ ○ 宮城 宮城県県民の森 ○ ○ ○ ○ ○ 秋田 森林学習交流館 プラザクリプトン ○ ○ ○ ○ ○ ○ 山形 山形県民の森 ○ ○ 茨城 茨城県奥久慈憩いの森 ○ ○ ○ ○ 県民の森(茨城県植物園内) ○ ○ ○ 茨城県水郷県民の森 ○ ○ ○ ○ ○ 栃木 栃木県県民の森 ○ ○ ○ ○ ○ 群馬 群馬県森林学習センター 憩の森 ○ ○ ○ ○ 埼玉 埼玉県県民の森 ○ ○ ○ 千葉 千葉県立船橋県民の森 ○ ○ ○ ○ ○ 千葉県立大多喜県民の森 ○ ○ ○ 千葉県立清和県民の森 ○ ○ ○ ○ ○ 千葉県立内浦山県民の森 ○ ○ ○ ○ ○ 千葉県立東庄県民の森 ○ ○ ○ 千葉県立館山野鳥の森 ○ ○ ○ 東京 東京都檜原都民の森 ○ ○ ○ ○ 奥多摩都民の森(体験の森) ○ ○ ○ ○ ○ 神奈川 神奈川県立21世紀の森 ○ ○ 新潟 新潟県五頭県民の森(三川地区) ○ 富山 富山県民公園 頼成の森 ○ ○ ○ ○ ○ 石川 石川県健康の森 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 山梨 山梨県森林公園 金川の森 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 長野 長野県 森林学習館 (戸隠森林植物園内) ○ 静岡 静岡県県民の森 ○ ○ ○ ○ 三重 三重県民の森 ○ ○ ○ ○ 大阪 大阪府民の森 ○ ○ 兵庫 兵庫県立三木山森林公園 ○ ○ ○ ○ ○ 兵庫県立国見の森公園 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 兵庫県立ゆめさきの森公園 ○ ○ ○ ○ ○ 兵庫県立ささやまの森公園 ○ ○ ○ ○ ○ 兵庫県立なか・やちよの森公園 ○ ○ ○ ○ ○ 和歌山 県立森林公園根来山げんきの森 ○ ○ ○ ○ ○ 鳥取 鳥取県立21世紀の森 ○ 島根 島根県県民の森 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 岡山 岡山県 長船美しい森 ○ 岡山県 和気美しい森 ○ ○ ○ 岡山県 高梁美しい森 ○ ○ ○ 山口 山口県二十一世紀の森 ○ ○ ○ ○ 徳島 徳島県立神山森林公園 ○ ○ ○ 徳島県立高丸山千年の森 ○ ○ ○ ○ ○ 愛媛 えひめ森林公園 ○ ○ ○ ○ 福岡 福岡県立四王寺県民の森 ○ ○ 佐賀 佐賀県立21世紀県民の森 ○ ○ ○ 長崎 長崎県民の森 ○ ○ ○ ○ 大分 大分県県民の森 ○ ○ ○ ○ ○ 宮崎 宮崎県ひなもり台県民ふれあいの森 ○ ○ ○ ○ 宮崎県諸県県有林共に学ぶ森 ○ ○ ○ ○ 宮崎県川南遊学の森 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 鹿児島 鹿児島県県民の森 ○ ○ ○ ○ 鹿児島県照葉樹の森 ○ ○ ○ ○ 沖縄 沖縄県県民の森 ○ ○ ○ ○ ○ 図2より開設講座の内容については,自然体験活動や木による工作・創作活動に関する講座は,ほとんどの 施設で実施され,中心的な内容となっている。次いで,林業・植樹体験と椎茸栽培に関する体験講座が約半数 の施設で実施されている。
図2 開催講座の実施施設数(調査用紙B回答53施設) ところで,各講座の実施時間は数時間で終わる講座がほとんどで,施設に訪れた県民が興味に応じて体験で きる単発・日帰り型のプログラムを中心とする。それに加えて,継続的な講座がいくつか企画されている。参 加対象を特に限定する講座はほとんど無いが,小学生以下は保護者同伴とする場合が多い。 森林学習館を保有している施設は,展示物との関わりの中で,開催されている講座内容が森林環境とその保 全あるいは林業と関連する内容を含み,一方,森林学習館を保有していない施設では,森林をフィールドとし て自然に親しむ・ふれあう,自然を楽しむと要素が強い講座・イベントが多く開催されている。 講座の指導者は,施設の職員あるいは森林インストラクターが多く,他には森林活動ボランティア,個人と なっている。 以下に各講座を内容別に主な特徴について記述する。 ○木による工作,創作活動 ・木工教室は間伐材や森で採集した枝などを使って,巣箱,ラック,ペン立て,竹とんぼを製作するものが 一般的である。 ・木工とクラフトを分けて講座を開催しているところもあり,クラフトは工具として主にはさみや,接着剤 を使用して,採集した木の実や葉,花など自然の材料を用いてリース,置物,装飾品などの簡単な製作を 行う内容となっている。 ○自然体験活動 ・ほぼすべての施設で年間を通じて一番多く開催されている。 ・樹木,植物,生物,野鳥,昆虫,星空観察が登山や散策と同時に行われているものが一般的であり,目的 は自然に親しむ,森林の癒し効果による森林セラピーなどである。 ・参加者数は施設の規模にもよるが大体数十人から百人未満である。 ○林業作業,植樹 ・植樹,間伐,枝打ち,下草刈りの体験が主な内容である。 ○椎茸栽培作業 ・椎茸のほだ木作り,ほだ木への穴あけ,駒うちが主な内容である。 ・2月∼4月の間に多く開催されている。 ○炭焼き体験 ・炭焼き窯を利用し,主に1月∼3月の間に開催されている。 ○山菜などを用いた料理 ・一年間を通して開催されている。 ・こんにゃく,そば,山菜の調理などがおこなわれている。 ・調理の燃料として間伐材を使用しているところもある。 ○草木染め
・多くの施設で開催されている内容ではないが,施設内の森林で採取できる草木を利用した活動である。 ○スポーツ活動 ・施設のフィールドアスレチックを使ったオリエンテーリングを中心に,中にはマウンテンバイクの基本技 術講座等も開催されている。 ・ 開催数は少なく,一年に1,2回程度である。 3.木工施設・設備 木工施設・設備の資料(調査用紙C)が得られた49施設について,工具・加工機械の所有状況について,手 工具,電動工具,大型機械別に所有する施設数および数量の結果を表4に,さらに,その施設別の結果を表5 に示す。 回答のあった施設49箇所のなかで,木工施設があると回答の得られた施設は45箇所である。すなわち,森林 学習館には木工施設を設けている施設がほとんどである。 木工施設を有している施設では,随時木工作の体験ができる施設が多く,基本的な木工具と共に製作品キッ トも準備されている。木工体験における製作物は,ラック・ペン立て・巣箱が多い。イス・机など比較的手間 がかかり大きな作品を製作する施設は少なく,開催されている主な講座内容を見る限り,加工機械を有してい ても,参加者が使用することはほとんど無い。また,作業時間は比較的短いことから,短時間で満足感を得ら れるそれなりの作品を作るために,仕上げ寸法に切りそろえられた板材や製作キットを使用するところも多い。 したがって,参加者は簡単な切り込み作業と組み立てをして仕上げを施せば完成する作業内容を反映し,加工 工具は,ほとんどの木工施設でのこぎり・げんのう・きりを所有し,数量も多いが,それらに比べかんな・の みなどは少ない。集塵機は,木工体験活動において,粉塵の飛散を防ぎ施設使用者の衛生面に関わる重要な設 備であるが所有率は約6割と低い。工作台は,その所有率が約8割である。木工施設がありながら工作台を所 有していない施設や工作台が2,3台の施設では,床面において作業が実施されている。 なお,木工活動専用の施設は無いが,基本的な木工具を所有している秋田県森林学習交流館,山梨県森林公 園金川の森等は,木工活動を行う際には視聴覚室・研修室・サービスセンターの一部を利用するなどして活動 を実施している。 表4 工具・加工機械の所有状況 手工具 大型加工機械 名称 施設数 所有率(% ) 平均所有数 名称 施設数 所有率(% ) 平均所有数 きり 46 100 19 丸のこ盤 39 85 2 げんのう 46 100 25 糸のこ盤 39 85 4 のこぎり 44 96 28 自動かんな盤 26 57 1 かんな 38 83 11 卓上ボール盤 24 52 2 のみ 37 80 16 手押かんな盤 22 48 2 木工やすり 25 54 13 帯のこ盤 17 37 1 はたがね 17 37 16 角のみ盤 11 24 1 電動工具 その他 名称 施設数 所有率(% ) 平均所有数 名称 施設数 所有率(% ) 平均所有数 電動ドリル 43 93 5 工作台 38 83 5 ベルトサンダ 32 70 3 集塵機 27 59 2
表5 木工施設・設備の施設別所有状況 木 工 施 設 の 有 無 の こ ぎ り か ん な の み きり げ ん の う 木 工 や す り は た が ね 丸 の こ 盤 手 押 し か ん な 盤 自 動 か ん な 盤 角 の み 盤 糸 の こ 盤 帯 の こ 盤 ベ ル ト サ ン ダ 卓 上 ボ ー ル 盤 集 塵 機 電 動 ド リ ル 工 作 台 北海道 北海道立道民の森 ○ 青森 凡珠山 青森県立自然ふれあいセンター ○ 10 3 5 10 10 2 4 1 1 1 1 2 6 秋田 森林学習交流館 プラザクリプトン 30 3 10 10 30 10 10 1 1 1 1 3 山形 山形県民の森 ○ 15 4 6 15 15 5 2 3 4 1 1 4 4 茨城 茨城県奥久慈憩いの森 ○ 25 20 20 20 30 1 1 1 1 20 1 県民の森(茨城県植物園内) ○ 15 2 6 14 1 1 1 3 1 茨城県水郷県民の森 ○ 20 5 2 10 10 5 3 2 2 5 栃木 栃木県県民の森 ○ 20 20 20 2 1 1 1 1 2 1 2 1 4 群馬 群馬県森林学習センター 憩の森 ○ 70 2 3 20 88 2 2 1 1 6 10 千葉 千葉県立大多喜県民の森 ○ 12 3 10 12 20 3 1 1 3 4 1 1 8 8 千葉県立清和県民の森 ○ 10 10 10 10 10 10 1 1 1 1 10 1 6 1 1 6 4 千葉県立内浦山県民の森 ○ 10 3 10 10 5 2 10 3 1 1 7 3 1 7 2 千葉県立東庄県民の森 ○ 10 5 7 1 1 3 2 1 1 2 千葉県立館山野鳥の森 ○ 5 3 5 5 10 20 2 2 3 1 4 3 3 2 5 2 東京 東京都檜原都民の森 ○ 20 40 20 20 40 40 50 2 1 1 1 25 1 4 3 25 6 10 神奈川 神奈川県立21世紀の森 ○ 10 25 30 50 50 10 30 3 1 1 1 13 1 5 4 5 1 8 新潟 新潟県五頭県民の森(三川地区) ○ 73 23 23 30 30 10 10 2 2 4 1 8 2 1 2 3 7 8 富山 富山県民公園 頼成の森 ○ 10 20 20 1 6 石川 石川県健康の森 ○ 26 18 16 2 2 2 9 山梨 山梨県森林公園 金川の森 10 10 10 10 10 4 静岡 静岡県県民の森 ○ 50 10 5 20 20 1 1 4 5 2 2 2 3 愛知 愛知県民の森 ○ 11 11 11 11 11 11 1 1 4 1 1 1 3 4 三重 三重県民の森 ○ 20 20 20 20 20 1 3 5 9 京都 京都府立 府民の森ひよし ○ 30 30 30 60 60 30 2 3 2 2 4 1 4 2 2 8 8 大阪 大阪府民の森 ○ 10 7 3 20 20 20 10 1 1 2 2 2 1 1 2 兵庫 兵庫県立三木山森林公園 ○ 20 20 40 30 35 30 40 1 1 1 1 15 1 1 2 1 5 13 兵庫県立国見の森公園 ○ 10 3 10 12 5 3 3 1 1 3 1 兵庫県立ゆめさきの森公園 ○ 50 10 80 30 30 2 1 1 5 4 2 1 7 兵庫県立ささやまの森公園 ○ 26 21 25 26 1 2 1 2 1 1 1 3 1 兵庫県立なか・やちよの森公園 ○ 7 6 27 10 12 10 11 3 1 2 1 3 3 3 1 6 2 和歌山 県立森林公園根来山げんきの森 ○ 20 2 5 15 15 5 2 1 1 2 2 2 6 10 鳥取 鳥取県立21世紀の森 ○ 50 10 10 20 30 1 5 1 1 1 2 島根 島根県県民の森 ○ 40 20 20 20 20 2 2 3 1 2 1 2 1 4 岡山 岡山県 長船美しい森 ○ 10 3 3 5 10 1 3 1 2 4 岡山県 和気美しい森 ○ 45 5 45 45 1 1 3 1 2 7 岡山県 高梁美しい森 ○ 30 10 50 30 50 40 1 1 1 2 2 10 5 岡山県 久米南美しい森 ○ 5 5 5 10 5 2 山口 山口県二十一世紀の森 ○ 19 10 10 18 10 3 2 6 3 1 4 10 徳島 徳島県立神山森林公園 ○ 30 30 30 30 30 50 2 2 1 1 1 2 1 1 1 3 2 徳島県立高丸山千年の森 ○ 20 6 12 12 20 2 3 1 2 8 愛媛 えひめ森林公園 ○ 20 10 10 20 25 5 10 2 2 2 福岡 福岡県立四王寺県民の森 10 50 佐賀 佐賀県立21世紀県民の森 ○ 50 10 10 10 10 10 1 1 1 2 6 1 5 6 長崎 長崎県民の森 ○ 50 4 1 56 50 10 10 1 5 1 1 11 10 大分 大分県県民の森 ○ 180 10 10 20 50 20 10 1 1 1 1 1 3 1 10 3 宮崎 宮崎県ひなもり台県民ふれあいの森 ○ 20 20 20 20 30 1 3 1 3 1 1 1 5 5 宮崎県諸県県有林共に学ぶ森 ○ 鹿児島 鹿児島県照葉樹の森 30 5 5 40 2 2 1 2 2 沖縄 沖縄県県民の森 ○ 2 2 2 2 1 1 1 Ⅳ 結言 木づかい運動の一環としての「木育」事業における学習プログラムの開発に寄与する目的から,森林を主な フィールドとした施設での「木育」事業の展開を考える上で,「森林環境教育」の実践の場として実績のある 「国民が森林にふれあう機会の充実を目的とした森」の施設・設備や学習プログラムの現状を調査した。その 結果,以下の結果が得られた。 1)「国民が森林にふれあう機会の充実を目的とした森」の67施設には,学習林,登山道・遊歩道,森林学習 館(展示室・研修室・木工施設含む)の三種類を持つところが多く,次いで,アスレチック施設やテニス コート等の広場・運動施設が設けられている。
2)森林学習館を保有する施設は53箇所あり,館内には,展示室,各講義を行う研修室,木工体験の出来る木 工室などがある。その中でも,森林学習館内に木工施設を保有する施設は比較的多く45箇所で,全施設の約 7割に相当する。 3)木材加工用工具・機械は,手工具についてはほとんどの施設が所有し,特に,のこぎり・げんのう・きり の所有率が高い。加工機械については,約半数の施設が所有している程度である。その中で,糸のこ盤の所 有率は高い。 4)開設講座は,森林での自然体験活動と木による工作・創作活動が多くの施設で実施されている。次いで, 林業・植樹体験と椎茸栽培に関する体験講座が約半数の施設で実施されている。これらの体験活動は,全体 的に単発・日帰り型のプログラムが中心である。 5)木による工作・創作活動では,再生可能資源として育てた資源を適切に利用することや,その利用の意義 を学ぶ事が前面に目的として掲げられた活動内容は認められなかったことから,今後は,森林を利用して行 う木育学習プログラムとして,特に育てた資源を適切に使うこと,すなわち,循環型社会における再生可能 資源の利用のあり方を学ぶ内容の充実が必要と考えられる。 謝辞 本調査の実施にあたり快くご協力いただいた「国民が森林にふれあう機会の充実を目的とした森」施設の皆 様に対して謝意を表する。なお,この調査は,科学研究費基盤研究(c)(課題番号20580176)の成果の一部 である。 参考文献 [1] 山下晃功,原知子:「木育のすすめ」,海青社(2008) [2] 煙山泰子,西川栄明:「木育の本」,北海道新聞社(2008) [3] 木づかいと教育(木育.jp),NPO法人 活木活木(いきいき)森ネットワークHP [4] 木づかい.com「木とふれあう」,NPO法人 活木活木(いきいき)森ネットワークHP [5] こども森林館「森の子くらぶ施設一覧」,林野庁HP
Investigation of the Facilities, Equipment and Activity Program in the Public Forest Park
NAGATOMI Kazuyuki*, NAGASAWA Ikuo** and YAMASHITA Akinori**
*Department of Engineering and Technology Education, Osaka Kyoiku University, Kashiwara, Osaka
582-8582, Japan
**Faculty of Education, Shimane University, Matsue, Shimane 690-8504, Japan
In order to construct "MOKUIKU" activity program, this study investigated the facilities, equipment and the activity program in the public forest park. The woodworking activity and the nature experience activity was planned in most public forest park. The woodworking shop has been equipped in the public forest park of about 70%. The main woodworking activity was acted with hand tools for about 2 or 3 hours. There were a lot of activities of the purpose that enjoy making goods from the material obtained from the forest. But the learning activity for sustainable use of wood was not planned. As "MOKUIKU" activity program in the forest park, the activity for establishing a sound material-cycle society that learns appropriate use of the wood resource is necessary.