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( 公社 ) 日本防犯設備協会技術標準 NTSC 対応防犯カメラ規格 Standard for CCTV Camera SES E 年 5 月 31 日制定年月日改正年月日改正 1 適用範囲この規格は 防犯用途の NTSC 対応防犯カメラ ( カラーカメラ ) について規定す

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(1)

日本防犯設備協会技術標準

SES E3201-1

NTSC 対応防犯カメラ規格

Standard for CCTV Camera

2013 年(平成 25 年) 5 月 31 日 制定

JSSA

(2)

NTSC 対応防犯カメラ規格

Standard for CCTV Camera

2013 年 5 月 31 日制定 年 月 日改正 年 月 日改正 1 適用範囲 この規格は、防犯用途の NTSC 対応防犯カメラ(カラーカメラ)について規定する。 2 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は SES E 0001(防犯に関する用語)によるほか次による。(1) (1) 防犯カメラ 防犯カメラは、NTSC 対応防犯カメラ、IP-IF 対応防犯カメラ、その両機能を持つハイブリッド防 犯カメラ、及び HD-SDI 対応防犯カメラがある。防犯カメラの種類については、附属書 A の A.1 によ る。 (2) NTSC 対応防犯カメラ NTSC とはカラーテレビジョン方式であり、日本、アメリカ、カナダ、韓国などを中心に広く採用され ている、世界の三大カラーテレビジョン方式の一つである。 NTSC 対応防犯カメラとは、走査線数やフィールド周波数、映像周波数帯域など NTSC 方式の各規格 に準拠した防犯カメラである。映像信号伝送は同軸ケーブルで行い、データ伝送量を抑えかつ描画回数増 加のため 1 フレームを 2 フィールドに分割伝送する。 (3) 解像度 解像度とは、被写体の細部がどの程度まで判別できるかを表す数値で、水平と垂直に分けて表示される。 なお、水平解像度は画面の高さに相当する幅の中において、判別できる白黒の縦縞の本数を TV 本で 表す。 (4) 最低被写体照度 最低被写体照度とは、被写体を認識できる限界の映像出力レベルを得るために必要な被写体照度を いう。 (5) フォーカス調整 フォーカス調整機能とは、一般に、レンズの焦点(フォーカス調整あるいはピント)を合わせる機能を 示し、手動のマニュアルフォーカス調整と自動のオートフォーカス調整(AF)がある。 (6) ホワイトバランス ホワイトバランス機能とは、光源に合わせて色再現性を調整する機能で、白い被写体を撮影したとき、 白く再現するように調整する。例えば、ATW(自動追従型ホワイトバランス)、ワンプッシュ型及びマニ ュアル型などの方式がある。 (7) フリッカ補正 フリッカ補正機能とは、照明の点灯周波数と、カメラの垂直周波数との差によって発生する画面のちら つき(フリッカ)を補正する機能をいう。

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(8) デイナイト デイナイト機能とは、カラーカメラにおいて、昼間など周囲が明るいときには通常のカラーカメラとし て動作し、夜間など周囲が暗くなると、自動的に白黒に切り替わり、感度を上げる機能のこと。赤外線カ ットフィルタを機械的に取り外すなどで、白黒での感度を向上させる方法などがある。 (9) 電子感度アップ 電子感度アップとは、撮像デバイスの蓄積時間を通常より長くすることで、映像信号をフレーム又はフ ィールド単位で画像メモリ上に加算し高感度化を図る機能。 (10) ダイナミックレンジ拡大 ダイナミックレンジ拡大機能とは、逆光補正の機能の一つで、画面上の明部と暗部を同時に再現できる 機能をいう。 (11) フィールド間ノイズ(コーミングノイズ) フィールド間ノイズ(コーミングノイズ)とは、インターレース(飛び越し走査)方式の防犯カメラ で水平方向に動く被写体を撮影しフレーム記録した時に、再生画像で動く被写体に生じる縞模様に見 えるノイズで、フィールド画像の記録時間差により起こる。このノイズはノイズ形状からコーミング ノイズ(コーム:櫛)とも言う。 プログレッシブ(全画素読み出し)方式防犯カメラを使い、防犯カメラとデジタルレコーダ(防犯用) のフィールド順を同一とすると、フレーム記録時でもノイズを発生させないことができる。フィールド間 ノイズについては、附属書 A の A.2 による。 (12) 共通機能・性能と高度機能・性能 共通機能・性能とは適用範囲の機器が必ず保有するべき機能・性能である。また、高度機能・性能と は該当機器が設置される場所や設置目的に合わせて保有するべき機能・性能であるが、全てを保有する 必要はない。 注(1) 用語及び定義などで、JEITA と RBSS に該当する表現がある場合は、本規格よりも優先的に使 用する。

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3 基本構成 NTSC 対応防犯カメラは、図 1 に示すように、レンズ部、撮像部、設定制御部、ビデオエンコーダ部、 電源部などにより構成される。 (1) レンズ部:レンズについては、一体型レンズと交換型レンズがある。 (2) 撮像部:レンズを通して入力された光を電気信号に変換する。 固体撮像素子として、主に CCD イメージセンサ、CMOS イメージセンサがある。固体撮像素子につ いては、附属書 A の A.3 による。 (3) 信号処理部:撮像部からの電気信号を処理し、映像信号を出力する。 (4) ビデオエンコーダ:映像信号を NTSC フォーマットに変換し出力する。 (5) 設定制御部:カメラの各種設定を行う。スイッチによる設定方法の他に、OSD(オンスクリーンディ スプレイ)、シリアル通信で設定する方法などがある。 (6) 電源部:商用電源(AC100V)、AC24V や直流電源を機器内部で使用する電源に変換する。 電源部は、AC 電源部搭載型、AC 電源部分離型、電源重畳型がある。電源部については、附属書 A の A.4 による。 図 1 NTSC 対応防犯カメラの基本構成 4 機能・性能概要と要求レベル 4.1 共通機能・性能 4.1.1 フォーカス調整 フォーカス(ピント)調整できること。 RBSS では、レンズのフォーカス調整機能を有することが要求されており、レンズ交換型カメラにおい ては、絞り開放機能、フランジバック調整機能を有すること、バリフォーカルレンズ搭載型カメラにおい ては、絞り開放機能を有することによりフォーカスが合うことが要求されている。 4.1.2 画角調整 光学的に画角を調整する機能があること。 RBSS では、レンズ一体型カメラの場合にはレンズの焦点距離比が 2 倍以上あること、レンズ交換型 カメラの場合には焦点距離比 2 倍以上のレンズが装着できる構造を有することが要求されている。 4.1.3 逆光補正 逆光補正機能があること。 RBSS では、逆光補正機能として輝度信号レベルが 25IRE 以上 90IRE 以下であること。ダイナミック イメージセンサ 信号処理部 (DSP) ビデオエンコーダ 電源部 設定制御部 NTSC 出力 商用電源等 撮像部 DIP スイッチ シリアルなど ※集音マイク内蔵カメラなどもある。 レンズ部

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レンジ拡大機能を逆光補正機能として使う場合はダイナミックレンジ拡大比:20dB 以上を満足すること が要求されている。

4.1.4 自動映像レベル調整

被写体の明るさに応じて映像レベルを自動で調整可能なこと。

RBSS では、アイリス制御機能(ALC(Auto Light Control))があり、かつ、ゲイン制御機能(AGC (Auto Gain Control))を有することが要求されている。

4.1.5 ホワイトバランス 防犯カメラ周辺の照明環境の変化にあわせ、防犯カメラのホワイトバランスを自動で追従させる機能 を有すること。さらに、画面内に彩度の高い物体が大きく写りこむ場合でも、白い被写体を白色に再現 する機能を有すること。 RBSS では、ATW(自動追従型ホワイトバランス)機能を有することが必須で、さらにワンプッシュ型 自動ホワイバランス機能、マニュアル型ホワイトバランス機能、追従範囲制限型 ATW 機能のいずれかの 機能を有することが要求されている。 4.1.6 フリッカ補正 フリッカを低減する機能があること。 RBSS では、1/100 シャッターによりフリッカを低減する機能、またはその他の方法でフリッカを低減 する機能があり、基準値(フリッカによる信号の触れ幅が 5IRE 以下)を満足することが要求されている。 4.1.7 ノイズ特性 必要な S/N 比などのノイズ性能が確保されていること。 RBSS では、AGC が OFF 時の S/N 比が 48dB 以上あることが要求されている。 4.1.8 解像度 水平解像度の性能が確保されていること。 RBSS では、水平解像度が 470TV 本以上あることが要求されている。 4.1.9 最低被写体照度 暗い場所でもカラー動画撮影が可能であり、最低被写体照度の性能が確保されていること。 RBSS ではカラー動画撮影時の最低被写体照度として下記基準値を満足することが要求されている。 ・標準タイプ防犯カメラ:3 lx 以下 ・10 倍以上の高倍率ズーム搭載タイプ防犯カメラ:4 lx 以下 ・スモークドーム搭載タイプ防犯カメラ:8 lx 以下 4.2 高度機能・性能 4.2.1 最低被写体照度(高感度タイプ) 暗い場所でもカラー動画撮影が可能であり、最低被写体照度の性能が確保されていること。 RBSS では、カラー動画撮影時の最低被写体照度が基準値(0.5lx 以下)を満足することが要求されてい る。 4.2.2 デイナイト 明るい場所でのカラー撮影が可能なこと、赤外カットフィルタが外れている状態で撮影した時の最低被 写体照度が基準値であること。 RBSS では、明るい場所でのカラー撮影が可能なこと(基準値:8 色以上)、暗い場所で近赤外光を利用 した撮影が可能なこと、近赤外光を利用した時の最低被写体照度が基準値(0.5lx 以下)を満足することが 要求されている。 4.2.3 電子感度アップ 撮像デバイスの蓄積時間を通常より長くして、感度アップする機能があること。 RBSS では、電子感度アップ機能を使用した場合に、照度の変化に応じて自動で蓄積時間を制御し、 かつ最低被写体照度を下げることが可能であること。最低被写体照度が、基準値(0.5lx 以下)を満足す

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ること(ただし、露光時間は 2/15 秒以内とすること)が要求されている。 4.2.4 電源重畳 防犯カメラに同軸ケーブル 1 本だけで電源供給が出来る機能があること。 RBSS では、同軸ケーブル 1 本だけで接続できること。同軸ケーブル 1 本だけで接続された専用重畳電 源部の出力端子から、正常なカラー映像が得られることが要求されている。 4.2.5 ダイナミックレンジ拡大 ダイナミックレンジ拡大比の性能が確保されていること。 RBSS では、ダイナミックレンジ拡大比:40dB 以上あることが要求されている。 4.2.6 フィールド間ノイズ低減 画素数が水平 640 画素以上×垂直 480 画素以上で、フレーム記録再生時にフィールド間ノイズ(コーミ ングノイズ)が発生しないこと。 RBSS では、画素数が VGA 以上のプログレッシブ(全画素読み出し)方式撮像素子を搭載したカメラ で、映像出力方式が NTSC 方式のものであること、ODD フィールドを先頭とすることができることが要 求されている。 4.2.7 音声機能 カメラに集音マイクが内蔵されていること。 集音マイクで集音された音声は、モニタ等により音声出力することができること。 5 耐環境性能概要と要求レベル 5.1.1 高温(耐熱性) 屋内機器の場合は、SES E 0004-4(環境試験規格)4.1.1 高温(耐熱性)の試験で、等級 1(40℃2 時 間放置)の試験後、動作に異常がないこと。 屋外機器の場合は、SES E 0004-4(環境試験規格)4.1.1 高温(耐熱性)の試験で、50℃±2℃、2 時 間放置の試験後、動作に異常がないこと。 5.1.2 低温(耐寒性) 屋内機器の場合は、SES E 0004-4(環境試験規格)4.1.2 低温(耐寒性)の試験で、0℃±3℃、2 時間 放置の試験後、動作に異常がないこと。 屋外機器の場合は、SES E 0004-4(環境試験規格)4.1.2 低温(耐寒性)の試験で、等級 3(-10℃2 時間放置)の試験後、動作に異常がないこと。 5.1.3 供給電圧変動 SES E 0004-4(環境試験規格)4.2.1.1 IEC 法の等級 1(公称電圧±10%)の試験で、動作に異常がな いこと。 ただし、電源重畳機能カメラの場合には電源部などと一体で試験する。AC 電源部分離型は試験を省略 できる。 5.1.4 絶縁抵抗 SES E 0004-4(環境試験規格)5.2.2 にもとづく試験において異常がないこと。 ただし、電源重畳機能カメラの場合には電源部などと一体で試験する。AC 電源部分離型は試験を省 略できる。 5.1.5 絶縁耐圧 SES E 0004-4(環境試験規格)5.2.1 にもとづく試験において異常がないこと。

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ただし、信号端子、レンズコネクタは除く。また、電源重畳機能カメラの場合には電源部などと一体 で試験する。AC 電源部分離型は試験を省略できる。 5.1.6 正弦波振動 SES E 0004-4(環境試験規格)4.3.1 の等級 2 の試験後、動作に異常がないこと。 5.1.7 瞬時停電 SES E 0004-4(環境試験規格)4.2.5 の等級 1 の試験後、動作に異常がないこと。 ただし、電源重畳機能カメラの場合には電源部などと一体で試験する。AC 電源部分離型は試験を省 略できる。 5.1.8 静電気(静電気放電イミュニティ) SES E 0004-4(環境試験規格)4.2.4 のレベル 2 の試験後、動作に異常がないこと。 ただし、印加場所は信号端子、レンズコネクタは除き、かつ利用者が容易にさわれる場所とする。 また、電源重畳機能カメラの場合には電源部などと一体で試験する。AC 電源部分離型は AC 電源部の 試験を省略できる。 5.1.9 電気スパイク(サージイミュニティ) SES E 0004-4(環境試験規格)4.2.2 のレベル 2 の試験後、動作に異常がないこと。 ただし、電源重畳機能カメラの場合には電源部などと一体で試験する。AC 電源部分離型は試験を省略 できる。 5.1.10 耐雨 屋外機器の場合には、耐雨性能として SES E 0004-4(環境試験規格)4.4 に規定する防水試験を行い、 IP 表現の第 2 特性数を明示した書類があること。(例:IPX6 など) 注記 瞬時停電、静電気放電イミュニティ、サージイミュニティについては、ISO9001 の品質マネージ メントなどにもとづき試験基準を制定管理し、同試験基準による長期間(5 年以上)の実績があ る場合で、各社の環境試験で試験基準を満足できていれば同等の性能があるとする。 6 試験 6.1 標準試験状態 (1) 温度は、25±10℃とする。 (2) 湿度は、25~85%とする。(結露無きこと) 関連規格:SES E 0004-4 環境試験規格 JEITA TTR-4602B CCTV 機器スペック規定方法

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附属書 A(参考) 技術紹介・用語解説 A.1 映像用監視カメラ「技術紹介」2.(1)映像用監視カメラ 防犯カメラは、NTSC 対応防犯カメラ、IP-IF 対応防犯カメラ、その両機能を持つハイブリッド防犯カ メラ、及び HD-SDI 対応防犯カメラがある。 (1) NTSC 対応防犯カメラ NTSC とはカラーテレビジョン方式であり、日本、アメリカ、カナダ、韓国などを中心に広く採用さ れている、世界の三大カラーテレビジョン方式の一つである。 NTSC 対応防犯カメラとは、走査線数やフィールド周波数、映像周波数帯域など NTSC 方式の各規格 に準拠した防犯カメラである。映像信号伝送は同軸ケーブルで行い、データ伝送量を抑えかつ描画回数 増加のため 1 フレームを 2 フィールドに分割伝送する。 (2) IP-IF 対応防犯カメラ IP-IF 対応防犯カメラとは、撮影した映像信号をパケット信号として連続的にイーサネットケーブル等 に送ることができる防犯カメラをいう。

IP-IF 対応防犯カメラは、IEEE802.3 にもとづく構内 LAN の範囲で使用される防犯カメラで、各装置 が IP アドレスを持ち、IP-IF 対応デジタルレコーダ(防犯用)と TCP や UDP で画像データや情報をや り取りする IF(インタフェース)を備えた機器をいう。同軸ケーブルが使える方式もある。 RBSS 機器基準においては、小規模ネットワークで IP アドレスを持たないが RBSS 基準を満足する ものも対象とする。 (3) ハイブリッド防犯カメラ ハイブリッド防犯カメラとは、NTSC 対応防犯カメラと IP-IF 対応防犯カメラの両方の出力を持ち、 それぞれの出力に対応した NTSC 対応防犯カメラと IP-IF 対応防犯カメラの規定を両方同時に満足する 装置をいう。 (4) HD-SDI 対応防犯カメラ

HD-SDI 防犯カメラとは、HD-SDI(High Definition - Serial Digital Interface)出力を持った防犯カメラ で、高いビットストリーム(1.4835Gbps または 1.485Gbps)で非圧縮のハイビジョン映像を伝送でき る。ケーブルには同軸ケーブルが使用される。

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A.2 フィールド間ノイズ/フレーム記録「技術紹介」2.(11)フィールド間ノイズ (1) コーミングノイズ インターレース(飛び越し走査)方式の防犯カメラで動く被写体を撮影しフレーム記録した時に、再生 画像で動く被写体に縞模様に見えるノイズが見えて著しく解像度がわるくなる。この縞模様はくし型(コ ーム=櫛)でコーミングノイズとも呼ばれている。このノイズはフィールド画像の記録時間差により発生 するので、RBSS ではフィールド間ノイズと言う。 【フィールド記録】 【フレーム記録】 背後の機器には無いが左方向(白矢印)移動の人物と評価チャートにコーミングノイズが発生 図 A.1 コーミングノイズの事例 (2) 発生原理 NTSC 方式では、インターレース方式カメラは奇数フィールドの後に偶数フィールド走査データを送る。 フレーム記録再生時に記録(走査)タイミングが違う画像を合成して見ることになり、移動する被写体は ノイズとして見える。 図 A.2 コーミングノイズの発生原理 (3) プログレッシブ(全画素読み出し)防犯カメラとフレーム記録 プログレッシブ(全画素読み出し)方式撮像素子を搭載した防犯カメラで、映像出力形式が NTSC 方式の 場合にはフィールド間の記録(走査)時間差が発生しない。この方式の防犯カメラを使うと、デジタルレコー ダ(防犯用)のフレーム記録でコーミングノイズが発生しない。垂直解像度があがった動画像記録と再生が でき、フレーム記録の能力が発揮できる。 640画素 偶数 フィールド 240画素 奇数 フィールド 240画素 インターレース方式カメラ デジタルレコーダ(防犯用) モニター 記録再生 フレーム 640画素 640画素 フレーム 記録 奇 偶 奇数と偶数では 記録タイミングが違う

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A.3 固体撮像素子 「技術紹介」 3.(2)固体撮像素子

映像用監視カメラに使用される固体撮像素子として、主に CCD イメージセンサ、CMOS イメージセ ンサが使用される。

(1) CCD イメージセンサ

CCD イメージセンサは Charge Coupled Device Image Sensor の略称。

画像を電気信号に変換する際に、受光素子が光から発生した電荷を読み出すために電荷結合素子 (CCD: Charge Coupled Device) にて転送を行うもので、個々のフォトダイオードに溜まった電荷を、各列 同時に垂直転送 CCD へ移した後、バケツリレー方式で順番に出力回路まで運び、増幅して電圧信号に変換し ます。(図 A.3 参照) NTSC 対応防犯カメラで多く使われており、他の撮像素子より感度が高くノイズが少ない長所がある。 欠点として、スミア(周囲より極端に明るい被写体を撮影した際に白飛びする現象)が発生すること 複数電源が必要であることなどがある。 (2) CMOS イメージセンサ

COMS イメージセンサは Complementary Metal Oxide Semiconductor Image Sensor の略称。

CCD イメージセンサと異なり単位セルごとに増幅器を持ち、溜まった電荷をその場で電圧に変換し、信 号線を通じて出力されます。(図 A.3 参照) CMOS イメージセンサは信号処理などの機能をワンチップで実現することも可能であり、特に IP-IF カメラなどでは多く採用されるようになってきている。欠点として、一般的に感度が低く低照度時にノイ ズが多いこと、ローリングシャッター現象(高速移動体撮影時の画像の歪みやフラッシュによる明暗が発 生する現象:図 A.4 参照)などの課題があったが、昨今では改良が進んできている。 手で持っている金属棒は歪むが時 計の針は歪まない。 被写体の撮影画角が大きくて早い 動きをする場合には、大きく歪ん だ映像が CMOS 搭載の防犯カメ ラから出力される。 図 A.4 ローリングシャッター方式の防犯カメラで撮影した画 図 A.3 CCD と CMOS イメージセンサの違い PD PD PD CCDイメージセンサ PD CMOSイメージセンサ PD 垂直転送CCD 水平転送CCD PD PD PD 垂直信号線 水平信号線 PD フォトダイオード 増幅素子

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A.4 電源部 NTSC 対応防犯カメラの電源部は商用電源(AC100V)、AC24V や直流電源を機器内部で使用する電源 に変換する。図 A.5 に示すように電源部には、“AC 電源部搭載型”、“AC 電源部分離型”、“電源重畳型” がある。 【AC 電源搭載型の基本構成】 【AC 電源分離型の基本構成】 【電源重畳型の基本構成】 図 A.5 NTSC 対応防犯カメラの構成と電源部の種類 レンズ部 カメラ部 電源部 AC100V レンズ部 カメラ部 電源部 AC100V DC24V DC12V AC24V レンズ部 カメラ部 電源部 AC100V DC12V 等 NTSC 信号 NTSC 信号 NTSC 信号 NTSC 信号

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審議委員会 : 技術部会 技術基準委員会(映像監視分科会) 委員 主査 : 三澤 賢洋 (公益社団法人日本防犯設備協会) 元主査 角谷 浩史 (アイホン株式会社)平成 24 年 10 月 26 日付け退任 石井 正広 (アイホン株式会社) 藤井 慶太 (NECインフロンティア株式会社) 小峰 憲 (株式会社セキュリオン) 三澤 賢洋 (公益社団法人日本防犯設備協会) 宇都宮 孝志(東芝テリー株式会社) 細川 昇 (株式会社日立国際電気) 事務局: 保里 康一 (公益社団法人日本防犯設備協会) ※審議当たっては以下の方々のご協力をいただきました。 石川 渉 (池上通信機株式会社) 橘 敏幸 (TOA株式会社) 竹永 祐一 (パナソニックシステムネットワークス株式会社) 柴崎 哲也 (株式会社日立国際電気) 平成 25 年 3 月現在

(13)

S E S E 3 2 0 1 - 1

NTSC 対応防犯カメラ規格

発 行 平成 25 年 5 月 編 集 公益社団法人

日本防犯設備協会

技術基準委員会 映像監視分科会 発行所 公益社団法人

日本防犯設備協会

〒105-0013 東京都港区浜松町 1 丁目 12 番 4 号 第二長谷川ビル4F

T E L 0 3 - 3 4 3 1 - 7 3 0 1

F A X 0 3 - 3 4 3 1 - 7 3 0 4

禁無断転載

参照

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大正13年 3月20日 大正 4年 3月20日 大正 4年 5月18日 大正10年10月10日 大正10年12月 7日 大正13年 1月 8日 大正13年 6月27日 大正13年 1月 8日 大正14年 7月17日 大正15年

従って,今後設計する機器等については,JSME 規格に限定するものではなく,日本産業 規格(JIS)等の国内外の民間規格に適合した工業用品の採用,或いは American

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