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中央学術研究所紀要 第41号 089山本佳央「平成9年11月29日改正施行の宗教法人「立正佼成会」規則の主要な変更事項について」

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規則の主要な変更事項について

山 本 佳 央

目次 1.はじめに 2.主要な変更事項  ⑴ 総則   研究会報告――旧規則 第1章 総則   コメント  ⑵ 会長   研究会報告――旧規則 第2章 会長   コメント  ⑶ 役員その他の機関   研究会報告―― 旧規則 第3章第1節 代表役員及び責任役員∼第3章 第3節 仮代表役員及び仮責任役員   研究会報告――旧規則 第3章第4節 責任役員会   研究会報告――旧規則 第3章第5節 理事会   コメント  ⑷ 評議員会   コメント  ⑸ 監事、顧問、教庁   研究会報告――旧規則 第3章第6節 監事   研究会報告――旧規則 第3章第7節 顧問 第3章第8節 教庁   コメント  ⑹ 教会   研究会報告――旧規則 第4章 教会   コメント  ⑺ 財務   研究会報告――旧規則 第5章 財務   コメント  ⑻ 事業   コメント  ⑼ 補則   研究会報告――旧規則 第7章 補則   コメント 3.終わりにあたり

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1.はじめに

 立正佼成会では会規改正(注1 以下、この会規を「改正会規」という)と法人規則 変更(注2 以下、この規則を「変更規則」という)を行っている。起草に携わった 「会規・規則改正準備会」(以下、「改正準備会」という)や『佼成新聞』は、会規には 「改正」、規則には「変更」の語を使い分けているように考えられるので、以下、それ に従うことにする。  筆者は、改正会規について「平成10年1月1日改正施行の立正佼成会会規の主要な 改正事項について」と題して発表した(注3)。このたびは変更規則について拙稿をま とめようとするものである。  改正会規に関する拙論には、宗教法制研究会で議論した貴重な成果をまとめた報告 書(注4 以下、「研究会報告」という)が紹介されており、大きな位置を占めている が、宗教法制研究会では改正以前の立正佼成会会規(注5 以下、「旧会規」という) についてだけでなく、宗教法人「立正佼成会」規則(注6 以下、「旧規則」という) についても議論を重ねており、これを紹介しないことは片手落ちであるという思いも あった。  拙稿をまとめるに当たり改正会規や変更規則を改めて読み直すことによって、改正 会規に関する前回の拙論では言及していなかった点を数多く発見した。それを摘記す ると、会長職務について、会長の役員解任権について等で、会長の聖なる立場に思い 至り書き加えた。変更された規則は認証されてすでに10年以上の歳月を経ているが、 現行の規則でもあり研究としては発表する意味もあるのではないかと考え寄稿するこ とにした。

2.主要な変更事項

 次に規則の主要な変更事項を検討していくが、その進め方は旧規則とそれに対応す る変更規則を章ごとに比較できるよう表にして、変更規則の章の順に掲げ、それに続 いて研究会報告の見解を掲げ、さらに拙考をコメントと題してまとめていく。ただし、 1 平成10年1月1日改正施行。 2 平成9年11月29日改正施行。 3 『中央学術研究所紀要』第40号 平成23年11月30日 中央学術研究所刊。 4  「『会規』・『法人規則』に関する研究会報告」平成8年4月 中央学術研究所・宗教法制研究会 刊。 5 昭和43年1月1日改正施行。 6 昭和59年12月26日改正施行。

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評議員会については旧規則にはないため参考用として、昭和35年9月22日改正施行の 宗教法人「立正佼成会」規則から「第5節 評議員会」を抄出して、変更規則と対比 できるように独自の表を作成した。同時に「第3章 役員その他の機関」に関する研 究報告は、旧規則に対応して「第1節 代表役員及び責任役員∼第3節 仮代表役員 及び仮責任役員」、「第4節 責任役員会」、「第5節 理事会」に、また「第6節 監 事」と「第7節 顧問 第8節 教庁」に、まとめて掲載しているので、それにした がってまとめて掲載した。  変更規則は、各条文の前に別行にして見出しを付しているが、行数が多くなること から、「(名称)−別行−第1条 この宗教団体は……」となっているところを「第1 条(名称) この宗教団体は……」のように改めたことをお断りしておく。  研究会報告は、同じ見解を旧会規と旧規則に重複してまとめているが、とくに手を 加えることなく掲載した。また、用語の不適切なものは改め、説明の必要なものは語 を補ったが、それ以外は研究会報告の表現を尊重して手を加えなかった。  なお、記述は前回の拙論の形式を踏襲することにして、研究会報告には通し番号を 付し、コメントには片仮名で五十音順の記号を付し、見出しを付けることにした。 ⑴ 総則 旧 規 則 変 更 規 則 第1章 総 則 第1条(名称) この宗教団体は、宗教法人法に よる宗教法人であって、「立正佼成会」とい う。 第2条(事務所の所在地) この宗教法人(以下 「法人」という。)は、事務所を東京都杉並区 和田二丁目11番1号に置き、これを「立正佼 成会教庁」(以下「教庁」という。)という。 第3条(本部) 立正佼成会本部(以下「本部」 という。)は、立正佼成会の信仰の中心であ り、教化活動の発する本源とする。 2  本部は、東京都杉並区和田二丁目にある大 聖堂に置く。 3 本部には、久遠実成大恩教主釈迦牟尼世尊 の尊像を奉祀する。 第4条(目的) この法人は、法華三部経を所依 の経典とし、立正佼成会会規(以下「会規」 という。)で定める教義をひろめ、儀式行事を 行ない、信者を教化育成し、教会を包括し、 その他この宗教団体の目的達成に必要な業務 及び公益事業を行なうことを目的とする。 第5条(公告の方法) この法人の公告は、機関 紙「佼成新聞」に1回掲載し、及び教庁の掲 示場に15日間掲示して行なう。 第1章 総 則 第1条(名称) この宗教団体は、宗教法人法に よる宗教法人であって、「立正佼成会」(以下、 「本会」という。)という。 第2条(事務所の所在地) この宗教法人(以 下、「法人」という。)は、事務所を東京都杉 並区和田二丁目11番1号に置く。 第3条(目的) この法人は、久遠実成大恩教主 釈迦牟尼世尊を本尊とし、法華三部経を所依 の経典として、本会の教義をひろめ、儀式行 事を行い、会員を教化育成し、もって人格の 完成と平和社会の建設に貢献することを目的 とし、教会を包括するほか、この法人の目的 達成に必要な業務及び事業を行う。 第4条(公告の方法) この法人の公告は、機関 紙「佼成新聞」に1回掲載し、及び事務所の 掲示場に15日間掲示して行う。

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研究会報告――旧規則 第1章 総則 1 先祖供養という語が前文に見られない。昭和15年の規則の(目的)には「先祖供 養」が出ているが、それ以後消えている。前のものと比較するとその変遷がよく分か る。 2 昭和27年6月に全文改正された規則には、   第 26条 東京都杉並区和田本町27番地の教会を本部教会とし、その他の教会を支 部教会とする。   2  本部教会は、立正交成会発祥の根本道場であって、この教団に包括される支 部教会及びすべての信者によって永世護持される。 とあるが、この表現は大切だと思う。 〔注釈〕  昭和29年の規則ではその表現を継いでいるが、昭和35年以後の規則ではこの表現は 脱落している。 3 規則第4条に「会規で定める教義をひろめ」とあるが、会規「第1章 総則」で の本尊、聖典、目的等の条項を指すのだろう。会員綱領もそういうものだと思うが、 それらを総合して成文化したものが必要だと思われる。 コメント ア(会規に定める目的と規則に定める目的)改正会規に関する拙論で触れたが、改正 会規第2条「本会は、開祖の開顕した法華経の本義に基づき、在家仏教の精神に立脚 し、菩薩道の実践をとおして、人格の完成並びに家庭、社会、国家及び世界の平和境 の建設に貢献することを目的とする」と定める目的と、変更規則の目的が異なってい る。同じ立正佼成会ではあるが、宗教団体と宗教法人で目的が異なっていることにな る。  変更規則の定める目的と旧規則の目的を比較しても、内容は変わらないようだが新 しいものが加えられたという印象は否めない。研究会報告1の意見に先祖供養の語が 姿を消したと触れているが、目的が頻繁に変更されることに検討の必要があると思う。 イ(大変革についての語り伝えの必要性)旧規則に関する研究会報告2の意見につい て筆者なりの解釈をすると、本部である本部教会が支部教会及びすべての信者によっ て永世護持される、としていたことを大切にしたいという意見であろう。いわゆるブ ロック制の実施によって、導きの「おやこの関係」に基づく支部から地域別の支部に 編成しなおして「なかま−官僚制連結モデル」(注7)に改革して、支部がそれぞれの 地域で主体的な活動を展開できるような体制に転換しようとしていたのだが、その歴 7 森岡清美著『新宗教運動の展開過程』創文社 1989年、317頁。

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史が見過ごされている意見だと思われる。「ブロック制の実施」のような大変革につい て、語り伝えを行う必要があると考える。このことは、変更規則の事項ではないが、 以下のコメントにも出て来るので記した。 ⑵ 会長 旧 規 則 変 更 規 則 第2章 会 長 第6条 会長は、立正佼成会を統理する。 第2章 会 長 第5条(会長) 会長は、本会を統理する。 2 会長位は、世襲とし、会長が指名した者が、 これを継承する。 第6条(代務者) 会長は、必要が生じたとき は、その職務を代行する者を指名する。 2 会長の代務者は、会長に代って、その職務 の全部を行う。 3 代務者は、その置くべき事由がやんだとき は、当然その職務を退くものとする。 研究会報告――旧規則 第2章 会長 4 開祖や会長の役割によって、選ばれ方が違うのではないか。組織の統率者なら選 挙で、信仰を継ぐ人なら頂点の人が選ぶというように。組織的に検討するなら、必ず しも会長が決定する、とはならないのではないか。 5 「天台座主は比叡山延暦寺の住職にある者をもって充てる」(天台宗宗憲第12条) ということが柱になっている。聖なる住職と宗派全体の最高責任者の両方の立場を持 っている。本会の場合はどうなのか。 6 重要な儀式や勧請は会長が行う、ということは当然残っていくだろうが、運営面 で会長一任というシステムは補完機能という観点からも、在家教団という性格からも 問題になってくるのではないか。 7 各部門が何を考えて計画しているか会長に伝わっていないのではないか。会長に 意見具申していく面と、会長から教書を5年に1回なりに打ち出して、それを受けて 推進するという二面がないように思う。  なお、これに続いて〔聖と俗の分離に関する議論、会長の権限、会長位の継承に関 しては、会規編にまとめて掲載した〕と注意書きがある。 コメント ウ(会長職務の比較)旧規則と比べると変更規則には新しい規定が加えられたことが 分かる。『佼成新聞』(注8)には「立正佼成会会規改正及び宗教法人「立正佼成会」規 則変更が成る」と題し、立正佼成会の酒井理事長(当時)が公表後の改正会規と変更 8 平成9年12月12日 2頁。

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規則の修正点の要旨(以下、「修正点の要旨」という)について解説を行っている。そ れによると会長に関する規定の解説は次のようになっている。     宗教法人法の主旨からすると、規則には宗教的な価値や権威に関わる事項は記 載する必要がありません。したがって会長に関する規定は当初、不要と考えまし たが、会長は責任役員などの任免を決定する立場にあることから、記載すること としたものです。会長の就任のあり方、代務者についても必要事項を会規と照ら し合わせて書き加えました。  「宗教法人法の主旨」とは、おそらく聖俗分離の原則のことだろうが、この解説では 「会長は責任役員などの任免を決定する立場にあることから」新しく規定を設けたとす る。では会長の職務について変更規則はどんな定めをしているのか、煩をいとわず次 に書き上げて見よう。  ①代表役員の任命(第8条第1項)、②責任役員の任命(第8条第2項)、③代表役 員代務者の任命(第13条第1項)、④責任役員代務者の任命(第13条第2項)、⑤代表 役員又は責任役員の解任(第17条第2項)、⑥代表役員及び責任役員の代務者の解任 (第18条)、⑦評議員の任命(第20条)、⑧評議員会の招集(第22条)、⑨評議員会の議 長及び副議長の任命(第23条第2項)、⑩評議員の解任(第26条第2項)、⑪監事の任 命(第27条第2項)、⑫監事の解任(第29条第2項)、⑬包括する教会の責任役員の承 認(第31条第1項)、⑭包括する教会の代表役員代務者の承認と責任役員代務者の承認 (第31条第2項)、⑮包括する教会の規則の変更等の承認(第32条第1項)、⑯他の宗教 法人が被包括関係を設定するときの承認(第32条第2項)、⑰この法人に属する教会が 宗教法人になるときの承認(第34条)、⑱やむを得ない場合の特別財産及び基本財産の 処分の承認(第38条)、⑲規則変更の承認(第48条)、⑳合併又は解散するときの承認 (第49条)、 規程の制定及び改廃の承認(第50条)。  以上である。いずれも重要な職務であることが分かるが、なかには責任役員会や評 議員会の議決を経て、と要件が定められているものもある。では、旧規則が定めてい た会長の職務はどんなものか。これも同じように次に書き上げてみよう。  ①理事長(注9)の任命(第9条第1項)、②責任役員の任命(第9条第2項)、③理 事長代務者の任命(第14条第1項)、④責任役員代務者の任命(第14条第2項)、⑤理 事の任命(第22条第1項)、⑥理事会の招集(第23条第1項)、⑦監事の任命(第28条 第1項)、⑧顧問の承認(第31条第2項)、⑨教会の代表役員以外の責任役員の承認(第 36条第1項)、⑩教会の代表役員代務者の承認及び責任役員代務者の承認(第36条第2 項)、⑪公益事業管理者の承認(第56条第2項)、⑫規則変更の承認(第58条)、⑬合併 9 代表役員の呼称である(旧規則第8条)。

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するときの承認(第58条)、⑭規程の制定、変更又は廃止の承認(第59条)。  変更規則に定められた会長の職務が「大幅に」ふえていると表現しても大きな誤り とは言われないだろう。変更規則第5条第1項は「会長は、本会を統理する」とする が、むしろ「本法人を統理する」がふさわしい。会長は聖俗両面にわたる重要な役割 を担っている。もって代務者の定めを設けたわけが分かるのである。  しかし、考えようによってはここは会長への依拠する度合と解釈できる一面と、役 員の当法人をささえる仕組みで首を傾げる一面の両面を持つ部分であると思われる。 エ(聖俗分離の原則について)会長の役員等の任免は、庭野開祖が会長と呼ばれてい たときから受け継がれてきたものである。研究会報告では聖俗分離する必要に関した 意見が見られたが、改正準備会では大きな考えとはならなかった。しかし、会長は立 正佼成会の信仰を体現して、教団の内と外に向かい宗教的最高位にあり、その職務は 余人(注10)をもっては代えられない性質をもつと考えるべきだろう。代務者の規定を 設けて職務の滞りに備えたけれども、聖なる立場とは矛盾するおそれがある内容にな るのではないだろうか。 ⑶ 役員その他の機関 旧 規 則 変 更 規 則 第3章 役員その他の機関 第1節 代表役員及び責任役員 第7条(員数) この法人には、11人の責任役員 を置き、そのうち1人を代表役員とする。 第8条(呼称) 代表役員を「理事長」という。 第9条(資格及び選任) 理事長は理事のうちか ら会長が任命する。 2 理事長以外の責任役員は、理事のうちから 理事長が選定した者について、会長が任命す る。 第10条(任期) 理事長及び責任役員の任期は、 3年とする。ただし再任を妨げない。 2 補欠又は増員による理事長及び責任役員の 任期は、前任者又は現任者の残任期間とする。 3 理事長及び責任役員は、辞任又は任期満了 後でも、後任者又は代務者が就任する時まで、 なおその職務を行うものとする。 第11条(理事長の職務権限) 理事長は、この 法人を代表し、その事務を総理する。 第12条(責任役員の職務権限) 責任役員は、責 任役員会を組織し、この法人の事務を決定す る。 第3章 役員その他の機関 第1節 代表役員及び責任役員 第7条(員数) この法人には、11人の責任役員 を置き、そのうち1人を代表役員とする。 第8条(資格及び選任) 代表役員は、責任役員 のうちから、会長がこれを任命する。 2 責任役員は、立正佼成会会規(以下、「会 規」という。)に定める教師のうちから、会長 がこれを任命する。 3 責任役員のうちには、本人、その配偶者、 3親等以内の親族その他特殊な関係にある者 の合計数が、定数の4分の1を超えて含まれ てはならない。 第9条(任期) 代表役員及び責任役員の任期 は、2年とする。ただし、再任を妨げない。 2 補欠による代表役員及び責任役員の任期 は、前任者の残任期間とする。 3 代表役員及び責任役員は、辞任又は任期満 了後でも、後任の役員又はその代務者が就任 する時まで、なおその職務を行うものとする。 第10条(代表役員の職務権限) 代表役員は、こ の法人を代表し、その事務を総理する。 第11条(責任役員会及びその職務権限) 責任 10 「次代会長」も含むと考える。

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第2節 代務者 第13条(置くべき場合) 次の各号の一に該当 するときは、代務者を置かなければならない。  一  理事長又は責任役員が死亡、辞任、任期 満了その他の事由によって欠けた場合にお いて、1月以内にその後任者を選ぶことが できないとき。  二  理事長又は責任役員が病気、旅行その他 の事由によって3月以上その職務を行うこ とができないとき。 第14条(資格及び選任) 理事長の代務者は、理 事長以外の責任役員のうちから、会長が任命 する。 2 理事長以外の責任役員の代務者は、理事の うちから会長が任命する。 第15条(職務権限) 代務者は、理事長又は責 任役員に代わってその職務権限の全部を行 う。 第16条(退職) 代務者は、その置くべき事由 がやんだときは、当然その職を退くものとす る。 第3節 仮代表役員及び仮責任役員 第17条 理事長又はその代務者は、この法人と 利益が相反する事項については、代表権を有 しない。この場合においては、理事長以外の 責任役員の互選によって、仮代表役員を選任 しなければならない。 2 責任役員又はその代務者は、その責任役員 又は代務者と特別の利害関係がある事項につ いては議決権を有しない。この場合において は、他の責任役員の合議により、理事のうち から議決権を有しない責任役員又は代務者の 員数だけ、仮責任役員を選ばなければならな い。 第4節 責任役員会 第18条(招集) 責任役員会は、理事長が招集 する。 2 理事長は、責任役員の3分の1以上から会 議に付議すべき事項を示して責任役員会の招 集を請求されたときは、その請求があった日 から7日以内に、これを招集しなければなら ない。   役員は、責任役員会を組織し、次の各号に掲 げるこの法人の事務を決定する。  一 予算の編成  二  決算(財産目録、貸借対照表及び収支計 算書)の承認  三 歳計剰余金の処置  四 特別財産及び基本財産の設定及び変更  五  不動産及び重要な動産に係る取得、処分、 担保の提供、その他重要な行為  六  主要な境内建物の新築、改築、増築、移 築、除却、模様替え及び用途変更等  七 境内地の模様替え及び用途変更等  八  借入れ(当該会計年度内の収入で償還す る一時の借入れを除く。)及び保証  九 事業の管理運営  十 規則の変更並びに細則の制定及び改廃  十一 合併並びに解散及び残余財産の処分  十二 その他この規則に定める事項  十 三 この法人の事務のうち、責任役員が必 要と認める事項 2 責任役員会は、代表役員が招集する。ただ し、責任役員の定数の3分の1以上から会議 に付議すべき事項を示して招集を請求された ときは、代表役員は、その請求があった日か ら14日以内に、これを招集しなければならな い。 3 責任役員会に議長を置き、代表役員をもっ て充てる。 4 責任役員会の議事は、この規則に別段の定 めがある場合を除くほか、責任役員の定数の 3分の2以上で決する。 5 責任役員会における責任役員の議決権は、 各々平等とする。 6 責任役員会の議事は、議事録を作成してお くものとする。 第2節 代務者 第12条(置くべき場合) 次の各号の一に該当 するときは、代務者を置かなければならない。  一  代表役員又は責任役員が、死亡、辞任、 任期満了又は解任その他の事由によって欠 けた場合において、すみやかにその後任者 を選ぶことができないとき。  二  代表役員又は責任役員が、病気その他の 事由によって、3月以上その職務を行うこ とができないとき。 第19条(議長) 責任役員会に議長を置き、理 事長をもってあてる。 第20条(議決の方法) 責任役員会の議事は、責 任役員定数の過半数で決する。この場合にお 第13条(資格及び選任) 代表役員の代務者は、 責任役員のうちから、会長がこれを任命する。 2  責任役員の代務者は、会規に定める教師の うちから、会長がこれを任命する。

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 いて、各責任役員の議決権は平等とする。 3 第8条第3項の規定は、代務者について準 用する。 第5節 理事会 第21条(組織) この法人に理事会を置き、理 事35人以上40人以内で組織する。 第22条(理事) 理事は、会規で定める正教師 のうちから、会長が任命する。 2 理事の任期は、3年とする。ただし、再任 を妨げない。 第23条(招集) 理事会は、会長が招集する。 2 会長は、理事長が必要と認めたとき、又は 理事定数の3分の1以上から会議に付議すべ き事項を示して、理事会の招集を請求された ときは、その請求があった日から15日以内に、 これを招集しなければならない。 第24条(議長) 理事会に議長を置き、会議の つど、理事の互選によって定める。 第25条(議事及び議決の定足数) 理事会は、理 事定数の過半数の出席がなければ、議事を開 き議決することができない。 2 理事会の議事は、出席理事の過半数で決し、 可否同数のときは、議長の決するところによ る。 3 前項の場合においては、議長は理事として、 議決に加わることができない。 第26条(議案の提出) 理事会の議案は、理事 長が提出する。ただし、理事は5人以上の理 事の賛成を得て、議案を提出することができ る。 第27条(議決事項) 理事会において議決すべ き事項は、次のとおりとする。  一  布教及び教化活動の基本方針に関するこ と  二 予算に関すること。  三 決算に関すること。  四  特別財産及び基本財産の設定、処分又は 担保提供に関すること。  五 教会の新設又は廃止に関すること。  六 会規及びこの規則の変更に関すること。  七  その他この規則に定める事項及び業務に 関する重要事項で、理事長が必要と認めた こと。 第14条(職務権限) 代務者は、代表役員又は 責任役員に代って、その職務の全部を行う。 2 代務者は、その置くべき事由がやんだとき は、当然その職務を退くものとする。 第3節 仮代表役員及び仮責任役員 第15条(選定) 代表役員又はその代務者は、こ の法人と利益が相反する事項については、代 表権を有しない。この場合においては、代表 役員以外の責任役員の互選によって、仮代表 役員を選定しなければならない。 2 責任役員又はその代務者は、その責任役員 又は代務者と特別の利害関係がある事項につ いては、議決権を有しない。この場合におい て、議決権を有する責任役員又はその代務者 の員数が責任役員会における当該事項に係る 議決数に満たないこととなったときは、会規 に定める教師のうちから、責任役員会におい てその議決数に達するまでの員数以上の仮責 任役員を選定しなければならない。 第16条(職務権限) 仮代表役員又は仮責任役 員は、前条に規定する事項について当該代表 役員若しくは責任役員又はその代務者に代っ てその職務を行う。 第4節 役員の辞任勧告及び解任 第17条(辞任勧告及び解任) 代表役員又は代 表役員以外の責任役員が、次の各号の一に該 当するときは、評議員会は、その総数の3分 の2以上の議決を経て、当該代表役員(責任 役員としての地位を含む。)又は責任役員に対 して、辞任を勧告することができる。  一  心身の故障のため、職務の遂行に支障が あり、これに耐えない場合。  二 職務上の義務に明らかに違反した場合。  三  代表役員又は責任役員たるにふさわしく ない行為があった場合。 2 代表役員又は代表役員以外の責任役員が、 前項各号の一に該当するときは、会長は、当 該代表役員又は責任役員を解任することがで きる。 第18条(代務者の辞任勧告及び解任) 代表役 員及び責任役員の代務者の辞任勧告及び解任 については、前条の規定を準用する。

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研究会報告――旧規則 第3章第1節 代表役員及び責任役員~第3章第3節 仮代 表役員及び仮責任役員 8 規則では、責任役員会の審議内容が概括的で、理事会の審議事項は細かいから、 どちらが上という感じでない。ただ、責任役員会は法人の全てを決定するという機能 を持っているから、権限的には上になってくる。 9 規則を外に出すと責任役員会と理事会の議事録を要求され、並列的な見方をされ る。 10 浄土真宗本願寺派の宗法第36条等と本会の規則と比べると、本会の規則には選挙 という考え方は少なく、「ご指名」という考え方が強いように思える。 11 会長、理事長の権限はどうあるべきか。理事長は事務と信仰の両面に働きを持っ ているが、事務に徹している教団もある。会長は管理面にはタッチせず、理事長が統 括するように聖と俗を分離すべきなのか。 〔この聖と俗の分離に関する議論は、会規編にまとめた。〕 12 特定の人に権限が集中することは、歴史的にはあり得るのであって、対策を講じ る必要があるのではないか。一人で力を発揮するのでなく、組織や人材を生かすよう な能力の発揮の仕方が良いと思う。 13 副理事長が設けられたが、この規則ではどういう位置付けになるのか。副理事長 制を敷く時に、規則を変えることが原則であり、変えるべき重要事項であったと思う。 14 超法規的な部分で運用できるという強みがあったのではないか。さらに成熟する 時には規則規程に則った運営をしていく必要があると思う。 研究会報告――旧規則 第3章第4節 責任役員会 15 責任役員会の権限は概括的な条文なので、殆どの事項が責任役員会で決定されて いるような印象である。理事会、布教区長会議、部長会議で決める形式ではないので はないか。 16 責任役員会で何でも決められることにならないだろうか。例えば、会費値上げも 民意を問わずに出来ると思う。そうした時、会費の使途の追求とか、会員の権利を主 張してきたとき問題になるのではないか。 17 本会に土地、建物を寄付(贈与)した人が、譲渡所得について非課税の措置が受 けられるように、要件を規則に設けることが、将来、課題となると考えられる。 18 そうした場合、責任役員の人数、責任役員会の中身や権限、民意が反映されてい る体制か、等、これだけの大きな教団を運営していくのに適当なのかが問題になって くると思う。 〔注釈〕  この意見は、理事会で教団の運営に関する議決を行い、責任役員会はそれを執行す る機関とすることも考えられるという意見をうけて出されたものである。

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研究会報告――旧規則 第3章第5節 理事会 19 宗教法人は社団と財団の性格を持つとされるが、昭和43年改正の規則で、評議員 会が理事会になり、ほとんど本部の役職者が理事になった。民意を反映していくとい う社団的な要素が後退しかねないのではないか。 20 規則以外の役員規定がなく、役員任免の規準が明らかでないので必要であると思 う。 21 昭和35年の規則までは、評議員と理事で議院内閣制を取っていたが、昭和40年頃 にそういう機能が無くなった。会社の常務会、専務会に当たる責任役員会になり、ヒ ラの取締役が理事で、実際は一つではないだろうか。 22 かつては今の責任役員会を理事会と言い、理事会を評議員会と言っていたから、 お寺でいう檀家の集まり─総代会が今の理事会に当たる。理事会はむしろ評議員会と 言った方がはっきりするかも知れない。 23 責任役員も理事も「役員」になっているが、理事は役員から外した方が良いので はないか。理事会で教団の運営に関する議決を行い、責任役員会はそれを執行する機 関とする、という方がピッタリする。 24 理事は、教団の専従者ばかりだから、信者の代表と考えられるかどうか。公益法 人の性格からも、信者だけの教団というよりも社会的に説明がついて民意の反映出来 るようになることが望ましいのではないか。 25 総代会、評議員会、理事会となり、大聖堂ができ、常務会ができたりして、宗教 法人法を受けた規則の運用ではなく、実際の運営に合わせて行った、というのが現実 ではないだろうか。 26 規則第22条に「理事は会規で定める正教師のうちから、会長が任命する」とある が、正教師からとあって問題となることはないだろうか。 27 民意ということで言えば、理事会がもっと頻繁に開かれ、理事会の決議に責任役 員が拘束される、という規定を入れれば良いのではないか。 28 教会長が教会長会議に信者の声を代表して発言する形になって、その上に理事会 なり評議員会なりがあって、教団の内と外の人も入るとなれば、かなり民意を反映し た形になるかも知れない。 29 有識者などを含めた理事会の構成にするとか、本会の大きな方向づけをするよう な基本的な事項については、いろいろな意見を反映できるような場にしていく必要が あると思う。 30 財団法人等は、主務官庁に収支計算書を提出する義務があるが、宗教法人はそれ もない。その意味から理事会が責任役員会をチェックすることと、信者の代表から理 事を選出することがあって良いと思う。

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コメント オ(役員の解任権について)代表役員及び責任役員について、変更規則の第17条第1 項は評議員会が辞任勧告すること、同条第2項は会長が解任することができると規定 している。このような規定は旧会規や旧規則には見られなかった全く新しいものだと 思われる。修正点の要旨も言及しているが任命権者が解任権をもつという考えから、 会長が解任することができるとした。  しかし、解任されたことで訴訟に発展した場合には俗的な泥沼の中に会長を落とし 入れることになるのではなかろうか。これこそ聖と俗を分離する必要性のある事態で ある。このことからも会長の持つ役員任命権を含めて検討する必要があるのではない だろうか。また、「法律上の争訟」(注11)に繋がる可能性のある規定にするよりも宗教 上の資格(注12)への対応で考えられないものだろうか。  なお、この第17条は、評議員について第26条で、監事について第29条で準用される ことが定められているが、考えは同じなのでそれぞれの箇所では触れない。ただし、 評議員の選任については、改正会規と変更規則に「教師のなかから」という文言がな いことに注意する必要がある。 カ(不明確な点を是正)会規改正案と規則変更案を公表した『佼成新聞』(注13)には、 「立正佼成会『会規』改正案及び『規則』変更案について」と題して改正準備会名で解 説がされている。そこには、聖俗分離の原則という語は使わずに、「教団運営事項と法 人運営事項の分離」と題して次のように記述している。     本会に限らず、宗教法人となっている教団は、宗教上の理念や信念に基づいた 独自の運営規範をもつ一方、法人機関としてのきめごとを企業の定款のように定 めています。前者が本会では会規、後者は規則ということは先にふれたとおりで す。     現行の会規と規則では、教団運営と法人運営を責任役員会及び理事会が担って います。責任役員会は、一般には法人事務を議決し、代表役員(本会は理事長が 兼務)が執行します。ところが、本会の現在の責任役員会は法人事務を処理する 法人機関であると同時に、教団運営の機関という役割をもっています。そして、 現行理事会も同様に、教団と法人の二つの役割をもつ議決機関といえます。現行 11 裁判所法第3条。 12  「教師」である。修正点の要旨には、会規編のなかに教師の概要を述べている。「現行の布教師 制度に新たな制度導入を前提にして、名称を教師に変更しました。これは、現行の教義教育資格 (正教師、教師、教師補)の教師とは異なるもので、布教師に代る、宗教的なリーダーとして一般 的な呼称をもちいます」として「布教師に代る、宗教的なリーダー」と位置づけている。 13 平成9年6月13日 8頁。

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の責任役員会と理事会は、いずれも教団と法人の立場があり、不明確な点があり ました。  旧規則には、責任役員会と理事会が並立して定められており、「規則を外に出すと責 任役員会と理事会の議事録を要求され」たと、研究会報告9に述べられているだけで なく、旧規則第12条には「この法人の事務を決定する」と概括的な規定になっていた ので研究会報告では各種の意見が出されていた。聖俗分離の原則については「第2章  会長」でふれたが、旧規則は教団の事務を決定する機関の段階でも、聖と俗を分離 せずに両面にわたる役務を担うと定めていたことが分かる。  変更規則では責任役員会として職務権限が詳細に定められ、規則上ではこれが是正 されている。さらに運用面での真摯な取り組みが強く求められるところである。 キ(評議員会廃止の経緯に関する疑問)旧規則に定められていた理事会は評議員会を 変更したものであるが、研究会報告には、信者の代表の集まりという性格をもつ評議 員会から教団の専従者ばかりの理事会になった、と疑問が数多く提出されていた。旧 規則に評議員会を設けるようになった経緯、また、評議員会をなぜ理事会に変更して 廃止することになったのか重要な事柄であるが、機関紙等でうかがうことができない。 現実には評議員であった人が理事になっているが、役務の違いを認識していたのかど うかも不明である。  会員の声を教団の運営面に反映させるために、変更規則では評議員会が定められて いる。 ⑷ 評議員会 参 考 用 変 更 規 則 (この欄には、参考用として昭和35年9月22日改 正施行の宗教法人「立正佼成会」規則から「第 5節 評議員会」を抄出した。) 第5節 評議員会 第21条(評議員) この法人に評議員35人を置 き、評議員会を組織する。 2 評議員は、正教師のうちから、会長が任命 し、その任期は、3年とする。ただし、再任 を妨げない。 3 補欠による評議員の任期は、前任者の残任 期間とする。 4 評議員は、辞任又は任期満了後でも、後任 者が就任する時まで、なおその職務を行うも のとする。 第22条(招集) 評議員会は、理事長が招集す る。 2 理事長は、評議員の3分の1以上から会議 第5節 評議員会 第19条(評議員会) この法人に、議決機関と して評議員会を置く。 2  評議員会は、評議員35人以上40人以内をも って組織する。 第20条(評議員の選任等) 評議員は、会長が、 会規に定める理事会の同意を得て、これを任 命する。 2  評議員は、責任役員又は監事を兼ねること ができない。 3  評議員のうちには、本人、その配偶者、3 親等以内の親族その他特殊な関係にある者の 合計数が、総数の8分の1を超えて含まれて はならない。 第21条(任期) 評議員の任期は、2年とする。 ただし、再任を妨げない。 2 補欠による評議員の任期は、前任者の残任 期間とする。

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  に付議すべき事項を示して、評議員会の招集 を請求されたときは、その請求があった日か ら15日以内に、これを招集しなければならな い。 第23条(議長) 評議員会に議長及び副議長 各々1人を置き、評議員の互選によって定め る。 3 評議員は、辞任又は任期満了後でも、後任 者が就任する時まで、なおその職務を行うも のとする。 第22条(招集) 評議員会は、毎年2回、会長 がこれを招集する。ただし、会長は、必要が あると認めるときは、臨時に評議員会を招集 することができる。 2  議長は、議場の秩序を保持し、議事を整理 し、評議員会を代表する。 3  副議長は、議長を補佐し、議長に事故があ るときは、議長の職務を行なう。 第24条(議事及び議決の定足数) 評議員会は、 この規則に別段の定めがあるもののほか、評 議員の定数の3分の2以上の出席がなけれ ば、議事を開き議決することはできない。 2  評議員会の議事は、この規則に別段の定め があるもののほか、出席評議員の過半数で決 し、その議決権は、おのおの平等とし、可否 同数のときは、議長の決するところによる。 第25条(議決事項) 評議員会は、次に掲げる 事項を議決する。  一 この規則及び会規の変更に関すること。  二 予算及び事業計画に関すること。  三 決算及び事業報告に関すること。  四  特別財産、不動産及び財産目録に掲げる 宝物を処分し、又は担保に供すること。  五 借入れ又は保証に関すること。  六 合併に関すること。  七  その他この規則に定める事項及び理事長 が必要と認めたこと。 2 前項の議案は理事長が提出する。 2 次の各号の一に該当するときは、会長はす みやかに評議員会を招集しなければならな い。  一 責任役員会が必要と認めたとき。  二  評議員総数の5分の1以上から会議の目 的たる事項を示して請求があったとき。  三  監事から会議の目的たる事項を示して請 求があったとき。 第23条(議長及び副議長) 評議員会に、議長 及び副議長各々1人を置く。 2 議長及び副議長は、評議員のうちから、会 長がこれを任命する。 第24条(議事) 評議員会は、評議員総数の3 分の2以上の出席がなければ、会議を開き、 議決することができない。 2 評議員会の議事は、この規則に別段の定め がある場合を除くほか、総数の過半数で決す る。 3 あらかじめ通知された事項について、書面 をもって意思表示した者は、出席者とみなす。 ただし、他の者を代理人として表決を委任す ることはできない。 4 評議員会の議事は、議事録を作成しておく ものとする。 第25条(職務権限) 評議員会は、次の各号に 掲げる事項について議決する。  一 予算の編成  二  決算(財産目録、貸借対照表及び収支計 算書)の承認  三  特別財産及び基本財産の設定、変更及び 処分等  四  借入れ(当該会計年度内の収入で償還す る一時の借入れを除く。)又は保証  五 規則の変更、合併又は解散  六 事業に関する重要な事項  七 その他この規則に定める事項  八 評議員から提出された議案 第26条(辞任勧告及び解任) 評議員が、第17 条第1項各号の一に該当するときは、評議員 会は、その総数の3分の2以上の議決を経て、 当該評議員に対して、辞任を勧告することが できる。この場合において、同項第三号中「代 表役員又は責任役員」とあるのは、「評議員」 と読み替えるものとする。

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2 評議員が、第17条第1項各号の一に該当す るときは、会長は、会規に定める理事会の同 意を得て、当該評議員を解任することができ る。この場合において、同項第三号中「代表 役員又は責任役員」とあるのは、「評議員」と 読み替えるものとする。 研究会報告はない。 コメント ク(評議員会から理事会への変更)評議員会を新しく設けることから、変更規則には 第5節として規定された。研究会報告で取り上げられていたが、旧規則の理事会は評 議員会を改めたものである。  これは昭和40年5月6日に認証を受けた規則変更によって、理事会と評議員会とに 定めていたものを責任役員会と理事会としたものである。詳細な変更は規則を対照さ せて検討する必要があるが、概略を示すと変更する前の規則には責任役員を「理事」 と呼んだことから、責任役員会に関する規定はなく、理事会の定めを責任役員会に、 評議員会の定めを理事会に改めて、評議員会を廃止した。こうして責任役員会と理事 会の並立する規則が認証されたのだが、変更の理由や経緯を含めて各種の検討が必要 だろう。 ケ(議決の異なった場合)修正点の要旨では、評議員会について次のように説明して いる。     (略)評議員会の設置については賛意を表すご意見が多く、評議員会がうまく機 能することを期待する声は少なくありませんでした。教団の意思決定機関である 評議員会を良識の府とし、日ごろ教会などで信仰を深め布教に専念されている 方々がこれに参加されることにより、よりよい教団づくりを常にはかっていかな くてはなりません。  変更規則第19条に評議員会を議決機関として、その職務権限は同第25条に定めてい る。責任役員会の職務権限として同第11条に規定されているところと重複する事項が あるが、それらについて異なった議決があった場合について定めていない。責任役員 会の議決が最終的な法人の意思になるとするのだろうか。 コ(評議員の選任方法について)改正会規第47条に「評議員は、次の各号に掲げる者 のうちから、会長が、理事会の同意を得て、これを任命する」として、第一号「奉職 員である者 20人以内」、第二号「会員で奉職員でない者 20人以内」、第三号「学識 経験豊かな者 若干人」から選任されると規定している。会員から選ばれる評議員は、 どのような選任方法で選ばれるものと規程に定められているのだろうか。恣意的な選 任にならないよう、真に会員の声を反映するための選任方法を定めた規程とその運用

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が期待されている。 ⑸ 監事、顧問、教庁 旧 規 則 変 更 規 則 第6節 監 事 第6節 監 事 第28条(選任及び任期) この法人に監事2人 を置き、理事会が選定した者について、会長 が任命する。 2 監事の任期は、3年とする。ただし、再任 を妨げない。 3 補欠による監事の任期は、前任者の残任期 間とする。 第29条(職務権限) 監事の職務は次のとおり とする。  一  この法人の財産及び業務の状況を監査す ること  二  責任役員会及び理事会に出席して、意見 を述べること 第30条(教会監査の兼任) この法人の監事は、 この法人に包括される教会の監事を兼任す る。 第27条(選任及び任期) この法人に、監事2 人を置く。 2 監事は、会規に定める教師のうちから、責 任役員及び評議員以外の者について、会長が これを任命する。 3 監事の任期は、2年とする。ただし、再任 を妨げない。 4 補欠による監事の任期は、前任者の残任期 間とする。 5 監事は、辞任又は任期満了後でも、後任者 が就任する時まで、なおその職務を行うもの とする。 第28条(職務権限) 監事は、この法人の財産 の状況、業務及び事業の執行を監査し、必要 に応じ、責任役員会及び評議員会に報告する ものとする。 2 監事は、責任役員会及び評議員会に出席し て意見を述べることができる。ただし、表決 には加わらない。 3 監事は、必要に応じ、責任役員会及び評議 員会の招集を請求することができる。 4 この法人の監事は、この法人が包括する宗 教法人(以下、「包括する教会」という。)の 監事を兼任する。 第29条(辞任勧告及び解任) 監事が、第17条 第1項各号の一に該当するときは、評議員会 は、その総数の3分の2以上の議決を経て、 当該監事に対して、辞任を勧告することがで きる。この場合において、同項第三号中「代 表役員又は責任役員」とあるのは、「監事」と 読み替えるものとする。 2 監事が、第17条第1項各号の一に該当する ときは、会長は、当該監事を解任することが できる。この場合において、同項第三号中「代 表役員又は責任役員」とあるのは、「監事」と 読み替えるものとする。 旧 規 則 変 更 規 則 第7節 顧 問 第31条(選任及び任期) この法人に顧問を置 くことができる。 2 顧問は、この法人に特別の功労があった者、

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  または学識経験者のうちから会長の承認を得 て、理事長が委嘱する。 3 顧問の任期は、3年とする。ただし、再任 を妨げない。 第32条(職務権限) 顧問は、会長及び理事長 の諮問にこたえる。 2 顧問は責任役員会及び理事会に出席して意 見を述べることができる。 第8節 教 庁 第33条(組織) 教庁に部及び室を設け、部に 部長を、室に室長を置く。 第34条(任命及び職務権限) 部長及び室長は、 規程で定めるところによって、この法人の事 務を分掌する。 研究会報告――旧規則 第3章第6節 監事 31 監事は役員を経験した人がなるから厳しい監査が出来ないのではないか。教会で は、監査というよりも教会運営の助言・指導に近い。監査が機能していた方が組織と しては健全だと思う。 32 監事は規定の上からも考えなくてはならない。規則第28条に「監事は理事会が選 ぶ」とあるが、これは責任役員会に対するチェック機能として考えられていると思う。 研究会報告――旧規則 第3章第7節 顧問 第3章第8節 教庁 33 規則第31条第2項の「顧問は学識経験者のうちから委嘱する」という点をもっと 積極的に考えた方が良いのではないか。 34 第33条に「教庁に部及び室を設け」とあり、研究所等は教庁の組織の中には入ら ないことになるのではないだろうか。 35 規則第2条「この宗教法人は、事務所を東京都杉並区和田二丁目11番1号に置き これを「立正佼成会教庁」という」とあり、教庁は事務所だと規定されているが、事 務所が全国に君臨していることになり、問題ではないか。 36 また、会規第20条「本部は、杉並区和田二丁目にある大聖堂に置く」との規定と 区別がついておらず渾然一体だ。信仰の中心である本部と教庁の区別を明確にすべき でないか。 37 教庁は法人の事務局であって、教化活動を発する会長に指名された方の手伝いを する教庁の事務局員が、教化活動を発してはいけないのだろうか。 38 会規の中に教庁に関する規定がない。規則でも「法人事務を分掌する」とあるが、 何をするのか規定されていない。法人事務とは何で教団運営事務とは何かを明確にし た方が良いのではないか。

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〔注釈〕  この後「(教庁について)各人の持つイメージに違いがあるので、明確にした方が良 いと思う」という発言がある。研究会では3、4人が黒板に教庁の組織図を書いて説 明したが、それぞれ組織図が異なっていた。 コメント サ(厳正な監査)旧規則の定める監事について、研究会報告では役員経験者が監事に 就任することから厳しい監査が望めない、あるいは監査が機能していないことを危惧 する意見があった。変更規則では「責任役員及び評議員以外の者」から選ばれるとし て厳正な監査の願いに応えた規定になっている。しかし、これは厳正な監査のための 導入段階であって、さらに監査の機能を定着させ確立させるよう関係者の真摯な取り 組みが期待されている。 シ(顧問と事務所は規定しない)変更規則には顧問についての規定はない。また、公 表された規則変更案には、第2章第7節に事務所の規定があったが、変更規則ではな くされている。修正点の要旨によると、「公表案第30条(事務所)を削除しました。宗 教法人法では、主たる事務所の「所在地」を定めることを規定していますが、事務所 の「機能」までは求めていません。煩瑣を避けるため、削除しました」という解説が ある。 ⑹ 教会 旧 規 則 変 更 規 則 第4章 教 会 第35条(名称) この法人が包括する宗教団体 を「教会」という。 2 教会は、その名称に「立正佼成会」を冠称 する。 第36条(代表役員、責任役員及び代務者) 教 会の代表役員は、当該教会の教会長の職にあ る者をもってあて、代表役員以外の責任役員 は、正教師のうちから会長の承認を得て理事 長が任命する。 2 代表役員の代務者は、代表役員以外の責任 役員のうちから互選された者につき、代表役 員以外の責任役員の代務者は、正教師のうち から、会長の承認を得て理事長が任命する。 第37条(設立、規則の変更等) 教会を設立し ようとするとき、他の宗教団体がこの法人と 被包括関係を設定しようとするとき、又は教 会が次に掲げる行為をしようとするときは、 理事会の議決を経て、理事長の承認を受けな ければならない。  一 宗教法人となること。  二 規則を変更すること。 第4章 教 会 第30条(教会) この法人は、国内及び国外に 教化活動の拠点として教会を置く。 2 教会は、次の区分による。  一 包括する教会。  二  会規に定める教会のうち、前号に掲げる 以外の教会で宗教法人でない教会。 3 前項第二号で規定する教会(以下、「この法 人に属する教会」という。)は、すべてこの法 人に属するものとする。 4 教会は、その名称に「立正佼成会」を冠称 する。 第31条(包括する教会の代表役員、責任役員及 び代務者) 包括する教会の代表役員は、会規 に定める当該教会の教会長の職にある者をも って充て、代表役員以外の責任役員は、教師 のうちから、この法人の代表役員が、会長の 承認を受けて、これを任命する。 2 包括する教会の代表役員の代務者は、代表 役員以外の責任役員のうちから互選された者 につき、代表役員以外の責任役員の代務者は、 教師のうちから、この法人の代表役員が、会

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 三 合併又は解散をすること。 第38条(財産の管理) 教会が次に掲げる行為 をしようとするときは、理事長の承認を受け なければならない。  一  特別財産及び基本財産の設定及びその変 更  二 予算の編成並びにその追加及び更正  三 歳計剰余金及び予算外収入の処置 第39条(財産の処分等) 教会は、次に掲げる 行為をしようとするときは、理事長の承認を 受け、その行為の少なくとも1月前に、会員 その他の利害関係人に対し、その行為の要旨 を示してその旨を公告しなければならない。 ただし、第三号から第五号までに掲げる行為 が緊急の必要に基づくものであり、又は軽微 のものである場合及び第五号に掲げる行為が 1週間以内の期間に係るものである場合は、 この限りでない。  一  不動産又は財産目録に掲げる宝物を処分 し、又は担保に供すること。  二  借入れ(当該会計年度内の収入で償還す る一時の借入れを除く)又は保証をするこ と。  三  主要な境内建物の新築、改築、増築、移 築、除却又は著しい模様替えをすること。  四 境内地の著しい模様替えをすること。  五  主要な境内建物の用途若しくは境内地の 用途を変更し、又はこれらを当該教会の主 たる目的以外の目的のために供すること。 第40条(報告) 教会の代表役員又はその代務 者は、決算及び財産目録について、監事の監 査を受け、その意見を付して理事長に報告し なければならない。   長の承認を受けて、これを任命する。 第32条(包括する教会の規則の変更等) 包括 する教会が、次の各号に掲げる行為をしよう とするときは、この法人の責任役員会及び評 議員会の議決を経て、会長の承認を受けなけ ればならない。  一 規則を変更すること。  二 合併又は解散をすること。 2 他の宗教法人がこの法人と被包括関係を設 定しようとするときは、この法人の責任役員 会及び評議員会の議決を経て、会長の承認を 受けなければならない。 第33条(包括する教会の財産の管理及び処分 等) 包括する教会が次に掲げる行為をしよ うとするときは、この法人の代表役員の承認 を受けなければならない。ただし、第六号か ら第八号までに掲げる行為が緊急の必要に基 づくものである場合又は軽微のものである場 合及び第八号に掲げる行為が2週間以内の期 間に係るものである場合は、この限りでない。  一  特別財産及び基本財産を設定又は変更す ること。  二  予算の編成並びにその追加及び更正をす ること。  三  歳計剰余金及び予算外収入を処置するこ と。  四  不動産又は財産目録に掲げる宝物を処分 し、又は担保に供すること。  五  借入れ(当該会計年度内の収入で償還す る一時の借入れを除く。)又は保証をするこ と。  六  主要な境内建物の新築、改築、増築、移 築、除却又は著しい模様替えをすること。  七 境内地の著しい模様替えをすること。  八  主要な境内建物の用途若しくは境内地の 用途を変更し、又はこれらを当該教会の主 たる目的以外の目的のために供すること。 2 決算に当たっては、包括する教会の代表役 員は、財産目録、貸借対照表及び収支計算書 を作成し、監事の監査を受けた上、この法人 の代表役員に報告しなければならない。 第34条(教会が宗教法人となる場合) この法 人に属する教会が、宗教法人となるときは、 この法人の責任役員会及び評議員会の議決を 経て、会長の承認を受けなければならない。 研究会報告――旧規則 第4章 教会 39 規則「第4章 教会」の教会は、被包括法人の東京、茨城、沖縄の教会を意味し ている。現在の教会を被包括法人にすればかなり当てはまるのではないか。 40 会規、規則の「教会」は包括関係のある「教会」だが、その「教会」と現実の

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「教会」の違いを明確にした方が良いと思う。また、会規の「支部」は実際は教会でも 「教会」と読み替えるだけで済むのだろうか。 41 包括関係のある教会とない教会とがあるが、同じ教会という名称であることから 問題は生じないだろうか。 42 伝統教団では、僧職を取って住職になれば、当人の手腕によって伸びるところは 伸びる体制になっている。本会でも教会長養成機関があって教会長になれば、後は修 行を積んで布教することが基本ではないだろうか。 43 支部と教会の関係は、会規・規則とは違う所で大きな問題があり、それをよく認 識した上で会規・規則を考えなければならないと思う。 44 現行規則の施行当初は、教会の法人化を考えていたと思う。それが、なぜ法人化 しなかったのか。また、しないのに何故規則を変えなかったのかが問題になって来る のではないか。 45 実際には、東京教会という名前を使っているだけであり、茨城教会も、今の茨城 教会と当時の茨城教会とは包括地域も含めて異なっている。 46 教会を法人化するのか、しない方が良いのか。この条文が現状とそぐわないから どうするか、改めて議論するか、どうかという問題がある。 47 この資料では、被包括法人が財産を持ち、包括法人は財産を持たないように見え る。これから言えば、本会でも教会は、法人格を持つべきであるということにならな いか。 〔注釈〕  この資料とは、文部大臣認証の宗教法人と都道府県知事認証の宗教法人の違いを比 較したものであるが、包括関係や本末関係等の資料などもあわせて参照した。 48 教会が法人格をとっていると、財産処分等の公告をせねばならないし、経理書類 の提出などの場合は膨大なものになるが、現在のような形の方が面倒がないとも言え る。 49 教会を法人化するとなると、会規・規則を見直さなくてはならない。会長の権限、 理事会の構成(単位法人の代表者で構成する宗議会的にする)、教団の人事権の確保 等、大きな問題がある。 50 単位法人である宗教法人の役員会で離脱を決定すれば、包括関係を終了できるの だろうか。信教の自由につながるとも思うが、包括法人と被包括法人の間では、圧力 をかけないことが望ましい考えのように思える。 コメント ス(修正点の要旨の解説)変更規則の教会に関する規定について修正点の要旨で解説 しているので、次に全文を紹介する。

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   教会に関する規定は全面的に整理しました。     本会においては、宗教法人格を有する教会とそうでない一般の教会があり、こ の点の表記に矛盾や混乱がないように表現されました。意味内容を変更したもの ではありません。 セ(庭野会長の説明)解説は「宗教法人格を有する教会とそうでない一般の教会」と するが、変更規則は、「包括する教会」と「この法人に属する教会」にしている。そも そも教会を宗教法人にしたねらいはどこにあったのか。庭野会長(当時)は次のよう に説明している。     立正佼成会としては、教区制ブロック組織を最も効果的に運用するためには、 地方々々の特殊性なり実体なりを完全に把握しなければならない。それには総括 的な教務局がある上に、更にその地方に即した指導の上から言っても、それぞれ の教区の実状に即した一教会の単位の必要が生じたのです。その結果、モデル・ ケースとして、このたび二十七支部を包括する東京教会という法人格を得まして、 既に去る11月15日の本部御命日と私の誕生日に当り発足を見たのです。これを端 緒として、追々全国の地方教区にも教会が生まれるものと思われます(注14)。  ブロック制を実施して、導きの親子関係に基づく支部から地域別の支部に編成した のは、地方の実情に合わせた布教活動をする、という構想があったのである。さらに 主体的な活動のモデルにする必要から教会を宗教法人にした、ということが理解でき る。 ソ(「宗教法人格を有する教会」の実像を考える)けれども実際には、平成10年に東京 教会は教団に吸収合併され解散した。次の『佼成年鑑』の記録で実像が理解できよう。   〈宗教法人「立正佼成会」と宗教法人「立正佼成会東京教会」合併〉     立正佼成会東京教会(以下、東京教会)はかつての単立法人としての役割から 徐々に変遷し、法人格を持たないほかの教会とほぼ同じような組織形態になり、 宗教法人立正佼成会と包括関係を継続することに疑義が出ていた。しかしながら、 本山的な位置づけを期待した過去の経緯をふまえ検討が重ねられてきた。     会規改正にあたり、宗教的権威である本部の位置付けについて一定の結論を得 た。このことにより東京教会についてはその役割は終えたものとし、実質的な法 人活動を行っていないとの理由から包括法人「立正佼成会」に吸収合併した。(注15 14 庭野日敬「新体制の一年をかえりみて」(『佼成』昭和35年12月号、9頁)。 15  立正佼成会佼成年鑑編集委員会編『佼成年鑑』平成11年版、立正佼成会 平成12年21頁。なお、 61頁にその手続きの詳細が記録されている。

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 東京教会はモデル教会としての機能を果たしていなかったことに加えて、教団本部 と未分化状態であると指摘されていた本部教会を継承していたわけであるから、現実 には整理しなければならないものがあるだろうし、もう一つの宗教法人である茨城教 会はどうするのだろうか。その意味で教会についての検証は十分と言えるのだろうか。 こう考えてくると、上の解説の「意味内容を変更したものではありません」とあるの はどうだろうか。 タ(本当のところを伝える)会規や規則を定めるに当たり、条文を混乱や矛盾のない 表現にすることは大切である。しかし、改正準備会がするべき肝心なことは、次の世 代にどんな教団を継承させるかを検討して、会規や規則に定めることではないだろう か。教団の未来図を描くにあたって、教団や教会の根幹となる本当のところを明らか にして、改正準備会で議論を煮詰める必要がある。そして、それを会員にも伝える必 要がある。本当のところを明らかにすることも会員に伝えることもしなくなっている のではないだろうか。改正会規と変更規則が施行されて10年以上の年月が経過してい るが、教団や教会にどのような効果があっただろうか。機関紙である『佼成新聞』で その検証が可能と考えられるだろうか。本当のところを明らかにしない歴史をいくら 積み重ねていっても、そこからは新しい教団像は生み出されないことだろう。 チ(人材養成上の機会)教団にある教会はすべてが、「この法人に属する教会」という ことになるから、教会長になっても宗教法人の代表役員としての役務にはつかない。 教会長としての教会運営と代表役員としての法人運営では緊張感に違いがあるかも知 れないけれども、信者と触れあって泣き笑いをともにした経験を生かして将来は教団 の役員に就任することも考えられよう。変更規則第34条に「宗教法人となる場合」の 規定を設けたことからも、宗教法人運営の実際などを教育して人材を養成する必要が あると考えられる。 ⑺ 財務 旧 規 則 変 更 規 則 第5章 財 務 第41条(資産の区分) この法人の資産は、特 別財産、基本財産及び普通財産とする。 2 特別財産は、宝物及び什物のうちから設定 する。 3 基本財産は、次に掲げる財産のうちから設 定する。  一 土地、建物その他の不動産  二 公債その他の有価証券  三 永遠保存の目的で積み立てた財産  四 基本財産として指定された寄付金 4 普通財産は、特別財産及び基本財産以外の 財産、財産から生ずる果実、会費、寄付金、 第5章 財 務 第35条(資産の区分) この法人の資産は、特 別財産、基本財産及び普通財産とする。 2 特別財産は、宝物及び什物のうちから設定 する。 3 基本財産は、次の各号に掲げる財産とする。  一  境内地、境内建物その他の財産のうちか ら基本財産として設定するもの  二 基本財産として指定された寄付財産  三 基本財産に編入された財産 4 普通財産は、次の各号に掲げる財産とする。  一 会費  二 喜捨金及び寄付金

参照

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