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第 4 次

金 武 町 総 合 計 画

第 4 次

金 武 町 総 合 計 画

第 4 次

金 武 町 総 合 計 画

第 4 次 金 武 町 総 合 計 画       [ 基 本 構 想 ] 平 成 十 八 年       沖 縄

心豊かな明るい健康文化のまち

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(3)
(4)

町 花

町 木

 町章は、金武町の頭文字「キン」を円と翼のイメ ージにデザイン化し、町民の融和、平和、団結を表 すと共に、町勢の雄飛発展を表現、金武町の輝く将 来を力強く象徴したもの。

サクラ

(昭和53年1月6日制定)

ク バ

(昭和52年11月21日制定)

(5)
(6)

 金武町は、沖縄本島のほぼ中央部東海岸に位置し、北西に は恩納岳連山がそびえ、南東は太平洋につながる金武湾に面 した風光明媚なところです。県下では沖縄海外移民の先駆を 成した町として知られています。また、本町は町面積の約 60% を占める広大な米軍基地をかかえており、同施設にはお よそ 6,000 人の海兵隊が駐留しております。  さて本町では、平成 18 年度を初年度とする第 4 次総合計 画を策定いたしました。同計画は、今後 10 年間のまちづく りの基本指針として基本構想及び構想に掲げた町の将来展望 やまちづくりの基本目標を具現化するための今後5年間の施 策の方向を示した前期基本計画からなるものであります。  計画策定にあたっては、これまでの第 3 次総合計画の施策 を総合的に評価・検証するとともに、昨今の社会情勢の変化 や新たな課題を踏まえながら、町民まちづくりアンケートや 地域別・分野別懇談会の開催、各種団体代表及び有識者で構 成する総合計画審議会などを設置し、町民の皆様からの意見 や提言等をいただき策定したものであります。  なお、今後のまちづくりは同計画により各種施策が推進さ れます。町では第 4 次総合計画のスタートにあたって、同計 画のまちづくりに対する目標などを住民の皆様を共有し、町 民と行政が協力・協働したまちづくりの推進し、基本理念と して掲げた をめざして、 町民の皆様と一体となって本計画に掲げた事業(施策)の実 現に努めてまいります。  おわりに、この総合計画の策定にあたりまして、有意義な ご意見・ご提言をいただいた総合計画審議会委員をはじめ、 町議会、多くの町民の皆様に厚くお礼申し上げます。

儀武 剛

Gibu tuyoshi 金武町長

comment

(7)

第 4 次 金 武 町 総 合 計 画   基 本 構 想

第1章 金武町のあらまし

基 本 構 想

第2章 総合計画とは

第3章 金武町の現況と課題

第4章 まちづくりの未来像

第5章 まちづくりの部門別構想

(施策の大綱)

7

1.金武町の位置と姿 ………

8

2.金武町のあゆみ ………

9

1.総合計画の意義 ………

12

2.総合計画の構成と内容 ………

12

1.金武町の現況 ………

14

2.まちづくりの課題 ………

19

1.総合計画の全体像 ………

21

2.まちづくりの目標年度と人口目標 ………

22

3.4大重点プロジェクト ………

23

1.心のふれあう健康福祉のまちづくり―保健・福祉の充実 ………

29

2.健やかで薫り高い教育文化のまちづくり―教育・文化の振興 ………

31

3.水と緑の豊かな環境のまちづくり―生活環境・基盤の整備 ………

33

4.たのしく暮らせる安心のまちづくり―環境衛生・防災対策の推進 ………

35

5.豊かな活力ある産業のまちづくり―産業の振興 ………

36

6.まちづくりを推進するために―行財政・広域行政の推進 ………

38

町長あいさつ

………

4

(8)
(9)
(10)

 金武町は沖縄本島のほぼ中央部東海岸側に 位置し、北東側を宜野座村、南西側を恩納岳 をはさんで恩納村と接し南西側はうるま市(石 川地区)と隣接し、南東部は金武湾に面して います。  地形は北側に恩納岳(363 m)を始め、テ ィーチュ岳(177 m)、ブートゥ岳(214 m)、 ジャフン岳(250 m)、屋嘉岳(202 m)、石川 岳(208 m)の山々を擁し、全体的に南東に 向かってゆるやかな台地丘陵地が広がり海岸 低地へと続いています。  また、これらの山々を源とする 7 つの小河 川が海岸線に向かって南北方向に流れ、谷筋 を形成し地形に変化を与えています。これら の河川沿いには水田をはじめ農地が広がり田 園風景をかもし出しています。  町域は東西約 13 km、南北約 8 km、総面 積は 37.76 k㎡で、県都那覇市へは約 48 km、 名護市へは約 28 kmの位置にあります。  気候は亜熱帯海洋性気候に属し、沖縄気象 台の金武地区観測データによれば平成 16 年の 年間平均気温は 22.8℃で、最高気温は 33.6℃、 最低気温は 7.6℃となっています。また、日最 高気温(夏日 25.0℃∼真夏日 35.0℃)が約 10 ヶ月あり、年間降水量は 2,226mm となってい ます。

第1章

金武町のあらまし

金武町の位置と姿

金武町位置図

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琉球王朝時代

 本町の町域には貝塚時代から人が住んでい ましたが、金武の地名がいつ頃発生したのか は不明です。しかし首里城下の玉陵の碑文に「金 武の按司」という名称があることや琉球最古 の歌謡集『おもろさうし』に「金武の世の主」 という言葉があることなどから少なくとも 1400年代末期頃にはこの地に支配者(按司) がいて金武間切があったものと推察されます。  また、「琉球国由来記」では尚真王代末期 (1522)に日秀上人が現在の億首川河口にあ たる富蔵(現在の福花)に漂着したことが記 されています。  この頃、首里王府は七代官制により首里、東、 島尻、浦添、越来、今帰仁、久米の各間切を 統治していました。このうち今帰仁代官の所 管が金武、名護、羽地、今帰仁、国頭の五か 間切であったとされていますが、当時の金武 間切は現在の恩納村から宜野座村、名護市の 久志・辺野古を含む17邑の広大な領域にまた がっていました。琉歌「仲間節」に「仲間か らかいとて、久志辺野古までん、金武の御前 がなし、おかけ親島」(恩納仲間から久志辺 野古にかけて、金武の領域は広大で御領主の 威光は素晴らしい)と歌われているのが当時 のようすをよく表しています。  その後、薩摩侵入後の1611年(尚寧23)に 首里王府は薩摩の指示により各間切に番所(役 場)を置きました。このとき金武間切の番所 は最初は喜瀬武原におかれ、その後現在の米 軍基地(キャンプ・ハンセン)内の仲畑慶原 現在の二見以北を分離して久志間切を創設し ました。この恩納と久志の両間切の分離によ り金武間切は屋嘉、伊芸、金武、漢那、惣慶、 宜野座、古知屋の七か村となりました。この とき間切番所は現在の町役場敷地に移されま した。

明治∼大正時代

 明治期に入り廃藩置県(明12・1879)、間切 吏員規定(明30・1897)、沖縄土地整理法(明 32・1899)の施行により、これまでの番所が 役場に地頭代が間切長に改称されました。また、 その9年後(明41・1908)には沖縄県島嶼町村 制の施行により従来の間切が村に、村が字に なり、村長、収入役、書記が置かれるように なりました。  こうしたなか、金武村では自由民権運動の 指導者でもあった當山久三が海外移民の先駆 けをなし、明治32年(1899)に沖縄県から最 初のハワイ移民30人が出発しました。このこ とから本町は後世「移民発祥の地」、「海外 雄飛の里」といわれるようになりました。  この沖縄からの海外移民はその後、明治、 大正、昭和にかけて継続され、移民先も明治 期にはアメリカ、メキシコ、フィリピン、ペ ルー、ブラジルへと広がり、大正期にはアル ゼンチン、東南アジア、ミクロネシア、メラ ネシアへと次々に拡大していきました。  しかし、昭和16年(1941)太平洋戦争が勃 発し、昭和20年には那覇が空襲で全焼しました。

金武町のあゆみ

2

たまうどん

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村民は避難民とともに中川以北に退去を命ぜ られました。また、米軍の屋嘉収容所に収容 されていた捕虜たちが解放され、それに中南 部からの避難民が加わり、大勢の人々が現在 の宜野座村に押し寄せました。そのため、同 村では避難民街ができ、人口増加のため漢那市、 宜野座市、古知屋市ができました。  ただし、こうした状況は長くは続かず翌昭 和21年には各地への復帰が許され中南部から の避難民たちも次々に帰郷しました。このよ うな社会的状況を背景に昭和21年3月2日には 米軍政府により漢那、宜野座、惣慶、古知屋 の四か字が金武村から分離し宜野座村となる ことが決定されました。  その後、昭和25年に朝鮮戦争が勃発、昭和 31年には金武村、宜野座村、恩納村にまたが る米軍基地キャンプ・ハンセンの建設が始ま りました。  金武村はこの米軍基地建設に影響されとく に昭和40年(1965)∼45年(1970)にかけては、 ベトナム戦争の影響により基地経済がピーク を迎え基地周辺に新開地が広がり人口も急増 しました。

本土復帰以降

 昭和47年(1972)本土復帰を迎え、金武村に おいても社会資本の整備が進められました。昭 和52年(1977)には産業開発道路、昭和54年 (1979)には村立診療所、福花原土地改良事業 が完成しました。  昭和55年(1980)には町制が施行され金武町 が誕生し、翌昭和56年(1981)4月には新庁舎も 完成しました。

金武町の沿革 1470 1522 1526 1673 1882 1899 1901 1904 1908 1912 1917 1945 1946 1948 1949 1950 1961 1964 1968 1970 1972 1976 1977 1977 1978 1979 1980 1981 1982 1983 1985 1986 1988 1990 1996 1997 1998 2000 文明2 大永2 大永6 延宝1 明治15 明治32 明治34 明治37 明治41 大正1 大正6 昭和20 昭和21 昭和23 昭和24 昭和25 昭和36 昭和39 昭和43 昭和45 昭和47 昭和51 昭和52 昭和52 昭和53 昭和54 昭和55 昭和56 昭和57 昭和58 昭和60 昭和61 昭和63 平成2 平成8 平成9 平成10 平成12 尚徳王代、金武間切存在 日秀上人福花に上陸、金武観音寺創建 尚真王、金武按司を首里に転居させる 尚質王代、金武間切から恩納・久志村を分割 金武小学校設立 當山久三による海外移民が始まる 米国移民はじまる フィリピン移民はじまる 金武間切を廃し金武村となる 南米移民はじまる 金武安富祖線郡道開通 沖縄戦終結、屋嘉収容中の捕虜釈放 宜野座村の分村、金武小学校再建、金武村農業 組合設立、伊芸、屋嘉区民避難先から村内復帰 金武中学校、嘉芸中学校開校 屋嘉ビーチ西側半分軍用地解放 戦後初の大綱引き復活(金武・並里)、朝鮮戦争 キャンプハンセン完成 金武・嘉芸中学校統合 金武村農業協同組合設立 消防庁舎が完成 本土復帰 沖縄初有線放送電話開通 産業開発道路完成、第1回金武村まつり開催 金武村振興計画基本構想策定 村歌、村章、村木、村花制定 村立診療所完成、福花原土地改良完成 町制移行 役場庁舎完成 町立火葬場、屋嘉ダム完成 金武町振興開発基本計画策定、町歌制定 町営グラウンド、公民館(図書館)完成 金武地区清掃センター完成 金武町第2次総合計画(基本構想・基本計画)策定 町民憲章制定 屋嘉インターチェンジ開通 第1回世界のウチナーンチュ大会開催 町制施行10周年 日米特別行動委員会(SACO)、ギンバル訓練場 条件付返還合意 第3次金武町総合計画(基本構想・基本計画)策定 町史「移民編」発刊 海外移住者子弟等研修生受入事業実施 沖縄米軍基地所在市町村に関する懇談会(沖縄 懇談会)の提言、屋嘉区簡易水道町へ移管 新開地活性化事業 新給食センタースタート、救急救命業務運用開始 北部振興事業基本方針策定される 九州・沖縄サミット首脳会合開催 金武町移住百周年記念式典 町立図書館開館、町総合保健福祉センター落成 移民体験航海事業、新世紀平和・文化推進事業 西 暦 邦 暦 本 町 の 主なできごと

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本が次々に整備されました。  平成に入り平成8年(1996)には「第3次金武 町総合計画」が策定され、軍用地の跡地利用や 高齢社会への対応といった施策とともに、「国 道金武バイパス建設関連事業」、「金武火力発 電所建設関連事業」および「億首ダム建設関連 事業」の三大プロジェクトの推進が重点施策と して掲げられました。  このうちの「金武火力発電所建設関連事業」 については達成されましたが、残る「国道金武 バイパス建設関連事業」と「億首ダム建設関連 事業」については未だ完成にはいたっていません。 このため、これまでに残された課題や近年発生 している新たな課題等を踏まえながら、次の時 代へ向け、住みよいまちづくりのための各種事 業を推進しているところです。

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 本町では町土の約 60%を占める米軍基地に よる基地依存経済からの脱却を主要な課題と して、昭和 52 年(1977)に「金武村振興計画 基本構想」を策定しました。  その後、昭和 61 年(1986)に「心豊かな 明るく住みよい 活力あるまち」を将来像とし た「金武町第 2 次総合計画」が策定され、そ れに基づいて社会基盤の整備が進められました。 それからさらに 10 年後の平成 8 年(1996)に は前記の将来像を踏襲しながら、前期で積み 残された課題や新たに発生した課題の解決を 図るため「第 3 次金武町総合計画」が策定さ れました。この第 3 次総合計画では、軍用地 の跡地利用をはじめ公有水面の埋立事業、高 齢社会への対応、三大プロジェクトの活用等 7つの主要な課題を達成するため各施策が示 されました。  そして、これらの施策の推進により一定の 成果が上げられましたが、それからさらに 10 年が経過した今日、これらの課題の中には未 だ解決されていない課題等があることが明ら かになっています。  そこで、こうした未解決の課題と今日新た に発生している課題等を把握し、今後さらに 10 年後を目標として新しい総合計画を策定し、 計画的な行政を推進することが現在必要とな っています。  この「第 4 次金武町総合計画」はこうした 本町の課題を明らかにするとともに、今後の 基本的な施策を示すことに意義があります。

第2章

総合計画とは

総合計画の意義

 総合計画(基本構想)は地方公共団体が地 域住民の負託に応え、適切な計画行政を推進 するための指針となるものです。地方自治法 では市町村が行政運営を行うに当たっては「議 会の議決を経てその地域における総合的かつ 計画的な行政の運営を図るための基本構想を 定め、これに即して行なうようにしなければ ならない」とされています。  そして、この総合計画を具現化するために、 基本構想、基本計画、実施計画からなる重層 的かつ総合的な計画の策定が必要となってい ます。このような総合計画の構成と内容は概 ね以下に示すとおりとなっています。

総合計画の構成と内容

2

(15)

総合計画の構成と内容

基 本 構 想

構   成

内   容

基 本 計 画

実 施 計 画

本町の将来像を描き出し、地域づくりの基 本理念と目標を定めるとともに、これを実 現化するために必要な施策の大綱を明ら かにするもので、おおむね 10 年を目標 期間とします。 基本構想に描かれた将来像および目標を 具体化するための基本的施策、手段等を 総合的に、体系的に組み立てるもので、 おおむね 5 年間を目標期間とし、前期と 後期に分けて計画します。 基本計画で定められた施策、手段等を現 実の行財政事情の中でどのように実施して いくかを明らかにするもので、毎年度予算 編成の指針となるものです。おおむね 3ヵ 年で、毎年ローリングを行います。

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 平成 17 年国勢調査速報値による本町の人口 は 10,626 人で、世帯数は 4,060 戸となってい ます。  これを昭和 40 年以降の推移でみると、昭和 45 年から5年ごとにほぼ 10,000 人を境に増減 を繰り返してきましたが、平成2年以降は一 貫して増加傾向にあります。その人口増加に ともなって、世帯数も増加していますが、1 世帯当たり人員をみてみると、平成 7 年まで は 3 人台を維持していましたが平成 12 年から 3人台を割り込んでいます。このことから、 本町においても核家族化が進行しており、近 年は高齢者世帯が増えていることが伺われます。

第3章

金武町の現況と課題

金武町の現況

人口・世帯数の推移

国勢調査 単位;人、戸、人/戸

(1)人口・世帯数

人   口 40 45 50 55 60 平2 7 12 17 世 帯 数 1 世 帯 当 人 員 9,191 2,319 3.96 9,953 2,641 3.77 10,120 2,676 3.78 9,745 2,756 3.54 10,005 3,009 3.33 9,525 3,104 3.07 9,911 3,216 3.08 10,106 3,378 2.99 10,626 4,060 2.62

(17)

 本町の産業は、就業人口、町内純生産額の いずれからみても第 3 次産業が大半を占め、 次いで第 2 次産業、第1次産業の順となって います。  このうち農業は、近年土地改良などの基盤 整備が進み、若年農業従業者による熱帯果実 や花卉などの栽培が盛んに行われるようになり、 専業農家も増え活気を取り戻しつつあります。 漁業は刺し網、一本釣り、はえ縄、定置網な どによるブダイ類、ハタ類、その他の魚類を 中心にした漁業が主体で、その他イカ類、タ コ類、パヤオ漁業によるマグロ、カツオ類の 漁獲などもなされています。また、近年は海 面養殖によるモズクや海ブドウの養殖が盛ん になっています。  工業では県内最大規模の企業・沖縄電力の 火力発電所が町内に立地していますが、これ を除くとほとんどが個人零細企業で、窯業土 石製品製造業(陶芸)、家具・装備品製造業、 金属製品製造業等が立地しています。  商業は米軍基地キャンプ・ハンセン・ゲー ト前の新開地を中心に繁華街が発達し、国道 329 号線沿いに生活用品を主とした商店が立 地しています。なお、この新開地では横文字 の看板が多く掲げられ、今なおドル経済の面 影が色濃く残り独特の雰囲気のある新しい観 光地ともなっています。

(2)産業の概況

 本町の平成 12 年の 15 歳以上人口は 8,321 人 で、総人口(10,106 人)に占める割合は 82.3 %となっています。このうち労働力人口は 4,426 人で、総人口の 43.8%、15 歳以上人口の 中では 53.2%となっています。  これを昭和 60 年からの推移でみると、総人 口に占める 15 歳以上人口の比率は年々増加し ていますが、その 15 歳以上人口に占める労働 力人口の比率は年々減少しています。また、 労働力人口に占める実際に仕事をしている就 業者の比率をみると、これも年々減少しており、 そのかわり完全失業者の比率が年々増加して います。  これは人口が増加し、かつその総人口に占 める高齢者の比率が次第に高くなってくるに つれ働ける年齢の人口比率が低下しつつあり、 しかも町内では雇用機会が少ないため全体と して就業者比率が低下していることを示して いるものと考えられます。とくに失業率が 15.7%で 15 年前の昭和 60 年の3倍近くになっ ており、きわめて深刻な状況であると言えます。  また、本町の産業別就業者数をみると平成 12 年では就業者総数は 3,730 人で、そのうち 第 1 次産業は 492 人(13.2%)、第 2 次産業は 788 人(21.1%)、第 3 次産業は 2,445 人(65.5%) となっています。これを昭和 60 年以降の推移 でみると就業者総数は年々減少しており、そ のうち第 1 次産業の減少率が大きいことがわ かります。第 2 次産業は増減を繰り返しなが ら 15 年間ほとんど現状維持、第 3 次産業は増 加していることがわかります。

(3)労働力状況と就業構造

(18)

労働力状況

単位;人、% 総 人 口 15 歳 以 上 人 口 労 働 力 人 口 非 労 働 力 人 口 実 数 構成比 昭 6 0 年 実 数 構成比 平 2 年 実 数 構成比 平 7 年 実 数 構成比 沖縄県 平 1 2 年 合   計 小   計 小   計 就 業 者 家   事 通   学 そ の 他 完 全 失 業 者 100 (1,318千人) 79.2 (1,044千人) 58・7 (613千人) 90.6 (556千人) 9.4 (57千人) 39.7 (414千人) 44.4 (184千人) 22.2 (92千人) 33.4 (138千人) 1 0 , 0 0 5 7 , 4 2 3 4 , 5 3 9 4 , 2 8 0 2 5 9 2 , 8 6 8 1 , 1 4 8 6 4 2 1 , 0 7 8 1 0 0 7 4 . 2 6 1 . 1 9 4 . 3 5 . 7 3 8 . 6 4 0 . 0 2 2 . 4 3 7 . 6 9 , 5 2 5 7 , 3 5 3 4 , 4 1 3 4 , 0 9 2 3 2 1 2 , 9 2 4 1 , 1 8 7 6 7 6 1 , 0 6 1 1 0 0 7 7 . 2 6 0 . 0 9 2 . 7 7 . 3 3 9 . 8 4 0 . 6 2 3 . 1 3 6 . 3 9 , 9 1 1 8 , 0 4 2 4 , 5 2 2 4 , 0 0 9 5 1 3 3 , 5 0 2 1 , 2 9 8 6 2 5 1 , 5 7 9 1 0 0 8 1 . 1 5 6 . 2 8 8 . 7 1 1 . 3 4 3 . 5 3 7 . 1 1 7 . 8 4 5 . 1 1 0 , 1 0 6 8 , 3 2 1 4 , 4 2 6 3 , 7 3 0 6 9 6 3 , 8 9 4 1 , 3 3 4 5 4 6 2 , 0 1 4 1 0 0 8 2 . 3 5 3 . 2 8 4 . 3 1 5 . 7 4 6 . 8 3 4 . 2 1 4 . 0 5 1 . 7 国勢調査

産業別就業者数の構成推移

単位;人、% 就業者総数 分 類 不 能 第一次産業 第二次産業 第三次産業 実 数 構成比 昭 6 0 年 実 数 構成比 平 2 年 実 数 構成比 平 7 年 実 数 構成比 沖縄県 平 1 2 年 電 気 ・ ガ ス 熱供給・水道業 農   業 林 業 水 産 業 鉱   業 建   設   業 製   造   業 卸 売・小 売 業 金 融・保 険 業 不 動 産 業 運 輸・通 信 業 サ ー ビ ス 業 公       務 4 , 2 8 0 8 5 0 7 9 5 3 5 2 8 6 6 1 6 8 4 1 8 1 2 , 5 4 4 1 , 1 1 1 3 0 8 1 1 9 5 2 1 , 0 1 0 2 1 4 2 0 1 0 0 . 0 1 9 . 9 1 8 . 6 0 . 1 1 . 2 2 0 . 2 0 . 0 1 6 . 0 4 . 2 5 9 . 4 2 6 . 0 0 . 7 0 . 2 2 . 8 1 . 2 2 3 . 6 5 . 0 0 . 5 4 , 0 9 2 7 5 6 7 1 4 1 4 1 7 6 4 5 6 0 8 1 5 1 2 , 5 5 6 9 3 7 2 8 1 2 1 3 0 3 9 1 , 1 9 1 2 1 9 1 6 1 0 0 . 0 1 8 . 5 1 7 . 5 0 . 0 1 . 0 1 8 . 7 0 . 1 1 4 . 9 3 . 7 6 2 . 5 2 2 . 9 0 . 7 0 . 3 3 . 2 1 . 0 2 9 . 1 5 . 4 0 . 4 4 , 0 0 9 7 0 6 6 5 1 − 5 5 7 7 9 − 6 4 6 1 3 3 2 , 5 1 7 7 5 4 2 2 1 2 1 2 3 3 7 1 , 3 2 0 2 4 9 7 1 0 0 . 0 1 7 . 6 1 6 . 2 − 1 . 4 1 9 . 4 − 1 6 . 1 3 . 3 6 2 . 8 1 8 . 8 0 . 5 0 . 3 3 . 1 0 . 9 3 2 . 9 6 . 2 0 . 2 3 , 7 3 0 4 9 2 4 4 3 1 4 8 7 8 8 0 6 7 0 1 1 8 2 , 4 4 5 6 9 0 2 9 1 9 1 5 0 3 4 1 , 3 0 7 2 1 6 5 1 0 0 . 0 1 3 . 2 1 1 . 9 0 . 0 1 . 3 2 1 . 1 0 1 8 . 0 3 . 2 6 5 . 5 1 8 . 5 0 . 8 0 . 5 4 . 0 0 . 9 3 5 . 0 5 . 8 0 . 1 1 0 0 . 0 6 . 5 5 . 9 0 . 0 0 . 6 1 5 . 5 0 . 1 1 0 . 5 4 . 9 7 7 . 0 3 4 . 0 2 . 3 1 . 2 5 . 3 0 . 3 3 1 . 3 2 . 5 1 . 0 国勢調査

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「沖縄県市町村民所得統計」によれば、本町 の平成 14 年度における町内純生産額は 169 億 8,300 万円で、沖縄県全体の 0.6%を占めてい ます。これを昭和 60 年以降の推移でみると平 成 7 年度に 116 億円台にまで減少したものの、 その後は増加していることがわかります。また、 産業別構成比で昭和 60 年以降の推移をみると、 第 1 次産業と第2次産業が減少し、第3次産 業が増加していることがわかります。

(4)町民所得

次に町民所得をみると平成 14 年では約 200 億円で県全体の 0.74%を占めています。これ を昭和 60 年度以降の推移でみると平成 12 年 度までは増加傾向にあったものが平成 14 年度 には減少しており、対平成 12 年度の増加率も 6.2 の減となっています。 その減少の要因を下表から推察してみると、 平成 12 年度および 14 年度とも企業所得(そ のうち公的企業)の構成比が減少しているこ とによるものと伺われます。

町内産業別純生産額の推移

単位;百万円、% 実 数 (百万円) 県比率 増加率 合 計 産 業 別 構 成 比( % ) 昭 6 0 年 度 平2年 度 平7年 度 平12年 度 平14年 度 1 0 , 2 4 1 1 2 , 9 1 5 1 1 , 6 1 6 1 3 , 5 1 3 1 6 , 9 8 3 0 . 6 0 . 5 0 . 5 0 . 5 0 . 6 − 2 1 . 1 △ 1 0 . 1 1 6 . 3 2 7 . 1 7 . 5 5 . 2 7 . 0 6 . 7 3 . 3 2 5 . 3 3 2 . 2 1 6 . 2 1 7 . 8 2 1 . 9 7 0 . 5 6 5 . 9 8 0 . 2 8 0 . 6 8 1 . 4 △ 3 . 3 △ 3 . 3 3 . 4 5 . 2 6 . 6 1 0 0 1 0 0 1 0 0 1 0 0 1 0 0 「沖縄県市町村民所得統計」各年度版 第 一 次 産 業 第 二 次 産 業 第 三 次 産 業 帰 属 利 子

町民所得

単位;百万円、% 企 業 所 得( % ) 町 民 所 得( 百 万 円 ) 実   数 昭 6 0 年 度 平2年 度 平7年 度 平12年 度 平14年 度 1 4 , 5 2 9 1 8 , 9 5 0 2 0 , 4 9 6 2 1 , 4 2 1 2 0 , 0 8 4 0 . 7 7 0 . 8 2 0 . 7 9 0 . 7 7 0 . 7 4 − 3 0 . 4 8 . 2 4 . 5 △ 6 . 2 5 3 . 1 5 4 . 0 5 2 . 7 5 4 . 2 5 6 . 0 1 7 . 8 2 6 . 9 2 3 . 1 2 3 . 7 2 4 . 0 2 9 . 0 1 9 . 1 2 4 . 2 2 2 . 1 2 0 . 0 5 . 7 4 . 6 3 . 5 7 . 5 7 . 0 0 . 0 2 . 0 4 . 1 △ 1 . 1 △ 2 . 1 2 3 . 4 1 2 . 5 1 4 . 8 1 5 . 7 1 5 . 1 沖縄県市町村民所得統計 財 産 所 得 (%) 雇 用 者 報 酬 (%) 個 人 企 業 公 的 企 業 民 間 企 業 県比率 (%) 増加率 (%)

(20)

 また、この町民所得を一人当たり町民所得 にしてみると平成 14 年度は約 195 万円/人と な り 県 平 均 を 1 0 0 % と す れ ば 本 町 の 場 合 は 95.8%に相当することになります。つまり本 町の町民所得は県平均に近いと言えますが、 これを昭和 60 年以降の推移でみると、平成 12 年度までは基本的に増加傾向にあったものが、 平成 14 年度には減少に転じていることがわか ります。

一人当たり町民所得の推移

単位;千円、% 昭 6 0 年 度 平2年 度 平7年 度 平12年 度 平14年 度 9 0 . 6 1 0 5 . 1 1 0 1 . 5 1 0 0 . 6 9 5 . 8 1 , 6 0 1 1 , 8 9 4 2 , 0 3 7 2 , 1 0 8 2 , 0 3 2 − 3 7 . 0 3 . 9 2 . 5 △ 8 . 2 1 , 4 5 2 1 , 9 9 0 2 , 0 6 8 2 , 1 2 0 1 , 9 4 7 沖縄県市町村民所得統計 実 数 ( 千 円 ) 増 加 率 (%) 沖縄県実数 (千円) 所得格差 (県=100%)

(21)

 軍用地の跡地利用は本町の重要課題であり、 第 2 次、第 3 次総合計画においても引き続き 大きな課題として取り上げられてきました。  しかしながらその軍用地の返還が進展しな いため、跡地利用も進まない状況が続いてい ます。また、第 3 次総合計画の期間中には米軍 通信施設のキャンプ・ハンセン内への移設や 都市型戦闘訓練施設の建設等が進んできました。  平成 8 年には沖縄に関する特別行動委員会 (SACO)の合意によりギンバル訓練場の条件 付返還が決定され、その跡地利用計画が今日 まで検討されてきました。しかし、返還条件 に関する合意がなされないため返還は実現し ていません。  このため、今後は町民の合意形成を図り、 跡地利用計画を策定するとともにギンバル訓 練場の返還実現を促進していくことが重要な 課題となっています。

まちづくりの課題

2

(1)軍用地の返還と跡地利用

 本町の人口は近年増加傾向にありますが、 それはここ 10 年間に金武火力発電所の建設や 学校法人の立地、町営住宅の整備等の施策が 実施されたことによるものと考えられます。 しかし、平成 12 年では本町の完全失業者比率 は 15.7%にまで上昇しています。  このため、今後は上記の軍用地跡地利用の 推進を含めて、企業誘致や町内地場産業の育 成強化を図ることにより雇用機会の創出を図 ることが大きな課題となっています。

(2)雇用機会の創出

 高齢社会への対応については、第 3 次総合 計画においても本町の重要な課題として取り 上げられていましたが、今日高齢社会は現実 のものとなっています。  こうしたなか、介護保険制度が改革され近 年は老人保健事業や介護予防事業、国民健康 保険、老人医療等との連携が求められるよう になっています。また、児童福祉や障害者福祉、 母子・父子福祉等の福祉政策においても従来 の制度が見直され保健・福祉の連携と一体化 を図ることが求められるようになっています。 このため、今後は国の施策にそって地域保健 福祉への新たな対応に取り組んでいかなけれ ばならないと考えられます。

(3)地域保健福祉への新たな対応

(22)

 社会経済環境の高度化、多様化、国際化に ともない国際社会に対応する人材育成が益々 重要となっています。この課題については第 3 次総合計画においても取り上げられていま したが、その後も国際化社会はますます進展 しており従来にも増してその重要性は高まっ ています。  このため、従来実施してきた国際交流の各 種事業を今後とも継続的に拡充しながら、国 際社会に対応する人材育成の施策を積極的に 推進していくことが課題です。

(4)国際社会に対応する人材育成

 本町の住宅持ち家率は、平成 12 年国勢調査 では 70.7%となっており、県平均(54.3%) を 16.4 ポイント上回っています。  これを平成2年に比較すると、県平均は減 少していますが、本町は増加しています。  前期の「第3次総合計画」では「核家族の 進行に伴い世帯数の増加が見込まれ今後住宅 需要が増加すると考えられる」ことから、「町 民のニーズに対応した住宅条件の整備」と「町 営住宅の建設」ならびに「宅地の開発」を推 進するとされていました。このうち、町営住 宅については整備が完了したため、今後は道路、 下水道の整備と併せて快適で住み良い住環境 の整備を図ることが課題となっています。

(5)住環境の整備推進

 前期の「第 3 次金武町総合計画」(基本構想・ 前期基本計画)では「町勢発展のための新展 開(3大プロジェクトの活用)」として、①国 道金武バイパス建設関連事業の推進、②金武 火力発電所建設関連事業の推進、③億首ダム 建設関連事業の推進の3つが示されていました。  このうち、②金武火力発電所建設関連事業 については、同火力発電所が完成し、その関 連事業として温排水を利用した町営プールが 竣工・運営されています。  しかし、①国道金武バイパス建設関連事業 と③億首ダム建設関連事業は現在も継続中です。  また、前記の総合計画から 10 年が経過した 今日、新たな時代へむけた重要プロジェクト が発生しています。  今後は「国道金武バイパス建設関連事業」 と「億首ダム建設関連事業」を継続して推進 するとともに、新たに発生した課題として「ギ ンバル訓練場跡地利用計画の推進」と「健康・ バイオのまちづくり構想」を加え、4大重点 プロジェクトを推進します。

(6)四大重点プロジェクトの推進

(23)

 本町の「未来像」は、昭和52年に策定された「金 武村振興開発計画基本構想」の将来像において は「明るい村、住みよい村、平和な村」とされ ていました。  次いで昭和61年には「金武町第2次総合計画」 において「心豊かな明るく住みよい活力あるまち」 とする将来像が示されました。そして、平成8年 の「第3次金武町総合計画」にはこれが踏襲され てきました。  しかし、第2次総合計画の時代から20年、第3 次から10年が経過し社会情勢も大きく変化して きていることから「第4次金武町総合計画」にお いては新しい時代へ向けた夢と期待を込めて改 訂する必要があると考えられます。  本総合計画においては今後本町のまちづくり を推進していく上で重要なテーマとなってくる と考えられる「健康文化」を取り入れ、まちづ くりの基本目標を以下のとおり設定します。

第4章

まちづくりの未来像

総合計画の全体像

心 豊 か な 明 る い 健 康 文 化 の ま ち

心のふれあう健康福祉のまちづくり ―保健・福祉の充実 健やかで薫り高い教育文化のまちづくり ―教育・文化の振興 水と緑の豊かな環境のまちづくり ―生活環境・基盤の整備 豊かな活力ある産業のまちづくり ―産業の振興 たのしく暮らせる安心のまちづくり ―環境衛生・防災対策の推進 まちづくりを推進するために ―行財政・広域行政の推進 将 来 像 施 策 の 基 本 目 標

(24)

2

まちづくりの目標年度と人口目標

 この基本構想は、平成 18 年度(2006)を初 年度とし、平成 27 年度(2015)までの 10 年 間を計画の期間とします。

(1)目標年度

 この基本構想における平成27年度(2015) を目標とする将来人口目標は、12,000 人と設 定します。  10 年前に策定された「第 3 次金武町総合計画」 (平成 8 年)においては、平成 17 年度目標の 将来人口を 11,000 人と設定していました。そ の後 10 年が経過した今日、本町の人口はその 目標に近づいています。  このため、「第 4 次金武町総合計画・基本構 想 」 に お い て は 政 策 的 努 力 目 標 を 加 味 し 12,000 人を将来人口目標とします。

(2)将来人口目標

 この基本構想の施行にあたっては、社会経 済情勢の変動に柔軟に対応できるよう弾力的 な運用を図り、実効性の確保に努めながら、 随時必要な見直しの検討を行い、基本計画お よび実施計画との調整を図ることとします。

(3)計画の弾力的運用

(25)

4大重点プロジェクト

3

 平成8年 12 月の沖縄に関する特別行動委員 会(SACO)の合意によりギンバル訓練場の 返還が条件付きで合意されました。  その後平成 10 年には「沖縄米軍基地所在市 町村活性化特別事業」の一環として「金武町 ふるさとづくり整備事業」によりギンバル訓 練場の跡地利用計画が策定され、同訓練場の 早期返還と跡地利用の推進が本町における将 来のまちづくりの重要プロジェクトとして町 民および町議会においても知られてきました。  第 4 次総合計画においては「金武町ふるさ とづくり整備事業」を本町の重点施策の一つ として掲げ、町民を挙げてその実現のため最 大限の努力を傾注することとします。  なお、現時点における「金武町ふるさとづ くり整備事業(案)」の概要は以下に示すとお りです。

(1)ギンバル訓練場跡地利用計画の推進

金武町ふるさとづくり整備事業(案)の概要

事業テーマ 平成11年度基本構想における事業テーマ 導入機能・施設等の基本的考え方 (概念イメージ図) 事業推進のキーワード事業テーマ 田園と海と川を活かしたウェルネスの里 ―金武町未来型ふるさとづくりー 金武町ふるさとづくりのキーワード

医・職・住・遊・学

医=医療の充実・健康増進を図る 職=多世代の地域雇用を促進する 住=居住・定住を図り、長期滞在を促進する 遊=遊びを演出する観光・リゾート空間を形成する 学=自然・文化・歴史・地域の生活を学び、体験する

ウェルネス (健康・保養)

(26)

(27)

「第 3 次金武町総合計画」の「三大プロジェ クト」の一つに「国道金武バイパス建設関連 事業の推進」が挙げられていました。  この国道建設については現在なお引き続き 計画が進められています。  本町においては同プロジェクトの推進に引 き続き最大限支援・協力するとともに、これ と併行して同バイパスの完成後その沿線にお いて観光施設等が集積する拠点地区の形成を 図ることを今後の重点プロジェクトの一つと して検討します。  その観光施設等としては国道に関連する観 光情報案内を含む「道の駅(仮称)」の整備が 必要と考えられます。また、その関連におい て本総合計画(第 4 次)の産業振興部門にお ける各施策と併せて既存の「金武町特産品物 産センター」や今後計画される「特産品加工 施設(仮称)」等が一地区に集積・立地するな らば相乗効果が発揮されると考えられます。  また、「水産業の振興」でも触れられている 「観光漁業の推進」や「海産物レストラン・売 店の設置」等とあわせて整備を図ることも考 えられます。  こうしたことから、国道バイパス沿線観光 拠点地区の形成を図ることを重点プロジェク トの一つとして検討します。

(2)国道バイパス沿線観光拠点地区形成構想

(28)

 本町では平成 14 年度に「金武町地域新エネ ルギービジョン」を策定し、新エネルギー時 代へ向けた町のビジョンについて検討しました。 その結果、本町では「バイオ技術関連」の事 業が今後有望とみられています。  一方、本総合計画の「農林・畜産業の振興」 でも触れられているように、本町では現在林 業振興の一環としてキノコ(ぶなしめじ、え のきだけ)の生産事業が計画されています。  また、畜産業との関連では「堆肥センター の整備」と併せてメタンガス醗酵によるバイ オエネルギーの開発が検討されています。  さらに生活環境整備の重要施策として農業 集落排水事業が実施され、今後も同事業の導 入により終末処理施設が整備される予定とな っています。  一方、「金武町ふるさとづくり整備事業」に おいては、高度なバイオ技術を駆使した先端 医療の導入が検討されています。  また、このことからさらに関連事業の展開 としてモズクから健康食品物質のフコイダン を抽出し健康食品・医薬品を開発することや 無菌培養技術による花卉類や観葉植物等を生 産する「アグリバイオの新展開」等も可能性 があると考えられます。  さらに「水産業の振興」における海草、魚 類養殖の関連では、水産物の加工販売の過程 で発生する残滓の再利用により魚醤や養魚飼料、 海ブドウ飼料等の生産が可能とみられています。  これらの事業はすべて「バイオ技術」に関 連することであり、同時に「健康・ウェルネス」 に関連するものです。したがって、本町では これらのバイオ技術の導入を実現していくな らば、将来健康バイオ関連産業の集積地とし て発展していく可能性があると考えられます。  このため、今後の進展によっては町全域を「健 康バイオ特区(仮称)」として位置づけること も含めて「健康バイオのまちづくり構想」を 重点プロジェクトの一つとして検討します。

(3)健康バイオのまちづくり構想

(29)

健康バイオのまちづくり構想

キ ノ コ 生 産 事 業 畜 産 堆 肥 セ ン タ ー 農 業 集 落 排 水 施 設 農 業 集 落 排 水 施 設 農 業 集 落 排 水 施 設 海産物レスト ラ ン ・ 売 店 特 産 品 加 工 セ ン タ ー 水産加工残滓 再 利 用 先 端 医 療 技 術 ・ 免 疫 療 法 施 設 先 端 医 療 施 設

ア グ リ バ イ オ 技 術 導 入 ( 洋 ラ ン 、 花 卉 園 芸 、 観 葉 植 物 等 生 産 ) 水 産 物 加 工 健 康 食 品 ・ 薬 品 開 発 ギ ン バ ル 訓 練 場 跡 地 利 用 計 画 水産加工残滓再利用システム 商品開発 養魚飼料 海ブドウ飼料 魚 醤 農業用液肥 堆肥への有効利用 加工場から出る廃液処 理による汚泥の再利用 ・うまみ成分の抽出 ・発酵、熟成 ヤイトハタヒレ スギヒレ 天然塩 にがり 小 魚 残滓再利用

(30)

 億首ダム建設については、「第 3 次金武町総 合計画基本構想」における「三大プロジェク トの活用」として位置付けられ、現在なお継 続して事業が進められています。  このダムは国が事業主体となって県管理の 金武ダムを再開発し、洪水調節、既得用水や 河川維持用水の安定化等、水道およびかんが い用水の供給を目的として昭和 53 年(1978) から計画されてきたもので、現在平成 23 年 (2011)竣工を目標に事業が進められています。  本町では、この億首ダムの建設に伴いダム 施設内での観光・レクリエーション施設・機 能の導入を進める一方、ダム周辺整備事業の 一環として下流における「億首川プロムナー ド計画」「ネイチャーみらい館(仮称)」を計 画しています。  また、このダム周辺整備事業は、「ギンバル 訓練場跡地利用計画」にも関連するものであ ります。  こうしたことから、今後とも引き続き億首 ダム建設関連事業を本町の重点プロジェクト の一つとして位置づけ、その早期実現を図る ため国、県に働きかけていくこととします。

(4)億首ダム建設関連事業の推進

億首ダム完成予想図

出典:内閣府沖縄総合事務局北部ダム事務所

(31)

︵ 施 策 の 大 綱 ︶

第5章

まちづくりの部門別構想

(施策の大綱)

心のふれあう健康福祉のまちづくり

― 保健・福祉の充実 ―

 「障害者自立支援法」や「介護保険法」等の 法改正により障害者や要介護高齢者等の地域 受け皿としての福祉施策の見直しがなされる中、 福祉施策以前にライフサイクルの各期におけ る健康保持・増進および疾病等の予防施策が 今後重要になってくると考えられます。  そのため、国が示す健康づくりのための施 策の推進と合わせて本町の健康課題をあきら かにし、住民の健康保持・増進および疾病等 の予防施策を推進します。

(1)健康づくりの充実

 全国的な少子高齢化社会の進行と女性の社 会進出、共働き家庭の増加等にともない、子 供を取り巻く環境は今日大きく変化しています。  このため、国においては育児休暇の促進等 の施策を推進しています。  近年は幼稚園と保育所の連携が全国的に試 みられています。本町ではこうした児童福祉 を取り巻く環境の変化や児童福祉ニーズの増加、 多様化に対応し、地域の実情に応じた児童福 祉事業の充実を図ります。

(2)児童福祉の充実

 少子高齢化社会の進行と国民の価値観の多 様化、女性の社会参画機会の増大、ライフス タイルの変化等にともない、本町においても 母子・父子家庭が増加しています。  このため、今後とも母子・父子世帯の家庭 事情や生活支援ニーズの実態把握に努め、自 立した生活が営めるよう各世帯に応じて各種 支援策を実施するとともに、精神的、経済的 な安定にむけた母子・父子福祉の充実を図り ます。

(3)母子・父子福祉の充実

(32)

 健康的で住みよい明るいまちづくりを推進 していくためには、障害者も住み慣れた町で 普通の暮らしを営む権利を保障されなければ なりません。そのためには、障害者が積極的 に社会活動へ参加できるよう保健・医療・福 祉が一体となった広範囲にわたる福祉環境の 整備拡充と総合的な福祉施策の推進を図るこ とが必要です。  現在国においては障害者保健福祉の法制度 の一元化が進められており、障害者福祉の大 きな転換点にきています。このため、本町に おいても今後は障害者が希望と生きがいを持 って地域社会の一員として生活できるような まちづくりを推進します。

(4)障害者福祉の充実

 本町では平成 15 年度に策定された「金武町 老人保健福祉計画」に基づいて高齢者の各種 保健・福祉事業を実施してきました。  今後は高齢者が心身ともに健康で、住みな れた町で安心して長生きできるよう介護保険 制度の適切な運営を図るとともに、高齢者の 社会参加と自立・自己決定を支援する保健・ 福祉施策を推進します。

(5)高齢者福祉の充実

 国民健康保険事業は、町民の相互扶助の精 神に支えられ、町民の保健・医療の保障にき わめて重要な役割を果たしています。このため、 今後とも健全な健康保険事業を推進していく ため制度の周知徹底を図り、保険税の収納率 を高めていくように努めます。  また、それとともに町民がなるべく病気に かからないような健康づくり活動の普及・促 進に努めます。

(6)国民健康保険

(33)

︵ 施 策 の 大 綱 ︶

健やかで薫り高い教育文化のまちづくり

― 教育・文化の振興 ―

2

 学校教育は子供たちが心身健全で、明るく 優しい人間性豊かな人に成長していくために 重要な時期にあります。このため、幼稚園教 育においては遊びなどを通して幼児一人ひと りが心優しく、健やかに育つよう地域が一体 となって教育環境の整備充実に努めます。  また、小中学校の義務教育においては、児 童生徒一人ひとりの個性を重視し、自ら学び、 考え、行動するという資質と能力を身につけ られる教育を目指します。  そのために、自然環境や社会環境をテーマ とした総合学習・体験学習等の充実に努める とともに、国際化、情報化に対応する人材の 育成に努めます。

(1)学校教育の振興

 生涯学習は、いつでも、どこでも、すべて の町民が自発的意志により、自分に適した手段・ 方法を選択し、生涯を通じて学習できるよう にするための事業です。  このため、町民一人ひとりがいつも生きが いを感じながら人生を過ごせるようそれぞれ に応じた多様な学習機会と場の提供に努めます。

(2)生涯学習の振興

 町民の余暇時間の拡大と健康増進・体力向 上に関する関心の高まりにともないスポーツ・ レクリェーションに対するニーズは益々増加し、 かつ多様化しつつあります。  このため、既存施設の有効活用を図る観点 から体育協会等の各種団体との連携を強化し 社会体育指導者の養成・確保を図ります。 また、今後は海浜レクリェーション等の幅広 いスポーツ・レクリエーションの普及振興を 図ります。

(3)スポーツ・レクリェーションの振興

 社会環境の複雑・多様化にともない、様々 な情報が氾濫する現代社会では青少年を取り 巻く環境は大きく変化しており、必ずしも良 好な状態とはいえない状況が続いています。  こうしたなか青少年の「無気力」や「不登校」 「いじめ」などが大きな社会問題となっており、 家庭教育や地域教育の重要性がますます増大 しています。  このため、今後とも青少年のおかれている 実情を把握し、家庭、学校、地域が一体とな った青少年の健全育成と環境づくりに努めます。

(4)青少年健全育成の推進

(34)

 本町では次代を担う人材育成を目的として 昭和 32 年以来町独自の育英事業を実施してい ます。これは、専門学校、短大、大学等に進 学する子弟に奨学金を貸与する事業で、本町 の人材育成として重要な事業であり、今後と も継続実施します。

(5)育英事業の推進

 文化財保護においては、埋蔵文化財の調査・ 保護を主要な柱に位置づけ、あわせて体系的 な指定文化財の保護策の確立に努めます。文 化財の活用面では、将来の資料館建設を視野 に入れ、資料の収集、展示手法の検討も含め、 町民のニーズに即した活用策の確立を図ります。  町史編さん事業においては、民俗編、文献 資料編などに取り組んでいきます。また、地 域の伝統芸能や工芸技術など先人より受け継 がれた文化的資源が後世に正しく継承される よう、その支援に努めます。

(6)地域文化の振興

 本町は「移民発祥の地」として知られ、世 界各地に数多くの町出身者が移住し現地で活 躍しています。  本町では、こうした地域特性を活かし、町 出身移住者との絆を深めるとともに、国際性 豊かな人材の育成、民間レベルでの交流等、 国際交流の一層の推進に努めます。

(7)国際交流の推進

(35)

︵ 施 策 の 大 綱 ︶

水と緑の豊かな環境のまちづくり

― 生活環境・基盤の整備 ―

3

 市街地(金武区、並里区)の整備については、 これまで「都市基盤の整備」が検討されてき ましたが、農業集落排水事業の導入にともな い今後は同事業の一環として総合的な生活基 盤の整備を進めることになりました。  市街地(金武区、並里区)については、今 後とも基礎的な住環境基盤の整備と住宅地の 整備を促進するとともに、住居表示の見直し を推進し、健康的でゆとりと潤いのあるまち づくりを推進します。  また、市街地以外の集落については、行政 と地区住民が協力して自然環境と調和した健 康的で快適な集落環境の整備に努めます。

(1)市街地、集落・住宅地の整備

 本町における国道、県道(主要地方道)に ついては改良率、舗装率ともに 100%で、町 道についても 89.4%の舗装率となっており既 存の道路整備はほぼ完了しています。  しかし、町道については、市街地および集 落内に行き止まり道路や狭隘道路が依然とし て残されているため、今後ともその適切な整 備を図ることが課題となっています。  また、住宅地のための道路整備や道路のバ リアフリー化および緑化等も重要な課題とな っています。  さらに、国道バイパスの整備については、 引き続き関係機関等へ強力に要請し、その早 期実現に努めます。

(2)道路整備

 本町の水道の普及率は 100%を維持してお り安定供給の課題は達成されています。  今後は、水道水の水質向上を図るため水源 水質の管理強化に努めるとともに、水道事業 の安定経営に努めます。  さらに、長期的には集中管理システムの導 入について検討します。

(3)上水道の整備

 本町ではこれまで屋嘉区、伊芸区において 農業集落排水事業による下水道の施設整備が 推進されてきましたが、金武区、並里区の市 街地については未だ整備されていないのが実 情です。このため、今後は両地区及び中川区 の下水道整備に取り組むこととします。

(4)下水道の整備

(36)

 本町の海岸では現在、屋嘉地区と伊芸地区 において人工海浜と海浜公園の整備が進めら れていますが、今後は金武湾開発の観点から 海洋レジャー施設の整備についても検討する 必要があると考えられます。  また、県管理の2級河川である億首川につ いては、プロムナード整備が計画されており、 その早期実現を図ることが課題となっています。  その他の河川については、河口閉塞による 水質汚濁や米軍施設からの赤土流出等の問題 があるため、今後ともその解決に努め、引き 続き河川環境の整備に努めます。  公園・緑地については、今後ともその整備 充実に努めます。

(5)海岸・河川・公園緑地の整備

 衛星放送、携帯電話、パソコン通信、イン ターネットなどが一般化し、高度情報社会が 急速に進展しています。  こうしたなか、本町ではこれまで有線放送 電話等による情報発信がなされてきましたが、 今後は町民のパソコンの普及状況を勘案しな がら光ファイバーケーブルを活用したパソコ ン通信やインターネットのアクセス条件の整 備に努めるとともに、町役場、公共施設、各 区事務所等との情報通信ネットワークの拡充 に努めます。  また、「沖縄県情報通信産業振興地域」の指 定について検討しIT産業の誘致を促進します。

(6)情報通信の整備

(37)

︵ 施 策 の 大 綱 ︶

たのしく暮らせる安心のまちづくり

― 環境衛生・防災対策の推進 ―

4

 経済社会の進展と町民生活の高度化、多様 化にともない、ごみの排出量は増加の一途を たどり、大きな社会問題となっています。  本町においてはこれまで可燃物は金武地区 清掃センター(焼却能力 20 t)で焼却、不燃 物のうち資源ごみはリサイクルし、その他の 不燃物については焼却灰同様、町外処理施設 において処理しています。現在の金武町清掃 センターの焼却施設が老朽化していることから、 今後は新規焼却施設および最終処分場の整備 を図るとともに、ごみの減量化と分別収集、 資源化の施策に対する町民の理解と意識の高 揚を図り、環境保全に配慮した廃棄物処理対 策に努めます。

(1)廃棄物処理対策

 近年、本島北部地域に犬を捨てる飼い主が 増えており、本町内においても野犬が増加し、 環境衛生上問題となっています。このため、 今後とも野犬捕獲を強化するとともに飼い主 のモラルの向上を図るための啓発・指導強化 に努めます。  また、本町では環境衛生施策の一環として ハブ対策を実施してきましたが、今後ともそ の駆除事業を推進するとともにハブの発生源 の根絶に努めます。

(2)野犬・ハブ対策

 町民の生命、財産を守り、安全を確保する 上で消防・救急業務は重要な役割を負ってい ます。本町における同業務は金武地区消防衛 生組合(消防本部)が担っていますが、今後 ともその機能の充実に努めます。  また、台風、地震、津波等の自然災害から 町民の生命、財産を守るため県および近隣市 町村との連携を密にしながら地域防災対策の 強化拡充を図ります。

(3)消防・救急・防災対策

 近年、地域社会の都市化の進展と生活様式、 価値観の多様化にともない、犯罪、交通事故 等が増加傾向にあります。  本町では防犯対策活動として各区や各種団 体および学校PTAによる防犯パトロールを 実施しており、交通安全対策としては各種交 通安全施設の設置や交通安全教育、交通安全 運動を実施しています。  今後ともこうした活動を継続し、すべての 町民が安全で安心して暮らせるまちづくりに 努めます。

(4)交通安全・防犯対策

(38)

5

豊かな活力ある産業のまちづくり

― 産業の振興 ―  農業は本町の基幹産業の一つであることから、 今後とも積極的にその振興を図る必要があり ます。そのため、従来実施してきた生産基盤 の整備事業を引き続き積極的に導入するとと もに、農地流動化事業をさらに推進し遊休地、 耕作放棄地を解消し、有効活用を促進します。  また、意欲ある農業担い手の育成に努め、 効率的、安定的な農業経営の確立に努めます。  一方、本町では林業振興の一環として「き のこ生産出荷施設整備事業」を計画していま すが、これは本町の特産品開発や企業誘致、 町民の雇用機会の増加等に貢献するものと期 待されます。  また、本町は畜産飼育の種類および頭羽数 が多く畜産の盛んな地域となっていますが、 多くの畜舎が集落に近接しているため悪臭問 題や畜舎排水による河川の水質汚濁等の問題 がまだ残されています。このため、町では現在、 「堆肥センター」の整備を計画していますが、 その実施により農畜産業の一層の振興を図り ます。

(1)農林・畜産業の振興

 本町の水産業は沿岸漁業と海面養殖業が中 心ですが、近年はもずくの養殖が盛んとなっ ています。また、海ブドウの養殖が有望視さ れており、さらにスギ、ヤイトハタ、タマン、 トコブシ等の魚介類養殖についても検討中です。 また、漁業協同組合の新たな事業への取り組 みとして「直営海産物レストラン・直売所の 設置」や「魚料理教室の開催」、「観光新事業 の展開」などが検討されています。  こうした栽培漁業および養殖漁業等の推進 により今後とも漁業生産の拡大と加工販売、 流通・出荷体制の整備、そして観光漁業等の 新たな事業展開を図り、一層の漁業振興に努 めます。

(2)水産業の振興

 本町の商業は、米軍基地キャンプ・ハンセン・ ゲート前の新開地を中心に発生しましたが、 現在はほとんどの商店が国道 329 号沿いに立 地しています。しかし、近年は大型店舗の近 隣市町村への進出や消費者ニーズの多様化に ともない購買力の町外流出が進行し町内の商 業は低迷状態が続いています。  本町では地域特産品の開発・販売を促進し 商業と観光の振興に役立てるため「金武町特 産品物産センター」が開設されています。  今後は国道バイパスの完成後を見越し、「道 の駅(仮称)」や特産品加工施設等が集積立地 する新しい商業施設の拠点地区の形成につい て検討します。  工業については今後とも本町の地域特性に 適した製造業の集積に向け条件整備を推進し、 新規企業の誘致・導入と既存地場産業の育成 に努めます。

(3)商工業の振興

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︵ 施 策 の 大 綱 ︶

 近年の沖縄観光では自然環境を体験するエ コツーリズムや体験学習型、参加型の観光が 増加しており、本町においても修学旅行団に よる億首川におけるマングローブや干潟、野 鳥の観察、カヌー体験などが盛んとなってい ます。  こうしたエコツーリズムの進展にともない、 本町では青少年等の体験学習施設「ネイチャ ーみらい館(仮称)」や億首川におけるプロム ナードの整備計画、「道の駅(仮称)」の整備 等が検討されています。  また、ギンバル訓練場跡地利用計画として「金 武町ふるさとづくり整備事業」が進められて いますが、そのなかで各種リゾート観光施設 の導入整備が検討されています。  さらに、伊芸区と屋嘉区の海岸においては、 現在人工海浜と海浜公園の整備が進められて いますが、将来的には金武湾における海洋性 観光リゾートの事業展開の可能性が考えられ ます。  こうしたことから、今後とも本町の豊かな 自然を活かした魅力ある観光リゾートの拠点 地区形成をめざし、観光産業の一層の振興を 促進します。

(4)観光業の振興

 近年、若年を中心とする失業問題が深刻な 状況となっています。本町においても平成 12 年の国勢調査では失業率が 15.7%となってお り深刻な状況です。  このため、今後とも町民の雇用対策を強力 に推進するとともに、近年の地域社会の状況 に適切に対応し得るよう就職相談や各種技能・ 資格修得の促進、広域市町村との連携等によ る通勤範囲内の雇用促進、NPO(特定非営 利団体)法人等の活用を図るなど雇用対策を 推進します。

(5)雇用対策の推進

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まちづくりを推進するために

― 行財政・広域行政の推進 ―  本町では町民参加を基本とするまちづくり の施策を推進し、特に行政情報の公開に努め てきました。  第 4 次金武町総合計画の策定に当たっても 各区における区長ヒアリングや行政懇談会の 開催、アンケート調査等を実施し町民参加の 取り組みを実施してきました。  今後ともこうした行政情報の公開を積極的 に推進し、町民の意見や提言等が行政に反映 できるような体制づくりに努めます。  さらに各種団体等のボランティア活動等を 支援しまちづくりの気運と意識の高揚を図り ます。

(1)町民参加によるまちづくり

 地方分権の推進にともない「三位一体改革」 が進行するなか、今日、全県、全国的に地方 自治体の財政事情は厳しい状況となっています。 その一方で社会情勢の変動や地域住民の生活 環境、生活様式の多様化等にともない行政需 要は増大かつ多様化しています。  特に本町においては今後ギンバル訓練場の 跡地利用をはじめ、各種施設の整備等ハード 事業と保健・福祉等のソフト事業の両面にお いて行政需要は増大してくると予想されます。  このため、財政運営に当たっては自主財源 の確保に努めるとともに、財政支出の節減を 図り長期的な健全財政の維持確保に努めます。

(2)行財政の確立

 地方分権制度の実施にともない市町村合併 が県内でも進行中であり、また政府において は「道州制の導入」が検討されています。  町民の日常生活圏および経済活動圏の広域 化にともない広域行政の推進が本町において も重要な課題となっています。  本町ではこれまで消防 ・ 救急、ごみ処理、 介護保険事業等について近隣市町村と連携し て取り組んできましたが、このような広域行 政の需要は今後ますます増大かつ多様化して くるものと予想されます。このため、今後と も近隣市町村との連携を密にしながら広域的 な行政課題の解決に努めます。  なお、市町村合併については社会動向等を 見極めながら検討します。

(3)広域行政の推進

参照

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