A.ヒ ノキチオール金属錯体の合成 と抗菌活性
2002年 度 総 合理 学研 究所 産学共 同研 究報告書
1.ア ー マ
Aヒ ノキ チ オ ール 金属 錯 体 の 合 成 と抗 菌 活性
2.研 究 メ ンバ ー
代表者 野 宮健 司(神 奈川 大学 理学 部 教授) 共 同研 究者 清水 克也(旭 化成株 式会社)
3.研 究 期 間 平成14年4月1日 〜 平成15年3月31日
4.研 究 の 概 要
抗 菌 活 性 を有 す る ヒ ノキ チ オ ール(Hhino)配 位 子 に よ る銅(ll)錯 体 を合 成 した 。HhinoとCuSO4・5H20を モ ル 比2:1で 水:EtOH=1:1混 合 溶 媒 の量 を 変 えて 還 流 した後 、室 温 でslowevaporationす る こと に よ り錯 体
[Cu(hino)2]の 二 つ の異 な る深 緑 色 結 晶 、す なわ ち板 状 結 晶(収 率70.7%)と 柱 状 結 晶(収 率76.5%)を 得 た 。 ま た一 度 単 離 した これ らの 結 晶 を同 じ混 合 溶 媒 中 で還 流 した後 、冷 蔵 庫 内でslowevaporationし て 緑 色 針 状 結 晶 を得 た(収 率65.3%)。 これ らの 化 合 物 の 結 晶 構 造 お よ び分 子 構 造 を決 め た 。 ヒ ノキ チ オ ー ル銅(1り 錯 体 は同 じ組 成 で 結 晶 構 造 の 異 な る化合 物 が少 な くと も3種 類 存 在 す る こ とが わ か った 。 これ らの 化 合 物 は粉 末X線 回折 パ タ ー ン、 磁 気 的性 質
(SQUIDお よ び磁 化 率)が 異 な って お り、抗 菌 性 に も 大 きな違 い が あ った 。板 状 結 晶 、柱 状 結 晶 の 錯 体 は抗 菌 性 を示 さ な か った が 、 針 状 結 晶 の 錯 体 は一 部 の バ クテ リア 、酵 母 、 カ ビに対 して抗 菌性 を示 した 。
5.学 会 発 表 な ど
(1)野 宮健 司 、力 石 紀 子 、平 川 翔 子 、横 山 宏 成 、 日本 防 菌 防徽 学 会 第29回 年 次 大 会 、CPS‑24(2002).「 ヒ ノキ チ オ ー ル 銅(1り 錯 体 の合 成 、X線 結 晶 構 造 お よ び抗 菌活 性 」
(2)野 宮 健 司 、 吉 澤 明 、 平 川 翔 子 、 力 石 紀 子 、横 山 宏 成 、第52回 錯 体 化 学 討 論 会 、1P‑A78(2001).「 ヒ ノキ チ オ ール銅(ll)錯 体 の合 成 、X線 結 晶 構 造 お よ び 抗 菌 活 性 」
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