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10月28、29日は、晴れ上がったとは言えないまでも常 時青空はのぞく、謂わばシンポジウム日和であった。主 催者としては参加者の入りが気になるところであったが、
両日ともフロアの前半分は程々に埋まってほっとした。
加えて、私たちの研究に深い関心を持ってくださる方が その中に少なからずおられたことを、最後にフロアから の感想を述べていただいた際に知った。しかし、情宣活 動にいくつかの課題が残ったことは確かである。神奈川 大学内での、とりわけ学生を引きつけるPRを行いえたの か、外部に向けての宣伝は十全だったのか等々。気の利 いたポスターを作るだけでは人が集まらないのであり、
日ごろの地道な研究があり、それを適宜公表して人々の 関心を呼び起こす活動をしていてこそ、にわかな情宣も 生きるのである。心したいと思う。以下、シンポ実施委 員会の責任者として、2点記したい。
1点は、準備過程のことである。実施委員は当初6人、
途中から7人で構成した。そのうちの4人は、シンポでの4 つのセッションの各コーディネーターとなり、パネリス ト、コメンテーターの人選からその人たちへの原稿催促、
更に本人もパネリストか司会役をやるという、見るから に過重な仕事を受け持つ事になった。結果は、4人ともそ の役割を見事にこなしたのだが、無理がなかったとはい
えないので、来年の第3回シンポに際しては、仕事の集中 を避け協力の輪を広げる工夫をしてほしいと思う。準備 全般について言えば、去年のシンポの経験が活かされ、
かつ事務の方たちの献身を得てほぼ順調に進み、シンポ 当日も問題なく運営することが出来た。これは次回にも 十分に活かせることである。
もう1点は、シンポの中身についてである。今回は「非 文字資料から人類文化を読み解く」というテーマのもと、
日ごろ取り組んでいる課題別に研究内容の中間報告をす ると同時に、それぞれに到達した地点から我々COEの共 通テーマである「人類文化研究のための非文字資料の体 系化」に向けた議論をしようとするものだった。それゆ え、各セッションの報告は、各課題の研究の到達点を最 大限明らかにする事に努めたはずであり、コメントもそ のことを踏まえてのものであり、最後の総合討論も来年 度がこのプログラムの最終年度になることを念頭におい ての議論のかみ合わせであるはずであった。ここで私の 感想を述べると、登場した皆さんは精一杯の準備をして 臨んで下さり、良くも悪くも我々の共同研究の現状が素 直に反映したものとなり、刺激的な内容もあったが、ま だ克服しなければならない問題もかなりある、というも のだった。来年のシンポが期待されるゆえんである。
Report on the Second International Symposium
大里 浩秋
(神奈川大学大学院外国語学研究科 教授/事業推進担当者/国際シンポジウム実施委員会委員長)第 2 回国際シンポジウムを振り返って
OSATO Hiroaki