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(1)農薬の再評価制度と課題

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Academic year: 2021

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(1)農薬の再評価制度と課題. 36. 農薬の再評価制度と課題 農薬工業会. は. じ. め. に. 横. 田. 篤. 宜. 薬 工 業 会 で 検 討 し た 概 要 を 紹 介 す る。な お,本 稿 は 2018 年 9 月 20 日開催の日本植物防疫協会シンポジウム. 2016 年 1 月に自民党の「農林水産業骨太方針策定プ. 「転換的にたつ植物防疫」において講演した内容に一部. ロジェクト」において「農業資材費低減」が議論され,. 加筆・修正を加えたものであるが,新制度に基づくデー. 「農業競争力強化プログラム(以下,“強化プログラム”)」. タ要求の詳細が十分明らかになっていない状況下のもの. が策定(2016 年 11 月 25 日)されるとともに,官邸で. であることを付記する。. は「農林水産業・地域の活力創造プラン」が改定(2016. I 欧米における再評価. 年 11 月 25 日)された。これらの中で農薬について, 「国 は,ジェネリック農薬のあり方を含め,農薬取締法の運. 欧米では既に四半世紀前から再評価が実施されている. 用を国際調和させる方向で抜本的に見直す。」旨が謳わ. が,制度導入の背景等は我が国の場合と大きく異なって. れた。. いる。また,再評価の導入に伴って多くの農薬有効成分. 植物防疫. その後これらを具現化するため,第 193 回通常国会に おいて「農業競争力強化支援法」が成立(2017 年 5 月. が失効したが,その後,よりリスクの低い有効成分への 代替もすすんでいる。. 19 日交付,8 月 1 日施行)し,農薬等の農業資材に係る. 1. EU. 規則(第八条)について 3 項目の見直し(①安全性の確. 1991 年の EU 統合を受け,EC 指令 91/414/EEC(以. 保,②国際的な標準との調和,③最新の科学的知見を踏. 下 “EU 指令”)が 1991 年 7 月に発効し,有効成分につ. まえ合理的なものとする)が謳われた。さらに,農業競. いて欧州委員会による認可(Annex I 掲載)が必要とな. 争力強化支援法に基づく議論が第 17 回農業資材審議会. った。この結果,1993 年 7 月以前に EU 加盟各国(統. (2017 年 7 月 13 日開催)で行われ,次の方針が示された。. 合当時 12 か国)で登録のあったすべての有効成分(約. ・農薬登録時の評価において,農薬の品質及び安全を. 1,000)について,EU 指令に基づく試験成績が要求され. 保証するための制度を見直し,農薬原体が含有する. 評価が開始された。その際,すべての有効成分を一度に. 成分の評価の導入,農薬使用者に対する影響評価の. 評価できないため,4 グループ(表―1)に分けて 10 年. 充実,動植物に対する影響評価の充実をはかる。. 間をかけて評価する予定であった。しかし,以下の理由. ・農薬の登録後において,科学の発展に伴い明らかと. で評価が大幅に遅延した。. なる新たな知見に対応するため,農薬の安全性につ. ( 1 ) 評価基準やガイダンス(試験データの解釈や懸. いて,定期的に,その時点の最新の科学に照らして. 念のある代謝分解物の定義等)について十分議. 「再評価」を行うとともに,3 年ごとに行っている 農薬の再登録を廃止する。 これを踏まえ,第 196 回通常国会に「農薬取締法の一 部改正に関する法律案」が提出され,2018 年 6 月 15 日. 論されていなかった。 ( 2 ) 評価手順が確立していない中で追加試験データ が次々と提出されたため,Annex I 掲載の判断 ができなかった。 ( 3 ) 初期の欧州委員会は満場一致でない登録認可や. に公布された。 本稿では,係る制度変更による影響や課題について農. 不許可を問題とした。 このため,以下の対策が講じられた。. Introduction of Periodic Re-evaluation Program of Pesticides and Related Issues. By Tokunori YOKOTA (キーワード:農薬取締法,再評価,後発農薬,リスク評価,作 物残留試験,ドシエ). 36. 植物防疫. 第 73 巻第 1 号(2019 年). ( i ) 新 た に 欧 州 食 品 安 全 機 関(EFSA:European Food Safety Authority)を 2002 年に設立し評価 基準を明確化.

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参照

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