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2 国民一人ひとりの気づきと見守りを促す取組 1 自殺予防週間と自殺対策強化月間の実施 平成 29 年度自殺予防週間 (9 月 10~16 日 ) 及び自殺対策強化月間 (3 月 ) において 国 地 方公共団体 関係団体 民間団体等が中心となり 協賛団体と一体となって 集中的に啓発事業及び支援策を

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1 地域レベルの実践的な取組への支援を強化する取組

1 地域自殺実態プロファイルの作成 ○自殺総合対策推進センターでは、全ての都道府県及び市町村それぞれの自殺の実態を分析し た地域自殺実態プロファイルを作成、提供。 2 地域自殺対策の政策パッケージの作成 ○自殺総合対策推進センターでは、都道府県及び市町村の地域自殺対策計画を策定するための 支援ツールとして地域自殺対策政策パッケージを開発、提供。 3 地域自殺対策計画の策定等の支援 ○自殺総合対策推進センターでは、地域自殺対策推進センター等連絡会議を開催し、地域自殺 実態プロファイルと地域自殺対策政策パッケージの内容と活用方法について、自殺対策担当 者に説明を行う等の情報提供を実施。 ○自殺総合対策推進センターでは、地域自殺対策推進センター等連絡会議ブロック会議を開催 し、地域自殺対策計画策定にあたって、自殺対策担当者への情報提供と個別的な相談支援を 実施。 4 地域自殺対策計画策定ガイドラインの策定 ○厚生労働省では、地域自殺対策計画の円滑な策定に資するよう、地域自殺対策計画策定ガイ ドラインとして、都道府県版及び市町村版「地域自殺対策計画策定の手引」を作成、通知。 5 地域自殺対策推進センターへの支援 ○自殺総合対策推進センターでは、地域自殺対策推進センター長を招集した地域自殺対策推進 センター等連絡会議において、地域自殺対策推進に関する国の政策動向を迅速に伝えて情報 共有を実施。 ○自殺総合対策推進センターでは、地域自殺対策推進センター職員に対して、地域自殺対策計 画策定に関する技術的助言を行うとともに、人材養成研修等に講師として出講、支援。 6 自殺対策の専任職員の配置・専任部署の設置の促進 ○自殺総合対策推進センターでは、地域自殺対策推進センターに対して、専任職員の配置・専 任部署の設置の必要性を説明。

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平成29年度の自殺対策の実施

状況

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2 国民一人ひとりの気づきと見守りを促す取組

1 自殺予防週間と自殺対策強化月間の実施 ○平成29年度自殺予防週間(9月10~16日)及び自殺対策強化月間(3月)において、国、地 方公共団体、関係団体、民間団体等が中心となり、協賛団体と一体となって、集中的に啓発 事業及び支援策を実施。 ○自殺対策強化月間では、SNSを利用した相談事業やIP電話に対応した相談事業などの取組を 実施。 2 児童生徒の自殺対策に資する教育の実施 ○生命を尊重することの大切さ等を盛り込んだ「私たちの道徳」を全国の小・中学生に配布。 ○「児童生徒の自殺予防に関する調査研究協力者会議」において作成した「子供に伝えたい自 殺予防」について教育委員会等へ周知。 ○「SOSの出し方に関する教育」の推進を求める通知を文部科学省・厚生労働省の連名で発出。 ○SNS等を利用したネットによる誘い出しとそれに伴う犯罪被害の防止のため、新たなトラブ ル事例やSNSを利用する際の注意点を追記した『インターネットトラブル事例集(平成29年 度版)追補版』を作成、公表。 ○総務省、文部科学省及び通信関係団体等が連携し、子どもたちのインターネットの安心・安 全な利用に向けて、保護者、教職員及び児童生徒を対象とした啓発講座を実施。 ○インターネット上の有害環境から青少年を守るため、保護者と青少年に直接働きかける啓発 と教育活動を推進。 3 自殺や自殺関連事象等に関する正しい知識の普及 ○自殺予防週間及び自殺対策強化月間において、インターネットを活用した啓発事業を実施。 ○「自殺念慮の割合等が高いことが指摘されている性的マイノリティについて、理解促進の取 組の一つとして、「性的指向を理由とする偏見や差別をなくそう」及び「性自認を理由とす る偏見や差別をなくそう」を強調事項として掲げ、人権啓発ビデオやスポット映像を YouTube法務省チャンネルを通じて配信するなどの各種啓発活動を実施。 4 うつ病等についての普及啓発の推進 ○「うつ対策推進方策マニュアル」、「うつ対応マニュアル」の関係機関への提供等を通じて地 域におけるうつ病を始めとする精神疾患に関する普及啓発を推進。 ○うつ病を含む精神疾患の正しい理解と治療や生活に役立つ情報をまとめた「みんなのメンタ ルヘルス総合サイト」と、若者向けに心の不調への対処法を紹介する「こころもメンテしよ う」を厚生労働省Webサイト内に設置して普及啓発を実施。

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3 自殺総合対策の推進に資する調査研究等を推進する取組

1 自殺の実態や自殺対策の実施状況等に関する調査研究及び検証 ○自殺総合対策推進センターにおいて、平成29年度より革新的自殺研究推進プログラム3領域 12研究課題の公募研究を開始。 2 調査研究及び検証による成果の活用 ○自殺総合対策推進センターのWebサイト「いのち支える」で、基礎資料、自殺の統計、地 方自治体の取組、いきる・ささえる相談窓口、海外の情報等について紹介。 3 先進的な取組に関する情報の収集、整理及び提供 ○自殺総合対策推進センターが作成した地域自殺対策政策パッケージにおいて、具体的な先進 事例を紹介し、先進的な取組の活用方法を提示。 4 子ども・若者の自殺等についての調査 ○「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」を実施、児童生徒の自 殺者数、自殺した児童生徒が置かれていた状況等について学校・教育委員会から報告を受 け、取りまとめ。 ○各教育委員会等の生徒指導担当者や校長・教頭などの管理職を対象に「児童生徒の自殺予防 に関する普及啓発協議会」を開催、平成20年度から26年度まで開催した「児童生徒の自殺予 防に関する調査研究協力者会議」の審議のまとめについて周知。 5 死因究明制度との連動における自殺の実態解明 ○死因究明・身元確認に関する施策の検討を目的とした死因究明等推進協議会が、30の都道府 県において設置(平成30年3月末現在)。 6 うつ病等の精神疾患の病態解明、治療法の開発及び地域の継続的ケアシステムの開 発につながる学際的研究 ○精神疾患に対する、心理・社会学的方法、分子生物学的手法、画像診断技術等を活用した病 因・病態の解明、効果的な予防、診断、治療法等の研究・開発を推進。 7 既存資料の利活用の促進 ○「地域における自殺の基礎資料」、「東日本大震災に関連する自殺者数」を公表。 ○「平成29年中における自殺の状況」を公表(平成30年3月)。 ○毎月の自殺者数(総数、男女別及び都道府県別)を速報値、暫定値として公表。 ○人口動態統計に基づく地域、年齢階級等に関する分析を実施。また、全国の自損行為による 救急搬送データの分析結果を公表。

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4 自殺対策に係る人材の確保、養成及び資質の向上を図る取組

1 大学や専修学校等と連携した自殺対策教育の推進 ○医学教育においては「医学教育モデル・コア・カリキュラム」を改訂、自殺対策に関連し て、新たに「休養・心の健康(ストレス対策、自殺の予防等)を説明できる」こと等、学修 目標の内容や項目を充実。 ○看護学教育においても、「看護学教育モデル・コア・カリキュラム」を策定・公表、その中 で「自殺予防のための本人及び関係者への支援について説明できる」等の学修目標の内容や 項目を充実。 ○自殺対策教育では、自殺対策や自殺のリスク要因に対応できる人材の育成のために、例えば 保健師等の国家試験出題基準において「自殺対策」の項目を盛り込み、実施。 2 自殺対策の連携調整を担う人材の養成 ○自殺総合対策推進センターでは、平成28年度から「地域自殺対策推進センター等連絡会議」 及び地域自殺対策推進企画研修」、「自殺対策・相談支援研修」等を開催。さらに、29年度は 「地域自殺対策推進センター等連絡会議ブロック会議」を3か所で開催。 3 かかりつけの医師等の自殺リスク評価及び対応技術等に関する資質の向上 ○一般かかりつけ医から精神科医の紹介体制の構築や、両者の連携のための会議の開催等を各 都道府県で実施。 4 教職員に対する普及啓発等 ○各教育委員会等の生徒指導担当者や、校長・教頭等の管理職を対象に、全国各ブロックで 「児童生徒の自殺予防に関する普及啓発協議会」を開催。 ○大学等の学生支援担当の教職員を対象とした会議等の機会を通じて、学生の自殺防止に対す る指導の充実・徹底の周知、独立行政法人日本学生支援機構と連携し、大学等の教職員に対 し、自殺を含む学生の心の問題や成長支援に関する正しい知識の修得と理解を促進する取組 を実施。 ○教職員向け周知資料「性同一性障害や性的指向・性自認に係る、児童生徒に対するきめ細か な対応等の実施について」を公表し、全国の教育委員会等に周知。 5 地域保健スタッフや産業保健スタッフの資質の向上 ○自殺総合対策推進センターでは、地域自殺対策推進センターが実施する地方公共団体の自殺 対策の企画立案に関わる地域保健スタッフ等への資質の向上に関する会議、研修の支援や学 術雑誌等を通じた情報提供を実施。 ○職場でのメンタルヘルス対策を含む産業保健活動を推進するため、全国の産業保健総合支援 センターにおいて産業保健スタッフ等に対する研修等を実施。 ○「うつ病の妊産褥婦に対する医療・保健・福祉の連携・協働による支援体制(周産期G-Pネッ ト)構築の推進に関する研究」を実施。 6 介護支援専門員等に対する研修 ○介護事業従事者の研修等の機会を通じ、心の健康づくりや自殺対策に資する知識を普及。

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7 民生委員・児童委員等への研修 ○民生委員・児童委員の資質向上を図るため、都道府県等に対し、相談援助活動を行う上で必 要不可欠な知識及び技術を修得させる研修事業への補助を実施。 8 社会的要因に関連する相談員の資質の向上 ○都道府県、市区町村、財務局等で多重債務相談を行う職員及び相談員の資質の向上のための 「多重債務者相談の手引き」を作成・公表、研修会を実施。 ○金融サービス利用者相談室の相談員に対して、内閣府作成のゲートキーパー養成研修用映像 及びテキストを利用した研修を実施。 ○地方公共団体の消費生活相談員に対し、多重債務問題に関する研修を実施。 ○ハローワーク職員の相談技法の修得のための研修において、メンタルヘルスについての研修 を盛り込み、実施。 9 遺族等に対応する公的機関の職員の資質の向上 ○警察職員が自殺者、自殺者遺族、自殺未遂者等に関係する業務に従事する場合に、自殺者の 名誉や自殺者遺族、自殺未遂者等の心情等を不当に傷つけることのないよう、適切な遺族対 応等への取組を実施。 ○消防職員が遺族等に対して適切な対応を図れるよう、各消防本部や各消防学校での教養訓練 を通じて、消防職員の資質の向上を推進。 10 様々な分野でのゲートキーパーの養成 ○公益社団法人日本薬剤師会において、きめ細やかな服薬指導や服薬状況の確認、適正な服薬 に関する支援等、処方医や専門機関との連携等を促進するなどの取組を実施。 ○全国理容生活衛生同業組合連合会において、組合又は支部ごとにゲートキーパー講習を開 催。 ○自殺予防週間及び自殺対策強化月間において、ゲートキーパーとしての役割が期待される団 体等に対して、協力の呼びかけを実施。 11 自殺対策従事者への心のケアの推進 ○自殺総合対策推進センターにおいて、相談支援に関する研修カリキュラムの中に、相談員自 らの心の健康を維持するための対応方法についての内容を盛り込み、実施。 12 家族や知人等を含めた支援者への支援 ○自殺等の悩みを抱える者だけでなく、悩みを抱える者を支援する家族や知人等を含めた支援 者が社会的に孤立しないよう、地域自殺対策強化交付金の活用を促進。 13 研修資材の開発等 ○自殺未遂者のケアに関する救急医療従事者向けのガイドライン及び自死遺族等へのケアに関 するガイドラインを作成。 ○自殺総合対策推進センターにおいて、e-ラーニングを活用した研修資材の開発を開始。

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5 心の健康を支援する環境の整備と心の健康づくりを推進する取組

1 職場におけるメンタルヘルス対策の推進 ○事業場におけるストレスチェックとその結果を踏まえた面接指導と事後措置が適切に行われ るよう、制度の周知・支援。 ○全国の産業保健総合支援センターにおいて、職場のメンタルヘルス不調の未然防止から職場 復帰支援に至るまでメンタルヘルス対策の総合的な支援を実施。 ○メンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」において、職場のメンタルヘルスに関する 様々な情報提供を実施。 ○『「過労死等ゼロ」緊急対策』に、違法な長時間労働を許さない取組やメンタルヘルス・パ ワ-ハラスメント防止対策の取組の強化などを盛り込み、対策を強化。 ○事業主に対して実効あるセクシュアルハラスメント対策を講じるよう、周知啓発及び指導を 実施。 ○「職場のパワーハラスメントの予防・解決に向けた提言」をまとめたリーフレットの配布、 ポータルサイト「あかるい職場応援団」等を通じ、パワーハラスメントに関する様々な情報 提供を実施。 ○「働き方改革実行計画」を踏まえ、有識者と労使関係者からなる「職場のパワーハラスメン ト防止対策についての検討会」を開催、実効性のある職場のパワーハラスメント防止対策に ついて議論。 2 地域における心の健康づくり推進体制の整備 ○自殺総合対策推進センターにおいて、地域保健スタッフ等への資質の向上に関する会議、研 修を支援。 ○社会教育主事講習等において地域課題を解決するための取組を普及すること等により、引き 続き公民館等の社会教育施設における自主的な取組を促進。 ○地域住民が集い、憩うことのできる環境の形成を図るため、歩いていける身近な都市公園の 整備を推進。 ○農山漁村における高齢者が安心して活動し、暮らせるよう、高齢者の生きがい発揮に資する 取組を支援。 3 学校における心の健康づくり推進体制の整備 ○教職員が子どもの心身の健康相談に対応できるよう、教職員向け指導参考資料の作成・配布 や本資料を活用した研修会等を開催。 ○スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの配置に必要な経費の補助を実施。 ○教職員が教育活動に専念できるよう、学校における労働安全衛生管理体制の整備を推進。 4 大規模災害における被災者の心のケア、生活再建等の推進 ○「被災者支援(健康・生活支援)総合施策」をもとに、被災者の見守り・コミュニティ形成 支援、子どもに対する支援の取組を支援。 ○「被災者支援総合交付金」により、被災者の見守り、住宅・生活再建に関する相談対応への 支援、人と人とのつながりを作り、生きがいをもって暮らしていただくための「心の復興」 など、自治体における被災者支援の取組を一体的に支援。

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○「被災者の心のケア支援事業」において、福島県外避難者や帰還者への相談体制の強化、支 援者支援の充実、復興・創生期間後においても、地域の力で自立的に心のケアを担っていく ための出口戦略を描く調査研究の推進などの取組を順次実施。 ○被災した子どもたちの心のケア等への対応のため、平成29年度においては、岩手県、宮城 県、福島県に537人のスクールカウンセラー等を派遣。

6 適切な精神保健医療福祉サービスを受けられるようにする取組

1 精神科医療、保健、福祉等の各施策の連動性の向上 ○かかりつけ医等を対象とした「かかりつけ医等心の健康対応力向上研修事業」を実施。 2 精神保健医療福祉サービスを担う人材の養成など精神科医療体制の充実 ○自殺総合対策推進センターでは、日本精神科救急学会の協力により自殺未遂者ケア研修(精 神科救急版)を、日本臨床救急医学会の協力により自殺未遂者ケア研修(一般救急版)をそ れぞれ実施。 3 精神保健医療福祉サービスの連動性を高めるための専門職の配置【一部再掲】 ○精神保健福祉士等の専門職等を、医療機関を始めとして、地域に効果的に配置する取組を推 進。 4 かかりつけの医師等の自殺リスク評価及び対応技術等に関する資質の向上【再掲】 5 子どもに対する精神保健医療福祉サービスの提供体制の整備 ○様々な子どもの心の問題に幅広く対応するため、都道府県域における拠点病院を中核とし、 医療機関や保健福祉機関等と連携した支援体制の構築を図るための「子どもの心の診療ネッ トワーク事業」を実施。 6 うつ等のスクリーニングの実施 ○うつ病の懸念がある人の早期発見に資するよう、高齢者の介護予防や、社会参加の推進等の ための多様な通いの場の整備等、地域の実情に応じた効果的・効率的な介護予防の取組を推 進。 ○乳児家庭の孤立化防止や産後うつの予防等も含めた養育上の諸問題への支援を図るため、 「乳児家庭全戸訪問事業」を実施。 7 うつ病以外の精神疾患等によるハイリスク者対策の推進 ○アルコール関連問題啓発週間(11月10日~16日)において、フォーラムの開催等、自殺等の 問題を含むアルコール関連問題についての啓発を実施。 ○国が依存症対策全国拠点機関を指定し、地域における指導者の養成等を実施するとともに、 地方公共団体において依存症対策を推進。 ○自殺総合対策推進センターでは、革新的自殺研究推進プログラムにおいて、適切な精神保健 医療福祉サービスの各施策の連動性向上を図る方策に関する委託研究を行い対策の推進を支 援。

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8 がん患者、慢性疾患患者等に対する支援 ○地域医療介護総合確保基金を通じて、都道府県が実施する看護師の資質の向上に関する研修 を支援。 ○自殺総合対策推進センターでは、革新的自殺研究推進プログラムにおいて、「がん相談支援 センター」を活用した体制整備の在り方に関する委託研究を実施し、対策推進を支援。

7 社会全体の自殺リスクを低下させる取組

1 地域における相談体制の充実と支援策、相談窓口情報等の分かりやすい発信 ○Webサイト内に「支援情報検索サイト」を設置し、相談窓口を周知する取組を実施。 ○「こころの健康相談統一ダイヤル」平成30年4月現在、全都道府県を含む55自治体が加入し、 29年の電話件数は約27万3,600件となっている。 ○適切な支援を迅速に受けられるための拠り所として、24時間365日、無料電話相談によって 悩みを傾聴し、具体的な支援につなげるための事業(「よりそいホットライン」)を実施。 2 多重債務の相談窓口の整備とセーフティネット融資の充実 ○「多重債務者相談強化キャンペーン2017」として、全国各地で無料相談会を実施。 ○多重債務者に対する貸付(セーフティネット機能を有する貸付)については、消費者向けと しては生協等による取組を、事業者向けとしては日本政策金融公庫による取組を推進。 3 失業者等に対する相談窓口の充実等 ○心理的不安などから、主体的に的確かつ現実的な求職活動を行うことができない求職者等の 相談に対応するため、全国のハローワークに「就職支援ナビゲーター」を配置。 ○若年無業者等に対する地域の支援拠点である地域若者サポートステーションを全国に設置 し、職業的自立支援を実施。また、サポステの支援を経て就職した者に対する職場定着支援 やキャリアアップ相談支援を全国展開。 4 経営者に対する相談事業の実施等 ○全国どこからでも一つの電話番号で、資金繰りや経営相談など、どこに相談したらよいか 困っている方から幅広く相談を受け付ける「中小企業電話相談ナビダイヤル」を実施。 ○独立行政法人中小企業基盤整備機構・地域本部等においては、経営者保証に関する事業者か らの相談対応や、「経営者保証に関するガイドライン」に基づく経営者保証に拠らない融資 等を希望する事業者への専門家派遣等を実施。 5 法的問題解決のための情報提供の充実 ○法テラスにおいては、自殺対策に取り組んでいる関係機関・団体等と相互の連携・協力関係 を充実・強化するとともに、他団体が行う研修に積極的に参加。 ○東日本大震災の被災者に対する支援策として、フリーダイヤル(「震災法テラスダイヤル」) を設置し、二重ローン問題や原発の損害賠償請求などの震災に起因する法的トラブルについ ても解決に役立つ法制度や相談窓口等の案内を実施。

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6 危険な場所、薬品等の規制等 ○鉄道駅のプラットホームにおいて、線路への転落等を防止するために効果の高いホームドア の整備を促進。 ○毒薬及び劇薬、毒物及び劇物の取扱いについて、販売業者等に対し、引き続き規制の遵守の 徹底を指導。 7 ICTを活用した自殺対策の強化【一部再掲】 ○「自殺」「死にたい」等の自殺につながる用語検索を行った場合、相談窓口への入り口となる 表示や、表示から誘導されるWebサイトについて、改善を実施。 ○自殺総合対策推進センターでは、革新的自殺研究推進プログラムにおいて、「ICT活用と自 殺対策の新たな方向性」をテーマにした委託研究を実施。 ○青少年のインターネットリテラシー向上に重点を置いた啓発活動を実施するとともに、イン ターネット上で人権侵害を受けた場合等の相談窓口や救済手続についての周知広報や、ICT を活用した相談窓口への誘導強化を推進。 8 インターネット上の自殺関連情報対策の推進 ○インターネット・ホットラインセンター及び都道府県警察において、自殺誘引等情報を受 理・認知した場合、サイト管理者等に削除を依頼。 ○平成30年1月からは、インターネット上の自殺誘引等情報を収集し、インターネット・ホッ トラインセンターへの通報を行うサイバーパトロール業務を民間事業者に委託。 ○SNS事業者がインターネット上の自殺に関連する情報に的確に対応できるよう、青少年ネッ ト利用環境整備協議会におけるガイドラインの策定に向けて必要な助言を行うなど、SNS事 業者におけるモニタリング・削除を促進。 ○「違法・有害情報への対応等に関する契約約款モデル条項」の適切な運用を支援。 ○自殺関連情報等の違法・有害情報を閲覧することへの対策として、フィルタリングを保護者 がより適切に利用できる等、セミナーなどを通じたフィルタリングに関する情報提供・普及 啓発活動を実施。 ○座間市における事件を踏まえて「あんしんネット冬休み・新学期一斉緊急行動」の一環とし て、教育委員会等に対し、一斉緊急行動期間中の学校・地域におけるスマートフォン等の安 心・安全な利用のための教育・啓発の実施を依頼。 ○全国の中学校を中心に、人権教室やインターネットバナー広告、フィルタリングの推奨につ いて記載された啓発冊子「あなたは大丈夫?考えよう!インターネットと人権」を活用した 啓発活動等、各種啓発活動を実施。 9 インターネット上の自殺予告事案への対応等 ○「インターネット上の自殺予告事案への対応に関するガイドライン」を踏まえ、都道府県警 察においてプロバイダ等と連携した対応を実施し、自殺防止の措置を実施。 ○上記のうち、自殺のおそれのあった者に対して、本人への説諭、家族への監護依頼等の自殺 防止措置を実施。 10 介護者への支援の充実 ○地域包括支援センターにおける相談・援助、市町村等が行う介護教室や交流会等の経費の一

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部負担や高齢者を介護する者に対する必要な支援を実施。 11 ひきこもりへの支援の充実 ○「ひきこもり地域支援センター」において、本人・家族に対する早期からの相談・支援等を 行い、ひきこもり対策を推進。 ○ひきこもり支援に携わる人材の確保を目的として、精神保健福祉センター、保健所、教育機 関等の地域専門機関で相談・支援に従事している専門職等を対象に「ひきこもり対策研修」 を実施。 12 児童虐待や性犯罪・性暴力の被害者への支援の充実 ○児童虐待への対応について、虐待の発生予防から自立支援までの一連の対策の更なる強化を 図るために、2年連続で児童福祉法等を改正。 ○児童相談所全国共通ダイヤル「189(いちはやく)」を運用し、音声ガイダンスの短縮やコー ルセンター方式を導入するなどの改善を実施。 ○性犯罪・性暴力の被害者への支援について、各都道府県に対し、性犯罪・性暴力被害者のた めのワンストップ支援センターの開設等について犯罪被害者支援団体等から相談があった場 合、協力が可能な医療機関の情報を提供するよう依頼。 ○各都道府県警察の性犯罪被害相談電話につながる全国共通の短縮ダイヤル番号「#8103 (ハートさん)」の導入を始めとする相談のしやすい環境の整備・充実、被害者の心情に配慮 した事情聴取等を推進。 ○婦人保護施設における性暴力被害者の中長期的な支援プログラムの策定に関する調査研究を 実施。 ○性犯罪・性暴力被害者等、困難を抱えた女性の支援を推進するため、婦人相談所等の関係機 関と民間支援団体が密接に連携し、アウトリーチによる相談支援や居場所の確保、公的機関 や施設への「つなぎ」を含めたアプローチを行う仕組みを構築するためのモデル事業の創設 に向けた検討を実施。 13 生活困窮者への支援の充実 ○福祉事務所設置地方自治体(902自治体)において、生活困窮者自立支援法に基づく相談支 援、就労支援、家計相談支援等を実施。 ○生活困窮者の一層の自立の促進を図るため、「社会保障審議会生活困窮者自立支援及び生活 保護部会報告書」の内容も踏まえ、第196回国会に「生活困窮者等の自立を促進するための 生活困窮者自立支援法等の一部を改正する法律案」を提出。 14 ひとり親家庭に対する相談窓口の充実等 ○「すくすくサポート・プロジェクト」に基づき、ひとり親家庭を支援するため、地方公共団 体のひとり親家庭の相談窓口において、ワンストップで寄り添い型支援を行うことができる 体制の整備を推進。 15 妊産婦への支援の充実【一部再掲】 ○産後うつの予防等を図る観点から、産婦健康診査で心身の健康状態や生活環境等の把握を行 い、産後の初期段階における支援を強化。

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○退院直後の母親等に対して心身のケアや育児のサポート等を行い、産後も安心して子育てが できる支援体制を推進。 ○平成30年度の診療報酬改定において、精神疾患を合併した妊産婦に対して、産科、精神科の 医師等及び自治体の職員等の多職種が連携して患者の外来診療を行う場合の評価を新設。 16 性的マイノリティへの支援の充実 ○「性的指向を理由とする偏見や差別をなくそう」及び「性自認を理由とする偏見や差別をな くそう」を強調事項として掲げ、啓発リーフレットの配布や特設サイトの開設のほか、性的 指向及び性自認をテーマとした人権啓発ビデオやスポット映像をYouTube法務省チャンネ ルを通じて配信するなどの各種啓発活動を実施。 ○都道府県・政令指定都市教育委員会等の人権教育担当指導主事を集めた「人権教育担当指導 主事連絡協議会」において、通知「性同一性障害に係る児童生徒に対するきめ細かな対応の 実施等について」及び通知を踏まえた教職員向け周知資料の趣旨を徹底。 ○公正な採用選考についての事業主向け啓発パンフレットに「LGBT等の性的マイノリティの 方など特定の人を排除しない」旨を記載。 17 相談の多様な手段の確保、アウトリーチの強化【一部再掲】 ○SNS等を活用する利点・課題等について検討を行うため、平成29年7月に有識者会議を開催 し、30年3月に「SNS等を活用した相談体制の構築に関する当面の考え方(最終報告)」を 取りまとめ、30年から地方公共団体に対し、SNS等を活用した児童生徒向けの相談体制の構 築を支援。 18 関係機関等の連携に必要な情報共有の仕組みの周知 ○自殺総合対策推進センターでは、関係機関等の連携を効果的に行っている好事業例を収集 し、地域自殺対策政策パッケージに掲載し、地域自殺対策推進センターに対して効果的な情 報共有の仕組みの整備を促進。 19 自殺対策に資する居場所づくりの推進 ○自殺対策に資する若者の居場所づくり好事例を収集し、取りまとめ、地方公共団体へ情報提 供。 20 報道機関に対する世界保健機関の手引き等の周知 ○厚生労働省及び自殺総合対策推進センターのWebサイトに、WHO「自殺予防メディア関係 者のための手引き」を掲載し、周知。 ○自殺総合対策推進センターにおいて、メディア従事者を対象としたメディアカンファレンス を実施。

8 自殺未遂者の再度の自殺企図を防ぐ取組

1 地域の自殺未遂者等支援の拠点機能を担う医療機関の整備 ○自殺未遂者支援拠点病院を地域の自殺未遂者支援の中核的機関として位置づけ、地域で質の 高い自殺未遂者医療の提供体制を整備することにより、自殺未遂者対策を向上。

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2 救急医療施設における精神科医による診療体制等の充実 ○精神科救急情報センターや、輪番制等による精神科救急医療施設の整備を行う「精神科救急 医療体制整備事業」を実施。 ○「自殺未遂者ケアに関するガイドライン」に基づいた「自殺未遂者ケア研修」を実施。 3 医療と地域の連携推進による包括的な未遂者支援の強化【再掲】 4 居場所づくりとの連動による支援【再掲】 5 家族等の身近な支援者に対する支援 ○「自殺未遂者ケアに関するガイドライン」の普及の推進。 6 学校、職場等での事後対応の促進 ○児童生徒の自殺未遂の背景となった事実関係に関する報告の状況等を踏まえ、必要に応じ、 背景調査を含め、事後対応の在り方について指導・助言。 ○働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」を通じて、自殺未遂発生直後の職 場での対応等を示したマニュアル「職場における自殺の予防と対応」を周知。

9 遺された人への支援を充実する取組

1 遺族の自助グループ等の運営支援 ○地域自殺対策強化交付金を通じ、自死遺族のための分かち合いの会の運営等の支援を実施。 ○過労死で親を亡くした遺児等を招請し、イベントを通して心身のリフレッシュを図るほか、 遺児及びその保護者を対象とした相談等を行う「過労死遺児交流会事業」を実施。 2 学校、職場等での事後対応の促進 ○「子どもの自殺が起きたときの緊急対応の手引き」、「子供の自殺が起きたときの背景調査の 指針」をそれぞれ作成し、各教育委員会等の生徒指導担当者や、学校の管理職を対象に「児 童生徒の自殺予防に関する普及啓発協議会」を開催、周知。 ○「働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」を通じて、自殺発生直後の職場 での対応等を示したマニュアル「職場における自殺の予防と対応」を周知。 3 遺族等の総合的な支援ニーズに対する情報提供の推進等 ○地域の相談先や自助グループの連絡先などを記載した、遺族のためのリーフレット等の作成 し、配布。 4 遺族等に対応する公的機関の職員の資質の向上【再掲】 5 遺児等への支援【一部再掲】 ○スクールカウンセラーの配置に必要な経費の補助の取組を実施。

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10 民間団体との連携を強化する取組

地域における民間団体の取組は、自殺対策基本法の制定以前、国や地方公共団体からの支援 が必ずしも十分でない中で、電話相談等の自殺のリスクの高い人への危機介入などの直接的な 自殺予防の活動のみならず、分かち合いの会の開催等を始めとする自死遺族等への心理的ケア の実施などの事後対応も含めて幅広く展開されてきた。地域レベルの実践的な取組を中心とす る自殺対策への転換を進める上で、民間団体による地域に密着した様々な取組は、我が国にお ける自殺対策においてなくてはならないものである。 1 民間団体の人材育成に対する支援 ○地域自殺対策強化交付金を通じて、民間団体の人材育成に対する支援を実施。 ○自殺総合対策推進センターでは、革新的自殺研究推進プログラムの委託研究により、民間団 体の人材育成等を実施。 2 地域における連携体制の確立 ○「都道府県・政令指定都市における自殺対策の取組状況に関する調査」を実施。 ○自殺総合対策推進センターでは、「地域自殺対策推進センター等連絡会議」及び「地域自殺 対策推進センター等連絡会議ブロック会議」等により地域自殺対策推進センターを通じて地 域における連携体制を推進。 3 民間団体の相談事業に対する支援 ○先駆的な自殺防止対策の取組を行う民間団体に財政的支援を行う「自殺防止対策事業」を通 じて、電話相談員に対する研修を実施。 4 民間団体の先駆的・試行的取組や自殺多発地域における取組に対する支援 ○地域自殺対策強化交付金を通じて、民間団体の先駆的・試行的取組や自殺多発地域における 取組に対する支援を実施。

11 子ども・若者の自殺対策を更に推進する取組

1 いじめを苦にした子どもの自殺の予防 ○「いじめの防止等に関する普及啓発協議会」や「国のいじめの問題に関する指導者養成研修」 を開催し、「いじめ防止対策推進法」及び「いじめ防止基本方針」に基づく対応について周 知。 ○スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの配置や「24時間子どもSOSダイヤル」 を実施するなど、学校における教育相談体制を充実。 ○「子どもの人権SOSミニレター」を全国の小中学校の児童生徒に配布。 ○「インターネット人権相談受付窓口」及び専用相談電話「子どもの人権110番(フリーダイヤ ル)」を運用。 2 学生・生徒等への支援の充実【一部再掲】 ○高校中退者等を対象に、高等学校卒業程度の学力を身に付けさせるための学習相談及び学習

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支援を行う地方公共団体の取組について、モデル構築事業を実施。 3 SOSの出し方に関する教育の推進【再掲】 4 子どもへの支援の充実【一部再掲】 ○放課後児童クラブ等の終了後に、ひとり親家庭の子どもの生活習慣の習得・学習支援や食事 の提供をする「子どもの生活・学習支援事業」を実施。 ○社会的養護の下で育った子どもの自立支援を効果的に進めるため、20歳到達後から22歳の年 度末までの間における支援に要する費用について補助を行う「就学者自立生活援助事業」を 実施。 ○加えて、施設入所や里親委託の措置解除後、原則22歳の年度末までの間、引き続き里親家庭 や施設等に居住させて必要な支援を行う「社会的養護自立支援事業」を実施。 ○施設を退所し就職や進学をする者に対し、家賃相当額及び生活費等の貸付を行うとともに、 就業を継続した場合は返還を免除する「児童養護施設退所者等に対する自立支援資金貸付事 業」を実施。 5 若者への支援の充実【再掲】 6 若者の特性に応じた支援の充実【再掲】 7 知人等への支援【再掲】

12 勤務問題による自殺対策を更に推進する取組

1 長時間労働の是正【一部再掲】 ○「働き方改革実行計画」に基づき、長時間労働の是正などを盛り込んだ「働き方改革を推進 するための関係法律の整備に関する法律案要綱」を労働政策審議会に諮問し、平成29年9月 に「おおむね妥当」の答申。 2 職場におけるメンタルヘルス対策の推進【再掲】 3 ハラスメント防止対策【一部再掲】 ○「職場のパワーハラスメント防止対策についての検討会」を開催し、実効性のあるパワーハ ラスメント防止対策について議論。

参照

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