ガソリンスタンドにおける 燃料蒸発ガスについて
調査研究科 上野 広行
発表の概要
1.
大気汚染の状況(光化学オキシダント)2.
揮発性有機化合物(VOC
)排出状況3.
ガソリンスタンドにおける蒸気排出経路とその 対策4.
ガソリンスタンドにおける蒸気排出調査5.
まとめ(対策の方向性)大気環境基準達成率(%) H19
物質 一般環境大気
測定局
自動車排出ガス 測定局
二酸化硫黄:
SO
2100 100
一酸化炭素:CO 100 100
二酸化窒素:NO
2100 74
浮遊粒子状物質:SPM 100 100
光化学オキシダント:Ox 0
-ダイオキシン類
100
-ベンゼン
100 100
トリクロロエチレン
100 100
テトラクロロエチレン
100 100
ジクロロメタン
100 100
光化学オキシダント濃度(年平均値)と 光化学スモッグ注意報発令日数の推移
0 10 20 30 40
0 0.01 0.02 0.03 0.04
52 57 62 4 9 14 19
注意報発令日数
オキシダント濃度
(p p m )
年度
光化学オキシダント対策
原因物質の削減
窒素酸化物
(NOx)
揮発性有機化合物
(VOC)
光化学反応
0 200 400 600 800 1000 1200 1400 1600
排出量(千トン/年)
H12年度 H17年度
その他
粘着剤・剥離剤
ドライクリーニング溶剤 製造機器類洗浄用シンナー 接着剤
ラミネート用接着剤 工業用洗浄剤
製油所・油槽所 化学品
印刷インキ 給油所
塗料
VOC 排出量(環境省)
蒸発系発生源
給油所
ガソリンスタンドにおける 蒸気排出形態
とその対策
①受入ロス
②給油ロス
③呼吸ロス
①受入ロス
タンクローリーから地下タン クへの荷降ろし時に、地下タ ンクから押し出される蒸気
ガソリン
荷降ろし
通 気 管
タンクローリー
地下タンク
①受入ロスの対策
ステージ1ベーパーリターン
ガソリン
荷降ろし
通 気 管
タンクローリー
地下タンク
ステージ1
ベーパーリターン ステージ1ベーパー
リターン用弁
•
東京都環境確保条例で一定 規模の事業所に設置義務•
効率は100
%? 85%?②給油ロス
•
自動車への給油時に、自動車の燃料タンク から押し出される蒸気の放出ガソリン 燃料タンク
②給油ロスの対策(その1)
ステージ2ベーパーリターン
ガソリン
二重管
地下タンクへ
燃料タンク
•
一部のセルフスタンドに設置•
あまり普及していない②給油ロスの対策(その2)
ORVR
(On Board Refueling Vapor Recovery
)車両側の給油時蒸発ガス回収装置
ガソリン
活性炭 キャニスター
エンジン
空気
走行時 給油時
日本では普及していない 米国では設置義務あり
③呼吸ロス
•
温度や気圧変化等による地下タンクからの 放出ガソリン
通 気 管
地下タンク
•
通常は地下タンクの温 度変化は少ないため 無視できるとしている•
実測データはない③呼吸ロス(受入ロスも含む)の対策 ガソリンベーパー回収装置
ベーパー 回収装置
弁
ガソリン
荷降ろし 自動車へ
給油
通 気 管
地下タンク
10kℓ
タンクローリー
清 浄 空
あまり普及 気
していない
地下タンクから排出される 蒸気排出調査
調査の目的
①受入ロスについて
•
ステージ1のベーパーリターンの効果の実測③呼吸ロスについて
•
排出量の実測•
ガソリン蒸気回収装置の効果※調査は排出が最大になると思われる夏期に実施
→
対策の方向性を検討調査したガソリンスタンドの概況
ベーパー 回収装置
弁
ガソリン
ステージ1
ベーパーリターン
荷降ろし 自動車へ
給油
清 浄 空 気
ステージ1ベーパー リターン用弁
バル ブ
通 気 管
地下タンク
10kℓ
タンクローリー
(1) ベーパーリターンの効果及び 地下タンクからの排出量の測定
ベーパー 回収装置
OFF
ガソリン
ステージ1
ベーパーリターン
荷降ろし 自動車へ
給油
ステージ1ベーパー リターン用弁
バル ブ
通 気 管
地下タンク
10kℓ
弁
VOC
計流量計
タンクローリー
通気管からのガソリン蒸気測定結 果例
0 2 4 6 8 10 12
0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22
ガソリン排出量 mℓ(液体)/10sec
時刻 2007/8/4 通気管
受入ロス
(ステージ1ベーパーリターン作動)
200
~600mℓ
/回0 0.2 0.4 0.6 0.8 1
0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22
ガソリン排出量 mℓ(液体)/10sec
時刻 2007/8/4 通気管
通気管からのガソリン蒸気測定結 果例 受入ロスベーパーリターン作動)(ステージ1
200
~600mℓ
/回呼吸ロス 500
~1500mℓ
/日受入ロス(ステージ1
ベーパーリターン無)
推定
12000mℓ
/回(2) ベーパー回収装置の効果
ベーパー 回収装置
弁
ガソリン
ステージ1
ベーパーリターン
荷降ろし 自動車へ
給油
清 浄 空 気
ステージ1ベーパー リターン用弁
バル ブ
通 気 管
地下タンク
10kℓ
VOC
計 流量計VOC
計流量計
タンクローリー
0.000 0.001 0.002 0.003
0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22
ガソリン排出量 mℓ(液体)/10sec
時刻
2007/8/13 ベーパー回収装置出口
ベーパー回収装置出口、弁付通気管 におけるにおける測定結果例
0.0 0.1 0.2 0.3
0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22
ガソリン排出量 mℓ(液体)/10sec
時刻 2007/8/13 通気管
回収装置の効果:
排出量:
OFF
時の1
/10
程度0 2 4 6 8 10 12
0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22
ガソリン排出量 mℓ(液体)/10sec
時刻 2007/8/4 通気管
まとめ 排出量の比較と 対策の方向性
10
140 5
100
呼吸ロス 給油ロス 受入ロス
(ステージ1
ベーパーリターン)
受入ロス
今回の調査 結果より
今回の調査 結果より
過去の調査 結果より
給油ロス対策が最も重要
おわりに:給油ロス対策の課題
ステージ2ベーパーリターン
•
給油ノズル等スタンド側の設備投資が必要•
ガソリン回収量:1000
kℓ
販売で30
万円相当ORVR
•
活性炭槽の追加による車両の大型化・価格 アップ•
給油ノズルの改良も必要•
ガソリン回収量:10000km
走行で300
円相当•
自動車ユーザーへの周知同時使用では不具合
ご静聴ありがとうございました