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Research Report by Shared Research Inc. 目次 SR レポートの読み方 : 本レポートは 直近更新内容 業績動向セクションから始まります ビジネスモデルに馴染みのない方は 事業内容セクショ ンからご覧ください 要約 -

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COVERAGE INITIATED ON: 2017.06.12

LAST UPDATE: 2018.06.22 当レポートは、掲載企業のご依頼により株式会社シェアードリサーチが作成したものです。投資家用の各企 業の『取扱説明書』を提供することを目的としています。正確で客観性・中立性を重視した分析を行うべく、 弊社ではあらゆる努力を尽くしています。中立的でない見解の場合は、その見解の出所を常に明示します。 例えば、経営側により示された見解は常に企業の見解として、弊社による見解は弊社見解として提示されま す。弊社の目的は情報を提供することであり、何かについて説得したり影響を与えたりする意図は持ち合わ せておりません。ご意見等がございましたら、[email protected] までメールをお寄せくだ さい。ブルームバーグ端末経由でも受け付けております。

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目 次

SRレポートの読み方:本レポートは、直近更新内容・業績動向セクションから始まります。ビジネスモデルに馴染みのない方は、事業内容セクショ ンからご覧ください。

要約 --- 3

主要経営指標の推移 --- 5

直近更新内容 --- 7

概略 --- 7

業績動向 --- 10

四半期実績推移 --- 10

中長期見通し --- 17

事業内容 --- 22

概要 --- 22

フィナンシャルサービス事業 --- 33

コスト構造 --- 37

市場とバリューチェーン --- 38

SW(Strengths, Weaknesses)分析 --- 42

過去の財務諸表 --- 43

損益計算書 --- 43

貸借対照表 --- 57

キャッシュフロー計算書 --- 58

その他の情報 --- 59

沿革 --- 59

ニュース&トピックス --- 59

コーポレートガバナンスおよびトップマネジメント --- 64

配当方針 --- 65

大株主(2017 年 12 月 31 日現在) --- 65

従業員数 --- 65

企業概要 --- 67

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要 約

事業概要

◤ 同社はポイントサイトを運営するポイントメディア事業およびコンテンツメディア事業などからなる「モバイル サービス事業」(2017年12月期売上高構成比84.7%、同営業利益構成比43.1%)と、仮想通貨関連事業、スマート フォン決済事業、投資育成事業などからなる「フィナンシャルサービス事業」(同15.3%、同56.9%)の2つの事業 を行っている。現事業領域の主軸となるポイントサイトでは、同社ポイントサイト会員(2017年12月末344万人: 前年同期比13.2%増)に対し、同社サイトに掲載する広告主の商品・サービスの購入や会員登録などのアクション を、ポイント提供によって促す事業を行っている。同社は、同社ポイントサイト会員がアクションを行った場合に 広告主から成果報酬を受け取り、ポイントサイト会員にその収入の一部(約3分の2)をポイントとして還元してい る(成果報酬型広告)。 ◤ 2017年12月期における売上高は5,400百万円(前期比44.9%増)、営業利益956百万円(同71.5%増)。営業投資有 価証券の売却を除いたオーガニックベースでは、売上高4,596百万円(同23.3%増)、営業利益162百万円(同70.9% 減)であった。 ◤ 同社のモバイルサービス事業の特長は、スマートフォン(スマホ)向け広告の売上高比率が相対的に高いことであ る(2016年12月期スマホ広告売上高比率約70%:代表的な競合GMOメディア株式会社(東証マザーズ6180)のメ ディア事業は同約40%)。株式会社D2C/株式会社サイバー・コミュニケーションズの共同調査によれば、2016年の インターネット広告媒体費は1兆378億円(前年比12.9%増)となり、そのうち、スマホ広告市場は6,476億円(同30.1% 増)に対し、PC広告市場は3,902億円(同7.4%減)であった。スマホ広告市場の構成比が初めて6割を超えた。同社 は2005年に国内で初めて携帯端末向けポイントサイトを開始し、PC向けよりも平均10歳以上若い10歳代後半から 20歳代を中心とするユーザーを、フィーチャーフォン向け課金コンテンツ(広告主のサイト)に送客してきた。ま た、スマホの普及とともに広がったアプリ系コンテンツにも若いユーザーを中心に送客している。同社は、インター ネット接続がPCからフィーチャーフォンへ、そして隙間時間にスマホを使った方法へとシフトするなか、他社に先 んじてその潮流に対応し、会員数を拡大させた。 ◤ 同社は他のポイントサイト運営会社に比べて収益性が高いという特徴を持つ(2017年度の営業利益率は、同社17.7% に対して、同社を除く上場3社平均は4.4%)。しかし、営業投資有価証券の売却を除いた同社の2017年12月期の営 業利益率は3.5%に低下した。また、2018年12月期の期初予想では営業利益率を6.8%としていた。同社はコイン チェック株式売却益の発生に伴い2018年12月期通期業績予想を修正し、修正後の営業利益率予想は13.2%となった。 アドネットワークのルール変更の影響やコンテンツメディアへの積極投資などにより、一時的に営業利益率が低下 している。主軸となるモバイルサービス事業の更なる成長を目指すと同時に、仮想通貨関連事業、スマホ決済事業、 投資事業などからなるフィナンシャルサービス事業を第2の柱として育てているところである。

業績動向

2017年2月14日に、同社は5ヶ年の中期経営計画を発表した。最終年度の2021年12月期売上高15,000百万円(年平均成長 率32.1%)、償却前営業利益(EBITDA)3,000百万円(同40.0%)を目標に掲げている。部門別(旧区分)では、ポイン トメディア事業で売上高10,000百万円、EBITDA2,000百万円を目指す。M&Aや友達紹介などの仕組みづくりによる会員数 増加(2021年目標は2016年期末比2.3倍の700万人)が背景。コンテンツメディア事業では、売上高3,000百万円、EBITDA600 百万円を目指す。採用課金型アルバイト求人サイト「モッピーバイト」のほか、新しいメディアの立ち上げによって第2 の収益の柱とする計画である。O2O事業では、売上高2,000百万円、EBITDA400百万円を目指す。スマホ利用者のネット 上(オンライン)での行動を現実(オフライン)の小売店舗への誘導やリピート向上につなげるオムニチャネルサービス など新事業を立ち上げる計画である。

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同社の強みと弱み

SR社では同社の強みを、PCからのシフトで拡大するスマホ向け広告売上高比率の高さ、人的投資に頼らない売上高増加 の仕組みづくり、会員によるアクションを誘発する行動履歴データの蓄積、の3点と考えている。一方、弱みに関しては、 参入障壁が低いポイントメディア事業を主力とすること、国内顧客ターゲットの上限キャップを埋める海外展開の困難性、 採用課金型アルバイト求人サイトにおける掲載広告件数の少なさ、の3点と考えている。

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主 要 経 営 指 標 の 推 移

出所:会社データよりSR社作成

*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。

損益計算書 FY12/11 FY12/12 FY12/13 FY12/14 FY12/15 FY12/16 FY12/17 FY12/18

(百万円) 単独 単独 単独 単独 単独 単独 単独 会予 ポイントメディア会員数(百万人) - - 1.18 1.78 2.67 3.04 3.44 YoY - - - 50.8% 50.0% 13.9% 13.2% 売上高 719 582 1,172 2,421 3,167 3,726 5,400 7,600 YoY 17.6% -19.0% 101.3% 106.6% 30.8% 17.7% 44.9% 40.7% 売上総利益 294 234 442 934 1,159 1,319 2,168 売上総利益率 40.9% 40.2% 37.7% 38.6% 36.6% 35.4% 40.1% 販管費 255 239 285 604 694 762 1,212 YoY - -6.6% 19.2% 112.4% 14.8% 9.8% 59.1% 販管費率 35.5% 41.0% 24.3% 25.0% 21.9% 20.4% 22.4% 営業利益 39 -5 157 329 465 557 956 1,000 YoY - - - 109.7% 41.3% 19.7% 71.5% 4.6% 営業利益率 5.4% -0.8% 13.4% 13.6% 14.7% 15.0% 17.7% 13.2% 経常利益 39 -6 154 309 459 498 960 990 YoY -40.6% - - 100.2% 48.5% 8.5% 92.9% 3.1% 経常利益率 5.4% -1.0% 13.2% 12.8% 14.5% 13.4% 17.8% 13.0% 当期純利益 11 -10 90 294 269 276 650 645 YoY -75.9% - - 226.0% -8.4% 2.4% 136.1% -0.8% 当期純利益率 1.5% -1.7% 7.7% 12.1% 8.5% 7.4% 12.0% 8.5% 一株当たりデータ(円、株式分割調整後) 期末発行済株式数(千株) 8,580 8,580 8,580 9,180 9,237 10,759 11,300 EPS(円) 1.37 -1.35 12.05 38.05 30.68 30.54 62.65 59.29 EPS(希薄化後、円) - - - 37.73 29.57 28.87 60.65 DPS(円) - - - 8.00 12.00 8.00 BPS(円) 21.63 20.11 32.15 186.01 215.90 416.23 512.74 貸借対照表(百万円) 流動資産 359 341 637 2,235 2,362 4,659 5,674 現金・預金・有価証券 223 176 273 1,596 1,434 3,629 3,569 売上債権 100 104 272 425 606 654 839 棚卸資産 3 8 48 43 52 123 392 その他流動資産 36 60 45 172 269 254 874 固定資産 38 57 217 253 965 1,174 2,317 有形固定資産 10 9 16 22 72 64 211 無形固定資産 8 27 178 173 483 455 475 投資その他の資産 20 21 23 57 410 656 1,631 資産合計 396 398 854 2,488 3,326 5,833 7,991 流動負債 192 208 443 633 1,061 1,158 1,832 買入債務 5 4 8 29 56 108 206 短期有利子負債 10 22 59 73 115 160 258 ポイント引当金 104 120 203 257 607 616 750 その他流動負債 72 62 172 276 283 274 617 固定負債 38 40 171 226 358 369 575 長期有利子負債 37 38 170 216 337 345 515 その他 2 2 2 10 21 23 60 純資産 166 150 241 1,629 1,907 4,307 5,584 資本金 80 80 80 337 339 1,380 1,749 資本剰余金 45 45 45 871 874 1,915 2,284 利益剰余金 56 45 136 429 698 974 1,542 自己株式 -14 -20 -20 -8 -8 -8 -8 その他の包括利益累計額 - - - 42 11 新株予約権 - - - - 4 4 6 負債資本合計 396 398 854 2,488 3,326 5,833 7,991 キャッシュフロー計算書(百万円) 営業活動によるCF 59 -22 59 229 226 370 470 投資活動によるCF -8 -33 -130 -61 -558 -296 -1,448 財務活動によるCF -10 8 168 1,155 170 2,121 919 財務諸表 有利子負債 47 60 229 288 452 505 774 ネットキャッシュ 176 116 44 1,307 981 3,124 2,795 ROA(総資産経常利益率) 19.5% -1.4% 24.6% 18.5% 15.8% 10.9% 13.9% ROE(自己資本純利益率) 13.0% -6.4% 46.1% 31.4% 15.2% 8.9% 13.2% 流動比率 187% 164% 144% 353% 223% 402% 310% 固定比率 22.8% 38.0% 90.3% 15.5% 50.6% 27.3% 41.5% 自己資本比率 41.9% 37.8% 28.2% 65.5% 57.2% 73.8% 69.8%

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出所:会社データよりSR社作成

*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。

損益計算書 FY12/11 FY12/12 FY12/13 FY12/14 FY12/15 FY12/16 FY12/17

(百万円) 単独 単独 単独 単独 単独 単独 単独 売上高 719 582 1,172 2,421 3,167 3,726 5,400 YoY 17.6% -19.0% 101.3% 106.6% 30.8% 17.7% 44.9% 売上原価 425 348 730 1,487 2,008 2,407 3,232 原価率 59.1% 59.8% 62.3% 61.4% 63.4% 64.6% 59.9% 売上総利益 294 234 442 934 1,159 1,319 2,168 売上総利益率 40.9% 40.2% 37.7% 38.6% 36.6% 35.4% 40.1% 販管費 255 239 285 604 694 762 1,212 YoY - -6.6% 19.2% 112.4% 14.8% 9.8% 59.1% 販管費比率 35.5% 41.0% 24.3% 25.0% 21.9% 20.4% 22.4% 営業利益 39 -5 157 329 465 557 956 YoY - - - 109.7% 41.3% 19.7% 71.5% 営業利益率 5.4% -0.8% 13.4% 13.6% 14.7% 15.0% 17.7% 営業外損益 -0 -1 -3 -20 -7 -59 4 金融収支 -1 -1 -1 -3 -2 -2 -1 その他 1 0 -1 -17 -4 -57 5 経常利益 39 -6 154 309 459 498 960 YoY -40.6% - - 100.2% 48.5% 8.5% 92.9% 経常利益率 5.4% -1.0% 13.2% 12.8% 14.5% 13.4% 17.8% 特別損益 -1 -3 - -2 - -30 -7 法人税等 27 2 64 13 190 192 303 税率 71.5% -20.4% 41.6% 4.4% 41.3% 41.1% 31.8% 少数株主損益 - - - -当期純利益 11 -10 90 294 269 276 650 YoY -75.9% - - 226.0% -8.4% 2.4% 136.1% 当期純利益率 1.5% -1.7% 7.7% 12.1% 8.5% 7.4% 12.0% 部門別売上高 FY12/11 FY12/12 FY12/13 FY12/14 FY12/15 FY12/16 FY12/17

(百万円) 単独 単独 単独 単独 単独 単独 単独 売上高 719 582 1,172 2,421 3,167 3,726 5,400 モバイルサービス - - - 4,576 フィナンシャルサービス - - - 824 <旧区分> ポイントメディア - 580 1,162 2,390 3,101 3,606 -コンテンツメディア - 2 10 31 66 120 -YoY 売上高 17.6% -19.0% 101.3% 106.6% 30.8% 17.7% 44.9% モバイルサービス - - - -フィナンシャルサービス - - - -<旧区分> ポイントメディア - - 100.4% 105.7% 29.8% 16.3% -コンテンツメディア - - 305.7% 206.9% 114.2% 82.1% -構成比 - 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% モバイルサービス - - - 84.7% フィナンシャルサービス - - - 15.3% <旧区分> ポイントメディア - 99.6% 99.1% 98.7% 97.9% 96.8% -コンテンツメディア - 0.4% 0.9% 1.3% 2.1% 3.2%

-部門別営業利益 FY12/11 FY12/12 FY12/13 FY12/14 FY12/15 FY12/16 FY12/17

(百万円) 単独 単独 単独 単独 単独 単独 単独 営業利益 39 -5 157 329 465 557 956 モバイルサービス - - - 593 フィナンシャルサービス - - - 783 調整額 - - - -421 YoY 営業利益 - - - 109.7% 41.3% 19.7% 71.5% モバイルサービス - - - -フィナンシャルサービス - - - -構成比 モバイルサービス - - - 43.1% フィナンシャルサービス - - - 56.9% 利益率 モバイルサービス - - - 13.0% フィナンシャルサービス - - - 95.0%

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直 近 更 新 内 容

概略

2018年6月22日、株式会社セレスは、株式会社ゆめみが実施する第三者割当増資を引き受ける(子会社化する)ことを 発表した。 (リリース文へのリンクはこちらとこちら) 同社は本日開催の取締役会において、持分法適用関連会社である株式会社ゆめみ(以下 「ゆめみ」)が実施する第三者 割当増資を引受け、子会社化することについて決議した。 第三者割当増資引受の理由 同社は、2018年6月9日に、ゆめみとの間で資本業務提携契約を締結し、ゆめみを持分法適用関連会社としている。2017 年には、「ビジネスサイエンス AI ラボ」を共同設立し、AI(人工知能)を活用したポイントサイトにおける広告配信最 適化技術についての共同開発を行い、既にモッピーにて導入を開始している。同社では、ゆめみの持つオムニチャネル領 域の技術ノウハウを活かして、50兆円を超える規模になると予想されるO2O市場において(NRI調べ)、共同でスマート デバイスを活用したO2O領域サービスを開発・推進することを企図している。また、ゆめみの持つ高い技術力を活かして、 AI(人工知能)・IoT(Internet of Things)分野での新規事業展開を推進していくとしている。 子会社化の方法 同社は、2018年7月3日付けで、ゆめみが第三者割当増資により発行する株式3,924株を引受ける予定であり、同社の議決 権所有株式割合が48.0%となる見込みである。加えて、同日付けで株主間契約を締結することにより議決権所有割合が合 計 50.9%となり、ゆめみは同社の連結子会社となる見込みである。 株式譲渡実行日は2018年7月3日を予定している。 株式会社ゆめみの最近3年間の経営成績および財政状態 2016年3月期 2017年3月期 2018年3月期 純資産 183百万円 251百万円 284百万円 総資産 704百万円 880百万円 1,197百万円 1株当たり純資産 11,512円93銭 15,832円43銭 17,876円87銭 売上高 1,205百万円 1,397百万円 1,887百万円 営業利益 56百万円 73百万円 48百万円 経常利益 49百万円 69百万円 42百万円 当期純利益 13百万円 68百万円 32百万円 1株当たり当期純利益 853円86銭 4,319円49銭 2,044円44銭 2018年6月18日、同社は、フレセッツ株式会社への追加出資に関して発表した。 (リリース文へのリンクはこちら) 同社は、ブロックチェーン技術の最先端研究開発を行うフレセッツ株式会社による、同社とUTEC(ユーテック)4号投 資事業有限責任組合を引受先とする総額349百万円の第三者割当増資を引き受けた。

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Coverage 資本提携の理由 同社は、スマートフォン端末をメインデバイスとするインターネットメディアを企画・開発し運営することを主業として いる。利用者に対して電子マネーなどに交換可能なポイントをインセンティブにインターネット上の様々なアクションを 促し収益を得ている。国内最大級のスマートフォン向けポイントサイトであるモッピーに加え、モバトクとお財布.com を運営している。 一方、フレセッツはブロックチェーン技術の最先端研究開発を行うベンチャー企業である。複数のホットウォレット*1 とコールドウォレット*2をそれぞれマルチシグ*3で複合利用できる世界初の事業者向けウォレットであるBitshield®(事

業者向けウォレット管理システム:Enterprise Wallet Manager (EWM) for Crypto Assets、以下「EWM」)の開発を進め ている。EWMは、仮想通貨を安全に管理するための必要条件である秘密鍵の管理について、必ずしも事業者が社内に専 門家を抱えなくても、各社の内部統 制基準に合わせて業務フローとして導入が可能であるという特徴を備えている。数々 の最先端技術を導入することにより(特許申請中)、既存法定通貨と同等レベルの安全性を担保しつつ、可用性・スケー ラビリティを確保することを可能としている。 *1 ホットウォレットとは、インターネットに接続されているウォレットのことを指し、リアルタイムでの送金に対応可能で利便性が高い反面、不正 アクセスの標的になりうるため安全性が低いという特徴を有している *2 コールドウォレットとは、インターネットと完全に切り離されたウォレットのことを指し、安全性は高いものの、利便性が低いという特徴を有し ている *3 マルチシグとは、マルチ・シグネチャの略称であり、マルチシグ対応のビットコインアドレスでは、ビットコインを送付するために複数の署名が 必要となる。そのため、マルチシグを採用することで高セキュリティのウォレットサービスを構築可能となる 同社では、現金や電子マネーなどに交換可能なポイントサービスを運営しており、そのポイントは一種の仮想通貨(トー クン)であると定義している。そのため、グローバルな仮想通貨であるビットコインおよびブロックチェーン技術とは非 常に親和性が高いと考えている。 2018年6月8日、同社への取材を踏まえてレポートを更新した。 2018年5月14日、同社は2018年12月期第1四半期決算を発表した。 (決算短信へのリンクはこちら、決算説明資料はこちら、詳細は2018年12月期第1四半期決算の項目を参照) 2018年4月20日、同社は、2018年12月期通期業績予想の上方修正を発表した。 (リリース文へのリンクはこちら) 2018年12月期通期業績予想の修正 売上高:7,600百万円(前回予想7,100百万円) 営業利益:1,000百万円(同480百万円) 経常利益:990百万円(同470百万円) 親会社株主に帰属する当期純利益:645百万円(同300百万円) 1株当たり当期純利益:59.29円(同27.57円)

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Coverage 修正の理由 主業であるポイントメディア事業、コンテンツメディア事業の業績が堅調に推移する一方、2018年4月6日に公表したと おり、コインチェック株式会社の株式を約515百万円にて売却し、約476百万円の売却益が発生する見込みであったが、 当該売却手続きが2018年4月16日付で完了した。当該取引に伴い、2018年12月期通期業績は前回発表予想を大幅に上回 る見込みとなった。 2018年4月6日、同社は、営業投資有価証券の売却益の計上に関して発表した。 (リリース文へのリンクはこちら) 同社は、2018年4月6日開催の臨時取締役会において、同社が保有する営業投資有価証券の一部を売却する決議をした。 当該営業投資有価証券の売却に伴い、売却益が発生する見込みとなった。 営業投資有価証券売却益の内容 ▷ 売却年月日:2018年4月6日 ▷ 売却株式:コインチェック株式会社 ▷ 売却額:約515百万円 ▷ 売却益:約476百万円 ▷ 付加条項:本件の譲渡契約には、売却額に追加して、コインチェック社の2019年3月期から2021年3月期までの各事業年 度の税引後当期純利益相当額の50%分から訴訟費用等を差し引いた金額が、売却時の同社の持分比率に応じて同社に支 払われるアーンアウト条項が付されている。 なお、当該営業投資有価証券の売却による2018年12月期の業績予想への影響については、他の要因も含め精査中であり、 判明次第公表するとしている。 2018年3月29日、同社への取材を踏まえてレポートを更新した。 過去の会社発表は、ニュース&トピックスを参照

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業 績 動 向

四半期実績推移

出所:会社データよりSR社作成 *表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。

セグメント変更

同社は、2017年12月期第3四半期累計期間より、報告セグメントを変更している。新しいセグメントは、モバイルサービ ス事業(ポイントサイトを運営するポイントメディア事業やコンテンツメディア事業など)とフィナンシャルサービス事 業(投資育成事業、スマートフォン決済事業、仮想通貨関連事業など)の2つとなっている。 従来はモバイルサービス事業の単一セグメントであり、売上高の内訳として、ポイントメディアとコンテンツメディアに ついて開示されていた。

四半期業績推移(累計) FY12/16 FY12/17 FY12/18

(百万円) Q1 Q1-Q2 Q1-Q3 Q1-Q4 Q1 Q1-Q2 Q1-Q3 Q1-Q4 Q1 Q1-Q2 Q1-Q3 Q1-Q4 (進捗率) 通期会予 売上高 904 1,808 2,758 3,726 1,065 2,032 3,989 5,400 1,713 22.5% 7,600 YoY 34.5% 23.2% 19.0% 17.7% 17.8% 12.4% 44.6% 44.9% 60.9% 40.7% 売上総利益 336 672 1,018 1,319 401 673 1,773 2,168 596 売上総利益率 37.2% 37.1% 36.9% 35.4% 37.6% 33.1% 44.5% 40.1% 34.8% 販管費 173 377 552 762 231 485 783 1,212 560 YoY 7.4% 12.6% 10.3% 9.8% 33.6% 28.5% 41.7% 59.1% 142.6% 販管費率 19.1% 20.9% 20.0% 20.4% 21.7% 23.9% 19.6% 22.4% 32.7% 営業利益 164 294 466 557 170 188 990 956 36 3.6% 1,000 YoY 54.4% 28.0% 19.8% 19.7% 3.9% -36.0% 112.6% 71.5% -78.8% 4.6% 営業利益率 18.1% 16.3% 16.9% 15.0% 16.0% 9.3% 24.8% 17.7% 2.1% 13.2% 経常利益 160 288 452 498 168 188 989 960 30 3.0% 990 YoY 52.5% 26.3% 17.4% 8.5% 5.0% -34.6% 118.6% 92.9% -82.1% 3.1% 経常利益率 17.7% 15.9% 16.4% 13.4% 15.8% 9.3% 24.8% 17.8% 1.8% 13.0% 当期純利益 99 153 262 276 109 122 670 650 12 1.8% 645 YoY 62.7% 13.1% 13.2% 2.4% 9.7% -20.1% 155.8% 136.1% -89.4% -0.8% 当期純利益率 11.0% 8.4% 9.5% 7.4% 10.2% 6.0% 16.8% 12.0% 0.7% 8.5%

四半期業績推移 FY12/16 FY12/17 FY12/18

(百万円) Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 売上高 904 904 950 968 1,065 967 1,957 1,411 1,713 YoY 34.5% 13.7% 11.8% 13.9% 17.8% 6.9% 106.0% 45.8% 60.9% 売上総利益 336 335 347 301 401 272 1,100 394 596 売上総利益率 37.2% 37.1% 36.5% 31.1% 37.6% 28.2% 56.2% 27.9% 34.8% 販管費 173 205 175 209 231 254 298 429 560 YoY 7.4% 17.4% 5.7% 8.4% 33.6% 24.1% 70.3% 104.9% 142.6% 販管費率 19.1% 22.6% 18.4% 21.6% 21.7% 26.3% 15.2% 30.4% 32.7% 営業利益 164 131 172 91 170 18 802 -35 36 YoY 54.4% 5.5% 7.8% 19.7% 3.9% -86.0% 367.2% - -78.8% 営業利益率 18.1% 14.4% 18.1% 9.4% 16.0% 1.9% 41.0% - 2.1% 経常利益 160 128 165 45 168 20 801 -29 30 YoY 52.5% 4.0% 4.4% -38.1% 5.0% -84.3% 386.2% - -82.1% 経常利益率 17.7% 14.1% 17.3% 4.7% 15.8% 2.1% 40.9% - 1.8% 当期純利益 99 53 109 14 109 13 548 -20 12 YoY 62.7% -27.9% 13.3% -64.0% 9.7% -75.7% 401.7% - -89.4% 当期純利益率 11.0% 5.9% 11.5% 1.4% 10.2% 1.3% 28.0% - 0.7%

四半期重要経営指標推移 FY12/16 FY12/17 FY12/18

Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4

ポイントメディア会員数(百万人、 2.78 2.89 2.93 3.04 3.10 3.23 3.34 3.44 3.51

YoY 49.0% 17.3% 14.1% 13.7% 11.4% 11.7% 14.0% 13.3% 13.3%

四半期費用 FY12/16 FY12/17 FY12/18

(百万円) Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 売上原価、販管費 740 774 779 877 895 949 1,155 1,446 1,677 売上原価 567 569 604 667 664 695 857 1,017 1,117 人材関連費用(販管費) 89 98 90 108 103 128 134 158 156 広告宣伝費 19 42 24 34 47 43 56 136 244 地代家賃 14 14 12 12 14 15 15 32 35 その他費用 52 50 47 54 65 66 91 101 123

四半期費用(売上高対比) FY12/16 FY12/17 FY12/18

Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 売上原価、販管費 81.9% 85.6% 81.9% 90.6% 84.0% 98.1% 59.0% 102.5% 97.9% 売上原価 62.8% 62.9% 63.5% 68.9% 62.4% 71.8% 43.8% 72.1% 65.2% 人材関連費用(販管費) 9.8% 10.9% 9.5% 11.2% 9.7% 13.2% 6.8% 11.2% 9.1% 広告宣伝費 2.1% 4.7% 2.5% 3.5% 4.4% 4.4% 2.9% 9.6% 14.2% 地代家賃 1.5% 1.5% 1.3% 1.2% 1.3% 1.6% 0.8% 2.3% 2.0% その他費用 5.7% 5.6% 4.9% 5.6% 6.1% 6.8% 4.6% 7.2% 7.2% FY12/18

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2018年12月期第1四半期実績(2018年5月14日発表)

売上高 1,713百万円(前年同期比60.9%増) 営業利益 36百万円(同78.8%減) 経常利益 30百万円(同82.1%減) 四半期純利益 12百万円(同89.4%減) ※上記数値は百万円未満を四捨五入した数値であり、会社発表数値(百万円未満切り捨て)と異なる場合がある(以下同じ)。

会社計画比

2018年12月期通期会社予想(2018年4月20日の上方修正値*)に対する第1四半期実績の進捗率は、売上高22.5%(2017 年12月期実績に対する前第1四半期の進捗率は19.7%)、営業利益3.6%(同17.8%)、経常利益3.0%(同17.5%)、当 期純利益1.8%(同16.8%)となった。 *2018年12月期会社予想上方修正(2018年4月20日発表:詳細は「直近更新内容」の段を参照) ▷売上高:7,600百万円(前回予想7,100百万円) 営業利益:1,000百万円(同480百万円) 経常利益:990百万円(同470百万円) 親会社株主に帰属する当期純利益:645百万円(同300百万円) 1株当たり当期純利益:59.29円(同27.57円) <修正理由> 主業であるポイントメディア事業、コンテンツメディア事業の業績が堅調に推移する一方、コインチェック株式会社の株式を約515百万円にて売却し、 約476百万円の売却益が発生する見込みとなったため 広告の需要期である3月を含む第1四半期において、当第1四半期の売上高は前年同期に比べて高い進捗を遂げた。モバイ ルサービス事業セグメントにおいて、ポイントメディア事業、コンテンツメディア事業ともに堅調な推移となった。ポイ ントメディア事業においては、アドネットワークのルール変更(2017年4月)によるネガティブインパクトを、ポイント 投資(ポイント交換率の引上げ)によるユーザー囲い込みによって払拭するという戦略的投資が奏功した。コンテンツメ ディア事業では、記事運用広告などが堅調に推移した。また、株式会社イッカツよりM&Aによって譲受した投資不動産 情報サイト「Oh! Ya」*と注文住宅比較サイト「持ち家計画」**の収益が2018年3月から計上されたことも寄与した。 *「Oh! Ya」:投資マンションや不動産収益物件を紹介する投資用不動産情報サイト **注文住宅比較サイト「持ち家計画」:注文住宅を比較検討するにあたり、全国の工務店・ハウスメーカーへ一括で資料請求可能なサイト 上記2つの不動産アフィリエイトメディアの収益力は、事業譲受前の事業年度において、税引き前利益ベースで約150百万円。同社のアフィリエイト 運営ノウハウを活用することによって、更なる成長が可能であると同社は判断している 一方、利益面では、前年同期に比べて低い進捗となった。事業譲受に伴うデューデリジェンスなどの費用や本社移転に伴 う二重家賃(注:2017年12月期第4四半期と2018年12月期第1四半期に発生)といった一時的費用計50百万円の計上や、 コンテンツメディア事業におけるプロモーション強化を背景とする広告宣伝費の拡大(前年同期比197百万円増)などが 主因。 当第2四半期以降には、こうした一時的費用の発生の剥落に加えて、非ポイントサイトの収益化が上乗せされ、同社計画 線に進捗が進んでいくと見られる。また、後述する通り、コインチェック社の株式売却益が当第2四半期に計上される。 当該売却益は期初の2018年12月期会社予想には織り込まれていなかった。

前年同期比

2018年12月期第1四半期実績は、売上高1,713百万円(前年同期比60.9%増)、営業利益36百万円(同78.8%減)となっ た。売上高は、戦略的なポイント投資を背景とするポイントメディア事業の好調や、コンテンツメディアのオーガニック 成長とM&A効果によって、前期比60.9%増収と大幅成長となった。一方、利益面では、コンテンツメディア事業の増収

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Coverage を背景に、売上総利益は前年同期比48.8%増となった。しかし、ポイント投資とコンテンツメディアでの積極的な広告投 資、M&A等に係る一時的費用などの販管費の増加により、営業利益は前年同期比78.8%減と大幅減益となった。 モバイルサービス事業において、スマートフォン端末をメインデバイスとしたポイントサイトを複数運営している。会員 数や掲載広告数の増加に向け各種施策の実行や、事業拡大のためにポイント投資を実施する等、積極的な営業活動を行っ た。また、既存事業であるポイントサイトにとどまらず、採用課金型アルバイト求人サイトの「モッピーバイト」、無料 コミックサイトの「チケコミ」、スマホゲーム比較サイトの「LookApp」の事業拡大に取り組んだ。 2018年12月第1四半期において、2018年3月に、不動産情報サイトの「Oh!Ya」と「持ち家計画」の2つのアフィリエイト メディアを株式会社イッカツから譲受し、非ポイントサイトの充実を図った。同社はチケコミ(Webコミックビューワー の無料コミックサイト、旧名称「コミプラ」より2018年5月に名称変更)、LookApp(ゲームアプリ愛好者向けゲームア プリ情報データベース)など同社がスクラッチから制作するアプリがある一方で、同社の事業にシナジーがあるアプリ事 業のM&Aにも積極的である。一方、ポイントサイトで同社の発行するポイントは、現金や電子マネーに交換可能との観 点からは一種の仮想通貨であると認識しており、各種仮想通貨やその要素技術であるブロックチェーン技術をいち早く活 用することで、新たな事業を生み出すことが可能であるとの考えのもと、当第1四半期においても仮想通貨関連事業に積 極的に投資した。 100%子会社マーキュリー社にて仮想通貨取引所の開設に向けた準備を進め、2018年3月に仮想通貨取引所向けウォレッ ト管理システムをはじめとするソフトウェア開発事業を行うフレセッツ社への追加出資、仮想通貨のポートフォリオ管 理ツール「Coinboard(コインボード)」を開発・提供する株式会社LOGICAへの出資を行った。 2018年4月には、コインチェック社株式を515百万円で売却し、売却益476百万円は当第2四半期に計上される*予定であ る。当売却益については、期初会社予想には織り込まれていなかった。 *マネックスグループ株式会社(東証1部8698)がコインチェック株式会社の株式を取得して完全子会社化した際(2018年4月16日)、同社は保有し ていたコインチェック社株式を総合的な判断により売却したとのこと(「直近更新内容」の章を参照)。同社が当該株式を将来に亘って保有してい た場合に獲得できたであろう投資の果実に関しては、アーンアウト条項により獲得できることになっている。即ち、売却益に加えて、コインチェッ ク社の2019年3月期から2021年3月期までの各事業年度の税引後当期純利益相当額の50%分から訴訟費用等を差し引いた金額が、売却時の同社の持分 比率に応じて同社に支払われる 同社では、スマートフォン端末をメインデバイスとし、現金や電子マネー等に交換可能なポイントを付与するポイントサ イトを複数運営している。ポイントサイトにおいては、会員の拡大や掲載広告数の増加に向け、各種施策の実行や積極的 な営業活動を行い、売上高は堅調に推移した。また当期においては、既存事業であるポイントサイトにとどまらず採用課 金型アルバイト求人サイトをはじめとする非ポイントサイトの充実を図り、コミックの利用をインセンティブとして広告 収益を獲得する無料コミックサイトを新たに立ち上げる等、これまでに培ったサイト運営ノウハウを生かした事業を積極 的に展開した。 2018年12月期第1四半期末の従業員数は、コンテンツメディア強化のための採用継続や、仮想通貨取引所開設に伴うメン バー増強などにより、前年同期比27名増、前四半期比10名増の117名(正規95名、非正規22名)となった。

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Coverage 四半期売上高 出所:会社資料よりSR社作成 四半期費用項目 四半期営業利益 出所:会社資料よりSR社作成

セグメント別

同社は、2017年12月期第3四半期累計期間より、報告セグメントを変更している。新しいセグメントは、モバイルサービ ス事業とフィナンシャルサービス事業の2つとなっている。 モバイルサービス事業 2018年12月期第1四半期における同事業の売上高は1,713百万円(前年同期比なし)、セグメント利益は171百万円(同) となった。モバイルサービス事業では、複数のポイントサイト、採用課金型アルバイト求人サイトなどを運営している。 運営するポイントサイトにおいて、会員のECサイトでの利用金額の一定割合をポイントで還元するEC連携型のアフィリ エイト広告を強化するほか、人口知能(AI)によるアフィリエイト広告配信最適化技術を導入する等、収益性向上に向け た取り組みを行った。モバイルサービス事業の第2の収益柱として中期的に育成するべく、同社が事業拡大に注力してい るコンテンツメディアにおいては、事業拡大のために広告宣伝活動に注力した。また、自社での新サイトの立ち上げだけ でなく、事業譲受(前述)等も積極的に活用し、非ポイントサイトの充実を図った。同社によれば、当第1四半期のコン テンツメディアの売上高は前年同期比12倍に拡大したとのこと。 フィナンシャルサービス事業 当該期間における同事業の売上高は157千円(前年同期比なし)、セグメント利益は7,121千万円(同)となった。フィ ナンシャルサービス事業では、仮想通貨関連事業、スマートフォン決済事業、投資リターンを得ることを目的とした投資 904 904 950 968 1,065 967 1,957 1,411 1,713 37.2% 37.1% 36.5% 31.1% 37.6% 28.2% 56.2% 27.9% 34.8% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 0 500 1,000 1,500 2,000 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1

FY12/16 FY12/17 FY12/18

売上高 売上総利益率 (百万円) 56789 56998 60490 667 664 695 857 1,017 1,117 108 103 128 134 158 156 740 774 779 877 895 949 1,155 1,446 1,677 0 500 1,000 1,500 2,000 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1

FY12/16 FY12/17 FY12/18

売上原価 人材関連費用 広告宣伝費 地代家賃 その他費用 (百万円) 164 131 172 91 170 18 802 -35 36 18.1% 14.4% 18.1% 9.4% 16.0% 1.9% 41.0% 0.0% 2.1% 0% 20% 40% 60% -100 400 900 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1

FY12/16 FY12/17 FY12/18

営業利益 営業利益率(右軸)

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Coverage 育成事業を行っている。なかでも、仮想通貨関連事業においては、100%子会社である株式会社マーキュリーが2018年1 月29日付で仮想通貨交換業の登録申請書を関東財務局へ提出し受理されており、仮想通貨取引所の開設に向け着実に準 備を進めている。投資育成事業では、同社の経営資源を活用しながら、投資先の成長支援を積極的に行っている。2018 年12月第1四半期末の営業投資有価証券(簿価)は584百万円(2017年12月期末比154百万円増)。

AI活用によるポイントサイト売上高の上昇

ゆめみ社と共同設立による「ビジネスサイエンスAIラボ」で開発した、バンディットアルゴリズムを活用した広告配信最 適化技術の運用を、2018年3月よりモッピーにて開始した。バンディッドアルゴリズムとは、選択肢が複数あり、どれが 最適なものか判断がつきにくい際に、どの選択肢が選ばれていくかを繰り返し検証していく機械学習方法。ターゲット毎 に最適広告探索反復学習による広告最適化を実現する。クリックレートやコンバージョンの上昇を図るのが狙い。

仮想通貨・ブロックチェーン分野の投資加速

2018年2月に、仮想通貨取引所向けウォレット管理システムを始めとするソフトウェア開発事業を行うフレセッツ社と、 2018年3月には、仮想通貨のポートフォリオ管理ツール「Coinboard(コインボード)」を開発・提供する株式会社LOGICA と、それぞれ、資本提携を行った(それぞれ、「直近更新内容」の章に詳述)。

ブロックチェーンゲーム業界への参入

日本初のブロックチェーンゲーム「くりぷ豚(トン)」をグッドラックスリーと共同開発し、スマホ向けにリリースする 予定である。ブロックチェーンを活用した「Dapps*」としてのゲームの本格的事業化は日本初となる(同社調べ)。 *「Decentralized Applications」の略称で、分散型アプリケーションと訳され、中央集権体制に依存しないで機能するアプリケーションを指す 豚のキャラクター「くりぷ豚(トン)」をコレクションし、交配させ新種を誕生させたり、ユーザー間での売買を行うと いうゲームである。ゲーム内の「くりぷトン」の種類は、およそ3京6,000兆通りにのぼる。プレイヤーはそれら無数に存 在する「くりぷトン」の中から、お気に入りの「豚」を手に入れ、「オーナー」となる。プレイヤーは仮想(暗号)通貨 イーサリアムを用いて、それら「くりぷトン」を相互にトレードする。 過去の四半期実績と通期実績は、過去の財務諸表へ

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Coverage

2018年12月期会社計画

出所:会社データよりSR社作成 *表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。 2018年12月期業績は、売上高7,600百万円(前期比40.7%増)、営業利益1,000百万円(同4.6%増)、経常利益990百万円 (同3.1%増)、当期純利益645百万円(同0.8%減)を計画している。 同社は、2018年4月20日に2018年12月期通期業績予想を修正した。 2018年12月期通期業績予想の修正 売上高:7,600百万円(前回予想7,100百万円) 営業利益:1,000百万円(同480百万円) 経常利益:990百万円(同470百万円) 親会社株主に帰属する当期純利益:645百万円(同300百万円) 1株当たり当期純利益:59.29円(同27.57円) 修正の理由 主業であるポイントメディア事業、コンテンツメディア事業の業績が堅調に推移する一方、2018年4月6日に公表したと おり、コインチェック株式会社の株式を約515百万円にて売却し、約476百万円の売却益が発生する見込みであったが、 当該売却手続きが2018年4月16日付で完了した。当該取引に伴い、2018年12月期通期業績は前回発表予想を大幅に上回 る見込となった。 ポイントメディアの安定成長とコンテンツメディアの収益化により、2013年12月期以降6期連続の過去最高売上高を目指 す。前期に引き続き、コンテンツメディアへの投資、仮想通貨取引所・マイニングへの投資など、積極的に先行投資を行 う。一方、前期に行った投資からの成果が2018年12月期に期待できると同社では考えている。 会社予想には営業投資有価証券の売却を見込んでいない。出資先は全て未上場会社であるため、保有株式の売却は同社の 一存ではできない。但し、上場などにより、将来、売却の機会が期待できるものも複数あるとのこと。

セグメント別

モバイルサービス事業 モバイルサービス事業では、ポイントサイトの会員数と掲載広告数の増加に向け、引き続き各種施策に取り組む一方、採 用課金型アルバイト求人サイトや無料コミックサイトに続く新たなコンテン+ツメディアの立ち上げと収益化に注力す る方針である。 業績推移 (百万円) 1H実績 2H実績 通期実績 1H実績 2H実績 通期実績 通期会予 売上高 1,808 1,918 3,726 2,032 3,368 5,400 7,600 YoY 23.2% 12.8% 17.7% 12.4% 75.6% 44.9% 40.7% 営業利益 294 263 557 188 767 956 1,000 YoY 28.0% 11.7% 19.7% -36.0% 191.9% 71.5% 4.6% 営業利益率 16.3% 13.7% 15.0% 9.3% 22.8% 17.7% 13.2% 経常利益 288 210 498 188 772 960 990 YoY 26.3% -9.1% 8.5% -34.6% 267.6% 92.9% 3.1% 経常利益率 15.9% 10.9% 13.4% 9.3% 22.9% 17.8% 13.0% 当期純利益 153 123 276 122 528 650 645 YoY 13.1% -8.4% 2.4% -20.1% 330.3% 136.1% -0.8% 当期純利益率 8.4% 6.4% 7.4% 6.0% 15.7% 12.0% 8.5% FY12/18 FY12/16 FY12/17

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Coverage ポイントをインセンティブとする3つのポイントサイト(「モッピー」「モバトク」「お財布.com」)では会員数と掲載 広告数の増加を図る。同時に、コンテンツをインセンティブとするメディアでは、コミックの利用をインセンティブとし て広告収益を獲得する無料コミックサイト「チケコミ」の他にも新規コンテンツメディアの立ち上げを目指している。ま た、採用課金型アルバイト求人サイト「モッピーバイト」のようなノンインセンティブ型のコンテンツメディアを複数展 開していく。 同社によれば、ポイントメディアにおいて、プロモーションの手法(ポイントインセンティブにより活発に動く会員層の 開拓)による独自の勝ちパターンを見出すことができたとのこと。成功しているプロモーション手法を用いて、売上高拡 大を図る。また、Eコマース分野で直販を行うAD.TRACK(対象を限定した自社による代理店事業:クローズドのアフィ リエイト・プログラム)の業容が拡大しており、今後も成長が期待されるとのこと。こうした個別案件ごとの営業力につ いても強化していくとのこと。 コンテンツメディアにおいては、同社の会員が商品・サービスの使用感などを記事にしてアフィリエイト広告により出稿 するような商材が増加しているとのこと。また、2018年12月期には、同年3月に事業譲受したサイト(不動産情報サイト 「Oh!Ya」、金融情報サイト「資金調達プロ」など:「2017年12月期実績」の「後発事象」の段を参照)も収益貢献も期 待される。 フィナンシャルサービス事業 フィナンシャルサービス事業においては、100%子会社である株式会社マーキュリーにて仮想通貨取引所の開設準備を進 めるだけでなく、仮想通貨マイニング事業などの新たな仮想通貨関連事業の立ち上げにも積極的に取り組む予定である*。 *2018年1月29日付で、資金決済に関する法律第63条の3第1項の規定による仮想通貨交換業の登録申請書を関東財務局へ提出し、受理された。現在、 登録審査中 仮想通貨取引所や仮想通貨マイニングなどの事業は、現在、同社の連結対象ではない。しかしながら、同社がフィナンシャ ルサービス事業を新規セグメントとした背景には、以下のような同社の考えがある。 同社のポイントサイトで同社が発行するポイントは現金や電子マネーに交換可能であるとの観点からは一種の仮想通貨 であると同社は認識している。同社は、現在流通する各種仮想通貨やその要素技術であるブロックチェーン技術をいち早 く活用することで、新たな事業を生み出すことが可能であると考えている。仮想通貨が一般的になる前から、同社はお金 に類するモノの価値をポイントとしてインターネット上に流通させてきた。あらゆる情報がインターネット上でやりとり できるようになったインターネット革命の次には、モノの価値(貨幣)がインターネット上で自由にやりとりされるよう になるイノベーションがある。それが仮想通貨である。同社がこうした分野に乗り出した2年前の段階では、関連する法 整備やインフラ整備が十分ではなかった。しかし、イノベーションがくることが予見できたため、まずは自社の100%リ スクで事業を立ち上げるのではなく、仮想通貨事業を展開している会社に出資する形を採った。本来であれば、全てを自 社で行いたこところであるが、上場会社としてのアカウンタビリティが果たせないとの観点から、当時はできなかった。 それができる環境が整いつつあると同社は考えている(詳細は、「事業内容」の章の「フィナンシャルサービス事業」の 段を参照)。

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Coverage

中 長 期 見 通 し

中期経営計画

2017年2月14日に、同社は5ヶ年の中期経営計画を発表した。最終年度である2021年12月期に売上高150億円(年平均成 長率32.1%)、償却前営業利益(EBITDA)30億円(同40.0%)を目標に掲げている。 中期経営計画における成長戦略として、1)既存のポイントメディア事業における収益拡大、2)コンテンツメディア事 業を2本目の収益の柱へ育成、3)中長期成長を見据えたO2O事業の育成、を掲げている。2016年12月期における同社の 収益は、96.8%がポイントメディア事業に依存しているため、中期経営期間において将来に向けた収益基盤構築を計画し ている。 事業別における2021年12月期売上高、償却前営業利益(EBITDA)の計画は、それぞれポイントメディア事業が10,000百 万円、2,000百万円、コンテンツメディア事業が3,000百万円、600百万円、O2O事業が2,000百万円、400百万円である。 償却前営業利益率に関しては、新メディア開発などに伴う先行投資費用により2017年12月期には16.4%(前期比0.8ポイ ント低下)となるが、2021年12月期には各事業において20%とする計画である。 5ヶ年中期経営計画

(百万円) FY12/16 FY12/17 FY12/21 FY16 –FY21 成長率 売上高 3,726 5,100 15,000 32.1% ポイントメディア 3,606 - 10,000 22.6% コンテンツメディア 120 - 3,000 90.4% O2O - - 2,000 - 償却前営業利益(EBITDA) 646 1,030 3,000 40.0% ポイントメディア - - 2,000 - コンテンツメディア - - 600 - O2O - - 400 - 償却前営業利益率 17.3% 20.2% 20.0% - 出所:会社資料よりSR社作成 *表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。 *2016年12月期第4四半期より、従来の「HRメディア」としていた部門名称を「コンテンツメディア」に変更。 以下は中期経営計画におけるそれぞれの戦略の概要である。

既存のポイントメディア事業における収益拡大

ポイントメディア事業では、会員数の増加と、会員1人あたり売上高の拡大を掲げている。 会員数の増加 同社からすれば、会員数の増加は売上高増加の源泉である。同社は、ポイントサイト会員として同社のターゲットとなる 潜在人口を1,000万人と考えており、同社ポイントメディア会員数(2016年12月末304万人)を中期経営計画最終年度で ある2021年12月期には700万人にする計画である。以下は、会員数増加のための戦略である。 広告出稿による会員獲得 広告出稿では、Webマーケティング強化によって会員獲得を図るほか、代理店を経由しない独自の成果報酬型広告のネッ トワーク構築を計画している。

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Coverage コンテンツ力の強化による会員獲得 コンテンツ力の強化に関しては、友達紹介プログラムの強化とサイト内コンテンツの充実と利用促進を重要視している。 友達紹介とは、友人を紹介した既存会員に対しポイントを付与するものである。同社によれば、友達紹介による会員は、 ポイントサイト広告に対する接触頻度が他の入会ルートによる会員よりも高く、ポイント獲得数も多い。そのため、同社 は特に友達紹介による新規会員獲得に重点を置いて取り組んでいる。友達紹介した会員には、ブログに貼るだけで50ポ イント、1人入会につき300ポイント、紹介した会員が獲得したポイントの50%に相当するポイント、という3段階の報酬 が付与される。 サイト内コンテンツの充実と利用促進に関しては、「クイズ」や「ゲーム」などのコンテンツを充実させることによって、 同社ポイントサイトへの会員の来訪頻度を高める計画である。 M&Aによる会員獲得 M&Aに関しては、同社は2005年の設立以来3件のM&Aを行ってきた。このうち、2件が競合ポイントサイトである。「ポ イントサイト」は1990年代半ばから存在しており、多数の運営企業が存在する。同社によれば、長期間運営しているサ イトは、継続的に利用する優良な既存会員を多く抱えており、追加投資をしなくても会員ビジネスとして固定費を超える キャッシュフローを生み出している場合が多いという。同社は、こうした競合を買収することによって会員数拡大による 広告主への交渉力強化へとつなげており、今後もM&Aを進める計画である。 同社による3件のM&A サービス名(相手企業) 目的 買収額 (百万円) 2013年12月 ポイントサイト「モバトク通帳(現・モバトク)」 (ファイブゲート株式会社) 同社「モッピー」とは異なる会員層(会員の約70% が男性)を持つポイントサイトの獲得 100 2015年2月 求人サイト制作サービス「センキュー!」 (株式会社グローバルパワー) 同社「モッピーバイト」との連携 29 2015年4月 ポイントサイト「お財布.com」 (株式会社オープンキューブ) 同社「モッピー」とは異なる会員層(スマホ会員 の約60%が女性)を持つポイントサイトの獲得 150 出所:会社資料よりSR社作成 会員1人あたり売上高の拡大 会員1人あたり売上高を拡大させるには、広告件数の増加、広告単価の上昇、会員によるアクション(広告成果)数の増 加が必要となる。以下は、同社の会員1人あたり売上高を拡大させる戦略の概要である。 広告件数 同社は広告件数を増加させるために、これまで手薄だった電子商取引(EC)分野の強化、スマホリサーチ、クラウドソー シング、インセンティブ動画広告の強化に取り組む計画である。同社は、「モッピー」「モバトク」「お財布.com」と いう3つのポイントサイトで運営ノウハウを共有させることにより、それぞれの掲載広告件数を増加させる計画である。 広告単価 広告単価に関しては、会員数増加に伴う広告在庫拡大による広告主への交渉力強化と共に、広告主向けの営業力強化に よって、高単価の金融系分野や電子商取引(EC)分野の案件獲得を増やす等により上昇させる計画である。 アクション数 アクション数に関しては、同社ポイントサイト会員の行動履歴など、ビッグデータの活用と人工知能(AI)を活用した会 員への最適な配信技術によるアクション(広告成果)数の増加を計画している。

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コンテンツメディア事業を2本目の収益の柱へ育成

2016年12月期における同社の売上高は、98%がポイントメディア事業で構成されており、同社は収益基盤を強固にすべ く新たな成果報酬型スマホメディアの立ち上げに取り組んでいる。 同社のこれまでの取組として、2010年11月に開始した採用報酬型アルバイト求人サイト「モッピーバイト」(旧名称「モッ ピージョブ」より2018年4月に名称変更)があげられる。「モッピーバイト」は、利用者(個人の求職者)が求人情報に 応募して採用が決まると、同社が求人広告掲載企業から採用課金収入を受け取り、その一部をポイントとして利用者に還 元(付与)するというアルバイト情報サイトである。 求人サイト「モッピーバイト」とポイントサイト「モッピー」は連携している。すなわち、一般個人を対象としている「モッ ピーバイト」において、採用が決まった個人は「モッピーポイント」が付与される。「モッピーポイント」が付与された 個人は、「モッピー」の会員となってポイントを使用するため、「モッピー」の会員数増加につながるのである。同社で は、「モッピーバイト」の利用者は「モッピー」の会員に属性が近いため相乗効果が期待できるとしている。 このように、同社は、ポイント付与などによって集客し広告主が求める行動を動機づけるという、インセンティブを使っ た成果報酬型ビジネスモデルのノウハウを活かして、今後も複数のスマホメディアを立ち上げる計画である。具体的には、 ポイントではなく、ゲームなどの「コンテンツ」をインセンティブとしたスマホメディアを開発中である。

O2O分野での実店舗への送客サービス強化と新規展開

O2O分野での実店舗への送客サービス強化 同社は、これまでO2O分野(O2O=Online to Offline、インターネットでの情報が現実世界の個人の活動に影響を及ぼす こと)では、保険代理店やエステサロンなどの実店舗への送客サービスを中心に行ってきた。保険代理店への送客サービ スを例にとると、同社はポイントメディア会員に対し「保険代理店に赴いてファイナンシャルプランナーと面談する」と いうアクションに対してポイントを付与していた。今後に関して同社は、住宅展示場への送客や小売店舗への送客など新 しいサービスへと拡大させることを検討中である。 また、同社は、実店舗への送客サービスにおける事業展開を加速させるため、オムニチャネル*を使ったプロジェクトで 様々な実績を有する株式会社ゆめみ(非上場)と、資本業務提携を行っている。同社は、自社のスマホによるマーケティ ング領域と、ゆめみ社が有するソリューション領域において相乗効果を追求し、O2O分野でのサービスを共同開発してい くとしている。 *オムニチャネル:店舗やイベント、ネットやモバイルなどの経路(チャネル)を問わず、全ての(オムニ)経路で顧客と接点を持とうとする考え方 やその戦略 O2O分野での新規展開 O2O分野において同社は、実店舗への送客サービスのほかにビッグデータの活用、決済、仮想通貨という新規サービスの 創出を計画している。以下は、その概要である。 ビッグデータの活用 同社は、会員の行動履歴などのビッグデータ(事業に役立つ知見を導出するために活用が期待される巨大で複雑なデータ の集積)を有する。同社はこうした会員の行動履歴を分析し、サイトにおける広告の表示方法を変えることなどによって、 広告主の求めるアクション(広告成果)が起こりやすいように会員に促すことを計画している。また、同社は、ビッグデー タの活用を促進させるため、クレジットカード履歴管理のスマホアプリ「CRECO」で開発実績のあるアイ・ティ・リア ライズ株式会社(非上場)に出資した。同社は、アイ・ティ・リアライズ社と連携し、会員のポイント利用履歴とクレジッ

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Coverage トカード利用履歴を分析してその会員に対する広告をコントロールすることでアクション(広告成果)数を増加させる新 サービスの開発を検討している。 決済 決済に関して同社は、ポイントサイト会員が貯めたポイントについて実店舗での利便性向上を目指している。具体的には、 株式会社セディナ(株式会社三井住友フィナンシャルグループ(東証1部8316)子会社)と提携し、無料でポイントチャー ジが可能なプリペイドカード「POINT WALLET VISA PREPAID」を発行している。同カードは、国内外約4,000万店舗のVISA 加盟店で利用でき、これまで以上に便利にポイントを利用することが可能になっている。また、VISA加盟店でのカード 利用額の0.5%相当のポイントが貯まることも特長となっている。 仮想通貨(暗号通貨)** 仮想通貨(暗号通貨)に関して同社は、かつてのインターネットのように仮想通貨が社会に対して将来何らかの大きなイ ンパクトを与えると予想している。経済産業省では、仮想通貨を支えるブロックチェーン(「ところで」の章で詳述)技 術による潜在的な市場規模を67兆円と推定(2016年4月現在)しており、そのなかで同社の展開する価値の流通・ポイン トサービスの市場規模は1兆円と推定している。 **仮想通貨(暗号通貨)は、法定通貨に対して特定の国家による価値の保証を持たないインターネット上の価値記録である。不特定多数の間で、物 品やサービスに対する支払い手段として用いることができる。仮想通貨には、ビットコインのほか、会津大学と東京大学などによる「萌貨(もえか)」 などの地域通貨など、600種類以上(bitFlyer社調べ)または1,600種類以上(一般社団法人日本クリプトカレンシー協会調べ)が存在するといわれて いる。 「投資育成事業」の開始 2017年5月19日に同社は、新たな事業として「投資育成事業」を開始すると発表した。「投資育成事業」を開始するにあ たり、これまでに投資したO2O領域の仮想通貨関連のベンチャー企業株式のうち売買目的株式(2017年12月期第1四半期 275百万円)を、同日付で従来の「投資有価証券」勘定から「営業投資有価証券」勘定へと変更した。2017年12月期末の 営業投資有価証券の残高は430百万円であった。 「投資育成事業」では、社長室のもとで成長企業への投資を検討しており、投資先企業の価値向上による投資リターンを 得ることで同社企業価値向上を目指す計画である。 O2O分野における資本業務提携 同社は、設立以来O2O分野におけるベンチャー企業11社との資本業務提携投資を実施した。このうち、7社の株式に関し ては、前述の通り2017年5月19日付で「投資育成事業」における「営業投資有価証券」に振り替えられた。 同社は、今後もO2O分野における新規事業立ち上げと既存ポイントメディア事業の成長のために資本業務提携を積極的に 進める計画である。以下は、同社による4社との資本業務提携の概要である。 同社による4件の資本業務提携(2017年5月時点) 提携先 目的 出資額 (百万円) 2015年 株式会社バリューデザイン プリペイドカード分野での協業を行うため。 36 2015年5月 株式会社ユニメディア スマホ広告、クラウドソーシング分野での協業を行うため。 37 2015年8月 チケットストリート株式会社 スマホを介しポイントを使ったO2Oサービスの検討を行う ため。 30 2016年6月 株式会社ゆめみ 顧客企業に対して新しいO2Oサービスの開発・提供を行うた め。 非公開 出所:会社資料よりSR社作成

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フィナンシャルサービス事業の立ち上げ

2017年12月期中に営業投資有価証券の一部を売却するに至り、新しく「フィナンシャルサービス事業」の報告セグメン トを立ち上げた。仮想通貨関連では子会社マーキュリーにおいて仮想通貨取引所開設に向けた準備を行うと同時に、仮想 通貨のマイニングを開始している。スマートフォン決済では、ポイント決済が可能な「POINT WALLET VISA PREPAID」 を発行している。投資育成事業として、仮想通貨やブロックチェーン分野への投資を拡大している(「事業内容」の章を 参照)。

財務戦略

同社は、中長期の持続的な事業成長のために、ポイントメディア事業における会員獲得、新たなスマホメディアの開発、 M&Aと資本業務提携投資による会員獲得とO2O分野進出、に向けた投資を目的とした資金調達が必要と考えていた。 新株予約権の発行 こうした考えのもとで、同社は割当先を野村証券株式会社(野村ホールディングス株式会社(東証1部8604)子会社)、 割当日を2016年10月25日、新株予約権発行数14,000個、潜在株式数1,400,000株、資金調達の額約2,711百万円(差引手 取り概算額)とする第三者割当てによる行使価額修正条項付新株予約権を発行した。2016年12月13日までに新株予約権 の権利行使がすべて完了し、同社は合計で約2,058百万円の資金調達を行った。 第4回新株予約権 発行数 14,000個 発行価額の総額 13,020,000円 発行価額 930円 当初行使価額 1,934円 「行使価額の修正」の項目 有 行使期間 3年間 出所:会社資料よりSR社作成 同社は、新株予約権発行で調達する資金の具体的な使途として、以下の3つを掲げている。 具体的な使途 金額(百万円) 支出予定時期 ポイントメディア事業における会員獲得のための投資資金 750 2016年11月~2019年12月 新たなスマートフォンメディアの開発および立ち上げにかかわる投資資金 850 2016年11月~2019年10月 M&A、資本業務提携投資 1,110 2016年11月~2019年10月 出所:会社資料よりSR社作成 第三者割当 2017年12月18日、株式会社サイバーエージェント(東証1部4751)に対する第三者割当を実施した。発行新株式数500,000 株、発行価額1株につき1,470円(総額735百万円)。資金調達の額729.6百万円。

参照

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