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平成29年2月7日 長崎市│監査等の結果

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(1)

長崎市監査公表第 1 号

地方自治法第 199 条第 7 項の規定に基づき監査を実施したので、同条第 9 項の規定によ り、その結果に関する報告を公表します。

平成 29 年 2 月 7 日

(2)
(3)

平成 28 年度

財政援助団体等監査

地方独立行政法人

長崎市立病院機構

市民健康部

地域保健課

地域医療室

(4)
(5)

- 1 - 第1 監査の種類

財政援助団体等監査

第2 監査の対象

団体名称 所管部局 所管課

地方独立行政法人 長崎市立病院機構 市民健康部

地域保健課 地域医療室

第3 監査の期間

平成 28 年 4 月 1 日から平成 29 年 1 月 27 日まで

第4 監査の範囲

平成 27 年度の財政援助等(出資、負担金、補助金及び貸付金)に係る出納その他の 事務

第5 監査の方法

出納及びその他の事務の執行が適正に行われているかについて、関係書類を抽出に より検査照合するとともに、関係職員から説明を聴取し、現地調査を行った。

第6 監査の結果

(6)

- 2 - 1 団体の概要

( 1) 設立及び目的について

地方独立行政法人長崎市立病院機構(以下「病院機構」という。)は、地方独立 行政法人法(平成 15 年法律第 118 号。以下「法」という。)に基づき、平成 24 年 4 月に設立された。設立団体は長崎市(以下「市」という。)であり、従来、市が地 方公営企業として運営してきた病院事業について、その運営形態を地方独立行政法 人に移行したものである。

病院機構は、市民の立場に立った質の高い医療を安全かつ安定的に提供し、もっ て市民の生命及び健康を守ることを目的として、長崎市における医療の提供、医療 に関する研究、技術者の研修等の業務を行っている。

( 2) 業務について

病院機構が行う業務は、次のとおりである。 ア 医療を提供すること

イ 医療に関する研究を行うこと

ウ 医療に従事する技術者の研修を行うこと

エ アからウに掲げる業務に附帯する業務を行うこと

オ その他病院機構の安定的な運営に資する業務を行うこと

( 3) 運営状況について ア 概要

病院機構は、市が地方公営企業で運営していた長崎市立市民病院及び長崎市立病 院成人病センターの業務について、平成 24 年 4 月の法人設立と同時に移管を受け て運営を開始し、平成 26 年 2 月に長崎みなとメディカルセンター市民病院及び長 崎みなとメディカルセンター成人病センターへそれぞれ名称を変更した。

平成 24 年 2 月から新市立病院の建設工事が始まり、平成 26 年 2 月に長崎みなと メディカルセンター市民病院のⅠ期棟、平成 28 年 3 月にⅡ期棟が開院した。また、 長崎みなとメディカルセンター成人病センターは、平成 28 年 3 月 27 日に閉院し、 長崎みなとメディカルセンター市民病院に統合された。平成 28 年 4 月 1 日現在、 病院機構が設置、運営しているのは長崎みなとメディカルセンター市民病院のみと なっている。

(7)

- 3 -

(平成 28 年 4 月 1 日現在) 病院名 許可病床数 診療科目 主な役割及び機能

長崎みなと メディカル センター 市民病院

513 床

内科、 呼吸器内科、心 臓血管内科 、消 化器内科、腎臓内科、糖尿病代謝内科、 脳神経 内科、血液内科 、心療内科 、精 神科、 緩和ケア外科、 産科・婦人 科、 新生児 小児科、小児科 、小児外科 、外 科、消 化器外科、心臓 血管外科、 呼吸 器外科、乳腺・内分泌外科、肛門外科、 整形外 科、形成外科、 脳神経外科 、麻 酔科、 放射線科、皮膚 科、泌尿器 科、 眼科、 耳鼻咽喉科、リ ハビリテー ショ ン科、 臨床腫瘍科、病 理診断科、 救急 科(34 科目)

・病院群輪番制病院

・地域周産期母子医療センター ・地域医療支援病院

・地域がん診療連携拠点病院 ・災害拠点病院

(地域災害医療センター) ・臨床研修指定病院

(医師臨床研修センター) ・第二種感染症指定医療機関

(6 床)

・結核病床(13 床) ・救急告示病院

(参考) (平成 28 年 3 月 27 日現在) 長崎みなと

メディカル センター

成人病 センター

132 床

内科、 呼吸器内科、消 化器内科、 循環 器内科 、心臓血管外科 、泌尿器科 、放 射線科、血液内科、腎臓内科(9 科目)

・第二種感染症指定医療機関 (6 床)

・結核病床(30 床) ・人工透析

・救急告示病院

イ 収支状況

病院機構は、市長が定めた中期目標を達成するため、中期計画及び年度計画を作 成し、これに基づき業務を運営している。

平成 27 年度の年度計画における収支計画及び実績は、次のとおりである。

(単位:百万円) 区 分

収支計画 ①

実 績 ②

差 引 ②- ① 営業収益 ( A) 12, 821 13, 227 406 営業費用 ( B) 12, 719 14, 009 1, 290

営業利益

( C) = ( A) - ( B)

102 △ 782 △ 884 営業外収益 ( D) 158 87 △ 71 営業外費用 ( E) 346 131 △ 215

経常利益

( F) = ( C) +( D) - ( E)

△ 86 △ 826 △ 740

臨時利益 ( G) − 55 55

臨時損失 ( H) − 86 86

当期純利益 ( F) +( G) - ( H) △ 86 △ 857 △ 771

注 収支計画が百万円単位で作成されているため、実績及び差引は百万円未満を四捨五入して表

示している。

平成 27 年度の当期純利益は、収支計画の△ 8, 600 万円に対し、実績は△ 8 億 5, 700 万円で、7 億 7, 100 万円の減となっている。これは主に営業費用において、給与費 及び材料費が増となったことによるものである。

(8)

- 4 - ( 4) 組織について

病院機構の組織は、次のとおりである。(平成 28 年 4 月 1 日現在)

注 1 企画運営部職員数 75 人の内訳は、正規職員 46 人、嘱託員 28 人、臨時職員 1 人である。

2 長崎みなとメディカルセンター市民病院職員数 1, 037 人の内訳は、正規職員 809 人、再

任用職員 16 人、嘱託員 211 人、臨時職員 1 人である。 3 兼務者がいるため、総数が一致しない場合がある。

4 企画運営部は、病院機構に関する業務と長崎みなとメディカルセンター市民病院に関す る業務を兼務している。

5 平成 28 年 3 月 27 日をもって、長崎みなとメディカルセンター成人病センターが閉院し、

長崎みなとメディカルセンター市民病院に統合された。

理事会【9 人】

理 事 長 ( 1 人) 副理事長 ( 2 人) 理 事 ( 6 人)

長崎みなとメディカルセンター市民病院【1, 037 人】

院長 ( 1 人)

統括診療部長 ( 1 人) 医師部門長 ( 1 人) 3 4 診 療 科 ( 85 人) 副院長 ( 4 人) 内視鏡部 ( 8 人)

院長補佐 ( 1 人) 検 診 部 ( 1 人)

手 術 部 ( 5 人)

救 急 部 ( 4 人)

透 析 部 ( 4 人) 医療技術部門長 ( 1 人) 臨床工学部 ( 14 人) 栄養管理部 ( 11 人) 臨床検査部 ( 34 人) 放射線部 ( 27 人) リハビリテーション部 ( 43 人) 薬剤部門長 ( 1 人) 薬 剤 部 ( 31 人) 看護部門長 ( 1 人) 看 護 部 ( 624 人) 医療推進部門長 ( 1 人) 医療連携センター ( 17 人) 入院支援センター ( 8 人) 医療情報センター ( 5 人) ドクタークラークセンター ( 32 人) 企画運営部門長 ( 1 人) 企画運営部 ( 75 人) 感染制御センター ( 7 人) 医療安全センター ( 3 人) 教育研修センター ( 18 人) 研究開発センター ( 3 人) がん診療統括センター ( 18 人) NSTチーム ( 10 人)

監 事【2 人】

企画運営部【75 人】

企画運営部長 ( 1 人)

(9)

- 5 - 2 財政援助等の内容

( 1) 出資金(平成 27 年度 8 億 4, 211 万 9 千円)

市は、病院機構の設立にあたり、法第 67 条第 1 項の規定に基づき、病院機構が 承継した現金・預金や土地等の資産(108 億 9, 306 万 8 千円)から、病院機構が承 継した退職給付引当金等の負債(100 億 5, 094 万 9 千円)を差し引いた 8 億 4, 211 万 9 千円を出資金(出資比率 100%)としている。

( 2) 負担金

ア 運営費負担金(平成 27 年度 15 億 3, 416 万 3 千円)

市は、法第 85 条第 1 項の規定に基づき、病院機構の事業の経営に伴う収入をも って充てることが適当でない経費等を負担することとなっており、毎年度総務省 が発出する「地方公営企業繰出金について」に準じ、新市立病院建設事業及び医 療機器等整備事業に要する経費等に対して運営費負担金を交付している。

( 3) 補助金

ア 運営費補助金(平成 27 年度 3 億 9, 137 万 8 千円)

市は、法第 42 条の規定に基づき、新市立病院建設事業に要する経費に対して、 国の社会資本整備総合交付金を活用し運営費補助金を交付している。

イ 病院群輪番制病院運営費補助金(平成 27 年度 834 万 7 千円)

市は、救急医療対策事業の振興を図るため、病院群輪番制病院補助金交付要綱 に基づき、病院群輪番制病院支援事業の実施のために要する経費に対して病院群 輪番制病院運営費補助金を交付している。

( 4) 貸付金

ア 施設整備資金貸付金(平成 27 年度 22 億 970 万円)

(10)

- 6 - 3 監査の結果

出資、負担金、補助金及び貸付金に係る出納その他の事務については、おおむね適 正に執行されているものと認められたが、次のとおり改善を要する事項が見受けられ た。

なお、軽微な事項については、口頭で指導したので記述を省略した。

[ 地域医療室]

( 1) 貸付金の事務手続きについて

市は、病院機構が実施する医療機器等整備事業に対し、施設整備資金貸付金を貸 付けるにあたり、病院機構から提出された長期貸付借入申込書に添付されている医 療機器等の一覧表を確認するのみで、その医療機器等が実際に購入、納品されたか を納品書等で確認していなかった。

貸付にあたっては、医療機器等の納品状況を納品書等で確認するなど適正な事務 を行われたい。

[ 地域保健課]

( 1) 請求書の受領について

市は、病院機構から病院群輪番制病院運営費補助金に係る補助事業等実績報告書 を受け取る際、請求日が記載されていない請求書も同時に受け取っていた。

長崎市補助金等交付規則によれば、補助事業等実績報告書が提出された後に市が 書類審査等を行い、補助金の額を確定し補助金等確定通知書により通知した後、請 求書は受領することになる。

不適正な経理処理につながるおそれがあるので、請求日を記載させるとともに、 適正な時期に提出させるよう改められたい。

[ 病院機構]

( 1) 予算の執行について

会計規程第 14 条第 2 項で、経理責任者は、予算執行表によって予算の執行状況 を常に明らかにしておかなければならないとされているが、財務会計システムに正 確な予算が入力されていないので、事実上、予算の執行管理は行われていなかった。 この結果、平成 27 年度の決算報告書では、特に給与費と材料費が大幅な予算超過 となっていた。

(11)

- 7 - ( 2) 内部監査の実施について

会計規程第 44 条第 1 項で、業務の適正かつ能率的な執行を図るとともに、会計 処理の適正を期すため、指名した役職員に内部監査を行わせるとされている。しか し、病院機構は、平成 24 年度に一度内部監査を行っているものの、その後は行っ ていなかった。

毎事業年度、会計規程に則り、内部監査を実施されたい。

( 3) 診療費の徴収事務委託に係る証明書の交付等について

会計規程実施要綱第 10 条第 2 項で、収入の徴収又は収納の事務を委託したとき は、当該受託者に証明書を交付するとともに、その旨を公表することとされている。 しかし、病院機構は、院内での診療費の窓口徴収を委託している( 株) ニチイ学館に ついては、証明書の交付とその公表を行っていなかった。また、診療費未収金の回 収を委託している東京都内の弁護士事務所には、証明書の交付を行っていなかった。

受託者が正当な診療費の徴収者であることを証するため、証明書の交付等を適切 に行われたい。

( 4) 検査調書の作成について

契約規程第 30 条第 1 項で、物品の購入及び修理の場合を除き、1 回の支払金額が 100 万円(工事又は製造の請負契約は 250 万円)を超える契約の検査を行ったとき は、検査調書を作成するよう規定されている。しかし、工事を除く多くの契約にお いて、請求書等への押印をもって検査に代えており、検査調書は作成されていなか った。

(12)

- 8 - (監査委員の意見)

監査結果の報告に添えて監査委員として次のとおり意見を述べる。

1 中期目標の達成状況について

平成 27 年度を含む第 1 期中期目標期間(平成 24 年 4 月 1 日から平成 28 年 3 月 31 日まで)における中期計画の総利益については、収支計画の 4 億 6, 700 万円に 対し、実績は△ 24 億 3, 900 万円で、29 億 600 万円の減となっている。その結果、 地方独立行政法人長崎市立病院機構評価委員会から同中期計画のうち財務内容の 改善目標について、C評価(中期目標を十分に達成できていない。)を受けている。 総利益の減の主な要因は、給与費が収支計画より 23 億 8, 800 万円超過したことに よるものである。

中期計画は、市長が議会の議決を経て定めた中期目標を達成するため、病院機 構が作成したものを市長が認可し議会の議決を経たものである。

参照

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