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近 畿大学 学生の健 康 とスポー ツに関す る調査研 究

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近 畿大学 学生の健 康 とスポー ツに関す る調査研 究

一 生 涯 ス ポ ー ツ の あ り方 を め ぐ っ て 一

津 田 忠 雄 入 川 松 博

InvestigationresearchontheKiniUniversitystudent'shealthandsport

‐Thestateofalifelongsportsisrevolved‐

TadaoTsudaMatuhiroIrikawa

1.は じ め に

教 養 教 育 の 選 択 科 目で あ る健 康 ス ポ ー ツ 科 学 の受 講 生 は 、 平成12年 度 にお い て 、お よそ35 00名 で あ り、一 年 生 のお よ そ50%に 達 す る。

各 学 科 、学 部 間 の格 差 は あ る も の の 、曜 日、時 限 に よ っ て は 、担 当教 員 数 、施 設 の 問題 も あ り、受 講 希 望 学 生 の意 志 に添 え な い場 合 も 出 て き てい る。

本 学 は 、 関 関 同立 な どの他 大 学 と比 較 して け っ して充 実 した 体 育 ・ス ポー ツ施 設 が あ るわ けで は な く 、 また 、一 年 間 の履 修 にお い て2単 位 しか 取 得 で きな い とい う実 状 か らす れ ば、この履 修 率 は 、 た い へ ん 高 い数 値 だ と言 え る。

こ の こ とは 、 学 生 諸 君 の健 康 ・体 育 ・ス ポー ツ に 対 す る欲 求 水 準 が か な り高 い こ と を示 す もの で あ り、他 大 学 に 先駆 け 、 「健 康 スポ ー ツ科 学 」とい う 「体 育 実 技 」 と 「講義 」 の 融合 を 図 っ た授 業 展 開 、 そ して 各担 当教 員 の 専 門性 を 生 か した授 業 内 容 の 工 夫 に よ る も のが 多 い と思 われ る。

さて 、教 養 部 改 組 に伴 い 、 「健 康 ス ポ ー ツ教 育セ ン ター 」 へ の移 籍 が 内 示 され て以 来 、健 康 ス ポー ツ科 学 教 育 系列 で は 、平成12年4月 よ り、 「大 学 にお け る21世 紀 の健 康 ・スポ ー ツ教 育 」とい う視 座 か ら、週1回 の授 業 運 営 委 員 会 を定 期 的 に 開催 し、 さま ざま な角 度 か ら 「健 康 ス ポー ツ教 育 セ ン ター 」 につ い て論 議 され た。 そ して 、 平成12年

5月 中 旬 よ り、 この 論 議 も授 業 運 営 委 員 会 の枠 組 み を拡 大 し、 よ りよ い 「健 康 ス ポー ツ教 育 セ ン

ター 」創 りの た め に 、 ほ とん どの 教 員 が 論 議 に加 わ る こ とに な っ た。 そ の論 議 は 、 主観 的 な 知識 の 披 露 に 終 わ る こ とを避 け 、 よ り客観 的 な 資 料 を 求 め 、 各教 員 分 担 に よる他 大学 へ の情 報収 集 、 文 献 検 索 を行 い 、各 教 員 の レポー トに基 づ く幅 広 い論 議 ・検 討 が 展 開 され た 。

一 方、学 生諸 君 に対 して は 、 われ われ の 自己評 価 も含 め 、健 康 ・体 育 ・ス ポー ツ教 育 に 関 して の意 見 を広 く求 め 、参 照 しつ つ 具 体 的 に 検 討 を重 ね た 。

しか しなが ら、学 生 諸 君 か らの情 報 の収 集 は 、 限 られ た時 間 、場 所 、限 られ た受 講 生 に対 して行 な わ れ た も の で あ り、そ の内 容 は実 体 に則 した貴 重 で生 々 しい 意 見 に は違 い な い が 、客 観 的 な論 議 を す る上 で は あ ま りに も狭 い 範 囲 で の ご く限 られ た 学 生 か らの 情 報 で あ った 。 そ こで 、 よ り多 くの幅 広 い 学 生 諸 君 の 意 見 を収 集 す るた め の方 策 を検 討 す る こ とに な っ た。

本 調 査 は 、 この よ うな 経 緯 の 中で 、 学 生 諸 君 の 意 見 を 収 集 し、 検 討 す る こ とに よ って 、 従 来 の 大 学 体 育 の あ り方 を 積 極 的 に捉 え 直 し、 「健 康 ス ポ ー ツ 教 育 セ ン ター 」 発 足 と同 時 に 展 開 され る 「生 涯 ス ポ ー ツ 」 に 関 す る基 本 的 な 資 料 を得 ん が た め に 実 施 され た もの で あ る。

調 査 項 目は 、 本 学 で の 「生 涯 ス ポ ー ツ」 の よ り よい 展 開 を 考 え る とい う視 点 か ら、 ① 日常 生 活 の 習慣 、 嗜癖 、 対 人 関係 ② 日常 生 活 の 中 の ス ポ ー ツ 活 動 状 況 ③ 本 学 で の ス ポ ー ツ 活 動 状 況 ④ 本 学 に お け る 体 育 ・ス ポ ー ツ に 対 す る 意識 ⑤ 本 学

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近 畿 大 学 健康 ス ポー ツ教 育 セ ン タ ー 紀 要1巻1号(2001・3)

の 健 康 ・体 育 施 設 に 対 す る 意 識 ⑥ 高 齢 化 社 会 に お け る ス ポ ー ツ 活 動 と 本 学 体 育 の 展 開 に つ い て 、 29項 目 を 作 成 し 、回 答 方 法 は 、 「Yes」 「No」の い ず れ か を 選 択 す る こ と と した 。

2.方

対 象:専 任 が 担 当 す る 健 康 ス ポ ー ツ 科 学 、 総 合 セ ミ ナ ー 、 教 職 体 育 、S番 ス ポ ー ツ 関 連 科 目 の 受 講 生2349名 。

場 所:授 業 担 当 施 設(演 習 室 、 記 念 会 館 、 グ ラ ウ ン ドな ど)

期 日:平 成12年7A上 旬 3.結 果 と 考 察

こ の調 査 は 、専 任 が担 当す る健 康 ス ポー ツ科 学 、 総 合 セ ミナー 、教 職 体 育 、S番 ス ポー ツ 関連 科 目

を受 講 す る学 生 に対 して実 施 され た も の で あ り、

これ を もっ て本 学 学 生 諸 君 の大 学 体 育 な どに対 す る 意識 をす べ て反 映 した も の で は な い こ とは い う ま で もな い。

しか しな が ら、 ス ポー ツ ・体 育 に 関連 す る受 講 生 、2267名 の真 摯 な意 見 と し取 りあ げ、 検 討 す る こ とは 、今 後 の本 学 で の体 育 ・ス ポー ツ の あ り方 を考 え る上 で 貴 重 な資 料 とな る と思 わ れ る。

ア ン ケー ト調 査 の回 収 状 況 は、 以 下 に示 す 通 り で あ る。

年 齢 別 に 見 る と 、19歳(36.0%)が も っ と も 多 く 、18歳(34.5%)、20歳(19.

7%)と 続 く。最 高 齢 者 は62歳 で あ っ た(表2)。

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1・H部 別 構 成 は 、1部 の 学 生 が82.2%と で あ り 、圧 倒 的 に 多 か っ た(図1‑1)。 ま た 、性 別 構 成 で は 、 男 性76.2%、 女 性23.8%で あ っ た(図1‑2)。

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回答 状 況:有 効 回 答 数2267 無 効 回 答 数72

1)入 学 年 度 別 、 年 齢 別 、1・1別 構 成 表1は 入 学 年 度 別 を 示 した も の で あ り、1年 次 開 講 と い う こ と も あ り、1年 生 が 過 半 数 以 上 を 占 め て い る 。

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近 畿 大 学 生 の健 康 とス ポ ー ツ に 関 す る 調 査 研 究

2)学 部 、性 別 構 成

表3は 、学 部 別 ・性 別 構 成 を示 した もの で あ る。

学 部 に よる 対象 者 人数 の ば らつ き は 、各 学 部 の受 講 登 録者 人数 の ば らつ き と、 本校 専任 が担 当す る 各 時 限 に お け る授 業 で の調 査 とい う限 られ た方 法 を とっ た こ とに よ る もの と考 え られ る。

表3学 部別 ・性 別 構 成

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3)日 常 生 活 の 習 慣 、 嗜 癖 、 対 人 関 係

健 康 的 な 学 生 生 活 は 、 規 則 正 しい 生 活 か ら 生 れ る 。 しか しな が ら 多 く の 学 生 は 、 ア ル バ イ トに 明 け 暮 れ 、 昼 夜 逆 転 の 生 活 を して い る と い う。 実 際 の 彼 ら の 生 活 習 慣 や 嗜 癖 を 見 て み る と 、 「規 則 正

しい 生 活 を 送 っ て い る 」 と 回 答 し た 学 生 は36, 5%で あ り(図2‑1)、 こ の 数 値 は け っ し て 高 い も の で は な く 、ま た 、 「ア ル バ イ トを 週3回 以 上 し て い る 」 と い う学 生 が34.5%に も の ぼ り(図

2‑2)、 授 業 と の 関 連 か ら 考 え あ わ せ る と 、3 0%以 上 の 学 生 が ア ル バ イ トに 従 事 す る こ と に よ っ て か な り制 約 を 受 け な が ら 、 不 規 則 な 生 活 を 余 儀 な く さ れ て い る と 思 わ れ る 。

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}図2‑2.週3回 以上 の アル バイ トを や。 てい る

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次 に 、 活 動 の 源 で あ る 食 事 に 関 し て も 、 「朝 食

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を 毎 日食 べ て い な い 」と 回 答 し た 学 生 が43.7%

(図23)も お り 、食 事 内 容 に つ い て も 「偏 っ た 食 事 を し て い る 」 と回 答 した 学 生 が56.9%に

も達 し て お り(図2‑4)、 食 事 の あ り 方 、栄 養 摂 取 の あ り方 に 問 題 が あ る。

睡 眠 時 間 に つ い て も 、 「午 後10時 か ら 午 前8 時 の 問 に 睡 眠 時 間 を と っ て い な い 」 と41.9%

の 学 生 が 回 答 し(図2‑5)、 半 数 に 近 い 学 生 の 昼 夜 逆 転 と い っ た 生 活 が 示 唆 さ れ た 。

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図2‑3.朝 食 を毎 日食 べ てい る

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図2‑4.偏 っ た食事 を して いる

p2‑1.規 則 正 し い生活 を 送 って い る

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近 畿 大 学健 康 ス ポ ー ツ 教 育 セ ン ター 紀 要1巻1号(2001・3)

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B2‑5,睡 眠 輔 を午 劉0か ら午 前8時 の 間 にと って い る}

ま た 、 も っ と も 健 康 を 害 す る 喫 煙 に つ い て 見 る と 、 「タ バ コ を 吸 っ て い る 」と 回 答 し た 学 生 は30.

9%で あ っ た(図2‑6)。

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1図2:8.対 杢関係墜 三iミji㌃ シ塑 萱 璽

4)日 常 生 活 の 中 の ス ポ ー ツ 活 動 状 況

学 生 が 日 常 生 活 の な か で ど れ ほ ど ス ポ ー ツ 活 動 を 行 な っ て い る か を 見 る と 、r定 期 的 に 激 し い ス ポ ー ツ を 行 な っ て い る 」と回 答 した 学 生 は47.

1%で あ り(図2‑9)、 ま っ た く 「週1回 も ス ポ ー ツ を し な い 」 と 回 答 し た 学 生 は22 .1%で あ っ た(図2‑10)。

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図2‑6.た ばこを畷っている

一 方、 大 学 の 実 生 活 の な か で 、 ス ト レ ス や 対 人 関 係 に つ い て み る と 「大 学 生 活 に お い て ス ト レ ス を 感 じ て い る 」 と 回 答 し た 学 生 が52.4%に も の ぼ り(図2‑7)、 半 数 以 上 の 学 生 が 何 らか の ス ト レ ス に さ ら され て い る こ とが 示 唆 さ れ た 。ま た 、

「対 人 関 係 に お い て コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン が 苦 手 で あ る 」 と回 答 し た 学 生 が33.6%も 存 在 し(図 2‑8)、 何 らか の 対 策 が 講 じ な け れ ば な ら な い と 思 わ れ た 。

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図2‑9,定 期 的 に激 しいス ポー ツ を して いる

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國2‑10.週 に1回 もス ポ ーツ を しな い

図2‑7.大 学 生活 に ス トレ スを 感 じて い る

5)大 学 に お け る 体 育 ・ス ポ ー ツ に 対 す る 意 識 大 学 に お け る 体 育 や ス ポ ー ツ に 対 す る 意 識 を 見 る と 、 「大 学 で は も っ と ス ポ ー ツ を す る機 会 が ほ し い と思 う」と 回 答 し た 学 生 は70.8%も あ り (図2‑11)、 「大 学 で は も っ と 体 育 実 技 が し た い と思 う」 と学 生 は70.2%と ほ ぼ 同 率 の 高 い 値 を 示 し(図2‑12)、 多 く の 学 生 の こ の よ う な

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近 畿 大 学 生 の 健 康 とス ポー ツ に 関す る調 査研 究

要 望 に対 して 適 切 な対 策 を講 じる と 同時 に積 極 的 な対 応 が必 要 で あ る と認 め られ た 。

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図2‑14、 大 学 の体 育 は必 修 がよ い と思 う

図2‑11.大 学 でも っ とス ポー ツ す る機会 が ほ しい

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図2‑12.大 学 で はも っ と体育 実 技 が した い

ま た 、 「生 涯 に 渡 っ て 健 康 の た め に ス ポ ー ツ す る 必 要 が あ る と思 う」と 回 答 し た 学 生 は94.5%

と ほ とん どの 学 生 が 生 涯 に 渡 る 健 康 の た め の ス ポ ー ツ 活 動 の 必 要 性 を 認 め て い る(図2‑13) 。

一 方、 大 学 の 体 育 の 必 修 化 に つ い て は 、58.

1%の 学 生 が 「よ い と 思 う」 と 回 答 し(図2‑1 4)、 お よ そ3人 中2人 も の 学 生 が 必 修 化 を 望 ん で お り、 学 生 の 意 見 を 考 慮 す る の で あ れ ば 、 現 在 、 展 開 さ れ て い る 「生 涯 ス ポ ー ツ 」 の 選 択 制 に つ い て も 、 十 分 に 検 討 す る こ と も 必 要 で あ る と思 わ れ

る 。

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Gq2‑13.生 涯にわた・て健鰍 めにス勅 を す・腰 がある

次 に 体 力 や 健 康 に 関 す る 定 期 的 な チ ェ ッ ク の 意 識 を 見 て み る と 、 「体 力 の チ ェ ッ ク を す る 必 要 で あ る と 思 う」 と 回 答 した 学 生 は73.2%(図

2‑15)、 「心 身 の 健 康 度 に つ い て の チ ェ ッ ク が 必 要 で あ る と 思 う」 と 回 答 し た 学 生 は86.5%

で あ り、 自 己 の 体 力 に 関 す る 意 識 は た い へ ん 高 い と 思 わ れ る(図2‑16)。

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図2‑15。 年 に1回 体 力 チxッ クが 必要 で あ る

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p2‑16.年 に1回 の身 心 の健 康度 チ ェック が必 要 で あ る

ま た 、 本 学 に お い て 、 気 軽 に 訪 れ る こ と が で き る 健 康 相 談 室 の 設 置 に 関 す る 問 い に 関 し て は 、

「あ れ ば い い と 思 う」 と 回 答 し た 学 生 は55 。0%

で あ り 、 過 半 数 以 上 の も の が そ の 設 置 を 希 望 し て い る(図2‑17)。 そ して 「自 由 に 使 え る ス ポ ー ツ 施 設 や 福 利 厚 生 施 設 が 必 要 だ と思 う」 と 回 答 し た 学 生 は91.8%で あ り 、 ほ と ん ど の 学 生 が 施 設 の 充 実 を 切 望 し て い る と思 わ れ た(図2‑18)。

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近 畿 大 学 健 康 ス ポ ー ツ 教 育 セ ン ター 紀 要1巻1号(2001・3)

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図2‑17,健 康 に関 する 指 導、 チ ェ ック機 関 が必 要 であ る 図2‑19.本 校 のス ポー ツ 選手 を 応援 したい

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m‑20.本 校 の スポ ー ツ選 手 を身 近 に感 じ る

一 方、 大 学 生 活 の 自己 啓発 の 一 助 と して 「活 躍 す る本 校 の ス ポ ー ツ 選 手 を 応 援 に行 き た い と思 う」と回 答 した 学 生 は42.4%も あ りな が ら(図 2‑19)、 「活 躍 す る本 校 の ス ポ ー ツ選 手 を身 近 に感 じ る こ とが で き る」 とい っ た 問 い に 対 して は 27.0%に 留 ま って い る(図2‑20)。 関西 の み な らず 日本 の 学 生 ス ポ ー ツ を 、 そ の ス ポー ツ種 目に よっ て は 牽 引 して い る伝 統 あ る本 校 の学 生 の 意 識 と して は か な り低 い比 率 だ と思 われ る。 今 回 の調 査 で は省 い た が 、 ス ポー ツ ク ラ ブ に属 さな い 学 生 の な か で 、実 際 に競 技 会 に 出 向 き 、応 援 に か けつ け る学 生 は どれ ほ どい る の で あ ろ うか。 い わ ゆ る 、そ こに は優 秀 な ス ポー ツ選 手 との乖 離 現 象 が起 こっ てい る の で は な い か と考 え られ る。 関東 六 大 学 にお け る早 慶 戦 や 箱 根 駅 伝 で見 受 け られ る 母 校 へ の熱 烈 な る応 援 の な か で 、母 校 へ の帰 属 意 識 と愛 着 を高 め る とい うこ とを考 えれ ば、 何 らか の 方 策 を考 え る必 要 が あ る と思 わ れ る。

6)本 学 の 健 康 ・体 育 施 設 に 関 す る 意 識

本 学 の 健 康 ・体 育 施 設 に 関 す る 意 識 を 見 る と 、

「い つ で も使 え る 総 合 グ ラ ウ ン ドが 必 要 で あ る 」が 84.5%(図2‑21)、 「い つ で も使 え る 体 育 館 が 必 要 で あ る 」が89.2%(図2‑22)、 「い つ で も使 え る プ ー ル 」 が75.7%で あ っ た(図

2‑23)。 や や 「プ ー ル 」 に 関 し て は 比 率 が 落 ち る も の の 、 ほ と ん ど の 学 生 が い つ で も使 え る ス ポ ー ツ 施 設 の 充 実 を 切 望 し て い る こ と が 明 ら か に な っ た 。 本 調 査 後 、 多 く の 学 生 か ら施 設 に つ い て 実 態 と 現 状 の 説 明 を 求 め られ る こ と が あ っ た 。ま た 、 今 あ る 施 設 の 利 用 に つ い て も 、 「ど の よ う に 利 用

し て い い の か 分 か ら な い 」、 「制 約 が 多 す ぎ る 」 な ど と い っ た 声 が 多 く 聞 か れ た 。

と も か く 、 ス ポ ー ツ 施 設 や 福 利 厚 生 施 設 の 充 実 は 、 至 急 に 解 決 し な け れ ば な ら な い 重 要 課 題 で も あ り 、 一 人 ひ と り の 学 生 生 活 を 健 康 的 に 豊 か に す る 上 で も 大 き な 役 割 を 果 た す も の と考 え られ る 。

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近 畿 大学 生 の 健康 とス ポ ー ツに 関 す る調 査 研 究

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図2‑21.い つで も使 え る総 合 グラ ウ ン ドが必 要 であ る

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図2‑24,学 生相 談 室 を利 用 した こ とが あ る

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p'p2‑22い つで も 使え る体 育 館が 必要 で あ る

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そ して 、本 学 で の 学 生 生活 の相 談 窓 口で もあ る

「学 生 相 談 室 」の 利 用 比 率 が4.7%と た いへ ん低 率 で あ り(図2‑24)、 健 康 管理 や 健 康 相 談 の窓 口で あ る 「保 健 管 理 室 」 の利 用 比率 はや や 比 率 が 上 が る もの の10・0%と 低 率 で あ る(図2‑2

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この こ とは 、本 学 学 生 の健 康 に対 す る知 識 と認 識 の 薄 さ、諸 所 の 窓 口に安 易 に相 談 しず らい 、 さ

らに 、 学 生健 保 主催 の行 事や 施 設 の参 加 や 利 用 、 活 用 方 法 の 認 識 不 足 が あ る もの と思 われ る。

7)高 齢 化社 会 に お け る ス ポ ー ツ 活 動 と本学 体 育 の 展 開 に つ いて

高 齢 化 社 会 に お け る ス ポ ー ツ活 動 と本 学 体 育 の 展 開 につ い て 見 る と、 「これ か らの 高 齢 化 社 会 に お い て 、 ス ポ ー ツ を継 続 的 に行 な うこ とは必 要 で あ る 」 と回答 した 学 生 は 、94.0%に も の ぼ る(図2‑26)。 この こ と は、ほ とん どの学 生 が 生涯 に わ た る ス ポ ー ツ へ の参 与 が 必要 だ と考 え て お り、自分 自身 の 健 康 の 維 持 ・増 進 に ス ポ ー ツ が大 き な役 割 を果 たす もの だ と考 え て い る と思 われ る。

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図2‑26、 これ か らの 高齢 化社 会 に おい てス ポ ー ツを 継 続 的 に行 う こと は必 要 であ る

ま た 、 「これ か らの 高 齢 化 社 会 にお い て 、 健 康 ス ポ ー ツ科 学 を学 ぶ こ とは 必 要 で あ る」と回 答 し た 学 生 が84.2%、 「これ か らの 高齢 化 社 会 にお い て 、 大 学 も情 報 の発 信 源 な り、卒 業 後 も さま ざ

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近 畿 大 学健 康 ス ポ ー ツ 教 育 セ ンタ ー 紀 要1巻1号(2001・3)

ま な サ ポ ー トが 必 要 で あ る 」と 回 答 し た 学 生 が8 3.4%あ り、 両 者 と も た い へ ん 高 い 比 率 で あ る (図2‑27、 図2‑28)。 こ の こ と は 、 現 在 行 な わ れ て い る健 康 ス ポ ー ツ 科 学 に 対 す る評 価 と も 捉 え る こ と が で き る が 、 大 学 の 体 育 が 大 学 在 籍 期 間 だ け で は な く 、 卒 業 後 も何 ら か の サ ポ ー ト機 関 と し て 機 能 し て ほ し い と い う切 実 な 要 望 と し て 捉 え る こ と が で き る 。

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[p2‑27,健 康 ス ポ ー ツ科学 を 学 ぶこ とは 必要 で あ る

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図2‑28.大 学も情報の発信源となり、卒業後も さまざまなサポートが必要である

そ して 、 今 は 健 康 ス ポ ー ツ 教 育 セ ン タ ー の 成 員 の 専 門 性 を 生 か した 科 目 は 開 講 さ れ て な い が 、 生 涯 ス ポ ー ツ 教 育 の 一 貫 と し て あ げ た 「大 学 で 健 康 ・ス ポ ー ツ に 関 す る 知 識 を 得 た い 」 と い う項 目 に 対 し て は 、70.7%の 回 答 が あ っ た(図2‑

29)。 い わ ゆ る 実 技 実 習 だ け に 留 ま ら ず 、生 涯 に 渡 りス ポ ー ツ に 参 与 し 、 享 受 す る と き に 、 大 学 で の 健 康 ・ス ポ ー ツ に 関 す る 基 本 的 な 「知 」 の 獲 得 の 必 要 性 を 多 く の 学 生 自 身 が 認 め て い る 。

具 体 的 な 講 義 テ ー マ は 、 複 数 回 答 で は あ る が 、

「ス ポ ー ツ と 栄 養 」(49.8%)、 「メ ン タ ル ト レ ー ニ ン グ 」(47 .0%)、 「ト レ ー ニ ン グ 方 法 」 (42.6%)「 ス ポ ー ツ 心 理 学J(34.0%)「 ス ポ ー ツ と体 力 」(32.8%)な ど の 順 で か な り高 い 数 値 を 示 し た(表7)。

こ の よ う な 要 望 を 受 け 止 め る と き 、 早 急 に 健 康 ス ポ ー ツ 教 育 セ ン タ ー の カ リ キ ュ ラ ム の な か に 講 座 と し て 組 み 込 む こ と が 検 討 さ れ な け れ ば な ら な

い で あ ろ う と思 わ れ た 。

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4.生 涯 ス ポ ー ツ に 向 け て

以 上 の 一 連 の 作 業 、 論 議 を通 して 明 らか に な っ た こ とは 、 学 生 諸 君 の 健 康 ・ス ポ ー ツ教 育 に 対 す る積 極 的 で 真 摯 な 考 え方 で あ り、 高 齢 化 社 会 に 対 して 大 学 で の 健 康 ・ス ポ ー ツ 教 育 の 大 切 さ と必 要 性 を説 く もの で あ っ た。

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近 畿 大 学 生 の 健 康 とス ポー ツ に 関す る調 査研 究

ア ン ケ ー ト調 査 結 果 を も と に 学 生 諸 君 の 意 見 を 要 約 す れ ば 、も っ と 大 学 で ス ポ ー ツ(70.8%)、 体 育 実 技 が し た い(70.2%)。 体 育 が 必 修 で あ っ て も い い(58.1%)。 大 学 で も っ と 自 由 に 使 え る ス ポ ー ツ 施 設(総 合 グ ラ ウ ン ド:84.5%、 体 育 館:89.2%、 プ ー ル:75 .7%)ス ポ ー ツ ・福 利 厚 生 施 設(91.8%,) が 必 要 で あ る 。

ま た 、 高 齢 化 社 会 に 向 け て 、 ス ポ ー ツ の 継 続 (93.9%)、 健 康 ス ポ ー ツ 科 学 を 学 ぶ 必 要 性(84.2%)、

大 学 も 情 報 の 発 信 源 と な り 、 卒 業 後 も さ ま ざ ま な 形 で サ ポ ー トが 必 要 で あ る(83.4%)。 な どた い へ ん 高 い 数 値 に な っ て い る。

一 方、 健 康 ・ス ポ ー ツ に 関 す る 知 識 を 得 た い (70.7%)。 気 軽 に い け る 身 心 の 健 康 チ ェ ッ ク 機 関 (73.2%)、 体 力 に 対 す る チ ェ ッ ク機 関(86.5%)が ほ しい 。 な ど と そ れ ぞ れ が 予 想 を 上 回 る 高 い 数 値 と し て 要 望 され て い る 。

具 体 的 な 授 業 テ ー マ と し て 過 半 数 に 近 い 多 数 の 学 生 諸 君 が 「ス ポ ー ツ と栄 養 」 「メ ン タ ル トレ ー ニ ン グ 」 「ト レ ー ニ ン グ 方 法 学 」 「ス ポ ー ツ 心 理 学 」 「ス ポ ー ツ と 体 力 」 「健 康 科 学 」 「ス ポ ー ツ と 健 康 障 害 」 な ど を あ げ て い る の も 注 目 に 値 す る。

わ れ わ れ は 、 こ の よ うな 調 査 、 あ る い は 調 査 を 通 じて の さ ま ざ ま な 討 議 か ら 、 学 生 諸 君 の 期 待 に も 即 し、 「健 康 ス ポ ー ツ 教 育 セ ン タ ー 」が 、大 学 に お け る 健 康 ・ス ポ ー ツ 教 育 の 中 核 的 組 織 と し て の 機 能 を 備 え る こ と 、 ま た 、 現 状 の あ り方 に 満 足 す る こ と な く 、 よ り視 野 を 拡 大 し 、 未 来 志 向 的 機 能 を も つ 必 要 が あ る と 考 え る 。 そ こ で 論 議 の 中 心 に な っ た の が 「生 涯 健 康 管 理 シ ス テ ム 」 で あ る 。 こ の シ ス テ ム は 、 一 時 的 な 大 学 に お け る 教 育 と い う 枠 を 取 り払 い 、 生 涯 に わ た る 個 々 人 に 対 す る 健

康 ・ス ポ ー ツ 教 育 の サ ポ ー トシ ス テ ム が 中 核 と な っ て い る 。

わ れ わ れ は 、 以 前 よ り健 康 ・ス ポ ー ツ ・体 育 に 関 し て 、 「身 体 を 育 て る 」と い う鍵 概 念 を も っ て 実 践 し て き た が 、 よ り積 極 的 に か っ 原 点 に も ど り 、 以 下 の こ と に つ い て 健 康 ・ス ポ ー ツ 教 育 の あ り方

を 焦 点 付 け る 必 要 性 を 感 じた 。

① 生 涯 に わ た る 健 康 や 体 力 の 維 持 ・向 上 を は か る た め の 素 養 を 高 め る 。

② 身 体運 動 の 中 で 「新 しい動 き の体 験 」 をす る こ とに よ り、 運 動 す る 喜 び を体 得 す る。

③ 身 体 運 動 や ス ポー ツ に 関す る 「知 」 を動 く こ とに よ っ て 実感 し、 探 求 す る。

④ 動 く こ と に よ っ て 得 られ る 集 約 的 な 身 体 の 「知 」 を獲 得 す る こ とに よ っ て生 涯 ス ポ ー ツ の 素養 を養 う。

言 い換 えれ ば 、身 体 運 動 とい う中 で の 「身 体 を 知 る 、 わ か る 、考 え る」 とい う新 しい視 点 を も っ て 、健 康 ・ス ポ ー ツ 教 育 を捉 え な お した の で あ る。

っ ま り、 「身 体 運 動 を 通 じて す べ て の 人 々 が 個 性 豊 か に い き い き と生 き る こ と、 自己 を表 現 す る こ とが で き る こ と」 を健 康 ・ス ポー ツ教 育 の 目標 と した の で あ り、健 康 ス ポー ツ教 育 セ ン ター の主 軸 で あ る 「生 涯 健 康 管 理 シ ステ ム」 も ま た こ の論 議 の 上 に成 り立 つ もの で あ る。

こ の よ うに健 康 ・ス ポー ツ教 育 に 関す る基 本 的 な論 議 か ら、具 体 的 に明 確 化 され た こ とを 、 い く つ か の項 目に ま とめ る。

1.教 育 機 関 、研 究 機 関 と して 充 実 を は か り、

地 域 へ のサ ー ビ ス(公 開 講 座 、 講 習 会 な ど)を は か る。

2.健 康 ス ポ ー ツ 教 育 の情 報 の 発 信 源 とな り、

健 康 ・ス ポ ー ツ に関 す るチ ェ ッ ク機 関 と して の 機 能 を備 え、 現 役 学 生 、 教職 員 、 卒 業 生 を対 象 に ス ポ ー ツ ・健 康 の 関 す る指 導 、 教 育 、 サ ポ ー トを行

う。

3.ス ポ ー ツ選 手 へ の科 学 的援 助 5.ま と め

今 後 、 ま す ま す われ われ は 少 子 、 高 齢 化 社 会 と い う人 類 始 ま っ て 以 来 の社 会 的状 況 が 変遷 す る中 で 、 医療 保 険 、介 護 保 険 な どの 自己 負担 の増 加 が 進 む。 加 齢 に と もな い 、 健 康 で 自立 した 日常 生 活 を営 む心 身 の能 力 の有 無 が重 要 な 関 心 事 に な り、

最 大 能 力 の 発 揮 よ り も 目 常 生 活 動 作(ADL;

activitesofdatlyliving)の 成 就 可能 性 が 問 わ れ る こ とに な る。 学 生 諸 君 が 「高齢 化 社 会 に む か い ス ポー ツ を継 続 的 に行 う こ とは必 要 で あ る」 と い う問 い に 、93.9%が そ の必 要 性 を認 め て い る よ うに 、そ れ が 感 覚 的 な も の で あ っ て も、今 後

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近 畿 大 学 健 康 ス ポ ー ツ 教 育 セ ン ター 紀 要1巻1号(2001・3)

の社 会 にお い て 、 身 体 運 動 の 果 た す 役割 と意 義 は 計 り知 れ な い もの が あ る と考 え られ る。

大 学 にお け る健 康 ・スポ ー ツ教 育 は 、 生 涯 に わ た り、 自 己の 身 体 を 「知 る、 わ か る、 考 え る」 と

い った 動 く こ とに よっ て 得 られ る身 体 の 「知 」 の 素 養 を養 う大 切 な 場 で あ り、 実 践 す る場 で もあ る と考 え る。

謝辞

本 論 文 の ア ンケ ー ト作 成 に あ た っ て は 、 近 畿 大 学 健 康 ス ポ ー ツ教 育 セ ン ター の 諸 先 生 方 に 多 大 な 協 力 を頂 き ま した。 こ こ に謝 意 を表 しま す。

参照

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