Title
[記事](研究発表会要旨)ゲットウ(Alpinia speciosa
K..Schum)の栽植密度が収量に及ぼす影響
Author(s)
米盛, 重保; 村山, 盛一; 大屋, 睦子
Citation
南方資源利用技術研究会誌 = Journal of the society tropical
resources technologists, 8(1): 69-70
Issue Date
1992-03-20
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12001/14058
VoL 8 No.11992 ニュース ゲ ッ トウ (AIpiniasLNm'侶aK.Schum)の栽植密度が収量に及ぼす影響 琉球大学農学部 ○米盛重保 ・村山盛一 ・大屋睦子 [はじめに] ゲ ットウは,沖縄県内いたるところに自生するショウガ科の多年生草本で,旧暦12月8日のムー チ-の香料 として古 くか ら多量に使われている.また,茎の豊富な繊維を利用 してゲ ッ トウ和紙が 開発 され商品化 している.さらに,葉,根茎,種子 も食品添加香料 ・色素,医薬 ・農薬 ・防腐剤 ・ 防虫剤 ・坑酸化剤,肥料 ・飼料 ・ボー ド・特殊パルプ等への総合的な利用が期待 され,多様 な可能 性を秘めた資源植物である.本実験では, これ らの原料供給の可能性を探 るためにゲ ッ トウの栽培 を行い,栽植密度の違 いが収量に及ぼす影響及び栽培株 と野生株の収量について調査 したので報告 したい. [材料及び方法] 栽培圃場 植付け年月日 植付け時の根茎垂 土壌条件 施肥料 栽植密度 琉球大学農学部附属農場16番圃場 1988年2月23日 150-200g/
秩
シマジリマ-ヂ ・クニガ ミマ-ヂ混合土壌 1988年3月 硫安125g/株 6月 尿素 50g/秩 1989年3月 硫安200g/株 6月 尿素100g/樵 1990年3月 硫安300g/株 6月 尿素200g/秩 A区
75cmXIOOcm B区 100cmXIOOcm C区 150cmXIOOcmD
区 野生株 (琉球大学農場周辺自生株) [結果] 第1表に栽植密度の違いによるゲットウの器官別生育状況を示 した.草丈,茎長,茎径, いずれ ともA区,B区,
C区の順で密櫨の効果が見 られた.また,野生株D区に対 しても栽培抹A区, B 区,
C区いずれ も顕著な生育差が見 られ,栽培株が良か った.1株当 りの茎数ではB区,
C区, A 区の順であった・A
区は,他株の根茎が混生 したために1
株当 りの茎数 は少な くなった もの.と思わ れる.ここで も,野生株に比べて栽培棟が顕著な茎数増が見 られた.108当 りの面積でみた茎数では A区が49,720本,B区が43,125本,
C区が25,308本,D区 (100×75cmで換算)が25,876本であっ た. 第2
表は器官別収量を示 したものである.1
茎当 りの生薬垂,生茎垂,葉茎の乾物重のいずれに おいてもA
区,B
区,
C区の順で密橋による重量増加が見 られた.また,栽培棟 と野生株 の比較で は栽培棟が1.5-2.0倍の著 しい増加を示 した.10a当 りに換算 した生葉重,生茎重 も密穂による増収 が顕著に現れ,A区の生茎葉重41トン,B区26トン,
C区13トンであった. 以上の結果か らゲ ットウの栽培 は密櫓が良 く,栽培による生育,収量 は著 しく高まることが明 ら かになった. - 69-ニュース 南方 資源利用技術研究会誌 第1表 栽植密度の違いによるゲットウの器官別生育状況 茎長 茎 径 茎 数 茎 数` (株当り) (10a当り) cm cm 本 本 6 5 3 1 6 3 3 7 5 1 3 3 1 1 1 1 ± ± ± ± 5 5 5 3 8 8 8 3 9 9 9 9 5 2 1 6 2 2 2 1 区 区 区 区 A B C