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平成29年度国際交流委員会活動報告2 平成29年度国際交流委員会 国際交流事業 国立モンゴル医科大学看護学部との交流拡充のための視察

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Academic year: 2021

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平 成29年 度  国 際 交 流 委 員 会  活 動 報 告2

平成29年 度国際交流委員会  国際交流事業

国立 モ ンゴル医科大学看護学部 との交流拡充 のための視察

名古屋市立大学看護学部 山 口 知 香 枝,嶌 田 理 佳,金 子 典 代 脇 本 寛 子,樋 口 倫 代 名 古 屋 市 立 大 学 は、2014年3月 に 国立 モ ンゴ ル 医科 大 学 と大 学 間 交 流 協 定 を 締 結 して い る。 看 護 学 部 で も、 学 生 交 流 プ ロ グ ラ ムを は じめ と して 教 員 間 の 共 同 研 究 の 推 進 を 行 うべ く、 そ の 具 体 的 な 日程 や 内 容 、 方 法 につ い て の 話 し合 い を 行 う方 針 で あ る。 そ の た め に 、9月27日 か ら30日 に か け て 視 察 を 行 っ た の で 、 そ の 概 要 を 下 記 に報 告 す る。 I  国 立 モ ン ゴ ル 医 科 大 学 看 護 学 部 との

交流の実績

名 古 屋 市 立 大 学 は、2015年3月 に国 立 モ ンゴル 医 科 大 学 と大 学 間 交 流 協 定 を締 結 した 。 看 護 学 部 と して は、 2015年 に 国 際 交 流 委 員 会 の 金 子 典 代 准 教 授 が 国 立 モ ンゴ ル 医 科 大 学 看 護 学 科 を 訪 問 し、 本 学 との 強 い 交 流 開 始 へ の 希 望 を 確 認 した 。2016年11月 に は 、 本 学 が 国 立 モ ン ゴ ル 医 科 大 学 看 護 学 部 教 員2名 を招 へ い し、 日本 の看 護 、 保 健医療 につ いて視 察機会 を提供 す る と同時 に、セ ミナー ・ 講 義 を 通 じて 教 員 間 交 流 の 推 進 を 図 った 。 今 回 は、 次 年 度 よ り実 施 す る予 定 の 国 立 モ ンゴル 医 科 大 学 看 護 学 部 との 短 期 留 学 プ ロ グ ラ ムの 具 体 的 な 内 容 等 に つ い て 話 し合 う と と も に 、 学 生 が モ ン ゴ ル に 留 学 した 際 の経 験 可 能 な プ ログ ラ ム と滞 在 先 の 確認 を行 うため に、 9月27日 か ら30日 にか けて 山 口講 師 と鳥 田 准 教 授 が モ ン ゴ ル へ 赴 き 視 察 を 行 っ た 。 Ⅱ 目 的 1.学 生 間 の 国 際 交 流 名 古 屋 市 立 大 学 看 護 学 部 、 国 立 モ ンゴル 医 科 大 学 看 護 学 部 の 相 互 の 学 生 の 交 換 研 修 を 通 じて 、 相 互 の 国 の 看 護 や公 衆 衛生 活動 に関 す る知識 を深 め る こ と、異 文 化 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン能 力 を 向 上 さ せ る こ と を 目 的 と して い る 。 交 流 を 通 じて 、 将 来 的 に はモ ンゴル の 優 秀 な 国 費 留 学 生 を 受 け入 れ る基 盤 を 整 え る こ と も視 野 に入 れ て い る。 2.研 究 者 間 の 国 際 共 同 研 究 名 古 屋 市 立 大 学 看 護 学 部 が 、 国 立 モ ンゴル 医 科 大 学 看 護 学 部 を 含 む モ ンゴル 国 内 の 研 究 機 関 との 共 同 研 究 の 推 進 を 実 現 す る こ とで あ る。 今 回 の 訪 問 で は、 本 学 の 教 員 の 関 心 領 域(母 子 保 健 等)に 関 す る研 究 課 題 につ いて 領 域 が 近 い 教 員 と協 働 で き る可 能 性 を 模 索 す る。 Ⅳ モ ン ゴ ル の 看 護 に つ い て 1.病 院 の 様 子 大 学 附 属 病 院 が 建 設 中 で あ っ た た め に 、 ウ ラ ンバ ー ト ル 市 内 で 最 も 大 き な 病 院 の 一 つ で あ るMaternity and Child Health Hospitalを 見 学 し た 。 医 療 機 器 は 比 較 的 新 しい も の が 使 用 さ れ て い る が 、 建 物 と ベ ッ ドな ど の 備 品 は 旧 式 で あ る 。 日本 な らデ ィ ス ポ ー サ ブ ル の 器 材 で も、 こ こ で は デ ィ ス ポ ー サ ブ ル の 器 材 は 少 な く、 多 く は 消 毒

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して 再 使 用 す る タイ プ の 器 材 が 使 用 され て い る。 プ ライ バ シー に 関 す る意 識 は低 く、病室内が廊下か ら見え るよ うな 構 造 で あ った り、 子 ど も同 士 が 同 じベ ッ ドで 休 ん だ り して い る場 面 も見 られ た 。 こ こ は学 生 の 見 学 や 実 習 参 加 も可 能 で あ る こ とが 確 認 で きた 。 今 後 の 発 展 が 期 待 され る国 の な か で 多 い 疾 患 や 提 供 され る看 護 の あ りよ うを 学 び 、 日本 の 最 先 端 の 医 学 とそ の 看 護 との 共 通 点 や 相 違 点 を 学 ぶ に は、 大 変 興 味 深 い 施 設 で あ る。 2. コ ミ ュ ニ テ ィ に お け る 公 衆 衛 生 活 動 Dr.Narulaに よ る 情 報 提 供 に よ り 、 モ ン ゴ ル 国 内 で 求 め ら れ る 公 衆 衛 生 活 動 に つ い て 知 る こ と が で き た 。 ウ ラ ンバ ー トル 都 心 部 は、 大 気 汚 染 が ひ ど く車 が 多 い た め に常 に渋 滞 して い る。MNUMSで は、 成 人 向 け の 公 衆 衛 生 看 護 活 動 と して フ ラ ッシ ュモ ブ(ダ ンス)を 取 り入 れ た エ クサ サ イ ズ を 行 って い る。 郊 外 は、 衛 生 状 態 が 悪 く、 飲 用 水 と下 水 道 の 区 別 が 曖 昧 な 地 域 もあ り、 乳 幼 児 は未 だ 感 染 症 で 命 を 落 とす こ と も多 い 。 V 国 立 モ ン ゴ ル 医 科 大 学 看 護 学 部 の 看 護 学 教 育 に つ い て 1. 看 護 学 部 の コ ー ス に つ い て 看 護 師 、 助 産 師 、 理 学 療 法 士 、 作 業 療 法 士 、 放 射 線 診 療 技 師 の コー ス が あ る。 助 産 師 コ ース は助 産 師 資 格 取 得 の た め の4年 間 の 専 門 コ ース で 年 間20名 程 度 養 成 す る。 看 護 につ い て4単 位 修 得 す るが 、 看 護 師 の 免 許 は取 得 で きな い 。 学 生 数 は 、 看 護 学 部 生 は1,200名 で 、 う ち1,000名 が 看 護 学 科 で あ る 。1学 年 は300名 程 度 で 今 年 は500名 が 卒 業 した 。 看護 の専 門 分 野 :公 衆 衛 生 看護 、 高 齢 者 、小 児 、成 人 、 基 礎 で あ る。 一 方 、 教 員 は半 数 が 医 師 で あ る。 た だ し、 モ ンゴル で は看 護 師 の 経 験 を 経 て 医 師 にな る コ ース もあ る。 医 師 な どが 看 護 教 員 にな るた め に は、 特 別 に看 護 に つ い て の 講 習 を 受 け就 任 す る。 2. 看 護 学 部 の 教 育 に つ い て 技 術 ラ ボ(実 習 室)は2008年 に オ ー プ ン した 。 専 任 の 技 師 が2名 常 駐 し、 保 全 管 理 、 物 品 管 理 、 シ ミ ュ レ ー タ ー の 設 定 等 を 行 っ て い る 。 実 際 の 授 業 は 教 員 が 実 施 す る 。 カ リキ ュ ラ ム全 体 が 未 完 成 の 状 況 で 、 教 員 が 教 授 方 法 や 授 業 構 成 を 模 索 して い る段 階 で あ る。 本 学 に カ リキ ュ ラ ム構 成 や 授 業 内 容 につ い て の 情 報 提 供 を して ほ しい と い う要 望 が あ っ た。 看 護 技 術 は 「Millerの ピ ラ ミ ッ ド」 を 活 用 して 評 価 して い る。 3. 学 事 日 程 に つ い て 新 年 度 は9月 に 開 講 す る 。5月 は定 期 試 験 が あ る 。7-8月 は夏 休 み で 、 学 生 教 員 共 に郊 外 に帰 省 す るた め に不 在 に して い る こ とが 多 い。 学 事 日程 と気 候 を考 え る と、 学 生 交 流 プ ロ グ ラ ム は9 月 前 後 が 妥 当 で はな いか と考 え られ る。 V 学 生 交 流 プ ロ グ ラ ム と今 後 の展 望 学 部 長 で あ るDr.Naranbaatarと の 話 し合 い で 、 今 後 プ ロ グ ラ ム を 推 進 して い く こ と で 合 意 を 得 た 。 1. 本 学 学 生 の 国 立 モ ン ゴル 医 科 大 学 へ の 派 遣 につ いて 訪 問 時 期 は7-8月 以 外(夏 休 み)で あ れ ば いつ で も 可 能 で あ る。 滞 在 期 間 は、 学 生 で あ れ ば1∼2週 間 く ら い 、 教 員 は1週 間 く らいで 、 受 け入 れ 可 能 人 数 は学 生3 名(学 部 生 、 院 生 と も可)、 教 員 は1名 で あ る。 教 員 は 基 礎 看 護 学 、 小 児 看 護 学 の 教 員 を と い う希 望 が あ った 。 プ ロ グ ラ ム の 内 容 に つ い て 、 学 生 に は 授 業 参 加 、 病 院 見 学 が 可 能 で あ る 。 教 員 は 講 義 、 演 習 、 実 習 の 組 み 立 て や 展 開 に つ い て デ ィ ス カ ッ シ ョ ンを した い と い う 希 望 が あ っ た 。 プ ロ グ ラ ム 中 は 大 学 寮 に 滞 在 で き る 。 寮 は 大 学 か ら約 4km離 れ た と こ ろ に あ り 、 大 使 館 や 政 府 関 連 の 施 設 が 多 くあ る 地 域 で あ る 。 治 安 は 問 題 な さ そ う で あ る 。 滞 在 中 の バ ス 代 ・タ ク シ ー 代(プ リペ イ ドタ ク シ ー)に つ い て は 準 備 して も らえ る 。 そ の 他 、 食 事 や ホ ー ム ス テ イ 先 な ど も必 要 に 応 じて 準 備 で き る と の こ と で あ っ た 。 言 語 は モ ン ゴ ル 語 、 日 本 語 可 能 な 学 生 ・教 員 が 多 くお り 、 問 題 な い 。 2. 国 立 モ ン ゴル 医 科 大 学 学 生 の 本 学 へ の 派 遣 につ いて Dr.Naranbaatarよ り、 派 遣 時 期 は いつ で も可 能 で あ り、 期 間 は1週 間 か そ れ以 上 で もよ い と い う ご意 見 だ っ た 。 人 数 は本 学 が提 示 す る4名 で 、 か つ 日本 語 が で き る 学 生 を 派 遣 す る。 対 象 は学 部 生 、 院 生 と も可 能 で あ る。 た だ し、 学 生 派 遣 の 際 は教 員 が 引 率 す る規 則 とな って い るた め 、 教 員1名 が 同 行 す る。 そ の 場 合 は、 本 学 が 招 へ い す るの は小 児 看 護 学 と公 衆 衛 生 看 護 学 の 教 員 と して ほ しい との 要 望 が あ った 。 渡 航 費 は、 国 立 モ ンゴル 医 科 大 学 学 生 が 自己 負 担 で き る可 能 性 が あ る。 3. 今 後 の ス ケ ジ ュ ー ル 国 立 モ ンゴル 医 科 大 学 と は2018年 度(平 成30年 度)か ら学 生 ・教 員 の 交 流 を 開 始 した い と い う こ とで 合 意 を 得 て い る。2018年 度(平 成30年 度)に は本 学 が 受 け入 れ 、 2019年 度(平 成31年 度)に は、 本 学 学 生 を 派 遣 す る予 定 で あ る。 プ ロ グ ラ ム 実 現 の た め に 早 々 に 事 業 の 実 施 計 画 に 関 す るMOU(Memorandum of Understanding)を 文 書 に て 取 り 交 わ す 必 要 が あ る 。

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VI謝 辞 今 回 の 視 察 及 び プ ロ グ ラ ムの 推 進 に あ た って は、 名 古 屋市 立 大 学 特 別 研 究 奨 励 費 の 助 成 を 得 て 実 施 して い る。 実 習 室 の 様 子 本 学 が 使 用 して い る も の と 同様 の 最 新 の シ ミ ュ レー ター や モ デ ル 人 形 も あ る。 しか し、 べ ビー モ デ ル や 助 産 の モ デ ル は非 常 に古 い も の が 使 用 さ れ て い た 。 演 習 は、 小 グ ル ー プ に分 か れ て 全 員 が 経 験 で き る よ う に組 ま れ て い る 。

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講 義 の 様 子 本 学 の 紹 介 を 学 部 生 の 講 義 の 中 で 行 った 。 講 義 は モ ン ゴ ル 語 の 通 訳 を 介 して 行 った が 、 学 生 の 中 に は 日本 語 が 理 解 で き る 学 生 い た 。 日本 に 留 学 す る こ と に 関 心 を 寄 せ る 学 生 が 多 数 お り、 具 体 的 な 留 学 に 関 す る 質 問 も 活 発 に 出 た 。

参照

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