21世紀に光り輝く農学部構築を目指して
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(2) 杉本. 穀. 部 におけ る教育研究活動 は飛躍的 に発展 した. 同. キ ュラム改革 の核心 は、教養科 目と専 門科 目のす. 年 に大学院博士課程 が設 置 され、農学部関係者 の. りあわせ装置 としての学部 基礎科 目の開設 、TO. 永年 の夢 であ った、大学院 を完備 した農学部 が誕. EIC対応の実用的英語教育 への切 り替 えな どで. 生 す る こ ととな った。 そ して 同 4年 (1992). あ ろ う。 この うち、前者 は、専攻学科 にかかわ ら. に国際 資源管理学科 が増設 された。 か くして、農. ず不可 欠 な、「生 命 と倫 理 」 な ど 「農学 徒 」 とし. 学 部 は遠 か らず 50周年 を迎 え よ う として い る。. ての基礎的素糞習得 のための科 目か らな る B群 の. この間の数 多の諸 先輩 たちの、農学部 に託 された. 他に、 リメデ ィアル科 目の A群、職業観養成 な ど. 理想 とそのため に厭 われなか った ご苦労 を思 う と. を 目指 したキ ャ リア ・デザ イン関連科 目か らなる. き、 このすぼ らしい遺産 を どの ように継承 し発展. C群 か ら構成 されて いる。 A、C群 は、大学進学. させ るか、身の引 き締 まる思 いに駆 られ るのは私. 率 が 40% を越 えた 「大学 普遍化時代」 に相応 し. だけではなか ろ う。世 界を見渡 して、衰退 した企. い、あ る意味 で画期的な科 目群 といえる。農学部. 業 に共通 す る経営者 の特性 は、 1に独断的であ る. におけ る本格的 な学部改革の取組 みは、系統的 な. こ と、 2に現状 に 自己満足的 であ るこ と、 3に不. 手順 を示 す ロ ー ドマ ップを提示 し、 自己点検評価. 決断であ る こ と、 4に改革 に伴 な う摩擦 か ら逃避. 委 員会で実施状況の点検評価 を繰 り返 しなが ら順. したが るこ とと聞 く。諸先輩 か ら継 東 した農学 部. 次推進 された。 ロ ー ドマ ップに掲 げた課題 と、 こ. を不退 転 の決 意 を もって 、「21世紀 に光 り輝 く. れ まで の主 な成 果 を ま とめ る と表 1の よ うに な. 農学部」 として発展 させ る こ とこそ、今世紀初頭. る。 もちろん、未解決の課題 も多い。 なお、平成. に農学 部 を受け継 いだ我 々の賀務 と認識 したい。. 16年度 か ら全学的 にWEBが作動 す るが、 これ. 「21世紀 に光 り輝. に よって着 工中の情報教育施設 の整備 と並 んで農. く農学部の構築」 を合言葉 に本格的 に改革 に取 り. 学部 の IT化 は飛躍的 に進展 し、一時的 な混乱 は. 組 む こ ととな った。 これに先立 って平成 13年度. あ って も教 育研究基盤の強化 に大 き く貢献 す るこ. か らス ター トした現 カ リキ ュラムは、 ま さに改革. ととなろう。. 農学部では、平成 13年 に. の先兵 とよべ るほ どに画期的 であ った。 この カ リ. 蓑 1 学部改革のロードマップ (*印 平成 16年 3月現在での未着手、未解決課題) 1、入 口 ・I・入試改革 7、多様な学生確保策 としての入試制度の柔軟化 H AO入試 ( 専門高校、付属高校)の導入、編入試験拡大、 センター試験利用の多様化など ィ、受験生増加策 としての広報活動強化 ・I・オープンキャンパス、出張講義、高校訪問、広報用ビデオ、CD、 DM、「みどりいむ」発行など 2、中 身 ・ ・教育研究癌勅の活性化. 7、カリキュラム改革 ・ I13年度カリキュラム改定、学芸員糞成課程開設. ィ、教育システム改革 ・. ク、学部学科 ( 研究科含む,芸蓋芸子 ■ 農 警琵琶l m芸J E:忘kl l?・オフィスアワ~などの諸制度の掛 ・. i F 学部改組 国際資源管理学科J )整備 管理巣凍土専攻の整備 I .専政主任 ・契約助手の制度新設、医学部 .附属病院との連携強化、 人事制度の弾力化など *工、学部専門教育の高度化 と大学院教育との連携強化. 水産学科で準備中)への対応、飛び入学制度番人など. 教育COE、JABEE ( オ、研究費対策. 「 学部研究教育活動活性化対策についての申し合わせ」成立 ( H15. 3. 14). 競争的外部資金導入体制の整備. 農学部特別研究費制度の設置. カ、人耳欄J 度の整備、弾力化. H15. 41). 「 近畿大学農学部専任教員選考に関わる内規」詰り 定 ( 人事作業における学部の役割明確化、教員資格の例外条項新設、選考作業の厳密化など. キ、教育研究環境の整備. 研究棟整備、マルチメディア搬器整備、研究棟空調化、情報処理教室整備など. 大型研究用機器の整備 ・ ・共同利用センター.
(3) 21世紀に光 り輝 く農学部構築を 目指 して. *教育棟増築、回宙虎、体育館の整備など ク、キャンパスライフの充実. 学生ホール開設、食堂閉場、諸業務電算化など. *バス運賃問摩、陸橋設置、体育館建設など 3、出 口 ・ ・就職支援体制の強化 ・・・*特に大学院関係. 学部の改組 表 1に示す課葛の うち、や り残 された大 きな課. 活力発揮の場であ るべ きである と考 える。 ところ で、本学部 が抱 える問題は この他 に もい くつかあ. 題の 1つは 、 2、 9の 「学部学科 ( 研究科含 む). る。 その第 1は、食品科学専攻 と管理栄義士専攻. の理念 、教育 目標 の 明確化、個性化」であ った。. か らな る食品栄養学科 の運営上の困難 さであ り、. 学部 は もとよ り学科 も、独 自の明確な理念、 目標. これはに片や従来型の研究者養成、片や専門職業. の下 に作 られた、教育研究上の組織の一形態 であ. 人養成 とい う教育 目的の専攻間差違 に加 えて、文. るこ とはい うまで もない。 しか し、そのあ りよう. 部科学省 と厚生労働省 とい う監督省庁 を異 にす る. は固定的に とらえるべ きでな く、時代ニ ーズの変. ことも多分に起因 している.この間項の解決 には、. 化 に対応 して見直す柔軟 さが求め られているC他. 専門職業人養成機能 を強化す るために も、本学の. 方、急速な学問分野の進展 を受けて個 々の学科教. 支援 を得て整備が進 んで きた、管理栄養士専攻 を. 員の学問的志 向が、従来の学科理念 か らずれて多. 1学科 として独立 させ る方がよい。第 2の問額は、. 様化 しがちであ るが、 これはある程度やむを得 な. 文理融合を 目指 して設立 された国際資源管理学科. い とはいえ、往 々に して組織の理念、 目標の不明. が抱 える困難 さであ る。設置 10年 を経 ようとし. 確化、唆昧化を招 く。 この ような暖昧化が深化す. ているが、当初 目指 した文理融合の実をあげ るこ. る と、学科 としてのま とまった組織活動は失速 し. とが難 し く、その効果 がいまだ見 えない。学生募. て活 力を喪失す る。 これを防 く ・ ためには、定期的. 集、特 に大学院学生募集 において厳 しい状況にあ. な組織の見直 し、 さ らには再編成の労 を厭 っては. り、学科教員の苦汁は大 きい。. な らないであろ う。 ところで、農学部の歴 史を顧み る と、新学科増. つ ぎに、学部 のあ りように 目を転 じたい。活力 ある学部のあ りようとは如何であ ろうか。基本的. 設は行 われて きたが、従来のわが国の多 くの大学. には、研究活動 が活発に行われ、それを背景 に良. の例に漏れず、いったん設置 された組織 について. 質な教育 が展開 されるこ とであろ う。諸般 の事情. 本格的 な見直 し作業 が行 われて きた とは言 いかね. か ら十分 とは言 い兼 ねるが、われわれは この視点. る。歴史の古 い学科 は ど理念、 目標の酸味化 が進. に立 って、教育条件 は もとよ り大学院 を中心 に研. 行 してい る現状 を認めざ るを得ない。 さらに、農. 究条件 の改善 に も努 力 して きたは ずであ る ( 表. 学部設立後 しば ら くは、止むない事情 か ら学科の. 1). ただ、 これ までを取 み る と、特 に運営 な ど. 理念、 目標 に相応 しい人材の確保 が困難であ った. の面 において、「横並 び」 を等 しとす る気風 が強. ため、「来 て くれ る人」 に合 わせ て学科 を作 らざ. す ぎた ように も思 える。組織体 としての学部の存. るを得なかった と聞 く。 この事情 が、さ らに現学. 立を危 う くしない限 り、各学科 は もっ と個性的 で. 科 が抱 える暖昧性 に影 を落 としていることは否め. あ って よいのではないか。学科間の競 い合いによ. ない。. って こそ学部 の活 力が醸 し出 され るので は ない. 活力ある学科 とは、どの ような学科であ ろうか。. か。 た とえば、研究 に関 していえば、応用科学 と. 異論はあろ うが、筆者は、学科は共通の明確な理. しての農学 を受け持つ本学部の中に、応用分野 を. 念、 目標 を持 つ組織であ る以上、教育活動 におい. 担 当する学科が多いのは当然であ るが、それ と並. ては教員間で基本理念 に大 きな矛盾 があ るのは望. んでそれ らの基盤 とな りうる基礎分野 を担 当 し、. ま し くない し、研究活動 においては共通の研究課. で きれば研究活動 において先導的役割 を果たす学. 題 を掲げ、そのための競争的外部資金導入の受皿. 科 があ った方 が よいのではないか。 また、教育に. とな りうる くらいの、戦略性豊 かな,ま とまった. 関 してみ る と、管理栄養士専攻の ような高度 な資.
(4) 杉本. 毅. 格志 向型の学科 があ って よいはすで、 これを可能. 盤 となる学術は、生物生産科学 、生命科学、生物. にす るために、われわれは人事制度 を見直 し、専. 資源科学 、環境科学 、生活科学、生物素材科学 、. 任教員選考規定 に例外条項 を設 けた ところであ る. 農業経済学 を含む社会科学 を重要な構成要素 とす. ( 表 1)。 ただ し、 この条項 の運用 に当た っては、. る。 こうした時代的認識 を背景に、全学科 におよ. 高度な力量 が問われ るこ とは肝 に銘 じるべ きであ. ぷ大掛か りな再編作業 によって、 これまでの 5学. ろ う。平成 17年度実施 を 目指 した、水産学科 に. 科体制を陸、水雨域の生物生産科学 と生物資源科. よる JABEEへの取組みは、教育の高度化 と並. 学 を分け担 う農業生産科学科 と水産学科、生命科. んで個性化 に貸す ところ大であろ う。 この ような. 学 と生物素 材科学双方の応用分野 と基礎分野を分. 個性的試みは、各学科 において積極的に取 り組 ま. け担 う応用生命化学科 とバ イオサ イエソス学科 、. れるべ きであろう。 しか し、学科の個性化が進む. 環等科学 を担 う環篤管理学科、生活科学 を担 う食. と学科間に摩擦 が生 じ、学部運営 に とか く波風が. 品栄裏学科 ( 管理栄責士養成課程)の 6学科体制. 立 つか もしれない。 しか し、学部の存立 を危 う く. に改組. す ることになった。農繋生産科学科,水産. しない限 り、その時に生 じた摩擦熱はむ しろ学部. 学料、環境管理学科は経営、政策な どの分野 を も. 活性化のエネルギ ーとな るであろ うし、われわれ. 内包するこ とに よって、 よ り実践性豊 かな人材の. にはそれを可能 にす る知性 が備わ っている と信 じ. 育成 を 目指す。また、バ イオサ イエ ンス学科には、. た い。. 他学科 を下支 えす る基盤的研究 を受け持ち、先導. 平成 15年 5月か ら、本学部 自己点検評価委員. 的役割を果たす ことが期待 されている。. 会を中心 に、以上の課題 を解決 して よ り活力あ る 学部 を構築す るにはいかに対処すべ きか、検討に. おわ りに. 着 手 した。 かれ これ 20回 に及ぶ 会議 において. 本稿は、平成 15年度農学部紀要編集委員長小. 喧 々蔦 々の大激論 を重ね、施設,人員は現状のま. 野征一郎教授の強 いお勧めによって執筆 した。時. ま とい う厳 しい条件下での学部改組のため十分 と. 間的余裕がな くて不十分な記述 となったが、学部. は いえないが、同年 10月に下記の合意 を見た。. 改革の これまでの経過 をま とめ る格好の機会を与. 新体制は平成 17年度か ら発足す る。. えて下 さったこ とにお礼を申 し上げたい。 これ ま. 学部名は,つきの 2つの理 由か ら従来の 「農学. で取組んで きた学部改革の経過 を顕 み る と、明治. 部」を継蔑す ることとな った。 すなわち、農学 は. 以来 といわれ るわが国におけ る大学改革の大 きな. 食料 、生物 資源の安定生産 な らび に貯蔵 、利用 、. 流れの中 とはいえ、検討過程 において農学部 でか. 加工、流通な どを支 える学問分野 として発展 して. って経験 した こ との な いは どの激論 が かわ され. きたが、今 日では さ らに生命科学、環境科学の一. た。 それに もかかわ らず、学部改組 をは じめ多 く. 難を担 うまでに、その領域は広が りを見せている.. の難題 について、叔終 合意に達す ることがで きた. しか し、農林水産業が一国の存立を左右す る重要. 「21世紀 に光 り輝 く農学部 を構築 しよう」 のは 、. 産業であ ることは、時代に よって多少の浮 き沈み. との学部教職員の強い意思 と献身的努 力の賜物 に. はあ って も変わ らない し、それを支 える農学の重. 他 な らない。 さ らに、 ここまでの道程 において、. 要性 も変わ らないであろ う。 また、対 象領域の広. 野 田起一郎前学 長、世耕弘昭理事長は じめ、大学. が りを うけて、一般社会の農学 に対す る イメージ. 当局 か ら賜わ ったご指導 、こ助言、ご支援 を忘れ. に近年 かな り変化 が見 られ、学生募集上 か らみて. てはな らない。学部改革は、表 1の ロー ドマ ップ. も 「農学部」 とい う名称は、必 ず しもマ イナ スイ. に したが って着手 され、表 向 きはかな り進展 した. メージに繋が らないであろう。. かに見 える。 しか し、「仏作 って、魂 入れず」 に. 平成 16年 1月) 大学 基準協 会資料第 57号 (. なっては、 これ までの努力は水泡に帰 す。 いかに. に よる と、「農学 は、人類の生活 向上 と福祉 に不. 実あ るもの とす るか、今後、本改革の英価が厳 し. 可欠な農林水産関連産業 におけ る生産 ・貯鹿 .加. く問 われ るこ とにな る。 これをや り遂 げて こそ、. 」= こ 利用 ・流通 ・サ ービスや、人工 .自然生態系に. 先輩 か ら継東 したすは らしい財産の 発展に寄与 し. おけ る環境保全 と修復、生物幣原の再生産 と保存. た と自負で きるであ ろ うし、その時に こそ農学部. 等、 自然 ・人工生態系におけ る生物生産 と人間社. は光 り輝 くであろう。. 会の関 わ りを研究す る総 合科芋であ る」O その基.
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