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浦安市消防署(仮称)日の出出張所建設工事 (日の出四丁目) 工事監査|浦安市公式サイト

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(1)

浦 監 第 1 8 6 号 平成26年10月9日

浦安市監査委員 黒 田 レイ子

同 佐 久 間 秀 雄

同 辻 田 明

平成 26 年度工事監査の結果報告の公表について

地方自治法第 199 条第5項の規定により実施した工事監査の結果の報告を決定 したので、同条第9項の規定により別紙のとおり公表します。

(2)

平成26年度工事監査の結果報告書

1.監査対象工事

浦安市消防署(仮称)日の出出張所建設工事 (浦安市日の出四丁目1番3及び4)

2.監査対象部課 消防本部 総務課

財務部 契約課、営繕課

3.監査の実施日

平成 26 年7月4日(金)

4.監査の観点及び方法

浦安市消防署(仮称)日の出出張所建設工事について、計画・設計・積算・契 約・工事監理・施工・環境保全等が適正かつ効率的に行われているかを主眼に関 係資料の提出を求め書類を調査するとともに、各担当者から説明を聴取し、また、 工事現場において施工状況等の調査を行った。

なお、工事監査は、工事技術に関する専門的知識を必要とするため、特定非営 利活動法人建設技術監査センターと工事技術監査業務委託を締結し、技術士の派 遣を求め実施した。

5.工事の概要

「平成 26 年度工事監査技術調査業務報告書」のとおり。

6.工事監査結果

浦安市消防署(仮称)日の出出張所建設工事はおおむね適正であったが、事務処 理上の軽易な誤り等(注意事項)があったことから、別途、注意し改善を求めた。 なお、工事監査の詳細については、別紙「平成 26 年度工事監査技術調査業務 報告

書」のとおりである。

(3)

(備 考)

監査結果の区分は、次のとおりとしている。

指摘事項:法令等に違反しているものや故意又は過失により重大な損害等が生じ たもの、事務処理等が著しく適切性を欠くと認められるもの、著しく 経済性、効率性、有効性を欠いていると認められるものなど

改善事項:法令等に照らし、一概に違法又は不正とは言えないが、さらに改善又 は見直しが必要と認められるものや現時点で損害等は発生していない が、重大な損害等が生じる可能性があると認められるもの、指摘事項 には至らないが、事務処理等が適切性を欠くと認められるものなど 注意事項:事務処理上等の軽易な誤りで、改善が可能又は必要と認められるもの

や現時点で問題はないが、継続して注視していくことが必要と認めら れるもの、指摘事項又は改善事項とする程度にはないが、注意が必要 と認められるものなど

※監査結果報告書については、「指摘事項」及び「改善事項」に該当するものを記載 している。

(4)

平成 26 年度

工事監査技術調査業務報告書

調査実施日:平成 26 年7月4日

特定非営利活動法人 建設技術監査センター

(5)

目 次

1.工事概要

・・・・・・・・・・・・・・ 1

2.調査実施要領

2.1.調査基本方針 ・・・・・・・・・・・・・・ 2 2.2.調査項目 ・・・・・・・・・・・・・・ 2 2.3.主な調査資料 ・・・・・・・・・・・・・・ 3 2.4.調査日程 ・・・・・・・・・・・・・・ 3 2.5.調査場所 ・・・・・・・・・・・・・・ 3 2.6.出 席 者 ・・・・・・・・・・・・・・ 3

3.調査実施結果

3.1.計 画 ・・・・・・・・・・・・・・ 5 3.2.設 計 ・・・・ ・・・・・・・・・・6 3.3.積 算 ・・・・・・・・・・・・・・10 3.4.契約手続 ・・・・・・・・・・・・・・11 3.5.工事監理 ・・・・・・・・・・・・・・13 3.6.施 工 ・・・・・・・・・・・・・・14 3.7.環 境 ・・・・・・・・・・・・・・15

4.調査結果と評価

4.1.総合評価 ・・・・・・・・・・・・・・17 4.2.個別評価 ・・・・・・・・・・・・・・17 4.3.提言事項 ・・・・・・・・・・・・・・18 4.4.推奨事項 ・・・・・・・・・・・・・・19

(6)

本報告書は、平成 26 年7月4日に実施した浦安市消防署(仮称)日の出出 張所建設工事(建築、電気設備、機械設備)に係る工事監査(以下「技術調査」 という)の結果について取りまとめたものである。

本工事の概要と調査実施要領について述べた後、調査結果と所見を述べる。 技術調査は、建築、設備を専門とする技術調査員が専門技術者の立場と市民 の目線を重視して実施した。

1 . 工 事 概 要

(1)工事名称

浦安市消防署(仮称)日の出出張所建設工事(建築、電気設備、機械 設備)

(2)工事場所

浦安市日の出4丁目1番3及び4

(3)工期

平成 25 年 10 月1日~平成 26 年9月 30 日

(4)建物内容

鉄筋コンクリート造2階建

建築面積 715.65 ㎡ 延床面積 1,095.75 ㎡

*参考 敷地面積 1,798.77 ㎡

(5)工事内容

① 建築工事 建築一式工事

地盤改良工事、鉄金コンクリート工事、内外装工事、昇降機設備工事、 防水工事、その他

② 電気設備工事

受変電設備、自家発電設備、幹線動力設備、電灯コンセント設備、 情報・通信設備、その他

③ 機械設備工事

空気調和設備、換気設備、給排水衛生設備、その他

(6)設計

株式会社 教育施設研究所

(7)施工業者と請負金額(消費税及び地方消費税含む。)

① 建築工事 株式会社トヨダ工業浦安営業所 295,155,000 円

② 電気設備工事 株式会社ウラデン 94,500,000 円

③ 機械設備工事 株式会社鈴木設備工業 72,240,000 円

(7)

2 . 調 査 実 施 要 領

技術調査は、工事関係者(発注者、設計者、工事監理者、施工者)との質 疑応答、書類調査及び工事現場における施工状況を確認することによって 実施した。

調査内容は、次のとおりである。

○工事関係者との面談、工事関係書類及び工事施工状況の確認

○計画、設計、積算、契約、施工、検査等が適正かつ効率的に行われてい るか否か、及び工事の監理状況の確認

2.1 調査基本方針

(1)浦 安 市の「工事技術調査業務委託仕様書」の調査事項に基づき、技 術面における調査を行い、設計・施工に関する調査結果及び意見具申 についての報告を行う。

(2)調査に際して、工事関係者との面談や工事関係書類及び工事施工状 況を確認し、工事における計画、設計、積算、契約、施工、検査等が 適切であるか否かを調査する。また、最近、社会的問題になっている 防災・安全・環境保全についても調査を行う。

(3)事前調査時に示された資料を基に技術調査員が質問書を作成し、工 事関係者からの回答を確認しながら技術調査を進める。

2.2 調査項目

技術調査の具体的内容は、以下のとおりである。

(1)計 画 :基本計画、工事概要、計画留意事項、工期の設定、 関係者・地元との説明・協議、地質調査報告等

(2)設 計 :適用する設計基準の書類名、特記仕様書及び設計図書、 構造計算、バリアフリーの対応設計

(3)積 算 :適用積算基準の書類名、工事の積算・見積のチェック

(4)契 約 :工事・設計の請負契約、業者選定資料、落札率等

(5)施 工 ・ 監 理 :諸官庁への届出、施工計画、作業手順、施工体制台帳、 施工図、下請通知、安全衛生管理体制書類、関連工事 との連絡調整、工事監理記録、記録写真、日報等

(6)検 査 ・ 試 験 :材料・試験検査等の記録等

(7)環 境 保 全:設計・施工時の環境保全対策(騒音・振動、廃棄物処 理、有害物質等)

(8)

2.3 主な調査資料

(1)計画概要

(2)基本設計書

(3)設計図書一式(設計図、特記仕様書)

(4)構造計算書

(5)地質調査報告書

(6)契約関係書類

(7)積算関係書類

(8)工事工程表

(9)施工計画書(総合施工、仮設、各工程)

(10)施工体制台帳(施工体系図等)

(11)定例打合せ会議記録

(12)安全管理書類(統括安全衛生管理組織表、安全管理計画書、安全協議 会記録、安全巡回点検表等)

(13)品質管理簿

(14)試験・検査記録

(15)産業廃棄物関係書類

(16)月報、日報、工事記録写真等

2.4 調査日程

平成 26 年7月4日(金)

9:10~12:00 書類調査(浦安市役所第3庁舎2階第1会議室) 13:15~14:40 書類調査(工事現場仮設事務所)

14:40~15:40 工事現場調査

16:00~16:30 監査委員との打合せ 16:30~16:50 技術調査員による講評

2.5 調査場所

浦安市役所第3庁舎2階第1会議室及び工事現場

2.6 出席者

(1)監査委員・事務局

代表監査委員 黒 田 レイ子

監査委員 佐久間 秀 雄

監査委員 辻 田 明

監査委員事務局長 大塚 明

(9)

監査委員事務局主幹 宮木 規男 監査委員事務局副主幹 森 和雄 監査委員事務局副主査 柿島 恭子

(2)市出席職員

消防本部 次 長 鶴見 仲寛

消防本部総務課 課 長 宇田川 智久

副 主 査 海老根 誠 係 員 中村 俊 財務部契約課 課 長 白石 嘉雄

係 長 永田 淳 財務部営繕課 課 長 八田 吉浩

係 長 内田 芳徳 主任主事 佐藤 信幸 主任主事 井上 裕二

(3)工事関係者

【設計、工事監理】

株式会社 教育施設研究所 監理技術者 渡辺 武義 監理技術者 米山 正男 監理技術者 田島 誠 監理技術者 茂木 博之 監理技術者 今井 栄策 監理技術者 手塚 吾郎 設計者 齊藤 雅宏 設計者 山田 祐之 設計者 関根 和夫

【施工、建築工事】

株式会社 トヨダ工業浦安営業所 現場代理人 西脇 義則 現場主任 高橋 学

【施工、電気設備工事】

株式会社 ウラデン 現場代理人 朝生 勇

【施工、機械工事】

株式会社 鈴木設備工業 現場代理人 佐藤 悦彦 現場担当 横地 修

(10)

(4)技術調査員

特定非営利活動法人 建設技術監査センター 主調査員:佐伯 勲

技術士(総合技術監理部門、建設部門)、一級建築士 公共工事品質管理技術者(Ⅰ)

調 査 員:保坂 俊雄

技術士(総合技術監理部門、電気電子部門) 一級電気工事施工管理技士、

品質・環境マネジメントシステム審査員補

3 . 調 査 実 施 結 果 3.1 計画

(1)事業の位置付け

事業の目的は、新町地区の人口増加に伴う災害件数の増加及び、緊急 自動車が現場到着まで5分以上かかることが多い地区であること、また、 平成 22 年に新町地区連絡協議会より市長宛てに消防出張所新設の要望書 が提出されたことを踏まえ、消防・救急力の充実・強化を目的に消防出 張所の整備を計画したものである。

(2)建設の経緯

平成 23 年度に浦安市の第2次実施計画を策定した際、その中で日の出 消防出張所の事業化を決定した。平成 24 年度には基本・実施設計、地質 調査及び敷地測量の各業務を委託した。平成 25 年度に建築工事、電気設 備工事及び機械設備工事を発注し、現在、施工中である。

(3)計画の妥当性

主要諸室として、1階には受付、車庫、各種倉庫、当直者用仮眠室等 を配置、2階には事務室、食堂、多目的室、放水訓練スペース等を配置 し、スムーズな出動体制が確保された施設構成となっている。

計画の重点事項については、消防業務のより一層の効率化や能率性の 向上を目差し、快適な職員の執務・生活環境を整備することや防災拠点 として、建物の構造体の耐震安全性の分類(P8参照)はⅠ類とし、重 要度係数は 1.5 としている。

また、建設位置は、平成 23 年の東日本大震災により液状化が発生した ため、液状化対策に係る地盤改良を実施している。

(4)事前協議・調査

関係機関については、浦安市各課事前協議・消防本部と打合せを行い、

(11)

各課の規準・要望、消防法、建築基準法について協議を行った。市民と 実施した主な協議は、平成 24 年 11 月~平成 25 年 2 月の間に3回にわた り近隣住民への説明会を行ったが、消防出張所の運営に関わる協議が主 となり各々の使用に関わる特定条件は無かった。ただし、出動時のサイ レン音や点呼始動時の騒音についての要望があった。

地質調査は、当該地として2ヶ所(北側、南側の角)実施し、隣接し ている日の出公民館の建設前に実施した約 15 ヶ所の地質調査結果から土 質柱状を想定し、基礎杭の深度を考慮しているとのことであった。しか し、当該建物の東側の角については、地質調査が行われていないので、 実施したほうが望ましいと考える。

(提言事項参照)

基礎杭の施工時に杭打ち機械の負荷電流により、支持層を確認してい るとの説明があり、電流記録紙を確認した。

また、東日本大震災時に当敷地付近は、液状化が発生したが、当敷地 は、液状化が発生しなかったとのことであった。

(5)事業計画予算と発注金額の整合性

3.4 の契約手続きの項目で述べているように、設計・監理や施工の発注 金額は、予算内に収まっており、妥当といえる。

3.2 設計

消防署出張所施設としての基本的な機能が確保されている。

また、前面道路側に車輌旋回のスペースを確保することで、スムーズな 緊急車輌の出動及び帰還が可能とした。隣接する日の出公民館を考慮し、 周辺環境への調和や景観づくりに配慮した配置計画としていた。

ただし、設計段階で種々の打合せを実施して議事録が作成されているが、 議事録に関係者の確認印等が認められなかった。(提言事項参照)

本工事では、基本設計により、構造に関係する工法や機器の選定におい て比較検討が十分に成され、環境面や構造面も配慮していた。

(推奨事項参照)

(1)設計全般

ア.設計基準等の整備・運用

下記のとおり、適切に整備運用されていた。

① 建築基準法・同施行令

② 千葉県建築基準法施行細則

③ 高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律

④ 消防法・同施行令

(12)

⑤ エネルギー使用の合理化に関する法律

⑥ 千葉県福祉のまちづくり条例・同施行規則

⑦ 浦安市宅地開発事業等に関する条例・同施行規則

⑧ 浦安市景観条例・同施行規則

⑨ 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)(平成 25 年版)

⑩ 公共建築工事標準仕様書(電気設備工事編)(平成 25 年版)

⑪ 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)(平成 25 年版)

⑫ 建築工事標準詳細図(平成 22 年版)

⑬ 公共建築設備工事標準詳細図(電気設備工事)(平成 21 年度版)

⑭ 公共建築設備工事標準詳細図(機械設備工事)(平成 21 年度版)

⑮ 建築設備設計基準(平成 21 年版)

⑯ 2007 年版 建築物の構造関係技術基準解説書(建築物の構造関係技術 基準解説書編集委員会)

⑰ 建築構造設計基準 平成 22 年版(公共建築協会)

⑱ 鉄筋コンクリート構造計算基準・同解説(日本建築学会 2010)

⑲ 建築基礎構造設計指針・同解説(日本建築学会 2001) イ.建築確認等

以下の申請や認可手続きを行っていることを確認した。建築確認に係 わる書類(副本)は、担当課ではなく、現場に保管しているとのことで あった。

① 建築確認(計画通知):浦安市建築指導課審査係

② 省エネルギー計画届出:浦安市建築指導課審査係

③ 構造計算適合性判定 :一般財団法人日本建築センター ウ.発注時期や工期の設定

発注時期については、平成 26 年 10 月初めの開所日より適正工期を逆 算し、工事の発注時期を決定していた。工期は、天候、試運転調整や各 種検査を考慮して 12 ヶ月に設定した。

エ.設計変更

下記の3件を設計変更したが、金額の変更は無いとのことであった。

① 建物の位置変更

縄張りした際に、公民館壁面と計画建物壁面が 20cm ずれていること が確認され、1階部分の壁面を公民館とほぼ同じとするため建物位置 を南側に変更した。これに伴い、建物南側1階壁面が延焼のおそれの ある部分に含まれ、建具は防火設備へと変更、設備配管のベントキャ ップを FD 付へと変更した。

② 外構部分の地盤改良工法の変更

(13)

浅層・中層混合処理工法から、建物下の工法と同じ静的締固

め砂杭工法に変更した。変更理由は、重機の入れ替えが不要となり、 工期が短縮されることである。なお、地盤改良の性能は両工法とも同 等となることを確認している。

③ 照明器具の変更

着 工 後 に 施 行 さ れ た 「 公 共 公 益 施 設 の 新 築 及 び 大 規 模 改 修 時 等 に おける太陽光発電設備及び LED 照明設備の導入方針」に基づき、事務 室や会議室のHf型蛍光灯器具を LED 照明器具に変更した。

オ.環境関連

自然採光・通風と適切に確保できるよう各居室に開口部を計画した。 太陽光発電設備(6kW)を導入し、省エネルギーに取り組んでいた。 また、建物外周部や壁面の緑化を行うことで、環境に配慮していた。 カ.耐震関連

「官庁施設の総合耐震計画基準及び同解説」に基づき、耐震安全性の 分類を「病院及び消防関係施設のうち災害時に拠点として機能すべき施 設」として、構造体をⅠ類、非構造部材をA類、建築設備は甲類とした。

内部天井高さが 1.5m以上となる部分については、野縁をボルト止めと し、耐震性を高めていた。

○官庁施設の総合耐震計画基準(耐震安全性の目標:国土交通省)

構造体の大地 震に対する耐 震安全性の目

Ⅰ類

大地震動後、構造体の補修をすることなく建築物を使用できることを目標 とし、人命の安全確保に加えて十分な機能確保が図られている。

Ⅱ類

大地震動後、構造体の大きな補修をすることなく建築物を使用できること を目標とし、人命の安全確保に加えて機能確保が図られている。

Ⅲ類

大 地 震 動 に よ り 構 造 体 の 部 分 的 な 損 傷 は 生 じ る が 、 建 築 物 全 体 の 耐 力 の 低 下 は 著 し く な いこ とを 目 標 と し 、 人 命 の安 全確 保 が 図 ら れ て い る。

建築非構造部 材の大地震に 対する耐震安 全性の目

A

大地震動後、災害応急対策活動や被災者の受け入れの円滑な実施、又は危 険物の管理のうえで、支障となる建築非構造部材の損傷、移動等 が発生し ないことを目標とし、人命の安全確保と二次災害の防止が図られている。

B

大地震動により建築非構造部材の損傷、移動等が発生する場合でも、人命 の安全確保と二次災害の防止が図られている。

建築設備の大地 震に対する耐震 安全性の目標

甲類

大地震動後の人命の安全確保及び二次災害の防止が図られていると共に、 大きな補修をすることなく、必要な設備機能を相当期間継続できる。 乙類 大地震動後の人命の安全確保及び二次災害の防止が図られている。

キ.将来の維持管理

・屋外に使用する金属は耐候性の高いアルミやステンレスとするとともに、鉄

(14)

・PS・EPS は廊下に面して設け、全面点検を可能とすることでメンテナン スのしやすい計画としていた。

・長寿命のLED器具、高効率Hf型蛍光灯器具を採用しランプ交換回 数の低減を図っていた。

(2)建築

ア.配置計画

① 各室の配置

1階には受付、車庫、倉庫、当直者用仮眠室等を配置し、2階 には、事務室、食堂、多目的室、放水訓練スペース等を配置した。 以上により、円滑な出動体制が確保された施設構成となっている。

② 車庫

開所時は、水槽付消防ポンプ自動車、高規格救急自動車、連絡車 の3台を配置する。また、将来的には、新町地区の消防団設立を見 込み、消防団用消防ポンプ自動車の配置を予定している。

③ 仮眠室等

配置職員数は、23 人を予定しており、片班 11 人体制で交替制に より当直勤務を行い、1部屋を2人1組で使用するとのことであっ た。また、運転や救急業務等を行う女性の消防職員の配置も踏まえ、 女性専用のエリアを設け、女性用仮眠室を1室配置した。

イ.構造計画

構造躯体の重要度係数を 1.50 としているが、必要保有水平耐力に対 して実際の計算では、1.56~1.69 倍の保有水平耐力を確保していた。 使用コンクリートの呼び強度は、32 なので、構造躯体について、65 年 間大規模な補修を行わずに供用可能であり、耐用年数は 100 年と考え ているとの説明を受けた。

ウ.基礎及び液状化対策

基礎杭工法は、経済性を考慮し、1本の柱に1本の杭で計画が可能 な高支持力工法を採用し、杭打ち工法は、軟弱地盤が約 40m深く続く ことを考慮し、中掘り工法を採用した。

建物直下は、液状化対策工法として実績が高く、周辺環境へ配慮し た低振動・低騒音で施工が可能な静的砂杭締固め工法を採用した。外 構部分については、比較的安価な浅層・中層混合処理工法で設計してい たが、前述のとおり、工程短縮のために、建物直下と同様に静的砂杭 締固め工法に変更した。

(15)

エ.バリアフリー対策

屋内段差の配慮、エレベーターのバリアフリー仕様及び多目的トイ レ等を整備していた。

(3)電気設備

災害時等の電源の安全性・信頼性の確保、設備容量等の適切な算定、 施設の防犯、監視等セキュリティー対策、省エネ、環境への配慮などを 考慮し、適切に設計されている。具体的には、以下のとおりである。 ア.災害時の電源

自家発電設備(出力 50kVA)を設置し、72 時間対応の燃料タンク(950 L)を設けて災害時の電源確保をしている。また、外雷対策として、 アレスター(避雷器)を、内雷対策として各分電盤にSPD(サージ 防護デバイス)を設置し、(電源の安全性・信頼性を確保している。 イ.電気設備容量等

容量計算書など提示を受け、電気設備容量等の適切性について確認 した。また、機器容量、幹線サイズ、幹線ルート等は適切に選定され ており、 各室の照明照度及びその基準については適切であった。 ウ.防犯・監視

施設の防犯、監視等セキュリティー対策については、建物周囲に監 視カメラ(計5台)を設置し、デジタルレコーダーにより、2週間分 程度の録画が可能であるなどの説明があった。

エ.環境への配慮

エコケーブルの採用、外灯器具は光害対策型を採用するなど、環境 への配慮がなされている。

(4)機械設備

節水に考慮した衛生機器の選定をはじめ、防火区画を貫通する配管の 適切な材料選定空調システム方式の適切な比較選定による採用、環境配 慮の機器の選定、室外機の防音対策など施設に適した設計がなされてい る。

ア.衛生機器

衛生機器は、自動水栓、節水フラッシュバルブの採用等、節水に考 慮している。

イ.配管等

防火区画を貫通する配管等は、給水はステンレス管、ガスは白 ガス管、排水・ドレンは耐火二層管を使用している。防火区画貫通 部の隙間は、モルタル又はロックウール保温材充填にて施工している。

冷媒管は、断熱材被覆銅管を採用し、防火区画貫通部は、国土交通

(16)

大臣認定工法及び認定材料にて施工している。 ウ.空調システム

空調システム方式の採用に関しては、比較検討書により説明があり、 ガスヒーポンパッケージ方式、氷蓄熱ヒーポンパッケージ方式、高効 率電気ヒーポンパッケージ方式の3方式の比較の結果、維持管理性及 びコスト性を優先し、高効率ヒーポンパッケージ方式を採用している。 エ.その他

・高効率型空調機、全熱交換器を採用し、環境への配慮がなされている。

・防音パネルを設置し、室外機器の周辺への防音対策がなされている。

・受水槽の容量について、給水計算書により説明があり、災害時を含めて 適切な容量を選定している。

3.3 積算

(1)積算基準・単価等

以下の最新版を使用しているとの説明を受けた。

① 「公共建築工事積算基準」(国土交通省)

② 建 設 物 価 、 建 設 資 料 : 2 0 1 3年 4 月 号

③ 建 築 コ ス ト 情 報 、 建 築 施 工 単 価 : 2 0 1 3年 春 号

④ 千葉県工事単価表(千葉県県土整備部営繕課)

(2)間接工事費の算出と安全対策費

間接工事費のうち、現場管理費及び一般管理費については、千葉県県 土整備部営繕課による公共建築工事積算基準(国土交通省に準拠)、公 共建築工事共通費積算基準の運用に基づく乗率によって算出している。 特に、安全対策費はその実効性を担保する意味から、率に含まれていな い項目については、積上げによる算出を行うことで対応していた。

(3)積算のチェックシステム

設計事務所から提出された、数量調書・拾い書・見積り比較表を基に 内訳書の数量と図面との齟齬、或いは単価の採用違い等をチェックして いる。担当職員2名でチェックし、その後、主査、係長、課長がチェッ クしている。

(4)グリーン購入

特記仕様書に国のグリーン購入法を踏まえ、「環境配慮物品調達方針に 基づき環境に配慮した物品を優先的に購入するよう配慮する」と記載し ており、砕石、断熱材、ビニル系床材等の特定調達品目を採用している とのことであった。しかし、環境物品等の調達の推進に関する基本方針 には上記の他にいろいろな物品がある。

(17)

(提言事項参照)

(5)見積りの扱い

見積りについては、基本的に3社以上から見積りを徴収し、最安価を採 用している。

(6)コスト縮減

・地下部分の配管ピット及び水槽類は必要最低限とし、躯体工事費や発 生残土処理費を抑制していた。

・基礎杭工法に高支持力工法を採用し、杭本数を削減していた。

・スラブ型枠に鉄筋組込デッキを採用し、型枠工事費を図っていた。

3.4 契約手続

(1)入札・契約に関する市の基準

設計金額が 1 億5千万円以上の建設工事は、「浦安市競争入札実施要領」 のとおり、一般競争入札を実施しているが、現在は、6千万以上の建設工 事を対象として一般競争入札の運用範囲を拡大している。

予定価格は、全ての案件について入札執行前に公表している。また、最 低制限価格は、予定価格が1億5千万以上の建設工事について入札執行後 に公表し、その他については入札執行前に公表している。

【参考】

本年6月、「改正公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律」 が施行され、今秋には「改正公共工事の入札及び契約の適正化を図るため の措置に関する指針」が出される予定である。その案に“透明性の確保” として、予定価格及び最低制限価格の事前公表について弊害が生じないよ う取り扱うこと。これらは、契約締結後に公表することを推進するとある。 なお、現在、すべての入札案件は、電子入札システムに移行していると のことであった。

(2)契約の経緯

設計・工事関連の契約の経緯は、下表のとおりであった。

区分 入札方式 入札者数 備考

設計 指名競争入札 6社

工事監理 一社随意契約 ― 設計業務業者と随意契約 建築工事 一般競争入札 3社

電気設備 一般競争入札 7社 機械設備 一般競争入札 5社

(18)

(3)各工事の積算金額、予定金額、契約金額、落札率、業者名は、 下表のとおりであった。

(税込) (単位:円) 区分 積算金額 設計(予定)金額 契約金額 落札率 業者名 設計

26,554,500 26,250,000 19,950,000 76.0%

㈱ 教育施 設研究所 工事監理

7,647,000 7,644,000 7,644,000 100%

㈱ 教育施 設研究所 建築工事

286,020,000 328,516,000 295,155,000 89.8%

㈱ ト ヨ ダ 工 業 浦 安 営 業

電気設備

101,955,000 97,365,450 94,500,000 97.1%

㈱ ウラデ ン

機械設備

75,810,000 74,540,550 72,240,000 96.9%

㈱ 鈴木設 備工業

※平成 26 年度で行う液状化対策工事を平成 25 年度に行ったため設計(予定) 金額が積算金額を上回っている。

(4)契約書類等の確認

契約書類ファイルによって書類の完備状況を確認した。主要な項目は、 次のとおりで適切に処理されていた。

契約書、着工届、現場代理人届、監理技術者届、工事監督員通知書、工事 履行報告書、下請業者選定通知書、コリンズ登録、保健証書、建設業退職 金共済証紙購入簿等

3.5 工事監理

工事監理業務は、㈱教育施設研究所に業務委託されている。 工事監理上の重点事項として

・各種工程表の確認

・近隣に対する配慮と対応

・安全対策

・設計品質の確保

などがあり、適切に監理がなされている。

また、特記仕様書記載と異なる工事監理上の事項はない。

(19)

(1)使用材料の品質・規格

使用材料の品質・規格については、使用材料承諾願で確認を行い、施 工計画書や検査立会いなどでその内容が設計図書同等以上かを確認して いる。指示の記録については、議事録に記載されている。

(2)工程管理

工程管理については、下記のとおり説明があり、適切に管理されている ことを確認した。

① 予定及び実行進捗率(26 年6月末現在)は、以下のとおりである。 建築工事 予定 65.9% 実施 62.9%

電気設備工事 予定 60.0% 実施 60.0% 機械設備工事 予定 60.0% 実施 50.3%

出来高率の計算に、間接費や一般管理費が含まれている。

② 工期変更や遅延対策等については、6月末現在、コンクリート打設時 等の天候による遅延があったが、各工事現場代理人に 7 月から9月末竣 工までの詳細な工程表を作成するよう指示し、今後の工程調整を図って いるとの説明があった。

(3)試験・検査

各工種の(進捗に合わせた)試験・検査に関し下記の点について以下 のとおり、説明があり適切であることを確認した。

① 事前に提出される施工計画書に記載されている試験方法・検査方法 と照合し、立会い検査にて確認している。不合格箇所については、是 正・対処後、立会いまたは写真にて確認している。

② 全ての工事において、試験及び検査の実施要領を含む施工計画書の 確認をしている。

③ 試験・検査の結果照合のため、チェックリストを参考にして確認し ている。チェックリストは詳細項目まで記載されており、検査の漏れ など無いようにチェックできるものとして評価できる。

(推奨事項参照)

(4)施工計画書

施工計画書の提示があり、設計図書、仕様書、工期等と整合しており、 必要な記載がなされているとの説明を受けた。併せて、これらを発注者

(監督員)が指示、指導、承認した記録の提示・説明を受け確認した。

(5)工事関係者の打合せ

工事関係者(市、設計者、各工事施工者)は、毎週1回定例会議(3 週工程確認)と毎月末週に1回総合定例会議(翌月1ヶ月工程確認)を 執り行い、適切に関係者間の調整が図られている。

(20)

定例会議後、各工種別の分科会を開催し質疑事項・報告事項の確認を 行い、その後、現場巡回を実施している。

関係者の業務分掌は、工事監理業務委託仕様書及び各工事設計図書工 事区分表に明記されている。協議記録については、毎週定例会議の打合 記録の提示があり確認した。

3.6 施工

(1)施工管理記録

施工者作成の記録及び工事監理者提出の記録から、主要材料使用届・ 材料搬入報告及び試験・検査関係報告並びに立会い記録、さらに、工事 記録写真の状況を閲覧し、監理者が必要な立会いを遺漏なく行っている ことを確認した。

また、工事記録写真については、日付の写し込みが適切になされてい ることを確認した。

(2)安全関連

ア.安全衛生管理体制

特定元方事業者等の事業開始報告をはじめ、足場及び安全体制その 他の必要な届を労働基準監督署に提出している旨を確認した。

同時入構者は、概ね 30~50 名との説明を受けた。

なお、本工事は建築工事、電気設備工事、機械設備工事等の多工種 の従事者が錯綜する現場であったが、建築工事業者が「工事現場全体」 の統括安全衛生責任者の選任を受け、主体となって安全衛生管理体制 を構築しており、労働安全衛生法の本来の趣旨となっている。

イ.工事災害対策

現在まで、工事災害は発生していないとの報告があった。

工事災害で最も多い転落事故対策として、足場設置の際の手すり先行 工法の実施やネット採用などの配慮、安全帯使用の徹底や開口部の安 全確保等について確認した。

ウ.緊急時の管理体制

労働災害発生時の初期対応と体制については整備し、緊急時連絡体 制表を作成し、現場事務所及び休憩室に掲示している。

エ.安全衛生協議会・巡回点検体制

安全衛生方針に基づいて、作業所安全衛生管理表を作成して日々の 安全衛生管理に努めているとの説明を受けた。月1回の開催が求めら れる安全衛生大会や安全衛生協議会の他、安全衛生パトロールについ て、実施状況を確認した。

(21)

建築工事では、労働安全衛生規則(厚生労働省令)に基づく巡視点 検については、毎日3回、実施しており、現場を指導していた。また、 安全日誌により指摘事項等を含めた巡視内容を確認した。

電気設備工事、機械設備工事では、建築主催の協議会後、配布資料 を基に災害防止について周知徹底しているとの説明を受けた。

巡視点検記録、安全日誌などの提示があり実施内容を確認した。 今まで災害発生はないが、工事中の開口部分に合板製の蓋をするな どのほか資材の整理整頓を心掛けている。

オ.労働者の安全管理と資格管理

新規入場者用資料を整備し、重要な部分や当該現場固有な手順を説 明しており、保有資格も合わせて確認しているとの説明を受けた。

また、現場掲示によって主任者等を容易に周知できる体制を敷いて いる。作業員への指示や健康把握は、毎日の安全朝礼や作業安全打合 せにおいて実施されていることを確認した。

(3)出来形及び施工の状況

現場における施工状況及び出来形について、現在、躯体はほぼ完成し、 内装工事、空調工事、電気工事の段階であった。

3.7 環境

施工中の周辺環境への配慮 建設リサイクル(再生資源利用)に関する取 組み、廃棄物処理計画、廃棄物保管、各室のシックハウス対策及び化学物 質測定計画などを確認した。

(1)周辺環境の配慮

施工中の周辺環境への配慮について、以下の説明を受け適切であるこ とを確認した。

① 周辺住民及び通行人への災害防止対策として、常駐で警備員を配置し 車両の出入りや通行人の誘導を行っているほか、現場への進入ルートが 定められているので、このルールを順守及び工事車両ルートを定めるな どして災害防止に努めている

② 工事中の騒音、振動などの対策として、防音シートを使用している。 また特定建設作業届出は提出済み。騒音・振動共に規定数値を超える作 業はない。また、工事現場外周に鋼板の囲障工を設置しているが、一部 にNOx分解に寄与する材料を使用しており、環境に配慮している。

(推奨事項参照)

③ 地元との協定として近隣協議締結書を交わしている。

④ 敷地周辺道路周りの巡視を実施している。

(22)

⑤ 関係者への指導・教育は、新規入場者教育にて行っている。

⑥ 周辺からの「苦情」や「意見」等は今のところ特にないが、苦情が来たら 迅速に対応し、関係先に報告する。

(2)建設リサイクル関連

建設リサイクル(再生資源利用)に関する取組みについて、以下の説 明があり適切であることを確認した。

① 資材の再資源化の対象と利用計画については、ダンボール、廃プラ、 コンクリート、鉄屑、木屑の5種類は、再資源化している。

② 再資源化が進行中なのでこれから実施記録がなされる。

③ 建築による発生土は、工事間処理を実施している。

④ 建設リサイクルデータ統合システム(CREDAS 入力システム)へ登録 している。

(3)廃棄物処理

廃棄物処理に関わる書類について、以下の通り提示を受け適切である ことを確認した。

① 廃棄物処理計画・届出の書類

② 廃棄物処理の委託契約

③ 産業廃棄物の運搬業者&処分業者からの報告・記録(マニフェスト)

(4)廃棄物保管

場内における廃棄物保管について、以下のとおり適切であることを確 認した。

① 廃棄物の保管・分別に関する関係者への教育・指導は、新規入場者 教育にて指導している。

② 廃棄物運搬業者へ引き渡すまでの仮置き場は、場内入口左側に設置 されており分別されている。

(5)シックハウス対策

各室のシックハウス対策及び化学物質測定計画について、以下のとお り説明があり適切に計画されていることを確認した。

① 特記仕様書にて、化学物質を放散させる建築材料等の品質・性能を記 載している。ホルムアルデヒドの放散量は、規制対象外(F☆☆☆☆) を使用している。

② 化学物質測定は、設計図書特記仕様書に従い計画している。

4.調査結果と評価 4.1 総合評価

浦安市消防署(仮称)日の出出張所建設工事(建築、電気設備、機械設

(23)

備)に係る設計基準、資料等の整備状況やその運用、設計書、設計見積、 工事施工計画及び工種ごとの工程、各種検査、材料試験等の実施状況等の 技術的事項を実施した。

書類及び現場での調査の結果、全体的には良好であると評価する。

4.2 個別評価

以下に、委託仕様書にある技術調査における項目ごとの評価を示す。

(1)設計基準、資料等の整備状況及びその運用

① 適用された設計基準等は、前述のとおり、適正に整備、運用されて いた。

(2)設計書(設計図書、仕様書、明細書)

① 設計は工事目的、法令や現場状況等に適合し、経済的、かつ、効率 的に成されていた。

② 仕様書や図面等は的確、綿密に作成されており、工法、仕様材料・ 機械等の選定が適切であった。

(3)設計見積

① 積算に当たっては、標準資料及び最新の単価を使用しており、適正 に実施されていた。

(4)工事施工計画及び各工種の工程表

① 施工計画は、適正に作成され、施工体制及び下請負関係書類も適切 に管理されていた。

② 工種ごとの工程管理も適切に設定されていた。予定より、若干、工 程が遅れているが、工期まで挽回可能とのことであった。

(5)各種検査、材料試験等の実施状況

① 各種検査、材料試験等が適正に実施されていることを確認した。書 類も適切に整備されていた。

(6)契約関係手続

① 契約に関する手続きや時期については、適切に実施していた。

② 必要書類は、適正であり、適切に整備されていることを確認した。

(7)その他必要事項

① 環境保全、省エネルギー、資源の有効利用も考慮されていた。

② 将来の維持管理についても考慮されていた。

③ バリアフリー等についても、十分考慮されていた。

4.3 提言事項

(1)地質調査箇所

(24)

地質調査は、当該地として2ヶ所(北側、南側の角)実施していたが 建物の東側の角や中央箇所の地質調査は行っていなかった。隣接してい る日の出公民館の建設前に実施した約 15 ヶ所の地質調査により地質状況、 特に基礎杭の支持層の深度を想定していた。しかし、地質調査報告書に ある「調査地付近の沖積層基底深度図」を見ると、調査地は、“埋没谷底” に近く、支持層が変化する箇所である。

施工の段階で基礎杭は、支持層まで達しているとのことではあるが、 浦安市の支持層は複雑であることから、今後、地質調査の段階で、もう 少し詳細な調査を実施したほうが望ましいと考える。

(2)必要書類の確認

関係機関との協議や設計過程の打合せについて、議事録は作成されて いたが、関係者の確認欄には捺印やサインが無かった。

これらの議事録は、事業遂行の過程を示すもので、重要なものである。 協議出席者は、協議内容を理解しているとのことだが確認して貰うこ とが肝要である。

関係機関との協議や設計過程の打合せ議事録は、関係者の確認を取る 必要がある。

(3)グリーン調達

グリーン調達は、「国等による配慮物品等の調達の推進等に関する法 律」の資源循環型社会の構築に資することを目的に、各種調達に際して、 従来の価格、品質に加え環境負荷の低減を考慮するものである。

本工事では、砕石、断熱材、ビニル系床材等の特定調達品目を採用し ているとのことであった。しかし、環境物品等の調達の推進に関する基 本方針には、上記の他にいろいろな物品があるので引続き使用するよう 配慮されたい。

4.4 推奨事項

(1)綿密な設計

本工事では、基本設計で意匠面、構造面及び設備面の各計画において 十分な比較検討を行い綿密な設計を実施している。全体の配置計画、各 室の設置状況、構造、基礎工法、設備機器の選定等が配慮されている。

最近、建物の生産性向上を目的としたBIM(ビム:Buildinng Information Modeling)が注目されているが、建物の構造、形状、仕 様や設備機器と躯体の取り合いなどを3次元により設計の初期段階で、 決定するもので、日本でも普及してきている。このため、企画や基本設 計の重要性が高くなったといえる。

(25)

本工事も基本設計において、耐震、コスト低減や完成後の維持管理に も考慮がなされており、自然採光・通風、壁面緑化や太陽光発電等の環 境面にも配慮されていることは、推奨に値すると言える。

(2)周辺環境の配慮

出張所の前面は、第1種中高層住居専用地域であり、大規模な共同住 宅が存在する。また、公民館が隣接しており、多数の住民が利用している。 このため、工事中の騒音、振動などの対策として防音シートを使用してい る。また、工事現場外周に鋼板の囲障工を設置し、一部にNOx分解に寄 与する材料を使用しており、環境に配慮している。

(3)検査点検のチェックシートの整備

工事施工品質確保のため、工事の試験・検査は重要事項の一つである。 それぞれ各工事の現場における試験検査のチェックリストが適切に整備 されている。チェックリストには、検査・試験項目、検出項目、検査方 法及び判定基準などが試験項目ごとに詳細に記載されており、チェック 漏れ防止や合否判定など適切に実施でき、チェックリストとして有効な ものとして評価でき、推奨に値すると言える。

以上

参照

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Q7 建設工事の場合は、都内の各工事現場の実績をまとめて 1

国土交通省  関東地方整備局  霞ヶ浦導水工事事務所      持丸  章治  鹿島・前田特定建設工事共同企業体        フェロー会員  川端  僚ニ  鹿島建設株式会社  土木設計本部