吉岡地区ハートフルミーティング(公害関係資料)
1 公害とは
人の活動が同じ場所に集中しすぎたり、工場のばい煙や排水が十分に処 理されなかったりすることにより、人の健康や生活などの環境が悪化する ために起こる被害を「公害」と呼んでいます。
環境基本法では、公害の範囲を、事業活動などの人の活動に伴って生ず る相当範囲にわたる「大気汚染、水質の汚濁、土壌の汚染、騒音、振動、 地盤沈下及び悪臭(典型 7 公害)によって、人の健康又は生活環境に係る 被害の生ずることをいう。」と定めています。
2 公害関係法令について
公害の規制や防止措置等を定め、生活環境の保全や人の健康を保護する ため、国では、大気、水質、騒音、振動や悪臭などに関する法律が整備さ れています。
同様に埼玉県でも埼玉県環境基本条例があり、埼玉県生活環境保全条例 や自然環境保全条例などが整備されています。
また、本市においても、熊谷市環境基本条例があり、熊谷市ダイオキシ ン類排出抑制条例や熊谷市廃棄物の減量及び適正処理に関する条例などが 整備されています。
(1) 大気汚染防止法、水質汚濁防止法等については、埼玉県北部環境管理事
務所の所管となっております。特定の施設等を設置する工場・事業場では、 関係法令に規定する基準を遵守する義務があります。県ではこれらに対し、 定期的に立入検査を行い、基準を超過したときは注意、勧告等の措置を取 っています。
(2) 騒音規制法、振動規制法、悪臭防止法及び埼玉県生活環境保全条例(騒
音・振動・悪臭関係)に係る規制・指導は市の所管となっております。発 生する騒音等が規制基準に適合しないことにより周辺の生活環境が損なわ れていると認められるときは、注意、勧告等の措置を行っています。
(3) 公害関係法令に規定する施設を設置する事業者は、規制基準を遵守する
義務があり、公害防止施設の整備等が必要です。
3 公害防止協定について
市では、「公害防止協定の締結及び運用に関する指針」を定め、公害を発 生させるおそれのある事業者との間で、公害を防止するために事業者がと るべき措置等を、相互の合意形成により取り決める公害防止協定の締結を 図っています。
協定には、事業者の公害関係法令や公害防止協定の遵守、報告及び立入 検査、事故時の措置及び公害発生状況の公表等を規定しています。
公害防止協定締結状況は、市全体で88件です。このうち、吉岡地区では、 熊谷吉岡工業団地に立地する企業7件であり、製造業が 5件、産業廃棄物 処理業が2件となっています。
なお、市では特に排水量の多い工場に立入検査を行い、排水基準値を超 過するような場合は改善指導を行います。
4 煙の監視等について
市では、熊谷市ダイオキシン類排出抑制条例に基づき吉岡地区には 2 人 の方を「きれいな空気巡視員」に委嘱しています。
大気の汚染又は悪臭の発生により 生活環境を損なうような焼却を発見し たときは、市に随時報告いただいています。
その報告をもとに、県北部環境管理事務所に工場等への確認や指導等の 対応を依頼しています。
5 苦情処理について
(1) 苦情相談があったときは、発生場所や相談者との位置関係をもとに、現
地確認や発生源の特定を行うとともに、法的規制があるか否かを確認しま す。
(2) 市に指導権限のある騒音、振動、悪臭に関しては公害関係法令をもとに
指導を行い、また、指導権限のないもので軽微なものは、周辺環境に配慮 するよう依頼します。
(3) 大気・水質等に関するものは、埼玉県北部環境管理事務所等の指導権限
がある機関に対応依頼することにより、速やかに問題を解決していくよう 努めています。
(4) 平成17 年度の苦情件数は、市全体で 126 件です。このうち、吉岡地区
では8件でした。苦情の内容は、焼却によるばい煙や悪臭の発生、金属加 工機械から発生する騒音、未処理水の流出によるものでした。
苦情受理件数(17年度)
大気汚染 水質汚濁 騒音 悪臭 合計
市全体 63 18 34 11 126
吉岡地区 4 2 1 1 8
6 環境調査(H17年度)について
(1) 大気関係では、ダイオキシン類及びフィルターバッジ法による二酸化窒
素、二酸化硫黄の調査を行っています。
調査結果は、検査項目すべてが基準値以下でした。
ダイオキシン類濃度は、埼玉県ダイオキシン類削減推進行動計画のダイ オキシン類削減のための目標値(0.3 pg-TEQ/? 以下)を下回って推移して います。
二酸化窒素及び二酸化硫黄濃度は、平成16年度県実施の熊谷一般環境測 定局(公定法による測定)の年平均値とほぼ同様の値を示しています。
(2) 水質関係では、河川・用水路の水質調査を行っています。
調査結果は、時期によっては一部基準値を超過している項目がありまし た。
河川などを汚す原因の7割は、家庭からの生活排水であると言われてい ます。水質汚濁の防止には、合併処理浄化槽の整備なども必要ですが、家 庭でのちょっとした工夫(調理くずや食べ残しを流さないなど)で、汚す 原因を低減することが出来ます。
(3) 環境調査結果
①ダイオキシン類環境濃度 (単位:pg-TEQ/? )
春 夏 秋 冬
地点名称
6/1∼6/13 8/23∼8/30 11/1∼11/8 1/1∼1/18
年平均値
万吉石田公園 0.085 0.044 0.082 0.10 0.08
登由宇気神社 0.16 0.054 0.092 0.14 0.11
吉岡小学校 0.13 0.046 0.081 0.11 0.09
②二酸化窒素濃度 (単位:ppm) 地点名称 5月 8月 11月 2月 年平均値
万吉第一集会所 0.011 0.014 0.017 0.016 0.015
楊井 民家 0.010 0.009 0.010 0.012 0.010
※ 環境基準:1時間値の1日平均値が0.04ppm∼0.06ppmのゾーン内、 またはそれ以下であること。
※ 県実施の熊谷一般環境測定局年平均値:0.018ppm
③二酸化硫黄濃度 (単位:ppm) 地点名称 5月 8月 11月 2月 年平均値
万吉第一集会所 0.001 0.001 0.002 0.001 0.001 ※ 環境基準:1時間値の1日平均値が0.04ppm以下であり、かつ、1時間値
が0.1ppm以下であること。
※ 県実施の熊谷一般環境測定局年平均値:0.002ppm
④水質調査結果
和田吉野川、石宮排水路、吉見幹線用水路及び通殿川において、水素イオ ン濃度(pH)、生物化学的酸素要求量(BOD)、カドミウム、鉛、全窒素、全り んの他6項目の水質調査を行っています。