公共経済学 第 13 講 講義ノート 1/ 2
13 資金調達の課題1: 労働所得課税 2
13.0 今回のアウトライン
A. 課税が及ぼす歪みの意味を理解する
B. 一括税と比例税の効果の違いと一括税の望ましさを理解する
13.1 所得税とその影響
A. 課税設定:比例所得税 twを導入する グラフ1
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y
税収
1. 家計の余暇と所得に関する予算制約は:y = (1 − tw)w · (L − ℓ)
B. 同じ分だけ効用を下げる時、比例所得税は定額所得税よりも税収が下がる グラフ2
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y
比例 一括
1. ある政策意図などで市場介入した際に、変化した便益を相殺してもなお生じ るコストを(1) (EB: Excess Burden)又は死重的損失 (DWL: Dead Weight Loss)という → 「死重的損失」の意味との課税の関係
Ver. 1.9 Masumi Kawade, 2017
公共経済学 第 13 講 講義ノート 2/ 2
13.2 課税と超過負担の関係
A. 比例税は賃金という労働の対価 (価格) を狂わす
1. 価格変化は代替効果と所得効果に分けられる (スルツキー方程式) 2. 課税の目的は課税対象から政府に所得を移転すること → 所得効果 B. 超過負担は効用最大化を行う代替効果が主因 (グラフ 3)
1. 付随して発生する代替効果は課税対象からそうでないものへの逃避を促進 2. 家計が労働を減らすことで税収は減少
3. 自由な経済活動において代替効果を押しとどめることは不可能 グラフ3
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y
比例 一括
13.3 確認問題:次の文章の正誤について答えなさい
A. 賃金に比例税が課されると家計は代替効果から余暇を志向する B. 一括税は家計に対して代替効果だけを引き起こす
C. 超過負担は一括税で資金調達する際に発生する
D. 超過負担があると、政府は、家計の厚生を悪化させた上で最大限手に入れられ る税収より少なくなる
Ver. 1.9 Masumi Kawade, 2017