学習指導要領
英語教育方法論3( 4/22 )
人文学部 英語英米文化学科 3 年 成岡 優
現行の学習指導要領の改訂のポイント
「言語材料」
「実践的コミュニケーション能力」と「言語活動」
文科省検定教科書の実例
「国際共通語としての英語力向上のための 5 つの提言と具体的 政策」について
CEFR-J
CEFR Can Do List
現行の学習指導要領の改訂のポイント
① 教育基本法改正等で明確となった「生きる力」を育成する こと
② 知識・技能の習得と思考力・判断力・表現力等の育成のバ ランスを重視すること
③ 道徳教育や体育などの充実により、豊かな心と健やかな体 を育成すること
現行の学習指導要領の改訂のポイント
「生きる力」とは…
→ 確かな学力、豊かな人間性、健やかな体の調和 →異なる文化や文明との共存や国際協力の
必要性が増大したため。
「言語材料」
「言語活動」の構成 ①音声
②文字及び符号
③語、連語及び慣用表現 ④文法事項
「実践的コミュニケーション能力」と
「言語活動」
「実践的コミュニケーション能力」とは…
→聞くこと、話すことなどの技能のこと。
・以前の学習指導要領では中学校では音声によるコミュニ ケーションを中心にしていた。
・今回の改定により、小学校にも外国語活動が導入された ため、中学校では「聞くこと」、「話すこと」に加え、「読 むこと」、「書くこと」の強化もしている。
「実践的コミュニケーション能力」と
「言語活動」
・今回の学習指導要領の改訂により、中学校では基礎的な言 語活動をバランスよく行うことを大切にしている。
・言語活動の構成
①聞くこと( Listening ) ②話すこと( Speaking ) ③読むこと( Reading ) ④書くこと( Writing )
「実践的コミュニケーション能力」と
「言語活動」
・言語活動の取り扱い
① 言語材料について理解したり活動を行うこと。
② 場面や状況にあった表現を自ら考えて言語活動ができるよ うにすること。
③ 言語の使用場面や言語の働きに注意し取り上げるようにす ること。
文科省検定教科書の実例
・選択・扱い及び構成
( 1 )教材については、外国語を通じてコミュニケーション能力を 総合的に育成する上に適切な配慮がされているとともに、日常生 活、物語、伝統文化など生徒の興味関心をひくような題材を取り上 げる。
( 2 )外国語科の各科目において、図書の内容と一体のものとし て、視聴覚教材などが必要とされる場合は、相互に適切な関連が図 られていること。
「国際共通語としての英語力向上のための
5 つの提言と具体的政策」について
・文部科学省が生徒の外国語能力の向上のため、平成 22 年 11 月に
「外国語能力の向上に関する検討会」を設置。
① 生徒に求められる英語力について、その達成状況を把握・検証す る。
② 生徒にグローバル社会における英語の必要性について理解を促 し、英語学習のモチベーション向上を図る。
③ALT 、 ICT 等の効果的な活用を通じて生徒が英語を使う機会を増や す。
④ 英語教員の英語力・指導力の強化や学校・地域における戦略的な英 語教育改善を図る。
⑤ グローバル社会に対応した大学入試になるよう改善を図る。
CEFR-J
・ヨーロッパ言語共通参照枠( CEFR )をベースとして、日 本の英語教育での利用を目的に構築された、新しい英語能力 の到達度指標である。
・ CEFR とは…
→あらゆる言語に共通する能力を A1 ~ C2 の 6 段階で示 した言語能力の枠組みである。
( C2→C1→B2→B1→A2→A1 )
CEFR Can Do List
・「言葉を使って何ができるか」ということを文章で明示す る、 Can Do を用いて記述されている。
e.g.) 「自分が述べたいことをはっきりと正確に表現するこ とができ、相手に対して、柔軟に効果的に対応することがで きる。」 (C1)
「ゆっくりと、はっきりした議論なら、自分の周りで議論さ れている話題はおおかた分かる。」 (A2)