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(1)

ほくでん

エネリーフ

(2)

わたしたちの暮らしの中にいつもある「電気」。 ほくでんの使命は、ライフラインである電気を

たえずお届けすることです。

今を安心して暮らしていただくために、 そして未来を照らし続けるために、

ほくでんはこれからも

みなさまの身近な存在でありたいと願っています。

そんなわたしたちの想いを込めて、 この「ほくでんエネリーフ」を作りました。

電気やエネルギーについて知っていただくきっかけに、 手にとっていただければ幸いです。

(3)

日本はエネルギー資源に乏しく、そのほとんどを海外から の輸入に頼っています。2015年の日本のエネルギー自給率 はわずか7%です。

しかし、日本は世界第4位の電力消費国。

エネルギー資源には限りがあるため、将来的なエネルギー 資源の確保は重要な課題です。

日本のエネルギー自給率は

わずか 7%。先進国の中で

とても低い水準です。

エネルギー源を自国でまかなうことができない日本。国は「S+3E」 を目指すため、「エネルギーミックス」の必要性を掲げています。 「S+3E」は、安全確保を前提として、エネルギーの安定供給 (自給率の改善、エネルギー調達先国の多角化など)を第一に、

低コストかつ地球温暖化対策などに努めることが重要である とした、国のエネルギー政策です。

ほくでんは、原子力・石炭・石油・水力・太陽光など多様な エネルギー源を活用して発電することで、電気を安定してお届け するよう努めています。

これからの日本のエネルギー

「S+3E」が基本的視点です。

世界第4 位の電力消費国

※カッコ内は原子力を除く場合

●世界の電力消費量に占める国別の割合(2015年) 1兆7,067億石油 バーレル

天然ガス

187兆㎥ 1兆1,393億石炭 トン

ウラン 572万トン

※出典:IEA「Key world energy statistics 2017」

※出典:BP統計2017、OECD・IAEA「Uranium 2016」

安全性

afety

中  国……24.8

アメリカ……18.4

イ ン ド……5.0

※出典:IEA「World energy balances (2017 Edition)」

●世界のエネルギー資源確認埋蔵量

資源には限りがあります

環境適合

nvironment

安定供給

nergy Security

経済効率性

conomic Efficiency

だから

3E

調和

地球温暖化への

配慮も必要です

日本

オーストラリア

304%(304%) アメリカ106%(98%)

1位

2位

3位

日  本……4.5

4位

私たちの未来のために

欠かせないキーワードです。

エネルギー

ミックス

Energy Mix

S+3E

バランスが大切!

ドイツ 39%(31%) フランス

56%(10%)

中国 84%(82%)

7%

(6%)

E

E

S

E

※経済産業省「エネルギー基本計画」(平成26年4月)、  「長期エネルギー需給見通し」(平成27年7月)をもとに作成。

主要国のエネルギ

ー自給率

(2015年)

ほくでんエネリーフ

エネルギーミックス

51年 53年

153年

(4)

石油

○発電量の調整が容易。 ×埋蔵量が少ない。

×政情の不安定な中東に偏在しているため、調達が 不安定であり、価格変動も激しい。

石炭

○世界に広く分布しているため、安定して調達でき、 価格も比較的安定している。

×SOx(硫黄酸化物)、NOx(窒素酸化物)対策など 環境保全が特に必要。

LNG

(液化天然ガス)

○発電量の調整が容易。

○世界に広く分布しているため、安定して調達できる。 ×埋蔵量が少ない。

調

、環

・・

の﹁

水力

×今後大規模な導入は難しい。 ×開発に長い時間がかかる。

再生可能エネルギー

火力

太陽光

×天候に左右されるため、他の発電設備によるバック アップが必要。

×夜間は発電しない。

地熱

×自然公園や温泉地域と重なるため、自然環境への 配慮や地域関係者との調整が必要。

×開発に長い時間がかかる。

風力

×天候に左右されるため、他の発電設備によるバック アップが必要。

×風車の回転時に騒音が発生。

○資源枯渇の心配がない。 ○発電時にCO2を出さない。

×発電時にCO2を排出する。

○燃料(ウラン)は、政情の安定した国を中心に広く 分布しているため、安定して調達でき、価格も安定 している。

○発電時にCO2を出さない。

○使い終わった燃料のリサイクルが可能。 ×厳重な放射線管理が必要。

×放射性廃棄物の適切な処理・処分が必要。

原子力

○…長所 ×…短所

22

~

24

%程度

再生可能エネルギー

20

~

22

%程度

原子力

26

%程度

石炭

27

%程度

LNG

※経済産業省「長期エネルギー需給見通し」(平成27年7月)をもとに作成。

※LNG(液化天然ガス):Liquefied Natural Gas の略で、天然ガスを冷却して液体にしたもの。        液体にすることで、体積が1/600になり、輸送や貯蔵が行いやすくなる。

2030年度の

電源構成

見通し

3

%程度

石油

(5)

0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000

2011年3月の福島第一原子力発電所の事故を受け、2012年5月 以降、泊発電所は停止状態が続いています。2010年度には、 北海道で使われる電気の約4割を泊発電所が担っていました。 現在は7割以上を火力発電に依存しており、燃料費や他社からの 購入電力料が大きく増加しています。

ほくでんでは、徹底した経営効率化を進めていますが、燃料費など の大幅な増加を吸収することは難しく、2013年9月、2014年11月と、 2度にわたる電気料金の値上げを実施せざるを得ない状況となり ました。

電気料金の値下げをはじめとするさまざまな問題を解決するため、 泊発電所の一日も早い再稼働が必要と考えています。

火力発電の割合が増え、

燃料費などが増大しています。

●ほくでんの経常費用の推移

●ご家庭の電気料金(モデル)の推移

【算定モデル】従量電灯B、30A、230kWh/月

      消費税等相当額および再エネ賦課金などを含む。       燃料費調整額を含まない。

     ※料金改定時の単価で算定した電気料金(モデル) ※合計は、端数処理の関係で内訳の合計値と一致しない。

*電気料金の一部としてお客さまからお支払いいただいた再エネ賦課金を、  国の指定する機関へ納めているもの。

※その他には、水力、太陽光、風力などの再生可能エネルギー(FIT電気含む)や、卸電力取引所からの  調達分などを含む。

燃料費・

購入電力料が

大幅に増加

2016年度 2010年度

(億円)

合計

5,242

億円

合計

6,742

億円

552

533

2,342

973

795

150

1,946

1,212

910

1,022

144

1,398

その他費用

(諸経費・公租公課 再エネ特措法納付金*など)

支払利息

減価償却費

修繕費

人件費

泊発電所は、

これからも

北海道にとって重要な電源です。

燃料費・ 購入電力料

●ほくでんの発電量構成比(他社受電分を含む)

2010年度 2016年度

その他 原子力 石炭火力

石油火力

原子力発電が

ゼロ

になり

火力発電が

7割

以上

占めています

44

%

31

%

8

%

49

%

25

%

17

%

26

%

0

%

1981

(年度) 5,000

5,500 6,000 6,500 7,000 7,500 8,000(円)

泊発電所の

停止

再エネ 賦課金の 導入

燃料価格の

高騰

泊発電所(原子力)・苫東 厚真発電所(海外炭火力) の導入効果、経営効率化

泊発電所の営業運転 復帰後に値下げを

実施します

1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015

ほくでんエネリーフ

(6)

泊発電所の停止以降、火力発電所は計画どおりの点検ができてお らず、トラブルのリスクが高まっています。大きなトラブルが重なった 場合には、必要な電気をお届けできなくなる恐れがあります。特に冬 は、命と安全に関わる重要な問題です。

火力発電所の高稼働により、CO2排出量が大幅に増加しています。 しかし、地球温暖化対策は重要であり、ほくでんは今後もCO2の

排出削減に取り組んでいきます。

電力供給の

“綱渡り”

が続いています。

CO

2

の排出量が増加しています。

●主な火力発電所の運転年数(2017年3月末時点)

※トラブル:  発電所の計画外停止・  出力抑制

石油

国内

2010年度

2016年度

火力発電所の設備利用率(石油・国内炭)

火力発電所の

トラブル件数

15%

30%

55%

45%

3倍

1.8倍

設備利用率(%) CO2排出量(万t-CO2)

2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 (年度) CO2実排出量 泊発電所設備利用率

ほくでんは、これまで比較的利用率の低かった石油火力・国内炭火力発電所を 今まで以上に活用しながら供給力を確保しています。

運転年数

52件

82件

2010年度

2016年度

1.6

0 20 40 60 80 100

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500

1,142

1,560

2,144 2,077 1,914 1,690 2,035

89.7

58.6

4.3 0.0 0.0 0.0 泊発電所

3号機 停止

0 10 20 30 40 50 奈井江1号機

2号機 砂川3号機 4号機

苫小牧1号機 伊達1号機 2号機 知内1号機 2号機

苫東厚真1号機 2号機 4号機

(年) <燃料種別>

■…国内炭  ■…石油  ■…海外炭 48 47 39 34

43 38 37 33 18

36 31 14

●CO2排出量と泊発電所設備利用率の推移

泊発電所

再稼働の必要性

0.0 泊発電所

1・2号機 停止

(7)

ほくでんエネリーフ

泊発電所の

安全対策

泊発電所の安全性のさらなる

向上に取り組んでいます。

原子力発電所の安全確保の基本となる機能は、原子炉を「止める」、燃料を「冷やす」、放射性物質を「閉じ込める」ことです。

福島第一原子力発電所の事故では、原子炉を「止める」ことに成功しましたが、津波による浸水で「冷やす」ことができなくなり、

最終的に放射性物質を「閉じ込める」機能を喪失しました。

泊発電所では、電源や冷却設備など原子力発電所を守る機能が失われることのないよう、多重・多様な安全対策を進めています。

福島第一原子力発電所の事故を踏まえ、

多重・多様な安全対策を進めています。

地震の後、15m程度の巨大な津波が 発電所に襲来しました。

津波による浸水で電源が失われ、燃料 を冷やすことができなくなりました。

その結果、重大事故に進展しました。

福島第一の事故の経過

(概要)

巨大地震発生

地震や津波はもとより、森林火災や 竜巻などの自然現象についても対 策を講じ、発電所の重要な設備が 影響を受けないようにしています。

重大事故を防ぐためには、燃料を 冷やし続けることが重要です。その ためには、冷却用の「水」、その水を 供給する「ポンプ」、そのポンプを動 かす「電源」の確保が必要です。従来 からの各種対策に加え、さらなる多 重化・多様化を図っています。

泊発電所では多重・多様な安全対 策を講じていますが、「それでも重大 事故は起こりうる」との考えに立ち、 原子炉格納容器の破損や放射性物 質の環境への放出などの重大事故 に備えた対策を進めています。

福島第一の事故を踏まえた泊発電所の主な安全対策

自然現象から発電所を守る

燃料を冷やし続ける

重大事故に備える

原子炉を

止める

燃料を

冷やす

(8)

泊発電所の

安全対策

「安全を守るのは人」。

日頃からあらゆる状況を想定し、実践的な訓練を積み重ねています。

「安全最優先の価値観」を現場に浸透させるため、さまざまな機会をとらえ、経営トップが泊発

電所に出向き、安全性向上に関する思いを直接伝えるとともに、社員や協力会社の方々との意見 交換にも積極的に取り組んでいます。

経営トップによるコミュニケーション活動の展開

電源を絶やさないためのバックアップ電源車による給電訓練

事故時の対応能力を高めるための原子力災害対策本部 設置訓練(緊急時対策所)

燃料を冷やし続けるためのポンプ車による送水訓練

厳冬期の過酷な条件下や夜間の重大事故を想定した 発電所への参集訓練

泊発電所社員に対する社長訓示 社長と泊発電所社員の意見交換

、原

(9)

3号機

3号機

2号機

2号機

1号機

1号機

高台 海抜31m以上

敷地 海抜10m 緊急時対策所

❽送電線からの

 受電ルートの多重化 緊急時対策所

❸防火帯

❺代替屋外給水タンク

放水砲

❷水密扉

❷水密扉

❹飛来物防護設備

❹飛来物防護設備

移動可能なバックアップ  電源車(分散配備)移動可能なバックアップ

 電源車(分散配備)

❾常設のバックアップ電源

❾常設のバックアップ電源

❼移動可能なポンプ車(分散配備)

❼移動可能なポンプ車(分散配備)

❶防潮堤  海抜16.5m

❶防潮堤  海抜16.5m

泊発電所の主な安全対策

自然現象から発電所を守る

●地震対策

 発電所構内の設備に耐震補強を  実施

●津波対策

 高さ海抜16.5mの「防潮堤❶」や  発電所建屋に「水密扉❷」を設置

燃料を冷やし続ける

重大事故に備える

●水素爆発を防ぐ装置を設置

 処理方法の異なる2種類の装置( )  を設置

●重大事故時の対策拠点を整備

 「緊急時対策所 」を高台に設置。

受電ルートを多重化

常設のバックアップ電源 代替屋外給水タンク

配管の耐震補強 防潮堤(盛土区間)

防火帯

電気式 静的触媒式

放水砲を用いた訓練 飛来物防護設備のイメージ

常設のポンプ ●森林火災対策

 発電所構内への延焼を防ぐ  「防火帯❸」(全長約2,120m)を整備

●竜巻対策

 過去最大級の竜巻から重要機器など  を守る「飛来物防護設備❹」を設置

水源の確保

●バックアップ電源の多重化・多様化

電源の確保

重大事故を発生 させないためには

が重要です!

重大事故(燃料の損傷)を防ぐには? 燃料を冷やし続けることが必要

燃料を冷やし続けるには? 絶えず水を供給することが必要

絶えず水を供給するには?

「水源」や水を送るための「ポンプ」、ポンプを 動かすための「電源」が必要

水 源 ポンプ 電 源 つまり

ワン ポイント

従来の非常用発電機 に加え、「常設のバッ クアップ電源❾」を複 数台追加設置。また、 「 移 動 可 能なバック

アップ電源車 」複数 台を高台に分散して 配備。

●放射性物質の環境への拡散を防止

原子炉格納容器の破損箇所に 高圧の水を直接噴射し、放射性 物質の拡散を抑制する「放水砲

」複数台を配備。

また、海洋への拡散を抑制する ため、新たに「放射性物質吸着 設備 」を設置したほか、「シルト フェンス(海中カーテン) 」を 配備。

●送電線からの受電ルートを多重化

3号機の受電ルートを 2→3ルートに多重化 し、1∼3号機すべて で、3ルートの送電線 からの 受 電 を 確 保 (❽)。

従来の水源に加え、 「代替屋外給水タンク❺」 を高台に追加設置。

ポンプの確保

従来の各種ポンプに加え、「常設のポンプ❻」を複数台追加 設置。また、「移動可能なポンプ車❼」複数台を高台に分散 して配備。

移動可能なポンプ車

◆放射性物質  拡散防止のイメージ

原子炉格納容器

原子炉 燃料 制御棒 蒸気発生器

常設のポンプ (従来から設置)常設のポンプ

(従来から設置)

常設のポンプ (従来から設置)常設のポンプ

(従来から設置)

❻常設のポンプ  (新設)

❻常設のポンプ  (新設)

❻常設のポンプ  (新設)

❻常設のポンプ

 (新設)  防ぐ装置 防ぐ装置水素爆発を水素爆発を 重要機器の配管をサポート

放水砲 原子炉格納容器

シルトフェンス

放水口

<専用港に設置>

敷地

放射性物質  吸着設備

放射性物質を含んだ水 (汚染水) 重要機器

建屋

(10)

「放射線」と聞くと、「特別なもの」「怖い」というイメージ はありませんか?でも、この「放射線」、実はわたしたち にとって身近なもの。日々いろいろな場面で「放射線」 を受けているんです。

食品中に含まれる「カリウム40」 などの放射性物質を食事により

体内に取り込んでいます。

「放射線」は身近なもの、

日々接しているものです。

「放射線」は「放射性物質」から放出されるエネル ギー(電磁波や粒子)のこと。放射線を放出する 能力を「放射能」といいます。

そもそも

「放射線」

って

なに?

懐中電灯に例えると…

0.29

ミリシーベルト/年

「放射性物質」は懐中電灯、 「放射線」は懐中電灯から出る光、

「放射能」は電池(光を出す能力)にあたります。

放射線を出す 能力を表す単位 ベクレル(Bq)

放射線により身体が 受けた影響を表す単位

シーベルト(Sv)

②食べ物

から

地球誕生から現在まで、常に 放射線(宇宙線)が降り注いで います。

0.39

ミリシーベルト/年

①宇宙

から

岩石の中などに放射性物質が

含まれています。

0.48

ミリシーベルト/年

④大地

から

空気中には放射性物質である 「ラドン」などがあり、呼吸をする ことで体内に取り込んでいます。

1.26

ミリシーベルト/年

③空気

から

※自然放射線の数値は「UNSCEAR報告書(2008年)」、  人工放射線の数値は「量子科学技術研究開発機構  放射線医学総合研究所HP(2017年7月引用)」による。

「カリウム40」は

何にどれだけ含まれているの?

※数値は「生活環境放射線(科学技術庁、1994)」

 ((公財)原子力安全研究協会「生活環境放射線データに関する研究(1983年)」により作成)による。

●体内放射性物質の量

干しこんぶ

2,000 ほうれん草200 魚・牛肉100 米・食パン30 (単位・ベクレル/kg) 例えば…

牛乳 50

人工放射線

自然から受ける放射線は

1人あたり

2.4

ミリシーベルト/年

(世界平均)

「自然放射線」の4

つのルート

CT撮影 5∼30 ミリシーベルト/回

胸部撮影 0.06 ミリシーベルト/回

医療行為から受けることも。

約7,000

ベクレル

▼放射線を受けた量

(ミリシーベルト)

光 (放射線)

懐中電灯(放射性物質) 電池

(放射能)

気になる放射線、実は

とっても身近なものなんです。

そして

※放射性物質は一定の割合以上 増えることはありません。体は常 に代謝や排出をしており、また、 放射能は時間とともに減少する ためです。

食べ物などから取り込んだ 放射性物質は、ほぼ一定 の割合でわたしたちの体内 に存在します。

体重60kgの 日本人の場合

( )

ほくでんエネリーフ

(11)

100ミリシーベルト未満の

発がんリスクは

生活習慣によるリスクに

隠れてしまうほど

小さいものです。

日本では、食品中の放射性物質に関して国際的にみても非常 に厳しい基準値を採用しています。この基準値は、乳幼児や 食べ盛りの子どもを含めて、すべての年齢層に配慮して決めら れています。また、スーパーなどで販売されている食品は、各 自治体などが国のガイドラインに基づき検査を行ったうえで 出荷されています。

日本では、食品について

厳しいガイドラインを

もうけています。

飲料水

●食品中の放射性セシウムの基準値比較(ベクレル/kg)

※数値は消費者庁「食品と放射能Q&A」(第11版)による。 ※アメリカは、食品区分がなく、すべての食品で同一の基準です。

参考:内閣府ほか「放射線リスクに関する基礎的情報」(平成28年2月)

   (一財)日本原子力文化財団「たいせつな放射線の話」(2014.12)、「教えて!気になる放射線」(2015.10)    電気事業連合会「放射線Q&A」(2016.12)

●がんのリスクとその要因(放射線や生活習慣によるもの)

日 本

アメリカ E U 10 1,200 1,000 …… … …

牛乳 日 本

アメリカ E U 50 1,200 1,000 …… … …

一般食品 日 本

アメリカ E U 100 1,200 1,250 …… … …

乳児用食品 日 本

アメリカ E U 50 1,200 400 …… … … 子どもの食べもの

大丈夫なのかしら?

※対象:40∼69歳の日本人

がんの

リスク

検出困難

(放射線の影響だと 証明することが難しいレベル) 100ミリシーベルト未満の

放射線を受けた場合

200∼500ミリシーベルトの 放射線を受けた場合

1.19

100∼200ミリシーベルトの 放射線を受けた場合

1.08

1.22

肥満

1.8

1,000∼2,000 ミリシーベルトの

放射線を受けた場合

1.29

やせ過ぎ

1.15~1.19倍

運動不足

1.06

野菜不足

1.11~1.15倍

塩分の取り過ぎ

、 1

0

0

※数値は(国研)国立がん研究センター  による。

※放射線は短時間1回の被ばくによる 影響、生活習慣は比較的長期にわたる 影響をみたもの。

1.6

喫煙・大量飲酒 ほくでんエネリーフ

くらしと放射線

(12)

原子力発電所で使い終わった燃料には、まだ使える資源(ウランや プルトニウム)が約95%も残っています。エネルギー資源に乏しい 日本では、これらを再び燃料として利用することが国の方針です。

使い終わった燃料から使える資源を取り出すことを「再処理」といい ます。

この再処理の過程で発生する放射能レベルの高い廃液をガラスと 溶かし合わせ固めたもの(ガラス固化体)を、「高レベル放射性廃棄物」 といいます。

「高レベル放射性廃棄物」って何?

高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体)は、複数の「人工バリア」と 安定した深い地層(岩盤)による「天然バリア」を組み合わせることで、 放射性物質の動きを抑え、人間の生活環境から隔離します。 「地層処分」は長期的な安全性が確保できる方法として、国際的に

共通した考えです。

多重のバリアで「地層処分」します。

高レベル放射性廃棄物は

既に発生しているもの。

現世代の責任として、将来世代に

負担を先送りしないように

その処分について

取り組んでいく必要があります。

ガラス固化体

高レベル 放射性廃棄物

高さ:約130cm 直径:約40cm 重さ:約500kg

3

0

0

多重バリアシス

テム

地下水をガラス固 化体に触れにくく します。

金属製の容器

(オーバーパック) 固めた粘土(緩衝材)

バリア②

放射性物質をガ ラスの中に閉じ込 め、地下水に溶け 出しにくくします。

ガラス固化体

バリア①

放射性物質の移 動をさらに遅らせ ます。

岩盤

バリア④

人工バリア

天然バリア

地下水と放射性 物質の移動を遅ら せます。

バリア③

厚さ

約20cm 約70cm厚さ

原子力

発電所

再処理

地層処分 施設

「地層処分」が

国際的に共通した考えです。

※原子力発電環境整備機構「知ってほしい、地層処分」(2017.7)をもとに作成。

※「いま改めて考えよう地層処分」

 (2017年5月・6月 経済産業省・資源エネルギー庁、原子力発電環境整備機構主催のシンポジウム資料)をもとに作成。

5

%

燃料

として

再利用

ウラン プルトニウム

95

%

使用済 燃料

ほくでんエネリーフ

(13)

高レベル放射性廃棄物の処分方法については、

国際機関や原子力を利用している各国で検討されてきました。

処分方法の検討

高レベル放射性廃棄物は、放射能レベルの高い廃液 をガラスと溶かし合わせて固めたものです。ガラスを使う 理由は、ガラスが水に溶けにくく、化学的に安定している ためです。放射性物質がガラスと一体化することで、 安定して閉じ込めておくことができます。

処分地選定にあたっては、国が前面に立って取り組むこと とされており、2017年7月、国は国民や地域の理解と協 力を得ていくための一歩として、地域の科学的特性を全 国地図の形で表す「科学的特性マップ」を提示しました。 最終処分事業の実施主体は原子力発電環境整備機構 (NUMO)ですが、ほくでんは高レベル放射性廃棄物の 発生者として、国やNUMOと連携し、NUMOの支援や理解 活動に取り組んでいます。

処分地の選定

なぜガラスが使われているの?

地層(岩盤)の特徴

﹂は

、数

古代遺跡からガラス製品が

極めて良好な状態で発掘されています。

地層が本来もっ ている物質を閉 じ込める性質を

利用

地層

処分

300m 以深

深地層

発 射 技 術 の 信 頼 性 に 問 題 が ある

宇宙

処分

廃棄物などの海 洋投棄を規制し ているロンドン 条約により禁止

海洋底

処分

海洋底 海洋

南極条約により 禁止

氷床の特性など の解明が不十分

氷床

処分

岩盤 氷床

将来の世代にま で管理の負担を 負わせてしまう

長期

管理

※経済産業省、原子力発電環境整備機構ほか  「地層処分ポータル」をもとに作成。

※「いま改めて考えよう地層処分」

 (2017年5月・6月 経済産業省・資源エネルギー庁、

 原子力発電環境整備機構主催のシンポジウム資料)をもとに作成。

  色ガラスが割れても色の成分が外に流出しない のと同じように、仮にガラス固化体が割れても、 放射性物質が直ちに溶け出すことはありません。

つまり

例えば

地下水を 流そうとする 力が強い 地表付近と比べ、地下

深部では地下水の動き が極めて遅く(1年間に 数mmしか動かない場所 もある)、放射性物質を 閉じ込める能力が高い。

地表付近と比べ、地震 などの自然災害や、戦争・ テロなどの影響を受け にくい。

地下深部は酸素が極め て少ないため、物質の変 化が起こりにくく、金属も 腐食しにくい。

3

0

0

地表付近

地下水を 流そうとする

力が弱い 高レベル放射性廃棄物 地下深部

出雲大社境内遺跡か ら出土した鉄斧(730 ∼750年前)は、薄い 錆びで覆われていま したが、ほぼ完全な形 を残していました。

●検討された「地層処分」以外の方法

地下水中の 酸素濃度

参考:経済産業省、原子力発電環境整備機構ほか「地層処分ポータル」    原子力発電環境整備機構「知ってほしい、地層処分」(2017.7)    「いま改めて考えよう地層処分」

   (2017年5月・6月 経済産業省・資源エネルギー庁、原子力発電環境整備機構主催のシンポジウム資料) ※写真提供:電気事業連合会

ほくでんエネリーフ

高レベル

放 射性廃棄物

(14)

再生可能エネルギーのうち、太陽光発電や風力発電は、天気や風の 強さで発電量が変わるなど、天候に左右され発電量が安定しない エネルギーです。

北海道は電力系統※の規模が他地域と比べ小さいこと、また、 北海道と本州を結ぶ連系設備が細く電気の送受電が限られること から、太陽光発電や風力発電が系統に与える影響は、相対的に大き くなります。

北海道における電力系統の特徴と

再生可能エネルギー

2016年度末時点で、道内の再生可 能エネルギーの導入量は約340万 kWに達しました。また、ほくでんの 発電量(kWh)に占める再生可能エネ ルギーの割合は25%程度※となって います。

※国は、再生可能エネルギーの割合を2030年度で  22∼24%とすることを目標としています。

北海道内の

再生可能エネルギー

導入実績

再生可能エネルギーは、発電時にCO

2

を出さず、

枯渇しない純国産の貴重な資源です。

ほくでんは、再生可能エネルギーの導入拡大に向けて、

これからも積極的に取り組んでいきます。

北海道

360万kW程度

東日本

4,100万kW程度

➡北海道の約

12

西日本

5,500万kW程度

➡北海道の約

15

北海道

中部 東北

北陸

四国 中国

九州

全国の 電力系統規模

(イメージ図)

東京 関西

ほくでんエネリーフ

再生可能エネルギー

導入拡大に向けた様々な

取り組みを進めています。

規模が小さい

規模が大きい

●ほくでんの発電量(kWh)の構成

●系統規模の比較  (平均電力)

※電力の生産から消費を行うため、相互につながった電力システムのこと。  (発電・送電・変電・配電設備、お客さま設備など)

※他社受電分を含む。

※「再エネ(FIT電気)」とは、FIT制度によってほくでんが

 買取りした電気のことをいいます。 ※ほくでんの電力系統(離島を除く)に連系する再エネ発電設備の容量の合計です。※固定価格買取制度(FIT制度)導入前と現在の比較です。 ※2015年度実績

連系設備が

細い

太陽光発電・風力発電の

発電量の変動が系統に

与える影響が大きい

0 50 100 150 200 250 350

300 (万kW)

5年間で

約1.6倍

●北海道内の再生可能エネルギー導入量(kW)

2011年度末 2016年度末 10.4

28.9 159.9

2.5 6.9

336.7万kW

115.1 35.0 164.2

2.5 19.9

バイオマス

地熱

水力

風力

太陽光

208.6万kW

再生可能エネルギー

25

程度

卸電力取引所

・その他

  1%

石油

25%

石炭

49% 2016年度

実績

再エネ

(FIT電気)

7%

再エネ

(FIT電気以外)

(15)

大型蓄電システム実証事業

系統側蓄電池の設置

ほくでんは大型蓄電池を活用した国の実証事業に参加してい ます。太陽光発電や風力発電の発電量の変動に対する新たな 調整力とするため、蓄電池の性能実証や、蓄電池の充放電な どを最適に制御・運転する技術の開発に取り組んでいます。

系統側(ほくでんの変電所など)に風力発電事業者との共同負担 で蓄電池を設置し、風力発電のさらなる導入拡大を図ります。

水力発電は、太陽光や風力と比較し安定して発電が可能であり、 長年の水力発電技術の蓄積からも信頼性の高い電源です。

ダムや水路など、既存の設備をできるだけ活用し、老朽化した水力 発電所の再開発を行っています。

新設予定の新得発電所では、廃止される上岩松発電所1号の設備 を活用します。また、これまで雪解けや降雨時にダムから放流していた 水を有効活用することなどにより、最大出力(kW)と発電量(kWh) の増加を図ります。

水車の更新時に高効率のものに取り替えることで、最大出力(kW)と 発電量(kWh)の増加を図っています。また、性能確認試験で出力 の増加が可能と判断できた場合には、設備の改造などを行うことなく 最大出力(kW)と発電量(kWh)の増加を図っています。

風力発電の導入拡大に向けた実証試験

中小水力の再開発・出力向上

東京電力パワーグリッド(株)と共同で実証試験を行います。この試験 は、北海道と本州を結ぶ連系設備(北本連系設備)を通じて、系統規 模の大きい東京電力パワーグリッド(株)の調整力を活用するもの です。これにより、北海道内の周波数を安定化させます。

未利用エネルギーの有効活用

ほくでんエネリーフ

再生可能エネルギー

発電した

電気を買取

買取量(発電量)の変動に対し、

連系設備を活用して調整

北本連系設備

大型蓄電池(南早来変電所内に設置)

上岩松発電所1号

20,000kW

運転開始:1956年

風力発電

事業者

ほくでん

再開発

出力向上

これまでの出力増加実績

(10発電所合計)

東京電力

パワーグリッド

廃止

新得発電所

23,100kW

運転開始:2021年予定

208,800kW

新設

※2017年7月現在

198,500kW

最大出力

合計

電力変換装置 電解液タンク

設備・水の

有効活用で

出力

出力

増加

3,100

kW

増加

10,300

kW

(16)

「石狩湾新港発電所」(出力:56.94万kW×3基)は、ほくでんにとって 初めてのLNG(液化天然ガス)※火力発電所です。原子力・石炭火力・ 石油火力・水力などに新たにLNG火力が加わることで、発電に使う エネルギー源の多様化が図られます。また、LNG火力(コンバインド サイクル発電)は、高い発電効率を有しているほか、環境特性と運用 性にも優れています。

1号機は2019年2月、2号機は2026年12月、3号機は2030年12月の 運転開始を目指し、着実に建設を進めていきます。

コンバインドサイクル発電は、

組み合わせた発電方式で、従 来の蒸気タービンだけによる 発電方式と比べ、高い発電効 率を有しています。

●電源別の1kWhあたりCO2排出量

ほくでん初のLNG火力発電所

「石狩湾新港発電所」の建設

燃料のLNGは、気体の天然ガスを長距離運搬しやすくするため、 約−160℃に冷やして液体の状態にしたものです。この「液化」する 過程で、ガス中に含まれる硫黄や塵などの不純物を除去するため、 燃焼時にSOx(硫黄酸化物)や、ばい塵は発生しません。また、石炭や 石油に比べて発電時のCO2やNOx(窒素酸化物)の排出量も 少なく、環境特性に優れた燃料です。

石狩湾新港発電所の建設工事のようす

1,000 800 600 400 200 0

LNG火力

(コンバインドサイクル)

石油火力

石炭火力

※(一財)電力中央研究所「日本における発電技術のライフサイクルCO2排出量総合評価」  (平成28年7月、P45)をもとに作成。

※発電時(燃料燃焼時)に加え、発電設備などの建設や廃棄、さらには燃料の採掘・輸送・加工・  廃棄物処理などのために消費されるすべてのエネルギーを対象としてCO2排出量を算出。 ※各数値は当該報告書に記載の「平均値」を使用。なお、カッコ内は発電時以外のCO2排出量。

(g-CO2/kWh)

●石狩湾新港発電所のイメージ

天然ガス

送電線へ

発電機

蒸気 空気

圧縮機 燃焼器

排熱回収ボイラー 煙突

開閉所

取水口から 給水ポンプ

排ガス

蒸気ドラム

復水器

放水口へ

石狩LNG基地から LNGを気化した 天然ガスを ガス導管により 受け入れる

海水ポンプ ②排ガスの熱を利用して蒸気をつくり、

 「蒸気タービン」を回す。

変圧器

発電機の起動にかかる時間が短く、また、発電量の調整速度が速い ため、刻々と変化する電力の消費(需要)への即応力があります。

将来を見据え、

電力設備を建設しています。

①天然ガスを燃焼器で燃やし、発生した  燃焼ガスで「ガスタービン」を回す。

発電時

864

(79)

943

発電時

695

(43)

738

発電時

376

(98)

474

474

2017年6月撮影 ※LNG(液化天然ガス):Liquefied Natural Gas の略で、天然ガスを冷却して液体にしたもの。

       液体にすることで、体積が1/600になり、輸送や貯蔵が行いやすくなる。

ほくでんエネリーフ

電源開発と

設備計画

ガスタービンと蒸気タービンを

蒸気タービン

ガスタービン

高い発電効率

優れた環境特性

優れた運用性

発電所本館(タービン建屋)・管理事務所 排熱回収ボイラー・吸気フィルター室建屋

主要煙突

取水設備

(17)

既存の北本連系設備は、30万kW×2極(計60万kW)で構成されていますが、設備点検 時には半分の30万kWになります。また、設備の使用期間が長くなってきたため、今後の 設備更新に伴い30万kWでの運用が長期におよぶ可能性もあります。

こうした際に北海道内の複数の発電所で故障が発生すると、電気が不足するなどのおそ れがあります。このため、新たに30万kWの連系設備を建設し、常時60万kWの連系量を 確保することで、将来にわたる道内の電力の安定供給を実現します。

新たに建設する北本連系設備を活用し、北海 道内の再生可能エネルギーのさらなる導入 拡大に向けた取り組みを検討していきます。 北海道本州間連系設備(北本連系設備)とは、北海道と本州を連系し、どちらかで

電気が不足するときなど、緊急時の送受電を可能にするものです。既存の設備として 60万kWの連系設備がありますが、新たなルートで30万kWを増強する計画を進めて います。新たなルートは、北海道と本州を結ぶ青函トンネル内にケーブルを敷設。 2019年3月の運転開始に向け着実に工事を進めています。

「北海道本州間連系設備」の増強

北斗今別直流幹線

北斗

変換所 変換所今別

津軽海峡

青函トンネル

●増強工事のようす

電線つなぎ込み作業のようす

竜飛ケーブルヘッド

の遮風建屋

※架空送電線と地中送電線を接続させる設備

現状の 60万kWでは

点検時に 30万kWに

常時

60万kW

確保

30万kW 30万kW

(点検中)

既設連系設備

30万kW

30万kW 30万kW

(点検中)

既設連系設備 +

新連系設備

本プロジェクトで 30万kW増強

今別変換所 北斗変換所

青函トンネル

既設ルート

北本直流幹線

(電源開発㈱所有) 60万kW 新たなルート

北斗今別 直流幹線

30万kW

●北本連系設備のルート

変換所 変電所

北海道側 本州側

再生可能エネルギ

ーの

導入拡大にも利用

設備増強の効果

ほくでんエネリーフ

電源開発と

設備計画

参照

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