成田市環境保全率先実行計画結果（平成20年度）

成田市環境保全率先実行計画結果（平成 20 年度）

平成 20 年 3 月策定の

「第 2 次成田市環境保全率先実行計画

（以下

「計画」

という）

」

では，市の事務事業の実施に伴い発生する温室効果ガスを，基準年度（平成 18 年度）

と比較し

6％

削減することを目標としています。目標年度は平成

24

年度，計画期間

は平成 20 年度から平成 24 年度までの 5 年間です。

1.温室効果ガス総排出量

市の事務事業の実施に伴う平成

20

年度の温室効果ガス総排出量は

36,880,392.2

（kg-CO

2

）であり，基準年度と比較し，10.1％の削減となりました（表 1 参照）

。

しかし分類別にみると，

「市役所分」

※

については 7.5％の増加となっており，目標

の 6％削減に及ばない状況です。

なお,平成

19

年度以降に計画対象となった施設

※

（ただし，新設の施設は除く）の

実績を除いた場合についても，市役所分の温室効果ガス排出量は 3.0％の増加となっ

ています（全体では 12.3％の削減）

。

※

温室効果ガス排出量の算定にあたっては，主に市民・事業者等により排出されるごみの焼却及び

し尿の処理に伴い発生する分（

「ごみ焼却及びし尿処理分」

）と，それを除いた「市役所分」とに

分けて集計を行っています

。

なお，市役所分，ごみ焼却及びし尿処理分ともに，それぞれ

6％の

削減を目指しています。

※

「国際文化会館」

，

「中台運動公園」

，

「大谷津運動公園」

，

「久住体育館・テニスコート」

表 1 ： 平 成 2 0 年 度 温 室 効 果 ガ ス 総 排 出 量

分類

1 8 年度排出量

（ kg- CO

）

2 0 年度排出量

（ kg- CO

）

増減量

（ kg- C O

）

増減率

市役所分

1 9 , 4 7 3 ,3 1 6 . 5

2 0 , 9 3 2 , 5 1 2 . 4

1 , 4 5 9 , 1 9 5 . 9

7 . 5 %

ご み焼却及びし尿処理分

2 1 , 6 1 0 ,8 3 4 . 0

1 5 , 9 8 3 , 3 7 8 . 6

- 5 , 6 2 7 , 4 5 5 . 4

- 2 6 . 0 %

2.各種活動量実績，活動種類別温室効果ガス排出量

（1）市役所分

計画では，

温室効果ガスの排出に繋がる活動ごとに，

それぞれ個別の削減目標

（

「ガ

ソリン使用量を 7％削減する」等）を設け，これらの達成を通じて，最終的に温室効

果ガス総排出量を 6％削減することを目指しています。

活動種類ごとの削減目標，また，平成

20

年度における活動量の実績については，

下の表

2

のとおりです。ガソリン，A

重油，LPG，都市ガス，電気の使用量が増加し

ており，それぞれの活動に由来する温室効果ガス排出量も増加しています。中でも，

電気使用量の増加に伴う温室効果ガス排出量の増加が，

全体に対して大きな割合

（約

89％）を占めています。

なお,平成 19 年度以降に計画対象となった施設（ただし，新設の施設は除く）の実

績を除いた場合についても，A

重油，LPG，都市ガス，電気の使用量は増加していま

す。

活動量が増加した原因としては，平成

19

年度以降の施設の新設（美郷台小学校，

生涯大学校（新校舎）

）や，新たな設備の導入（空調など）

，また，業務量の増加や，

サービス提供範囲の拡大（休日窓口サービス，上水道，街路灯等）などが考えられま

す。

表 2 ： 活 動 量 ・ 活 動 種 類 別 温 室 効 果ガ ス 排 出 量 （ 市 役 所 分 ）

単位 18年度活動量 20年度活動量 増減率

18年度排出量 （k g -CO2）

20年度排出量 （k g -CO2）

増減量 増減率

全増減量に 占め る割合

ガソ リン （-7％）

ℓ 160,377.2 163,053.3 1.7% 372,075.0 378,283.7 6,208.6 1.7% 0.43%

灯油 （-3％）

ℓ 420,581.9 400,779.8 -4.7% 1,047,248.9 997,941.7 -49,307.3 -4.7% -3.38%

軽油 （-7％）

ℓ 51,394.4 38,342.1 -25.4% 134,653.4 100,456.3 -34,197.1 -25.4% -2.34%

A 重油 （現状維持）

ℓ 66,200.0 66,950.0 1.1% 179,402.0 181,434.5 2,032.5 1.1% 0.14%

LPG （現状維持）

k g 33,617.6 37,802.6 12.4% 100,852.7 113,407.8 12,555.2 12.4% 0.86%

都市ガス （-2％）

m

3

388,639.0 503,012.0 29.4% 781,164.4 1,011,054.1 229,889.7 29.4% 15.75%

k Wh 30,343,988.8 32,670,834.0 7.7% 16,840,913.8 18,132,312.9 1,291,399.1 7.7% 88.50%

k m 1,481,363.5 1,452,869.4 -1.9% 13,144.2 13,229.9 85.7 0.7% 0.01%

3,862.2 4,391.5 529.3 13.7% 0.04%

19,473,316.5 20,932,512.4 1,459,195.9 7.5% 100.00% 燃

料 の 使 用

自動車の走行量 （-2％）

その他 活動の種類 （削減目標）

電気の使用 （-6％）

（2）ごみ焼却及びし尿処理分

ごみ焼却及びし尿処理分については，A 重油の使用を除き，すべての項目で活動量

が減少しています。中でも，廃プラスチック焼却量の減少割合が大きく，これに伴う

温室効果ガス排出量の削減が，全削減量のほとんど（約

97％）を占めています。分

別回収の浸透による廃プラスチック排出量（焼却量）の減少が，温室効果ガス排出量

の大幅な削減に繋がったものと考えられます。

なお，その他の詳細については下の表 3 に示すとおりです。

※

「一般廃棄物の焼却（全量）

」には，廃プラスチックの重量も含まれています（活動の種類によっ

て，算定する温室効果ガスの種類及び算定方法が違うため）

。

表 3 ： 活 動 量 ・ 活 動 種 類 別 温 室 効 果 ガ ス排 出 量 （ ご み 焼 却 及 び し 尿 処 理 分 ）

活動の種類 単位 18年度活動量 20年度活動量 増減率

18年度排出量 （k g -CO2）

20年度排出量 （k g -CO2）

増減量 （k g -CO2）

増減率

全増減量に 占め る割合

燃料の使用 （Ａ重油）

ℓ 159,262.0 178,536.0 12.1% 431,600.0 483,832.6 52,232.5 12.1% -0.93%

電気の使用 k Wh 6,353,920.0 6,056,792.0 -4.7% 3,526,425.6 3,361,519.6 -164,906.0 -4.7% 2.93%

一般廃棄物の焼却

（全量）

※

t 58,989.7 56,064.8 -5.0% 1,034,393.8 982,088.0 -52,305.8 -5.1% 0.93%

一般廃棄物の焼却 （廃プ ラ スチック ）

t 6,151.4 4,125.2 -32.9% 16,577,954.6 11,117,414.0 -5,460,540.6 -32.9% 97.03%

し尿の処理 m

3

30,499.0 29,040.0 -4.8% 40,460.0 38,524.5 -1,935.5 -4.8% 0.03%