森田事務局長:
事務局長の森田でございます。平素はいろいろご支援をいただきまして本当に有難うご ざいます。財務と総務を担当しておりますので、先程来、理事長他諸先生からお話しがあ りましたので重複するかも知れませんが、本学校法人の最近の運営状況について少しお話 をさせて頂きます。
現時点での法人としての大きな課題というのは多数ありますが、喫緊の課題としまして はやはり3年目に入りました兵庫医療大学を立派に完成にこぎつけたいということが一つ、 それから篠山病院の再生。これも現在新しい病院を建設中でありますので、これの経営に ついて是非自立させて行きたい。それともう一点が、学校法人の財務内容そのものを改善 するという大きな課題であります。
医療大学の方は、開学3年目でございまして、志願者も着実に増加しております。ご支 援を受けて、体育館も無事に完成致しました。学生教育、課外活動、それから研究活動も 順調に進んでおります。現在学生数は、3学年で、薬学部511名、看護学部325名、 リハビリテーション学部の理学療法学科が127名、作業療法学科が136名の、合計 1099名に至っております。
篠山病院については、救急を初めとする地域医療活動も病院長他のご努力で軌道に乗っ てきておりますが、やはり医師の確保、それと地方というので看護師の確保が非常に大き な課題でございまして、今懸命に努力をしている所でございます。
増収を図ればよろしいんですけれども、学納金、寄付金、補助金、こういった収入はいろ いろと条件、制約等がございますし、医業収入といわれる診療報酬等の増収についても一 朝一夕にそう簡単にいくというものではございませんので、やはり運営の一つの鉄則とし ては、出るを抑えるというのが大原則でございまして、現在そういうことへ必死で取組ん でいるところでございます。丁度今年度の決算によりまして、医療大学の大学院設置に係 る設置財源等で法人全体の体力が測られることになるためこれを機に経費の削減を図ろう ということで、先般来色々な関係の方にご協力をお願いしているところでございます。具 体的にいいますと、新しい組織とか新しい事業は暫く凍結、突発的な支出も抑えていただ く、研究費についても、本学では研究費の繰越を認めておりますが、過年度分については 凍結する、また、その他の経費については、5%節減するかあるいは事業をやめる、とい うようなこともお願いしております。また、施設、設備整備費としては毎年25億円くら いの予算化をしておりますが、今年度は無理を言ってその1/2を減らすことをお願いして
おります。また、支出を抑えるために100万円以上の発注は理事長の決裁として監視を より厳しくしております。あるいは、人件費については定員を厳守していただくというこ とを強くお願いしておりまして、更にこういった改善をより速く達成するために、理事長 他専任の役員の役員報酬等について一部ご返納頂く計画も展開して参ります。もとより最 も大きな経費である人件費についていろいろ削減を図りたいのですけれども、容易に人の 数あるいは給与というあたりは中々踏み込めないものですので、現在では他の経費関係を 中心に節約と軽減をお願いしております。
ではこういった策を取ることによりましてこれからの見通しはどうなるかということで ございます。先ず今年度約15億円資金支出が減少します。経費的には約4億8千万円節 減いたしまして、今年度、収支はほぼ均衡いたします。来年度以降は、収支を試算いたし ますと、来年度で約5億9千万円の黒字、以後、段階的に改善し、平成25年度に15億 円の黒字を確保できることになり、平成23年度以降はキャンパスの整備、特に西宮キャ ンパスは施設設備とも老朽化しておりますので、それをなんとか近代化する施策を打ち出 して行きたいと考えております。先程お話の出た11号館の建設についても法人の体力が あれば少し早まりますが、遅くとも平成24年度には着手できるように資金的な目途をつ けて、あるいは電子カルテの整備もこの病院では遅れておりますので、それらも含めて計 画的にやっていきたいと考えています。
教育面では、そう大きな窮屈な思いはないと思いますが、研究あるいは診療面で少しご 無理をお願いしております。次の時代へ向けた総合医療大学構想のためにご理解とご協力 をお願いをしたいと考えておりますので、よろしくお願い致します。