「復興の灯」プロジェクト
放射能に負 けない
夜空に輝くイルミネーション。キャンドルの 光と合わさって幻想的な風景が作り出された
市長と中学生ボランティアが一緒に スイッチを押すと、イルミネーショ ンが一気にライトアップされた
迫力ある演奏で会場を魅了した桃陵中吹奏楽部
伊達市の復興を願うたくさんの人たちの想いとボランティ アスタッフの力が一つになって、会場には大きな一輪の
「花」が咲いた
さまざまな想いが込められた瓶は、ボランティアスタッフの手によって一 つずつ丁寧に並べられ、17時から点火されると会場には大きな一輪の「花」 霊山フォークダンスクラブのダンス
伊達の梁川オカリナ愛好会
放射能に負けない宣言
あの東日本大震災、それに
続く原発事故から
2年が経過
しました。
千年に一度といわれる震災
と津波で非常に多くの人々が
犠牲となり、本市では放射能
による健康不安、農作物の出
荷停止、風評被害など、たく
さんの問題が発生しました。
でも私たちは負けない。 私たちは大震災以来、いち
早く除染に取り組み、内部・
外部被ばくの健康管理をし、
食品検査で食の安全を確かめ、
風評被害の解消に取り組んで
きました。放射能に対する不
安はまだ大きいですが、この
「復興への灯」プロジェクトを
契機に、安全安心の回復に努
めていきたいと考えています。
今、皆さんとともに、『子ど
もたちの元気な声がとびかう
伊達市へ』を復興の誓いとし、
ここに、私たち伊達市民は「放
射能に負けない」ことを宣言
します。
平成
25年 3月 10日 伊達市長 仁志田 昇司
平成25年3月10日 旧保原町役場駐車場
放射能に負 けない
市の「健幸大使」で、シンガーソングライターの普天間かおりさんのライブも行われ、「まもりたいもの」「歩いていこう」など市民を元気付けてくれる名曲を披露
フォークデュオ「花粉ブンブン」
JMFハンドベルリンガーズ
放射能に負けない宣言
あの東日本大震災、それに
続く原発事故から
2年が経過
しました。
千年に一度といわれる震災
と津波で非常に多くの人々が
犠牲となり、本市では放射能
による健康不安、農作物の出
荷停止、風評被害など、たく
さんの問題が発生しました。
でも私たちは負けない。 私たちは大震災以来、いち
早く除染に取り組み、内部・
外部被ばくの健康管理をし、
食品検査で食の安全を確かめ、
風評被害の解消に取り組んで
きました。放射能に対する不
安はまだ大きいですが、この
「復興への灯」プロジェクトを
契機に、安全安心の回復に努
めていきたいと考えています。
今、皆さんとともに、『子ど
もたちの元気な声がとびかう
伊達市へ』を復興の誓いとし、
ここに、私たち伊達市民は「放
射能に負けない」ことを宣言
します。
平成
25年 3月 10日 伊達市長 仁志田 昇司
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復興へ 市内貫く「相馬福島道路」
東日本大震災からの復興支援道路・東北中 央自動車道「相馬福島道路」の整備が進ん でいる。常磐自動車道と直結し、相馬イン ターチェンジ(IC)から東北自動車道の福 島北JCT(仮)までの約45㎞区間を整備す る。新たな物流の道として地域活性化はも とより、復興に向けた大きな事業として期 待されている。
市内には四つのICが整備されることが決 まっている。霊山こどもの村近くに阿武隈IC、 霊山町下小国地区に霊山IC、保原町上保原地 区に福島保原線IC、桑折町と伊達の境には4 号国道に接続する国道4号IC(ICの名称は いずれも仮称)が設置される。通常、IC間の 距離は10㎞以上で設定されるが、相馬福島道路 では復興に役立てる位置づけの上から、その基 準を緩め交通の要衝にきめ細かくICが設置さ
市内に4つのインターチェンジ
地権者らを前に 道路の設計図面 を説明する国交 省の担当者(平 成25年11月5日 柱沢公民館) 霊山IC予定地
福島保原線IC予定地
阿武隈IC予定地
平成29年開通予定 平成28年度開通予定 平成30年開通予定
国道4号線IC予定地
見 え な い 敵 放 射 能 と の 闘 い
平成29年開通予定 平成28年度開通予定 平成30年開通予定
れることになった。
そのため市では、ICに道の駅、大型商業施 設、復興支援のための拠点を併設する構想を進 めている。農産物加工品の販売などを通して、 風評被害の払拭につなげたいと考えている。 平成25年5月に事業化された霊山IC-福島 北JCT間では、着工のための中心杭の設置式 が10月6日、伊達・岡沼地区の現地で行われ、 市長をはじめ関係者が出席し、工事の安全を 祈った。
相馬IC-霊山IC間は同年11月までに事業 化されており、このうち相馬西道路と阿武隈東
道路、霊山道路は工事が始まっている。国は10 年以内の全線供用を目指すとしている。
道の駅、商業施設併設も
霊山IC-福島北JCT間着工のため、中心杭を木づち で打つ仁志田市長(平成25年10月6日 伊達・岡沼地区) 写真提供:福島民報社
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放射線教育…自ら考える力を養う
本市が独自に作成した副読本ということで各方面から多数の問い合わせが寄せられた
平成24年11月16日、堰本小児童を対象に線 量計の使い方、霧箱による観察を行った
放射線などの基礎的な性質について理解を深 め、不要な怖れを抱かず、心身ともに健康で安 全な生活を送るために、自ら考え、判断し、行 動する力を養うための放射線教育が平成23年度 から、随時実施された。
対象は、児童・生徒はもちろん、保護者、教
職員、養護教諭ら多岐にわたり、実績を積み上 げて、25年9月には放射線教育副読本が完成、 小中学生全員と教職員に配付された。そして、 監修にあたった放射線安全フォーラム理事の多 田順一郎氏が各校を訪れ、活用について講義を 行っている。
見 え な い 敵 放 射 能 と の 闘 い
放射線教育 これまでの取り組み状況
平成23年度
①11月29日(火)伊達福祉センター「放射線に関する教職員セミナー」 講師:副読本作成委員長 東北大学名誉教授 中村尚司氏
対象:市内全小中学校教職員 約90名参加 内容:講義「放射線の基礎知識」、実験「みえ
る、はかる、放射線」、授業案づくりの ワークショップ
平成24年度
①放射能対策心のケア事業 8つの小・中学校で実施
②7月18日(水)梁川分庁舎「伊達市放射能対策心のケア事業講演会」 講師:伊達市心のケアアドバイザー 半谷輝己氏
対象:市内小中学校養護教諭等 約30名参加
③10月15日(月)堰本ふるさと会館
「伊達市放射線教育研修会」出前授業と講義 講師:日本科学技術振興財団 掛布智久氏 対象:市内小中学校教職員 約40名参加 内容:簡易測定器での放射線量の測定 放射線に関する理解を深める話と霧箱
作成と観察
④11月8日(木)富成小学校
「放射線ワークショップ」出前授業 講師:市民科学研究室代表 上田昌文氏 対象:市内小中学校教職員 約20名参加
⑤12月~放射線教育指導資料作成委員会設置 指導資料(指導案)作成作業 平成25年3月完成
⑥放射線教育出前授業・講演会 市内の16の小・中学校で21回実施 対象:児童、生徒、保護者
平成25年度
①5月14日(火)富成小学校
「学校訪問での放射線教育授業実践」 多田順一郎氏が支援
②6月26日(水)伊達東小学校
「学校訪問での放射線教育授業実践」
③4月 放射線教育副読本の作成開始
監修:放射線安全フォーラム理事 多田順一郎氏 県立福島医科大学教授 宍戸文男氏 平成25年9月完成、市内小中学生と教職員へ配付
④副読本の活用講義 各校へ 多田順一郎氏
市内全ての小中学校教職員対象 に放射線について文部科学省の 指導資料を基に研修を深めた
堰本小学校の出前授業参観後、教職員向けの研修 会が開かれ、放射線教育についての研修を深めた
平成24年11月8日、富成小学校にて市民科学 研究室代表上田昌文氏を講師に授業を行った
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たくましく生きる子どもに育てる スタディ キャンプ
市教育委員会が、子どもたちの自立心・自主 性を育むことを目的に、平成20年度から中学校 区で実施してきた通学合宿が、大震災と原発事 故に伴う放射能問題で継続ができなくなった。 こうした状況の中で、児童生徒が震災を乗り 越えてたくましく生き抜く力を身につけるた め、市教育委員会は復興教育として、移動教室
「スタディキャンプサポート事業」を24年度か らの3年計画で取り組んでいる。
NPО法人地域交流センターや森の贈り物研 究会の仲介で、防災教育に力を入れている新潟 県見附市、見附市教育委員会の支援を得ながら、 同市内の小学校の空き教室を借りて、市内21校 全ての4年生以上の児童が3泊4日の日程で本 事業に参加している。
25年3月には、「伊達市小学校移動教室事業 推進会議」を設立するとともに、地域交流セン ターや、森の贈り物研究会が事務局となる「移 動教室支援委員会」による全国各種支援団体か
らの寄付金により、保原小や伊達小などの大規 模校での事業推進が可能になった。さらに、N PО法人シャロームの支援を受けて、岩手県遠 野市、山形県河北町でも移動教室を実施した。 この事業を通して、子どもたちには自分で考 え行動する言動が見られ、心のケアにもつな がった。また、交流した学校の子どもたちとの 文通や学校同士、教員同士の交流も継続・深ま るなど成果が現れている。
Eボート体験
水害被害が多いため、防災対策としてボートを常備 し、訓練を行っている見附市に学ぶことを目的に、 全ての学校でEボート体験を実施した
出会いの集いで、学校を紹介しあったり 集会活動を行ったりしながら交流を深め た(大石小、石田小、平成24年9月11日)
見 え な い 敵 放 射 能 と の 闘 い
全校児童数が400人を超える今町小学校では、交流を深め るためミニ運動会が企画され、石田小・大石小学校の合同 チームが綱引き、玉入れ、リレー等小規模校では経験でき ない種目を体験することができた(平成24年9月13日)
見附市では目前が海の市の公共施設「海・海ハウス」を宿泊施設として提供していただいた
ニットが盛んであるという共通点から、社会 科の合同授業の後、見附市内のニット工場の 見学を行った(上保原小、平成24年6月7日)
平成24年度
学校名 実施期間 参加児童 見附市受入校 主な校外学習等 学年 児童数
山舟生小白根小 5/22~ 5/25
5年6年 14人 上北谷小
出会いの集い 理科合同授業、体 育合同授業、合同給食、Eボート、 海体験、ニット工場見学、マリン ピア見学
上保原小 6/5~
6/8 5年 55人 名木野小 歓迎会、合同ミニ運動会、合同芸 術制作、ニット工場見学、越後製 菓、県立博物館、Eボート 大田小 6/12~
6/15 5年 28人 葛巻小
出会いの集い、合同体育(水泳) 新潟ふるさと村、Eボート、越後 製菓、産業資料館
富野小 6/26~ 6/29
5年6年 7人 田井小
出会いの集い、合同授業、合同水 泳、Eボート 海体験 伝承館、 イングリッシュガーデン 大石小石田小
9/11~ 9/14
5年6年 27人 今町小
出会いの集い、ミニ運動会、合同 陸上練習、 Eボート、県立自然科 学館
柱沢小 10/16~ 10/19
5年6年 28人 新潟小
出会いの集い、伝統芸能体験、合 同体育授業、弥彦山、海体験、Eボー ト、越後製菓、自然科学博物館
小手小 10/23~ 10/26
5年6年 9人 第二小見附 出会いの集い、合同授業、マリンピ ア、長岡震災アーカイブ、Eボート
移動教室「スタディキャンプサポート事業」実施一覧 平成25年度
学校名 実施期間 学年 参加児童 受入校 行き先 掛田小 6/18~6/21 4年 31人 葛巻小
見附市 大枝小
7/2~7/5
4年: 2 5年: 5
6年: 5 12人 今町小 五十沢小 5年:106年: 9 19人
粟野小 10/8~10/11 5年 14人 新潟小 梁川小 9/4~9/6 5年 73人 岩手県遠野市 小国小 9/10~9/14 5・6年 14人 山形県河北町
平成26年度 予定校 児童数 25年10月1日現在 学校名 実施期間 学年 参加児童 受入校 行き先
富成小 5/27~5/30 5~6年 20人 上北谷小 堰本小 6/10~6/13 5年 24人 新潟小 見附市
月舘小 6/24~6/27 5年 17人 溝延小 河北町 伊達東小 9/9~9/12 5年 35人 今町小 見附市
保原小 7/14~7/17 5年 129人 川崎市青少年 自然の家 川崎市 伊達小 9/9~9/12 5年 82人
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元気に遊んで、親の不安を解消
放射能の影響で、子どもが外で遊ぶことにつ いて多くの保護者が不安を感じている状況が続 き、幼稚園、保育園や小学校でも屋外での活動 を制限している状況であった。
「外で遊べない」ことは、子どもの肥満増加、 体力低下、そして心身へのストレスの増加が懸 念されたため、体育館という屋内の大きな空間 を利用し、子どもが走り回ることができる環境 の整備を図った。
霊山地域の泉原小学校は、児童数の減少によ り平成22年度をもって閉校となっていた。その 後、震災によって使用できなくなった保原小学 校の低学年児童が24年3月の新校舎開校までの 期間、仮校舎として使用していたため除染作業 も完了しており、体育館もそのまま使える状態 であった。霊山地域は特定避難勧奨地点のある
地域であったが、泉原地区は市内でも放射線量 が低い地区であったこと、人口が多い保原、梁
伊達市ちびっこ広場
平成24年に旧泉原小学校体育館に設置され、 24年度は27,217人、25年度は28,636人と多く の子どもたちが利用している
屋内子ども遊び場整備事業
利用者の要望に合わせ、随時、エアコンの設 置や遊具の追加など施設の充実を図っている
見 え な い 敵 放 射 能 と の 闘 い
市は、平成24年 度に市立保育園2 園、市立幼稚園11 園の園児に対する 体力低下対策とし て、平均台、トレー ニングマット、三 輪スクーターや、 大型積み木、とび 箱、クラブハウス などの遊具108点
を購入し、室内・屋外遊具の充実と園児の体力、 筋力アップを図った。
私立保育園6園、認可外保育園3園、私立幼 稚園3園については、室内・屋外遊具等の購入 などに補助を行った。
川地域からのアクセスも良好なことから屋内遊 び場の設置場所とした。
24年4月28日、駐車場やトイレ等の改修を経 て「伊達市ちびっこ広場」として仮オープンし た。その時点では大型遊具の納入が間に合わず、 市内の幼稚園や保育園、児童館などから遊具を 借り受けた。
そして、同年7月15日、エアトラックや屋内 砂場などを設置しグランドオープンした。 今後、保原地域の保原第二保育園跡地や梁川 地域にも屋内遊び場の整備を進め、子どもの体 力向上や保護者の不安解消に努めていく予定で ある。
梁川屋内運動場(左)と上保原屋内運動場(右)
福島定住等緊急支援交付金(子ども元気復活交付金)を活用して、保原町上保原と、 梁川地域に子どもの屋内運動施設(体育館)を整備する。オープンは、保原が平 成26年11月、梁川が平成27年3月の予定。どちらも、子どもたちの運動の場に加 えて、保護者間の交流の場も整備される
体力低下対策事業
梁川幼稚園に設置されたカラーとび箱
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子どもたちの外遊びを応援
生まれ変わった保原総合公園
市民のスポーツ・レクリエーションの拠点と して活用されていた保原総合公園は、震災に よって園路ブロックのひび割れ、タイル剝離、 マンホールの浮き上がり、大規模な液状化現象、 路面沈下など大きな被害を受けた。
平成23年9月から24年5月にかけて災害復旧 工事が行われ、除染作業も23、24年度に実施し、 園内は以前のように安全・安心に遊べる環境と なった。
また、25年度には、園内遊具の老朽化に伴う 改修工事が終了し、9月15日にリニューアルイ ベントとして、「元気はつらつプロジェクト」 を開催し、子どもたちの元気な声が再び公園に 戻ってきた。
現在、野球場、テニスコートなどの改修工事 が進められており、今後も多くの利用が見込ま れている。
リニューアルされた保原総合公園 内の遊具で元気に遊ぶ子どもたち
石川県の羽はく咋い市から運んだ砂で作られた砂像 平成25年9月15日
元気はつらつプロジェクト
プロ野球「名球会」による野球教室
見 え な い 敵 放 射 能 と の 闘 い
肥満を防ぐすこやか運動教室
文部科学省が平成24年12月に発表した学校保 健統計調査によると、福島県において東日本大 震災以降肥満傾向(標準体重から20%以上)と 判断される子どもが増加しているということが 明らかとなった。これは、原発事故による屋外 活動の制限や震災によるストレスなどの影響が 肥満という形で子どもたちに現れていることを 示しており、運動不足になりがちな福島県の子 どもたちのために、早急な対策が求められてい た。
市では、25年5月より小学生を対象とした「す こやか運動教室」を実施した。この事業は、小 学校の昼休みなどの空き時間を利用して、子と もたちにのびのびと運動してもらおうというも ので、市内の各小学校をまわりながら実施した。 26年3月10日までに市内17小学校で延べ90回、 約5,600人が参加した。25年10月29日には、梁 川中学校体育館で梁川小学校の1年生約70人を 対象に開催され、約30分という短い時間で、ダ ンスやホイッスルゲーム、カエル飛びおにごっ こなど、体全体を使った運動を実施し、子ども 達は普段と違った運動に興味津々のようで、満 面の笑みを浮かべながらのびのびと体を動かし ていた。
講師のコーチズ伊達の大内克泰さんと元気いっぱいに 運動に取り組む梁川小学校1年生(梁川中学校体育館)
震災前と比べると小学校低学年において、肥満傾向の子どもの増加が著しい。小さな子どもたちの運動不足が心配される
0.0 5歳
幼稚園 小学校 中学校 高等学校
6歳 7歳 8歳 9歳 10歳 11歳 12歳 13歳 14歳 15歳 16歳 17歳 2.0
4.0 6.0 8.0 12.0 10.0 14.0 16.0[%]
肥満傾向と判断された子どもの割合
【年齢別】(学校保健統計調査)福島県(平成24年度) 全国平均(平成24年度) 福島県(平成22年度) 全国平均(平成22年度)
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ふるさと復興へ 中学生がスクラム
震災以降、多くの課題を抱えた伊達市の現状 を踏まえ、ふるさと復興に積極的にかかわるた め、市内六つの中学校の生徒会メンバーが平成 23年度から復興支援教育事業「生徒会サミット」
「ОECD東北スクール」に参加している。 中学生自身が伊達市のために何ができるかを 考え、話し合い、実行していく活動を通して、 復興にかかわる意欲や、支援に取り組む態度な ど、未来を担うリーダーの資質を磨いてきた。 生徒会サミットは、24年度に、課題について じっくりと話し合う〝熟議〟の研修を受け、伊 達市生徒会サミットを2回開催。福島県生徒会 サミット(いわき市)、全国生徒会サミット(岩 手県釜石市)にも参加し、ふるさと復興のため
伊達市生徒会サミット
市内6つの中学校の生徒会メンバーが伊達の復興の ために何ができるか熟議し、各グループごとに発表 した(平成24年7月9日 梁川分庁舎)
福島県生徒会サミット伊達大会での熟議の様子 伊達市生徒会サミットを受け、県内各地から参加 した中学生とともに自分たちでできることを熟議 している(平成25年7月30〜31日 ふるさと会館)
見 え な い 敵 放 射 能 と の 闘 い
に何ができるかを発表し、意見 交換した。25年度は、7月に福 島県生徒会サミット伊達大会を 運営するとともに、8月には、 県内32校をはじめ全国から200 人を超す生徒が参加し、福島市 で開かれた全国生徒会サミット にも参加した。
ОECD東北スクールは、経 済協力開発機構が福島・宮城・ 岩手の被災3県の中学・高校生 100人を集め、23年度から東北 復興に向けた人材の育成を目指 すプロジェクトで、福島大学を 運営事務局に、伊達市からは梁
川中・霊山中合同チームが参加している。24年 3月からの集中スクールを行う中で、あんぽ柿 をはじめ伊達市の果樹が風評被害で苦しんでい ることを知り、伊達市に元気を取り戻すための 商品を開発しようとJA伊達みらいとの話し合 いを重ね、「伊達の恵」ゼリーの商品化を実現 した。25年4月に、商品開発発表会を開き発売 を開始。6月の東北六魂祭では伊達市ブースで
商品をPRした。さらに、8月の集中スクール
(東京)では、出席された皇太子ご夫妻がゼリー を試食された。
26年8月には、ОECD本部のあるパリでこ れまでの取り組みを世界へ発信する予定であ る。今後は、事業目的が共通の生徒会サミット との連携も視野に入れた活動の推進が課題とな る。
OECD東北スクールメンバー
平成26年8月にパリで東北の復興をPRしてくる岩手、宮城、福島の3チーム(平成25年3月26〜29日 宮城県気仙沼市)
「伊達の恵」ゼリー発売イベント
みらい百彩館「んめーべ」にて、伊達の恵ゼリー発売イベント及び商品PRを行っ た。ゼリーは「桃の愛姫」「柿正宗」「りん次郎」の3種類がある(平成25年4月28日)
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吹奏楽きらめき事業
音楽を通じ心の交流
子どもたちの心のケアの充実を図り、希望と 自信、夢を持たせようと、東京藝術大学生が本 市を訪れ、コンサートの開催や、演奏の基礎基 本を指導している。平成23年度から準備を進め、 合同演奏会を開催するまでに演奏技術を高め た。さらに、子どもたちが心の不安や悩み、将 来への思いなどについて学生からアドバイスを 受ける場面もあり、心の安定と夢を与えること につながっている。
事業は24年1月、東京藝術大学の山本正治教 授と活動に向けての協議をスタートし、3月に は「伊達市吹奏楽きらめき事業推進会議」が設 立され、具体的な活動に入った。24年度は、4 月から10月にかけて伊達中をトップに桃陵中、 梁川中などで5回の交流会を開催し、藝大生の 演奏を鑑賞したり、基礎練習を積んだりした。
25年1月の合同練習会を経て、2月2、3の両 日、梁川中学校体育館で合同演奏会を開き、市 民に感動と勇気を与えた。
25年度の1回目の交流会は、5月18、19の両 日、保原体育館での合同演奏会となった。伊達 小、保原高、梁川交響吹奏楽団が友情出演して、 練習の成果を発表した。その後は、新1、2年 生の基礎練習を中心に演奏指導・練習が重ねら れている。
平成24年度合同演奏会
平成25年2月3日(日)梁川中学校体育館で1年間の 成果としての合同演奏会が開催された。伊達市内6 中学校演奏、東京藝術大単独演奏、合同演奏が体育 館一杯に響き渡った
市内6つの中学校による合同練習会
パートごとの練習後、6つの中学校の生徒と藝術大学生 が、合同で山本先生の指導のもと、演奏練習をしている
見 え な い 敵 放 射 能 と の 闘 い
伊達市吹奏楽きらめき事業は、私が入部した 年から始まりました。
初めて楽器を手にして何も分からなかった私 のような初心者や、既に演奏の経験もあってさ らに技術向上を目指す生徒に対しても、藝大生 のみなさんは、一人一人丁寧に優しく教えてく ださいました。基礎から応用まで直接教わるこ とができることは、光栄です。
また、藝大生のみなさんは、とても明るく、 ユーモアあふれる話を交えながら、分かりやす く奏法を教えてくださいます。
このような機会をいただけることは、とても 恵まれていることだと感じています。藝大生に 教わったことを生かしながら、5月の合同演奏 会や夏のコンクールに向けて、頑張っていきま す。
第1回合同演奏会、第2回合同演奏会と2回 も大勢のお客さんを目の前にして演奏できたこ とは、とても緊張したけれど、夢のような楽し い時間でした。
昨年度から始まった吹奏楽きらめき事業で は、伊達市内の中学校吹奏楽部の生徒が一同に 会し、担当している楽器別に分かれて、藝大生 に教わっています。音のきれいな出し方や難し いリズムの取り方など、たいへん勉強になりま した。
また、この吹奏楽きらめき事業は、他校生と の交流もできるので、積極的に話をして親交を 深めていきたいと思います。
第3回合同演奏会でも、来ていただいた方が 感動し、楽しんでいただけるように、これから も毎日の練習を頑張っていきたいと思います。 そして、多くの方々に、聴きに来ていただきた いです。
昨年度の合同演奏会では、演奏に参加せず、 先輩方や藝大生の演奏をステージの準備をしな がら客席で聴いていました。とても迫力があり、 来年は私もこの演奏に加わって一緒に演奏した いと強く感じました。
平成26年度も藝大生との合同演奏会が行われ るという嬉しい知らせが届きました。憧れてい た演奏に加わることができるかと思うと、今か ら楽しみになります。
今、春休みの部活動では合同演奏会で演奏す る曲を日々練習しています。そして、これまで に藝大生に教えていただいた練習方法を個人練 習やパート練習に生かしながら、技術の向上に 努めています。
5月の合同演奏会本番までに、できる限りの ことをやって、聴きに来ていただいた方々に楽 しんでもらえる演奏をしたいです。
中学校に入学して吹奏楽部に入った時から、 この吹奏楽きらめき事業が始まりました。 はじめは、まわりの中学生についていけるか 心配でしたが、藝大生に丁寧に教えていただけ るのはとてもうれしく、そのおかげで確実に上 手くなりました。
これまでに2度の合同演奏会を経験しました が、2回目の合同演奏会では、1回目よりも上 手に吹けて自分でも楽しむことができました。 3回目となる5月の合同演奏会では、後輩と ともにこれまで以上に楽しく演奏したいと思っ ています。
吹奏楽きらめき事業は、他の中学校の生徒と 関係を築くことができるのも嬉しいです。伊達 市の中学生が協力して、第3回の合同演奏会を 成功させたいです。
伊達中学校 2年生徒
梁川中学校 1年生徒 月舘中学校 2年生徒
松陽中学校 2年生徒
生徒感想
(学年は平成25年度時点)Date City Report
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ヤングアメリカンズ 米国の劇団と英語劇
復興支援教育事業の「ヤングアメリカンズ」 は、米国の劇団員四十数人と子どもたちが ミュージカルの舞台づくりを行うもので、世界 各国の学校等で実施されている。歌やダンス、 パントマイムなどの英語によるワークショップ を通して子どもたちが共に学び、自分の可能性 を発揮して表現力の向上につなげる試みが、平 成24、25年度に行われ、大きな成果を挙げた。 事業は、24年1月、伊達中で本格的な実施に
向けてのプロモーションからスタート。10月2、 3の両日は桃陵中2年生、4、5の両日は伊達 中2・3年生、6、7の両日は保原小・梁川小 の6年生が参加した。3回目には、保原小アリー ナが500人以上の観客でいっぱいになる盛況ぶ りだった。
25年度は、2日間のワークショップと、1日 3時間のミニワークショップを実施した。ワー クショップは9月30日、10月1日に掛田小全校 生、10月12、13の両日に保原小6 年生と保護者、15日に桃陵中2年 生が参加。ミニワークショップは 9月13日に市教職員研修会とし て、常勤講師と学校教育研究員、 10月2日に富野小全校生、12日に 石田小全校生と保護者、15日に富 成小全校生が参加して実施され た。
ヤングアメリカンズメンバーと の出会いの後、早速ダンスや歌 のワークショップを行った(平成 24年10月4〜5日 伊達中学校)
ヤングアメリカンズメンバーとワーク ショップで学んだことを生かし、一緒 に創り上げた劇を発表した(平成24年 10月2〜3日 桃陵中学校)
見 え な い 敵 放 射 能 と の 闘 い
●震災後、あんなに笑ったりして楽しかったの は、初めてだと思います。ワークショップが 何か分からず不安もありましたが、ヤングア メリカンズの人たちは、驚くほどテンション が高く一緒にいるだけでも自分のテンション も高くなり、ダンスや歌も上手にはできな かったかもしれないけど、周りの人を気にせ ず、楽しくできました。
●ヤングアメリカンズと出会ってよかった。 ヤングアメリカンズのように堂々と生きれ
ば、日本は変わることができると思います。 もちろん自分も変わろうと思います。
●ヤングアメリカンズの迫力と一人一人を何と かしようと根気強く教える姿が、すごいと思 いました。そのおかげで心を一つに素晴らし い劇をすることができました。
●一緒にワークショップをやって、一つのこと に皆で一つになって全力で取り組むことの素 晴らしさを教えてもらいました。言葉が通じ なくても、歌やダンスによって心を通わせる ことができました。ショーを見て、「絆」の 強さを感じ、感動しました。国境なんか関係 なくて、一つになった気がしました。 We are oneありがとう
●学校に来てくれてありがとう。ヤングアメリ カンズの皆さんは、歌もダンスも上手ですご いと思いました。皆さんのおかげで、みんな と同じくらい歌もダンスも上手になりまし た。とても楽しかったです。
●楽しいダンスを教わって本番で発表しまし た。あっという間の時間でしたが、こんなに ダンスが楽しくできたのは初めてです。ヤン グアメリカンズのメンバーに入りたいです。
●シャイで表現することが苦手と思っていた生 徒が、あれほど楽しく一生懸命に取組むこと に大きな驚きと生徒の可能性を改めて感じま した。
●一人一人に目を向け、声をかけ、きめ細かな 温かなかかわりを持って接することに徹し、 最後に生徒を変えてしまうヤングアメリカン ズのメンバーの素晴らしさに感動しました。
●自分にもソロがあるということで、クラスの 子ども達と一緒にドキドキしたり必死に練習 したりすることを通して子ども達との距離が 少し縮んだように思いました。
子どものよさや頑張っている姿を引き出す工 夫や努力をすべきだと反省すると共に早速実 行に移したいと思っています。
●親子で参加できまして、とても感動しました。 人生においてプラスになりました。参加でき たこととできなかったことでは大きな違いが ありました。
人見知りで照れやな息子ですが、気が付け ばいつもスティーブの隣でニコニコしていま した。ダンスも活き活きのりのりで満面の笑 みでした。「お母さんは代表に選ばれていい な。ぼくも選ばれたかったよ。」と息子の口 から出た言葉を聞いて、前向きになり、成長 したなと実感しました。人前では、目立ちた くない。できれば人の影に隠れたいと思って いた息子が「代表になりたかった。がっかり した。」と言ってくれたのです。大きな変化 です。ヤングアメリカンズのおかげです。息 子も私も大きく成長し、やる気と勇気、喜び いろいろなことを学びとても充実した感動し た2日間でした。
生徒の感想
教職員の感想
児童の感想
保護者の感想
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震災を機に地域防災計画を見直し
東日本大震災を機に、国・県・伊達市とも従 来の防災計画の見直しに着手した。中央防災会 議が作成する「防災基本計画」について政府は 平成23年12月、大震災を踏まえた地震・津波対 策の抜本的な強化、最近の災害等を踏まえた防 災対策等について追記した。24年10月には国の 原子力災害対策指針が示され、翌11月には福島 県地域防災計画原子力災害対策編が策定され た。
こうした経緯を踏まえ、24年8月、市では市 の防災対策の基本的な方針となる地域防災計画 について、次の3点に重点をおいて修正を行っ た。
①避難対策関係
市の地域防災計画は、一般災害対策編及び地 震災害対策編ともに、主として災害予防計画、 災害応急対策計画及び災害復旧計画の3章によ り構成されている。災害予防計画中に含まれる 避難対策としては、まず、避難所の収容人員を 災害発生直後と長期間にわたる避難の場合とに 分け、発災からの時間経過と避難生活の長期化
に応じた収容人員を設定した。また、災害時に おける市民の避難は、まず自宅から最も近い公 園や広場に避難し、時間が経過するにつれて、 地区の体育館や公民館等に集まった(集約した) 動きがあったため、前者を一時避難地、後者を 避難施設として整理した。
②災害時要援護者関係
災害時の避難が困難な災害時要援護者につい ては、災害予防計画中の避難対策及び災害応急 対策計画中の避難に掲載し、福祉関係機関等と の協力により避難支援体制を整備し、避難支援 計画の策定に努める旨をより具体化した。
③情報の伝達関係
東日本大震災時には、停電及び電話回線の輻 輳等が生じたため、発災当初の情報の収集と伝 達、市民に対する情報提供において、混乱が生 じた。そのため、多様な手段を用い、確実な情 報伝達ができるよう、例示しながら具体化した。 今後は、これらの修正を受けた避難所運営マ ニュアル(24年12月策定)、災害時要援護者支 援個別計画、避難勧告発令・判断伝達マニュア ル等の策定を進めている。
また、地域防災計画に原子力災害発生時の対 策事項を定めた「原子力災害対策編」の策定も 併せて進めている。県の原子力災害対策編の方 針に沿った形で、市民への情報提供、他市町村 からの避難者受け入れ、応急活動態勢、職員の 動員配備、環境放射線モニタリング及び他市町 村へ避難する場合の事項を定める。
伊達市防災会議の様子
【伊達市地域防災計画】 災害対策基本法に基づき、市民の生命・身体・ 財産を各種災害から守るために、市が行う べき災害予防・応急対策及び復旧・復興対 策業務について具体的に定めた計画。市長 を会長とする伊達市防災会議で決定する
見 え な い 敵 放 射 能 と の 闘 い
災害時広報を充実
災害情報をいかに早く、正確に市民に伝える か。音声のみの広報に頼らず、確実に情報を提 供できる手段を確保するため、平成24年度から 新しい試みをスタートさせた。
24年9月1日、NTTドコモの緊急速報「エリ アメール」、ソフトバンクモバイル、KDDI〈a u〉の「緊急速報メール」システムを利用し、 災害・避難情報等の緊急性の高い情報の配信を 市域内の携帯電話(対応機種)へ専用のチャイ ム音で一斉配信する事業を開始した。
緊急地震速報や国民保護情報(弾道ミサイル 情報、航空攻撃情報、ゲリラ・特殊部隊攻撃情 報、大規模テロ情報)については、全ての市町 村において緊急速報メールを受信できるよう、 国から直接、緊急速報メールを配信することと している。
現在、緊急速報メールは、避難が必要になっ た段階で発信できるサービスであるため、その 前段の防災情報を発信できる登録制メールによ るサービス、facebook、twitterなど行政と住 民双方向で情報伝達(交換)が可能となるソー シャルメディアを活用することも考えられる。 市民がいつでも、どこにいても、わかりやすい 防災情報を容易に入手できるよう、情報提供手 段の多様化を図ることが必要になってくる。
25年6月17日からは公共情報コモンズの運用 を開始した。これは災害時に県や市町村が発表 した避難勧告や避難指示、避難所の開設状況、 被害状況などの災害情報を専用の回線を使って 自治体から報道機関のデータ放送などに直接配 信する仕組みである。NHK福島放送局が同日、 連携システムの運用を始めたことにより、テレ ビデータ放送に伊達市に関係する避難準備情 報、避難勧告、避難指示の発令・解除、避難所 の開設・閉鎖の情報が配信されるようになった。 また、県内の河川防災情報も提供されており、 県内36地点(伊達市1地点)の河川の水位と、 県内147地点(伊達市6地点)の雨量情報をリア ルタイムで家庭のテレビで確認できるように なった。(地点数はそれぞれ26年3月現在)
緊急速報メールの導入
公共情報コモンズの運用
市から配信する情報
①避難準備情報
②避難勧告
③避難指示
④警戒区域情報
⑤噴火情報
⑥指定河川洪水情報
⑦土砂災害警戒情報
⑧東海地震予知情報
NHKデータ放送の確認方法
①テレビリモコンの「dボタン」を押す
②「福島暮らし安全」メニューを選択する
③伊達市から「避難勧告・指示」「避難所開 設情報」が発表されると、メニューの色が 赤に変わり、情報を選択することができる
伊達市
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災害時情報網の整備急ぐ
震災発生後数日間、災害情報を入手・発信す るテレビ、インターネット、メール等の機器を 運用するための電源が停電により確保できず、 市役所内部間、防災関係機関等間の通信手段が 途絶・不全となった。そのため、伝令は、職員 が公用車で先方へ直接出向いて行うなどしてい たが、燃料不足等の悪条件も重なり、結果的に 迅速・確実な情報伝達が実施できなかった。 そのため、災害時情報網の整備として、非常 用電源の整備と情報伝達手段の整備を進めてい る。併せて、情報伝達機器の設定及び動作状況、 非常用電源、設備の耐震性等について、定期的 に点検を実施し、常に情報伝達手段が確実に機 能するよう努めている。
災害対策本部等が設置される防災拠点施設や 避難所としての機能を担う地域の中核となる施 設等に対して、災害に強い再生可能エネルギー を動力源とする自立分散型エネルギーシステム を導入し、その機能の強化を進めている。 平成25年度から27年度までに保原本庁舎を含 め、事業費2億8,300万円をかけて9カ所に太 陽光パネル及び蓄電池を設置し、計140kwhの 発電(136kwhの蓄電)を予定している。なお、 本事業は福島県の再生可能エネルギー導入等に よる防災拠点支援事業(市町村公共施設支援事 業)補助金を活用している。
非常用電源の整備
音質が良く、災害発生時の混信にも強い一般 業務用の無線システムである「MCA(マルチ チャンネルアクセス)無線」を保原本庁舎、梁 川分庁舎、各総合支所へ19台配備した。 毎月11日に本庁と分庁舎・各総合支所間の通 信訓練を行い非常時に備えている。
NTT東日本がサービスを提供する電話回線 で、災害時のみ開通し、災害時に通信制限を受 けない回線であるため、発信が優先される通信 手段として有効なものである。現在、指定避難 所等へ回線の設置と、回線に対応するアナログ 回線用電話器の購入を進めている。
情報伝達手段の整備
H24.3 MCA無線の導入 H25.4 特設公衆電話(災害時優先電話)回線の設置
MCA無線 特設公衆電話(災害時優先電話)
見 え な い 敵 放 射 能 と の 闘 い
情報伝達手段の整備
ソフトバンクがサービスを提供する、無線で ネットワークに接続する技術で、平常時は、ソ フトバンクのWi−Fiスポットとして利用が可能 であるとともに、災害時はソフトバンク以外の キャリアでも利用が可能となる。現在、指定避 難所等への設置を進めている。
防災行政無線の統一と
デジタル化
防災行政無線は、地方自治体が防災行政のため に設置・運用する防災無線の一種で、平時・災害 時を通じて、加入電話や携帯電話が使用できない 場面で活用できるため数多くの市町村で整備され ている。防災行政無線には主に次の2系統がある。
■同報系
市町村庁舎と地域住民とを結ぶ無線網。 市町村は、公園や学校等に設置された屋外 拡声子局や各世帯に設置された個別受信機 を活用し、地域住民に情報を迅速かつ確実 に一斉伝達するのに有効である。
■移動系
市町村庁舎と市町村の車両、市町村内の 防災機関、自主防災組織等を結ぶ無線網。 災害時における市区町村の災害対策本部に おいて、交通・通信の途絶した孤立地域や 防災関係機関等からの情報収集・伝達等に 利用される。
現在、伊達市には各総合支所に防災行政無線基 地局5局、移動系防災無線 車載用76台(公用車43 台、消防車33台)、携帯用126台が整備されているが、 合併前に旧町ごとに整備されたままの状態で周波 数が異なっているため、旧町を越えた交信ができ ない。そのため、平成26年度に、旧町ごとに設置 されている移動系防災行政無線の周波数を統一し、 併せてデジタル化を図り、防災拠点施設間の通信 網の強化を推進する事業を進めている。
H25.4 Wi−Fiスポットの設置 非常用電源の設置年度・箇所
年 度 設置箇所 (kwh)発電量 (kwh)蓄電量 (千円)事業費
平成 25年度
保原本庁舎 30 32 53,400 梁川分庁舎 20 16 39,100
平成 26年度
伊達ふるさと会館 15 16 33,700 霊山中央公民館 10 10 20,600 月舘総合支所 15 16 27,200 梁川小学校 20 16 41,800
平成 27年度
保原中央公民館 10 10 22,410 寿健康センター 10 10 21,400 霊山総合福祉センター 10 10 23,390 合 計 140 136 283,000
Wi-Fiスポット(伊達学習交流館)
保原本庁舎議会棟に設置された太陽光パネル
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福島
山 県 市〈北 48㎞〉 震災発生当初に支援物資の提供 を受けるとともに、伊達家と か りの深い市(平成 年 月19日)
県倕 〈倕 353㎞〉 こどもリフレッシュ事業として 実施した、野 山学園サマー キャンプを受け入れてくれた
(平成 年 月 日)
組県 市〈倕 259㎞〉
旧月舘町時代から子どもたちの「つきだてしろ いであそばね会」の活動を通して相互交流を 行っている(平成 年 月10日)
北 道 〈北 625㎞〉
依市であり、平成24年度には災害復旧応援職員 の派遣を受けた(平成24年10月20日)
県 市〈倕 666㎞〉
住民団体「故 を大切にする会」がJR西日本 槡津駅との共催で毎年開催している「槡津市 ふるさとまつり」で伊達市の農産物を販売した のが で、市民や職員の交流が図られている
(平成25年 月31日) 新 県 市〈倕 187㎞〉・新 県見附市〈倕 200㎞〉
少子高齢化に対応した新しい地域社会のあり方について
「健 依市、スマート・ウェルネス・シティ」実現への政策研 究をともに進めている(平成25年 月28日)
定紕人 市 左 見附市 右 伊達市
緥 市 右 山 県 市
倕 ( 緀左から 人目) 伊達市 川涉 市 ( 緀左から4人目) 伊達市
人出 市 ( 緀左から 人目) 伊達市 伊 市 ( 緀左から3人目) 伊達市
島 県出 市〈倕 1,020㎞〉 富士通アイソテックの 工場がある ことが で、支援物資の提供、職員の派 遣を受けている(平成 年11月13日)
槡 市
南
鼸 市
沢市 松前町
見附市
白井市
市
山 紩 ( 緀左から6人目) 伊達市
全国8市町村と災害時相互応援協定を締結
東日本大震災と原発事故は、かつて経験を したことのない大規模災害であり、近隣市町 村は共に被害を受け、相互に支援することは 困難な状況であった。市は、大震災の教訓か ら、同時に大規模な災害に遭う恐れの少ない 遠隔地との協力関係が必要であるとの認識か ら、復興支援をいただいている8市町村と大 規模災害時における相互応援協定を結び、万 が一の災害に備え、迅速に支援し合える関係 を築いた。この協定は、自然災害、原子力災 害その他大規模な災害が発生した場合、応急
対策並びに復旧・復興対策が円滑に遂行され るよう、相互に応援を行うために必要な事項 を定めるもので、被災者の一時的な受け入れ、 食糧や水などの緊急物資や復旧資機材の提 供、災害応急措置および災害復旧活動に必要 な職員の派遣等を規定した。