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■第31号 2007年06月号 法務省:ICD NEWS

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(1)

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(2)
(3)

ICD NEWS 第」1号 2007.6 1

~ 巻頭言 ~

法整備支援の進展と法整備支援連絡会への期待

駿河台大学総長

竹 下 守 夫

法整備支援 関わ 者 とって喜 しいこと ,法整備支援の社会的

認知度も,最近,徐々 高ま つつあ よう 見え 。本年4月11日

,ロザリン ヒギン 国際司法裁判所所長を迎えて開催さ た記念講

演会 国際社会と法の支配 外務省 国連大学 国連大学協力会主催

の折,外務省国際法局長の開会の挨拶 ,国際社会 おけ 法の支配 対す 我が国の貢献の

一つとして法整備支援が挙 た。また聞くとこ よ と,麻生外務大臣も,再三,カン

ボジアの司法官職養成校の教官として現地 活躍してい 日本の裁判官,検察官 言及さ て

い とのこと あ 。

このよう 法整備支援の社会的認知度が,徐々 あ 高まって たの ,/.(A,法

務総合研究所国際協力部 の関係諸機関 関係各位の広報活動 負うとこ が少 く

いが,そ ととも 我が国の法整備支援がその広が と深ま の両面 進展して たこと

,その主 理由があ と思わ 。ここ ,法整備支援の広が と ,支援対象国およ

び我が国 法整備支援 関わ 機関 組織 人の広が を指す。対象国 いえ ,先行し

たベトナム,カンボジア ,現在 ,ラオ ,イン ネシア,ウ ベキ タン, ャ

ンマー,モンゴル,フ リ ン 拡大してい 。また,支援機関 組織 ,政府諸機関,

日本弁護士連合会,国際民商事法センター もとよ ,日本貿易振興会,名古屋大学,神戸

大学,慶応義塾大学 も及 い 。一方,法整備支援の深ま と ,法整備支援の実

践 加えて,その理論的研究 よ 理解の深化,また実践面 の,相手国 対す 支援の高

度化を指す。法整備支援の実践も,現在 ,基本法典の起草支援,相手国の法律家を我が

国 招いて行う本邦研修 ,起草さ た法典の相手国 おけ 普及の支援,附属法令

の整備,相手国法律家 よ 自国の法曹養成の支援 と次第 高度化してい 法務省法

務総合研究所国際協力部 法整備支援 学ぶ 平成19年1月 所収の諸論考,国際協力機

構カンボジア法制度整備プロジェクト カンボジア民事訴訟法作業部会編著 カンボジア王

国民事訴訟法 同附属法案集 民事訴訟法要説 平成19年1月 参照 。

法整備支援のこのよう 進展 ,近時 おけ 政府の法整備支援 いし 4)A 関わ 一連

の政策的動向を,その背景 いし基盤とす ものといえ 。政府 , 司法制度改革審議会意

見書 平成1 年 月12日 の提言 基 ,司法制度改革推進計画の一環として法整備

支援の推進を図ったのを め,新 4)A 大綱 平成1 年 月29日 議決定 おいて,

開発途上国の 発展の基礎と 人 く ,法・制度構築や経済社会基盤の整備 協力す こ

(4)

位置付けを与えた。さ ,国際的政策金融の在 方を直接の課題とす もの あったと

いえ,有識者検討会の報告書 長 原田明夫国際民商事法センター理事長 海外経済協力

関す 検討会報告書 平成1 年2月2 日 の示す海外経済協力 係 基本的視点を踏

まえて,その提言 従い,内 海外経済協力政策全体の 司令塔 としての海外経済協力

会議を設置し,また,4)A 実施機関を /.(A 一元化して,4)A を中心とす 海外経済協力を

よ 戦略的,効果的 実行す 体制を整えたことも,間接的 が 法整備支援を推進す 方

向 作用す ものと思わ 。

法整備支援の広が と深ま の両面 の進展 ,もち ,政府の政策的動向のみ 実現

さ たわけ く,/.(A,法務省法務総合研究所,国際民商事法センター 直接 間接

4)Aと関わ 諸機関や,そのプロジェクト 参加す 個人,また,各大学等の研究機関 ,

全国 所在す 多くの機関 組織 個人のイ シアテ 活動 負うとこ が大 い。ま

た,日本弁護士連合会国際交流委員会のよう ,4)Aと 関わ く,民の立場 法整備支援

取 組 い 組織・団体も,その数を増してい ものと思う。

その中 あって,平成12年1月 法務省の提唱 よって開始さ た 法整備支援連絡会

が果たして た役割も大 く,高く評価さ てし べ あ 。当初 深く関わってこ

た三ケ月章元法務省特別顧問及び山下輝年元国際協力部教官 よ ,第1回会議 ,

と あえ 関係各機関の情報交換 情報共有を目的として,法務省内の会議室 開催さ た

が,その折 今後 続的 開催さ と 考えてい ったとのこと あ 三ケ月 司

法評論Ⅲ 10」頁以下,山下 第 回法整備支援連絡会 ICD NEWS第1柳 号1」 頁以下 。し

し,その後,回を重 と 内容が充実し,情報交換を中心としつつも,法整備支援の意

義・目的,法整備支援の実践の在 方,その当面す 課題,国内体制の在 方 ついて議

論を深め 場へと変遷して た。会議の場も,第1回 法務省大会議室,第2回 国際協力

総合研修所,第 回 法務省浦安総合センターと転々としたが,第4回以降 ,大阪中之島

合同庁舎の国際会議場 定着した。また,会議への参加者も,必 しも法整備支援関係者

限 ,特 大阪中之島合同庁舎の国際会議場と って ,関西方面を中心 有力 研

究者 法律実務家の出席も少 く い。

このよう ,法整備支援連絡会 ,こ ま 法整備支援 対す 一般の関心を高め,また,

関係諸機関相互の連携と情報交換 情報の共有化 寄与して たが,法整備支援と わけ人

材養成が大学 の研究機関 ま 広が ,また,その実践 加えて理論的研究 ま 深め

至った現在 最近の成果として,香川孝三 金子由芳 法整備支援論 2 年 ,

その役割もまた従来の枠 少し踏み出すことがあってもよいよう 思う。法整備支援の性

質上,今後もその実践が中心と こと 変わ いと思うが,海外経済協力あ い 開

発援助の中 おけ 法整備支援の位置付け,アジア法研究の視点 見た法整備支援,比較

法的 見た我が国の法整備支援の特色と課題 の諸問題も,時 取 上 て,この分野

の 実践と理論との架橋 と人的交流の輪の拡大 資す ことも,その本来の趣旨を逸脱

す こと いと思う。

(5)

ICD NEWS 第」1号 2007.6 」

~ 特 集 ~

回法整備支援連絡会

国際協力部教官

田中 嘉寿子

第1 開催状況

1 日 時 平成19年1月1 日 金 午前 11 時 午後 時

2 場 所 大阪中之島合同庁舎2階国際会議室

次 第 後掲資料の プログラム 参照

4 出席者 100 名 後掲資料の 第 回法整備支援連絡会参加者名簿 参照

第2 本連絡会の概要

平成19年1月1 日,法務総合研究所と独立行政法人国際協力機構(/.(A)との共催

よ ,最高裁判所,日本弁護士連合会,独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研

究所及び財団法人国際民商事法センターの後援を得て,第 回法整備支援連絡会を開催

し,合計 100 名の方々の御出席をいた ました。

我が国の法整備支援活動が始まって約 10 年余が経過し,政府開発援助(4)A)の中 新規分

野として認知さ ,重要性を増しつつあ 中,関係各機関がそ の活動の在 方と基本

方針 関す 情報を共有し,相互の連携 協調を図っていくことが重要と ってく ものと

思わ ます。本連絡会 ,そのよう 情報共有の場を提供し,我が国の法整備支援の在 方

と基本方針 ついて考え 契機と ことを目的として開催したもの す。

今回の連絡会 ,午前をカンボジア編として支援の実例を採 上 ,午後を関係各

機関 の発表 当てました。

カンボジア編 ,カンボジア民事訴訟法の起草支援活動を採 上 ました。カンボ

ジア民事訴訟法 ,我が国とカンボジア王国司法省との間の合意 基 ,同国 対す

4)A の一環 あ 法制度整備プロジェクト おいて,平成11年 月 行った民法

民事訴訟法の起草支援 よ 完成した草案が,平成1 年 月,カンボジア王国上院

可決さ ,同年 月 公布さ たもの す。カンボジア民事訴訟法 ,我が国が他国の

基本法をほ 白紙の状態 相手側との協議を重 が 全面的 起草支援した初めて

の類例の い支援活動の結果,成立した法律 あ ,民事訴訟法が成立したこと ,我

が国の法整備支援の大 節目と もの す。そこ ,我が国の支援手法 ついて,

支援を受け 側とす 側をそ 代表し,法務総合研究所が招へいしたアン ォン

ワッタナ司法大臣と,カンボジア民事訴訟法作業部会長 あ 竹下守夫駿河台大学学

(6)

午後 ,我が国の法整備支援の在 方 ついて,内 官 長官の下 設置さ た 海

外経済協力 関す 検討会 長を務め た原田明夫氏 財団法人国際民商事法セン

ター理事長 基調講演をお願いし,関係各機関を代表して独立行政法人国際協力機構

(/.(A)社会開発部第1グループ長桑島京子氏,日本弁護士連合会国際交流委員会副委員

長矢吹公敏氏,当部部長稲葉一生,アジア経済研究所開発研究センター 法 制度研究

グループ長小林昌之氏 各機関の法整備支援事業の取組 基本方針 ついて報告してい

た ,また,その一例として,一橋大学大学院教授布井千博氏 中国経済法 企業法

整備プロジェクトを実施した経験 基 ,問題点と課題 ついて紹 していた ま

した。

質疑応答や自由討論 おいても,活発 議論が繰 広 ,盛況 した。

本稿 お まして ,以上のよう 第 回法整備支援連絡会 おけ 御講演及び質疑

応答や自由討論を御紹 します。

我が国の法整備支援 ついての基本方針 ,各機関内部 おいても,いま 確固た

要綱としてまとまったもの あ ませ が,今回の報告 ,大ま 方向性が見出さ

よう も思わ ます。

皆様がよ 一層法整備支援活動を実施 研究等さ 上 ,御参考 供していた け

(7)

ICD NEWS 第」1号 2007.6 監

第 回法整備支援連絡会

平成19年1月19日 金

午 前 1 1 時 ~ 午 後 時

開 会

司会 田中 皆様,大変長 くお待たせいたしました。た 今 第 回法整備支

援連絡会を始めさせていた ます。

私 ,本日の司会進行を務めます法務省法務総合研究所国際協力部教官の田中と申します。

う よ しくお願いいたします。

ま 初め ,主催者 あ ます法務総合研究所及び独立行政法人国際協力機構の各代表

開会の あいさつをさせていた ます。ま ,法務総合研究所,松永榮治よ あいさ

つを申し上 ます。松永所長,お願いいたします。

法務総合研究所長あいさつ

松永榮治

松永 法務総合研究所長の松永 います。

皆さ お忙しい中,多数の方々 お集ま いた ,誠 あ が

とう います。また,本日 遠路カンボジアのアン ォンワッタナ

司法大臣及びヒー ソ ア司法省次官の御出席を賜 ました。深く感謝

申し上 と共 ,心 歓迎申し上 ます。

法務省 ,こ ま 独立行政法人国際協力機構(/.(A)との共催 よ ,財団法人国際民

商事法センター の御厚意 おいて法整備支援活動 関係す 方々 広くお集ま いた

本連絡会を開催してまい ました。その目的 ,法整備支援 関す 情報や意見の交換

等,関係機関,関係者間の連携の 進 あ ,皆様方の御協力を得て一定の成果を上 て

たものと考えてお ます。

法務省の民商事法分野 おけ 国際協力 ,平成 年 1994年 /.(A よ 技術協

力の枠組みの下,ベトナムの法律専門家を日本 お招 して研修を実施したこと 始ま ,

法務総合研究所がその実施を担当してまい ました。そ 現在ま の間,法整備支援活

動 主として/.(Aの技術協力の枠組み よ 法務省,関係省庁,最高裁,日弁連,学界,財

団法人国際民商事法センター及び財界 の方々の御協力と連携の下,カンボジア,ベトナ

ム,ラオ ,ウ ベキ タン,イン ネシア の国々 広まってお ます。また,支援の

内容も民法や民事訴訟法等の法律の起草支援,司法制度の整備,法曹の人材育成 ,対象

国の ー 合わせた多様 活動を行ってお ます。我が国 よ 法整備支援活動の最大の

(8)

動 あ ます。

昨年 ,我が国 と ましても新/.(A法が制定さ ,4)A改革が一層 進さ 中,

バナン 改善のための法整備支援の重要性が内外 改めて認識さ と同時 ,支援を進

め ついて 関係機関相互が情報意見交換を十分 行い,連携を更 高め 必要性が指摘

さ てお ます。

このよう 観点 ,本日 午前の部 ,昨年,民事訴訟法が国会 おいて可決 成立

し,国王の審署を得て公布 施行さ たカンボジア民事訴訟法起草支援 おけ 成果 つい

て,アン ォンワッタナ司法大臣,カンボジア民事訴訟法作業部会長 あ 竹下守夫先生

,そ 御講演を頂 ,また,午後の部 原田明夫国際民商事法センター理事長

よ 基調講演を頂 ,更 法整備支援活動を活発 行ってお 関係各機関 ,そ

の現在の取組状況や基本方針 ついて御報告いた ,お互い 法整備支援 関す

情報と意見を交換す 機会 と考えてお ます。

会場の皆様 も議論 積極的 御参加いた ,本日の会議が活発 実 多いもの

ことを期待してお ます。

最後 ,本連絡会を御支援いた ました最高裁判所,日本弁護士連合会,日本貿易振興

機構アジア経済研究所,財団法人国際民商事法センターを始め,御協力いた いてい 方々

対して深く感謝申し上 ととも ,本連絡会が我が国関係者 よ 法整備支援の一層の

発展 資す ものと ことを心 祈念いたしまして,私のあいさつといたします。

あ がとう いました。 拍手

司会 田中 続 まして,独立行政法人国際協力機構(/.(A)大阪国際センター所長,

高橋嘉行様 あいさつを頂 ます。高橋様,お願いいたします。

独立行政法人国際協力機構(/.(A)大阪国際センター所長あいさつ

高橋嘉行

高橋 皆さ ,お よう います。た 今御紹 いた まし

た国際協力機構(/.(A)大阪国際センターの高橋と申します。

このたび ,最高裁判所,日本弁護士連合会,日本貿易振興機構アジ

ア経済研究所,財団法人国際民商事法センターの御後援 よ ,カンボ

ジア,アン ォンワッタナ司法大臣を始め,多数の専門家の参加を得

て,法務省法務総合研究所との共催 よ 第 回法整備支援連絡会を開催す ことが ま

したことを大変 う しく思ってお ます。開会 当た /.(Aを代表して一言 あいさつを

申し上 ます。

/.(Aの法整備支援プロジェクト ,東京の本部 おいて社会開発部及び経済開発部が担当

をしてお ますが,私が所属す 大阪国際センター ,法務省法務総合研究所国際協力部

(9)

ICD NEWS 第」1号 2007.6 7

す。研修事業 よ 日本国内 の活動 ,法整備支援プロジェクトの中 も重要 役割を果

たしてい と認識してお ,今後とも法務総合研究所国際協力部 関係機関との連携を密

し が 積極的 取 組 いく所存 います。

皆さ 存 のとお ,/.(A よ 民商事法分野の法整備支援 平成 年 ベトナム政府

の要請を受けて日本 の研修員受入 ,更 短期専門家の派遣を行ったこと 端を発してお

ます。その後,大学の関係者,研究者,法務省法務総合研究所,最高裁判所,日本弁護士

連合会等関係機関の御協力を得て,現在 対象国がカンボジア,ラオ ,ウ ベキ タン

の国々 拡大し,また,内容も立法 け く法曹養成や法務実務の改善等,多岐

わたってお ます。こうした支援活動の結果,ベトナム おいて 2 年 改正民法が

成立し,一方,カンボジア おいて 2 年 民事訴訟法が施行さ ました。また,カ

ンボジアの民法 ついても,2 年中の成立の見込み あ と伺ってお ます。

このよう ,カンボジア おいて 法整備支援プロジェクトが着実 成果を上 てお ま

すが,アン ォンワッタナ司法大臣の強いリー ーシップ 加え,ヒー ソ ア司法省次

官を中心とす カンボジア側ワーキンググループのたゆま 努力があって初めて結実した

の と思います。心 の敬意と 意を表したいと思います。アン ォンワッタナ司法大

臣 後ほ カンボジアの司法整備の現状 ついてお話しいた くこと ってお ます。

また,本日 竹下守夫先生 基調講演をお願いしてお ます。竹下先生が部会長を務めて

お 民事訴訟法部会と森嶌先生が部会長を務めてお 民法部会の先生方 ,長期

間 わた 多くの御支援を頂 ました。この場をお借 して,心 感謝の気持ちを表した

いと思います。言うま も く,現地 おいてカンボジア側との共同作業を通 て信頼関係

を築 上 て た専門家の皆さ の地道 御尽力を忘 もの あ ませ 。本当

あ がとう いました。

このよう ,日本の法整備支援 ,関係者の皆さ の御協力を得て本格的 展開し,約10

年を経過いたしました。その中 ,開発途上国の持続的 発展 向け,法整備支援の在 方

を振 返 時期 入ってい ものと認識してお ます。/.(Aとしても法整備支援の在 方を

法整備支援分野 関す 今後の支援の方向 ついて議論を始めてい とこ すが,この観

点 ,この連絡会のよう 法整備支援 わ 関係機関及び有識者が一堂 会しそ

の立場 経験や教訓を共有し,率直 意見交換を行う機会を持つということ ,極めて

貴重 こと あ と考えてお ます。/.(Aとして ,開発途上国 対す 法整備支援の重要

性 がみ,今後とも関係各方面の協力を頂 が ,よ 一層効果的 支援を目指して

取 組 いく所存 います。

本日の御出席の皆様 変わ 御理解と御指導を賜 ことを念願し,私のあいさつとさせ

ていた ます。 うもあ がとう いました。 拍手

司会 田中 あ がとう いました。

そ ,御講演をいた ます前 席上 配付してお ます資料 ついて,簡単 御説

明いたします。

(10)

8

います。こ ,プログラムと講演者の方のお写真が載ってお ます。次 ,アン ォ

ンワッタナ大臣の特別講演の仮訳が配付さ て います。この仮訳 つ まして ,/.(A

カンボジア長期派遣専門家の坂野一生氏の御協力を得てお ます。

少し分厚い 第 回法整備支援連絡会資料 と題す 束の書類が います。こち ,

本日の講演者の方の御略歴及び講演 ジュ をまとめましたもの , 尾 法整備支援活動

の年表として,当部が把握してお ますもの け すけ も,簡単 年表をつけてお ま

す。あと,/.(Aの桑島グループ長の ジュ け別 ってお ますの ,後 御覧く さ

い。また,質問用紙が いますが,こ 午後 し 使いませ の ,午後の部 また御

説明いたします。

黄色い冊子が いますが, 法整備支援 学ぶ と題す 冊子 すけ も,こ 財

団法人法曹会が発行してお ます 法曹 という冊子 当部の教官が平成1 年度 連載さ

せていた ました法整備支援 関す 原稿をまとめたもの います。御笑納く さい。

次 ,白い表紙の冊子 , カンボジア王国民事訴訟法,同附属法案集,民事訴訟法要説

と題す ものが います。こ ,カンボジア 対す 民事訴訟法起草支援の成果として

カンボジア民事訴訟法作業部会が作成さ たものをまとめたもの す。 お,後方 こ を

英訳しました青い分厚い冊子を置いてお ます。こち の方 部数 限 が いますの ,

御希望の方 昼食の休憩が終わ こ ま ,会議室入 口受付の係員ま お申し付けく

さい。主として現地 の広報活動や, ナー間調整等や広報 重点を当てたもの いま

すの ,現地 たくさ というコンセプト いますの ,日本の国内 も必要 方

い っし と思うの すけ ,最小限の配付とさせていた いてお ます。

そ ,早速御講演をいた たいと存 ます。

ま 初め ,カンボジア王国司法大臣のアン ォンワッタナ氏を御紹 いたします。

アン ォンワッタナ司法大臣 ,2 1年 2 4年ま カンボジア司法省次官

を務め た後,2 4年 現在ま カンボジア司法大臣をしてお ます。その間,

カンボジア民事訴訟法制定の指揮をとってこ ました。

本日 , カンボジア民事訴訟法の制定と日本の法整備支援 ついて という演題 御講

演をいた ます。通訳 先ほ 御紹 した坂野一生さ す。あわせて御紹 させていた

ます。

お,あ めお知 せいたしますが,アン ォンワッタナ大臣の御講演 関す 皆

様 の御質問 ,お配 してお ますプログラムの1「時「監分 予定してお ます質疑応

答の時間 お願いいたします。

(11)

ICD NEWS 第」1号 2007.6 重

基調講演

カンボジア民事訴訟法の制定と日本の法整備支援 ついて

アン ォンワッタナ カンボジア王国司法大臣

アン ォンワッタナ ま 最初 ,本日の主催者 あ ます法

務総合研究所 松永所長,/.(A大阪国際センター 高橋所長,そしてカ

ンボジアの民事訴訟法起草のため 長年 わた まして御尽力いた

ました民事訴訟法作業部会長 竹下駿河台大学学長,そして御臨席の

皆様 私の心 の感謝の意と敬意を表します。昨年カンボジア おい

て民事訴訟法が成立したという機会 ,本日,この法整備支援連絡会 カンボジア民事訴訟

法 ついての講演の機会を与え たこと,そしてここ 私が出席 ことを大変名誉

思ってお ます。日本 おいて,このよう 多くの方々が,カンボジアのみ 多くの国々

お まして法制度 司法制度整備支援 わってお ということを大変う しく思

うと同時 ,皆様方のこ ま の御努力,御支援 関しまして心よ 敬意を申し上 次第

います。

また,本日 ,御参加いた いてい 皆様方の中 ,私がカンボジア又 日本 何度もお

会いしたこともあ 古く の友人の方々のお顔を多数拝見し,心よ う しく思ってお

ます。

皆様も既 存 と思いますが,カンボジア ,199 年 再び王国として新た 国

く を始めました。19 年 カンボジア王国として独立して以来,政治体制が王国と

ったの 二度目 ます。し し が ,その間 長い間の内戦,そして政治的 不

安定 状態を経験してまい ましたの ,その影響を受け人材不足が非常 深刻 状態 あ

ます。そのよう 中,法制度と司法制度の改革というものが,カンボジア お まして

最重要の課題 あ ,政府の政策の中 も極めて高い優先順位が与え てお ます。

その証左といたしまして,法制度の整備と信頼 足 司法制度の構築が,国家 ベルの政

策的課題として位置付け ています。そ ,2 4年 月 カンボジア王国政府が発

表した7ご止下ぐ寿ざつせぐ三 8下三ぐ下ござと,四辺形戦略と訳すことが ますけ も,そういった政策

ーパー,そしてまた2 年の国家戦略開発計画の中 も高い優先順位が置 てい

こと も明 す。したがって,民事紛争を公正 つ迅速 解決す ための裁判手続及

び裁判所の組織の構築,その ラッシュアップも,国家 ベルの課題 あ ます。そ ,

カンボジア王国憲法の要請 もあ ,更 カンボジアが法制度 司法制度改革という最重

要の課題 もあ 政策を実施す 中 法治国家への道を歩 いくための要請,加えて,カ

ンボジアが先 世界貿易機関(W94) 加盟したこと よ 要請 もあ ます。

こうした法制度 司法制度改革の優先課題の中 ,基本的 つ最重要の課題と位置付け

てい のが,次 述べ つの法律 あ ます。そ ,民法,民事訴訟法,刑法,刑事

訴訟法,裁判所の組織を定め 法律 あ 裁判所構成法,裁判官 検察官の地位 関す 法

(12)

10

が設置さ てい わけ すが,その司法官職高等評議会設置及び活動 関す 法律を改正す

法律,そして汚職防止法,この つの法律が政府の中 も優先度の非常 高い法律 と位

置付け ています。

今申し上 ました つの法律の中 ,昨年,民事訴訟法典が,他の七つの法律 先駆けて

最初 成立し,そして今年の 月 適用を待ってい と ってい こと ,我々カン

ボジア王国政府,そしてまたカンボジア国民全体 と ましても非常 喜 しいこと あ ,

各界 歓迎さ ています。従前,カンボジアの民事訴訟 関す 法律,またその法律等

従った手続 つ まして ,統一的 法律や法典が存在してお ませ した。そのよう

中,一部 単行法や様々 行政令等 補っていたわけ すが,や そのよう 中,包括的

手続を定め 法律が必要 という認識が高まってお ました。そういった中 ,今回,民

事訴訟法が,統一的 民事手続全般を定め 包括的 法典として成立したこと ,非常 意

義深いこと あ と考えます。この民事訴訟法 ,第一義的 裁判手続 直接 関係す

裁判官,検察官あ い 弁護士といった法曹実務家のためのもの あ ますが,そ け

と ま ,広く国民一般が裁判を受け 権利を保 す ための法律として,一般の国民の

ため もの もあ ます。

民事訴訟法の起草 ,こ ま の司法省の立法計画の中 も常 最優先の順位が与え

てお ました。また,先 述べましたよう ,カンボジア王国政府全体の政策の中,特 司

法制度 法制度改革の政策の中 も優先度の高いものとして位置付け て ました。とい

うのも,民事訴訟法 ,カンボジアが民主主義 基 く人権を尊重す 法治国家 ってい

くため 不可 基本法中の基本法 あ ,そしてまた,カンボジアの法体系の中核として

位置付け もの あ す。

このよう 民事訴訟法の重要性を我々も深く認識し,透明性あ 自由市場経済を実現させ

ため ,包括的 民事訴訟法典の起草を計画し,このため ,日本政府,そして日本政府

の援助の実施機関 あ 国際協力機構,当時 国際協力事業団 いましたけ も,民事

訴訟法の起草支援を要請したわけ あ ます。

現在,カンボジア 民事訴訟法典の成立を歓迎し,そしてまた,今年の 月 適用を控え

てい 状況 いますが,このよう 状況 ,日本の関係者の方々,と わけ 年 もわ

た まして地道 起草作業 御努力いた ました民事訴訟法作業部会の先生方の御協力

を くして 考え もの あ ませ 。そういった意味 ,改めてこの場をお借 し

て民事訴訟法作業部会の先生方,そして関係者の皆様 深く感謝を申し上 次第 い

ます。

カンボジアの法制度整備支援という日本の協力プロジェクト ,199 年 正式 始ま

ました。日本側 ,このプロジェクトの実施,そして法案の起草 当た まして,経験

豊富 著名 学者,裁判官,法務省の法務総合研究所の教官の方々,あ い 法務本省の方々

等 十数名の作業部会が組織さ ,カンボジア お ましても司法省の中 大臣を長

として民事訴訟法及び民法の起草を担当す グループが作 ました。

(13)

ICD NEWS 第」1号 2007.6 11

てお ,その タイル ,他の二国間の ナーや国際機関と 異 性格をもってお

ます。カンボジア 対す 日本以外の国や国際機関の起草支援というもの ,おお そ

の多くが一人又 数名の外国人の法律の専門家が短期間カンボジア やって て,カンボジ

ア側と意見を交換し,あ い 状況を調べた後,その専門家が本国 帰って,自分の本国の

言葉 法案を起草し,そ をカンボジア側 渡して翻訳させ という形のものが大部分 す。

こ 対しまして,民事訴訟法の起草 当たっての日本の支援 おいて ,先ほ 申し上

ましたよう ,ま 日本側 竹下教授を部会長としまして十数名 民事訴訟法作

業部会が設置さ ,同 くカンボジア側 お ましても起草のためのワーキンググループが

設置さ ,この二者の間 緊密 意見交換が行わ 形 プロジェクトが進 まい まし

た。その中 お まして ,プ ン ン おけ 1」回 もわた ワークショップ,そしてま

た2 2年 行わ た法案の普及のための大規模 セ ナー,そしてまた/.(Aの研修制度

を利用した日本 おけ 集中的 協議も毎年1回行わ てお ます。そしてまたカンボジア

側 お まして ,立法過程,つま 民事訴訟法草案が司法省 僚評議会,そして国会

へと至 過程 お まして,カンボジア側のワーキンググループ おいて,そ の立法過

程 対処す ため,逐条の検討作業を最盛期 逬 回の ー 行い,様々 疑問点や修

正提案というものを出してまい ました。そ 対して ,日本側作業部会の方が真摯 御

対応いた ,そういった修正提案や疑問点 対す お答えがカンボジア側 さ たわけ

あ ます。非常 特筆すべ こと ,このよう 作業を通 てカンボジア側 ンバーの条

文案 対す 理解度,そして法案の基礎と 原則 対す 理解度が深ま ,そ がカンボ

ジアの民事訴訟法案が成立す ための大 原動力と ったということ あ ます。

このよう 日本とカンボジアの民事訴訟法典の起草支援の タイル 関しまして ,起草

を始めた当初 カンボジアの政府の内部,そ 我々司法省の内部 お ましても起

草の ー が遅く,現在の要請 タイムリー こたえ いの い という批判が

多くあ ました。カンボジアの起草担当者 ,その対応 非常 苦労したわけ います

け も,結果として非常 いい法典が出来上が ,そしてカンボジア側の理解度も深ま と

いう状況を見た現在 ,カンボジアが他の国や国際機関 立法支援を受け と ,

カンボジア側 ま 受皿と ワーキンググループを組織し,その中 外国人の専門家グル

ープと協議をして起草 立法していくという タイルこそが,起草支援,立法支援を受け

形として理想的 もの あ という認識が,司法省のみ カンボジア政府及び関係機関

の中 広まって てお ます。このこと ,民事訴訟法の立法,そして適用を待つ と

ったという成果と並 ,日本の起草支援のもう一つの大 成果 あ と私 考えます。

日本 おけ 起草作業の中心的 役割を果たさ たの ,もち 民事訴訟法作業部会

すが,我々が忘 て いの ,日本とカンボジアとの間の緊密 協力関係,様々 国

や国際機関よ も日本が てい という広い認識がカンボジア さ よう った

ことへの大 役割を果たしたのが,財団法人国際民商事法センター あ ということ す。

財団法人国際民商事法センター お まして ,カンボジアへの法整備支援 関す 事務

(14)

1「

日本側の作業部会の関係者,あ い 他の関係者と司法省 常駐す /.(A専門家との間の意

思疎通を図 ,そしてまた,カンボジア側が必要 情報や様々 資料を集め,そ をカンボ

ジア側 提供す という役目を担っていた ました。カンボジアの法整備支援事務局が国

際民商事法センター 設置さ ,その中 事務局員として常駐す 委員が置 たの ,プ

ロジェクトが始まって 2年目 当た 2 年のこと ったの すが,そ 以降,民

事訴訟法案の起草作業の管理,そしてまた,プロジェクトの運営が,この事務局の設置 よ

って効果的 行わ よう ,そ がカンボジア おいて行わ たワークショップ,非

常 頻繁 回数,そして定期的 行わ たワークショップ あ ますけ も,そ を可能

したのが,この事務局 あったの というふう 考えてお ます。この点 関して,財団の

皆様 深く御礼を申し上 ます。

このよう して様々 方々の御協力のお陰 成立した民事訴訟法 ,カンボジア おけ

従前の民事訴訟手続を ラ テ ック 変え もの あ ます。

ま 民事訴訟法 お まして ,民事訴訟法が採 べ 原則というものを明確 示してお

ます。ま 第1条の第1項 ,民事訴訟の目的 私人の権利を保護す こと あ ,そし

て,そのため 民事上の紛争を法の定め とこ 従って解決す ことと定めてお ます。

また,裁判を受け 権利,審問請求権の保 ,そして対審審理の原則といった非常 重要

基本的 民事訴訟法の原則を,そ 第2条第2項,第 条第1項,そして第 条第2項

おいて規定してお ます。こ の規定 ,カンボジアの王国憲法」8条 定め 市民 ,

裁判 おいて自己を防御す 権利を有す という規定,そしてまた,同憲法第1「8条第2

項 定め 司法 ,不偏不党 あって市民の権利及び自由を保 す という規定を民事

訴訟手続の中 具現化す もの あ ます。

新しい民事訴訟法 おいて大 く変わ の ,以下の点 す。

従来の民事訴訟 お まして ,手続が調査手続と本審という手続 大 く分 てお

ました。その中 請求や事実を厳然と区別す こと く,そしてまた当事者の申出が くて

も職権証拠調べが ということを大前提とした中 , 職権主義的 請求の特定や

事実の発見を通 て裁判官が心証を形成す という手続 ってお ました。この従前の民

事手続,民事訴訟のシ テム ,社会主義の影響を強く受けたもの あ ,国家が人々 対

す 後見的 役割を担い,また,裁判というの 行政作用の一種 あ というよう 考え方

基 いてお ます。そういった社会主義の影響を受けてい ということ ,19 9年

9年ま カンボジアが社会主義体制をとっていたという歴史的 背景を考え し

方 いこと と思わ ます。

し し が ,新しい民事訴訟法 お まして ,裁判所が審理,判断すべ 請求の範囲

ついて 処分権主義という大原則が,そしてまた事実 ついて 弁論主義の原則が

てお ます。弁論主義 関しまして ,証拠 ついて,職権証拠調べの余地が認め てい

ということ ,若干修正がさ てい ものの,原則 当事者が申し出た証拠を取 調べ

け いということ ってお ます。い しても,このよう 従前の手続と

(15)

ICD NEWS 第」1号 2007.6 1」

すの ,法曹の実務 携わ 者,と わけ訴訟を指揮し け い裁判官 とって,

この新しい民事訴訟法を理解し,そ 基 いて実務を行うという責務 非常 大 もの

す。

カンボジア お まして ,国王 よって公布さ た法律 憲法の規定 よ ,一定期間

後,自動的 施行さ ということ っています。民事訴訟法もその例外 く,既

昨年 月 公布さ ,そして施行さ てお ますが,民事訴訟法 お まして ,1年のモ

ラトリアムを設けてお ますの ,今年の 月 実際 適用さ ということ ってい

ます。適用ま 残さ た時間 ,今 月し いませ 。司法省 お まして ,

今後 月ま 続的 ワークショップやセ ナーを実施していくこと よって適用 備

え と同時 , 月以降も,更 続的 セ ナーやワークショップ等を実施して法曹実務

家の民事訴訟法 対す 理解を高めようという計画を立てています。この民事訴訟法の普及

活動 つ ましても,こ ま と同 よう 日本の関係者の方々,と わけ具体的 司法

省 派遣さ てい /.(A専門家の方々と協力の上 進めてまい たいと考えてお ます。既

民事訴訟法の条文 つ まして ,出版,印 を終え,各裁判所の裁判官,検察官,裁判

所書記官,弁護士,その他法律扶助を行う団体,関係各省庁,そしてまた法学教育を行って

い 大学等 広く配布をしてお ます。そ 加えて,民事訴訟法作業部会 お まして,

既 条文解説 お作 いた ,教科書も作成いた いてお ます。こういった民事訴訟法

の適用 当たって必要 資料を,こ 出版し,そして関係者 広く配 中 適 適用

を図 たいと考えてお ます。

このほ 実務 お まして ,新しい民事訴訟法 基 いた手続の中 使わ 各種の書

面,例え ,当事者が準備し け い訴状や準備書面,そしてまた裁判所が作成し

け い調書や判決書等のモ ルを作 ことが必要 あ ます。この作業 つ ま

して ,司法省との協力プロジェクトと 別 行わ てい /.(Aのプロジェクト,具体的

王立司法学院の下 あ 王立裁判官 検察官養成校 おけ 民事教育の改善プロジェクト

とも連携をと が 模擬記録作成という活動を進めてまい たいと思ってお ます。 お,

司法省 おけ 法制度整備プロジェクト ,今申し上 ました王立裁判官 検察官養成校

おけ 民事教育改善プロジェクトと共同 , 民事訴訟第一審手続の解説 を既 作ってお

ます。こ つ ましても,更 改訂を重 が 法律の実務家 配 よう 努力して

まい たいと思います。

こうした人材の育成や教材の開発ということと並 重要 のが,民事訴訟法を適用す

ため 必要 様々 関連法令及びそ 基 く制度の整備 す。民事訴訟法作業部会 お

まして ,既 執行官法の草案を御起草いた ,現在,司法省の中 翻訳を進めてお

ます。またその中 法案を 僚評議会 提出すべく準備中 あ ます。

た ,現在,執行官の制度がカンボジア いということ,また,執行官法を急い 作っ

たとしても民事訴訟法の適用ま 執行官制度が整備さ と 期待 いこと ,や

民事訴訟法の適用 お まして ,暫定的 執行官の事務を取 扱う者を定めておく必

(16)

1柳

えてい とこ います。また,カンボジア お まして ,供託の制度が今のとこ

いため ,民事訴訟法の裁判上の担保等の規定を使うため ,この供託 代わ 制度を

つく け いけませ 。このため,裁判上の寄託の制度というものを裁判寄託法という

形 ,現在,民事訴訟法部会 準備中 あ と聞いてお ます。

さ ,民法草案が日本側の民法作業部会との協力 既 草案として完成してお ,現在,

国会 提出さ て,近く成立す という見込み ってお ます。この民法 ,人事訴訟

や非訟事件といった事件の類型が予定さ ています。こ 対応す ため ,民事訴訟法作

業部会 お まして ,人事訴訟法案そして民事非訴訟手続草案を既 御起草いた ま

した。こ の草案を 僚評議会 提出し,法律として成立させ という点 おいても,我々

司法省として 努力し け ませ 。

このよう ,民事訴訟法が成立したという一つの大 成果を挙 たわけ います

け も, お我々の行く手 多くの課題が待ち受けてお ます。こ の課題を整理し,

一つ一つの優先順位をつけ が 実際の活動計画として落とし込 いくといったよう

作業がこ 必要 ます。カンボジア司法省が行ってい /.(Aとの技術協力プロジェ

クト あ ます法制度整備プロジェクト ,現在,第2フェー 入ってお ,この第2フ

ェー 今年の 月ま の予定 いましたが,こ 残ってい 課題 対処す ため ,

既 我々と/.(Aとの間 1年間の延長の合意が さ てお ます。この延長期間 のよう

具体的 活動を行っていくの ,そして延長期間が終了した後 のよう 見通しを持っ

て活動を続けていくの ということ 関しまして ,/.(Aとの間 協議を早急 行う必要が

あ と考えてお ます。

カンボジア王国の司法省 ,今後の民事訴訟法の関係者への普及,また,適 民事訴訟

法の適用 つ まして,最大限の努力を払っていくつも してお ますが,日本の関係者

の皆様 も引 続 ,こ ま と変わ い御支援をお願い申し上 たいと思ってお ます。

最後 ますが,本日このよう 機会を設けてく さった主催者の皆様 感謝申し上

と同時 ,今回このよう 私の ーチを皆様の前 披露 たこと 感謝申し上 ます。

御静聴あ がとう いました。 拍手

司会 田中 アン ォンワッタナ司法大臣, うもあ がとう いました。

基調講演

カンボジア民事訴訟法の制定と日本の法整備支援 ついて

竹下守夫 駿河台大学学長

司会 田中 そ ,次 竹下守夫先生 カンボジア民事訴訟法の制定と日

本の法整備支援 ついて という演題 御講演をいた ます。

皆様,既 存 のことと思いますが,竹下先生 現在,駿河台大学学長,一橋大学名誉

教授 あ ,またカンボジア民事訴訟法作業部会長としてカンボジア民事訴訟法の起草支援

(17)

ICD NEWS 第」1号 2007.6 1監

そ ,竹下先生,よ しくお願いいたします。

竹下 た 今,御紹 していた ました竹下 います。

本日第 回法整備支援連絡会 おいて,講演をす 機会を与えてい

た ,大変う しく, つ光栄 存 ます。

ま 初め ,た 今,御講演を さいましたカンボジア王国アン

ォンワッタナ司法大臣,また,同ヒー ソ ア司法省次官 心

敬意と歓迎の意を申し上 たいと思います。

皆様のお手元 ジュ 1を配付していた いてお ますが,少し詳しく てお

すの ,本日 ,その中 重点的 幾つ の問題 絞って話をさせていた たいと思い

ます。

1.私の話 ,大 く分けますと, 1 /.(Aのプロジェクトとしての カンボジア重要政

策中枢支援 法整備 の枠組みの中 ,カンボジア民事訴訟法起草支援として日本側が

何をして たの , ういう成果を挙 たの ということ, 2 次 ,そ がカンボジ

ア及び我が国 とって ういう意味を持つの ということ,そして, 最後 ,そ

を通 て見えて た今後の我が国の法整備支援の課題 何 という,三つの部分

,こ をこの順序 述べさせていた たいと思います。もっとも,その前提として,

このプロジェクト全体が のよう 進行したの が問題 ますが,た 今のアン

ォンワッタナ司法大臣のお話の中 も既 そ 出てお ますし,以前 ,この法整備支

援連絡会の場 私自身 も話をしたことがあ ますの ,その点 く簡単 幾つ の

点を押さえておく と め こと したいと思います。

民事訴訟法起草支援のプロジェクトが始ま ましたの ,199 年 ,/.(Aが カン

ボジア重要政策中枢支援 法整備 というプロジェクトを立ち上 ,その中心課題とし

て,民法案 民事訴訟法案の起草支援をす ことを決定し,カンボジア側と合意文書を取

交わしたこと 端を発します。具体的 ,1999年 月,プ ン ン 第1回ワー

クショップを開催し,このプロジェクトのフェー 1 第1期 が始ま ました。フェー

1 ,当初2 2年 月ま という予定 したが,後 1年延長 2 年

月4日ま ました。この期間中 一応,民法も民事訴訟法も草案が出来上が まし

て,カンボジア側 引 渡したの すが,その草案の ラッシュアップ及び附属法令の制

定等の作業が残 ましたの ,その後,フェー 2 第2期 が2 4年4月 本年

4月ま と期間を定めて設定をさ ました。フェー 2も,た 今アン ォンワッタナ

司法大臣が言わ ましたよう ,更 1年延長の予定という進行 ってお ます。

2.そ ,以上を前提として,こ けの期間の間 私 も民事訴訟法起草支援のため

の作業部会が, ういうことをやって たの ,その成果 何 の話 入 たいと思いま

す。このプロジェクトの中心的課題 民事訴訟法案及びその附属法令案の起草 すが,そ

とあわせて法の運用 当た 人材の育成も,その課題の中 含ま ていますの ,その

(18)

1盤

二つを分けて申し上 ます。

(1) ま ,民事訴訟法案及びその附属法令案の起草支援 すが,この作業 , ジュ

あ ますよう ,主 ものとして,① ⑧の つのものを挙 ことが ます。

このうち,① ⑥ま ,本日配付していた いた,法務省法務総合研究所国際協

力部が刊行してく さった カンボジア王国民事訴訟法同附属法案集 含ま てい

ます。

第一 ,民事訴訟法典の起草 あ ,カンボジア司法省のワーキンググループと

協同して起草した民事訴訟法案 ,先 司法大臣も言わ ましたとお ,昨年 月

カンボジアの国会を通過して法律として成立し,同年 月 公布さ ,国王の審

署も済 お ます。カンボジアの法制 よ ますと,一般 ,その後,憲法院

合憲性の審査をす こと ってい の すが,民事訴訟法 ついて ,その内

容 対す 信頼性の高さ ,憲法院の合憲性審査 要 いこと ,1年間

の準備 周知期間をおいて,本年の 月1 日 いよいよ適用を開始す ことと

さ てお ます2

第二 ,カンボジアの民事訴訟法 ,強制執行 関す 規定を含 お ,執行機

関として執行官を予定してお ますの ,民事訴訟法の附属法令として,当然,執行

官法というものが必要 ます。そこ ,私 も ,次 全4章「重 条 執

行官法を,逐条解説付 起草しました。こ 既 カンボジア側ワーキンググルー

プと内容 ついての協議を完了してお ,いつ も 僚評議会 提出し,立法手続を

開始 状態 ってお ます3

第三 ,人事訴訟法案 す。申すま も く,人事訴訟法 ,民法の家族法,つま

親族 相続法と密接不可分の関係 あ ますが,日本の民法作業部会 民法の起草

作業を進めてい のと並行して,民事訴訟法の起草をす わけ す ,民法の家族

法 関す 諸規定が確定し いうち ,民事訴訟法の中 人事訴訟 関す 規定を取

込 起草す こと 困難 あ ました。そこ ,人事訴訟 関す 規定 ,民事

訴訟法と 別建てとして,民法の内容がほ 固まった段階 ,そ を前提 した人事

訴訟法案を独立の法案として起草しました。こ ついても,カンボジア側と既 内

容 ついて 十分議論をして詰めたもの あ ます。

そ ,第4 ,民事非訴訟事件手続法案というものがあ ます。こ ,全10

章監柳 条 ,更 この法律が適用 事件を列挙した別表が付いてお , 大

法律案 ました。こ ,民法作業部会 起草支援をしてお ますカンボジ

ア民法 ,日本の民法と同 よう ,親族 相続の部分を中心として,例え ,事

理を弁識す 能力の不十分 者を成年後見 付す ,裁判所がその旨の決定を行

2 その後,カンボジア王国民事訴訟法 月1 ン市内 ,その1 日後の 月2

の他の地域 適用開始と った。

3 カンボジア王国執行官法草案 ,費用の規定 ついてさ 検討が必要 ,また,執行官制度の構築

(19)

ICD NEWS 第」1号 2007.6 17

うと ,あ い ,養子縁組 ついて一定の場合 裁判所の許可を要す というよ

う ,私人間の法律関係の形成 裁判所が関与す ことを定め 規定を相当数置いて

いますが,そうしますと,日本 言え 家事審判法や非訟事件手続法のよう ,本来

の民事訴訟手続と 違った民事裁判手続を定め 法律が必要 ます。このよう

法律が いと民法が ても,実際 運用 いことと ってしまうの ,そのよ

う こと よう 民事非訴訟事件手続法案を起草したの あ ます。そこ ,

この法律 民法の附属法令という性格を持ち,その意味 ,その起草 民法部会の

所管 の もし ませ が,手続法 あ ますし,同 く日本が起草支援をして

い とこ あ ます ,民事訴訟法作業部会 起草支援作業を引 受けたもの

あ ます。この法律案 ついても,カンボジア側と十分 協議し,その必要性及び個々

の規定の意義 ついて理解を得てい とこ あ ます。

さ ,民事訴訟法や民事非訴訟事件手続法上,例え ,裁判所 呼び出さ ても

出頭し い証人 過料を課す 場合のよう ,一定の場合 過料を課すことが予定さ

てお ます。そこ ,こ の民事裁判手続 関連して過料を課す 場合 ,裁判

所が準拠すべ 手続を定め 法律が必要 というの ,条文数の少 いもの す

が,民事過料手続法案を,独立の法律案として起草しました。こ が第 ます。

最後 ,こ ま の民事訴訟法起草の作業 ,個別の規定 ついて,その趣旨を

説明し,カンボジア側と意見交換をして ましたが,体系的 理解を得 ,そ

け け とこ があ , うしても体系的 テキ ト ックが必要 と感

ます。そこ ,第 として,強制執行の部分を除いた,いわゆ 判決手続 関す

部分 ついて, カンボジア民事訴訟法要説 という名前 テキ ト ックを作 ま

した。普通の日本の法律書 しますと「00 ージ いのもの すが,こ も民事訴

訟法作業部会の ンバーが分担執筆をいたしまして,最終的 私の責任 取 まと

めたもの あ ます。

以上が,民事訴訟法作業部会の本来的任務の遂行としての成果物 あ ますが,実

そのほ ,二つの作業をいたしました。

一つ ,この 月 民事訴訟法が適用 ますが,民法の方 ,ま 成立して

お ませ 。こ ま ,カンボジア ,家族法の分野 ついて,実体規定と手続規

定とを一体として含 婚姻 家族法 と日本側 仮 呼 い 法律が施行さ て

います。そこ ,このまま民事訴訟法が適用開始と ますと,家族法関係の訴訟

ついて ,手続規定として 民事訴訟法が適用 って,実体規定として 婚姻 家

族法が適用 の ,そ 不都合 生 い という問題が出て ます。例え ,

婚姻 家族法の中 , 婚訴訟の判決 対世的効力を持つ,つま 第三者 対して

も効力を有す と定めたものと理解 規定があ ますが,民事訴訟法上 判決の

効力 相対的 というのが原則 ってお ます。民事訴訟法と同時 日本側の支援

た人事訴訟法が適用開始と 問題が いの すが,人事訴訟法 ,他方

(20)

18

律 っていませ ,このまま ,カンボジアの裁判官として , う解釈を

していいの 分 いということ ます。そこ ,私 も ,民法,人事訴訟

手続法が適用開始と ま の暫定的 必要 こたえ ため ,民事訴訟法の適用が

開始さ た後の, 婚姻 家族法 解釈の指針,つま イ ラインを作成して,カ

ンボジア側 提示す のが良いの い ,また,そ が必要 の い と考

えました。その結果 ましたのが, 民事訴訟法適用開始後,民法 人事訴訟法の

適用開始 至 期間 おけ 婚姻 家族法 の解釈 運用 関す 指針案 あ

ます4

いま一つ ,こ も先ほ の司法大臣のお話 出てまい ましたが,供託法 関す

こと あ ます。日本 も民法の附属法令の一つとして供託法があ ,その供託制

度の存在を前提として強制執行手続上も様々 場面 供託を利用してい こと

存 のとお あ ます。そこ ,カンボジア側との合意の上 ,供託法も日本側

支援して起草す こと ってい の すが,実際 民法作業部会の方 ,供

託法の起草を始めてお ませ の ,強制執行手続を動 していくため ,こ

代わ 手続を用意してお け ませ 。このこと ,あ め分 ってお

ましたの ,カンボジア民事訴訟法を起草す と ,裁判所への寄託という制

度を別 設けて,例え ,強制執行法の中 第三債務者 よ 供託が問題と よう

場合 ,供託又 裁判所への寄託が という規定 してあ ました。とこ

が,いよいよ民事訴訟法が適用開始ということ って,カンボジア側として ,裁

判所への寄託と ういうもの ,そのイ ージがわ いという話 ましたの

,私 も モ ル法を作って参考 しても うこと しました。今 ,先方

のワーキンググループと協議をしてい 時間的余裕があ ませ の ,一方的 こち

起草して参考 しても うこと したわけ す。そ が, 裁判寄託法モ ル法

試案 というもの す5

このよう 民事訴訟法部会の成果物を並べ立てましたの ,もち ,自分たちが

よくやったと自画自 す 趣旨 あ ませ 。そう くて,実 民事訴訟法の

よう 基本法典を一 起草す 形の法整備支援をしようと思うと,この いの作

業が必要 ,そう いと基本法典 ても実際 運用 い結果 っ

てしまう,ということが分 った。そ を皆さ 伝えて,法整備支援 わ 者

の共通認識 したいという趣旨 あ ます。

(2) 次 ,人材の育成の点 あ ますが,司法省のワーキンググループ 属してい

ンバー ついて ,私 もが当初予想した以上の成果があったと思います。当初 ,

ワーキンググループの皆さ も,民事訴訟法案が作成さ ても, 僚評議会あ い

国会の審議の過程 い い 質問が出たと ,自分たち け 的確 応答

4 民事訴訟法適用開始後の 婚姻 家族法 運用の ラインも,その後カンボジア司法省 決定さ た。

5 日本側 提示した 裁判寄託法モ ル法試案 いて,カンボジア司法省 ,近く,裁判上の寄託 関す

(21)

ICD NEWS 第」1号 2007.6 1重

不安があ 。 日本側の作業部会委員 ,場合 よって カンボジアま 来て

も え い というよう 話もあ ました。し し,実際 ,各関係省庁との折衝

を始め国会 の審議 も,全部カンボジアのワーキンググループの ンバーが対応し

て乗 ったの あ ます。もち ,こ ,現地 お 坂野さ ,神木さ

という優 た/.(A長期専門家の助力があってのこと すが,と くカンボジアの

ンバーが自分たち 乗 ったということ あ ますの ,この意味 ,人材育成

の面 も大 成果があったと言え と考えてい とこ あ ます。た ,問題 ,

人材の育成の面 具体的 成果があったの ,ワーキンググループの ンバーとせい

いその周辺の人たち 限 ,一般的 法曹養成シ テムを確立す 至ってい

いということ あ ます。こ ,今後の最重要課題の一つ あ ます。

.そこ ,このよう 成果 ,一体カンボジア側,日本側 とってい 意味を持って

い と考え が,次の問題 あ ます。

(1) カンボジア側 とって ういう意味があ ついて ,既 司法大臣が言わ ま

したの ,深く 立ち入 いこと いたします。私 もの立場 見 と,カンボ

ジア ,司法 ついて 憲法 規定があ ますし,裁判所 実際 あ ますが,裁

判所構成法 ま 制定さ てい い。したがって,いわ 憲法 予定さ てい 司法

の内実 ,ま 充足さ てい いわけ あ ます。民事訴訟法 ,本来 手続法 あ

って裁判所構成法 代わ もの あ ませ が,実質的 司法の中身を すもの

すの ,民事訴訟法が制定さ たこと よって司法制度の中核的 中身が出来上が

ったという意味を持つの い と思います。そして,そ が,カンボジアが国際

社会の信頼を得 の 役立つと考え の あ ます。

同時 ,このこと 国際化した市場社会 カンボジアという国が参入す ための法

的インフラが,その重要 一部 おいて整備さ たという意味を持つ あ うと思い

ます。もち ,残さ た課題もま い い あ ます。執行官法の迅速 制定,あ

い 執行官制度の整備という課題もあ ますし,民事訴訟法の一般法曹,更 一

般国民への普及という課題もあ ます。と わけ,新しい民事訴訟法の定め 手続 ,

従来の裁判手続と 基本的 考え方を異 します ,こ を運用す 法曹 ,

意識改革が求め こと ます。こう見て ますと,カンボジアの法律家の皆

さ とって ,ま ま 困難 作業が残ってい と言わ を得ませ 。

さ ,法曹養成シ テムの確立ということも法典の整備とあわせて重要 課題

あ ます。その法曹養成 つ まして ,フラン 政府の援助 設立さ た王立司法

官職養成校があ ,日本も法務省法務総合研究所国際協力部 教官を一名派遣して

協力してい とこ すが, 道 乗 お時間が掛 そう あ ます。また,

私 詳細を承知してお ませ が,大学 おけ 法学教育 ついても, お支援が必

要 とこ が多いと考え とこ あ ます。

(2) 少し先を急 ますが, ,今回の私 もの活動の成果 ,日本の法整備支援 と

(22)

「0

私 ,常々,法整備支援の意味 ,国際社会の文脈の中 考え 必要があ の

い と考えています。そうしますと, く最近フ リ ン 開催さ た東アジアサ

ット も現 ていますよう ,今後ますますア リカ,EU 対す 第三の極とし

てのアジアが国際社会の中 重要性を高めてく こと 疑いを入 ませ 。このアジ

アが発展していく ,そ のアジアの国々の国内的安定性,またグローバル化

した市場経済 参加して,その恩典 あ ,こ を 受 体制を確立す こ

とが必要 ってく 。そのアジアの中 ,現在既 中国の存在を無視してアジアの

将来を語 こと ませ が,我が国として 中国と対立す の くて, し

中国と協力をして,アジアの発展を推進してい け いということ ,

多く異論 いと思わ ます。その場合 ,アジア諸国 対す 法整備支援のよう

分野 ,こ を中国 期待をす の 無理 あって,まさ 日本が引 受け べ

重要 役割,責務 い と考えてお ます。

このよう 視点 ,今回の作業の成果を見てみますと,大 く言え ,東南アジ

アの地域的安定へ,小さ 一歩 あ もし いが,と く寄与す ことが

たの い ,そしてグローバル経済の下 の東南アジア市場拡大のための基盤

整備という面 も,あ 程度の貢献が たと言え の い と考えてお ます。

し し,そ 以上 ,今日この場 皆さ 方 申し上 たいと思いますの ,法整

備支援を遂行していく過程 生起してく 様々 問題をトータル 経験 たとい

うこと あ ます。法典起草支援という類型の法整備支援が今後 の程度あ の ,

人材養成支援 比べ ,相対的 多く いの い と思わ ますが,今回,

私 もが経験したこと ,今後の日本の法整備支援 役立て ことが の

い と考えてお ます。

具体的 申しますと,ま ,法整備支援を実行す ため 必要とさ 作業の質と

量, のよう 作業が必要 ,そ の程度の質を求め を経験す ことが

ました。先ほ も話が出てお ましたが,このプロジェクト全体 /.(Aのプロジ

ェクト すけ も,実際 こ を実行す と ,/.(Aの現地事務所,/.(Aの長

期派遣専門家のほ ,法務省法務総合研究所国際協力部の タッフ,財団法人国際民

商事法センターの タッフが関与し,更 私 も民事訴訟法作業部会の ンバーが具

体的 起草作業を実行します。このよう 場所的 も,プ ン ンの/.(A現地事務

所 長期派遣専門家,大阪の国際協力部,東京の/.(A本部 国際民商事法センター事

務局 民事訴訟法作業部会と各地 散在し,様々 立場の人的 タッフの間のネット

ワークを築 上 て,こ を迅速 機能す よう 動 していくこと よって,初め

て法整備支援プロジェクトが実行さ ていくの あ ,このことを十分 認識す 必

要があ ます。

先ほ も話 出ましたよう ,例え ,カンボジア ,司法省のやってい 法典起

草作業 対して,他の省庁 様々の疑義が出さ たとします。カンボジア司法省の

(23)

ICD NEWS 第」1号 2007.6 「1

ま 。とこ が,現地の専門家としても自分たち け 確定的回答を出して良い

判断 迷い,日本の私 も民事訴訟法作業部会の意見を聞 たいと考え ことも

あ 。そうす と,国際民商事法センター事務局 連絡の ールが入 ,国際民商事

法センターの事務局 タッフ ,す 民事訴訟法作業部会全員 現地の専門家

こういう照会が来たが,民訴法作業部会の意見 う という問い合わせの ールを

ます。こ を受けて,私 も , け早く回答をす 。特 支 が け

,その ールを見た す 回答を書くというや 方をして ました。民訴法作業

部会の ンバー 大勢いますが,通常 ,ま 問題と関連す 条文の起案を担当した

委員が回答案を国際民商事法センター事務局 ますが,そ 以外の委員がま 回

答案を ことも珍しくあ ませ 。私も自分限 の判断 適 回答が と思

う問題 ついて ,自分 回答案を書いて ます。こ の回答案を受け取った国

際民商事法センター事務局 ,その日のうち ,その回答案をまた全員 流してく

ますの ,他の委員がそ 成と ,修正意見を って,最終的 部会長 あ

私が判断をして確定的回答を決定し,そ が民商事法センター経由 現地

ということ ます。通常,2日 日あ ,ほ 全員 返事が集ま ます。

このよう ネットワークが成立してい こそ,今回の作業 ムー 進行し

たと言え の あ ,法整備支援の作業を遂行す ,このよう ネットワークが

必要 の ということが身 しみて分 ました。そ と合わせて,整備す 法令の

範囲 ついても,先ほ 触 たよう ,基本法典さえ起草 ,そ 終わ と

いうわけ く,無論,相手国の状況 もよ ますが,附属法令,関連法令も,先

ほ 挙 たよう ベルま 目配 をし け ,基本法典が動 いこと って

しまうわけ あ ます。そして,法整備支援というプロジェクトを実行す ,こ

のよう ネットワークを構築し,こ けの作業を遂行す ことが求め という

こと と,こ 関与す 人の面 ,や ,志の高い,そして責任感のあ

人材が必要 と思います。このよう ことが分 ったということ ,我が国の今後の

法整備支援 とって非常 貴重 経験 あった思います。恐 くベトナム 対す 法

整備支援 も,こ 関与さ た方々 同様の経験をさ たの と思います。是非こ

の経験を蓄積していって今後 引 い いくことが望ま ます。

4.最後 ,結語としまして,今回の経験 見えて た今後の課題 つ ,簡単 触 た

いと思います。

ま 第一 ,法整備支援 携わ 日本側人材の組織的確保 あ ます。今言いました

よう ,今後我が国が政府開発援助の重点の一つとして法整備支援を展開していく ,

志の高い責任感のあ 人材が必要 すが,そ をプロジェクト と ,何 の偶然 集

めてく の 限界があ ます。このよう 人材を組織的 糾合 仕組みを構築す

ことが,今後の課題 あ と思います。

第二 ,法整備支援の成果を相手国 定着させ ため ,法案を起草し,法律を制

参照

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