つくば市都市計画マスタープラン
2015
概要版
つ く ば 市
つ く ば 市
第2次つくば市都市計画 マスタープラン庁内検討会議
まちづくりに関するアンケート・総合計画アンケート等
パブリックコメント 都市計画マスタープラン
まちづくり懇談会
つくば市民意識調査 つくばを知ろう!街並み見学会
都市計画マスタープランとは,まちづく りを進めていくために,目指すべきまちの 将来像を明らかにするものです。
つくば市では,平成17年3月に市民の 皆さんの意見を反映しながら,「つくば 市都市計画マスタープラン」を策定し, 本市の特性や地域の自然,生活そして 歴史・風土をいかしたまちづくりを進め て き ま し た 。 策 定 か ら 1 0 年 が 経 過 す る 中で,つくばエクスプレスの開業や沿線 開 発 地 区 に お け る 市 街 地 整 備 の 進 展 などの都市構造の変化や,少子高齢化, 防災に対するニーズの高まりなどの社会 情勢の変化に対応するとともに,これまで のまちづくりを点検し,今後のまちづくり の方向性を明らかにするため,「つくば 市都市計画マスタープラン2015」を新た に策定します。
は じ め に
1
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都市計画マスタープランとは
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都市計画マスタープランの計画期間
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都市計画マスタープラン策定の体制
基本的な計画期間は,概ね20年間としますが,社会情勢や市の状況の変化などを考慮し,必要に応じて見直しを 図ります。
意見 説明
第2次つくば市都市計画 マスタープラン策定委員会
つくば市 都市計画審議会
市 民
( 都 市 計 画 法 )
意見
説明
答申
諮問 つくば市未来構想
個別の都市計画
区 域 区 分 地 域 地 区 都 市 施 設 開 発 事 業市 街 地 地 区 計 画 等
整 備 推 進 と 規 制 誘 導 の 連 携 に よ る
目 指 す 都 市 像 の 実 現
つ く ば 市 の 都 市 計 画 に 関 す る 基 本 的 な 方 針
【 つ く ば 市 都 市 計 画 マ ス タ ー プ ラ ン 2 0 1 5 】 分 野 別 計 画
・ 地 域 防 災 計 画 ・ 環 境 基 本 計 画 ・ 景 観 計 画 な ど
都 市 計 画 の 決 定・実 施
都 市 計 画 区 域 マ ス タ ー プ ラ ン
【研究学園都市計画区域の整備,開発及び保全の方針】
つくば駅 研究学園駅
万博記念公園駅
みどりの駅
谷田部IC
つくば牛久IC
つくばJCT
桜土浦IC つくば中央IC
市街化区域
行政界
つくばエクスプレス
● 豊かな自然・農村・文化・街並みを守り,引き継いでいくまち ● 市民みんなで育て,守っていくまち
● 地域文化・科学技術をいかし,世界に貢献する,活力あるまち ● 人にも環境にも優しい,持続可能なまち
● 誰もが安全・安心を実感し,快適に暮らせるまち
つくば市都市計画マスタープラン2015は,「つくば市未来構想」における未来の都市像「住んでみたい 住み続けたいま ち つくば ~人と自然と科学が育む スマート・ガーデンシティ~」を共有するとともに,市民や事業所,大学,研究機 関,行政など様々な主体が一体となって”誰もが住みやすく,住んでみたい,住み続けたい”と心から感じることのできるま ちを創り出し,このまちを次世代に引き継いでいくことをまちづくりの基本理念とし,次の目標を設定して,まちづくりを進め ます。
土地利用の特性により市域をゾーニングした上で,市街地規模 や都市機能に応じた都市活動の拠点を適正に配置するととも に,拠点間の連携をより高めるための道路整備や公共交通ネッ トワークの構築を進め,つくば市型の「多極ネットワーク型コン パクトシティ」の構築を目指します。
市 域 全 体 を 土 地 利 用 の 目 的 に 応 じ て 4 つ の ゾ ー ン に 分 類 し て い ま す 。 そ の う ち 市 街 地ゾーンと筑波山・親水自然 観光ゾーンについては,それ ぞれの特徴により細分化しま す。
居住,商業・業務,産業,医 療 ・ 福 祉 , 研 究 ・ 教 育 , 交 流 , 行政といった多様な都市機能 が 集 積 す る 地 区 を 拠 点 と し て 位置づけます。拠点の特徴に より4つに分類します。
都 市 の 骨 格 と し て 「 南 北 都 心 軸 」 , 「 つ く ば エ ク ス プ レ ス 軸」の2つの軸を設定します。 ま た 市 内 各 地 に 点 在 す る 拠 点と都市軸を結ぶ「地域連携 ネットワーク」と都市間を結ぶ 「広域連携ネットワーク」を位 置づけます。
将来人口は,「つくば市未来構想」で示された2035年:約25万2000人とします。
人 と 自 然 ・ 科 学 が 調 和 し た “ ス マ ー ト ・ ガ ー デ ン シ テ ィ ”
~ み ん な で つ む ぎ , つ な い で い く ま ち ~
全 体 構 想
2
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まちづくりの基本理念と目標
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つくば市の将来都市構造
ゾーン
ゾーン
拠 点
拠 点
都市軸とネットワーク
都市軸とネットワーク
■
将来人口
市街地ゾーン 研究学園地区
筑波山・親水自然観光ゾーン つくばエクスプレス沿線地区
既成市街地地区 産業系市街地地区
田園集落ゾーン
筑波山自然観光地区
親水自然観光地区 土地利用調整ゾーン
広域交流拠点
地域交流拠点
地域生活拠点
産業拠点
広域連携ネットワーク 南北都心軸
地域連携ネットワーク つくばエクスプレス軸
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土地利用の方針
◆ つくば駅周辺および研究学園駅周辺については,都市機能の集積を促進して拠点性を高めていき ます。
◆ つくばエクスプレス沿線地区では,市街化を促進するとともに,田園と調和した良好な居住環境の形成 に努めていきます。
◆ 既成市街地地区については,地域の生活拠点としての充実を図るとともに,周辺集落を含めた生活圏 の利便性向上を図ります。
◆ 市街化調整区域については,農業生産の基盤である農地や豊かな自然環境の保全を図るととも に,農村集落等の生活基盤整備を推進します。
土地利用計画図
つくば駅
つくば中央IC
谷田部IC
つくばJCT つくば牛久IC
桜土浦IC 土浦北IC
研究学園駅
万博記念公園駅
みどりの駅
凡 例
つくばエクスプレス 沿線地区 既成市街地
農村集落と農地・緑地等 研究学園地区
工業団地等
土地利用調整ゾーン
河川と湖沼 筑波山周辺部
主要幹線道路沿道地区
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道路・交通の整備方針
◆ 道路整備については,都市計画道路等の整備を進めながら,つくばエクスプレス各駅と各拠点間を結 ぶ体系的な道路ネットワークの形成を図るとともに,常磐自動車道や首都圏中央連絡自動車道と広域 幹線道路により,広域交通網を構築します。
◆ 老朽化が進んでいる道路や橋梁などの道路構造物については,長寿命化に向けた計画的な維持・管 理や改修を推進します。
◆ 公共交通体系については,つくばエクスプレスの各駅を拠点とし,鉄道とバス等の相互連携を図るとと もに,地域の交通拠点を整備し,パーク&バスライド等により公共交通の利用圏域の拡大を図ります。
◆ 市内を安全で快適に走行できる自転車道路ネットワークの形成を図ります。
つくばりんりんロード 国道・県道 整備中 国道・県道・市道 市街化区域
自動車専用道路 整備済(概成含む) 自動車専用道路 未整備・整備中 主要幹線道路 整備済(概成含む) 主要幹線道路 未整備・整備中 都市幹線道路 整備済(概成含む) 都市幹線道路 未整備・整備中 幹線道路 整備済(概成含む) 幹線道路 未整備・整備中
将来道路交通網図
筑西つくば線
首都圏中央連絡自動車道
首都圏中央連絡自動車道 島名上河原崎線
島名駅前広場線
萱丸駅前広場線
谷田部花島線
萱丸駅前通り線
萱丸東西線
萱丸片田線
島名駅前通り線
葛城駅前広場線 面野井酒丸線
西平塚高野線
葛城東光台線 葛城西線
葛城北線
葛城南線
学園北大通り線
妻木金田線
境松西平塚線
西大橋葛城線
学園西大通り線
真瀬今鹿島線 つくば真岡線
土浦坂東線 土浦坂東線
松代河原崎線
島名環状線
島名原新田線
台町萱丸線
新都市中央通り線
高岡藤代線
つくばエクスプレス
小白硲御幸が丘線
小白硲谷田部線
谷田部藤代線
谷田部牛久線
牛久土浦線
真瀬大角豆線(国道354号バイパス) 牛久土浦線(国道6号牛久土浦バイパス)
国道354号
国道354号 境松西平塚線
花島真瀬線
谷田部萱丸線 上河原崎東環状線
上河原崎西環状線 赤浜谷田部線
台宿線 田倉上郷線
上郷高野線
今鹿島上郷線
今鹿島作谷線
藤沢豊里線
学園平塚線
新治下大島線
下大島線 国道125号バイパス
柴崎線
妻木上野線 上野新治線
土浦大曽根線
上野花室線
桜川土浦自転車道線(つくばりんりんロード)
国道125号
国道1 25号
藤沢荒川沖線
常磐自動車道
常磐自動車道
牛久学園線
館野荒川沖停車場線
館野牛久線
野田牛久線
天宝喜茎崎線
小山大井線
国道6号
国道354号
国道354号
国道6号
藤沢荒川沖線
学園東大通り線 学園西大通り線
学園南大通り線 つくば駅前通り線 学園中央通り線 土浦学園線
学園西大通り線
学園東大通り線
花畑1丁目役場前線
花畑1丁目蓮沼線 原山
北原線 宿西中央通り線 原山幹線
大砂工業団地環状線
つくば古河線
上沢作谷線
水守作谷線
赤浜谷田部線
長高野北条線
長高野北条線
取手つくば線
つくば千代田線
つくば千代田線
石岡つくば線
筑波公園永井線
国道125号
筑波山公園線
寺具北条線(国道125号バイパス)
沼田下妻線
赤浜上大島線
笠間つくば線 つくば真岡線
つくば真岡線 つくば真岡線
新都市中央 通り 新都市中央
通り
つくば駅
つくば中央IC
谷田部IC
つくばJCT
つくば牛久IC 桜土浦IC
土浦北IC
研究学園駅
万博記念公園駅
みどりの駅
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公園・緑地の整備方針
◆ 都市計画公園等の公園整備を進めるとともに,既設の公園については,適切な維持・管理を行いま す。
◆ 公園整備にあたっては,ユニバーサルデザインに配慮し,防犯対策を図りながら,誰もが安全で快適 に利用できる環境づくりに努めます。
◆ 筑波山とその山麓,平地林や農地などの豊かな緑や,牛久沼,小貝川や桜川をはじめとした水辺は, 市内の自然的骨格として適切な保全・整備を図ります。
◆ 市内に数多くある公園・緑地の保全や維持・管理,公園づくりや緑化の推進に市民がかかわることが できる機会の提供など,市民が緑のまちづくりに参加できる仕組みづくりを推進します。
凡 例
水辺と緑
街路樹 農環境の緑
自然・緑とふれあう拠点 筑波山麓の緑
河川 大規模緑地 つくばエクスプレス 沿線地区の緑
既存公園・緑地(2ha以上)
ペデストリアンデッキ 田園環境の緑
公園等整備 大学・研究所 住宅団地・工業団地の緑
公園・緑地の将来構造図
筑波山麓の緑
筑波ふれあいの里 梅林整備
つくば駅
つくば中央IC
谷田部IC
つくばJCT つくば牛久IC
桜土浦IC 土浦北IC
研究学園駅
万博記念公園駅
みどりの駅
歴史緑空間の整備
牛久沼 ゆかりの森
桜 川
小
貝
川
高崎自然の森 茎崎こもれび
六斗の森 つくばウェルネスパーク
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低炭素まちづくりの方針
◆ 拠点となる市街地に都市機能を集積させ,エネルギー効率の高い市街地の形成を図ります。
◆ 公共交通ネットワークの最適化に向けたマネジメントを行い,公共交通の利便性を向上させ,利用 促進を図ります。
◆ 住宅,公共施設,低・未利用地等を活用して,太陽光発電等の再生可能エネルギーの導入を図ります。
◆ 緑豊かな街並みの形成促進,筑波山や街路樹・公園等の本市を特徴づける多様な緑の保全・維持・ 管理により,二酸化炭素の吸収源となる緑地を確保します。
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景観形成の方針
◆ 市の象徴的なシンボルとして広く認識されている筑波山について,その眺望の確保及び筑波山からの 眺望を大切にした景観形成を図ります。
◆ 伝統的集落の街並み景観や集落,農地,山林が一体となった里山景観について,保全を図ります。
◆ 「つくば市景観計画」において「景観形成重点地区」と定めた研究学園地区やつくばエクスプレス沿線 地区においては,景観計画に基づき良好な景観の誘導を図ります。
◆ 「つくば市景観条例」や「つくば市屋外広告物条例」等を活用し,良好な景観形成を図ります。
◆ 道路等による延焼遮断機能の強化や, 一時避難場所となる都市公園の適切な配置・整備を推進 します。
◆ 公共施設や建築物について,耐震性を向上させるとともに,公共施設については,その機能や規模に 応じた非常用電源や備蓄倉庫等を整備し,防災機能の強化を図ります。
◆ 近年の集中豪雨等をふまえ,市街地の雨水排水対策について検討します。
◆ ハザードマップ等を活用し,洪水や土砂災害等の危険箇所の周知を図ります。
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都市防災の方針
◆ 下水道については,投資効果や普及率の向上を勘案し,また合併処理浄化槽の整備と連携して地域 の生活環境の向上に努めます。
◆ 市営住宅は,子供から高齢者まで安全で快適に暮らせるように,修繕・改善工事を計画的に行い,長 寿命化を図ります。
◆ 歩道の利便性の向上や防犯面の強化を図るため,防犯灯・街路灯の計画的な設置を推進します。