• 検索結果がありません。

○改定熊谷市建築物耐震改修促進計画

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2018

シェア "○改定熊谷市建築物耐震改修促進計画"

Copied!
26
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)
(2)

目 次

第1章

はじめに

1 計画の目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 2 熊谷市の被害想定及び地域防災計画等との関連性・・・・・・・・・・・・・・ 2

第2章

建築物の耐震化の現状と今後の目標

1 熊谷市のこれまでの取組による耐震化の現状・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 2 本計画における耐震化の目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10

第3章

建築物の耐震化の促進に関する支援・施策

1 耐震化の促進に向けた取組方針・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 2 各取組における具体的な施策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12

第4章

体制

1 彩の国既存建築物地震対策協議会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19 2 緊急輸送道路閉塞建築物耐震化協議会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19 3 応急危険度判定士体制の整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19 4 埼玉県住宅供給公社による耐震診断及び耐震改修の実施・・・・・・・・・・・20

第5章

市有建築物の耐震化の方針

(3)

第1章

はじめに

計画の目的

(1)

改定熊谷市建築物耐震改修促進計画の目的

「建築物の耐震改修の促進に関する法律(以下「耐震改修促進法」という。)

第6条第1項において、市町村は都道府県耐震改修促進計画に基づき、市町

村耐震計画を定めるよう努めるものと規定されています。

改定熊谷市建築物耐震改修促進計画(以下「本計画」という。)は、改定

埼玉県耐震改修促進計画に基づき策定するもので、昭和56 年5 月31 日以

前に工事着手し、建築された、いわゆる旧耐震基準の既存建築物の耐震化を

図ることで、地震発生時の被害を最小限に留めることを目的とします。

(2)

計画策定の背景

(4)

熊谷市の被害想定及び地域防災計画等との関連性

(1)

過去の地震履歴

埼玉県内で過去に観測された大きな地震としては、1855 年(安政2 年)

の安政江戸地震(M6.9)、1923 年(大正12 年)の関東地震(関東大震災)

(M7.9)、1931 年(昭和6 年)の西埼玉地震(M6.9)、2011 年(平成23 年)

の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)(M9.0)が挙げられます。

このうち記憶に新しい東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)では、市内

で最大震度5 強が観測され、建物全壊1 棟、半壊2 棟の被害がありました

(熊谷市地域防災計画より)。

(2)

今後、埼玉県において想定される地震

埼玉県(以下「県」という。)は、「平成24・25 年度埼玉県地震被害想定

調査」(以下「被害想定調査」という。)において、東京湾北部地震(M7.3)、

茨城県南部地震(M7.3)、元禄型関東地震(M8.2)、関東平野北西縁断層帯

地震(深谷断層帯・綾瀬川断層地震)(M8.1)及び立川断層帯地震(M7.4)

(5)

(3)

熊 谷 市 地 域 防 災 計 画 及 び 熊 谷 市 公 共 施 設 ア セ ッ ト マ ネ ジ メ

ント基本方針と本計画の関連性

市では、地震などの災害に対し迅速かつ的確に対応するため、熊谷市地域防

災計画を定めています。

熊谷市地域防災計画(平成27 年8 月改訂)第1章第2節第4地震被害想

定によれば、市に最大の被害をもたらすと想定されている関東平野北西縁断層

帯地震(最大震度7)が発生した場合の被害想定結果は、表1 のとおりです。

表1 関東平野北西縁断層帯地震(最大震度7)による

被害想定結果(熊谷市地域防災計画より抜粋)

※破壊開始点(北・中央・南)のうち、最大の被害想定を抽出しました。

熊谷市地域防災計画にも明示されているとおり、建築物の耐震化は、地震に

よる建築物の倒壊等の被害を未然に防止し、人命や財産を保護することに効果

があることが認められています。また、避難者や帰宅困難者の減少にもつなが

ることが期待されています。

このようなことから、今後より一層の建築物の耐震化の促進に努めることが

重要です。

また、本計画に掲げる施設の具体的な実施については、熊谷市公共施設ア

セットマネジメント基本方針及び今後策定予定の基本計画、個別計画に基づき

計画的に推進してまいります。

項目 被害発生状況

建築物被害 全壊4,326 棟、半壊8,759 棟、焼失803 棟

人的被害 死者数284 人、負傷者数1,953 人

避難者数(1 日後)16,567 人

帰宅困難者数 平日最大31,795 人

(6)

第2章

建築物の耐震化の現状と今後の目標

熊谷市のこれまでの取組による耐震化の現状

(1)

対象建築物

市では、旧耐震基準で建築された住宅及び表2 に掲げる多数の者が利用す

る建築物の耐震化の促進に取り組んでいます。

また、県が指定した地震発生時に救命活動や物資輸送等を行うための重要

な道路(以下「緊急輸送道路」という。)について、これらの道路に接する

敷地に建 つ建築物のう ち、倒壊によっ て道路を閉塞する恐れ のある建築物

(以下「緊急輸送道路閉塞建築物」という。)の耐震化の促進に取り組んで

(7)
(8)

(2)

建築物の耐震化状況

市内 に おけ る 旧耐 震 基準 の 住宅 及 び多 数の 者 が利 用す る 建築 物の 耐 震化 状況については、次のとおりとなっております。

1

)住宅の耐震化率

住宅については、支援制度の創設や所有者等への啓発活動等により、耐震 化の促進を図ってきました。

平成20年1月から平成28 年1 月までの耐震化率の推移は表3 のとおり

となっています。

住宅の耐震化率は、総務省統計局が公表している住宅・土地統計調査等を もとに算出しました。

平成20 年及び平成25 年の調査結果をもとに推計した、平成28 年1月

1日における住宅の耐震化率は、約87.6 %となります。

表3 住宅の耐震化率の推移

(単位:戸)

※1 「耐震性あり」とは、国土交通省調査結果(兵庫県南部大震災での被害状況で昭和56 年以前建築住宅の軽微・無被害の割合)を参考に推計したもの。

※2 平成20 年、平成25年、平成27年及び平28年の耐震化率については、住宅・土地 統計調査の結果及び市で公表している家屋状況をもとに推計したもの。

昭 和56 年5 月 ま で の 旧 耐 震 基 準の 住宅

昭 和 56 年 6 月 以 降 の 新 耐 震基準の住宅

計 耐 震化 率 (%) 耐震性なし 耐震性あり

※1

a b c d e(=a+d) f(=(c+d)/e)

平成20 年

1 月1 日現在※2

20,180 12,202 7,978 44,364 64,544 81.1%

平成25 年

1 月1 日現在※2

18,205 9,882 8,323 48,926 67,131 85.3%

平成27 年

1 月1 日現在※2

17,415 8,954 8,461 50,698 68,113 86.9%

平成28 年

1月1 日現在※2

(9)

2

)多数の者が利用する建築物の耐震化率

多数の者が利用する建築物については、市有建築物と民間建築物のそれぞ

れに対し耐震化の促進を図ってまいりました。

このうち、多数の者が利用する民間建築物については、市が平成22 年4

月1 日に建築基準法の規定による特定行政庁へ移行し、法の規定による所

管行政庁となったことから、新たに対象となっております。

平成27 年度末時点における多数の者が利用する建築物の耐震化率は、約

91.5 %です。

また、その用途別の耐震化率は、表4 のとおりとなっております。

表4 平成27 年度末の多数の者が利用する建築物の用途別耐震化率

(単位:棟)

昭 和56 年5 月ま で の旧耐 震基 準の 建 築物

昭和56 年6月以 降 の 新 耐 震 基 準 の建築物

計 耐震化 率 (%)

耐震性なし 耐震性あり

a b c d e(=a+d) f(=(c+d)/e)

学校 51 0 51 77 128 100.0%

病院・診療所 5 4 1 11 16 75.0%

劇場・集会場等 4 3 1 5 9 66.7%

店舗 6 4 2 16 22 81.8%

ホテル・旅館等 1 1 0 14 15 93.3%

賃貸住宅等 32 9 23 120 152 94.1%

社会福祉施設等 10 3 7 68 78 96.2%

消防庁舎 0 0 0 3 3 100.0%

その他一般庁舎 1 0 1 2 3 100.0%

その他 49 27 22 122 171 84.2%

(10)

2)-1

多数の者が利用する市有建築物

多数の者が利用する市有建築物については、その多くが地震発生時の避難

施設や応急活動の拠点施設等となるため、耐震化に積極的に取り組んでいま

す。

平成27 年度 末時点 にお ける多 数の者 が利用す る市 有建築 物の耐 震化率

は、約96.0 %です。

また、その用途別の耐震化率は、表5 のとおりとなっております。

表5 平成27 年度末の多数の者が利用する市有建築物の耐震化率

(単位:棟)

昭 和56 年5 月ま で の旧耐 震基 準の 建 築物

昭和56 年6月以 降 の 新 耐 震 基 準 の建築物

計 耐震化 率 (%)

耐震性なし 耐震性あり

a b c d e(=a+d) f(=(c+d)/e)

学校 51 0 51 63 114 100.0%

病院・診療所 0 0 0 0 0 -

劇場・集会場等 4 3 1 3 7 57.1%

店舗 0 0 0 0 0 -

ホテル・旅館等 0 0 0 0 0 -

賃貸住宅等 15 0 15 15 30 100.0%

社会福祉施設等 2 0 2 1 3 100.0%

消防庁舎 0 0 0 3 3 100.0%

その他一般庁舎 1 0 1 2 3 100.0%

その他 7 4 3 6 13 69.2%

(11)

2)-2

多数の者が利用する民間建築物

多数の者が利用する民間建築物については、所有者等に向けた耐震化の働

きかけを行うなど、耐震化の促進に努めております。

平成27 年度 末時点 にお ける多 数の者 が利用す る民 間建築 物の耐 震化率

は、約89.6 %です。

また、その用途別の耐震化率は、表6 のとおりとなっております。

表6 平成27 年度末時点の多数の者が利用する民間建築物の耐震化率

(単位:棟)

昭 和56 年5 月ま で の旧耐 震基 準の 建 築物

昭和56 年6月以 降 の 新 耐 震 基 準 の建築物

計 耐震化 率 (%)

耐震性なし 耐震性あり

a b c d e(=a+d) f(=(c+d)/e)

学校 0 0 0 14 14 100.0%

病院・診療所 5 4 1 11 16 75.0%

劇場・集会場等 0 0 0 2 2 100.0%

店舗 6 4 2 16 22 81.8%

ホテル・旅館等 1 1 0 14 15 93.3%

賃貸住宅等 17 9 8 105 122 88.2%

社会福祉施設等 8 3 5 67 75 92.6%

消防庁舎 - - - - - -

その他一般庁舎 - - - - - -

その他 42 23 19 116 158 85.4%

(12)

本計画における耐震化の目標

(1)

計画期間

計画期間は、平成28 年度から平成32 年度までの5 年間とし、社会情勢

の変化や法令等の改正などに適切に対応するため、耐震化の進捗や施策の状

況確認を行い、必要に応じて計画の見直し等を検討するものとします。

(2)

対象建築物

対象となる建築物は、住宅及び表2 に示す多数の者が利用する建築物と

します。

(3)

耐震化率の目標

住宅及び多数の者が利用する建築物については、平成32 年度における耐

震化率の目標を表7 のとおりとします。

また、緊急輸送道路閉塞建築物については、引き続き耐震化の促進に努め

ます。

表7 平成32 年度における耐震化率の目標

建物種別

耐震化率

平成27年度 目標値

平成32年度 目標値

平成27年度 実績値

住 宅 90% 95% 87.6%

表2に示す、多 数が利用する建 築物

市有建築物 100% 100% 96.0%

(13)

第3章

建築物の耐震化の促進に関する支援・施策

耐震化の促進に向けた取組方針

住宅及び多数の者が利用する建築物の耐震化の促進のためには、その所有者

等が、震災対策を自らの問題として認識し、自らの責任において取り組むこと

が不可欠です。

このことから、所有者等への耐震化の啓発活動や、耐震化に必要となる費用

負担の軽減などの支援・施策が重要となります。

市は、住宅及び多数の者が利用する建築物の所有者等に対し、耐震化の促進

に関する支援、施策等を行うなど、耐震化の目標を達成するため、積極的に取

り組んでまいります。

■住宅の耐震化率の目標

平成32 年度までに95% ■多数の者が利用する市有

建築物の耐震化率の目標

平成32 年度までに100% ■多数の者が利用する民間 建築物の耐震化率の目標

(14)

各取組における具体的な施策

(1)

住宅の耐震化の促進に関する取組

住宅の耐震化を促進させるためには、所有者等の防災に対する意識啓発の

ための情報提供や、耐震化における負担軽減等が必要です。

市は、県との適切な役割分担のもと、連携して耐震化の促進に努めます。

(2)

多 数 の 者 が 利 用 す る 市 有 建 築 物 の 耐 震 化 の 促 進 に 関 す る 取

多数の者 が利用する 市有建 築物について は、その 多くが地震 発生時の避

難施設や応急活動の拠点施設等となることから、耐震化に積極的に取り組ん

でまいります。

市は、耐震性が不足している多数の者が利用する市有建築物について、今

後の施設利用の方針を検討し、継続して利用することが決定した場合は、速

やかに耐震改修等に着手するよう努めます。

また、本計画の対象になっていない建築物等についても、地震時における

施設利用等を考慮し、必要に応じて個別に耐震化を図るものとします。

(3)

多 数 の 者 が 利 用 す る 民 間 建 築 物 の 耐 震 化 の 促 進 に 関 す る 取

多数の者が利用する民間建築物については、住宅と同様に、所有者等の耐

震化に関する意識の向上や、耐震化に取り組みやすい環境づくりが重要とな

ります。加えて、これらの建築物は、多くの市民が日常的に利用する施設で

あり、耐震性が不足している場合には、地震発生時に大きな被害が予想され

ます。

(15)

(4)

緊急輸送道路閉塞建築物に関する取組

地震発生時において重要な役割を担う緊急輸送道路については、建築物

の倒壊によってその機能が妨げられることのないよう、沿道の建築物の耐震

化を図る必要があります。

市は、県及び県内所管行政庁12 市による「緊急輸送道路閉塞建築物耐震

(16)
(17)

(5)

建築物の耐震化に関する支援施策

・各種支援の実施

市は、建築物の耐震化を促進するため、耐震化に関する補助制度を行いま

す。

<現行の補助制度>

ア)緊急輸送道路閉塞建築物耐震診断事業補助金 イ)緊急輸送道路閉塞建築物耐震改修事業補助金 ウ)木造住宅耐震診断補助金

エ)木造住宅耐震改修等補助金

・相談窓口の設置及び情報提供

市及び県は、耐震化に関する意識啓発や市民ニーズの把握のため、耐震化 に関する相談窓口を設置し、情報提供を行います。

・無料耐震診断の実施

市、県及び建築関係団体は、住宅の耐震化の促進を図るため、木造住宅の 無料簡易耐震診断を行います。

・計画認定等

市は、建築物の耐震化の促進を図るため、法の規定に基づき、所有者等か ら耐震改 修計画の認定 の申請があった 場合は、所有者等に対 して適切な指 導・助言等を行い、認定します。

・耐震マーク表示制度

(18)

・啓発リーフレットの配布

県は、住宅の耐震化の促進のため、戸

建住宅の耐震改修、家具の転倒対策及び

耐震シェルターの設置を啓発し、各市町

村 の 補 助 制 度 や 税 制 優 遇 の 周 知 を 図 る

ための「戸建住宅震災対策啓発リーフレ

ット」を作成します。

市は、相談窓口等において啓発リーフ

レットの配布を行います。

・地震対策セミナー、講習会等の開催による啓発

県は、地震の専門家による県民向けのわかりやすい防災意識の啓発や予防

対策の進め方を考える地震対策セミナーを毎年実施するとともに、市町村や

自治会、関係団体等からの要請に応じ、震災予防に関する出前講座を開催し、

県民の防災意識の普及啓発を図ります。

市は、相談窓口等において県の地震対策セミナーや講習会等の周知を行う

とともに、震災予防に関する出前講座を行います。

・耐震サポーター登録制度

県は、建物所有者等の耐震化に関する疑問や不安等を解消するための相談

窓口のひとつとして、県内の建築士事務所や施工業者を「耐震サポーター」 として登録する「耐震サポーター登録制度」を設け、その周知に努めます。 市は、建築物の耐震化を促進するため、所有者等の求めに応じて、耐震サ ポーター登録制度に関する情報提供を行います。

・金融機関による融資支援

県内3 金融機関において、耐震診断や耐震改修の実施に際し、通常よりも

低減した利率で融資を受けることができる制度が創設されています。 また、独立行政法人住宅金融支援機構では、耐震改修やリフォームに関す る融資制度が実施されています。

市は、建築物の耐震化を促進するため、所有者等の求めに応じて、県内3 金

(19)

(6)

その他地震災害に関連する施策

・家具の転倒防止対策

県は、地震時の家具等の転倒による圧

迫死を防止するため、家具や電化製品の

固定を促すためのリーフレットを作成、

配布し、県民の防災意識の普及啓発を図

ります。

また、建設業関係団体と連携し、専門

家による相談、見積及び施工を安心して

依頼できる「家具固定サポーター登録制

度」を創設し、県民の家具固定化の取組 を支援します。

・エレベーター等の地震対策

東日本大震災では、埼玉県を含む全国20 都道県において、計257 件の

エレベーターの閉じ込めが発生し、エスカレーターの脱落等が複数確認され

ました。

大地震が発生した場合、エレベーターの閉じ込めが発生する可能性が高 く、救助には長い時間を要します。

市及び県は、エレベーター及びエスカレーターが設置された建築物の所

有者等に対し、地震時のリスクなどを周知するとともに、地震対策を図るよ

う指導します。

・マンション震災時活動マニュアルの手引き マンションでは、高層階の大きな揺れ や水道、ガス、電気等のライフラインの

(20)

・地震保険の加入促進

地震による被害を補償する地震保険については、平成26 年度の加入率は

全国平均が約28.8 %、県が約30.0 %となっています。

大規模地震発生後の復旧を速やかに行うためには、地震保険の活用は効 果があると言われています。

市及び県は、地震保険の保険料及び補償内容などの情報提供に努め、地 震保険の加入促進を図ります。

・窓ガラス、外壁、看板等の落下防止及び吊り天井の脱落防止対策

市は、地震時の建築物の窓ガラス、外壁タイル、看板等の落下及び天井

材等の非構造部材の脱落による危険を防止するため、建築物の所有者等に対

し、落下対象物の調査の実施や、落下防止対策の普及啓発及び改修等の指導

を行います。

・耐雪診断及び耐雪改修

平成26 年の大雪時には、市内において建築物の被害が発生しました。

(21)

第4章

体制

市、県及び建築関係団体は、連携して建築物の耐震化の促進を図るための体 制を整備します。

1 彩の国既存建築物地震対策協議会

県、県内市町村及び建築関連団体で構成される「彩の国既存建築物地震対策

協議会(以下「地震対策協議会」という。)」は、会員相互の綿密な連携のもと、

住宅及び多数の者が利用する建築物の耐震化の促進を図ります。

地震対策協議会は、平成10 年1 月に創設され、平成27 年4 月時点にお

いて計75 会員(埼玉県、63 市町村、及び11 建築関係団体)で構成されて

います。

2 緊急輸送道路閉塞建築物耐震化促進協議会

大規 模地震等の災 害発生時に緊急 物資の輸送や 緊急車両通行に 必要な緊急

輸送道路の機能を確保するため、県と県内所管行政庁12 市は、「緊急輸送道

路閉塞建築物耐震化促進協議会」を設置し、沿道の建築物の耐震化の促進策を

検討しています。

緊急輸送道路閉塞建築物耐震化促進協議会は、県及び県内所管行政庁11 市

を構成員として発足し、平成23 年6 月に第1 回協議会が開催されました。

平成28 年6 月までに計9 回開催されております。

※平成26 年に久喜市が加入し12 市になる。

3 応急危険度判定士体制の整備

応急危険度判定士制度は、平成4 年に制度開始し、平成7 年の阪神・淡路

大震災において初めて判定活動が実施されました。

県は、平成7 年から応急危険度判定士の養成を開始し、「埼玉県被災建築物

応急危険度判定要綱」を定めて、災害発生時の的確な応急危険度判定活動がで

(22)

4 埼玉県住宅供給公社による耐震診断及び耐震改修の実施

埼玉県住宅供給公社(以下「公社」という。)は、「埼玉県住生活基本計画」

(平成23 年度~平成32 年度)の中で、住宅政策推進の担い手として、県民

や地域のニーズを捉えた先導的な取組を進め、住生活の安定と向上に努めるこ

ととされています。

公社は、県及び市町村の住宅政策の実現を促進することを目的として住宅政

策貢献事業を展開しており、その事業の一つとして「緊急輸送道路閉塞建築物

の耐震化促進」を実施し、耐震診断及び耐震改修設計に対する費用の一部を助

(23)

第5章

市有建築物の耐震化の方針

耐震診断及び耐震改修の対象建築物

市有建築物は災害時の活動拠点となる施設や避難施設として重要な役割を 果たす機能を持つため、計画的かつ着実な耐震化が必要となります。

このため、災害対策施設、救護対策施設、避難対策施設、要援護者施設、 一次避難施設を、耐震診断及び耐震改修の対象建築物として定めています。

平成20 年3 月時点において、市有建築物 170 棟のうち、耐震化が必要

な建築物は17 棟でした。

これらの建築物については、平成27 年度までに耐震化を完了することを目

標としました。

平成27 年度末時点における市有建築物の耐震化の状況は、表8 のとおり

です。

表8 市有建築物の耐震化の状況(平成27 年度末)

分類 施設用途

対象 建築物 棟数

耐震化済 等棟数 (※)

耐震診断 未実施 棟数

耐震改修 未実施 棟数

1.災害対策施設 庁舎 3 3 0 0

2.救護対策施設 消防署、診療所 3 3 0 0

3.避難対策施設 学校(屋内運動場含む) 111 111 0 0

4.要援護者施設 幼稚園、保育所、社会福祉施 設

2 2 0 0

5.一次避難施設 集会所、公会堂 8 4 3 0

(24)

市有建築物の耐震化の方針

耐震診断を実施していない市有建築物(7 棟)及び耐震改修等を実施してい

ない市有建築物(1 棟)については、今後の施設利用の方針を検討し、継続し

て利用することが決定した場合は、速やかに耐震診断及び耐震改修に着手し、

平成32 年度末までに耐震化率100%とすることを目標とします。

一定規模未満の市有建築物の耐震化の考え

・災害対策施設、救援・救護対策施設、避難施設とされる庁舎、学校、公民館、

集会所等の建築物は、災害時の拠点施設で機能確保の面からも優先的な耐震

化が必要とされます。

・子供や高齢者など特に配慮を要する者が利用する幼稚園、保育所、社会福祉

施設等の建築物は、災害時要援護者等への対応の観点からも早急な耐震化が

必要です。

・老朽化が著しく、建築年が古いものは、建て替えなどの方策を含めた耐震化

を検討します。

耐震改修の目標値

耐震改修の目標値は、Is 値0.6 以上とします。ただし、熊谷市地域防災計

画で指定する指定避難所及び同計画による災害対策本部の設置場所の目標値

(25)
(26)

改定熊谷市建築物耐震改修促進計画

平成28年

発 行 熊 谷 市

企画・編集 都市整備部建築審査課 〒360-0195

埼玉県熊谷市中曽根654番地1

TEL0493-39-4809

参照

関連したドキュメント

手動のレバーを押して津波がどのようにして起きるかを観察 することができます。シミュレーターの前には、 「地図で見る日本

1回49000円(2回まで) ①昭和56年5月31日以前に建築に着手し た賃貸マンション.

 宮城県岩沼市で、東日本大震災直後の避難所生活の中、地元の青年に

東京都北区地域防災計画においては、首都直下地震のうち北区で最大の被害が想定され

夜真っ暗な中、電気をつけて夜遅くまで かけて片付けた。その時思ったのが、全 体的にボランティアの数がこの震災の規

1号機原子炉建屋への入力地震動は,「福島第一原子力発電所  『発電用原子炉施設に関す る耐震設計審査指針』の改訂に伴う耐震安全性評価結果  中間報告書」(原管発官19第60 3号  平成

群発地震が白山直下 で発生しました。10 月の地震の最大マグ ニチュードは 4 クラ スで、ここ25年間で は最大規模のもので

2保険約款の制定・改廃は,主務大臣の認可をえて定められるもので