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Academic year: 2018

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あ と が き

◆ 『ティリッヒ研究』第8 号が完成いたしました。この第 8 号には、4 つの論文を収録することができま したが、いずれも研究会を通した研究成果であり、これらの論文によって、会の現在の活動状況の一端を ご理解いただけるものと思います。活動の詳細は、前頁の研究会の活動内容をご覧ください。なお、本誌 に掲載された鬼頭葉子氏の論文は、氏が2003 年度に京都大学大学院文学研究科(キリスト教学)に提出 された修士論文を基にしたものです。

◆ この一年の研究会の活動は、すでに第7号でご報告しましたように、8 月の共同翻訳書『平和の神学』

(新教出版社)と9 月の宗教学会学術大会でのテーマセッション「ティリッヒ研究の現状とその可能性」 の企画という二つの共同研究を中心に活発に進められてきました。それぞれにご協力いただいた方々にこ の場をお借りしてお礼申し上げると共に、さらに充実した研究会に発展できるよう、今後ともご支援をよ ろしくお願い申し上げます。とくに、2004 年度は 2005 年 3 月に開催される、第 19 回国際宗教学宗教史 会議世界大会(東京大会)に、今井尚生氏(西南学院大学)を中心として、会のメンバーによるティリッ ヒに関するパネルを企画しており、新年度の研究会は、このパネルに向けた準備を活動の中心にすること になるものと思います。ティリッヒ研究会企画のパネルにご期待ください。

◆ わたくし芦名のホームページに「日本におけるティリッヒ研究」という文章を掲載しました

(http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/user/sashina/sub8b1.htm)。まだ、おおざっぱなアウトラインを述べた だけにすぎませんが、今後少しずつ内容の充実をはかりたいと思います。「日本におけるティリッヒ研究」 に関する情報をお持ちの方は、ぜひわたくしまでご一報ください。文書の冒頭部分は以下の通りです。

「A.ティリッヒ研究の歩みと現状

日本のティリッヒ研究が、本格的に開始されたのは、おそらく第二次世界大戦後のことであり、当初、 ティリッヒについては、アメリカのユニオン神学校などで活躍していた組織神学者あるいは宗教哲学者と いうイメージが中心であったように思われる。とくに、ティリッヒ研究にとって重要な出来事としては、 1960 年のティリッヒの来日(ティリッヒの記念講演集『文化と宗教』岩波書店 1962 年)と、1978 年を 中心とした『ティリッヒ著作集』(全10 巻、別冊 3 巻。白水社)の刊行が挙げられる。この間のティリ ッヒ研究をリードしてきた研究者としては、後に挙げる東京神学大学関係の研究者の他に、茂洋、熊谷一 綱、藤倉恒雄、大島末男の各氏を挙げることが可能であり、これら諸氏を通して、日本におけるティリッ ヒ研究は学問的な水準において推進されることになったと言えよう。」

◆ 『ベルリン講義』がティリッヒ・ドイツ語全集の補遺遺稿集に収められたことは、おそらくティリッヒ 研究にとって2003 年度最大のニュースであったように思われます。この講義の刊行を機に前期ティリッ ヒの本格的な研究が今後世界的に進められることになるものと思われますが、わたしたちのティリッヒ研 究会も小規模研究会であっても、ティリッヒ研究の発展に何らかの寄与を行うことができればと考えてお ります。いっそうのご協力をお願いいたします。

研究会代表 芦名 定道

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