第 12期 プ ロ ・ ナ ト ゥ ー ラ ・ フ 7 ン ド 助 成 成 果 報 告 書 ( 2003)
馬毛島の自然と歴史: 市民調査の成果を生かした報告書の作成と活用
馬毛島の自然を守る会
長野広美1)づ頼下満義2)
Publ i c at i onandus eof ' The N at ur e and H i s t or y of M ages hi m a l s l and' ・
a r ePor t of ur gent i nv es t i gat i ons by dt i z ens
The As s oc i at i on f ol rNat ul ' e Col l s er v at i onof Mages hi ma l s l and Hi r omi Nagano, Mi t s uy os hi Ses hi t a
本会の活動は、A)強引に進められつつある持 続性の低い開発の中止のための活動(主に裁判支 援)と、B)環境保全を前提とした民主的かつ持 続的な島の利用を進めるための活動(調査・学習) の2つを柱としています。今回ご支援いただいた
「報告書の作成と活用」は、後者で行った市民調 査や会に関係する研究者による成果をとりまと め、その内容や成果物を活動に活かすことを目的 としました。
具体的には以下6点の活動を行うことができま した。
1)市民調査の実施と取りまとめ:独自調査と して海水透明度調査、協力調査としては海 岸・海中生物調査、歴史調査などを主催・共 催しました。
2)調査報告書の発行:1)の成果を元に、過 去になかった馬毛島の自然と歴史に関する総 合的な報告書「馬毛島の生物相」(90頁)を 発行しました。またこれに先立ち、「馬毛島 を守る鹿児島の会」に参加する形で「マゲの 島から吹く風∼馬毛島が危ない!∼」(44頁) を発行しました。
1) 事 務 局 〒 891- 3221西 之 表 市 井 関 1115, hi r omi n@ j c a. apc . or g 2) 瀬 下 行 政 書 士 事 務 所 〒 891, 3111西 之 表 市 納 曽 9972- 1
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3 ) リ ー フ レ ッ ト ( ニ ュ ー ス レ タ ー ) の 発 行 : 2001年 9月 、 2002年 1月 、 同 3月 、 同 7月 、 同 10 月 、 の 5回 、 会 員 お よ び 裁 判 支 援 者 に 馬 毛 島 や 会 の 活 動 を 知 ら せ る ニ ュ ー ス レ タ ー を 発 行 ・ 発 送 し ま し た 。
4 ) 勉 強 会 ・ 講 演 会 ・ 出 張 授 業 ( 講 師 派 遣 ) の 開 催 : I ) や 2 ) の 結 果 を 利 用 し た 公 開 勉 強 会 を 3回 ( 2001年 9月 、 2002年 5月 、 同 7月 ) 、 報 告 講 演 会 ( 2002年 3月 3− 4日 於 東 京 、 7月 21 日 於 鹿 児 島 ) 、 西 之 表 市 立 立 山 小 学 校 で の 授 業 ( 4月 22日 ) を 行 い ま し た 。
5 ) イ ペ ン ト 開 催 : 馬 毛 島 や 会 の こ と を 知 っ て も ら う と 同 時 に 、 漁 師 の 方 々 と 一 般 市 民 と が 交 流 で き る 「 馬 毛 島 ま っ り 」 ( 野 菜 と 販 売 物 の 青 空 市 場 、 紙 芝 居 ) を 西 之 表 市 で 、 「 馬 毛 島 を 食 べ る ! ラ イ ブ 」 ( 「 馬 毛 島 の 守 る 鹿 児 島 の 会 」 と 共 同 開 催 ; 種 子 島 の 野 菜 ・ 馬 毛 島 の 魚 貝 類 の 販 売 、 講 演 会 、 ラ イ ブ ) を 鹿 児 島 市 で 行 い 、 多 く の 市 民 と 漁 師 が 参 加 し て く れ ま し た 。 6 ) 裁 判 へ の 資 料 提 出 : 現 在 、 ( 株 ) 馬 毛 島 開 発
に よ る 杜 撰 な 工 事 の 中 止 を 求 め て 漁 師 お よ び 市 民 有 志 が 裁 判 を 行 っ て い ま す 。 こ こ で 漁 業
権だけでなく自然環境保全の観点からも、広 く工事の影響を議論するために、「馬毛島の 生物相」を裁判資料として証拠提出すること を予定しており、また裁判所からは、馬毛島 を知る研究者への審尋が打診されています。 このように、今回プロ・ナトゥーラ・ファンド のご支援を受けた活動は、普及・啓蒙と裁判支援 という馬毛島の自然を守る運動の両面において大 きな役割を担っており、今後の運動のための基盤 となりました。
なお、「馬毛島の生物相」は、内容的には当初 のタイトル(馬毛島の自然と歴史)通りですが、 歴史的内容を別に発行する企圓があるため現行の タイトルとし、何より客観的資料であることを重 視して研究者グループに編集を依頼するという形
図 1- 1
図 1- 2
図 1- 3
図 14
図 1- 5
図 2- 1
図 2- 2
図 4, 1
図 5- 1
図 6- 1
図 7- 1
図 7- 2
図 7- 3
図 7- 4
図 8- 1
図 8- 2
図 9- 1
種 子 島 側 か ら 馬 毛 島 を 望 む ( 写 真 )
馬 毛 島 の 南 西 端 ( 下 ノ 岬 ) 側 か ら 北 方 を 望 む ( 写 真 ) 馬 毛 島 の 日 平 均 気 温 の 年 変 化
馬 毛 島 付 近 の 海 底 地 形 馬 毛 島 の 16河 川 馬 毛 島 の 相 観 植 生
イ ワ タ イ ケ ゙ キ の 大 群 落 ( 馬 毛 島 東 海 岸 ) ( 写 真 ) 淡 水 魚 の 生 息 を 確 認 し た 河 川
ア カ ウ ミ ガ メ の 孵 化 幼 体 ( 写 真 ) 海 中 の 獲 物 を 狙 う ミ サ ゴ ( 写 真 ) 葉 山 港 に 座 礁 し た マ ッ コ ウ ク ジ ラ ( 写 真 ) マ ゲ シ カ の オ ス の 群 ( 写 真 )
マ ゲ シ カ の 母 子 ( 写 真 )
草 む ら で 母 親 の 帰 り を 待 つ 新 生 仔 ( 写 真 ) 馬 毛 島 の 主 要 海 岸 と 海 岸 生 物 調 査 地 馬 毛 島 沿 岸 の 造 礁 性 サ ン ゴ の 例 ( 写 真 ; 2点 ) 馬 毛 島 東 海 岸 に お け る 海 水 透 視 度 調 査 の 結 果
をとり、そして実費で頒布して売り上げを活動資 金とすることとしました。また、申請時に予定し ていた「活動報告楊」は、「馬毛島が危ない!」
と「ニュースレター」の発行で替えました。 現在は「活動報告書」を取りまとめるとともに、 島の持続的利用の代案をかねた観察ガイド「馬毛 島へいこう!」を発行し、ニュースレター等の成 果物をホームページ上でダウンロードできるよう 準備をすすめています。なお、活動内容をベース に製作協力した絵本「馬毛島のふしぎな夜」(小 川みさ子/文・原田美夏/絵・南方新社刊)も発 刊されました。
最後に、「馬毛島の生物相」に掲載した図表と 写真の一覧を示します。
図 協 1
図 10- 2
図 10- 3
図 玲 4
図 祢 5
図 拵 6
図 祢 7
図 11- 1
表 2- 1
表 2- 2
表 3- 1
表 6- 1
表 8- 1
表 8, 2
表 8- 3
表 8, 4
表 8- 5
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岳 之 越 か ら 南 を 望 む ( 写 真 ) 馬 毛 島 の 古 代 遺 跡 の 位 置
塔 の 崎 を 見 守 る 池 田 小 屋 の 供 養 塔 ( 写 真 ) 住 吉 小 屋 ( 下 ノ 岬 ) の 集 落 跡 ( 写 真 ) 岳 之 越 上 の 卜 − チ カ ( 写 真 ) 神 性 を 帯 び る ガ ジ ュ マ ル の 大 木 ( 写 真 ) マ ゲ シ カ が 移 入 さ れ た , ま た は そ の 可 能 性 の あ る 島 計 測 し 終 え た マ ゲ シ カ の 角 で 遊 ぶ 子 供 た ち ( 写 真 ) 馬 毛 島 の フ ロ ラ ( 隠 花 櫨 物 )
馬 毛 島 の フ ロ ラ ( 顕 花 櫨 物 ) 2000年 に 馬 毛 島 で 採 集 さ れ た 昆 虫 目 録 馬 毛 島 で 確 認 さ れ た 鳥 類
馬 毛 島 主 要 海 岸 の 潮 間 帯 で 確 認 さ れ た 貝 類 馬 毛 島 の 潮 下 帯 ( 潜 水 調 査 ) で 確 認 さ れ た 貝 類 馬 毛 島 の 潮 下 帯 ( 潜 水 調 査 ) で 確 認 さ れ た 造 礁 性 サ ン ゴ 類 馬 毛 島 の 潮 下 帯 ( 潜 水 調 査 ) で 確 認 さ れ た 魚 類 聞 き 取 り 調 査 に よ る 馬 毛 島 近 海 の 魚 類 相
写 真 1
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立山小学校での馬毛島と種子島の自然に 関する授業風景・1時間目
写真3 立山小学校児童が描いてくれた絵の例
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写 真 2 立山小学校での馬毛島と種子島の自然に
関する授業風景・2時間目
写真4 立山小学校児童が描いてくれた感想文の 例
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